X

ジョジョの奇妙な冒険 連載中@2周目 その6

レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
1奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/01(木) 19:08:04.99ID:zOSWfH/K
週刊少年ジャンプ 1992年20号より「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 東方仗助」という漫画がスタートした
この漫画について思う存分語ってください

尚、この漫画は粗筋書きがヘブンズ・ドアーを使っているため1日一話のペースで連載されるみたいだぜ
たまに粗筋書きがブチギレ仗助にボコられて変な時期に休載したり合併号になったりするが気にしないでくれよな

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!
関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1531910380/

前スレ
ジョジョの奇妙な冒険 連載中@2周目 第5部
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1680173549/
2奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/01(木) 19:08:29.78ID:zOSWfH/K
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
 すでに連載終了した漫画を第1話~最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
 過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
 今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
 基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
 時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。

・連載中スレに参加する上での注意。
 漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
 「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
 などといったネタバレ発言はご法度。
 まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
 連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
 でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
 「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
 それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

・連載中スレの時空間。
 連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
 よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
 故に時事ネタは注意しましょう。
 『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
 なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
 ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。

・次スレが立ったら。
 次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
 連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
 次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
 だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。
3奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/01(木) 19:09:05.71ID:zOSWfH/K
 第324話
ハンティング
『狩り』に行こう!

「仗助……… これから「狩り」<ハンティング>に行く…いっしょに来てくれ」

今日の開幕から開口一番、承太郎が仗助に向けてそう告げる
なんだけどいきなりの事で仗助も「はあ〜〜〜っ?」ってすっとんきょうな声出ちゃう、のはさておき

「ちょっ…ちょっと待ってください!承太郎さん イキナリ言うもんだから「金縛り」にあっちまいましたよ
 今「狩り」<ハンティング>って言ったんスか?「ハンティング」ってまさか…それ
 ナイスバディのお姉ちゃん捕まえるハンティング?スか?
 おれけっこう純愛タイプだからなあ そーゆーことやったことねーっスよ できるのかなあ〜〜〜」

そんなこと言いながら鼻の下伸ばしてる仗助、承太郎の方はそんな仗助をスルーしつつ
先日、『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の音石 明があることを自白したという
彼は自分たちにその正体がバレる前に、例の「弓と矢」を使い、一匹の「鼠」を射抜いていたと

「ネズミぃ!?」 ミッキー・マウスとかのネズミすか?
「音石明がネズミを射った場所は杜王町南の農業用水路だ
 その「ネズミ」は射られても死なず もがきながら突き刺さった「矢」から自力で脱出し……… 逃げ去ったという………」

―――承太郎の言葉に、一気にその場の空気が重く張り詰める…
矢に射られて生きているネズミ、つまりそのネズミはスタンド能力に目覚めているという事…
まだ能力は分からないが、相手は野生の生物、何かが起こる前にそのネズミを『狩る』必要がある

「『ハンティング』っていうのは その… ネズミをスかー「捕まえる」つーことではなく 「殺す」…ンスか?」
「なるべく捕まえたいが…人間ではないからな 相手次第だ………どうなるかはわからない」

承太郎のその持ちかけに仗助もしばし押し黙りながら… その『狩り』に参加することを決める仗助
『ネズミ狩り』という今回の事におぞましさを感じながらも
承太郎と行動を共にするのは「誇り高い」気持ちを持てるからそこは心の救い、とする仗助であった
4奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/01(木) 19:09:46.80ID:zOSWfH/K
ただ問題は自分のスタンドも、承太郎のスタンドもいわゆる近接パワー型に属するタイプ
小さなネズミを相手にするには射程の面で不利、ネズミに近付けるかも怪しいと不安の声が出る仗助だが
その対策として、承太郎が用意したのは小箱一杯に溜めた小さな銀玉 
手近な柵に空き缶を二つ置き、空缶から距離を離しながら――― スタープラチナが指ではじいた銀玉が、二つの空缶を貫く!!

承太郎が用意したこの『ベアリング玉』なら20m程度なら貫くことも可能、十分に拳銃弾の代用として使える
ただし当然、「スタンド」には通用しない これを使うのは「本体」を倒す時だけ、としながら仗助にも実践させてみる

「2発試してみてくれ」
「自信ねーなぁ〜 ボール関係は邪念が入るタイプなんスよおれ…
 ボーリングでも150以上のスコアを出したことねーしTVゲームのゴルフでもジャンボ尾崎に勝ったこともねーもんなあ」

ぶつくさ言いながら、クレイジー・ダイヤモンドがベアリング弾を発射!
その結果、一発は見事空缶に命中するが、もう一発は空缶下の柵にあたり、惜しくも外れに終わる
とはいえ十分な精度、承太郎も85点を上げつつ…こうも付け加える

「だが…追跡前にひとつだけ忠告しておく 生き物相手の場合「早さ」よりも「落ち着くこと」を第一に考えろ
 もしその「ネズミ」を射程内で見つけておきながらはずしたら 「ネズミ」は2度とおれたちの射程内には入ってこないからな
 命中すると確信するまで発射するな 別にプレッシャーかけるわけじゃあないが……」
なんだけど、そんな承太郎の言葉には仗助も思いっきりプレッシャーかかっちゃうのでした

*世界中に約1000種あるネズミ類のうち 人間の生活内で活動するのはたったの3種類である
「ハツカネズミ」 「クマネズミ」 そして「ドブネズミ」
 音石明はこの用水路でネズミを射ったという この3種のうち水を好むのはドブネズミだ
 大きいもので体長20〜30cm 体重は1kgに達するものもあり ジャンプ力は2m以上
 よく泳ぎ どこにでも住み なんでも食う それが「ドブネズミ」だ
5奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/01(木) 19:10:40.79ID:zOSWfH/K
その後、二人は用水路に到着 早速承太郎がネズミの足跡、葉の裏にダニなどネズミの住む痕跡を発見
近くの排水溝に巣があると見た承太郎は、このあたりにネズミを捕らえる罠を仕掛けることに
加えてワナの前にビデオカメラを設置、何かしら能力持ちなら、罠に対し何かするところを撮れるかもしれない
ちなみにワナのエサはてんぷらの破片 チーズはネズミ相手にはゼータクすぎるそうです
……ふと、仗助は草むらに虫がたかる一角を見つける 草を避けて何があるのか確認してみると―――

「じょ……承太郎さん! こ…これは!」
そこで見つけたもののおぞましさに、二人も驚愕に目を見開き、嗚咽の声をもらす
そこにあったのは、まるでブロック状に固められた無数のネズミの死骸のかたまりであった…!!

その正体を探るべく承太郎が枝でブロックをつついてみると、突いたところから腐った血のようなものが溢れ出て来た
さらに枝に張り付いた肉片から、そのブロックの正体がネズミたちの死体、その肉が溶けて固まった感じだと見る
それも内側から溶かされている風で… これが自分たちの追う「ネズミ」の仕業と確信する承太郎

「こいつら何をされたんすか? どうやればこんな風な死体が出来上がるんだ!」
「わからん…スタンドの正体はわからんが… この排水溝の続く奥にヤツがいるのは確実ってことになった…
 やれやれ どうやらこの「ハンティング」は殺すことを前提に追跡した方がよさそうだな…」

「グレート… やっぱりオゾましくなって来た」 アラレちゃんのよーに枝でつっつくんだもん…;

<続く>
2023/06/01(木) 21:32:35.64ID:???
ひと狩りいこうぜ
2023/06/01(木) 22:06:45.56ID:???
アラレちゃんはわかるんか仗助w
2023/06/01(木) 22:30:59.31ID:???
承太郎はすっかり自分が時を止められることを忘れてるな
9マロン名無しさん
垢版 |
2023/06/02(金) 05:33:11.51ID:a1xofY9a
https://i.imgur.com/SYI5Esf.jpg
https://i.imgur.com/kEkHxRd.jpg
https://i.imgur.com/TZI52kD.jpg
https://i.imgur.com/71y0IYo.jpg
https://i.imgur.com/LevVFDF.jpg
https://i.imgur.com/jeOJBPa.jpg
https://i.imgur.com/kR55Toa.jpg
https://i.imgur.com/F1U55Mt.jpg
https://i.imgur.com/G5J2CTt.jpg
https://i.imgur.com/QdU8wBW.jpg
https://i.imgur.com/K4DThwq.jpg
https://i.imgur.com/cgqu88n.jpg
https://i.imgur.com/J0bilQo.jpg
https://i.imgur.com/qDKblU7.jpg
https://i.imgur.com/QBxKqlJ.jpg
https://i.imgur.com/CP5KdSv.jpg
https://i.imgur.com/yfRPpU7.jpg
https://i.imgur.com/ZOsmmu6.jpg
2023/06/02(金) 06:15:42.72ID:???
> ナイスバディのお姉ちゃん捕まえるハンティング?スか?

そういえば承太郎ってまだ独身?

ナンパみたいなことは嫌いそうな反面
ポルナレフに見せたタバコ芸のノリを見てると
そこまでカタブツでもなさそう

東南アジアの家出女が成長して再登場、はまずないだろうし


>例の「弓と矢」を使い、一匹の「鼠」を射抜いていた

ファンキーな奴ではあったが
人に使わない程度には常識的な奴だったか…
2023/06/02(金) 06:16:11.13ID:???
>>1
2023/06/02(金) 06:26:57.39ID:???
あの矢のサイズだったら
射られた時点で真っ二つかグチャグチャになりそう
2023/06/02(金) 06:27:24.86ID:???
今回仗助がいろんな意味でカルいから、トニオの時みたいに自分だけから回ってひどい目に会いそうなギャグ回の気配
みたいに思ったらラストでエグいのきたな
2023/06/02(金) 06:29:04.37ID:???
自分を治せない治癒能力持ち

なるほど承太郎がグロいことになる可能性大だな
2023/06/02(金) 06:37:01.48ID:???
音石くんが矢を当てられるんならぁ…
スタンドでベアリング弾当てるのなんて余裕っスよねぇ〜!?
三部でも動物のスタンド使いいたけど、今回はこれまでで最も脳みそ小さいぞ。
どういう行動をとるのだろうか。
本能のままに襲って来るのか、変に知能が芽生えて小賢しく動き回るのか…
2023/06/02(金) 06:39:20.84ID:???
鳥よりも?>脳みそ
2023/06/02(金) 07:14:45.13ID:???
中国武術系の作品で出てくる指弾をスタンドにやらせるのか
むちゃくちゃ便利でこれまでまともに活用しなかったのがバカみたいだ
2023/06/02(金) 07:16:15.26ID:???
ジャンボ尾崎のゴルフゲー、地味にカービィ出してるとこなんだよなあ…w
2023/06/02(金) 07:20:10.71ID:???
音石は「これ以上スタンド使いを増やさせない」って消極的な保身目的で矢をキープしたのかと思っていたが
好奇心に駆られて後先考えもせずやらかしてやがったな
どう始末をつけるんだこんなの…
2023/06/02(金) 18:53:23.29ID:???
中距離戦になるなら億康もつれてきた方がいいんでないか
ネズミが逃げても「空間を削り取るッ!するとぉ~っ!」の引き寄せで阻止できるし
2023/06/02(金) 19:41:20.76ID:???
 第325話
 冷蔵庫の中!

「『何か事が起こる前にネズミを狩る』と言ったが…
 まずいな この排水路……… あの農家の下水に続いている すでに遅かったかもしれん………」

双眼鏡で排水溝の続く先にある家を見つけた承太郎も、そう漏らしながら家の様子を見てみるが
にわとり小屋ににわとりの姿がなくエサもない、住人の姿もないようだが車があることから外出はしてないのは確かなようだ
この状況、「ネズミ」はすでに侵入し家の住人も殺されている可能性が高い…  
早速承太郎もその家を調べるべく足を向けるが、ちょっと待ってと仗助が引き留める

「ネズミってすばしっこそうじゃあないスか…どうやって近づくつもりスか……?
 何か気配を隠して近づく方法でもあるんスか?」
「『気配』なんぞ隠す必要はない 「ネズミ」はすでにおれたち――― 人間2名がここにいることは知っている
 ネズミというのはそういうものだ 暗い穴倉の中にいても何百メートルも先から人間のいることは知っている
 地面の伝わる音からなのか 臭いからなのか……… それはわからんがとにかくヤツは2名の人間が近づいてきてることは知っている
 だがそれを承知の上で『追跡』していくのが『ハンティング』だ

 アフリカの草食動物は ―――たとえばガゼルだが―――
 ライオンが視界に入っているのに逃げないで草を平然と食っていることがある
 ガゼルはライオンの射程距離を知っているのだ その距離を超えて来ないかぎり自分は捕まらないという自信があるのだ
 ライオンの狩りはそのギリギリのところでいつも勝負している」

つまり自分たちが狙うネズミも、一定距離までは余裕と自信たっぷりに自分たちを近づかせるはず
自分たちがベアリング玉という飛び道具を使うとは思っていない、そこを確実に近づき、仕留める作戦で行く

「ベアリングで撃つのは承太郎さんスよね?」
「おまえ……… まさかプレッシャー感じてるのか?仗助」
「えっ

 い…いや!ちがうっスよ―――っ 事前に打ち合わせしとかないと混乱すると思ってよォ〜〜〜」(;
2023/06/02(金) 19:41:38.89ID:???
ひとまずターゲットを見つけた際は承太郎が狙うが、念のため仗助も数発持っておくことに決め
まずは呼び鈴を鳴らすが、予想通り住人からの返事はなく 二人が家の中へと侵入
玄関周りの家具と、その隙間を念入りに調べ、ネズミの痕跡がないかを調べていると
承太郎が廊下にネズミのフンを発見 そのフンの内容からネズミが「肉」の系統を口にしていると見る
どうやらフンは隣の部屋に続いていると見て、承太郎がそちらに足を向けるが

……仗助の方はキッチン側の方から何か、異音に気付く 冷蔵庫の音が洩れ出ているのか…?
だがその冷蔵庫のドアがひとりでに開いていくのに気づき――― そこにネズミのしっぽを冷蔵庫のスキマに発見!

(『いたァ〜〜〜っ』 ちくしょう!!いやがったぞッ!
 だが待てよ…今 冷蔵庫のドアを開けたのは"こいつ"か! ネズミが冷蔵庫を開けるもんなのかァ〜〜〜
 まさから…最初から開けっ放しだったんだ……きっと住人が閉め忘れてたんだ……
 ……と都合がいい方に考えるおれはオメデタイ男か…? このネズミはスタンド使いなんだぜ〜〜〜)

仗助も承太郎さんを呼ぼうとするが、すでに隣の部屋に行ってしまって姿がない…!
さらに振り返ると、冷蔵庫の中をあさるネズミがこちらを睨んでいた…!!

(グレート 目と目が合っちまった〜〜〜〜〜) 鋭く睨むネズミの眼差しに、仗助も表情が強張る…
するとそれと共に、半開きの冷蔵庫のドアが少しずつ開き、そこに入っていた中身に、青ざめる仗助
そこには家の住人と思わしき二人?が溶けあってひとつになったような、ブロック状と化した姿があった…!
それもまだ生きてる・・・ うめき声をもらす住人の姿に仗助も言葉もなく―――
頼りの承太郎は隣に行ってしまい、ここで目を離せば逃げられる可能性もある ここは仗助が仕留めるしかない…!!

(生き物相手の場合 「素早さ」より「落ち着くこと」だったな…
 ネズミはある距離までは攻撃されないと自信たっぷりで そこを確実に狙って仕留める…
 だが一発で仕留めないと射程距離がバレてしまう…そうだったよな…くっそお〜〜〜)
2023/06/02(金) 19:41:56.81ID:???
懐からベアリング玉を取り出し、住人の肉を頬張るネズミに慎重に近づこうとする仗助
今いる場所ではイスとテーブルが邪魔で狙いが付きにくい あと左に三歩、進めれば障害物はないが
一歩…二歩、進んだところで、ネズミが食うのを止めて、仗助に警戒を示す…!

あと一歩進めば行けるが、その一歩を踏み込めば逃げるかもしれない
この位置が限界と見た仗助は、ここから狙う賭けに出るしかない 
それと共にネズミも微かに動き、それを見た瞬間クレイジー・ダイヤモンドがベアリング玉発射!
放った弾丸は見事、ネズミに命中!! するが…あたったのは左肩、距離があり過ぎたか貫通せず、致命傷にならない
悲鳴を上げるネズミが、自身のスタンドを展開! 走行をまとった四つ足の盾のようなスタンド体が露になる!

「これがこいつの『スタンド』かァ〜〜〜ッ おれを攻撃しよおっつーのか
 ねめてんじゃねーぞてめ〜 第二弾で必ず仕留めてやっからよ―――・・・」
 ネズミにはメカっぽい「スタンド」だがよーっ

<続く>
2023/06/02(金) 19:47:49.81ID:???
申し訳ないが明日の投下ダメそうです
親戚が亡くなったので遠出して葬儀に参加してきます、勝手ながら申し訳ない

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/5124/1213249930/948-
一応避難所の方に明日の分はおいておきますので可能であれば代理で投下お願いします(ぺこり
2023/06/02(金) 21:02:17.94ID:???
お悔やみ申し上げます
長旅で無理なされませんように
2023/06/03(土) 02:52:24.08ID:???
うへえ……溶けて混ざりあった人間がストレートにグロい…
ここまで一体化してるとクレDでも治せるのかって不安も出ちゃうレベルだ、体の一部も食われてるだろうし
2023/06/03(土) 05:39:39.86ID:???
> 冷蔵庫の中!
デーボ?
2023/06/03(土) 23:46:54.62ID:???
ネズミのスタンド デザイン性が一皮むけてる気がする
これまでもロボットとかメカっぽいスタンドはあったが
どこかキッチュで丸っこいデフォルメが入ってる雰囲気があった
今回のはほんとうに金属のパーツをくみ上げてそういう機体がそこにあるって
存在感を覚える
2023/06/04(日) 06:12:39.06ID:???
条太郎に関してはスタプラの性能や本人のクソ度胸よりもとっさの判断力を脅威と見てた音石だったけど
さらに知識量も豊富でホント穴がないなこの前主人公
まあこんな高性能人間だと仗助の見せ場が無くなるから、エンカウント前に離脱しちゃったのも仕方ない気がしてくるわw
2023/06/04(日) 16:57:20.83ID:???
知識提供キャラがいないと話が進まんからな
3部だとジョセフやアヴドゥルは物知り

これが仗助&億泰だったら
都合よく億泰がヒマなとき動物特集番組で見て知ってたりするんだろう
2023/06/04(日) 19:04:44.04ID:???
 第326話
 追い詰めろ!

仗助の先制攻撃は見事、ネズミの体に命中するものの
仕留めきることはできず、ネズミにスタンドの発動を許してしまう
だが次の一撃で仕留めてみせると、次のベアリング玉を構えようとするが
ネズミはいきなり猛ダッシュ!テーブルの下をくぐり台所へと出ようとする!
だが突然のネズミの逃げに、仗助も慌てはしない ここは落ち着かないと負けだと自分に言い聞かせながら
クレイジー・ダイヤモンドがテーブルを蹴り飛ばし、台所の出口を塞ぐことで逃走を阻止
同時に承太郎にネズミがいると声を上げつつ、ひとまず外に逃げる事は防ぐことに成功する仗助
ネズミは倒れた椅子の影に隠れながら、自分のスタンドボディを反転、砲台のようなものを仗助へと向ける…!

(何だか…わかってきたぞ このスタンドの形…) いやな汗がにじむ仗助の顔面に、狙いを定め 何かを装填
「やばい!何か飛ばすスタンドだッ!」
仗助もベアリング弾をネズミに放つと同時に、ネズミの砲台スタンドも針のような弾を発射!仗助へと襲い掛かる!

(ウッ!針のようなものだ!きっとこれに刺されると溶けるんだ
 どうする!?素手でハジキ飛ばすか!   でも気持ち悪いからやめとこう・・・!)
仗助はクレイジー・ダイヤモンドがフライパンをもって針弾を防ぐことに成功
だがベアリング弾の方は、椅子が影になって命中したか外れたか伺えず―――

(『針』を飛ばすスタンド… 『不意打ち』や『至近距離』だと手強いな… うっかり近づけねーぜ)
―――そこにネズミが姿を見せる!……が、次の瞬間、ネズミは横たわり倒れる
仗助の放ったベアリング弾は見事、命中していたようで 胴体に大穴を開け倒れるネズミはそのまま力尽きるのだった

見事にネズミを仕留め、仗助も安堵のため息を漏らしつつ承太郎にネズミを仕留めたと声を上げる
そこに承太郎も姿を見せるが、何やら難しい顔が浮かぶ……?

「もう何やってんスか! 肝心な時にイネーんスからよォ〜〜〜〜〜 おれもう心細かったっスよ〜〜〜〜〜
 でもまあ!けっこう落ち着いてやっつけましたぜ ヘヘヘ
 どんなもんスか タマタマ命中したんじゃないっスよ」 タマタマって別にダジャレじゃあないっスよ
2023/06/04(日) 19:05:32.23ID:???
ネズミの死体を承太郎が見定めつつ、あとはネズミに溶かされた住人を治せばこれで事件は解決……と、思われたが
「……… どうやら日没までに追跡しないとやっかいなことになるな…
 もう一匹いるぜ 今攻撃されたんでな…」
そう語る承太郎の腕は、ネズミのスタンド針をうけてグズグズに溶かされていた……!?

実は承太郎、隣の部屋を調べていた所、突然の奇襲を受けてしまったとの事で
かわすべきだったが『スタープラチナ』でスタンド針の正体を調べようとしたのが悪手だった
放たれた針に触れただけで、『スタンド毒』と言えるものが回り、スタンドすらも溶かされてしまう…
承太郎に攻撃を仕掛けたネズミは、仗助が仲間を仕留めたことを悟ってかそのまま外へ逃げ去ったという

何でもう一匹いるのかはわからないが…
承太郎の手と溶け合って一体化したスタンド針は、さらにドロ付いた液体が洩れ出て承太郎の手と溶け合っていく
5、6発も刺されれば、人間一人なら成すすべなくドロドロだろう

「スマないが早いとこ治してくれるのを期待してるんだが…」
「! そ…そうでしたっス………」
承太郎にそう促され、クレイジー・ダイヤモンドの治療を試みつつ
ふと、自分がスタンド針をはじいたフライパンを見ると、当たった所がすっかり溶けて大穴が空けられてしまっていた
これには仗助も思わず青ざめてつつ ここは二人の『性格』の差で辛うじて致命傷を避けることに成功するのであった

だがターゲットのネズミがもう一匹いるという事は、まさかこのネズミの子供…!?
との仗助の考えを承太郎が否定、音石がネズミを射ったのは10日前だがネズミの妊娠期間は20~22日ほど
とはいえこのまま放置していれば、縄張りを広げられてそうなることもあり得る…
まずは承太郎は手持ちの携帯式電話でSPW財団に連絡すると、電話の向こうのSPW職員も何度もコールしていたと慌てて声を上げる
SPW職員が一刻も早く伝えたかったことは、もちろん音石の件 実は音石は『2匹』のネズミを射っていたことが分かったのだ

「にゃんだって―――ッ!!あの野郎ッ―――」 声を荒げる仗助を制しつつ、改めて承太郎がSPW職員に確認
「確認するぜ 3匹や4匹じゃあなくて 『2匹』に間違いないな?」
≪『2匹』ですッ! 薬で自白させましたから間違いありません…≫
2023/06/04(日) 19:06:01.52ID:???
「やれやれ 音石明………やってくれたな…」
そう漏らしながら、二人が家の外へ出るが 外は遥か地平線のかなたまで続く田園風景…
承太郎はSPW職員に田園地帯と住宅地の境部分の下水を封鎖し、狙撃隊の手配を頼む
ただ狙撃隊はネズミを狙うのではなく逃がさないための包囲網を形成させ、狙うのは引き続き自分と仗助 
日没までに仕留める、とするが…それに異を唱える仗助 このだだっ広い田園地帯でネズミ一匹をどうやって見つけるのか
さらに言えば、今度は自分たちが狙っているのも気づかれている 先程のネズミのようにスキを狙うのはかなり厳しいが…

「『シートン動物記』の著者E・T・シートンは「追跡不可能などうぶつはいない」と言った
 走るのが速い動物よりも 「地形」と「風向き」「動物の習性」を研究している人間の方がちょっぴりだけ有利というわけだ…いずれ追いつく
 ネズミという奴は相当に視力が弱く 臭いやヒゲの触覚で通り道を決める
 だから縄張り内では自分の通り道は決まっていて 知らない道は通りたがらない
 つまりやつが逃げた方向は まちがいなく例の用水路の通り道だ

 そしてネズミは常に何かを食っていないと10数時間で餓死する 食事量は実に体重の三分の一
 逃げながらもどこかで何かをカジってないといけないというわけか」

……すると用水路の方へ向かう野菜に、ネズミのかじりあとを発見
噛み跡も新しく、フンもしたて つい今までここで食事中だと見る承太郎
絶望的と思われたハンティングも勝機が出て来た! これならネズミを追い詰められるハズ…!!

<続く>
2023/06/04(日) 20:13:56.81ID:???
「薬で自白させた」とかサラッと凄いこと言ってるな
まあスタンドが法を逸脱した存在だから
それに対抗するためにはこっちも法を無視せにゃやってられんのだろうけど
2023/06/04(日) 20:19:02.25ID:???
ネズミにやられた事をなかなか言い出せない承太郎草
2023/06/04(日) 23:01:07.83ID:???
承太郎のスタンドの弱点にもろに刺さる攻撃だな
どんなに凄くても直に触るしかないから
触れただけでアウトみたいな敵には迂闊に手出しできない
2023/06/04(日) 23:02:04.36ID:???
3部なら黄の節制とかに近い感じだが即効性はその比ではない
加えてネズミだから油断して舐めプとかも期待できない
2023/06/04(日) 23:03:18.18ID:???
フライパンで針をはじくクレイジーDがなんだかカワイイ
そういえば3部の悪夢の世界でも星の白金に化けた死神13がフライパン持ってたな
2023/06/04(日) 23:05:07.94ID:???
キッチュな小型モンスターみたいな形から
兵器そのものな固定砲台にチェンジするネズミのスタンドのギミックが秀逸すぎる
ロボットアニメの玩具とかにもこういうのって無い気がする
2023/06/04(日) 23:05:56.13ID:???
毒針で溶かされる感覚ってどんな具合なんだろうか
痛いとしても想像できない
2023/06/04(日) 23:07:44.46ID:???
一匹始末したら実はもう一匹
モンスターパニック系のホラーとかウルトラマンシリーズっぽさを感じる
2023/06/04(日) 23:58:05.49ID:???
子供が生まれたら子ねずみにもスタンドは遺伝するのか?
2023/06/04(日) 23:59:02.66ID:???
スタンド毒w
2023/06/05(月) 06:08:26.62ID:???
ネズミサイズでもあの威力なのが恐ろしいな
アレで人間サイズの砲台だったら人間一人、一発で簡単に貫通しておまけに腹から溶けてお陀仏だろう
2023/06/05(月) 12:05:55.63ID:???
>>42
だとしたらなおのこと今のうちに始末しないとな
2023/06/05(月) 13:38:40.04ID:???
ジョースターの血統がスタンド使いになったのはジョナサンの肉体を得たDIOが
矢でスタンドを手に入れたことによる現象だが
親子間の遺伝ってあり得るのかは未知数だな
アヴドゥル・花京院・ポルナレフと
両親ともに普通の人って天然のスタンド使いもいる
2023/06/05(月) 14:04:11.92ID:???
ジョースターの血統はジョナサンの肉体を持つDIOの影響で
後天的にスタンドが発現したが
その仗助のスタンド使い化の影響で母方の朋子やじいちゃんがスタンド使いになったりはしてない

エンヤ婆は弓矢持ってたらしいから
エンヤ婆とJガイルは先天的スタンド使いとは限らないし
血縁による影響じゃなく各自弓矢で発現した可能性もなくはない
Jガイルの傷が婆に伝わるくらいだから
スタンドも血縁の影響で伝わった可能性は高いが

先天的なものでも遺伝することもありしないこともあり
弓矢など後天的なものでも影響することもありしないこともあり
どれでもありえるのがこの作者に合ってるかな
2023/06/05(月) 15:07:31.57ID:???
あとはトニオさんみたいな、日々の修行の末に、スタンド能力に目覚めるパターンもあるな。
むしろ少年マンガ的にはトニオさんの発現のが王道な不具合w
2023/06/05(月) 17:50:53.73ID:???
露伴とか素であの境地に到達してそうなのに原因は矢に射られたことだ
あんまりしっくりこない
2023/06/05(月) 18:04:44.67ID:???
>>49
DIOだって素で発現してそうなもんなのに矢のおかげだったしまあ...
2023/06/05(月) 18:35:35.98ID:???
そこらへんは矢がなくても自然と発現しただろうけど矢に刺されて覚醒が早まったと思えば
2023/06/05(月) 19:42:45.63ID:???
下水道の配管へと続く用水路の道に、ネズミの足跡を発見 間違いなくスタンド使いネズミのものであろう
現在の状況は日没まで3時間 風は無風、住宅地まで1.5kmほどと見る

「自分のナワバリにいる者は人間だろうが仲間のネズミだろうが皆殺し…
 てめーさえよけりゃあいいという…… もはやこの地球上に生きてていい生物じゃあないな こいつは……」


  第327話
 『罠』!


