『黒い十人の女』(1961年)☆☆☆☆

9人と不倫している遊び人のテレビプロデューサー
妻と愛人9人に殺人計画を立てられるが・・

全編モノトーンで洒落ている
ドロドロした内容だが進行はサラサラ
男も女も情が無くサイコパスみたいな人非人ばっかり。
サスペンスかミステリーかと思ったら
孤独感やらアイデンティティがモチーフの社会派
軟禁され無職に転落した主人公の自殺を匂わすシーンで終劇

印象に残ったセリフ
「誰にもやさしいってことは誰にもやさしくないってこと」
「僕なんか利用すればいいんだよ」
「自分のものにならなくてもいいけど他人のものになるのは嫌」
他多数。
到る所に含蓄があり、もう一回観れば新たな発見があるだろう

しかし口達者、軽薄、無責任、高田純次系の男は今も昔もモテモテですな