砲責野苦煮

ポストアポカリプスの世界で種族が人外というだけで人間そのまんまの痴態を繰り広げてた奴らがとっくに滅んでる人間に己の業を責任転嫁して押し付けて消えてった話
全員とことん人間味あふれてるお陰でそいつらが人間disする度におまいう感で白けた

「人間が諸悪の根源」という思想と、どいつもこいつも機械ですら人間らしさ全開なのに人間判定されるのが主人公だけとかいうクッソ雑な物差しや(でも私と私の寵愛キャラは一段上からモノを見ている愛され知恵者です)というヘキとでは衝突するのが明白なのに、思想とヘキを両立させようとするからストーリー展開がハレーション起こしてあのザマになったんだな
塩満と坊主がヘキな男性像で黒ギャルと亜由無が作者の好む女性像と思想の代弁者なんだろうなってのは後半がコイツらをポジティブに受け取ってヘイトの矛先にして欲しくないが為の展開になってたから十分に伝わったわ その為の主人公その為の人間
塩満と坊主と亜由無を徹底して敬愛の対象にしたい煩悩の成せるワザっすね ここ譲れないヘキなんだろうなあ
キャラのほとんどが無性の筈なのに序盤から坊主という男とそれを慕う女ポジの鉱物たちみたいな描かれ方をしてて後半からは肉骨魂の設定かなぐり捨ててネームドがオンナ化していく様も男女愛に囚われた人間の発想の限界て感じで笑った
ありきたりな無垢表現の石っころを尊いものとするあたりもいかにも人間の傲慢さゆえの発想で読んでて恥ずかしかった 先進国の人間が途上国の素朴さ未成熟さを自国では失われた尊いものと称賛してみせるあの薄ら寒い感じにそっくり
作品から漂う「人間は愚かと思える自分に酔ってる感じ」も恥ずかしすぎて居たたまれなかった
これに感銘受けろって?無理です