二人は一旦、自分たちが仕掛けた罠の地点まで戻るが、ネズミはワナには目もくれず素通り
だが仕掛けたビデオカメラにはちょうどネズミの姿が映されており、その罠に警戒する様子があった

「『用心深さ』の知恵はあるというわけだな
 録画は4分前だ たぶん200から400m先をヤツは進んでいる
 耳がケンカかなにかで虫に食われた葉のように欠けてるな 今からコイツを「虫食い」と呼ぼう」

―――すると承太郎は、こんなこともあろうかと、切り札として持っていた4発の『ライフルの弾丸』を取り出す
スタンドネズミ、虫食いが用心深くなってるならベアリングの射程、20mまで近づけないと予想でき
このライフル弾なら50〜70mぐらいなら射程に収められるかもしれない…


*いくら正確に狙っても弾丸がまっすぐ飛んでいくと思うのは間違い。
 名狙撃手は ブレを計算に入れて打つ

1.物体を高速で発車した時 空気抵抗のため狙った位置よりどんどん浮上していく
 (ターゲットより下を狙わないと命中しない)

2.近距離の時は問題ない

3.球形のベアリングはパワーがなくなるのも早く 下降するのも早い

注.ネズミの『針』は「スタンド」なので風や空気抵抗なんてのは関係ない

[ターゲット]−−−−−−−⌒―――『発射地点』
[ライフル弾の弾道]←――― /
                /
               /
[ベアリングの弾道]←/
2023/06/05(月) 19:43:47.09ID:???
だがそうなるとこのライフル弾もスタンドで発射する形式
さすがに仗助も20m以上先のネズミを狙うというのは自信ないが

「だろーな おれがやるしかねーな…」 何て承太郎が言うと、それはそれでムカッときちゃう仗助
「ムッ!ちょっと待ってください………何スか?今の言い方……? けっこうカチーンときたんスけど………
 そういう言い方ってねーんじゃあないスか! ネズミを逃がしたのは承太郎さんでしょう?
 さっき一匹やっつけたのはおれなんスからね!完璧には命中しませんでしたけどよォ〜〜〜」

「そうだな…… じゃあ2発持て」「え?」
これには仗助も思いっきりプレッシャー感じちゃうのでした 

・・・しばらく用水路沿いに進んで足跡を追う仗助と承太郎 立ち止まり、グルグル後ろを何度も振り返る足跡から
ネズミも追われるのを振り切れない苛立ちを示す様子が足跡から見て取れるが
草むらを進む仗助はくもの巣を避けようとして小枝を踏み折る音がバギボギ響き渡る 
ターゲットを追ってる立場にありながら、この無神経ぶりには承太郎も呆れた声が出てしまう(おまけに完全無自覚

続けて、水中を泳いだか水辺でネズミの足跡が途切れたようで 
承太郎は何も言わず水の中へと進むが、仗助の方は泥水の中進むのは抵抗あるようで渋い顔
しょうがないので靴と靴下(結構な高級品)ぬいで、靴の片方と靴下を口で持ちつつズボンたくし上げてついていく仗助
裸足に感じる水底の泥の感触に、仗助も気色わるそーだが

「ム! この水たまり「ヒル」がいるな…」
「えっ!!!(口開き) あっ!!」 
承太郎の声に、驚きの声が出ちゃった仗助が泥水の中に靴と靴下落としました 仗助なみだめ
(さっきからオレ まぬけなキャラクターのイメージになってない?);x;)
2023/06/05(月) 19:44:17.05ID:???
…だがそこから数十メートル進んだところで、承太郎は驚愕にその目を見開く
突然、地面を進むネズミの足跡が消えてしまったのだ…!
周囲は広い開けた地で、隠れる場所も見当たらない まさか土の中に穴を掘って進んだのか…?

「ちがう! これは『バックトラック』だ……!! ネズミもやると思わなかった」

*『バックトラック』とは……
 進んできた足跡を そのまま同じように踏んで 数メートルバックしてどこかで木とか草むらに飛び移るという
 野生動物がやる信じられない特殊技能で 日本では『ヒグマ』や『イタチ』『ウサギ』がよく巣に戻る時時
 追跡されないためにやるという。 「ネズミ」が「バックトラック」をしたという記録はない……

「"つまりこーゆーことス"か? 『おれたちはネズミにいっぱいくわされた!』……」
「どうやらやばい雰囲気だな この地形……… 狩られているのはおれたちの方かもしれん」
あたりを見渡すと、自分たちが立つのはすり鉢状の地形の丁度中央部 
相手からすれば絶好の狙撃ポイント、『虫食い』の砲台スタンドがどこかから二人に狙いを定めていた…!!

「ビンビン見られてる感じがするっスよ!どっか岩陰に身を隠さねェーと」
「落ち着いて動け… 『虫食い』のスタンドの攻撃はおれたちに見えないスピードではない…その発射地点を見逃すな
 やつの潜んでる所を見つければ逆に狙撃してやる…」

懐からライフル弾を取り出しながら、ひとまず近くの岩陰に身を隠す仗助だが
ふと、草むらに何か、板のようなものを見つけ――― 次の瞬間、仗助の手がネズミ捕りの罠に挟まれる!?
それは承太郎たちが仕掛けたはずのネズミ捕りのワナ! 何でこんなところに……!!
そしてそこに、狙いすました虫食いの矢が仗助の首に突き刺さる―――!!
まさかネズミが、罠を運んで身を隠す岩陰に置いて、攻撃するスキを作ったというのか…!
ネズミにそんな知能があるというのか… 驚愕の声が洩れ出る仗助も、もはや肉を溶かす矢の犠牲に―――

「『スタープラチナ ザ・ワールド』」 その瞬間、承太郎のスタープラチナが発動!時が止まる!!


 << >>[ ■ ] > 〇 ―――停止

「やれやれ なんとか1秒止めるのが精いっぱいってとこか
 1秒じゃあ身を守る動きで精一杯ってとこだな………」

停止した時の中で、承太郎のスタープラチナは
仗助の首筋に刺さった矢を、周囲の肉ごとこそぎ取ることで肉が溶けるのを防ぐのだった

 << >> ■ [ > ] 〇 ―――再生


―――矢が首に突き刺さり悲鳴が上がる仗助に、毒が回る前に「針」は抜いておいたとする承太郎
同時に先ほどの発射で、虫食いのだいたいの位置は掴んだ承太郎 
人間を罠にかけるネズミの知略と、それを冷静に対処する承太郎 
そんな二人の一歩も譲らぬ闘いに、仗助も思わず感嘆の声を漏らすのだった 
自分のほうはここまでイイとこなくて嘆いちゃってたけど

<続く>
2023/06/05(月) 21:19:18.53ID:???
こういう三枚目なとこはジョセフの息子だよなあ仗助w
2023/06/06(火) 00:42:05.76ID:???
そこがキャラとして強いな
承太郎は基本カッコいいことしかやらせてもらえない系の主人公だったが
仗助はシリアスもコメディも似合うから動かしやすい
2023/06/06(火) 06:13:33.68ID:???
>てめーさえよけりゃあいいという…… もはやこの地球上に生きてていい生物じゃあないな

なるほど、手に負えなくなったら地球が宇宙に排除してくれますか

でも分不相応な力を得てしまったことで生態系との関わりはおかしくなってしまってるわけだから
ほっといても自滅しそう(放置したらその間に人間への被害は大きくなるだろうけど)
2023/06/06(火) 19:10:23.14ID:???
虫食いの砲台スタンドの射線から、おおよその居場所を突き止める承太郎
岩陰に隠れながら、双眼鏡で弾の飛んできた方を見やるが… 
その相手の"したたかさ"には承太郎もぼやく声が出る

「次のスタンド「針」を撃って来る気配がない…じっとしている…
 やたら撃つと正確な位置をおれたちに見つけられ 攻撃されることを知っているのだ」

静まり返った草むら、岩陰からは、隠れたネズミを見つけるのは困難
互いにスキを見つけられず、睨み合いとなる両者…… だがこの状況は虫食い側に有利と見る承太郎
このまま暗くなるのを待って、逃げればそれで虫食いの勝ち… 
したたかさに冷静な態度も感じる、とネズミに対してそんな感嘆の声を漏らす承太郎であった


  第328話
  プレッシャー!!


だがそうなるとこちらから動かなくては…仗助の言葉を肯定する承太郎
この場は気合を入れてかからねば「虫食い」にしてやられる、とする承太郎

「そのとおりっス! 承太郎さんが気合入れりゃあポパイにホーレン草 楽勝っスよ〜〜〜」 ものスゲー古い表現だけど!・・・

頼りになる承太郎の言葉に、仗助も声を上げるが 次の瞬間、承太郎はおもむろに岩陰から斜面の方へ足を向ける!?
この突然の承太郎の行動には仗助も困惑 いくらスタープラチナが時を止められるといっても全弾避けきれるのか…!?

「"だから撃ち込ませるためにヤツに近付くんだぜ"………
 その位置を仗助 おまえが見つけるんだ そしておまえがヤツを狙撃するんだ
『スタープラチナ』とはいえ かわすのが精いっぱいだからな…」

「な… なん ス ってェ〜〜〜ッ!!」 突然の承太郎の命に、仗助も驚愕に目を見開く…!
2023/06/06(火) 19:10:48.70ID:???
「弾丸は4発全部やるよ おれはベアリングの位置まで近づく……!
 60mの距離なら弾丸はスライダー気味に浮上するからターゲットより1cm下を狙え 命中するはずだ
 おまえが狙撃するしかないんだよ おれはやつの「針」が一発や二発命中しても
 おまえの『クレイジー・D』に治してもらえるが 仗助 おまえは自分自身を治せない
 気合入れろよ〜〜〜!! 仗助……」

―――そして、草むらから近づいて来る承太郎に狙いを定める虫食いの砲台スタンドが3発、毒針弾を発射!
だが承太郎も毒針が放たれた瞬間、スタープラチナザ・ワールドで時を止め、射線から回避
命中コースのはずが、一瞬で射線から移動した承太郎に、虫食いも困惑の様子が浮かぶ
だが虫食いも撃った瞬間に場所を移動しており、自分の正確な位置を掴めさせない
ならば承太郎は射線の横から回り込むように近づいて、虫食いの攻撃を誘い
承太郎には撃つ瞬間を見つけて攻撃するように告げる 
が……[プレッ プレッ プレッ]その大任を任された仗助も、[プレッ]思わず息を呑みライフルを持つ手が震えてしまう[プレッ]


 プ レ ッ シ ャ ア 〜 ッ ;


そこに続けて、毒針弾の乱射が仗助に襲い掛かる!! 
それを見た仗助が双眼鏡を覗き込むと、虫食いの姿を発見! 今なら行けるか―――
が、虫食いの二度目の攻撃をかわした承太郎の足元で、何かが弾かれる甲高い音に気付くと
地面から跳ね返った針弾が、承太郎の体に突き刺さる!?
……気づけば、先ほどの針弾は地面の岩にも当たっており、岩が溶けた様子に気付く
そう、虫食いは承太郎の回避までも計算して、岩で針を反射させた跳弾での攻撃を仕掛けていたのだ

そして針弾を受けた承太郎の手足が、溶け落ちる…! 
思わず仗助も血相を変えて叫ぶが、承太郎もこっちを見てないで虫食いをしっかり狙え、と気丈に自身の役割をこなそうとする…
2023/06/06(火) 19:11:40.92ID:???
(承太郎さんの足 いくら時を止めてもそんなに動けねえんじゃあねーのか…
 や…やばいぞ… 弾丸は4発あるがチャンスはもうないッ!! おれが"もたついていると"…)
―――さらに針弾の弾幕が承太郎に襲い掛かる! 片足では回避しきれず、さらに肩と二の腕にも食らってしまうが
虫食いの方は先程の場所から動いてはいない、が…体が岩に隠れており見えるのは頭だけ
これでは狙うのは厳しいが…だが躊躇している余裕はない…!やるしかない!

(距離60メートルッ!! 弾丸はスライダー気味に浮上するから1cm下を狙うッ!)
「急に闘志がわいて来たぜ 野郎〜〜〜 必ず当ててやる」

後がない窮地にありながら、プレッシャーをはねのけ鋭い眼差しで虫食いを睨み――― ライフル弾発射!
放たれた弾丸は ギャローン と風きり音を響かせ そして虫食いに…命中しない!やはり身を隠していた岩に阻まれてしまう…!!

「仗助のヤツ・・・ はずしやがった」
この土壇場で外してしまった仗助に、承太郎も目を見開き そして溶けていく承太郎の体が力なく、その場に倒れていく…
すると虫食いの砲台スタンドが、ライフル弾を放った仗助の方にも砲塔を向ける……が!
照準を合わせようとすると、そこにはすでに自分に狙いを定めている仗助の姿が!!

「ギッ! !?」
「やはり見たな……… はずすと必ず見ると思ったよ 体をこっちへ向けて………
 今度は的が大きい… 確実に狙えるぜ」

そして狙いすました第二撃が、虫食いに向けて発射!! 
「ゲ! ギャァ―――ス!」迫る弾丸に悲鳴を上げる虫食いの体を、ライフル弾が貫く!!
…こうして、スタンドネズミの一連の騒動はここに決着 見事プレッシャーをはね返した仗助も、勝ち誇る笑みを浮かべ

「音石明が招いたスタンドネズミ 人間が招いた自然破壊てな感じで複雑な気分だが
 仗助が頼りになるヤツだったので ヤレヤレひと安心といったところか………」
無事にこの難関を切り抜けた仗助に、承太郎も微かな笑みが浮かぶのだった

 To Be Continued 
←―――――――――・・・ 
2023/06/06(火) 19:34:36.03ID:???
消えろ!プレッシャーッ!
2023/06/06(火) 20:36:10.04ID:???
東方仗助 逆境〇
2023/06/06(火) 22:15:21.78ID:???
今回は無事に主人公の面目躍如ですね、仗助くん
プレッシャーをはねのけ、承太郎のピンチにも心乱さず
冷静に狙撃に徹した必殺仕事人仗助の活躍は素直にカッコイイぜ
2023/06/06(火) 23:42:05.97ID:???
持て余しそうな承太郎の動かし方も上手い
2023/06/06(火) 23:44:52.16ID:???
すばしこく的も小さい上に長射程の殺傷力に満ちた飛び道具を際限なく連射できるって
今回の敵はシリーズ始まって以来の難敵だったと思う
相性がよくない接近パワー型×2名でよく収拾がついた
2023/06/07(水) 05:24:23.04ID:???
スタンド本体の射程と速度によるかな
これが速すぎたり本体からかなりの距離まで移動させられるなら
どこから撃たれるかわからず手に負えない

おそらくスタンド自体の射程は短いか
臨機応変さを考えると本体から離すメリットが少ないんだろう
おかげで跳弾でも使わないかぎり撃ってくる方向≒本体の位置で
攻略しやすかった

あと連射だとしても承太郎ならもっと有効なガード態勢は用意できただろうけど
効かないとわかるとネズミが去ってしまうだろうし
承太郎はあえてネズミに勝ち目を感じさせこの場に引きつける囮役として
かなり役立ってたということだろうな
2023/06/07(水) 07:10:49.23ID:???
DIOより強いだろこのネズミさん
2023/06/07(水) 07:26:25.30ID:???
動物系のスタンド使いって極悪なの多いよな
イギー、ペットショップのバトルは間違いなく名勝負
2023/06/07(水) 09:15:56.68ID:???
以前も書いたけど、音石はどうやってこのネズミたちに矢を当てられたんだろうか。
近付いて射つのは論外、遠距離だとプロでも当てるの難しかろう。
ポッポポッポハトポッポが光速で近付いてゼロ距離で射たのかな。
2023/06/07(水) 18:57:31.12ID:???
 第329話
 地図にない道

今日の康一くんは町の地図が描かれた立て看板の前に、その姿がありました
するとそこへ誰かが康一くんに声をかけ、辺りを見渡すと
そこにいたのは以前康一くんを襲った漫画家、岸部露伴! 
康一くんも身構えるが、露伴ももう康一くんに危害を加えるつもりは無いそうです

「もし君になにかしたら……… あの恐ろしい東方仗助が黙っちゃあいないしね………
 やっとケガもよくなって来たっていうのに」 連載休んでるけど

「それにぼくの『天国への扉』<ヘブンズ・ドアー>で君を読んだ時
 実際のところぼくは君に尊敬の気持ちを感じたんだ…
『"なんか君とは気が合う感じがする"』……… そう思わないかい?」
臆面もなくそう言ってのける露伴には、康一くんも思わずその表情が引きつっちゃうのでした

それはそれとして本題に入る露伴
実は露伴先生、子供の頃(0〜4歳あたり)このあたりに住んでたそうで、その場所を探しているとの事
ノスタルジイの感情…子供の頃を思い出し、その感覚から何かを掴むのもマンガ家の仕事だそうな
とはいえ3〜4歳の記憶、さすがに露伴先生もその辺はあいまいだが―――

「いや時間は取らせないよ… 聞きたいというのはこの町内地図の看板なんだ……… とても奇妙なんだよ」
「『奇妙』?」
「そう 奇妙なんだよ いいかい?
 そば屋「有す川」 薬屋「ドラッグのキサラ」 コンビニ「オーソン」
 ……と右から店がこう続いている
 今度は実際の場所を見てくれ 右からそば屋「有す川」 薬屋「ドラッグのキサラ」 そして………」

露伴先生が指し示す方角には、薬屋とコンビニの間に、路地裏に続く道がある…?
2023/06/07(水) 18:58:20.02ID:???
地図にない路地裏を見つけ、康一くんも首を傾げながらいい加減な看板地図には呆れた声が出ちゃう
で、問題は目の前の道がどこへ続くのか…ということ 
そう言えば康一くんも隣のコンビニには(立ち読み目的で)お世話になってるけど、あの道には気づかなかったそうで
とはいえ康一くんは忙しいのでこの辺でおいとましよーと…

「ぼくの持ってる国土地図図書院発行 「杜王町3000分の1」にも載ってないんだぜ あの『道』……
 見なよ 今年4月に発行されたばかりだがあんなとこに『道』なんかないんだ 店同士はピッタリくっついている」

これには康一くんも興味津々で露伴先生の地図をのぞき込み
地図のミスは発見すると図書券をくれるそうです

「康一くん ちょいと行ってみないか? この辺案内してくれるとありがたいんだが……」
「露伴先生……あの〜〜〜 今ぼく急いでいるんですけど………」
「この岸部露伴が頭下げて頼んでいるのに………
 ふ う 〜 ん そうかい! 君はたった数10m歩くだけのことを断るのか…
 いいとも!人に冷たくしといてテストでせいぜいいい点とっていい学校に入りたまえ」

つれない康一くんには露伴先生も白い目でろこつにねちねち しょうがないのでついてくことにしました
こうして二人が路地裏に入ると、赤いポストと誰かが踏んづけた犬のウンチがお出迎え 
これには康一くんも気色悪げな声が出ちゃうが、さておき路地裏の道には地図に載ってない家ばかり
当てにならないにもほどがある手持ちの地図には、露伴も呆れた怒りの声が洩れ出てしまうが
…よく見ると、並んでる家はどれも空き家のようで 犬小屋には鎖につながれた首輪だけがあった
さらに近くの自販機も電池切れ、長い事手入れされてない様子

露伴もぶつくさ言いながら、次の曲がり角に足を向けると―――
そこにはさっき見たはずのポストと、踏んづけた犬のウンチがあった…?
さらに周囲の標識もさっき見たはずの名前 首輪だけの犬小屋に、電池の切れた自販機・・・
……次第に、重苦しいプレッシャーが二人を包む中…次の曲がり角へ向かうと、そこにあったのはまたさっきのポスト…!?

「あ…あの 露伴先生… ぼく…なんか気味悪いな
 申し訳ないんですけど…もう時間がないし こ…これで引き返させてもらいます」

康一くんもこの場の異常さに、いやな汗を浮かべながら来た道を引き返すが
曲がり角を抜けた先で、なぜかまたも先ほどのポストの所に戻ってしまい 
さらに来た道を引き返したはずなのに、康一くんは露伴先生と合流してしまう!?
2023/06/07(水) 18:59:23.79ID:???
二人も別れたはずが合流してしまい驚きの声が出てしまい、康一くんに至っては尻もちまでついちゃう
…さすがにこの裏通りのおかしな感じには露伴もいやな汗が浮かぶが
そこで露伴は自分たちが、何者かの『スタンド攻撃』を受けているのではないかという考えに至る
攻撃を受けるにしても理由は分からないが…ひとまずこの状況を打開するためにも
露伴は康一くんに『エコーズ』を空に飛ばしてほしいと提案

「『エコーズACT1』! そうだッ!上空へ飛んでみれば『道』がわかりますねェッ!」
さっそくエコーズを上空に飛ばし、周囲を探ってみようと試みるが
空中へ向かおうとした瞬間、突然エコーズがなにかに怯み、康一くんの元へと戻ってきてしまう…!?

「"な… なにかいる"……… 今…空中で………"なにかにさわられた"!」

正体不明の何かに触れられた感覚に、表情が強張る康一くん
そして二人に隠れるように、路地裏の陰には一人の少女の姿があった・・・

<続く>
2023/06/07(水) 20:36:21.67ID:???
さすがに露伴先生は頭身さがらんかw
2023/06/07(水) 23:09:32.45ID:???
空間を削り取ったりはあったけど
今回は「空間そのものを作り出す」スタンドってことか? 結界みたいな
2023/06/07(水) 23:11:46.09ID:???
仗助の髪をちょっとサザエさんみたいって言って一発殴られただけのウダラ先輩の鼻が整形させられたのに
その100倍ぐらい貶して100倍ぐらい殴られた露伴はよく傷も残さず治ったもんだ
2023/06/08(木) 06:37:04.25ID:???
ひとつの町を舞台にした部らしさが今回は特に感じられる

今までも「杜王町の名所」をいくつか紹介してきたから
まだ何が起きるかわかんないけど
とりあえずここも名所になりそうだな

「スタンドはスタンド使いにしか見えない」
この道自体がスタンドで、露伴も康一君もたまたまスタンド使いだったから
この道に入れてる、とか?
2023/06/08(木) 06:41:42.99ID:???
いかにもミステリアスな都市伝説ってテイストで面白そう
2023/06/08(木) 06:45:54.67ID:???
街の区画というか
どういう店が並んでどこに道が入っているかって構成を主題にするって地味にジャンプじゃユニークだと思う
市街地なんて大体書き割り同然のべたっとした背景でそれ自体にフォーカスされることなんてない
2023/06/08(木) 06:49:48.50ID:???
とうとう本格的に露伴がレギュラー化したな
仗助・承太郎・康一・億泰・露伴で廻していく体制が整った気がする
2023/06/08(木) 07:14:37.25ID:???
その理屈だと
露伴の家に誘った回で
間田もレギュラー化したことになるだろ
2023/06/08(木) 07:27:44.05ID:???
まあ露伴はいろいろとイイ性格してるし動かしやすそうではある
マスコットのイギー枠は透明赤ちゃんかなw
2023/06/08(木) 08:56:15.62ID:???
3部は連携の面白さに目覚めるまでは1対1形式が多かったが
4部は単独でエピソードを任されるキャラはどのくらいか

3部
味方キャラとして単独戦闘
アヴドゥル…vsポルナレフが最初
花京院…vsタワーが最初
ポルナレフ…vsデビル(デーボ)が最初
ジョセフ…vsエンプレス(ネーナ)が最初
イギー…vsペットショップが最初

4部
承太郎…単独はまだ?
億泰…対戦ではないがトニオさんの話を最初とカウントすべきか (仗助は添え物)
康一…vs玉美が最初 仗助より主人公してる?
(ジョセフ…透明の赤ん坊の話はジョセフが中心)
玉美や間田やトニオさんは他のレギュラー陣抜きで話を任されることはなさそう
露伴はヘブンズドアが新キャラの情報明かすのに便利過ぎるから愛用されそう
由花子はゴージャスアイリンみたいな女ネタを作者がやりたけでば可能性あるかな
音石はリタイアかな 使い道はけっこうありそうだが
2023/06/08(木) 12:03:03.62ID:???
由花子メインってなると
「康一くんにやたらちょっかいかけるコーハイ女の子出現で燃え上がるしっとのほのお」
みたいなドロドロトライアングラーにしかならん気がするw
2023/06/08(木) 12:23:40.48ID:???
恋愛はタイマンのケンカと違うしな
際限なくだらだら続く悪夢
2023/06/08(木) 13:05:59.72ID:???
>>82
承太郎単独って本格的に仗助を食っちゃうからやらないと思う
サポートに徹しないといけない
86マロン名無しさん
垢版 |
2023/06/08(木) 16:37:47.84ID:sTGUH0fO
これjojo過ぎんだ ps://youtube.com/shorts/dDej85qCtnI?feature=share
87奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/08(木) 19:28:45.91ID:06B7o3tB
 第330話
 迷子の案内人!

空中にエコーズを飛ばそうとした瞬間、『何か』に触れられたという康一くん
だが露伴が空を見上げても、怪しい者は何も見えないが…
…露伴が今いるT字路を見渡しつつ、康一くんにもう一度エコーズを飛ばしてほしいと願う
今の自分たちの状況は、スタンド攻撃を受けているのか、ただ道に迷っているだけなのか、まだ確信がない
それをハッキリさせる一番の手は、エコーズで空から見てみる事しかない――― が、さすがに康一くんもイヤそう

「あなたたち……… 『道』に迷ったの?」
そこに二人の前に、一人の女の子が現れそう声をかける 
突然現れた女の子の姿に、二人も目を見開く… この状況下、間違いなくコイツがスタンド使い…!

  ヘブンズ・ドアー
「『天国への扉』―――――ッ!!」
その姿を見た瞬間、有無を言わさず先手必勝!露伴はすかさず自分のスタンドを発動する!
中空に指を走らせ、ピンクダークの少年?の笑顔を描き出すと女の子の体がページと化し動けなくなる!!

「これで安心さ康一くん 『こいつ』はもうぼくらに危害を加えることはできなくなった」
「す…すごい! い…今…空中に絵が飛び出たように見えましたけど…」
「君や仗助に鍛えられてちょっとは成長したってことかな
 もっともぼくのマンガが嫌いな仗助のようなダサイ人間には通用しないけどね… こいつとは波長が合った」

……彼女のページを読み進めるうち、露伴は驚きに目を見開く
どうやら彼女、『スタンド使い』ではないようで、それらしい記述が皆無
ヘブンズ・ドアーに隠し事はできない、その人物の全てを読むことができる

「名前は杉本 鈴美(すぎもと れいみ)……16歳 住所は杜王町勾当台3の12 すぐそこだ
 なになに 彼氏はいない スリーサイズは82,57,84 左乳首の横にホクロがある
 初潮があったのは11歳の9月の時で 初めて女の子とキスをした時舌を入れられてるぞ」

「ちょっと待ってェ―――ッ! 岸 部 露 伴 ン―――――ッ」
プライバシーもへったくれもない露伴には康一くんもお怒りでした しょうがないのでこの辺で止めときます
「『今起こった事はすべて忘れる』………と」

と言う訳で改めて 少女、鈴美との出会いから始まり 
鈴美は道に迷ったなら案内してあげると快く声をかける 何でも似たような道が多くて迷う人が多いそうな
説明だけだと難しいので、彼女が出口まで案内してくれることに
2023/06/08(木) 19:29:19.18ID:???
「道に迷ったのは『スタンドの攻撃』じゃあなくて…… やっぱりただ迷っただけなのかなあ…」
「とにかく彼女について行こうか…… 彼女は『スタンド使い』ではない…それは確かだぜ……信用していい」

すると鈴美は案内の途中、二人におやつのポッキー差し出す ふたりも横に首振ると
なんだか鈴美は、一本のポッキーを露伴に差し出して端の方を掴ませると、二人の持ったポッキーは真ん中からポキィッとへし折れる

「あっあ〜♪ あなた女の子にフラレるわよっ」 
「……… なんだ?この女………」いきなりそんなこと言いだす鈴美に露伴もちょっと白い目
「『ポッキー占い』よ 「占い」信じる?折れた感じで占うの……
 あなたワガママでしょう? それもけっこう人をひっかきまわす性格ね フラレる原因はそれよ」

ポッキー占いなんてものの診断結果に露伴も小ばかにした笑いが出ちゃう 康一くんはノーコメントです
「そんなんだったらぼくだって知ってるさ
 うすいピンクのマニキュアの女の子は「恋に臆病」『肝心のところで本当の恋を逃す』 
 これは占いというより心理テストだな 恋でなくても今…何かを恐れているだろう?」

……露伴の指摘に、鈴美は何やら難しい顔で二人から顔を背け…一軒の家を見やる
なんでも彼女が言うには、この家で15年ほど前に殺人事件があったという …ことの顛末はこうだ
その事件があった日の真夜中…家の女の子が寝ていると、両親の部屋の方で『ピチャリ』『ピチャリ』と何かがしたたる音に気付く
その音に気付いた女の子が両親を呼ぶが返事はなく…だが女の子はそんなに怖くはなかったという
女の子には頼りになるお友達がいたのだ、暗闇でもベッドの下に手をやると甘えた声で手をなめてくれるお友達
愛犬の「アーノルド」がいるから安心、とする女の子だが 何かがしたたる音は何十分と続き…
ついに女の子はその音が何かを確かめることにしたのだが―――

「廊下に出て『ピチャ!ピチャ!』て音の意味が分かった時 女の子にはじめて恐怖が襲ってきたのよ
 カベのコート掛けには愛犬アーノルドが 首を切られてブラさがって死んでたの……
 その血がしたたってたの…  ピチャピチャって音は………

 突然 ベッドの下から声がしたわ!
『おじょうちゃんの手ってスベスベしててカワイイね クックックッ―――ン 両親もすでに殺したぞ』
 そして! その女の子も殺されたのよォ―――――ッ」

鈴美、迫真の怪談話に康一くんも悲鳴が出ちゃう 
「アハハハッ!本当の話は聞こえた? マニキュアの仕返しよv ウフv」
なんだけど次の瞬間にはにこやかな笑顔でそう返すのでした 
これには二人も呆気にとられながら、康一くんは安堵のため息が漏れ出ちゃう が……
2023/06/08(木) 19:30:23.64ID:???
その時、露伴は背後から [ピチャリ ピチャリ]と何かが滴り落ちる音がするのに気づく
振り返るとそこには、いつの間にか一匹の犬の姿があり…… 
その犬は、首の所が掻っ切られ血が溢れ出ながらも、平然とその場に立っている…!?

