入門本の背表紙がMMTを3つに簡潔に要約していると話題になっているので貼っておく。電子版にはない。


MMTは、イデオロギーでもなく、願望でもなく、現実なのである。

MMT(現代貨幣理論)の特徴
・日本や米国のように「通貨主権」を有する政府は、自国通貨建てで支出する能力に制約はなく、
デフォルトを強いられるリスクもない。財政赤字や国債残高を気にするのは無意味である。

・政府にとって、税金は財源ではなく、国債は資金調達手段ではない。
政府が先に通貨を支出しない限り、民間部門は税金を納めることも、国債を購入することも論理的に
不可能である。税金は所得、国債は金利にはたらきかけ、経済を適正水準に調整するための政策手段である。

・政府は「最後の雇い手」として、希望する人々全員に、一定以上の賃金水準で就業する機会を約束することが
できる。この「就業保証プログラム」は、「完全雇用と物価安定」という公共目的に資する、強力な経済安定装置である。