経済学としては、定額補助は効率的。これは数学的に示されてきた。
まあ、古典派みたいに、市場、要は自然に任せるということでしょう。個人的には賛成する点もある。

一方、ベーシックインカムの前提として、合理的な人間を想定している。
しかし、実際には、認知症の高齢者や知的障害や、統合失調などの精神障害、またアルコール中毒やギャンブル中毒のような、正常な判断能力を持たない人が多数存在する。
医療、介護や年金、生活保護、役所の提供するケアなどを大幅に削減することでベーシックインカムに充てるというのは、「自然に帰る」ということ。つまり、知能や精神に問題ある人や、病気の人や身体不自由な弱者は自然に淘汰される。
もし弱者を選別して保護するなら、結局、公務員や医療介護費用が現状と同じくらい必要になるので、お金が足りないかもしれない。

というわけで、いかにして問題点を克服するのかが重要かと。