「なっ! これはッ!?」
「そう… その「女の子」ってのは"あたしなのよ"……
『幽霊』なの……… "アーノルドとあたしは"………」

―――突然の鈴美の告白 思いもよらぬその言葉に、二人もただただ絶句してしまうのだった・・・

<続く>
2023/06/08(木) 20:51:56.46ID:???
これまで魂とかは出てきたけど、ここまで物質的な幽霊は初めてだな
2023/06/08(木) 21:11:02.01ID:???
そういや露伴って犬も本にして読めるのかな
2023/06/08(木) 21:15:37.22ID:???
気づけばここまでストレートな怪談系は今までなかったんやな
杜王町の怪異、わりとスタンド使いの皆さんが起こす騒動のせいでどっちかと言うとX-files系が近い印象だし
2023/06/09(金) 01:06:21.76ID:???
あれだけ個人情報読み取ってて
「死亡している」ということは読み取れなかったのか
2023/06/09(金) 01:42:57.38ID:???
>>87
女の子とキスしたのかよ
重要だぞ
2023/06/09(金) 05:05:56.09ID:???
>この家で15年ほど前に殺人事件があったという …ことの顛末はこうだ

怪談テイストは4部とほんと合うな
というかこういうのをやりたくて4部の設定を整えたんだろうな

>「そう… その「女の子」ってのは"あたしなのよ"……

と思ったら当事者(の幽霊)か
まあ怪談の定番っちゃ定番だが…
でも怪談と、もっと現代的な都市伝説と洋ものホラーとかも
渾然一体となってる感じ
作者こういうの好きなんだろうな

>>93
思った

幽霊ということが分からないとは本化能力の信頼度が一気に下がった
だったらスタンド使いかどうかも間違いはあっておかしくない
(作者が話の都合で断定してるから間違いじゃないだろうけど)
一方で幽霊だろうとおかまいなしに生身の人間と同じように本にできるとは
応用度が広いと言うかご都合主義が過ぎるというべきか

>君や仗助に鍛えられてちょっとは成長したってことかな
波長が合うことが条件なら動物に使うのは難しそうだが
成長という名のもとになんでもありには出来そうだな
本人の精神由来の能力だから
露伴が「植物にでも通じるはず」と思い込めばできるようになるかもしれないし
この館の由来や逸話が知りたくてたまらないと思いつめれば
無生物だって本にして読めるかもしれない
2023/06/09(金) 06:59:46.71ID:???
幽霊はずっと生前の姿だから生前の情報しかないのかもね(攻撃できないと書き込むことは出来るようだが)
2023/06/09(金) 08:05:12.15ID:???
露伴の能力はあくまで“本”だから
情報の読み込みはアナログで
見る範囲も順番も早さも露伴の目に準拠してるし一度に全ての情報を確認することはできない
最初から読んでる人に100ページ先の内容はわからないってこと
人生に順序があるならいつ亡くなったという情報は自然最後に来るだろうし
理にはかなっている
2023/06/09(金) 18:26:44.47ID:???
 第331話
 涙の訴え!

謎の路地裏で出会った少女、鈴美は自分が幽霊であると明かす
それを示す様に、傍にいた愛犬アーノルドの首は深く掻っ切られ、血が滴り落ちながらも平然とした顔で…
そしてその事実を聞いた康一くんと露伴も、思わずその表情が青ざめてしまう…
露伴がヘブンズ・ドアーで読んだ鈴美の記憶は『生前の記憶』 死んだ後の記憶は書かれてなかったのだ…

「あんたたちは15年前の「あたしが死んだ場所」に入り込んだのよ‥‥‥‥
 あたしと波長が合ったのね…… "ここは"「あの世」と「この世」の『境目』なの………」

―――悲鳴を上げる康一くんの腕を露伴が掴み、その場を逃げ出す!
それと共に康一くんにもう一度『エコーズ』を出して空から道を探すよう指示を出す

「さ…さっき空中で触ったのは『彼女』…!だったんだ!」
「いいからとにかく飛ばせ 康一くんッ!」
康一くんもすぐにエコーズを空へと飛ばそうとするが…エコーズの前に突然、壁が立ちはだかる!?

「こ…康一くん……… エコーズがさわっているのは『地面』だ
 そ……空へ飛びあがったのは君の方だ… き…気づかなかったのか?」

…そのまま空中に上がっていた康一くんは地面に落下
なんでエコーズを空へ飛ばしたのに、地面の方に行ってるのか…康一くんも困惑

「ここから出るには"たったひとつ"の『方法』しかないのよ! ………"それはあたしが知っている"」
淡々と告げる鈴美の姿、幽霊という相手を前にして二人も重苦しいプレッシャーに表情が強張る……
『幽霊』を相手に、どう戦えばいいのか… だが、そんな二人に鈴美も少々呆れた様子でこう返す

「闘う?なにか"勘違い"してない? あたしたちは『敵』じゃあないわ」
「……… 『敵』じゃあない…?
 聞いたか康一くん… 敵じゃあないってよこの幽霊……」
「ぼくらに取り憑くのはやめてください〜〜〜〜〜ッ!」

「ちょっと待ってよッ! 人を怨霊みたいにいわないでェ!
 あたし何したって言うのよ!あんたたちがカッテこいてビビってんじゃあないのよ!」
だが二人のそんな態度には、鈴美もお怒りの声が出てしまう …2人もそこは盲点と言うように目を丸くしており
先ほども言ったが、ここは「あの世」と「この世」の『境目』 鈴美が閉じ込めたわけではなく、二人が入り込んだだけなのだ
ここに紛れ込んだのも二人が持つ奇妙な力、『スタンド能力』の影響ではないか、と鈴美は見ており…
2023/06/09(金) 18:27:17.58ID:???
さっきも言ったように、鈴美はちゃんと二人を出口まで案内します
ただ自分の『話』が済んだら…としつつ、鈴美は先程の15年前の殺人事件の続きを話す

「あたしね…『犯人』の顔を見る前に背中からナイフで切り裂かれたわ 夜中で暗かったし逃げようと必死だったから………
『犯人』 まだ捕まってないのよ……… この杜王町のどこかにいるか

 あたし…『地縛霊』って言うのかしら この辺から動けない『幽霊』になっちゃってるの
 15年間…この場所で『誰かに教えなくちゃ』と思っていろんな人に訴えたわ…
 でもあなたたちが初めてよ こんなにたくさん話ができる人が来たのは………」
「犯人がまだ捕まってない? この杜王町に?………」
「それを知らせたかったの 犯人<ヤツ>はこの街に"とけこんでいるのよ"」

―――だが、鈴美の話に対し露伴は難しい顔を浮かべながら
つまり彼女の話を聞くに、『ぼくらにその犯人を捕らえろ』というのか、と難色を示し
自分たちにそんなことに協力する義理はないと、冷たい態度で突き放してしまう
康一くんを制しつつ鈴美に向けてさらにこう続ける

「ぼくは冷静な意見を言いたいんだ…… 殺されちまった事はそりゃあ気の毒だと思うよ
 だからといってなぜぼくが君個人の恨みつらみのために犯人を見つけなきゃあならないんだ?
 殺人事件の時効は15年ていうじゃあないか!
「この世」への未練は断ち切って「あの世」へ行っちまった方がいいってのが正しい幽霊のあり方だとぼくは思うぜ!」

露伴の厳しい態度に対し、鈴美も僅かに表情を険しくさせながら
この町における少年少女の行方不明者の数に関して全国平均の8倍という数字を上げ
その行方不明者のほとんどが、自分を殺した殺人犯の仕業だと鈴美は言う…!

「ちょっ……!!ちょっと待ってくださいッ!
 この杜王町で殺人が行われているですってッ!?」
「おい!いいかげんな事いうなよッ! 君は犯人の顔も見ていないと言ったのになぜ杜王町に犯人がいるとかッ!
 殺人がいまだに行われているとかがわかるんだッ!?」

「ここの上空を 「殺された人」の『魂』がよく飛んでいくからよッ! これと同じ傷口を負ってッ!」
2人の声に鈴美は、衣服をはだけさせて自身の背中を露にする
……その背中に刻まれた、とても表現できないほどの痛々しくおぞましい跡に、二人も言葉を失ってしまう……
 
2023/06/09(金) 18:28:03.34ID:???
「「あの世」へ飛んでいくその『魂』たちと話はできないけど何度も見たわ………
 ヤツの「趣味」はよくわかるのよ! あたしにはわかるの!
 あたしが生まれ育った思い出の 杜王町で 15年に渡って殺人が行われている………
 とても「怖い」わ……そしてとても「誇り」が傷つくわ
 犯人が捕まった時あたしの大好きな「杜王町」は『殺人者の町』として日本中に悪名をとどろかせるのは確かだもの………
 でも! 一日も早く犯人を止めなきゃいけないのよッ!
 今も誰かが狙われてるわ! あたしには何もできないッ! 今度殺されるのはいったい誰なのッ!

 あなたたち生きてる人間が 町の『誇り』と『平和』を取り戻さなければ
 いったい誰が取り戻すっていうのよッ!」

ついには大粒の涙を溢れ出させて、そう訴える鈴美 
彼女が訴える文字通りの『魂の叫び』に、二人も圧倒されてしまう…
康一くんも彼女の話にこぶしを握り締め、なんとかしなくては…と心に決める
(内心、犯人がスタンド使いじゃなきゃいいけど、との不安も浮かんでたけど)
その一方で露伴は変わらず、冷たい態度で返すのだが……

「でも『犯人』を追って取材するのもいいかもな! おもしろそうな「マンガ」が描けるかもしれん」
一人、顎に手を添えて呟く露伴に、鈴美も笑顔が浮かぶのだった

「根はいい人だなんて思わない方がいいですよ 信用していいかどうか灰色の人なんですから」
そんな鈴美に康一くんが横でそう注意しときました

<続く>
2023/06/09(金) 20:16:55.19ID:???
露伴は仕事の鬼だから
安っぽい照れ隠しに終わらない信頼感があるな
2023/06/09(金) 20:18:28.85ID:???
弓と矢の奪還以来単発エピソードが続いていたが
ここにきていよいよ街に潜伏した凶悪犯クエストって縦軸のノルマが決定したな
2023/06/09(金) 20:21:33.99ID:???
死人は四の五の言ってないで大人しく消え失せろって露伴の持論はドライだがスカッとする
こういうことはデジタルでいい
2023/06/09(金) 20:25:48.94ID:???
町に住むものとして町の誇りを守るために行動しようぜ!って
立派だけどなんとなく欧米志向っぽい
愛国心のローカル版というかあんまり昨今の日本のガキにピンとはこないかもしれない
あくまで作り話の中の正義のスローガンというか
2023/06/09(金) 22:40:32.34ID:???
こんなストーリー上重要そうな話を主人公抜きでやっていいのか!?
それともこれは露伴と康一のサブクエストで
仗助のストーリーは別にあるのか?(親子の和解、髪型の元になった男、恐怖の大王とか)
2023/06/10(土) 05:12:57.96ID:???
>犯人<ヤツ>はこの街に"とけこんでいるのよ"

ああ、そういえばこの街の岩にとけこんでるシリアルキラーがいたな

>その行方不明者のほとんどが、自分を殺した殺人犯の仕業だと鈴美は言う…!

4部序盤でそんな話があったな
片桐ひでぇな

>殺人がいまだに行われているとかがわかるんだッ!?

…と思ったら他にもひどいのがいるのか

いくらか同情できる動機とはいえ生き残れないリスクのある弓矢でスタンド使い量産した形兆もいるし
最低でも3人シリアルキラーがいた街か
こういうのも「スタンド使いはひかれ合う」でこじつけられるのかな
2023/06/10(土) 05:17:43.12ID:???
>>97
だとしたら「スタンド使いでない」と断言できたのがおかしい

・幽霊である
・殺人犯に追われる恐怖、惨殺された経験
などの重大事を見逃せるほど甘いチェックで
2023/06/10(土) 06:24:53.71ID:???
ところで今いる場所があの世とこの世の境目ってなると
もっと奥まで行くと生きたままあの世を覗けるのかな…それはそれで露伴先生が食いつきそうなネタだと思うw
2023/06/10(土) 06:29:23.47ID:???
>「あの世」へ飛んでいくその『魂』たちと話はできないけど何度も見たわ………

3部の終盤で魂を描くことを覚えたからなw
2023/06/10(土) 09:45:31.64ID:???
>>106
杜王町治安悪過ぎだろ
警察は何やってんだ
そんで住民は何のほほんと生活してるんだ
俺ならこんな町逃げ出してるね
2023/06/10(土) 11:48:47.07ID:???
その殺人犯が警察官僚、街の重役で殺しのニュースを自分で握りつぶしてるとかもありそうやな
少年誌でやるにはちょっと重いかもしれんが
2023/06/10(土) 12:11:04.72ID:???
多分この犯人こそ四部のラスボスっぽいしな
2023/06/10(土) 12:15:13.94ID:???
四部のラスボスは1999年7月に宇宙から降ってくる恐怖の大王カーズだろ
2023/06/10(土) 12:19:22.40ID:???
ということは5部はまたディオが復活するのか
2023/06/10(土) 14:25:21.04ID:???
>>107
名前・スタンド名とセット表記されてるんじゃないかと
スタンド=本人みたいなもんだし
康一のファイルにあったスタンド使いの情報も名前と別にでかでかとスタンドの挿し絵が入っていた
生死の判別がどこを読んでわかるかって問題とは話が別
2023/06/10(土) 14:32:39.06ID:???
>>106
アンジェロは1964年生まれで初犯が12歳
その後は地元でなく津々浦々を転々としていたらしいから
15年前なら既に別件だとわかる
獄中生活が34歳までで20年というから
シャバで好きにやれていた時間は
かき集めても2年くらいなんだな
2023/06/10(土) 19:16:47.40ID:???
 第332話
 ふり向いちゃあダメ!

杜王町に殺人鬼が潜んでいるとの、鈴美の話を終えるといよいよ出口が近づく
康一くんも喜びの声を上げてその出口へと駆け込もうとするが、それを鈴美が止める
なんでもその出口、赤いポストから先を通るには一つの『ルール』があるという

「あのポストを超えて曲がったあと 20mぐらい先に出口が見えるわ………
 そこまで何が起ころーと 『決して後ろをふり向かない』って約束して………」

そんな奇妙なルールとやらに、二人も困惑気味になぜ、と問うが
それが「この世」と「あの世」の『決まり』なのだという 太陽が東から登って西へ沈むのと同じ、自然の決まりなのだ
決してふり向いてはいけない…仮に振り向けばどうなるか、露伴が聞いてみるが

「あなたたちの『魂』が「あの世」へ"引っ張られてしまうわよ" つまり『 死 ぬ 』ってことよ」
そう返す鈴美に二人も言葉を失ってしまう が、怖がらせるわけではない ふり向かなければ何でもないのだ
鈴美も今まで振り向かずにいたから、ずっと「あの世」に行かずにこの場で幽霊でいられたとの事
そして、二人がポストを踏み越えた――― 瞬間!何かが二人の間を通り抜ける感覚が走る!?
さらに背後に、[ヒタリヒタリ]と、何かが這いまわる音が聞こえ… 不気味な吐息が、康一くんの首元に吹きかけられる……

「"なにかいる"〜〜〜 頭のすぐ後ろに"なにかいる"よぉぉ〜〜〜っ」 康一くん涙目
「気にしないで! いつも音たてたり息をかけたり声を出したり 「何か」がふり向かせようとするの
 でも『ふり向いて見ないかぎり』決して "触ることはできないから" 気をしっかり持ってね!」

「なんなんですか〜〜〜?そこからぼくの後ろに何がいるか見えませんか〜〜〜っ?」「見えないわ」
「すぐ後ろにいるぞ」「あたしの後ろにもいるわよ」

さらに今度は首筋になまあたたかい液体のようなものがしたたり、耳元で甲高い音が響き
あのてこのてで『境目』の亡霊たちが二人をふり向かせようとちょっかいかけてくる
すると出口を示す光が見えてきて、鈴美が出口を指し示すが 
もはやその恐怖に耐えきれない康一くんが、出口へと走ってその場を抜け出そうとするが
康一くんの足元を人魂のようなものがまとわりつき、康一くんの足を取ろうとする
だが康一くんも悲鳴のような声を上げながらどうにか耐え……
そして出口まで到達し、鈴美も康一くんに優しく声をかける

〔もう大丈夫よ 乗り越えたわ そこからはふり向いてもいいわよ〕
「ああああ〜 恐ろしかったよォ 安心したァ―――っ」
安堵のため息を漏らしながら 笑顔で振り返る康一くん ―――だが
2023/06/10(土) 19:17:13.10ID:???
「うそよッ!康一くん!今のあたしの『声』じゃあないわッ!」 「え!?」
「・・・・・・・・・」「バ…バカな…」
「まだよ… ふり向いちゃあダメ……… あたしひとりの時はこんな事されなかった…… "だます"なんて………」

そして、振り返った康一くんが目にしたのは――― 闇の中から延びる、大量の腕! 腕!! 腕!!!
その腕たちは振り返った康一くんひとりを掴み上げ、エコーズもつかまれてしまい絶体絶命―――

「フン!なんだか知らないが "見なきゃあいいんだろ? ぼくといっしょでよかったな"康一くん」
そこに露伴はヘブンズ・ドアーを発動! 康一くんのページに『君は何も見えなくなってふっ飛ぶ』と書き込む!

勢いよく吹っ飛ばされる康一くんだが、先ほど見た腕と急に何も見えなくなったことでパニック状態
ひとまず康一くんへの命令を露伴が解除すると… 気づけば二人はいつの間にか、コンビニと薬屋の間の通りへと戻っていた
さらにその間には先程あったはずの道が消えていた 2人は無事に元の場所へと戻れたのだ

「あたしたち ずっと"ここ"にいるわ」
だがその場には、鈴美の姿もあり… そう、二人に声をかける

「『犯人』<アイツ>が捕まるまで… あたしとアーノルドが『後ろをふり向いて』パパとママの所へ行くのは…
 この町に「平和」と「誇り」が戻ってきた時… それまではここを離れられない
 何かあたしに聞きたいことがある時は…… いつでもここに来てね………

 露伴ちゃんに……… 康一くん……… 話を聞いてくれて…心から感謝するわ…」

その言葉と共に、鈴美の姿は音もなく、静かに掻き消えていくのだった・・・
2023/06/10(土) 19:17:37.30ID:???
鈴美との出会いを終え…… 
通りの婆さんが近所のとある家を探してたみたいだけど、地図に載ってないなら無いとつっかえしつつ

「あの小娘…… このぼくのことを「露伴ちゃん」だとよ なれなれしいヤツだ
 でも ま…「杉本 鈴美」か……… あの幽霊の『生き方』には尊敬するものがある
 生きてる人間のためにたったひとりで15年も闘っていたとはな…『犯人』の危機を知らせるために…」
「ええ でも彼女…いつでも会えるって言ったけど なんかちょっぴりサビしいですね…
 そして犯人の存在の不気味さも…」

町に暗躍する、謎の殺人鬼… 
はたして康一くんたちとその殺人鬼と、運命が交わる時は、くるのであろうか・・・

<続く>


 杜王町新名所 その4
『少女の幽霊に会える小道』

〇行き方−
 杜王町勾当台2のコンビニ「オーソン」となり
 駅より11番バス勾当台商店街で下車

(注)
 見えない人がほとんどだが、あなたがもしこの小道に迷い込んだ時
 決して後ろをふり返ってはならない
2023/06/10(土) 19:22:24.99ID:???
ウソついて約束を破らせるって
怖い昔話系であるパターンだな
夜明けまでって約束を鶏の真似で…みたいな
2023/06/10(土) 19:24:31.61ID:???
この小道に誘い込めば究極カーズも殺せるかな
2023/06/11(日) 01:53:27.53ID:???
> 〔もう大丈夫よ 乗り越えたわ そこからはふり向いてもいいわよ〕

これすさまじい初見殺しだなw

どうでもいい上にうろ覚えだが聖闘士星矢のファミコンゲームで
ムウのところに行く時に「決して引き返してはいけない」のだが
ムウに会って用事済ませて引き返そうとしても死亡したような
(用が済んだらコマンドで移動するのが正解)
2023/06/11(日) 19:50:46.15ID:???
 第333話
 遠い記憶!

 鈴美さん『本人』が語ったあの事件は
 当時から杜王町に住んでいた人なら誰もが覚えている事件で……
 今から15年と10カ月ほど前の 1983年8月13日に実際に起こっていました
 殺人の動機からも物的な証拠からも捜査は行きづまり 事件は「迷宮入り」していました

それから康一くんは、仗助と億奏にも前日の鈴美との出会いを話していた所
仗助も康一くんが言うなら、とその話を信じてくれた(億奏は鈴美の写真見てその可愛さに目が点になってたけど
いずれ承太郎、ジョセフにも話をしてみるが…おそらくそれに対する返しは一つ 『その犯人がスタンド使いかどうか』である
・・・そういわれると、相手の情報が何ひとつないこともあり、康一くんも言いよどんでしまう
仮にスタンド使いでないなら、それは自分たちがどーこーする話ではない、とする仗助…

「さっ 「殺人犯」がこの杜王町に"いる"んだよッ!」
「わかってるぜ………
 だから承太郎さんやSPW財団はいちいちただの「殺人犯」を追わねーってことを言ってんだよッ!
 今あせってもしょうがねーってことだなァ 天下の警察から15年以上も「手がかりゼロ」で逃げてる相手だぜ
 ここでタクシーつかまえるみてーにバッタリすぐに出会うわけねーだろ? あわてねーでじっくりと調べていこうぜ」

康一くんの肩に手を添えてそう諭す仗助 だがやはり康一くんもそう返されるのはショックだったかしょんぼり
―――だが俯く康一くんが、車道にはみ出て危うく車に轢かれそうになってしまう が、それを仗助が首根っこつかみどうにか無事に済む
仗助一行を厳しく睨むサラリーマン風の運転手、さすがに自分たちが悪いんで仗助たちも頭下げときました

そのまま仗助たちの元を走り去るサラリーマン、別荘地帯に車を向けると共に
同乗者と思わしき隣の人にこの土地の由来を語りはじめる 

「このあたりがそうなんだが……… 杜王町の起源はね…昔…「侍」の別荘があった避暑地なんだ…
 うちの祖先もそうさ でも祖父の代で落ちぶれてね 残ったのは今住んでる家だけさ
 ぼくも今はしがない会社づとめ…」

……ふと、そう語りながらシフトレバーを握るリーマンの手に、手を添える女性のような人物の細い手
だがリーマンはその手から違和感に気付く、この間腕時計はどうしたのかと問うが
そこでリーマンはサイズが合わなかったのでバkグにしまったのだと思い出し、明日直そうとしておく

そうしてるうちにリーマンは一軒の家…[吉良]と書かれた和風の風情漂う一軒家にたどり着く
先に降りて、同乗者の女性をエスコートするように扉を開けてあげるが……

「どうした?何を恥ずかしがっている? 初めて男の家にさそわれたのが恥ずかしいのかい?
 フフフ…誰も見てやしないよ さ…足元に気を付けて………」
そう優しく語り掛けながら、優しく女性の手を取りエスコートするリーマン、吉良 …だが―――

「この週末は……… 楽しく過ごそうじゃあないか…… 2人っきりで………」
車の中から現れたのは、女性の左腕 だ け、二の腕から先は切り離されている…!?
2023/06/11(日) 19:50:57.33ID:???
力無く垂れ下がる女性の片腕、切られた傷跡から漏れ出た血が車のシートに垂れる

「なんか"たれ"ましたよ……… おぎょうぎの悪い人だ 自分できれいにしなさい」
すると吉良はその腕にハンカチを無理やり持たせて、その腕を両手に持って垂れた血を拭く
無理に動かしたせいか、女性の手は各部が鈍い音が響くが……

「君の名は何だったか思い出せないが………まあいい よくできたね きれいに拭き取れたよ…
 さてと………夕食も一緒に作ろうか? 君の得意料理は何だい?」
その腕にバッグも持たせて、腕に向けて語り掛ける吉良… はたしてこの不気味な彼の正体はいったい・・・・・・

―――場面は杜王町の墓地に移り…[杉本家之墓]と書かれた墓の前で
一家惨殺の記事が描かれた記事を広げる、露伴の姿があった
するとその墓に刻まれた名前の中に、先日であった『杉本 鈴美』の名を確認 
これで彼女の話も裏付けが取れた… するとそこに、お寺の和尚と思わしきおじいさんが露伴を見つけ声をかける
笑顔で気さくに話しかける和尚さんだが、自分の子供の頃を知ってるかのような言葉に露伴も首を傾げる
露伴の問いかけに、和尚さんも昔を思い出す様に・・・ 杉本家の時は、『君の家』も大変であった、という

「『ぼくの家』も? 妙なことを言うな いったい何のことだ?」
「………? 覚えてないかの? いや…君は"それ"で鈴美さんの墓を参ってたんじゃあないのかの?」
「ぼくが杉本家の墓を参る? 何の話をしているんだ? ぼくはちょっとした取材でこの墓を見に来ただけなんだが…」

「おやおや これはなにか何か妙な話のくいちがいがありますなあ
 露伴くん 君は当時3〜4歳だったからあの『事件』を覚えてないのは当然だ………
 しかし……ご両親は君に『話されて』なかったのか…」

和尚さんの言葉に露伴も困惑が浮かぶ つまり露伴は『この事件』に何かかかわりがあるというのか…?
だがその事は和尚さんも露伴の両親からは口止めされていたようで、話していいものかどうか思い悩むが
……15年も過ぎた昔の話だし、露伴ももう大人 話してもよいかとの考えと共に、何か運命じみたものを感じる、とする和尚

当時、露伴の家はあの近所にあったのだが 
事件の当日、露伴の両親は急用でどうしても家を空けなくてはならなくなり
近所で親しかった杉本家に、一晩だけ露伴を預けることとなった 
あの事件の夜、露伴は杉本家に止まっていたのだ そして、当時四歳の露伴だけが助かったと・・・
2023/06/11(日) 19:51:10.11ID:???
「警察に保護された時 君は…たった『ひと言』だけ繰り返して泣いておったそうだ
『鈴美おねえちゃんが窓から逃がしてくれた』………とな
 犯人が君を見つける前に鈴美さんがかばってくれたのじゃな」

思いもよらぬその事実に、露伴も目を見開きながら・・・その脳裏に浮かぶ、鈴美の姿…
僅かな戸惑いののち…露伴はひとり、ぽつりと呟く

「あの『小娘』……どうりでなれなれしいはずだ…
 ぼくの「スタンド」 『ヘブンズ・ドアー』………
 自分の『遠い記憶』と…… 『「運命」は"読めない"』………か」

<続く>
2023/06/11(日) 19:57:14.10ID:???
シルエットでダラダラ引き伸ばすこともなくさらっと出したな人殺しおじさん
背景のモブに紛れて頻出したり
互いにそうとわからず仗助たちと世間話したりするんだろうか
2023/06/11(日) 20:01:12.04ID:???
吉良=KILLERか…駄洒落だな!
故意の殺人犯ならMURDERERだが
マダラさん…北斗の拳のケダモノ野郎みたいな名前になるな
2023/06/11(日) 20:01:25.22ID:???
四部って半分以上康一が主役じゃね?って感じしてたが
なんかこっから露伴主役になりかねない雰囲気だな
2023/06/11(日) 20:03:26.00ID:???
なんか垂れましたよって
生理中の女がシートに血とかオリモノつけたってニュアンスだよな
大好きなサイコサスペンスが描けるから
張り切って攻めてるな
2023/06/11(日) 20:04:54.08ID:???
ラスボス?との間に個人的因縁があるって意味では
1部以来の濃い関係かもしれない
2023/06/11(日) 20:05:57.12ID:???
一方であえて仗助はそういう因縁を持たせずに身軽なヒーロー役を振っておくって計算もありそう
2023/06/12(月) 00:16:18.75ID:???
>仮にスタンド使いでないなら、それは自分たちがどーこーする話ではない、とする仗助…

