アベノミクス下の輸出産業は、輸出自体では儲かっていない。それどころか22%縮小した。

年度   輸出総額     輸入総額     貿易収支
2012年 63兆7476億円  70兆6886億円  ▼6兆9410億円
2013年 69兆7742億円  81兆2425億円  ▼11兆4683億円
2014年 73兆0930億円  85兆9091億円  ▼12兆8161億円
2015年 75兆6139億円  78兆4055億円  ▼2兆7916億円

ドル換算すると……

年度  年間平均レート  輸出総額   輸入総額   貿易収支
2012年  79.75円/j  7993.4億j  8863.8億j  ▼870.4億j
2013年  97.60円/j  7149.0億j  8324.0億j  ▼1175.0億j
2014年  105.94円/j  6899.5億j  8109.2億j  ▼1209.7億j
2015年  121.04円/j  6247.0億j  6477.7億j  ▼230.7億j

円安なので輸出総額は増えたが、円に両替する前の獲得ドルは減った。

34%円を切り下げた ( (79.75-121.04)/121.04=-0.3411 ) のだから
売上19%増 ( (75.6139-63.7476)/63.7476=0,1861 ) では足りない。
外国から見れば日本商店が22%縮小した ( (6247.0-7993.4)/7993.4=-0.2185 ) ことになる。

結論:アベノミクスでは34%円を切り下げたので34%以上輸出総額を伸ばさなければならないが、
官製株高による不自然な円の切り下げで、輸出産業が実質22%縮小した。