老人の老人による老人のための社会システムの辿り着く先は「国家滅亡」。
デフレと少子化がなぜ進むのか。その理由は簡単で、老人世代を支えるために若者世代が犠牲になる社会システムになっているからです。
団塊前後の老人達は口を揃えて「ワシらは（アタイらは）苦労した」と言うのですが、氷河期〜リーマンショック前後世代が置かれている絶望的状況に比べれば、苦労でも何でもありません。
彼らが若い頃の日本人の平均寿命は６０歳前後で、現在のような既得権・利権もなく、資産継承や世代交代がスムーズに行われていました。
力仕事でも、ビジネスマンでも、終身雇用、年功序列で一定の生活や安定が得られた時代でした。今の老人世代は、老人を支えるという苦労さえ知らない気楽な世代だったのです。
現在は膨れ上がった既得権益と歪んだ社会システムが若者に覆いかぶさり、閉塞的な状況に陥っています。氷河期世代の半分以上は正規雇用に就けてません。リーマンショック前後世代にも非正規雇用は多少はいます。
バブル崩壊前は圧迫面接や内定取り消しはありませんでした。
氷河期以降世代はがんばって働いても、使い捨てで解雇されてしまいます。このような状況では結婚して家庭を築き、子育てをしていく事は非常に困難なのです。