逆にスタンド使いだった場合、「犯人も自分らも同じスタンド使い」「対処できるのは自分たちしかいない」
というロジックで自分らの問題になるということか
これも程度問題だとは思うが…

便利だなスタンドという設定
名探偵少年が殺人事件に巻き込まれまくったり毎回介入して謎解きするような不自然さを
「スタンド使いは引かれ合う」とか「スタンドの問題を解決できるのはスタンド使いだけ」で
済ませるわけか

>露伴くん 君は当時3~4歳だったからあの『事件』を覚えてないのは当然だ

怪談を語るなにかいわくありそうな少女→じつはその少女が当事者で幽霊でした
だけでもなかなかのホラーだが
第三者の話→実は自分が当事者でした という
もうひと裏切りあったか

しかしこれで露伴はエキセントリックな方に振り切れた
「人情味や他人の他人の想いより漫画のほうを最優先」キャラではなくなりそうだな
レギュラーキャラ化確定っぽいが
そうなると毎回康一くんみたいなツッコミ役がいてくれるわけじゃないし
単独でいろんな役こなさなきゃならないし仕方ないか
2023/06/12(月) 00:20:17.53ID:???
>力無く垂れ下がる女性の片腕、切られた傷跡から漏れ出た血が

こういう漫画のセオリーからすれば
こんな演出で見せるとなれば普通はこいつが鈴美殺しの殺人嗜好者なんだけど
アンジェロや形兆もいた町だからなあ…

しかし名前も姿も読者には割れてるということは
エンヤ婆やオインゴ・ボインゴがやってた「敵側主体の描写で
主人公サイドに気づかれるかどうかのサスペンス」を思いっきりやれるな
しかも現代日本の町という身近さとも
同じ街で舞台を固定してることとも相性がいい
主人公サイドが情報を掴むのもエピソードごとにどんどん土地も人物も入れ替わる三部と比べて
推理小説的面白さも持ち込みやすい
やっぱほんとこういう漫画描きたくてたまらなかったんだろうな
2023/06/12(月) 00:33:43.80ID:???
>『君は何も見えなくなってふっ飛ぶ』と書き込む!
なんでもありだな…
「東大理Ⅲ合格レベルの学力が身についている」とか
「100mを9秒切って走れる」とか
「息継ぎなしで10分泳げる」とか
「モテまくる」とか書き込んだらどこまで実現するのか
(最後のは書かなくてももう色んなキャラにモテてるけど)


>>121
イザナギとかオルフェウスのタブーパターンか

>この小道に誘い込めば究極カーズも殺せるかな

この作者の場合、理屈や整合性より見せたい状況や思いつき優先だからなあ…

カーズを残したければ
柱の男は人間とは精神や魂のあり方が違うからとか違いもつくりやすいし
・そもそも路地に遭遇できない
・遭遇はするが振り向いてはいけない場所であの腕が襲ってこない
・持ち前の機転で引き込まれるのを避ける
・あの腕に勝ててしまう
・引き込まれるが引き込まれた先で平気ですごせる
どうとでもしそう
さすがに
・むしろ私が路地を作った
はないだろうけど
2023/06/12(月) 01:02:52.44ID:???
書き込んで改変が何でもありなら
もう露伴先生は億泰の親父を治せると思うの
億泰は露伴やトニオに親父の治療を依頼したんだろうか?
2023/06/12(月) 07:03:43.47ID:???
仗助、トニオ、露伴

この3人で治せなかったら治せるスタンド使いとか存在しないよな……
2023/06/12(月) 08:41:42.88ID:???
康一「……バカだなぁ億泰くん……治さないから」

      /             ヽ
     /  : な ・   い ・    |
     |   : い ・  い ・     |
     {   : か ・  ん ・     |
      ゙i    :   じ ・     }
      `ヽ   :   ゃ ・    /
   ,-='"´ヾ\ :   あ ・  /
   ⌒T^ヽヾミリr‐-、,_  ,-='⌒\
  ヾ、 ! iミ、ヽ、゙" /ノノ_/|// _ノ´ノヽ
  ヘ,=、,,_ヽ、   ^ト、,_二=、,, /‐|
  "^___,,,ノ`     `ヾ-=、ノ 彡  ,ィ
   (彡‐'´      ,、==、、  } -彡'
     ,、r==、     !"r‐、ヽ  `i",ィ'
  ゝ  ソ r' 。i      ヽ゚,シ   }_シ
  {   、`ーノ /⌒ヽ  ̄    レ⌒ヽ
  ノ    ̄      _,,ィァ   //^} }
 ヽ、    ト─=ニニ‐ノ    iヽ / ノ
  、{、i,    ``'ー─‐‐'´,    i-‐'/
 、`ー-i,    `ー‐      /ー'´
  `'ー‐'ヘ          /
    r'~`!`'、,ー、,,___,/-/-v'⌒ヽ,r-、
 -‐'^, -'ヽ  `'=---┬''~´/‐-リ r==、|
  '´    \ □] i| □ノ  /ヽ,ー‐' |
        ゙──┴‐'~ /   `ーイヽ
2023/06/12(月) 19:35:01.94ID:???
 第334話
 "イチエンミツケタゾ"!

 まるで自覚症状もなく進行していく『病』のように………
 ぼくたちの町 杜王町には……何者かが潜んでいて町のどこかで殺人を行っている……
 しかも「殺人」自体に誰も気づいていないのです
 なんて『ショッキング』で心の『うすら寒くなる』情報でしょう……

 けれども……… その殺人者を見つける方法は今は何もなく……… 人は自覚症状のない大問題よりは
 とりあえず目の前にある「今晩の夕食のおかずは何にしよう?」といった事柄に頭を悩ますものです
 しかも杜王町には……… いったいまだ何人のスタンド使いがいるのか?わからないのですから……

そんな殺人犯の事よりも恐ろしい大事件に、青ざめた表情が浮かぶのは我らが杜王町の住人が一人、仗助
自分の口座にあった2万もの預金が、いつのまにか285円しかなくなっていたのだ
さらに財布の中も残ってるのは12円だけというあまりに悲惨な状況に仗助も頭抱えちゃう
カッチョイイフェラガモの靴のゲットのために溜めてた2万円がいつの間にか消えており、何に使ったかまったく覚えておらず
それもこれもあのクソジジイ(ジョセフ)のせいだとお怒りの声が出ちゃう仗助

「あの野郎が13万円も赤んぼグッズをオレのカードで買ったから(13万はじじいにあとで払わせたが)
 口座から金が出たり入ったりちょっとぐれー使ってもいいかなあ〜なんて思ったりしておれの金銭感覚がマヒしちまったんだッ!」

こんな残金じゃカフェで一杯もできやしないと仗助も嘆く声が出てしまうのでした
・・・すると仗助、ATM下の隙間から何か物音がするのに気づく 
下をのぞき込むと出て来たのはゴキブリでした、これには仗助もうえーって声が出ちゃうが―――
次の瞬間、さらにそこから現れたのは、一体の小さなスタンド!?

〔"イチエン ミツケタゾ"!〕 しししっ!
顔面に四肢を貼り付けたようなその小人スタンドは、ATM下の一円を見つけるとほこりを払い
顔面部分のスキマに一円をガシイイイ〜ンと装着! 仗助には目もくれず走り去ってしまう
するとそれと共に、もう一体の小人スタンドを声を荒げて追いかける億奏の姿を見かける仗助
2023/06/12(月) 19:35:27.43ID:???
ひとまず億奏と合流しつつ、仗助はあのスタンドから何か攻撃をされたのか聞いてみるが
億奏いわく、特に攻撃はされていないとの事 じゃあなんでそんな怒り心頭なのかというと
自販機で買おうとしたカルピスウォーターが、下から出て来た小型スタンドに驚いてガクランにこぼしちゃったそうです

「だが何か不気味にたくらんでいるのはたしかだったぜェーッ
 自販機の下で「ミツケタゾ」といって笑いやがった! 「しししっ」ってなあ!」
「おお〜〜〜? そのセリフは銀行でも聞いたぜ!
 だがよ〜 おれたちを無視しているようでもあるんだ…… 何者だ?あのスタンド!!」

……するとそこへ、さらにもう一体…いや、そこかしこから小型スタンドが合流
気づけば凄まじい数がそこに合流、それを追いかける仗助と億奏も目を丸くしてしまう
おそらくは億奏の兄、形兆と同様の複数タイプのスタンドであろうが
全員が仗助達には目もくれず、どこかへと駆け抜けていく小型スタンド達に不気味なものを感じていた

集まった小型スタンドは、一本の木の根元へと向かっていく 
近くに本体がいるかもしれないと警戒を示す仗助 …すると集まった小型スタンド達は
顔面の隙間に挟んでいた小銭を一斉に排出!! あっという間にその場におびただしい小銭の山が出来上がる
その光景には二人も仰天 ほとんどが1円、10円の小銭ばかりだがおそらくは全部本物の金であろう・・・

「みんなよく拾って来たねえ〜〜〜
『チリもつもれば山となる』 "ごしぇんえん"ぐらいにはなったかなあ〜〜〜」
―――するとそこに、木の陰から一人の小男がぬっと姿を現し
集まった小銭の山を両腕で抱きしめるように、にんまり笑みを浮かべながらジャラジャラと音を鳴らしてかき集める

「ししっ おらってなんて頭いいんだろ〜〜〜〜〜 交番のおまわりさんが言ってたんだ
 落ちてるおカネは100円より小さければ拾ってもとどけなくてもいいってね
 町中のドブとか自販機の下にけっこう落ちてるもんね〜〜〜〜〜っ
 君たち『ハーヴェスト』がいれば おらは一生お金には困らないね」 ししっ!
2023/06/12(月) 19:35:56.92ID:???
「おい……あいつが本体かよ 何か『スタンド相手』にお話ししてるぞ………」
「ああ〜…『弓と矢』でスタンド使いになったクチか…
 だがよ〜〜〜なんかおれたちを攻撃しようとしてるわけではないようだがよォ〜〜〜」

笑顔で自分のスタンド…『ハーヴェスト』に語り掛ける、ドドリア頭が特徴的なにぶそーな少年
ひとまず仗助らも草むらに隠れてその少年を観察してみようとするが――― 
気づけばいつの間にか、その少年は隠れていた二人に気付き二人を威圧的に見下ろす……!!

その姿に、仗助と億奏も警戒するように身構えるが・・・
次の瞬間その少年は気さくに満面の笑顔を向けるのであった

<続く>
2023/06/12(月) 19:47:27.76ID:???
>>137
ひでぇこと言ってるようで
実際治さない方が良好な関係でいられそうな気もする悲しさ
2023/06/12(月) 21:17:27.35ID:???
拾ったお金は交番に届けないと拾得物横領罪になると
のび太のママから教わったぞ
2023/06/12(月) 21:50:55.99ID:???
お財布のひもが緩いのはジョセフのせいじゃねーやろ仗助
ちゃんと使った分返してもらったんだから文句言うでないわ
2023/06/13(火) 03:06:10.08ID:???
第5部のマフィア入会のライターの炎のところで
廣瀬が部屋に入ってきてなんで隠れたんです?
普通にパスポート返せばよかったんだけじゃないって思うのですが
教えてください。
2023/06/13(火) 06:24:03.81ID:???
赤ん坊や動物でもなぜかかなり賢かったし
ヌケサクとかザコゾンビとかはすぐやられる役だったから
ちゃんと出番があるおバカ系は面白そうだな

あ、億泰もどっちかといえばおバカ系ってことになるのかな?
2023/06/13(火) 07:00:44.53ID:???
小銭の山を両腕でかき集めるの気持ちよさそう
ふつーはあそこまで集まらんからなあ、一回やってみたいもんだわ
2023/06/13(火) 08:53:49.49ID:???
なんかまさに欲望の化身って感じの生々しいスタンドだな
2023/06/13(火) 08:59:01.15ID:???
透明な赤ちゃんもそうだが
日常に奇妙なサムシングが発生する導入部分が上手いし面白い
2023/06/13(火) 08:59:53.78ID:???
外国が舞台のこれまでは平常フェイズでも擬似的に異世界やってたようなもんだったが
日本の町中だとそれが限りなくフラットなゼロ水準になるから
奇妙な現象が際立って映える
2023/06/13(火) 12:08:51.43ID:???
なんか今回、両さんよろしくドドリアくんのスタンドを利用して荒稼ぎしようとするけど
露伴辺りにちょっかいかけて痛い目見るギャグ展開になりそうw
2023/06/13(火) 14:14:44.48ID:???
あの頭は頭皮が変形してるのか、骨格がおかしいのか、髪の毛をクリクリまとめて染めてるのか、謎すぎる。
テンパランスみたいに頭部だけ覆っている、見えるスタンドとか?
トゲトゲの一つ一つがハーヴェスト。
2023/06/13(火) 19:13:18.40ID:???
 第335話
 一大「プロジェクト」

「あんたたちィ〜〜〜……… おらの『ハーヴェスト』が "見えるの"?」

自分のスタンド、『ハーヴェスト』が見えるかのような反応を示す仗助と億奏
それに気づいたハーヴェストのスタンドを使う少年が、二人に笑顔で声をかける
2人の方は今もぞくぞく集まって来る小銭の山に目が釘付けだったけど、それはさておき
2人も自分の『スタンド』を展開、その姿に少年も思わず驚きの声が出ちゃう

「おおッ!仲間だッ! はずめてだスッ!『ハーヴェスト』を見ることが出来て…おらと同様に出せる人たちがいるなんてよォ〜〜〜」
感動に打ち震えながら、少年もまずは自己紹介 彼の名は『矢安宮 重清』(やんぐう しげきよ)
ぶどうが丘中学の二年生にして体重110kgの超重級 親からは「重ちー」の愛称で呼ばれているそうです
・・・なんというかいろんな意味でマイペースな重ちーには二人もちょっと目を丸くしつつ……

「あ…あのよぉ〜〜〜 これおめーの『ハーヴェスト』つーのか?
 100円玉より小さい小銭を集めて来た…つったけど…これ…本当に全部…
 町中のドブとか販売機の下から拾って来たのか?
「そうだよ…でもドロボーじゃあないよ………おまわりさんはとどけなくてもいいって言ったんだ
 おら!悪い事は嫌いなんだッ!」
「ああ…それはもちろんさッ!ちっとも悪い事じゃあねえーぜッ! 誰も困ってるやつはいねーんだもんなあ―――ッ
 むしろおれは社会のためになってると思うぜ……
 金額は少ないが眠ってるカネを「日本経済」の中に戻してやってんだからなぁ〜 りっぱなことだぜ」

笑顔で重ちーの行いを肯定する仗助の言葉に、重ちーも満面の笑顔が浮かびつつ
集まった小銭をかき集めて貯金箱にドジャラララーっと流し込むのでした

「アイデアの盲点ってやつだ……… 誰もこんな事してカネを手に入れようってやつはいねえ……」
「うらやましい… 頭いいぜ〜〜〜っ」

そんな重ちーのやり方に二人も思わずそんな声が出ちゃう 
その言葉を聞いた重ちーも、頭いいなんて言われたの初めてと感涙
さらに今までで12万くらいかき集めたけどそれ以上に嬉しいと声を上げるのでした
(ちなみにスタンド使いになったのは今年の二月とのこと)
2023/06/13(火) 19:13:37.94ID:???
12万というすさまじい大金をたった一人、杜王町だけで集めたという重ちーには二人も驚きの声が出てしまう
するとなんか、億奏が露骨に片足引きずるあやしー動きしてたけど仗助にあっさり気づかれ億奏も表情が強張ると
しらじらしく、こんなとこに50円三つ落ちてるーなんて声上げました そんなコスさに仗助も白い目
・・・だが重ちー、ハーヴェストが集めたお金を貯めた貯金箱のうち、一つを仗助達に差し出す…!?

「おらたち仲間だよね? 同じ能力を持つ…」
これには二人も喜びの声がでちゃ・・・いやチガウチガウ 仗助もそんな簡単にカネ上げるもんじゃないと注意するけど
だったらムズかしく上げる、と顔だけしかめてお金あげようとする フガーッ
そう言う事じゃないんだけど…そんな仗助の首根っこを億奏が引っ張り、ちょっと二人だけの相談タイム

億奏が仗助の首に腕を回し、ヤツがくれるんだったらもらえばいいとする億奏 
落ちてたカネで誰のものというわけでもないし…だがそーゆーのはプライドが許さない仗助
正直重ちー、億奏以上に頭アレな感じで自分のやってることもよくわかってないのだと見る

「おれはくれるっつーもんは病気以外なら何でももらうかんな―――コラァ!」 ;;
「落ち着け! オメーの気持ちもよくわかる!……… ナクナ!
 おれだってよォ〜 今相当にふところがサビしい……… そこでだな……
『みんなが幸せになるナイスなアイデア』ひらめいたのよ」

そう言って仗助、改めて重ちーの元へと戻り まずは二人で傍のベンチに座ると
重ちーに対し、こういうお金は受け取れないとする仗助 彼のやったことはカネで『友情』を買う行為だと諭す
もちろん重ちーもそんなつもりは無いんだが…仗助の言葉に狼狽える重ちー で、ここからが本題
じぶんたちは『スタンド』でつながった仲間、そこでこれからは一つの『ビジネス』を通じて『友情』を育てていこうじゃないか、とする

「『ビジネス』?」
「そう 『ビジネス』だぜ! 3人で力を合わせる『ビジネス』だ
(重ちー自分の右腕指し)それはヒジね…〜〜〜 つまりよォ〜〜〜落ちてる小銭の数はもう限界だと思うのよ
 それより重ちーの『ハーヴェスト』を使って もっと稼げる「アイデア」があるんだ それを思いついた」

小銭拾いよりももっと稼げるアイデア、という仗助の言葉に目を丸くする億奏
で、自分たちが思いついたアイデア料として、そこでゲットした取り分は半分を仗助と億奏、半分を重ちーが取る 
まずここが『ビジネス』、出た稼ぎは折半です そして本題として…仗助が取り出したのは一枚のシール
これは『ブルースタンプ』と呼ばれる、杜王町一番のデパート「カメユー」で買い物すると100円につき1枚もらえるおまけシール
加えて文房具屋でくれる補助券 CDショップのサービス券 クリーニング、おもちゃ屋、電気屋・・・
この手のサービス券、おまけチケットやらなんかは集めることなく捨ててる人も少なくないはず、と仗助は見ており…
―――そこで億奏も、仗助の手に気付く!

「1枚や2枚じゃあただの紙くずッ!! しかしよおーッ!!
 町中に捨ててあるやつをッ! 何千何万枚と『ハーヴェスト』で拾ってくりゃあよおおお〜ッ」
2023/06/13(火) 19:14:07.97ID:???
そしてカメユーデパートにハーヴェスト出陣! 
ゴミ箱の中、ゴミ袋の中から捨てられた補助券、おまけシールをかき集めるハーヴェスト達
凄まじい勢いでドサドサ続々と集まって来るその補助券たちの山に、仗助たちも大歓声を上げるのだった

「やったあッ 数万円は集まったかッ!」
「いや確実に商品・現金化して10万円以上は超えてるぜッ!
 やぶれている紙はクレイジー・Dで直すッ! おれたちゃ無敵の『トリオ』だぜーッ!!」
喜びの声を上げて三人もガギッ肩合わせ両手叩きのおおはしゃぎでした

それはそれとして、プライドがどーのいっといて調子いい奴、なんて声が出ちゃう億奏(にんまり顔で
仗助もみんなが幸せになるんだからいいんだと返すのでした(にんまり顔で

「ゆ…『友情』って……… い…いいもんだなあ〜 ししっ ししっ」

<続く>
2023/06/13(火) 19:54:35.52ID:???
ベルマークやんけwww
2023/06/13(火) 20:06:10.84ID:???
ろくでなしぶる~ちゅみたいなノリになってきたな
最後はしっぺ返し食らうんだろうか
2023/06/13(火) 20:19:49.52ID:???
これほんとに友情か?w
2023/06/13(火) 21:57:58.02ID:???
まあお金でつながった友情がニセモノだと決まってるわけじゃないし・・・w
2023/06/14(水) 02:45:48.87ID:???
ガキが金銭トラブル起こすとシャレにならないから
経済観念はきちんと養っとけって話なんだよな
拾った小銭は届けなくていいってルールよりも前に知ることが
重ちーはなんとなく疎かっぽいイヤな予感がする
2023/06/14(水) 02:47:22.12ID:???
100円玉だって拾われることなく眠ってるもんを持ってこさせるなら
なんぼでもできそうではある 届け出ようにも説明が面倒だからやれないけど
2023/06/14(水) 02:48:04.93ID:???
トニオの時もそうだったが名刺代わりにスタンド出して見せるって
フレンドリーな感じで面白いし見てて心が和む
2023/06/14(水) 02:49:18.70ID:???
無敵のトリオとかいって億泰なんもしとらんやんけ
…ここから巻き返しの焦点が当たるか?
2023/06/14(水) 02:52:10.01ID:???
重ちーは仗助の後輩ってことになるのか?
意外と少年漫画でない主人公の人間関係だな
中高跨いでの先輩後輩
2023/06/14(水) 02:54:05.24ID:???
今は各方面でどんどんカード文化が浸透していってるし
そのうちこういうかさばるスタンプシールみたいなシステムもなくなるだろうな
電子的なポイント換算だからカード持ってる当人以外には
利用もできないし便利で安全だがドラマのネタ的にはつまらない時代になりそう
2023/06/14(水) 06:07:54.98ID:???
>>151
帽子と髪型が一体化してる人や
髪型がスーパーサイヤ人化する人もいるし
気にしてもはじまらんよ


>そんな簡単にカネ上げるもんじゃないと注意するけど
>だったらムズかしく上げる、と顔だけしかめてお金あげようとする フガーッ

バカだけどかわいいなあ
3さいくらいなら

>>159
トニオさんみたいに敵対しないままという形もありえるのが4部だが
今回は揉めるんだろうな
敵に回すとやっかいそう
本体ぶちのめせばすぐかもしれないけど
2023/06/14(水) 19:01:06.51ID:???
 第336話
「友情」のしるし!

冒頭、仗助ら三人はカメユーデパートにて、ハーヴェストの集めたおまけ券の換金を行っていたところ
億奏、重ちーの二人は外で仗助を待っていたが、本当に大丈夫か不安な声が洩れる重ちー
億奏も仗助を信じて待とう、としつつ…そこに仗助がデパートから出てきた姿を確認
二人も仗助のもとに駆けつけ、成果はどうだったかを問うが―――

「CD屋とオモチャ屋の現金化<キャッシュバック>は不可能だ
 しかしいつでも4万円相当のCDやゲームソフトと交換できるがな…」
「ンなこっちゃあねーよ! 「カメユー」の事聞いてんだよ 「カメユー」のシールは現金化できたのかよッ!?
 5〜6千枚以上はあったんだぜッ!」
「それがよぉ〜 ちと予想外の事態が起こってよォ〜〜〜」
億奏の言葉に、仗助も深刻に目を伏せながらそう返し―――

「予想外に6万1千500円にもなったぜェ―――――――――ッ」 ドヒャアア

集めたおまけ券の現金化は予想外の大成果! その札束に億奏も喜びの悲鳴が出ちゃう
重ちーも満面の笑顔でゲットしたお金抱きしめ
そして仗助もこの成果をもたらした『ハーヴェスト』をすごい能力だと声を上げる

「ほ…本当にスゴイと思う?ねえ…
 ぼ…ぼくのこと他人はあんまり褒めてくれないんだ 本当にスゴイと思う?」

どこか不安げに見上げる重ちーに、二人ももっと自信を持てと優しく声をかける
重ちーも思わず涙が浮かび…そしてその言葉が自身になったか、キリッとした顔つきが浮かぶ

「おい姉ちゃん 札束持ってんだぜェーッ いっしょに遊ばんかい」
なんだけどその自信が変な方向行っちゃってました これには二人も止めつつ
で、自慢気にズンズン町中歩く重ちー するとそこで二人への分け前の事を思い出す、が・・・
二人に差し出したのは、1万円一枚 のこりの5万と5千は自分のポッケにしまってしまう
これには二人も困惑が浮かぶが… そんな仗助と億奏に、重ちーはどこか冷たい眼差しで返す

「おらたちには友情があるんだよねェー おらたち友達だよねェー
 だから 「友情」の"しるし"だよ それは しししっ」
2023/06/14(水) 19:01:42.51ID:???
バカにしたような笑みでそう告げる重ちーには、さすがに二人も黙ってはいない
先ほどは自分たちの取り分は半分でOKとしたはずだが…
重ちーも顔面から気まずい汗を溢れ出させながらも、それを拒絶するように
換金のためのシールを集めたのは全部自分の働き、二人はただ喋ってるだけで何もしなかったと食い下がる…

「だから仗助が「アイデア」出さなきゃおめーは集める事すら考えつかなかったろって言ってんだよッ!」
「いずれ 考え付いたよお―――ッ おらはスゴイ男なんだぞ」
「いいやッ! てめーのその"オツム"じゃあ考えつかなかったねッ!」

だがその億奏の怒りの言葉に、重ちーも表情が凍り付く…!
そこに仗助も重ちーの変化に気付き、一旦二人の間に割って入り億奏を止める

「こいつはグレートにまいったぜェ…
 少額の数千円なら払ってもいいが万単位になると急に払うのが"おしく"なって来たって心理のようだなあ〜
 悪ギはねえようだがこーゆー精神的にガキのやつからよぉ〜〜〜 何かもらってもだましたような気になってきたぜーっ
 ここはおれたちが大人になって"ひく"としようぜー 1万円でも手に入ったんだから「良し」とするんだ」

仗助の言葉に、億奏もここは渋々ながら引き下がる だがナメられてるんじゃないかと億奏も苦い顔で額に青筋ピクピク
だが仗助もここは自分たちが、「大人」の契約というものを少しずつ重ちーに教えてあげればいいとしとく
もちろんその狙いは自分の稼ぎのためです チョーシの良い仗助には億奏もにんまりでした

というわけでここが自分たちが折れる事にし、重ちーも上機嫌でフフンと鼻慣らし
それはさておき重ちー、自販機にて何か飲みたいのないか億奏に尋ねてみる

「おごってくれるのか? そうだな カルピスウォーターがいいな」
「飲めば………」 ジュバジュ
聞いといて重ちー一人だけ買ってそう冷たく突き放す これには億奏も何も言えませんでした
2023/06/14(水) 19:03:03.89ID:???
すると仗助、『ハーヴェスト』が拾って来た紙束をまとめてごみ箱に捨てており
それに気づいた億奏と重ちーも慌てて駆け寄るが、仗助曰くこの辺はハズレのゴミ券だという

「捨てるなッ!おれがさっきついでに拾って来いって「重ちー」に行ったんだよッ!」 ガサゴソゴミ箱あさり
「はずれのお年玉年賀ハガキをかあ〜?」「どおーしてハズレてるってわかんだよぉー」
「当たってんのをよ忘れててけっこう景品交換に来ねェーヤツが多いとみてんだよ
 当たったら今度こそ半分もらうかんな 約束しろコラ」
「いいよ!半分ね! でも切手シートなんてあたってもいらねーど おら ししし」

と言う訳で億奏、くじと手持ちの当選バンゴーガイドブックを確認して当たりがないか確認中
すると紙束から、一枚の宝くじを発見 ふと疑問が出て来た億奏

「『宝くじ』っつーのはよぉ――― 高校生のおれたちにも賞金受け取れんのかなあ〜〜〜っ?」
「『宝くじ』? たしか身分証と印鑑さえありゃあ問題はねェんだぜ………」

とはいえ目を通す億奏自身も、正直なとこ当たってるとはたいして期待しては―――

▽3等
 SG組 121314

「『SG組』……の 121314……え〜と………
 なあ もし万が一当たったらよぉ――― 交番にとどけんのか?」
「バ〜〜〜カ とどけるわけねーだろ―――っ
『ハーヴェスト』は落としたものじゃあなくて 捨ててあったのを拾って来たんだぜ―――ッ
 そしてそーゆー心配は当ててからイバッて言えよなあ〜」 ゴクローサン!

