「BTS株」に人生を賭けた韓国の若者たちは一夜にして奈落へ堕ちた
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「払い戻しはできないんですか?」

 「株の払い戻し」という、聞き慣れないワードが韓国ツイッターのトレンドランキング1位に上がった。

「結婚資金として貯めた5千万ウォンで投資したんですが、キャンセルできますか?
 まだ一日もたってないので、可能だと思いますが、実際、キャンセルしてみた方はいらっしゃいますか?」

「D+2営業日以内に証券社に行けば払い戻してくれると聞きましたが、正確な規定などありますか?
 今後は投資を法的に禁じられてもかまいませんので、払い戻しの方法を教えてください。購買証明資料もあります」

「どうして払い戻しできないんですか? 消費者保護法もありませんか?」


 これらの書き込みは、上場直後、ストップ高まで上昇した後、
垂直落下しているビッグヒット・エンターテインメント株を高値で掴んでしまった初心者投資家によるもので、
見ての通り、株の購入代金の払い戻しを要求しているのだ。

 10月15日、BTS(防弾少年団)の所属事務所ビッグヒット・エンターティンメントが韓国株式取引所に上場された。
寄り付きから買い注文が殺到する中、公募価格(13万5000ウォン)の倍にあたる27万ウォンで取引開始、
株価は一気に35万1000ウォンまで高騰、時価総額は11兆8800億ウォン(約1兆1000億円)に達した。

 しかし、予想とは裏腹に、ビッグヒット株は上場直後から取引日基準で5日連続で暴落し、
ストップ高時と比べると約50%も下がっている。上場初日から、誰も予想できなかった株価急落という
「爆弾」に見舞われた個人投資家らは一様に狼狽し、冒頭のように、株の払い戻しを要求する書き込みを
インターネットにあげるようになったわけだ。

 結婚資金として貯めた5千万ウォンを投資して数千万ウォンを損したと主張する「予備新婦」や、
信用取引で2億ウォンを銀行から借りて投資したという会社員など、
それこそ個人投資家の「血と汗と涙」がにじむような話がネット上を熱く沸かせた。