>>331
そんなことを考えながら、今日は私も現在進行形で勉強しているテーマを取り上げたいと思います。まず分からないことは、我々が住む資本主義社会は、今後いったいどうなっていくのかということです。
生産面で見ると、情報関連サービスでは、インターネットの発展などデジタル革命を受けて、アマゾンやアップル、グーグルなど世界で台頭する巨大企業が出てきています。
一方で、中国のような国家資本主義の考え方も目立っています。資本主義の前提だった、市場で公正に競争するという形が崩れつつある状況です。

一方これらの問題に加え、成長する経済の中で生まれた果実の分配はどうなっているのでしょうか。
いま世の中を一番揺るがしているのは、結果として格差が広がり続け、どうにもならないレベルに近づきつつあることです。

では格差はどうしたら解消できるのでしょうか。経済学者のトマ・ピケティが提唱する、「多くの問題は国際間で協調しないと根本的な解決が難しい」というのはその通りです。
税制など国際的規制をしっかり敷かなければ、抜け道はいくらでも出てきます。

かつては先進国が豊かで、新興国は貧しいという図式でした。現在は、豊かな人が多いのが先進国で、少ないのが新興国という構図です。豊かな人はどちらにもいて、全人口に占める割合の大小の差になってきたのです。
先進国であろうが、新興国であろうが、どの社会にもものすごく富んだ人と貧しい人がいるというのが現実なのです。
貧しい人はなかなか立ち上がれず、豊かな人はとてつもなく裕福になる。この状態が続き、もし世代を超えて固定化するようになれば、世の中は不安定さを増していきます。昔なら革命騒ぎが起きることでしょう。