億奏の疑問の声に、仗助もからかい気味にそー返すのだが…
何度確認しても、確かに手にした宝くじの番号は、当選番号と一致している…!!
そしてその賞金は、まさか、まさかの 5 0 0 万 円 !! 
これには億奏もポヘーっとほーしん状態 仗助もそれ見てドエライ悲鳴が出ちゃう

\JOJO/ 500万というすさまじい金額ゲットに、二人の頭に幸せの花火が舞い上がるのでした \HAPPY!/
2023/06/14(水) 19:11:16.57ID:???
「やったァ―――ッ メルヘンだッ!ファンタジーだッ! こんな体験できるやつは他にいねーっ」
「まて待て待てマテ! 落ち着け億奏 もう1ペン確認するんだ (ハァハァ ハァハァ)
『SG組』121314 賞金500万円! 確実だ!うそのようだが間違いねえ
 そしてこれは捨ててあった『宝くじ』でいずれ焼却炉へ行っていた… 期限もあと数日だ………
 換金する時銀行でいちいちうるせーこと聞かれても
 セーセードードーとおれたちが買ったってことにするッ! ここまではいいか?」
「ああ モチだともよぉ~~~~~」

「つまりおれたちの『500万円』だァ―――――ッ」
「ぎゃあ―――ッ はははははは はははははは はははははは」

夢のような出来事に二人も大はしゃぎ、今から何買おうか期待で胸が膨らむ仗助
億奏の方は預金しときます そんな夢の無さには仗助も大笑い、億奏もいっしょに大笑いでした ―――が…

(ひ…拾って来たのは おらの『ハーヴェスト』だ… 500万…… は………半分も……やるもんか…)
そんな二人のバカ騒ぎの横で、重ちーの暗い欲望が、ふつふつと湧き上がるのだった・・・

<続く>
2023/06/14(水) 19:14:01.78ID:???
けーたいからてすと
どうも漫画板落ちてる感じなので続きは接続が安定してから出直します、申し訳ない
2023/06/14(水) 19:36:27.43ID:???
行けてた模様、お騒がせいたしました(ぺこり
2023/06/14(水) 20:41:58.08ID:???
捨ててあったと言うことは、買った人もいると言うことよな
500万円を捨てちゃった人はホント御愁傷様と言うしかないな…w
2023/06/14(水) 21:55:01.04ID:???
これは重ちーが正論の気がする
働いたのはもっぱら重ちーなのだから
仗助たちはコンサルタント料程度もらえれば十分なのでは
舎弟に売春させて売り上げ巻き上げる元締めみたいに見える

そしてさすがに宝くじは交番に届けないと遺失物横領罪です
2023/06/14(水) 22:20:28.91ID:???
一話持たずに友情崩壊しそうになってんの笑う(仗助と億奏は変わらないけど
所詮カネでつながった友情か
2023/06/14(水) 23:04:37.71ID:???
>メルヘンだッ!ファンタジーだッ! こんな体験できるやつは他にいねーっ

500万円なんかより
お前らの持ってる能力やこれまでの日常の方が
よっぽどこんな体験してる奴はいねーっていうファンタジーなんだよw
2023/06/15(木) 04:22:29.53ID:???
重ちーは単純に人として未熟なんだろうな
見た目や喋り方をバカにされて対等な姿勢で向き合ってくれる同世代の友達がいないんだと思う
だから人間関係でどこまでがセーフなのか距離感が掴めない
仗助は大人になってとか言ってるが
はっきりダメ出ししないのは明らかに悪手だ
2023/06/15(木) 04:25:06.88ID:???
伝統的にジョジョって主人公は金持ちのボンボンで
経済的・物質的な苦労は1ミリもしないマンガなんだよな
そんな中で学生としてはリアルな大金を巡って血眼になる仗助の描写には新鮮さを感じた
2023/06/15(木) 04:38:41.13ID:???
>>175
人間は既に持っているものには鈍感になり
未だに持たないものに貪欲になる
2023/06/15(木) 04:41:42.53ID:???
>>176
理屈の通じない奴でも
自分に都合のいい理屈の使い方はする
同じ間違いを叱るのを後回しにすると
「前は良かったのになんで~」的な食い下がり方をして無駄手間が増す
2023/06/15(木) 06:42:17.62ID:???
>>177
まさに4部ならではの日常感・身近さ

ギャンブルやゲーム勝負ですら
「DIOの情報を得るため」などバトル漫画的な大義名分に沿わなきゃならなかったのが
やっとそういう制約少なめでいろいろやれる状況が作れた

>>173
まさか当たるわけないとなめてて安請け合いしたとはいえ
半分分けることは約束してるわけだから駄目だろう

>>176
どっかに訴え出て言うことを聞かせるわけにもいかないし
ましてスタンド絡みのことでもあるし
結局は当時者同士が話し合いなり実力行使なりで全員が妥協できるラインを作るしかない

重ちーのバカさはホラーで言うところの理屈や会話が通じない恐怖を
かなりマイルドにしたようなもんなんだろう
常識がズレてそうな分、下手すると由花子の妄執より始末が悪いかも

でも面白いやつだしこいつも準レギュラー陣として時々出てきて欲しい
モノ探しに便利な能力だから漫画内の実用面でも役立ちそう

それだけに後味悪い揉め方はいやだな
2023/06/15(木) 07:26:10.03ID:???
モノ集めるメイン活躍の重ちー
使い物にならないやつを修復する仗助
細かい選別作業は割りと細かいとこ神経質な億泰がこなして
けっこう三人それぞれの役割分担は出来てるな、重ちーがそこに気づけるかどうかが和解への一歩か
2023/06/15(木) 07:55:57.32ID:???
スタンド能力的には今回役に立てない分
億泰は発想でかなり貢献してるな
2023/06/15(木) 11:13:35.72ID:???
億泰はもう父親をどうにかするという目的忘れてるだろ
2023/06/15(木) 16:15:03.05ID:???
>>182
ここにきてようやく貢献のバランスがとれた感じ
2023/06/15(木) 16:16:55.65ID:???
>>183
億泰の親父の問題は一貫性のある目標じゃないと思ってる
3部だったら「倒れたおふくろを元に戻す」っていうのが全部だったが
億泰の親父は現状このままだといかんって差し迫ったなんやかんやがあるわけじゃないし
2023/06/15(木) 19:15:10.08ID:???
っていうか上でも言ったけど
根底には家族への愛情があったとはいえ
息子たちをよく殴ってたり、DIOの手下で羽振りが良かったってことは確実にいろいろ犯罪もやっていた
明かなロクデナシだった親父が元に戻ってはたしていいのか……だからな
2023/06/15(木) 19:55:53.48ID:???
 第337話
「名前」が変わる!

重ちーのハーヴェストが拾って来た、500万当選の宝くじ
だがタダでもらえるというわけではない、500万をゲットするためには数々の難関が3人の前に立ちはだかる

「このたびは当選おめでとうございます! 有効期限ギリギリではございますが "たしかに"!
 3等賞金500万円ッ まちがいございませんッ!」

まず3人は、配当金を得るため銀行にてその手続きを行っていた所
銀行員がにこやかな笑みで500万の当選を祝福するが、その凄まじい金額に3人も緊張に表情が強張る…
まずは三人を別室に案内し、その手続きに入ろうとするところであったが・・・

(あのクソガキどもが500万円を当てただとぉ〜〜〜?
 なんかうさんくさいわねーっ この敏腕銀行員の嗅覚がなにかを感知してるわ…‥) クンクン

億奏も銀行員のおじさんが警備員に声をかけている様子に気付き、さすがの億奏も不安そうな様子が浮かぶ
だが自分たちは何も悪い事はしていない、泥棒もしてない、サギ罪も働いてない
怯える理由は何もない、セーセー堂々としていればいいと仗助も二人に声を上げる
(ちなみに仗助はすでに当てたお金で何買うかのプランは出来上がってるそうです

―――するとそこへ、銀行員のおじさんが配当金となる500万の現金手形を手にし、3人の元へ歩み寄る
手続きの都合上、現金化できるのは3日後との事だが・・・ついに手に入れた夢のような金額に、3人も思わず顔がほころび
なんだけどその前に一つ質問、とお盆に乗せた手形を横によけて 仗助ののばした手がスカッと空振りしちゃう

「この「当選券」はどちらの『売り場』でお求めになられたのでございますか?」
…そして、銀行員の三人に向けた問いかけに、一同も思わず表情が強張る…!

「ど…「どちらの」?」「ど…どうしてそんなこと知りたいわけ?」
「いや…全国で売り場がたくさんございますからね… 形式上の質問です
 間違いのないためにおたずねすることになってまして それともなにか…… 答えたくないわけでも?」

そう問いながら、そのにこやかな眼差しに鋭さが浮かぶ銀行員…
仗助も顔に脂汗にじませながらも、「杜王町」で買ったに決まってる、と返すのだが
銀行員が言うには「杜王町」には宝くじ売り場は一つもないという…!
・・・さらに、部屋の外で威圧的に立つ警備員の姿に、三人も表情が凍り付くが
ひとまず券はS市で買ったと、どうにかごまかす仗助… そんな三人に銀行員はさらなる追撃を浴びせる
2023/06/15(木) 19:56:40.47ID:???
じつは宝くじ券の裏には、名前と電話番号を書くところがあるのだが
そこに描かれた名前は『森下 一郎』、3人の誰とも一致しない名が書かれていたのだ…!

「なっ・・・ 名まえ〜〜〜!?」
「電話番号ォ!!〜〜〜〜〜!?」
「裏にそんなことが書いてあったのか!気づかなかったどッ!」

その事実に思わずそう声が出てしまう三人
だが警備員と銀行員が重ちーの言葉に反応しかけたため慌てて口塞ぐが
…そしてその様子に、銀行員のおじさんもニヤリとした笑みで、メガネの端がかすかに輝く

仗助もこの間知り合った人の電話番号を忘れないよう、メモ帳代わりに描いたのだとごまかすが
ではここに書かれた『森下 一郎』さんに電話して、事の是非を問う事とする銀行員

「宝くじというものはここの整理番号でどこで売られたものかわかるのです
 この森下一郎さんがもし「宝くじ」を買っていて どこで買ったか「売り場」をピタリと覚えていれば
 今度はこの『筆跡』を調べてみる必要がありますねえ……
 この「券」が誰のものなのか!? 場合によっては警察に届けるかも………」

500万ゲットのはずが、警察沙汰にまで発展する可能性が出てきてしまう 
3人も不安げに荒い息が洩れ出てしまい…そしてその電話に『森下 一郎』ご本人が出てしまう
さらに電話に出た森下さん、宝くじを買ったかどうかとの銀行員の問いを肯定 

(やったぞ〜 このクソガキども―――っ
 やっぱりあたしの銀行員としての嗅覚にくるいはなかった
 そもそも神様がこんなガキどもに当たりくじをお与えになるハズがないのよ―――)
もはや仗助も絶体絶命だが…… そこに仗助、突然クレイジー・ダイヤモンドを展開!?
そしてクレイジー・ダイヤモンドの拳は、宝くじに向けてその拳を振るう…!
2023/06/15(木) 19:57:03.05ID:???
いったい仗助は何をやったのか…横の億奏と重ちーも困惑が浮かぶが
するとクレイジー・ダイヤモンドの拳がふれた当たりくじ、そこに書かれた『森下 一郎』の文字から
『森』の下二つ、『林』が掻き消え 書かれた名前は『木下 一郎』と化す!

「筆跡を一部だけ元に戻す」
さらに電話番号の方も手を加え、『4』を『1』へと変化させることで、名前も番号も別物に変えてしまう
この状況下で、見事に一杯食わせた仗助には億奏も重ちーも涙目に笑顔が浮かぶのでした

「実はですねえ木下さん あなたの宝くじがですねえ……」
≪『木下』ァ〜? おれは『森下』だけどォ〜〜≫
「あれえ!? !? そーいえば・・ たしかッ!おやあ〜?
「森」………いや!!あの! その…おかしいわね!………!!」

結局その場は人違い、という事となりやむなく電話を切る銀行員のおじさん
なら今度こそ、書かれた『木下 一郎』の番号へと電話をかけるが

≪現在コノ番号ハ使ワレテオリマセン モウ一度ゴ確認ノウエ・・・・・・≫
「まっ まっ まっ 満足されましたァ〜?」

「しっ 失礼なことをばいたしましたァ―――っ」 
これには銀行員のおじさんも、深々と頭を下げるしかないのでした

こうして仗助達は数々の困難を無事に乗り越え、見事500万円の現金手形をゲットする!
が、それを高々と手にし、自分の賞金だと喜びの声を上げる重ちーには、二人も黙ってはいない…
 
「おい……『半分』って約束したよな 『半分』はおれたちのもんつったよな重ち0!!」
「・・・・・・・・・言ったっけ……?そんなこと…」
「ま…… またかてめーッ」
声を荒げる億奏だが、飛び掛かろうとするのを仗助が割って入る

「おい仗助!何止めんだ まさか今度もゆずる気じゃあねーだろーなーッ」
「いいや おれも今度はひかん! これだけは絶対にゆずらん!」
怒りを露わにする二人の姿に、重ちーはただ冷たい眼差しで返すのだった

<続く>
2023/06/15(木) 20:41:39.67ID:???
メッキの剥げた仗助の迫力が可笑しい
2023/06/15(木) 21:27:02.75ID:???
森下さんカワイソス
2023/06/15(木) 22:29:41.40ID:???
あんま同情が湧かないように無駄にガラの悪い奴にしてる感
2023/06/15(木) 22:57:49.25ID:???
これは完全にアウトだろ
「何も悪い事はしていない」と言うが普通に遺失物横領罪だし
名前書き変えて銀行を騙すのは銀行に対する詐欺罪にもなるのでは?

今週のジャンプ回収になるかもしれないぞ!
2023/06/16(金) 02:47:11.75ID:???
というか全然ごまかせてはないよな

スタンド知らない一般人だから
「書いてある文字が急に消えた」とは証明できず
自分の勘違いということで銀行員がパニクってうやむやになったけど
どこで買ったかという点ではおかしかったままだし
一度は書いてある番号で森下本人に繋がっているし
念のためメモのコピーでもとってたり控えをメモしておいたり
電話の発信履歴調べたりすれば
3人が何らかのごまかしをしてることは確定させられる

もっとも、念のため疑ってみただけで
この疑念を晴らせないと受け取る資格がない、と定められてるわけでもないから
疑いをしつこく向け続けることができないのが銀行員側の弱みかな

基本的には正攻法じゃなく
ごまかしやちゃぶ台がえしで状況を乗り越える事がわりと多い
この漫画らしい

>>193
>遺失物横領罪
小銭の場合は正当化できてたけど
「本来なら捨てられてたんだから」は本当は通用しないよな
本来の所有者がハズレだと認識して所有権手放した状態だから大丈夫なのかな

今回は名前と連絡先が書いてあるという特殊なケースだったが
拾った宝くじが期限ぎりぎりの高額当選だった場合、届け出て扱いはどうなるんだろう
現金化はしておいて一定期間持ち主が名乗り出てこなかったらもらえるのかな
持ち主が出てこないと現金化されないままになるのかな
2023/06/16(金) 08:46:35.48ID:???
三人から違和感を感じ取った銀行員のおじちゃんも優秀やな
これでスタンド使いだったら本気で五百万奪取の高い壁となっていたことだろう

そして今回の重ちーはさすがにアカンな
拾ったのは重ちーだけど見つけたのは億奏だし
今回で名仗助が前を変えることが出来なければ、前科持ちの危険まであった
これを完全に「自分一人の手柄」と言い張るのは無理筋にもほどがある
むしろオメーらが死ねば500万はオラだけのものだってなるかも 
500万なんて大金ゲット目の前にしたら殺しも選択肢に入っちゃうだろうし(重ちーその辺の倫理観もよわそーだし
2023/06/16(金) 10:00:42.33ID:???
元の持ち主はなんで名前書いてたんだろう。
買ったくじ全てに当選発表前に名前書く、とかじゃないとこの事態は起こり得なくない?
当選したくじに名前書いてたけど、家族が間違って捨てちゃったとかだろうか。
2023/06/16(金) 19:20:51.75ID:???
 第338話
 やるもんかよ!!

「よく言った仗助! そりゃあ引かねーよなッ!ゆずるわけにはいかねーよなッ!
 当たり前のことだからなァ―――ッ!」
「3人で分けんのが惜しくなったわけかよ 重ちー?
 そーゆーことは通用しね―――金額だよなあ〜〜〜〜〜っ」

三人の力で手に入れた、500万円大当たりの宝くじ
だが重ちーはこれも自分一人の手柄としようと、二人に欠片も譲る姿勢を見せようとしない
当然これには二人も黙ってはおらず、重ちーに対し険しい形相でそう問い詰めるが…
当の重ちーは、二人に心底バカにした笑みを向けながら、懐の二万円を差し出す

「ホイ!これでいいだろ? あんたたちは…大した事しなかったんだから……
 友だちとしての……… おらからの……『情け』だよ……」

―――もはや重ちーの態度に怒りが頂点の億奏、その鉄拳が重ちーの顔面にぶち込まれる!!
そして倒れる重ちーから無理矢理に500万を奪い取る さすがに億奏のムチャには仗助も止めに入りつつ

「億奏のやつ イキナリ殴って悪かったな しかしな「重ちー」トラブルはなしにしようぜ………
 500万の現金手形はよォ〜〜〜 おれたちが預からしてもらうぜ………
 3日後に現金化すっ時よお〜〜〜っ 約束どーり公平に半分半分で分けようぜ」

倒れる重ちーにそう告げて、仗助と億奏はその場を立ち去る 
一方で重ちーは『自分一人の手柄』を奪われた怒りの炎が、メラメラと燃え上がる…
2023/06/16(金) 19:21:18.53ID:???
「おい仗助〜〜〜 しかしまいったよなあ〜〜〜 あーゆーの……」
ひとまず重ちーの元を離れた二人だが、億奏も重ちーの豹変ぶりには呆れた声が洩れ出てしまう

「世の中ってよォ〜〜〜 常識で素直に考えりゃあ当然のことでもよぉ〜〜
 絶対に一歩もゆずらねえワカラズ屋っているよなあ〜〜〜 特にカネとか欲望がからむとそーなんのかもな…
 前に「重ちー」のこと仲間って言ったけど…… おれはもうあいつと付き合うのはゴメンだぜ……
 これっきりにしたいね…なにが「友達」だよあのボケ!ザケンじゃねーぜッ」
「でもよぉ〜 あいつを「小遣い」かせぎにちょっくら利用しようと思ったおれたちも反省する必要あっかもな」

重ちーの対応に関しては自分たちにも落ち度があったかもしれないとする仗助
だが億奏もこの500万は自分たちがいたからこそ、ともする 
重ちー一人なら小銭をチマチマ集めて数万円がいい所 それに彼ひとりでも250万の取り分だというのに・・・
そこで250万、という大金の数字に改めて声を上げる仗助と億奏 2人で分けても125万!

\ぎゃあああ〜〜〜/ 2人して泣いちゃう で、やったやったの大合唱 ふたりでガシガシ喜びながらたたき合う が―――

〔や・る・も・ん・か・よ!!〕 
そこへ、突如億奏の耳元に重ちーのスタンド、『ハーヴェスト』の声がぶつけられる
さらに億奏の耳を引っ張り、お前らなんかに1円もやらないと声を上げるハーヴェスト
仗助が振り返ると、そこには怒りの炎をメラメラと燃え上がらせる重ちーの姿があった…!

「"おらの『ハーヴェスト』におまえらがかなうわけはないんだ"……
 証拠見たいか?ン? 強い証拠見たいか?ン   "見してやる"ッ!」
―――そして億奏耳元のハーヴェストが、億奏の耳一部をその拳でえぐりとる!
その痛み億奏に一瞬降るんだ隙に、ヘーヴァストが岡安から500万の玄関手形を奪い取ってしまう…!!
そして500万を奪った重ちーの元へ戻るハーヴェストを二人も追おうとするが

「それ以上……… 追って来たら…… ………"殺すぞ"………!!」
それに対し重ちーは、険しい形相を向けながら自分の周囲を固めるように無数のハーヴェスト達を配置
もはや重ちーとの激突は避けられない、二人も険しい形相を向けるが―――
2023/06/16(金) 19:21:42.17ID:???
重ちーの元へと向かおうとした瞬間、億奏のズボンがなにやらサワサワとうごめく
その様子に重チーもニタリとした笑みを浮かべ…… そして億奏も自分のズボン下の違和感に気付く

「ちょ…ちょっと待って仗助… 何だ?この感覚は?(サワサワサワサワ
 あ…脚が… な…なんかものスゴク"カユイ"んだ」(サワサワサワサワ

ついにはその感覚に立つこともできなくなる億奏 さらにはズボンの中からは何かが大量に飛び上がるような―――
その正体に気付いた仗助がズボンをまくり上げるよう声を上げる 
そこから露になったのは億奏の足にまとわりつき、その肉を削り取る無数のハーヴェスト達!!

それを見た仗助もすぐにクレイジー・ダイヤモンドのラッシュでハーヴェスト達を振り払う
何体かは潰せたがやはり数が多いからか、重ちー本体にはダメージが通らない…!
そして重ちーもその場から逃げ出そうとし…二人も500万を取り戻すべく重ちーを追うのだった

「だ…だんだんムカついて来た…逃がすかよ〜 500万ッ!」
「おれはもうとっくにスゲーッムカついてるぜっ!」
 やつは完ペキ! この億奏・仗助コンビを敵に回した……!!

<続く>
2023/06/16(金) 20:04:31.41ID:???
仗助と億泰はよくつるんではいるが
きちんとタッグ形式でバトルしたことってないな
2023/06/16(金) 22:30:31.44ID:???
太尊と島袋のケンカみたいで微笑ましくも見えるのだが
争いのネタが500万円というのがイマイチ笑えない
拾った500円を本気で奪い合ってるならギャグになりそうなんだが
2023/06/17(土) 08:02:14.24ID:???
お金みたいなダイレクトな利益がなくても
薄っぺらい虚栄心ひとつで死んでも前言撤回しないバカは世に溢れてる
これっきりにするっていうのはスマートな対処
億泰アホキャラだけどこういうところは普通に冴えてるな
2023/06/17(土) 08:07:54.65ID:???
無数の蟲がたかるようなハーヴェストの攻撃が痛そうだし気持ち悪い
ネズミのスタンドの毒針あたりからうっすら感じてたが
ジョジョのバトルは単なるパンチの強さよりもこういう方向性で勝負することに決めた
…って感じがもう固まってるな 喰らいたくない系アタック
2023/06/17(土) 08:10:31.51ID:???
虹村形兆もそうだが群れてるスタンドはダメージが入らないっていうのが厄介だ
極悪中隊のような強力な飛び道具はないが単体が素早く
彫刻刀の刃で肉を抉るような殺傷力はある
億泰は治してもらえるからいいが仗助は気を付けないとまずい
2023/06/17(土) 14:08:28.90ID:???
これが仗助 VS 億奏なら
オメーとの友情を壊すくらいなら、こんなもん必要ねェーッ!
ってザ・ハンドが500万をガオンするのはほぼ間違いないと思うが
たまたま出会って意気投合したけど、仲間割れになった重ちーとならそっち方面はなさそうか
500万と天秤にかけるほど友情パワー育んでないし
2023/06/17(土) 14:45:58.29ID:???
いやそもそも普通に仲良く分けるだけだろw
2023/06/17(土) 19:05:19.63ID:???
 第339話
 本能の頭脳!

「くっそお―――っ この億奏様をコケにしやがってッ! ………タコ殴りにしてやるッ!」
「『500万』ひとりじめに欲だすたあよっぽど『スタンド能力』に自信あるか『大バカ』のどっちかだぜ…
 後者だろーがよォー このフトッちょがッその体形で走って逃げよォーたあ―――――おめでてーぞコラアッ!!」

重ちーに奪われた500万を取り戻すべく、猛烈な勢いで逃げる重ちーを追う2人
だが重ちーは逃げ出してから早々に転倒、それみた事かと億奏も声を上げる、が…!
次の瞬間、重ちーは倒れた自分の背中に無数のハーヴェスト達を展開 
さながら戦車のキャタピラのごとく、自分のスタンド達に横になった体を運ばせることで二人も追いつけないほどのスピードを出し
さらにビルの壁も簡単に登っていき、その姿にはさすがに二人も目を丸くしてしまう

「た…単純だがけっこう頭いいんじゃあねーか……… ヤロー 本能みてーなもんかァ?…」
そのままビルの向こう側へと逃げようとする重ちーだが
二人もそれを追うべく、二人のスタンドが本体を交互にビルのテラス部分に投げ
お互いにスタンドの体を持ち上げることで、重ちーを見失いことなく追いつくことに成功

が…二人がビルをつなぐ配管に足を踏み入れた瞬間、配管が外れ二人はビルの下へと真っ逆さまに転落!?
配管の根元にはすでに、パイプを支えるボルトを外し、笑い声を上げるハーヴェスト達の姿があった

「おらの『ハーヴェスト』はスゲェんだど!なんだって集め取って来るどー
 パイプをささえてる「ねじ」だって「ボルト」だって………!!」
「スゲェーつーなら おれのクレイジー・Dもなあ〜」

しかし仗助も、落下しながらクレイジー・ダイヤモンドのラッシュをパイプに浴びせ、治す力を発動!
二人は堂々と、重ちーの前に対峙して見せる…!!

「ムチャクチャむかついてるがよ〜〜〜… 今ならまだゆるしてやるぜッ!
 おめーの態度次第で2・3発ブン殴る程度だけでなあ〜〜〜っ!」
「ほれッ! 『500万』の手形わたせ! 重ちー……」

だが重ちーはこの状況にありながらも、殺意を宿した眼差しで言い放つ
「………言ったハズだど……… "追って来たら"………"『殺す』って"………!!」
2023/06/17(土) 19:06:18.52ID:???
―――次の瞬間、突然目の前の重ちーが三人に分裂!? いや、重ちーだけじゃない、自分の腕まで…!
さらにそれに気づいた瞬間、何故か仗助の足がよろめき立っていられない…!?
何かされたと声を上げ、億奏にも注意を促す仗助だが 億奏も同じように倒れて動けない姿に気付く

「まだ気づかねーのか?おまえらは…今! 『酒』で酔っ払っているんだどッ! しししっ
 おらの『ハーヴェスト』はなんだって集めるど! さっき商店街を走ってるとき…しししっ!
 酒屋から「酒」を持ってきたんだど… それをおまえらの体に「注入」したんだど!!
 血管から直接注入したんだど―――ッ」

重ちーの言葉に、仗助が袖をめくり上げると そこには額から針をのばし血管から酒を注入するハーヴェストの姿!
払いのける二人だがもう遅い、もはやまともに立てず動くことすらままならない二人の姿をあざ笑う重ちー

「そ…そういえば「アルコール」つーのは薬学上…麻酔剤の仲間ってことを学校できいたことがあるぞ…
 昔は…飲まして手術とかしたっつーし こ…こいつ あ…頭…いい…かも」 いや本能か・・・

それでも億奏は闘志を奮い立たせ、よろめきながらも立ち上がろうとするが
いつの間にか億奏の背には、無数のハーヴェスト達が張り付いていた!
そして次の瞬間顔面横まで登って来たハーヴェストの一体が、億奏の 目 にその拳を突き刺す…!!

「さっきおまえら おらのことヒソヒソとなんか話してたな…
『ききわけのねえヤツ』だとか『もう付き合いたくねー』とか……ン? いろいろ言ってたな…おい
 バカにしてやがったな フトッちょとも言ってたなッ! おらのことなめるとどーなるか身にしみてわからしてやるどッ!」
「く…くっそお〜!!ヤロ〜 てめーが500万分けんの"おしく"なって約束破ったりしてんのは棚にあげやがって〜〜〜ッ!
 図に乗るんじゃあねーぞッ! もう切れるぞこら! おれ何すっかわかんねーからな!」

仗助の体にも無数のハーヴェストが纏わりつきながらも、そう恫喝する仗助
そんな仗助の怒りの声を、鼻で笑う重ちーが冷たく見下すのだった

<続く>
2023/06/17(土) 23:25:12.53ID:???
ハーヴェスト強えぇ
射程距離長くて細かい作業も可能なら暗殺なんかし放題だろ
自分は安全圏に居ながらターゲットの頸動脈切ったり毒物注射したり
重ちーはイタリア行ったらマフィアのドンになれるぞ
2023/06/18(日) 04:54:10.07ID:???
>さながら戦車のキャタピラのごとく、自分のスタンド達に横になった体を運ばせることで二人も追いつけないほどのスピードを出し
>さらにビルの壁も簡単に登っていき、その姿にはさすがに二人も目を丸くしてしまう

>二人もそれを追うべく、二人のスタンドが本体を交互にビルのテラス部分に投げ
>お互いにスタンドの体を持ち上げることで、

>が…二人がビルをつなぐ配管に足を踏み入れた瞬間、配管が外れ二人はビルの下へと真っ逆さまに転落!?
>配管の根元にはすでに、パイプを支えるボルトを外し、笑い声を上げるハーヴェスト達の姿があった

>しかし仗助も、落下しながらクレイジー・ダイヤモンドのラッシュをパイプに浴びせ、治す力を発動!

>そこには額から針をのばし血管から酒を注入するハーヴェストの姿!

