今朝の日経新聞朝刊商品面に「金高値、実需が蒸発」との囲み記事が載っている。
上海、ムンバイ現地の声が生々しく綴られている。
現地の業者にしてみれば金は強気と言われるが、現物買いは引っ込んだまま。
高値による買い控えという価格効果とロックダウンにより収入減という所得効果の両面が金現物需要の激減を招いているのだ。
同時に下げ始めるとドサッとリサイクル売り戻しが増えるのもいつものことだ。
金ETFも金現物需要だがヘッジファンドの買いは長期保有ではないので、中国インド中東など金選好度の高い国々の現物需要とは質的に異なる。

豊島逸夫の手帖から