廃業の産婦人科医院跡から15体のホルマリン漬け胎児

2/6(火) 20:42配信 朝日新聞デジタル

廃業した鹿児島市の産婦人科医院で昨年11月、ホルマリンに漬けられた胎児の遺体が15体見つかっていたことがわかった。
性別や身元は不明で、市は引き取り手のない「行旅死亡人」として埋葬。官報に掲載して情報提供を呼びかけている。

市などによると、昨年11月、約20年前に廃業した同市松原町の「鳥丸産婦人科」の建物を解体工事中、瓶の中でホルマリン漬けにされた15人の胎児が見つかった。
妊娠12〜31週の胎児と見られたが、名前や性別などは不明。同医院の医師もすでに亡くなっているという。

通報を受けて捜査した県警も「事件性について判断できない」と市に報告。
市は昨年12月、身元がわからないまま死亡した「行旅死亡人」として火葬にし、埋葬したという。

市は胎児について今月1日付の官報に掲載し、身元につながる情報を求めている。
問い合わせは市保護第1課自立支援・相談係(099・216・1281)へ。(島崎周)
朝日新聞社