大義名分ある正義の戦いとは程遠い俗な欲得バトルだけど
スタンド能力の応用の面白さという意味では3部4部の中でもトップクラスかもな
2023/06/18(日) 06:01:24.03ID:???
>>209
そういえばまだヤクザとか裏社会に属するスタンド使いって出てきてないんだな(殺人犯は割といるけど
仗助たちヤンキーだけどそういう奴らとの繋がりない健全な高校生だし
なんせスピードワゴン財団が味方に付いてるし、ちょっかいかける裏グループもあんまりいなさそう

いちおー玉美がそーゆー裏との繋がりになりそうだったけど、次に出番来るとなるとそういうヤクザ抗争編になったりもあり得るかも?
2023/06/18(日) 09:52:20.15ID:???
頭悪いやつは強いスタンドを授かりやすい、みたいな法則あるかも?
2023/06/18(日) 14:00:24.92ID:???
傲慢で自分に都合の悪いことは一切考慮しない思い込みの激しさはそのままパワーになる
2023/06/18(日) 15:28:22.13ID:???
>>213
アヴさん結構強いスタンドだったけどな...
2023/06/18(日) 16:36:46.61ID:???
あくまで「傾向がある」というだけだから
例外のひとつやふたつ見つかったところで何がどうひっくり返るわけでもない
2023/06/18(日) 17:25:05.91ID:???
>>211
集団や組織を描くとなるといきあたりばったりじゃすまなくなるからな

3部は基本的に敵はDIO側の刺客やDIO陣営ということで
おおざっぱにいえば一勢力だけだったけど
相互の関係性はほとんどないに等しく
たまに親子や兄弟が混じってる程度で
いきあたりばったりな作者に合ってる形だった

4部では舞台を一つの町に絞ったことで
かつての敵が再登場することが増えそうな作風に変わり
地元に根を張る組織や集団を描くのに適した形にはなったものの
こちらも組織的な勢力を描くのに向いてないこの作者らしく
間田は登場時にはレッチリを含む徒党を組んでたような口ぶりだったのに
なかったことになったりしてる

今後この作者が何らかの集団の敵を描きたくなったとしても
3部における「DIO側」くらいのゆるーいくくりになるんじゃないかな

あるいは主人公に偏重しすぎてた2部までから
3部で脇役を活躍させるのに目覚めたように
敵側集団の組織らしさを描くのに目覚めれば大きく変わるかもしれないが
この作者だと結局は敵集団を描くとしても柱の男集団くらいの関係性止まりだろうな
2023/06/18(日) 17:26:22.98ID:???
>>215
例外の影響を云々する以前に
そもそも傾向自体がサンプル数の少ない信頼度のないものだしな
2023/06/18(日) 18:23:27.97ID:???
B2
219奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/18(日) 18:58:09.47ID:d6WLL+2o
 第340話
 理解不能!

「へらず口をたたくんじゃあねーど仗助ッ!! オマエらの『スタンド』なんてチンケな能力なんだど……!!
 500万円の半分も取れる資格あると思ってんのかッ?
『無能』のくせにおまえら!!! おらの『ハーヴェスト』の半分の「強さ」でも持ってから…要求しろどッ!」

たった一人で二人を相手に圧倒して見せる重ちー もはや二人も、重ちーの強さを認めるしかなく
そこに仗助の目にもハーヴェスト達がにじりよるが
とっさに億奏が声を上げることで瞳への直撃はかろうじて回避、そのまぶたの肉がえぐり取られる…!
だが倒れる仗助にさらに大量のハーヴェストが迫り、もはや絶体絶命・・・

「わかったッ重ち―――ッ! やめろッ!そこでもうカンベンしてくれッ!
 おれたちが悪かったッ! カンベンしてくれよッ!」

そこへ億奏が、仗助を助けるためにも重ちーに許しを請う声を上げる…
さらに重ちーに先ほど補助券集めで手に入れた金を差し出し、これで勘弁してほしい、とするが…
・・・何か、狙いがあるのか 困惑する仗助にむけ顔を伏せながら目くばせをする億奏

(そうか!億奏ッ! 「まき餌」でタヌキをさそい寄せてフン捕まえるみてーに
 ヤロー本体をカネでさそってやっつけよーって計画かあ〜っ
 おめーの考えてることピンと来たよお〜この仗助くんはあ〜っ!)

そしてその餌につられ、ニカァーッと笑みを浮かべながら差し出す金に手をのばs
「いやー待てよだどッ!
 まさか億奏!おまえおらのことその金で近寄らせてスタンド攻撃しよおって魂胆じゃあないだろーなッ!?」
寸前!重ちーはその狙いに気付く…! さらに怒りの炎に油を注いでしまう結果となってしまう、が―――

「いいよ……ゆるされなくとも………
 だがもう遅いんだぜ… スデにてめーは十分!『ザ・ハンド』の射程距離に入ったことに気付いてねーのかよ……」
2023/06/18(日) 18:58:42.31ID:???
そしてザ・ハンドの右手が空間を削り取ってェッ!! 
重ちーのもっていた500万をこちら側に瞬間移動させ、仗助の手に取り戻すことに成功!!
・・・だが取り返したところで二人がハーヴェスト達に囲まれているのは変わりない、はずだが―――

「気づいてないようだな『重ちー』 この時点でおめーの勝ちはもうないってことが…」
次の瞬間、仗助は500万円の現金手形を細かく破り捨てていく!?

「5 0 0 万 っ ??? !! なにしてんだど? おまえッ?」 \理解不能! 理解不能!/
さすがに重ちーもこれには血相を変えて狼狽えてしまうが、そんな重ちーに仗助もその狙いを解説

「つまりよ〜〜〜おれたちを傷つけたり殺したりしてみろ
 この500万円の手形を直せるのはおれの「クレイジー・D」だけだからな…
 だからお前の勝ちはもうない」
「あ・・・ な…なるほど! 理解『可』能」

「そして次の時点でおめーの負けが確定する!」 さらに仗助は破り捨てた現金手形を風に舞い上がらせていく!?
「え え!? 再び理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 ええ〜〜〜!?」

風で舞い散り、町中へと散らばっていく現金手形の紙きれ
重ちーも狼狽えながら、その紙きれを回収するべくハーヴェスト達を向かわせるが―――

「気づいてねーようだな…
『ハーヴェスト』を拾いに行かせたってことはオメーの敗北なんだぜ〜〜ッ!!重ち―――っ!」
「つまりよお〜〜〜 ここにいる2人の酔っ払いから "だれがおめー自身を守るんだ"? ……あ?」
「あっ! 理解『可』能」
2023/06/18(日) 18:59:32.04ID:???
―――そしてそれに気づいた瞬間!!億奏の鉄拳が重ちーの顔面にブッ刺さる!!
こうして重ちーとの対決に、見事決着がつき 倒れた重ちーに向け、仗助が告げる

「さてと!これからちょいと簡単なお勉強しよおかな? 重ちーくん…
 今…破片を集めてんのは重ちーの『ハーヴェスト』だ……
 そして破片を『元どおり』にしなくては500万円は手に入らん…
 誰のスタンドが元どおりに直す? ん?誰かな?名前を言ってみろ 『クレイジー・D』で直すのは誰かな?」
「じょ・・・仗助………」「じょお〜すけ? 「仗助」っつったのか今テメ〜〜〜ッ!」(ゴンゴンげんこつ

「じょ…仗助"さん"ですっ―――」 重ちーなみだめ
「よぉ〜し仗助さんだ!しかし今その手形をおめーから取り戻したのは誰だ? ン?誰だ 名前言ってみろ」
「お…億奏・・・ (億奏よこからぬっ) ………「さん」ですッ」

「よーしよーしお利口だ!…で次にちょいとした計算をしよおか
 これから手に入る500万円をどーやって分けよーか?
 恨みが残んねーよーにひとりひとりの分け前をいくらにすればいいだろーか?重ちー? どーやって分ける?」
「は・・・ 半分でいいです」
「半分ンンンン? 今!ここに3人関わってんのわかったろ!
 それなのに半分ってのはちょっとおかしくねーか! 算数的に考えても相当おかしいぞ!もしもぉーし!」

「さ・・・3等分です   ハッ!!
 そ…そーだど… お…おらひとりだと集めるだけだ………
 お…おらが間違ってた! みんなで見つけた『宝くじ』だったんだ…3人いなきゃ手に入んなかったんだ…」

仗助の言葉に、目が覚めた重ちー 
自分一人ではなく、3人の力で手に入れた500万だという事に気付き
欲に目が眩んでいた自身を反省し、恨みが無いように平等に分けることを決めるのだった
2023/06/18(日) 19:00:18.95ID:???
こうして、改めて3人は賞金、500万をゲット! その札束の山に一同も声を上げる
ちなみに銀行員のおじさんも預金する時は我が銀行に、としっかり営業も忘れません
ついに手に入れた夢のような大金に、3人も歓声を上げる の、だが・・・

「待てよ……平等に 恨みが残んないように……か!
 おや!…おかしいどーっ 恨みが無いように分けるって…スタンドの数を入れないと不平等だどッ!!
 オレの『ハーヴェスト』の数を500ぐらいと考えると
 あんたたちはひとつだから500対1対1でわけるべきだど! ちがうかコラ!」

また話しややこしくしよーとする重ちーには二人もお怒りでしたとさ


<東方仗助 ―現在の所持金― ¥166万6666円の貯金あり>

 高校一年のぶんざいでこんなにもってるとは ちょいとゆるせんが
 To Be Continued 
←―――――――――・・・ 
2023/06/18(日) 19:02:51.48ID:???
あえて一度捨て去ることで得るところに
作者の哲学を感じる
2023/06/18(日) 19:07:12.65ID:???
仗助なら破片ばらまいても
断片を1つ手元に持っておけば他の破片が集まってきそうだが

あえて重ちーからスタンドを離して敗北を味わわせたり
ハーヴェストなしでもなんとかなるのにハーヴェストを使わせて
3人協力した形にしたりして
いわば重ちーを教育してるということか

こういうのは突き詰めれば法とか理屈とかじゃなく
当人同士の納得だからな
2023/06/18(日) 19:26:06.58ID:???
あれ…なんか219の投下あぼーんされてる…?
みんなからはちゃんと見えてます?大丈夫?(汗
2023/06/18(日) 19:27:51.59ID:???
今日のランチにも困る資金だったのに一気にウハウハやな仗助w
しかしこの大金も森下さんという尊い犠牲があってのことだということを我々は忘れてはならない
2023/06/18(日) 19:31:45.92ID:???
>>225
見えてます。乙です
2023/06/18(日) 20:27:33.17ID:???
>>225
I DO! I DO!
ミエル!ミエル!
2023/06/18(日) 23:19:56.80ID:???
頭悪いとは言われてるけどこういう悪知恵はホントうまいよなあ億奏 
気づかれるのも織り込み済みでしっかりプランBも仕込んであるし
自分のスタンド性能もしっかり熟知してて、隠れた名参謀である
2023/06/18(日) 23:46:28.69ID:???
毎回わざとか?>億奏
2023/06/19(月) 07:39:06.03ID:???
自分がメインにならなきゃ冴えるタイプ
2023/06/19(月) 19:03:32.38ID:???
 第341話
 影のうすい男!

今日は仗助たちの近況から視点を移し・・・謎のサラリーマン、『吉良』のとある日常から幕を開ける
お昼の商店街、OLさんたちが『吉良』さんに声をかけ、いっしょにお昼しませんかとのお誘いを持ち掛けるが
…ゆっくりと振り返るそのリーマン、吉良は急ぎの仕事があるそうでその誘いを断るのであった

「やめとけ!やめとけ! あいつはつきあいが悪いんだ
『どこかに行こうぜ』って誘っても楽しいんだか楽しくないんだか…

『吉良 吉影』(きら よしかげ) 33歳 独身

 仕事はまじめでそつなくこなすが今一つ情熱のない男……
 なんかエリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため 女子社員には"もてるが"
 会社からは配達とか使いっ走りばかりさせられてるんだぜ
 悪いやつじゃあないんだが これといって特徴のない…… 影のうすい男さ」

OLさん達の元を立ち去る吉良の事をそう評する、同僚のリーマンさん
どこか薄い存在感を漂わせる吉良の背中を、昼の日差しが照らすのだった・・・

(おいおい "何を怒ってすねているんだ"?)
「新入社員の女の子たちに「お昼」を誘われただけじゃあないか…
 君とお昼を食べる約束していたのに いっしょにぼくが行くわけないだろ? すぐに断ったのを聞いてたろう?
 ぼくが君をひとりぼっちにさせたことがあるか?ン? さ…心配はいらないからいっしょにサンドイッチを選ぼうじゃないか」

それから吉良は、昼食を選びに近くのパン屋、『サンジェルマン』へと足を向けながら
一人のはずの吉良が、誰かに声をかけており…その懐には、女性の切り落とされた手首があった…!!
すると吉良はその懐から女性の手首を人目から隠してこっそり取り出し
手首に向けてどれが食べたい?と声をかけながら、ラップに包まれたパンをその手で撫でさせる
が、勢い余ってその指がパンのラップを突き破り、洩れ出たソースがその指についてしまう
いけない子だ、とパンから手首を離すと… そのソースでベトベトに濡れた指を吉良が見やり―――

(パクッ シャブシャブ チュバチュバ ペロン ペロンペロン) 
その指についたソースを、吉良が咥え舐め取っていく・・・

(しかしこのサンドイッチは穴があいたから………ヒソヒソ その下のやつを買おうね…ボソボソ)
2023/06/19(月) 19:04:27.57ID:???
それから吉良は、木陰の下で『彼女』の手首といっしょにお昼のパンを堪能していた所
杜王町をいい町だとしながら、しばし彼女と一緒に至福の時間を・・・ 
そこで、ふと違和感に気付き その手首に香水(消臭剤?)を振りかける吉良

(………ちょっと臭ってきたか……… この女ともそろそろ別れどきかな
 手を切る時期か… …「手を切る」……クククク…
 またどこかで旅行かなんかしている新しい女の子を見つけてくるか………)

―――そこに茂みから音が聞こえ、吉良はとっさに手首をパンの袋へ隠す!
振り返るとそこにいたのは一匹の野良犬 吉良も安堵の声を漏らし…
鼻を鳴らす野良犬に鋭い眼光を向け、その眼差しに野良犬も逃げ出してしまうのだった

ひとまずは何事もなく終わり…改めて木陰にパンの袋を置き、お昼を再開
―――その傍の街道にて仗助と億奏、重ちーがばったり出会いお互い声をかける
なんだけど顔合わせるなり昼飯代貸してと中学生にたかる高校生お二人さん
宝くじのお金があるけどお昼程度でわざわざ銀行までおろしに行くのも面倒との事です

すると重ちーが『サンジェルマン』の袋を持ってるのに気づく二人 二人もその店の評判は知っているようで
とはいえこれは重ちーのお昼、しょうがないので千円貸してあげることにしときました

「ただし手帳に借用書作っとくど! スッとぼけられないよーに」
「てめーだろ!スッとぼけんの得意なのは!」「まあとにかくサンキュー重ちー 恩に着るぜ」

という事で二人と別れた重ちーは、早速お金貸したのをメモしとくが
まだ中学生の重ちー、「かす」の字がどんなんだったかど忘れしちゃって首傾げ
まあとりあえずひらがなで書いとくことで解決、するが… 
その際、横に置いていたサンジェルマンの袋が、目を離した隙にいつの間にか野良犬に奪われてしまってました
これには重ちーも困惑するが…そこに木陰の下に、サンジェルマンの袋を見つけた重ちー

だがそれは木陰でお昼をしていた、吉良の『彼女』入りの袋!! 
吉良も慌てて振り返るがすでに重ちーは仗助らを追いかけていったあと 
辺りを見渡すと重ちーの持っていた方は、野良犬に食われていたことに気付く

(なんだとお〜〜〜 あの小僧!袋を勘違いして持っていったのか!
 まずい…あの『袋』を"あけられたら"………)
思わぬところから、自身の秘密が露になろうとするその危機を前に、さしもの吉良も表情が強張るのだった…

<続く>
2023/06/19(月) 19:12:40.01ID:???
特別好きでも嫌いでもない、影の薄い奴に対して饒舌すぎる同僚ワロタ
2023/06/19(月) 19:38:27.63ID:???
>(パクッ シャブシャブ チュバチュバ ペロン ペロンペロン) 

ひいいいここマジで気持ち悪い、読んでて本気で背筋が寒くなったわ
2023/06/19(月) 20:00:50.72ID:???
事情通の同僚のセリフとして新キャラの背景設定を説明するという
剛速球の力業には恐れ入る
2023/06/19(月) 20:02:50.47ID:???
腐りかけた手で人の口に入るもんベタベタ触ってるって
不衛生ベクトルでのキモさがあるな
おしゃれでスカしたハンサムおじさん気取ってるけど
便所の床より汚い本質が隠れてるってキャラの性質が雄弁に表現されてる
2023/06/19(月) 20:03:33.97ID:???
髪のうすい男!でなくてよかったね
2023/06/19(月) 20:04:48.55ID:???
「吉」良「吉」影で「JO/JO」と対になってるってことか
2023/06/19(月) 20:09:30.47ID:???
自作のオヤジギャグにひとりでウケてる吉良がいい意味で気持ち悪くて面白い
2023/06/19(月) 20:10:59.24ID:???
まあ吉良も確実にスタンド使いなんだろうが
ここでまた「スタンド使い同士は引かれ合う」という忌まわしい法則が発動してしまったんだな
見なくていいものを見た重ちーが消される流れがもう始まってしまっている
2023/06/19(月) 20:12:16.55ID:???
重ちーはハーヴェストが便利すぎるから先んじて始末されるのだろう…
強すぎてろくに活躍させてもらえないまますぐ自己犠牲に追い込まれて退場する
アヴドゥルさんの悪夢再び
2023/06/19(月) 21:23:07.68ID:???
>>236
第2話でナレーションがさらっと本名明かす橋沢育朗
本編で登場する前に扉絵で本名明かされたホル・ホース

時々変わった試みしてるよね
2023/06/19(月) 21:24:04.47ID:???
>>242
さらに言えば描くのが面倒だろうしな
2023/06/19(月) 22:04:42.01ID:???
>>236
ミュージカルとかなら違和感ないんだが...
2023/06/20(火) 06:31:51.28ID:???
>>234
同感

>>236
なるほどな
あまりの力業っぷりがメタな面白さになってるわけだな

>>243
1部2部だと
戦闘中の技や状況の説明をナレーションに委ねてた事が多かったが
いつのまにかそういう見せ方が減ってるな
2023/06/20(火) 06:44:44.26ID:???
>吉良視点

やっぱ(>>133)敵側視点サスペンスきたな

とはいえ鈴美の件で犯人のシリアルキラーに関わるべき露伴が
今回は出てきてないエピソードだから
今回はニアミス程度で済ませるのかな

しかしこんなネクロフィリア&手フェチの異常殺人者は
仗助億泰みたいな不良や重ちーみたいなうすのろデブを殺したがるものかな
自分の趣味や美意識に合わない殺人は避けたがるタイプにも思えるが
追い詰められれば趣味やこだわりおかまいなしに殺人に走るものかね

重ちーは玉美や間田や由花子に比べればなじみやすいキャラではあるだけに
登場したばっかのキャラとはいえ
異常殺人者の非道さを印象づけるにはうってつけの犠牲者ではあるんだよな

さすがにあまり役にたってなくて、宝くじの件でも発想などでかろうじて存在価値を出してたとはいえ
3部からのレギュラー陣確立体制を思うと、部のラストバトルくらいじゃないと億泰を犠牲にできるとは思えないし
2023/06/20(火) 06:56:57.49ID:???
趣味なんか関係なく手首を見られたら
証拠隠滅のために消さざるをえなくなるわ
暢気か
2023/06/20(火) 09:30:41.27ID:???
あー、吉良との関わりを作るためにも仲間の犠牲はある意味必要不可欠よな…。
これで重ちーが吉良にやられて、重ちーも最後の力を振り絞って仗助たちにメッセージを託す、というのは想像に難くない。
或いはやられる直前、仗助たちの助けが間に合うか…は、正直期待薄だと思う。
だいたい殺すときはキッチリ殺すし、アヴさん花京院みたいに奇跡的に助かるのはあんまりなさそうよな。
2023/06/20(火) 13:51:00.77ID:???
>>246
バオーやジョジョ前期のテンション高いナレーションは最高だった
「そいつに触れることは死を意味する!」とか
「誰に誓った?自分に誓った この少女を助けると自分に誓った!」とか
OVAではナレーションがなくて寂しかった
リメイクされるなら北斗の拳の次回予告の人にナレーション担当してほしい
2023/06/20(火) 14:30:33.01ID:???
これ吉良吉影さんはフェイクで
あのよくしゃべる同僚の方がラスボスじゃないか?

あの不敵な笑みは単なるモブとは思えねーぜ
2023/06/20(火) 15:22:03.94ID:???
>>250
ああいうノリは2部までだったな
3部でもナレーションがないわけじゃないが
テンションは抑えてある
2023/06/20(火) 16:00:29.88ID:???
ハイテンション解説は全部キャラがやるようになったな
億泰の食レポみたいに
2023/06/20(火) 17:15:12.22ID:???
「我われはこの老人を知っている! いや!このまなざしとこの顔のキズを知っている!」
は漫画史上屈指の名ナレーションだと確信している
2023/06/20(火) 17:18:16.10ID:???
>>251
吉良がやられた後
「チッ使えねえ奴」
と吐き捨てる場面が目に浮かぶな
2023/06/20(火) 19:00:40.89ID:???
 第342話
 ハードな危機!

 "『彼女』はわたしが買ってやった『指輪』をしているッ!"
 警察の捜査力ならあの『指輪』からこのわたしまでたどって来るのは時間の問題だ…彼女の指紋もある…
 この『吉良吉影』……… 15年前から『手がかり』ひとつ残したことがないが…
 よりによってあんな小僧に勘違いとはいえ持っていかれるとは…

 "どうするか"!?

 しかし…この小僧と会話をすることは避けたい… 万が一の時のために
 ―――もし『彼女』を見られた時のために―――
 顔を覚えられるのは非常にまずい "ひったくる"しかないな……
 それも気づかれずにクスネ取るのがベストだが………

重ちーの勘違いから、吉良の『彼女』が入った袋を取られてしまった吉良
その後ろを追い、吉良は一瞬の隙を突いてその袋に手を伸ばし――――

「おっ!重ちィ―――ッ てめー運がイイぜ!コラァ!」
「そのサンジェルマンのサンドイッチ すでに売り切れてるよ―――ッ くそーっ」
そこにサンジェルマンから出て来た億奏と仗助が重ちーに声をかけ
とっさに重ちーから離れる吉良、その顔には苦々しいものが浮かぶ・・・

それはそれとして、そーなるとお昼をどーするかで悩む
ホカ弁はちょっとランク落ちるし学食は食い飽きたし…そんな二人に重ちーはこう提案
中東部の体育準備室は飲み物なら困らない穴場、体育教師がこっそりコーヒーとか飲んでるそうで
お昼休みにこっそり窓から忍び込んでは頂くそうな
よければ弁当買って一緒にお邪魔しないか、とするけどさすがに二人も遠慮しといた

「チェッ!親切でさそってやったのに… そいじゃあね!あした千円返してくれどッ!」
とりあえずその場はそれで別れる重ちーと仗助&億奏 振り返った瞬間、その顔が吉良の体にぶつかる!
とっさに吉良も袋に手をのばそうとするが、重ちーもすぐに吉良から離れて、失礼しましたと深々と頭下げるのでした
そのまま重ちーは学校の敷地内へと走り去ってしまう… 
いまだ吉良の『秘密』を取り戻すことが出来ず、苦悶の表情でその身を震わせるのだった
2023/06/20(火) 19:01:22.78ID:???
(まずい…友達と別れたのは良いが学校に戻っていくぞ…
 学校内で『昼めし』を食う気だ どーする? 『重ちー』とか呼ばれていたな…
 まちがいなくあの小僧は数分のうちに『袋』をあける… 学校内は生徒が大勢いる……
 わたしのような会社員は目立つ……まずいぞ)
「非情に……まずいぞ…」

・・・そして重ちーはひとり、体育準備室にてひとり、ゆっくりくつろいでお昼を楽しむべく
サンジェルマンの袋を開けようと期待の笑顔で封を開けようとするが その窓には重ちーを追う吉良の腕が…!

「おっと!そーだったどッ!サンドイッチ食べる前にコーヒーをわかすんだったどッ!
 せっかくここに来たんだから飲んで帰るど」
そこでコーヒー淹れる事思い出し、一旦パンの袋から離れる重ちー

「……… 運が良かったな重ちーくん…… 中身を見ていたら 『始末』しなくてはいけないところだった」
そして吉良も、重ちーが背を向けているスキに『彼女』入りの袋を回収―――

「おい仗助!ここだぜッ!中等部の体育準備室はッ!」 
そこへ背後からきこえる声に吉良も思わずその身がすくむ! 背後を見上げると窓から入って来る仗助、億奏の姿…!!

(なっ なにィ〜〜〜ッ!! こ…こいつらー『ここには来ない』と言ってたはずなのに………!!)
と言う訳で仗助と億奏、笑顔で重ちーと合流 やっぱり気が変わってご一緒することにしたそうです
これには重ちーも呆れた声が出ちゃうのでした が、その場にはいつのまにか吉良の姿はなく…
実は吉良、とっさに跳び箱の中に身を隠すことで辛うじて難を逃れていたのだ

(どうする……… 一人程度なら「始末」することもできるが………「3人」はやっかいだ…
 なんとかして…なんとかしてこのハードな危機を乗り越えなくてはッ!
 くそっ!「彼女」があと数十cmのところにいるというのに……)

さらに仗助、吉良が潜んでいる跳び箱の上に座り込み、自由に動けなくなってしまう吉良
このままでは成すすべなく、全員の前で『袋』を開けられ『彼女』の事がバレてしまうが…
・・・すると吉良は跳び箱の中に落ちていたハンガーを発見 
そのハンガーの針金を丁寧に伸ばし、一本の棒にすることで袋を引っかけ中に引っ張り込む作戦に出る

仗助は跳び箱の上に乗り向こうを向いている、億奏からは袋は見えないはず 
慎重に針金を袋に伸ばし、引っかけることに成功、するが…持ち上げたことでシールが剝がれかける…!
二度ほど開いたせいでシールの粘着が弱くなっていたことに気付く吉良だが、もう遅い 
そのまま成すすべなく、袋が引っかけた針金から落ちてしまい
さらに横になった袋からは『彼女』の手がわずかにはみ出ていた…!!

<続く>
2023/06/20(火) 19:18:01.03ID:???
なんだこのコント的な展開は
がんばれ!凶悪殺人鬼吉良吉影!!
2023/06/20(火) 20:03:38.97ID:???
断っといてやっぱ今のなしムーヴ、中高生あるあるですね
2023/06/20(火) 22:09:27.97ID:???
半地下の体育準備室とか場のリアリティが利いてるな
2023/06/21(水) 06:36:24.17ID:???
>まずい…友達と別れたのは良いが学校に戻っていくぞ…
>まちがいなくあの小僧は数分のうちに『袋』をあける… 学校内は生徒が大勢いる……
>わたしのような会社員は目立つ……まずいぞ)

>そこへ背後からきこえる声に吉良も思わずその身がすくむ! 背後を見上げると窓から入って来る仗助、億奏の姿…!!
>実は吉良、とっさに跳び箱の中に身を隠すことで辛うじて難を逃れていたのだ
>(どうする……… 一人程度なら「始末」することもできるが………「3人」はやっかいだ…
> くそっ!「彼女」があと数十cmのところにいるというのに……)

>さらに仗助、吉良が潜んでいる跳び箱の上に座り込み、自由に動けなくなってしまう吉良
>ハンガーの針金を丁寧に伸ばし、一本の棒にすることで袋を引っかけ中に引っ張り込む作戦に出る

>さらに横になった袋からは『彼女』の手がわずかにはみ出ていた…!!


逆境つくるのもとっさの打開策も上手いな
たたみかけ方が実にいい


作者がさぞやりたかったであろう
エンヤ婆やオインゴではここまで徹底しては出来なかった「敵側キャラ視点のバレ回避サスペンス」が
4部という状況設定を整備した今心ゆくまで実践できてるなw

遺体の腕という絶対に見つかる訳にはいかない道具立ても上手い
ただの異常性演出アイテムじゃなく、こういう致命的お荷物としての役割まで考えてたんだな
2023/06/21(水) 07:20:12.26ID:???
針金なんか使わなくてもスタンド使えばいいんじゃね?
2023/06/21(水) 07:36:19.59ID:???
案外スタンドのいろはを全然知らないってことだって考えられる
「こいつのボディビルダーみたいに太い腕は跳び箱の隙間から出し入れできるのか?」ってな
「スタンドは透ける」って性質を知らないしできるか試したこともない
2023/06/21(水) 08:03:01.77ID:???
他にスタンド使いが存在して、自分のスタンドを見れることを知らずに
自分だけが見える能力だと思って使いまくってるとかなりまぬけだな

こいつがスタンド使いだとして
スタンド使いは引かれ合う原則が導入された今
あれだけの殺人経験を含めた人生の中で他のスタンド知らないことはあるかな
2023/06/21(水) 09:40:55.07ID:???
純正スタンド使いで高校生まで同じスタンド使いと出会わなかった花京院みたいな例もあるっちゃあるし…
2023/06/21(水) 11:27:45.92ID:???
因果が逆なんだ
スタンド使い同士は引かれ合うのに
なんでもっと頻繁に遭遇しないのか、ではなく
スタンド使いがこうも偶然ばったり出くわすのはスタンド使いが引かれ合うからだと処理するためにある法則
2023/06/21(水) 19:16:38.33ID:???
 第343話
 露わになった"中身"!

