最悪のしわ寄せは家庭に訪れる
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結局のところ、ことの責任は日本の企業にある。人々への心理的な要求が多すぎるのだ。
官庁や経済団体や学界のなかにいる日本の公式の「解説者たち」は、同胞たる日本人のことを、社会的調和にいたろうとする本能的欲求が強い点で外国の人とは根本的に異なる、と説明したがる。
しかし私に言わせれば、日本人も他国の人も本質的にちがいがないのは明らかだ。
ただこの国では、逃げ出すことを許さない企業の強制力が個人と家庭をめちゃくちゃにしてきた、というだけのことである。同じ条件を押しつけられたら、世界中どこでも同じことが起きるだろう。

日本人も、ほかのアジア人も、ヨーロッパ人も、アメリカ人も、同じ人間であり、同じ心理学的条件をたずさえて生まれてくる。
われわれ人間というものは、個人へと成長していく自然の過程が何者かに妨害されたら、だれでも心理学的な機能不全におちいるのだ。
日本人も、もちろん、この人間普遍の条件をまぬがれない。
集団主義への順応を強要され、個人としての希望をくじかれてばかりいる日本人は、同じように扱われたら外国人でもそうなるように、慢性の人格障害と、抑圧された敵意を内にかかえ込んでいる。