発達障害、3つのタイプ(ASD・ADHD・LD)の傾向と特徴

発達障害は大まかに3つのタイプに分類されますが、特性は人それぞれ違い、複数のタイプを併発している人も。
また、一般の人と発達障害の人の間には境界線が引けずグラデーションでつながっていて、わかりにくいのが難点でもあります」

 3つのタイプの特徴や傾向を見ていこう(※同じタイプでも、特性のあらわれ方はさまざまです)。

【自閉スペクトラム症/ASD】
 こだわりが強く、毎日同じ服を着たり、同じものを食べたがる。場の空気を読めずに行動するので、ときどき周囲から冷た〜い眼差しが。
〇 たとえ話や冗談が通じない
〇 相手の表情や仕草からのサインを読み取れない
〇 特定の物事に強いこだわりがある
〇 急な予定変更を嫌う

【注意欠如・多動症/ADHD】
 大人になると注意欠如のトラブル頻発! 大事な物をなくしたり、うっかりミスをしたり。何度も同じ失敗をするので、怒られてばかり。
〇 物を忘れたり、なくしたりすることが多い
〇 時間が守れない
〇 じっと座っていられない
〇 予測をせずに行動する
〇 物事に集中して取り組めない

【学習障害(限局性学習症)/LD】
 IQは低くないのに特定の能力だけ実行困難……。計算だけが全くできない、文字が書けない、書いても鏡文字になるなど困難はいろいろ。
〇 本など長文を読むのが苦手
〇 文字を書くのが苦手(鏡文字になったり、枠に収められないなど)
〇 計算ができない