日本の個人投資家にとって、株式投資とは株を安い時に買って高くなったら売るというものですから、こうした「バイ&ホールド」という投資戦略に抵抗があると思います。
実際、日本株をバイ&ホールドしてお金持ちになった個人投資家がほとんどいないことを考えれば、「バイ&ホールド」に抵抗を感じるのは自然なことです。

とはいえ、短期的に株の売買を繰り返してもゼロサムゲームとなるだけで、税金と手数料分だけ損するだけなので、投資家はバイ&ホールドできる一握りの優良株を見つけて投資した方が賢明です。

バイ&ホールドできる銘柄の条件は、営業キャッシュフロー・マージン(=営業CF÷売上高)が15%以上で、安定したキャッシュフローが見込める企業のことです。
たとえばソフトドリンク大手のコカ・コーラ(KO)や日用品世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)、タバコ世界最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)などがそれです。

ソフトドリンクや洗剤、タバコなどの製品は、莫大な投資支出を必要としないだけでなく、競合他社の製品と比べて、性能や品質にそれほど大きな違いはなく、ブランド力が勝敗の決め手となるため、永続的に安定したキャッシュフローが見込めます