跳び箱の中に隠れ、『彼女』入りの袋をこっそり回収しようとする吉良だったが
シールが剥がれて袋を落としてしまう さらに袋の口からは『彼女』の手がチラリと見えており
突然落ちた袋に、仗助も不審な様子でその袋に手を伸ばし―――

「おっと!何してるど!仗助さんッ!
 まさか!おらの『サンドイッチ』盗み食いしよおって魂胆じゃあないかどッ!」

寸前、重ちーの怒声で仗助の伸ばした手が止まる 仗助も袋から変な音がしたので調べようとしただけだとするが
状助なら見るだけじゃすまないと重ちーからの信用ゼロでした
・・・そして二人が袋から背を向けた、一瞬の隙を突き!空いた袋の口に針金をつっこみ、跳び箱の中に回収成功!!

「やったぞッ! フッフッフッフッ!冷や汗をかいたが………ついに回収したぞッ!」

ついに『彼女』を取り戻し、安堵の笑みを浮かべる吉良 
そして重ちーも、すぐに袋が無くなったことに気付き、悲鳴のごとき声が出ちゃう(淹れたての飲み物も落とした
だが億奏も仗助も袋が無くなったことに気付くが、ここには3人しかいないのに知らないはずないと怒声を上げる重ちー
そんな揉めに揉める一同をゆうゆうと、跳び箱の中で高みの見物としゃれこむ吉良だが―――

「ウソゆってもすぐにわかるんだど―――ッ!! 『ハーヴェスト』でこの部屋中調べればッ!」
「うるせー野郎だな!あーやれっ!やってくれっ! 気の済むよーによ!探せッ!」
「おれたちがサンドイッチごとき盗むかよ!」 でも「ハーヴェスト」でtntnだけは触らないで!!

そして重ちーが体育倉庫内にハーヴェストを展開! 
だが跳び箱の中の吉良からは何をしたのか伺えず、隙間から外をのぞき込もうとするが
外の様子を伺う吉良の背後から、ハーヴェストが音もなく忍び寄り―――!

\コラァッ―――ッ 誰か準備室に忍び込んでいるな―――ッ!!/ 
その瞬間ドアの方から怒声が響く!
教師の声だと気づき、重ちーもサンドイッチを惜しみながらも慌てて退散する三人
2023/06/21(水) 19:17:16.13ID:???
そして教師は忍び込んでた悪ガキどもにぶつくさ言いながら、しっかりと戸締りを済ませ
教師もその場を立ち去り…静まり返った体育倉庫に残ったのは、跳び箱に潜む吉良ひとりであった・・・

こうしてこの最大の危機を無事に乗り越え、『彼女』を取り戻すことに成功した吉良
自画自賛ながら、自分は常に強運で守られているように感じる、ともしており
同時に細やかな『気配り』、大胆な『行動力』で対処すれば幸せになれるとも確信しており
また自分の元に戻ってきてくれた彼女に安堵する吉良 だが―――

〔ミツケタゾッ!〕 その瞬間、吉良の手持ちの袋にたかるハーヴェスト そしてその背後に立つ重ちーの姿があった!
なんで知らないおじさんが自分の「サンドイッチ」を持っているのかと、険しい顔で問いただす重ちーに対し
吉良は重苦しいプレッシャーを放つようにゆっくりと振り返り…これは自分で買ったものだととぼけてみせるが

「いいや!その袋はおらのだど! おらにはわかる理由があるんだど!あんたにはわからない理由だけど!
 取り上げろッ!! 『ハーヴェスト』!」

そして重ちーの命で、吉良の持つ袋をハーヴェスト達が引っ張り上げる!
突然引っ張られる袋に吉良も困惑が浮かびながらも抵抗、その袋を握りしめ―――
その力に耐えられなくなった袋が破けて、中にあった『彼女』の手が露になる・・・!!

自分のサンドイッチのはずが、現れたその手首に狼狽える重ちー
そして同時に、自らの秘密を知られた吉良が、重ちーに向け鋭い眼差しを向けると共に…

「なんということだ……… 見てしまったか…… そして………
 小僧 きさま………も わたしと『同じ能力』を持っている………のか! そのちっこい『物』はッ!」

―――そう、吉良もまた新たなスタンド使い!! 対峙するその『敵』を前に、重ちーもその目を見開く・・・!

<続く>
2023/06/21(水) 22:29:00.25ID:???
これは本気で重ちー死にそうだな…
2023/06/21(水) 22:40:07.98ID:???
俺は頭も切れるし行動力もあり、なによりツイてるんだ!って
吉良のネアカなお調子者のナルシストっぷりが
かつてない程に「ノッてる」キャラ描写に思える

これひょっとしたら4部最大の収穫って
岸部露伴と吉良吉影の二大キャラかもしれんぞ
2023/06/21(水) 22:51:07.39ID:???
これであっさり重ちーが勝ったら笑う
2023/06/22(木) 12:08:15.09ID:???
今まで出てきた中ではバツグンのやべーサイコさんだが、それだけに大ボスの風格みたいなのはあんまりないかなー
体育倉庫の中でのやりとりはちょっとギャグ寄りだったし、四部が基本的に章仕立てで敵スタンド使いは次のエピソードも続投ってのはいないし
前半大ボス格、レッチリの音石もメインどころ1章で出番終わったことを考えると(億泰アニキ殺したときはあくまで顔見せ)
このサイコ殺人鬼も意外とあっさりお縄になったりするかも?
2023/06/22(木) 14:39:01.83ID:???
>>272
キャラの立て方の念入りさを思うとさすがにこれで終わりはないと思う
まだ露伴や鈴美と絡んでないし

音石の対談にあわせたサービスのようなあのキャラ付けだと
次から使いにくいし続投なく終わるのは仕方ないけど
こいつの場合現代の町に潜む異常という点で特に4部と相性もいい

あの異様に目立ちまくってた解説役の同僚にしても
作者がこのキャラを特別扱いしてる表れに思える

問題は重ちーだな
息があるうちに仗助に会えれば致命傷でも復帰できるが
回復の余裕もなく殺されてしまうのか
それとも殺人自体が発覚しないような誘拐や隠蔽に特化した能力なのか

さすがにいつ目撃者がくるか分からない状況で
鈴美にしたような嗜好丸出しの殺し方をやってるヒマはないだろうな
2023/06/22(木) 19:27:28.31ID:???
「ほっ! ほっ! ほっ ほ…本物の人間の手か!?」
「見てしまったね………」

吉良の秘密を知ってしまった重ちー パン袋から現れた人間の手首に青ざめる重ちーを前に
吉良はその雰囲気を変えないながら、かすかに眉を吊り上げた表情を浮かべていた


  第344話
  睡眠の妨げ!!


いったいその手は何なのか…狼狽える重ちーの問いに吉良は答えることなく
キョロキョロとあたりを見渡し、辺りに仗助と億奏、二人の姿が見えないことに気付き
同時に二人も、同じ能力使い何かと問いながら落ちた手首を―――

「おまえッ!動くんじゃあねーどッ!」
次の瞬間!無数のハーヴェスト達が吉良を取り囲む!!
そこから少しでも動けば攻撃をするとして、慎重に、吉良から後ずさりしようとする重ちー だが・・・

「私の名は『吉良 吉影』 年齢33歳
 自宅は杜王町北東部の別荘地帯にあり………結婚はしていない………
 仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する」

不意に吉良は、聞いてもいないのに自身の経歴を語り始める
突然の言葉に困惑する重ちーを他所に、さらに話を続ける吉良

「タバコは吸わない 酒はたしなむ程度
 夜11時には床につき毎日8時間は睡眠をとるようにしている………
 寝る前に温かいミルクを飲み 20分程のストレッチで体をほぐしてから床につくとほとんど朝まで熟睡さ……
 赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに朝 目をさませるんだ…健康診断でも異常なしと言われたよ」
「? な…何を話してるんだど!? ? ? おまえ?」
「わたしは常に『心の平穏』を願って生きてる人間という事を説明しているのだよ……
『勝ち負け』にこだわったり 頭をかかえるような『トラブル』とか 夜もねむれないといった『敵』をつくらない
 ………というのが わたしの社会に対する姿勢であり それが自分の幸福だという事を知っている……
 もっとも闘ったとしても わたしは誰にも負けんがね

 つまり重ちーくん… 君はわたしの睡眠を妨げる『トラブル』であり『敵』というわけさ
 誰かにしゃべられる前に……」
2023/06/22(木) 19:28:13.39ID:???
そして吉良は、自らのスタンドを重ちーの前に姿を見せる…!!
「『キラークイーン』! …とわたしはこいつを名付けて呼んでいる」

姿を見せた吉良のスタンド、『キラークイーン』を前にその目を見開く重ちー
…だが、重ちーも舐められたままでは終われない 険しい形相を向けながらハーヴェスト達を突撃させる!!
襲い掛かるハーヴェスト達に、吉良のスタンド、キラークイーンもその拳を振るい何体か潰すが
その一瞬のうちに、無数のハーヴェスト達はキラークイーンと、本体である吉良の体にも無数に張り付いていく…!
そして吉良の首に張り付くハーヴェストが首筋にその手を突き刺す

「それ以上動くと首のナントカという血管を切断するどッ!
 そーだ思い出した 『ケードー脈』とかいうドー脈だった! ブチ切るどッ!
 おらの『ハーヴェスト』は無敵なんだど! 仗助たちにだって本当は勝ってたんだからなっ

 そしておまえの『スタンド』……どうやらパワーはあるが遠くまで行けないタイプの『スタンド』と見たど!
 射程距離は1〜2mくらいだなど! 死にたいのなら試しに動いているがいいど ししっ!」

……だが、この状況下にありながら吉良は怯えることも慌てることもせず
冷静に『スタンド』というものの特性を見定めており―――

「なるほど……… 個人によっていろんなタイプの能力があるということか?
『スタンド』? ン〜〜〜『スタンド』ねェ〜〜〜
 ところで……… わたしの『キラークイーン』にもちょっとした特殊な能力があってねェ……」

―――するとキラークイーンが何かを持っていることに気付いた重ちー
即座にハーヴェストに命じてそれを奪うが、ハーヴェストが手にしたのはただの100円玉…?
困惑する重ちーにむけ、吉良はこう告げる

「いや……わたしの『キラークイーン』の特殊能力を教えようと思ってね………
 どーせ君はスデに『キラークイーン』によって始末されてしまっているのだからね……

『キラークイーン』の特殊能力…… それは…
『キラークイーン』は『触れたもの』は『どんな物』でも……『爆弾』に変えることができる……
 たとえ100円玉だろーと……… クク なんであろーと………」
2023/06/22(木) 19:28:43.83ID:???
―――その言葉から、重ちーが手にした100円玉の正体に気付き
その目を見開きながら100円玉を捨てるようハーヴェストに叫ぶ重ちーだが
それよりも早くキラークイーンがその拳を握りしめ 何かのスイッチを『カチッ』と入れるように親指を押し込むと

次の瞬間!ハーヴェストが手にした100円玉から強烈な炎と爆風が襲い掛かる!!
そしてその爆発に巻き込まれバラバラになるハーヴェストと共に、重ちーの顔面が引き裂かれる……!!

「これで今夜も……… くつろいで熟睡できるな」
自らの爆弾に仕留められた重ちーの姿に、吉良も安堵の笑みを浮かべながら『彼女』の手首を無事に回収するのだった

<続く>
2023/06/22(木) 20:16:31.91ID:???
闘って誰にも負けないという自信を胸に秘めつつ
あえて他者と争わず平穏な生活を望む

なんだか究極の悠々自適のような気がする
何かにビクついたり不安に駆られるばかりでない
こんな人生を送ってみたいという気にさせられる
2023/06/22(木) 23:35:42.31ID:???
爆弾に変えるってかなり凶悪だな…
つまり直接相手を掴んだらそれで爆殺も出来るってことだろうし
仗助みたいな近接タイプはかなりキツいぞこの相手、常に即死のプレッシャーにさらされながら戦わないとあかん
2023/06/23(金) 06:57:12.16ID:???
吉良のスタンドはマッチョなネコ!
2023/06/23(金) 07:00:14.48ID:???
バカでかい音の出る爆弾は
こっそり始末をつけたい吉良の願望とは相性悪いな
あるいはこの派手な爆発も単なる演出で
他者には見えないのはもちろん聞こえもしないってことなのかもしれない
2023/06/23(金) 07:05:47.75ID:???
キラークイーンを見て
アカ地雷ガマを連想するか鴉を連想するかで世代がバレそう
2023/06/23(金) 07:07:22.87ID:???
>>277
DIOは「恐怖の克服」とか言ってたな
ガキの頃から上昇志向が強かったから
満足のためにあえて平穏を選ぶということは無理なんだろうな
策略のための雌伏や演技はするだろうけど
力さえあればそんな遠慮はしたくないタイプ

吉良の場合はまず欲望が異常すぎて
そのせいでなるべく目立たずにいる志向になったり
競い合って承認欲求を得るという発想が育たなかったりというのもあるんだろうな
2023/06/23(金) 07:22:27.38ID:???
でも吉良ってここまでの言動を見る限り
完全に自意識過剰なナルシストって感じだ
表だって目立つのはいやだが
「俺はあいつより上だ」って自尊心や優越感は潜在的にはむちゃくちゃでかそう
2023/06/23(金) 08:41:44.22ID:???
>もっとも闘ったとしても わたしは誰にも負けんがね

ここ吉良の本性が見えていいな
自分は敵を作らないように心がけて生きてるけど
そもそもおれに勝てる奴なんて存在しねーよwオレ以外全員ざーこw ってうぬぼれがストレートに出てる
2023/06/23(金) 09:51:28.19ID:???
>>278
しかも爆弾に変えても外見は変わらないからトラップにも使える
2023/06/23(金) 10:00:47.56ID:???
平穏な暮らしを望んでるけど
他者には無関心か侮りの感情しか持ち合わせてなさそう
2023/06/23(金) 13:07:58.15ID:???
敵に回ったアヴドゥル的な脅威を覚える
瞬間的に離れた座標から炎を出すと大体こんな威力になる
2023/06/23(金) 18:56:07.64ID:???
 第345話
 オラが守る!!

吉良のスタンド、キラークイーンの爆弾の一撃に吹き飛ばされる重ちー
だが辛うじて、生き延びており…血まみれで倒れ這いずる重ちーを冷静に見据える吉良…
その爆発に顔面が深く傷つけられ、どうなっているのかと声を上げる重ちーに吉良が自身の能力を解説

「わたしの『キラークイーン』は触れた物なんでも爆弾に変えられる
 この100円硬貨を爆弾に変えたんだ
 そして好きな時に『スイッチ』さえ入れれば 相手は肉体の内側からこなごなに爆破されるんだよ…
 もっとも『重ちー』君 君の場合は顔半分が内部でふっ飛んで
 脳ミソが三分の一ぐらい顔の肉とシェイクされただけのようだったがね…」

―――そして当然、これから重ちーに向けトドメを刺しにかかる吉良
だがその前に、重ちーの友人である仗助、億奏も同じ能力…『スタンド』を持っているのかを問う吉良…
重ちーもその身を這いずらせ、助けを求める声を上げるが…
吉良の秘密を知った重ちーを生かして返しはしない、這いずる重ちーの前に立ちふさがる吉良
だがその前に『スタンド』というものに関しては興味がある 
重ちーからその詳細を実際に聞いておきたいとする吉良… だがもちろん重ちーとて口を割るはずが―――

「しゃべらなければね…… 君の両親も……始末するよ」
そう耳打ちする吉良に、重ちーもその目を見開く・・・
だがその上で重ちーは、吉良に向けてこう言い放つ…!

「み…みんな言ってた…ど! この町にいる『殺人鬼』を探してるってな!
『殺人鬼』っ! おまえのことだなど! 『杉本 鈴美』もおまえを探してるどッ!」

鈴美の名を聞いた吉良、思わずその表情が変わり驚愕の声が洩れ出る
そしてその一瞬の隙を突いて、重ちーはハーヴェストの大軍を壁のごとく展開!吉良の眼前を阻む!!

「こいつ!まだ……動かせたのか!? 『スタンド』を!」
だが吉良もキラークイーンの拳を振り、ハーヴェストの壁を散らせるが
壁が解けた瞬間、重ちーの姿はその場から忽然と姿を消していた……!!
辺りを見渡すがハーヴェストも散り散りに逃げ回り、重ちー本体も見つけられず、吉良に苦々しい表情が浮かぶ…
2023/06/23(金) 18:56:33.15ID:???
―――吉良がその場を離れると…その近くの茂みが剥がれ
葉っぱを持っていたハーヴェスト達が離れて、そこに隠れていた重ちーが姿を現す
そしてボロボロの重ちーが、その最後の力を振り絞って、立ち上がる…

「う…う…… じょ…『仗助』の…ところへ行…く…ど
『仗助』の…『クレイジー・D』なら… ハァハァハァ おらを…治してもらえるど…
 行かな… ……くては! そし…て…お………らは おっ おらはッ………

『パパ』と 『ママ』を……… 守るど!………
 おらがッ! ………『パパ』と 『ママ』をあいつから守るどッ!」

大切な、家族を守るため…! その決意が、ボロボロの重ちーを動かす力を与えていた…!!
そして窓から仗助の元へと向かうため、高校棟へ入る重ちー 
…その道中、体操着の女の子たちが投げてたバスケットボールがボロボロの重ちーの胸に突き刺さり
その身が力なく崩れ落ち、意識ももうろうとしながらも、ただひたすらに仗助の元へ向かおうとする…
そんな重ちーの鬼気迫る様子には女子たちも心配げ…よりも、気色悪さを感じてその場を離れてしまう

そして重ちー、ドアの向こうのガラス越しに仗助の姿を発見!するが―――
重ちーと仗助の間に割って入るように、吉良の姿がそのドアのガラスに映され、重ちーの背後にその姿があった…!!

「みんながわたしを探しているだと? 『杉本 鈴美』の事件の事を知っている者がこの町にいるのか?
 ……… しかし誰にもわたしを追うことはできない… この『吉良吉影』の正体を知る者はいない
 "君さえ消えていなくなってくれればね"…

 "『キラークイーン』はすでにドアノブに触っている"………」
2023/06/23(金) 18:57:07.72ID:???
重ちーがドアを開こうとした瞬間、キラークイーンがスイッチを入れ
次の瞬間!!重ちーの腕が、顔面が、全身がその爆発で強烈に膨れ上がり―――!!


「仗助―――――ッ!!」 重ちーの叫びもろとも、その身がキラークイーンの爆発で跡形もなく吹き飛ばされる…!!


一瞬の、その出来事に気付く者は誰もいない 重ちーの肉片ひとつ、血しぶき一滴すら残らず
重ちーの姿は、『殺人鬼の証拠』もろともこの世から消滅してしまうのだった・・・ だが―――

「今 誰かおれの名を呼ばなかったか?」「ああ きこえたぜ」
扉越しの重ちーの声に気付いた仗助と億奏が、首を傾げていると
そこに、全身から血を拭きだし、よろめきながら自分たちの元へ近づく一体のハーヴェストに気付く!

〔………ミツケ…… ……タ・・・・・・ ゾッ!!〕
次の瞬間、その手に服のボタンのようなものを手にしていたハーヴェストも、バラバラに破裂!!
ただならぬその消え方に、二人も表情が強張るのだった・・・

<続く>
2023/06/23(金) 20:00:09.09ID:???
>脳ミソが三分の一ぐらい顔の肉とシェイクされただけのようだったがね…

いや、即死するだろそれ……
2023/06/24(土) 04:34:21.16ID:???
しげちはやっぱりダメだったか…
ただこれで本格的に吉良との因縁も出来た、はっきりと町に潜む殺人鬼の脅威が認識できたと思えば
重ちーの死もムダムダではないと信じたいぜ
2023/06/24(土) 08:14:39.77ID:???
なんか仗助や億泰にも因縁を作るために殺したというか
そもそも重ちー自体を「殺すために出した」感があるなぁ……
2023/06/24(土) 08:30:47.31ID:???
>>293
億泰の兄貴を殺したのが吉良だったら話が早かったのにな
2023/06/24(土) 08:34:06.17ID:???
これ仮に殺されてたのが康一だったらとんでもない展開だったな
2023/06/24(土) 09:15:48.93ID:???
爆弾になった100円やドアノブは爆破のダメージは受けない?

重ちーの体の一部など生き物を爆弾化は可能?
2023/06/24(土) 09:43:09.90ID:???
アブドゥルよりも残酷にッ!
始末されてしまった!
こいつは許せんよな〜?

まさか完全に粉々にされてしまうとはね…
本人は隠れてハーヴェストを向かわせればワンチャン助かったかな?
2023/06/24(土) 11:19:25.80ID:???
重ちーの死にざまを見てドラクエ1のトラウマが蘇った
HP1で街に辿り着いて助かったと思ったら
そこがドムドーラ(滅びた町でエンカウントあり)で
いきなりスターキメラに先制くらってあえなく死亡した思い出
2023/06/24(土) 19:22:09.88ID:???
 第346話
 動き出す戦士達!!

目の前で異常な消え方をしたハーヴェストの姿に、血相を変えて教室から飛び出す仗助と億奏
だが周囲には重ちーの姿はどこにもなく… 2人もその表情が強張る

「いっ………異常だぜッ!仗助ッ!
 ハーヴェストが弱ってバリバリ血を流して消えるなんざ普通の『スタンド』の『消え方』じゃあねえッ!
 何しに"たった一匹だけ"おれたちのところへ来たんだッ!」
………ハーヴェストが二人に持ってきた、一つのボタン 
それを仗助が拾い上げると共に、二人は中等部へ重ちーの姿を探しに向かう……

そして自らに繋がる証拠を消し、学園を後にした吉良だったが
ふと、自分のスーツからボタンが一つとれていたことに気付く
首を傾げながら、とりあえずは仕方がないと済ませる吉良であった

さらに場面変わり、あの世とこの世の『境目』の小道にて
空に吠えるアーノルドの声に、鈴美がふと空を見上げると…
そこには全身がひび割れ、空の向こうへと吹き飛ばされていく重ちーの姿があった…!!
悲鳴と共に、その身が砕け散っていく重ちーの姿に 鈴美の目から涙が溢れ出る・・・

「なんてこと………! また…だわ…また『あいつ』だわ…!
『あいつ』にやられた『魂』が飛んでいく………! 『あいつ』と出会ってしまったのねッ!」
そうして重ちーの『魂』は、そのまま粉々に砕けちり…あの世の向こう側へと姿を消すのだった・・・
2023/06/24(土) 19:22:38.64ID:???
一陣の風が吹く杜王町…『境目』の通りにて、一同に会する街のスタンド使い達―――!!
鈴美が重ちーの写真を手に、彼らに向けこの子は死んでいると、残酷な現実を仗助に語る
自分にはわかる、『あいつ』に殺された自分には、重ちーの死に方も『自分を殺したあいつの仕業』だとわかるのだ

仗助もあれから重ちーの行方を捜していたがどこにも見つからない
自分が重ちーと別れたのはほんの五分前、学校に教科書類はそのまま残されており、両親も捜索願を出しているそうだが…

「つ…つまり その… は…犯人は『スタンド使い』ってこ…こと?」
「みんなは『重ちー』のことあんまり知らね―――だろーがよ―――
『重ちー』の『ハーヴェスト』に勝てる"ヤツってのは考えらんねーぜ"…
 重ちーをその5分の間に殺し 学校の中から『死体』をどーにかして隠しちまったんだ」

…相手がスタンド使いとなれば、ジョセフらSPW財団も動く必要が出て来た、とするジョセフ(赤ん坊抱えつつ
すると承太郎は、重ちーのハーヴェストが持ってきたという『ボタン』に着目 
おそらくはこれが重ちーの残した遺言であろう 犯人の服から引きちぎったものかもしれないとして
このボタンもSPW財団で調べる事とする くっついてた服のブランド、メーカーくらいは掴めるかもしれない

「は…話が済んだんならよ… お…おれは…帰るぜ
 な…なんか妙な気分だぜ… イ…"イラついてよ"……… 帰るぜオヤジ…」
その一方で、どこか俯いた様子の億奏に康一くんも気づき、そんな様子に康一くんも不安げな声が出てしまう…

「お…億奏くん なんか変だよ」
「ああ…『重ちー』ってよ すげえ欲深でなんかムカつく奴なんだが なんか「ほっとけねー」ってタイプのやつでよ………
 死んだってことが信じられねーんだ それに…今のこの気分…『怒ったらいいのか』『悲しんだらいいのか』……
 それさえも分からね―――イラつきがあんだよ……… 今のおれたちにはよー 『億奏』は特にだろーな…」

「く……… ………くそ〜………」
怒り、無念、悲しみ、あらゆる感情を混ぜ合わせながらその身を震わせる億奏

「あたしが知らない間にとんでもない事が起こってたのね」
由花子も街に潜む悪意の存在を知りながら、気丈にその表情を吊り上げ

「ワタシ ハ オ店ニ来ル オ客様ヲ 注意シマショウ」
トニオの店にもその殺人鬼が来る可能性もある、どこかトニオも緊張の様子が浮かぶ

「『スタンド使い』は『スタンド使い』といずれひかれ合う」
内心(ボクは会いたくないけどね……)と関わり合いは避けておきたい間田

「これでみんな動き出すってわけか」
そして露伴も、街の殺人鬼をめぐる物語が、動き出したことを感じ取るのだった
2023/06/24(土) 19:23:52.92ID:???
話を終え、その場を別れる一同 ―――そこに仗助は、重ちーを殺した殺人鬼、吉良とすれ違う…!!
……だが、今の仗助達には、今すれ違った吉良が重ちーを殺した犯人であることを知らない
その場は二人のスタンド使いの運命は、交わることなくすれ違うのであった

すると吉良、カフェの客の話に耳を傾け…自分の新たな『彼女』に相応しい女性と見て
その目端を鋭く輝かせて、彼女の後ろへとついて行く吉良…

…一人、また一人 殺人鬼の犠牲者を増やしながらも、今はまだ運命はすれ違う―――


 矢安宮 重清 死亡
 スタンド名『ハーヴェスト』

 To Be Continued 
←―――――――――・・・ 
2023/06/24(土) 19:42:26.86ID:???
玉美おらんかったな
「人知れず入院」だったから
入院したことすら知られず未だ入院中かな
流石にサーフィスの時は純粋に被害者だから
仗助も知ってたら治してたろうし
2023/06/24(土) 22:34:50.89ID:???
このメンツだとトニオさん来てるのはちょっと違和感あるな

由花子は康一が声をかければすぐ飛んでくるだろうし
間田もわりと仗助組の一員、というにはちょっと厳しいがヤバい話なら聞きにくるくらいはするだろう
露伴は言うまでもなく、殺人鬼との因縁もある以上顔出し確定ではあるが
トニオさんまでいくと、仗助達が声掛けして付き合う感じはないイメージなのよな
あくまで客と店主の関係でしかないし…もしくは次のターゲットフラグか?
2023/06/24(土) 22:50:41.49ID:???
祖国では人生でこれまで一度も同じ自分と同じスタンド使いに会ってなかったのに
この街に来た途端コミュニティが出来るぐらいスタンド使いが大勢いるって時点で

良くも悪くもそりゃその連中と関係は持っておきたいだろ
2023/06/24(土) 23:00:32.20ID:???
俺は億泰の親父が普通に外出していることに驚いた
2023/06/24(土) 23:06:03.86ID:???
儀礼的無関心ってものがある
皮膚病とかで痛々しい身なりの人を見かけても
じろじろ見ないで黙ってスルーするのがむしろ普通な対応
2023/06/24(土) 23:08:02.98ID:???
爆弾に変えた物は起爆しても何も変わらない
爆弾に変えた物に触っていたら起爆の際に内側から爆破される

ちょっと一般的な爆弾スキルから捻ってきたな
2023/06/25(日) 04:40:12.99ID:???
思ったけど吉良の能力なら、億奏パパも死ねるのか
みたいな葛藤があるからよけいに頭ン中ぐちゃぐちゃなのかなー億奏
2023/06/25(日) 07:36:33.37ID:???
現状吉良のスタンドの実態に関しては何もわからないので
そこまでは思考が廻らないと思う
310マロン名無しさん
垢版 |
2023/06/25(日) 11:27:14.53ID:IzoytXSq
ミキタカアンチっておる?
2023/06/25(日) 12:41:16.82ID:???
ここから対吉良で話が収斂していくのか
それともまだ今まで通り
時々関係なさそうな4部らしい日常の不思議イベントが混じるのか

4部全体のことを思えば前者であるべきだろうけど
それだとせっかく今まで積みあげてきたテイストが変わっちゃうな


間田なんかも呼んでるけど
こいつ手頃な犠牲者役かな
それともこの漫画で主人公側として戦うにふさわしくない
勇気や正義感が欠けた小物なのに
小物なりの勇気や意地をふりしぼる見せ場でももらえるか

動きを操るハメは初見殺しだがその先が使いにくい
でも姿のコピーは援護や共闘で隠し玉的に使えば
かなりのどんでん返しも実現できる
さて、読者には好かれないと露伴(≒荒木)のお墨付きの間田
はたして出番はあるか
2023/06/25(日) 12:56:03.74ID:???
たしかに吉良なら億泰父を殺せそうなスタンドだな

わずかに知性と理性の残っていた父が咄嗟に億泰を庇って爆死とかありそう
2023/06/25(日) 14:21:22.25ID:???
吉良吉影といい、小道といい、親父を殺すことをやめた途端殺せる可能性のある者が見つかるとは
2023/06/25(日) 18:39:47.31ID:???
 第347話
 愛と出逢うメイク!!

