>>517
「日銀はお札をバンバン刷ればいいんだ」などというバカがいる

残念ながら、お札を刷っているのは日本銀行ではない。

「ヘリクツは分かった!印刷していないのは日銀でも、発行しているのが日銀なら、日銀はバンバンお札を発行すればいいじゃないか!」
という声が聞こえてきそうだ。

しかし、発行したお札が日本銀行の本支店から出ていくかどうかは、日銀でなく、みなさんの需要を勘案した民間金融機関が決めるのである。
「日銀がもっとお札を刷れば(発行すれば)いいんだ!」と主張する人の多くは、この点を勘違いしているのではないだろうか。

このような説明をすると、金融政策や経済に詳しい人たちは、「日銀がお金をバンバン刷れば(発行すれば)いい、というのは比喩的な
表現であって、実際に言いたいのは、日銀は量的緩和をもっと積極的にやって市場に資金を供給すべき、という点だ」と抗弁する。

しかし、当然ながら、この資金は日本銀行が各銀行・金融機関に貸し出しているのであって、タダであげるわけではない。
日本銀行の中に保有する資金が多くなったからといって、企業や個人からの借り入れ需要が強くならなければ、貸出金は増えない。
日本銀行が国債の購入額を増加させるだけであれば、従来の量的緩和政策と特に大きな違いはないだろう。