http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08473280X11C16A0EN2000/
黒田日銀は「死に体」? 追加緩和観測、大きく後退

日銀の追加緩和観測が後退している。10月31日〜11月1日の次回会合で物価見通しを下方修正する方向だが、
物価目標2%を時間をかけて達成する姿勢に転じたばかりの日銀が、積極的に動くとみる市場関係者は少ない。
金融政策の限界が迫るなか、牙を抜かれたようにもみえる黒田東彦総裁が再び立ち上がる日は来るのか。
 「もうレームダック(死に体)だな」。9月の総括的な検証の直後、日銀内からもこんな声が漏れた。
政策の軸足を資金供給量(マネタリーベース)から金利へと切り替えたことを受け、
政策の失敗を自ら認めた結果との見方が広がった。
黒田総裁の任期切れまであと1年半、日銀はもはや大胆には動けないとの声が増えている。