本日の杜王町は、街のオープンカフェ[DEUX MAGOTS]にて幕を開ける
その席につきながら、何やら切なげにため息をつく、由花子の姿があった
そんな由花子に、たまたま横を通りかかった仗助が声をかける 今日はジョセフも赤んぼもいっしょ
なんでも例の『ボタン』から、何か手掛かりがないか洋服屋にて聞き込みをしているところのようで
だがそんな話に由花子はきょーみなさげに生返事で返し …どこか、そんな由花子の様子に不審なものを感じる仗助
まさかまた康一くんに対し良からぬことを考えているのではないか、とメンチ切って問い詰めるが…

「いいえ……… 何もしないわ………」
そんなケンカジョートーの仗助に対し、由花子はため息交じりのアンニュイな様子で返し…さらにこう付け加える

「"い いえ………何もできないわ"………
 だっていったい何をしてあげれば康一くんが幸せになるのか……… わたしにはわからないんですもの……
 康一くんはまったくわたしの方をふり向いてくれないんですもの……」

……切なげに俯く由花子の姿 これには仗助も何も言えなくなっちゃう、気まずそうにそそくさとその場をあとに…
だがそんな姿を不憫に思ったジョセフ、仗助が止めるのも聞かず、彼女に一つアドバイス

「ちょいとお嬢さん よけいな事かもしれんがのォ〜 さっき「ボタン」の事を聞きにあそこの店に行ったんじゃが
 となりに「エステ」の店があってのォ 「エステ」−美容マッサージっていうのかのォ〜〜〜
『愛と出逢うメイク』します って看板があったんじゃよ いったいどーゆーことかのォって思ったんじゃよ
 いつもと違ったオシャレをすれば気分が変わるって意味なのかのォ〜〜〜

 人から好かれるとか嫌われるっていうのはほんの微妙な気の持ち方からじゃと思うんじゃ……
 ヒントになればと思ったんじゃが… いや…よけいな事だったかの〜〜 ただのくだらんウソの看板かもしれんがの…」

そう伝えて、今度こそその場を後にする仗助とジョセフ 由花子が顔を上げ向かいの通りを見てみると
たしかにそのエステ店[シンデレラ]の看板が確認できた 興味をひかれた由花子が店の前に近付いてみると
そこから一人、涙を溢れ出させて店から飛び出すソバカスの女性 だがその女性、泣きながら喜びの声がでていた
なんて幸せ、と歓喜の声を上げながらドダバーッと涙の勢いそのまま走ってその店を後にする女性の姿に、由花子も微かに怪訝そうな表情で…
―――そこに、店の入り口に微笑を浮かべて立つ一人の女性に気付く

「『暗い美人より明るいブス』………の方がましってことね〜〜〜 『女の青春』は……』」
店の店主と思わしきその女性は、興味があるならと由花子も店へと入るよう誘いかけるのだった
2023/06/25(日) 18:40:06.29ID:???
と言う訳でそのお店[シンデレラ]に招かれた由花子 まずは店主の女性が自己紹介
「わたしの名前は辻 彩(つじ あや)…フ〜〜 ここの経営者で…エステティシャン(美容マッサージ師)
 低血圧っぽい話し方するけど気にしないでね フ〜〜 これでも仕事には意欲的なのよ…‥ フ〜〜」

壁の方を見ると、彼女が各国のエステコンクールで優勝した賞状がいくつも並べられていた
パリ・ロンドン・ニューヨーク・LA・ミラノ…そしてその賞状は、単に自慢というわけではなく
彼女の腕を証明する、信用のための物だとのこと …すると彩は、由花子の顔を間近でまじまじと見やる

「あなた……… フ〜〜 とても美人……ね フ〜〜
 こんな美しい人が…… この杜王町にいたなんて……… フ〜〜」
何はともあれ席まで案内 なんだけど由花子はまだ「やる」とは決めたわけじゃないんだが…

「そーよねェ〜〜 まだ説明してないもの 『愛と出逢うメイク』のこと……
 フ〜〜 はいこれが料金表よ〜〜〜」

〇愛と出逢うメイク 1000¥
〇愛を捉えるメイク 1500¥
〇プロポーズさせるメイク 2000¥
〇男を服従させるメイク 3000¥
〇玉の輿にのるメイク 5000¥
〇芸能人と結婚するメイク 7000¥

「『芸能人と結婚するメイク』〜〜〜?」
「わたしのお店は美しい顔やスリムなボディを作るためのエステとはちょっと違ってるの
 いくら絶景の美女でも必ずしも幸せとは限りませんもの そうでしょう?
 わたしは『幸福の顔』を作ってあげるエステティシャンなの」
2023/06/25(日) 18:40:39.08ID:???
彩が言うには、人の顔には『人相』というものがある
人は顔の相によって運も変化するもの、『愛される顔』を持てば『愛と出逢う』運勢を持つことが出来るとの事
なのだが彩の言葉には由香子も失望を示し、厳しい言葉で吐き捨てるが…

「ウフフフ…みなさん最初はそう思うみたいね〜〜〜
 でも次に『たったの1000円… だめでモトモト一回ぐらいやってみようかしら…』
 そう思いますわ そして好評ですのよ…」
彩も笑顔で返しながら、モニターに由花子の顔を映しつつ、彼女の顔相をこう評する

「由花子さん あなたの場合は目と眉の形が良くないわね〜〜〜 この形では女の子は……
 "あなたが好きになればなるほど逃げていくのよね"〜〜〜」

!! 彩の言葉にギクリとその顔が強張る由花子 そんなこと一ペンもないと返しはするが…
とりあえずそこは彩も深くは突っ込まず、試しにどういう形ならいいか、モニターの由花子の顔をCGで変化させてみる
操作がうまくいかんで変なお顔3連続でしたが、それはおいといて
…出来上がったその『愛と出逢う顔』は確かに、普段の由花子とは少しちがった柔らかな印象が伺える

「恋というのは目と眉のバランスで現れるものなの〜〜〜
 眉は目の幅より長く弧をえがくようにすると 女性の最大の幸福が表現されるのよ〜〜〜
 そして男の人の気持ちを読めるように 目じりの部分を深くしたわ〜〜〜
 あなたの美しさもそのままだし これがあなたにピッタリね〜」

―――だがこれは顔の形を変える整形ではないのか?と問う由花子に対し
彩はあくまで『メイクと美容マッサージ』で整える顔だという ただしそのメイクの効果は30分しか持たないそうで
さらにその30分の間に、愛と出逢う事がなければ料金はお返しすると言う
……ひとまず、一回くらいならものは試しに…由花子も彩のそのメイクを受けてみることに決める
席に座り、康一くんを想いながら静かに目を閉じる由花子…

「そのまま目を開けないでね〜 動いちゃあだめよ〜〜〜」
―――次の瞬間、彩の背後からスタンドが出現!? 
彩が操るそのスタンドの手元には、目元のパーツが分割されて乗せられており
その手が由花子の顔を横からブッたたくと、由花子の顔面部分が押し出されるように、スタンドの手にのった顔面部分と入れ替わる…!!

<続く>
2023/06/25(日) 19:20:34.25ID:???
また日常回に戻るか
○日以内に殺人犯を捕まえろッ!
みたいな窮屈なノルマが発生しなくていいな
2023/06/25(日) 20:13:29.62ID:???
>〇芸能人と結婚するメイク 7000¥
これむしろ男の方がこのエステ殺到しそう
2023/06/25(日) 20:16:26.89ID:???
思いの外安価だけど効果30分だからかしら?
芸能人と30分で出会うのは難易度高そうだけど、そこらのいい男と恋に堕ちればOKなのかな?
2023/06/25(日) 21:12:47.57ID:???
ドラえもん風のモンタージュ式か
体のエステはどうするんだろう
2023/06/25(日) 21:46:03.98ID:???
露伴のヘブンズ・ドアーとか今回のモンタージュみたく
人体を部分的に無機物のように描くのが
ちょっとしたマイブームになってるな
2023/06/25(日) 23:58:14.90ID:???
女エステなら正体隠しの整形とか関係なさそうだし
こいつが吉良と繋がる可能性があるとすれば
この女も異常性癖の持ち主で対吉良のことを探るためのモデルケースになるくらいか
2023/06/26(月) 06:49:14.19ID:???
スタンドパワーで顔変えてるのに30分しかもたない、ってのもよくわからんな
わざと時間制限付けてリピーター増やしてるんかな
2023/06/26(月) 07:58:53.39ID:???
スタンドのパワーにも燃費の概念はある
時間を○秒しか止められない なんかまさにそれ
2023/06/26(月) 09:10:37.34ID:???
顔ではなく運命に制限があるのでは、便利すぎるから顔の可能性もあるが
それにしてもスタンドは戦闘用のドラクエ魔法みたいだったが、4部は昔のメルヘン魔法みたいななんでもありな能力出てるな
2023/06/26(月) 10:08:32.76ID:???
直接バトルに関係なくても成立するからな
むしろ火炎放射とかエメラルドスプラッシュより細やかに扱える
2023/06/26(月) 19:13:09.26ID:???
 第348話
「30分」の幸せ!

*辻彩 簡易プロフィール

[本 名]辻 彩(つじ あや) 美容マッサージ師・エステティシャン
[スタンド名]シンデレラ


「さあ…由花子さん これであなたは『愛と出逢う顔』になったのよ…
 あ…その『目と眉』にゴシゴシさわっちゃだめよ 『30分』しか持たないメイクなの…
 忘れないで 今3時30分だから4時ちょうどまでの『30分』…
 気を付けてくださいね――― もし『愛と出逢えなかったら』料金はお返ししますわ―――・・・」

彩のスタンド、シンデレラの力により顔面のパーツを丸ごと入れ替えられた由花子
これで愛と出逢う事ができる、らしいが・・・ 由花子の方はあまり実感として感じるものはなく
本当に『人相』だけで運勢が変わるのか…半信半疑だが、とりあえずてきとーに動いてみることに

するとタクシー待ちの列を発見する由花子 丁度タクシーが到着するとどーどーと横入り
これには待ってたおじさんも抗議の声がでるが、由花子もどこ吹く風でした
お怒りのおじさんが由花子の肩を掴み上げようとするが、次の瞬間由花子のスタンド髪がおじさんの腕に絡みつく!
困惑する間もなく、スタンド髪がおじさんの時計をほどいてはめ直し、停留所の柱に絡ませて動けなくしときました

「『仕事』なんかより『愛』の方が重いってこと わからないの?
 おかげでくだらない時間くってしまったわ…」

で、由花子がタクシーに搭乗―――した瞬間、康一くんとばったり鉢合わせ!これには由花子も驚きの声が出ながら
もうタクシー入らなくなったので降り \まてっ おいこらっ/ 後ろで何か聞こえるけどしらん

「さ…探したよ… 由花子さん」
「え? あたしを……? "探した"?康一くんが……?」

まさか康一くんの方から自分を訪ねてくるというのは思っておらず、由花子も頬を赤らめながら戸惑う声が出てしまう
なんでも康一くん、先ほど仗助とジョセフに出会い ジョセフが彼女のことを心配していたことから康一くんも気になっちゃったとのこと
康一くんも、由花子の以前の騒動に関しては気にしてないとしつつ、今はスタンド使いとしての仲間同士
仲よく協力したいという気持ちが康一くんにもあるようで、落ち込まないで欲しいと励ましの声を送る
2023/06/26(月) 19:13:45.67ID:???
これが彩のメイク効果か、本当に『愛と出逢う』運勢を手にする由花子
戸惑いながらも…ここは一つ、本当に運勢に乗っているならここは思い切ってどこかに誘ってみることに決める
勇気を振り絞り、どこか落ち着いたところで座って話さない?と持ち掛けると

「そうですねェ〜 そういえばちょっとノドがかわいたかな〜〜〜
 あ…そこに『カフェ・ドゥ・マゴ』ありますけど」
康一くんもそのお誘いに付き合ってくれて、由花子も満面の笑顔が浮かぶのでした
…たしかにあのメイクを受けてから、由花子の運気はグングン上り調子 その実感として感じ取りはじめると
ふと、カフェのカップルが食べていたチョコパフェをどこかうらやまし気に見やる由花子…

(ああ!あたしもいつの日か…あんな風に二人でチョコレートパフェなんて乙女チックなものを食べながら
 康一くんと甘ったるくてロマンチックなムードにひたってみたいわ…
 でも今は康一くんといっしょにいるだけで満足…
 このカワイイけど強い意志を持つ康一くんのそばにいるだけであたし…幸せだわ・・・)
「あ〜〜〜〜っ!!なんかボク急にチョコレートパフェが食べたくなったなあ〜〜〜っ
 これって女の子っぽいですかね〜〜〜?」

そんな矢先、康一くんの方からそう持ち掛けてくる これには由花子も一瞬、目が点になってしまうが
「いいえ! ちっとも!! あたしも食べたいと思っていたのッ!」 声を上げて康一くんに続く由花子
夢のような康一くんとのひと時 由花子の後ろに幸せのバラがたっぷり咲き誇ってました

……ふと、康一くんは由花子の雰囲気が変わったのに気づいた様子
どういう風にと言われるとうまく言えないけど……

「ブスになった?」
「え?いえ! ちがいますよ そーゆーことじゃあなくて…!」
(な…なんか あたたかくなったって……… いうか―――………)
その思いと共に、康一くんの胸が高鳴り、頬を赤らめてしまい… そこに康一くんが誤ってパフェの器を倒しそうになり
とっさに二人が倒れそうになった器に手を伸ばし――― 2人の手が、重なり合う……!!

(こ・・・康一くんが あたしの手に触れている・・・ 信じられない・・・・・・
「あたしの手」の上に「康一くんの手」が…… ドキドキしている…康一くんのぬくもりと鼓動が伝わって来るわ…
 幸せだわ…… こんな幸せが………! あたしの人生で 今までで一番幸せ……)
2023/06/26(月) 19:14:12.25ID:???
康一くんとの夢のようなひと時に、由花子もうっとりと頬を赤らめるが
―――その夢のような時間は、不意に終わりを告げる 4時になった瞬間、康一くんのお腹が突然不調になったのだ
すさまじいお腹の音を響かせながら、康一くんもやむなく席を後にするのでした

それと同時に、由花子の顔を変えたメイクが解け
まるで魔法が解けるように『愛と出逢う』ひと時は、突然の終わりを迎えるのだった…

「なぜ……!なの……!? なぜ!?30分なの…?
 どうして『30分』"だけなのよ"ォオオオ〜〜〜〜〜ッ!!」

無情にも終わりを迎えた夢のひと時に、嘆く声を上げる由花子
その頃シンデレラの彩は、由花子がまたここに訪れることを確信するように、微笑を浮かべて振り返るのだった

<続く>
2023/06/27(火) 00:22:47.98ID:???
あ~これは完全に沼にはまるパターンですな
時間延長したり効果を増やしたりして借金地獄に…
2023/06/27(火) 05:44:32.18ID:???
バトルじゃないけど普通に「ジョジョの奇妙な冒険」だな
作者楽しんでそう

今回タクシー待ちなどでも垣間見えた由花子の超自己中な性格と
この麻薬的効果のエステ
どんな方向に転がるかはわからんがとにかくすごいことになりそう

場合によっては由花子が自己中から脱却して
町を守る主人公の一員みたいな自覚あるキャラに成長することもありえる…のか?

由花子は女だし
吉良のターゲットとして絡む可能性は今までのキャラの中では一番大きいから
その展開に備えて由花子のバージョンアップイベントか?
(吉良に誘われて応じる可能性は0なのが問題だが)
2023/06/27(火) 07:51:54.50ID:???
スタンドとはいわゆる超能力の視覚化だけど、魔法の体系化でもあるのかなと
もろにメルヘン丸出しのスタンド名と効果を見て思う
3部でも補助系のスタンドはあったがドラクエからTRPG並に幅広いもんが出てるなあ
2023/06/27(火) 07:59:35.49ID:???
スタンド草創期のマジシャンズレッドで実はすでに
単なる視覚化じゃない魔法だけどな
2023/06/27(火) 13:37:51.77ID:???
四部入ってから色んなジャンルをどんどこ仕入れるから各エピソードが新鮮で楽しいわw
今回なんてジョジョでなければフツーにちょっとヤバいヤツの恋愛ものとしてレディースコミック辺りに載ってそうだ
オトナな女性ものの漫画(少女漫画ではない)って不倫とかヤンデレとかそういうヤバいのも平気で扱ってるし、混じっててもあんまり違和感なさそうだ
2023/06/27(火) 19:06:12.02ID:???
 第349話
 愛に無敵の肉体<ボディ>!!

彩のメイクの魔法が解け、康一くんと別れた由花子
だがその事が我慢ならない由花子は、再び彩のシンデレラへと足早に向かう
赤信号も堂々渡って、玉突き大事故の大惨事な道路も知ったこっちゃない

そして再び彩のエステ・シンデレラに入った由花子は開口一番、メイクの持つ時間をもっと長くしてと声を荒げるが
そんな由花子に対し、彩は[シンデレラ]の絵本を手にふり返り、こう返す

「『愛と出逢えた』ん……でしょう? 『30分』……それで満足なさい…由花子さん…
 そしてまた明日来なさい 他のお客様はみんなそーしているわ… これがわたしの仕事よ…
 毎日お客様にステキな30分を提供して そして報酬をいただく…
 一秒だって『愛に出逢えない人』だっているのよ… この世には………」

なのだが当の由花子はまるで聞く耳を持たない 
30分ぽっちで別れるなんてガマンならないと、すさまじい剣幕で訴える由花子には彩も呆れた声が出つつ…

「由花子さん… この有名な童話の主人公『シンデレラ』は
 姉たちのイヤガラセにあっても清い心を持っていたからステキな愛に出逢えたわ……
 このお話から学ぶことはスバらしい出来事にはそれなりの『心がけ』が必要って教訓よね…
 "あなたにそれができるかしら"?」
「………? 『心がけ』? なんのこと?」

彩が言うには、運勢を長時間変えるには『人相』だけではなく『手相』も変える必要があるとのこと
だがつまり、それは『できる』という事を意味している言葉…!
由花子は美人さんだし、特別にやってあげてもいい、とする彩だが そのためにはいろんなトコを整える必要がある…
その言葉と共に、彩は由花子の唇に指を当て、そこから首筋へと指先を静かに這わせ―――由花子の胸を両手でつかみ上げる
さすがにこれには由花子も警戒するように彩から離れて胸を隠すが、そんな彼女に彩も微笑で返しつつ
2023/06/27(火) 19:06:28.28ID:???
話を進めて、胸の形もだし脚の形、とくに足の裏の『足相』は重要なポイント
要するに体の全身を、『愛を捉える体』に整える必要があるのだという ちなみに24時間エステの料金は7万2千円になります
そして同時に大切な『心がけ』というのは、30分おきに彩の渡した『口紅』を塗るのを絶対に守ること、だという
彩曰く、この口紅がエステした体を保つためのものだそうで(睡眠時は例外)

「この大切な『心がけ』ができるならば あなたは永遠に愛を捉える運勢になれますわ」
「いいわ……やってもらうわ 一日7万2千円 いい商売ね…」

由花子が施術を受ける事をよしとした事で、彩が再び由花子をベッドに寝かせて
自信のスタンド、『シンデレラ』を操り、由花子の体パーツを別のものへと―――

「あなた…… やっぱり『"ただ"のエステティシャン』じゃあなかったわね……」
次の瞬間!由花子が目を開くと同時に自身の操るスタンド髪がシンデレラの腕へと絡みつく!!

自分と同じような能力を持つ由花子には、さすがの彩も驚きの声が出てしまうが
由花子は自ら、彩に絡みつかせたスタンド髪をほどいていく

「なるほど 『スタンド能力』だったのね……… でもよく考えてみればなんだっていいわ
 あなたのそのエステの能力は確かですもの… あたしに危害を加えるつもりならとっくにやってるハズですものね?
 信用するわ あなたは魔法使いよ………」

そうして、由花子は再び彩にその身をゆだね静かに目を閉じる 
そんな彼女に彩も笑顔を浮かべながら、彼女の気丈な意志に応えるように全力で自身の腕をふるう

そして彩の操る『シンデレラ』が、目元、乳房、掌、太もも、足裏と、由花子の体中のパーツを一気に張り替えていく―――!!

「『シンデレラ』は肉体のイメージを変換するスタンド これで完璧に『愛を捉えるエステ』を完了したわ…
 そしてこれが『口紅』よ 30分ごとに唇に塗るのを忘れないで… 絶対に忘れてはいけませんよ……
 忘れると運勢が保てなくなるわよ ガンバッて…… あなたは愛に関して『無敵の肉体』になったのよ………」
2023/06/27(火) 19:06:49.22ID:???
由花子がシンデレラを出たのと同じ頃、丁度康一くんのお腹の調子も戻ったようで
そこで康一くん、あわててたもんで由花子のカバン間違えて持って来てたのに気づいた 
康一も申し訳なさげに来た道を戻り、由花子の元に戻ろうとしたところで……

まるで後光が差し込めるような姿の由花子が、笑顔と共にこちらに向かってきていた―――!

「由花子さん・・・・・・・・・」 ドキンv
 な…なんだ? あ…暖かい輝きの中にいるようにみえるぞ…
 あ…あれ?どうしたんだろ ボク…急にドキドキしてきたぞ…

『愛を捉えるエステ』の効果は絶大、光り輝く魅力を放つかのような由花子の姿に、康一くんは目を奪われていた・・・

<続く>
2023/06/27(火) 21:13:18.35ID:???
童話ではこの手の約束は絶対に破られるんだよな
口紅を塗り忘れてどんなペナルティが待ってることやら
2023/06/27(火) 23:08:54.59ID:???
[シンデレラ]になぞらえるなら、魔法が解けて王子様の元を離れないと行けないという流れだけど
由花子だと魔法が解けても知ったこっちゃなさそうだしな、王子様とのひとときを邪魔する意地悪姉の配役もいないし
変えた顔を口紅で維持してるなら…塗り忘れたらもとの顔も消えてのっぺらぼうになったりとかかね、童話にもあり得るオチではあるか
2023/06/28(水) 01:36:03.17ID:???
やはり運命の方に時間制限があるみたいだが
顔の方が制限無しだとすると忍者漫画や怪盗漫画で大活躍しそうな能力だ
2023/06/28(水) 06:14:13.27ID:???
>>339
最初のエステの効果だと
なんか偶然康一が由花子ののぞみの行動を自分からとってくれて
時間が切れるとなんかいきなり腹痛起こして去っていく

わかりやすいくらい運が変わってるから
塗り忘れるとものすごい不運不幸が待ってるとか?

なんか笑うせぇるすまんみたいだな
あれはこういう一見うまい話からどんどんドツボにハマるパターンが多い

しかし康一くん、エステの効果とか関係なく
由花子がどツボにはまってたらなんか颯爽とあらわれて助けてくれそう
問題はエステ女が悪人じゃなさそうなことか
2023/06/28(水) 09:49:12.39ID:???
まあ何であれ由花子はいっぺん本気でイタイ目見た方が良いとおもう
前回と合わさっての自分勝手ぶりを見せつけられて読者からの心境最悪だぞコイツw
343奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/28(水) 18:58:32.64ID:2Ssf3iRF
彩のスタンド[シンデレラ]の全身エステにより、『愛に無敵のヒロイン』とかした由花子
ただしその魔法を保つ条件がある 30分ごとに彼女の上げた口紅を塗るという簡単なものだが
これを怠れば彼女に施した『スタンド・エステ』による『運勢』が保てなくなるとの事であった


  第350話
  通じ合う『心』<ハート>!!


(『続き』はどこからだったかしら…? そう 手を握った所からよ………!
 さっき康一くんがあたしの手に触れた時 言葉がなくても気持ちが通じ合ったわ…
 それなのよ…あたしの望むことは… 心と心が通じること それだけが生き甲斐なの…)

そしてシンデレラの魔力により、光り輝くような魅力を放つ由花子
康一くんもその輝きに目を奪われ… その光に導かれるように、康一くんが由花子の手へと―――

「そ…そうだ…これ ゆ…由花子さんのカバンだったんだ……」
とっさに康一が由花子の手にカバンを返す 
それとともにそそくさと逃げるように由花子の元を離れようとするが、それを由花子が引き留める
…振り返ると、やはり由花子の輝く魅力から、目を離せなくなる康一くん・・・

「あたしを見て…… 何か………『わき起こってくる気持ち…』あるでしょ?」 パァァァァァァ

キラッキラッ キラッキラッ「そ……… それは……! そ…それは……… そ…それは!」 キラキラッ キラッ

―――が、その瞬間、露伴がひょっこり顔を見せて康一くんに声をかけてきた
イキナリ現れた邪魔者に由花子も目を見開いてしまい
さらに露伴は康一くんに取材のお手伝いに付き合ってほしいと持ち掛ける
ごーいんにあれよあれよと康一くんが露伴のお手伝いに付き合うことになってしまい、当の由花子は困惑するばかり

由花子も公衆電話から彩にいったいどういう事と怒鳴り声を上げる 
『愛を捉えるエステ』の効果はまるでないが…そんな由花子の状況に、彩はこう推察
康一くんの『心』はすでに彼女に魅かれている だがそれを理性が拒んでいるのだ
心では好きだが頭では好きになってはいけない、おそらくは過去の事件が原因ではないかとみており…

≪でも大丈夫! いずれ『運勢』はあなたに味方するわ……… わたしの『シンデレラ』のエステは絶対なのよ
 ところで今4時45分…もうすぐ30分経過するわよ…… 『口紅』塗るの絶対に忘れないで………≫
「ええ! ………今やってるわ… そしてわかったわ 『運勢』はあたしの味方………ね」
344奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/06/28(水) 18:58:54.58ID:2Ssf3iRF
ともあれ由花子も気をとりなおして、露伴と共に康一くんと同行・・・なのだが
そこへ今度は康一くんの母と姉と遭遇、さらにジョセフと仗助まで合流 
二人きりの甘い時間となるはずが、いつの間にかジャマモノばかりの大所帯と化してしまう

「由花子さん 康一くんと仲直りできたよーで よかったのォ〜〜〜」
("消えろクソじじいッ!! じゃましてんのは今のアンタよッ!")
イラだつ由花子は、助けのきっかけになったジョセフにも(心の中で)罵声を浴びせる始末
さらには『運勢』が味方するはずがこんなことになってしまい、彩にも殺意が芽生えてしまってました

とりあえず一同がカメユーデパートに入店、露伴が店内の資料集めに写真をとり始めるが
カメラのフラッシュに反応した透明の赤ん坊が泣き始め、そのストレスで透明になっていく…!
慌ててジョセフがデパートの外に出て透明化する赤ちゃんを隠そうとするが
焦って走るものでジョセフが康一くんを突き飛ばしてしまい その体が、由花子に抱き止められる―――…
そして二人の眼差しが重なり合い 由花子の腕が康一くんを抱きしめ 
康一くんも由花子の腰に手を伸ばすその姿に、由花子も慈愛に満ちた微笑が浮かぶ

(これよ…… 『運勢』ってこれなんだわ… "みんながあたしたちに味方してくれている"…
 通じ合っている…康一くんの心とあたしの心が通じ合っているわ… "これなのよ"…この感動なのよ…
 康一くんも あたしのことが好き… それが今…わかるわ・・・)

そして、そのまま二人は 導かれるように――― 
康一くんと、由花子の唇が ズキ―――――ンと 重なり合う―――…・・・

(心が通じている… 康一くんの『心』<ハート>が あたしの『心』<ハート>に流れ込んでくる
 今チラッと見えた時計が30分たった気もするけど……
 でも今はそれどころじゃあないわ…… こんな時に『口紅』なんて濡れる?

 ほら こんなに幸せが輝いているんですもの………
 これがあたしの全て… そして あたしの人生は今から変わるんですもの……)

そうして二人きりの甘い幸せに酔いしれる由花子…彼女の未来も輝きに満ち溢れていた…

<続く>
2023/06/28(水) 20:46:29.40ID:???
や、やったッ!さすが康一くん!おれたちにできない事をいとも簡単にしてのけるッ!
そこにシビレる!あこがれるぅ!!
2023/06/28(水) 21:48:25.06ID:???
あっさり時間オーバーしたみたいだけど
おちおち寝てもいられないわけだから
遅かれ早かれ限界が来てたんじゃね?
2023/06/28(水) 22:12:10.75ID:???
天国モードの由花子がこっからどんな地獄に落ちるやら
2023/06/28(水) 23:05:32.29ID:???
自分の色恋にしか関心がない若い女のエゴイストっぷりが生々しくて最高
2023/06/28(水) 23:11:48.95ID:???
ジョセフもう最初の心身共にヨボヨボのじいさんじゃなくて
走り回ったり、赤ちゃんの世話したりむしろ歳の割に大分元気になってるな

こいつ最初は不倫バレて大きくなった隠し子に会うのが気まずくて
ボケたふりしてたんじゃあねーか
2023/06/28(水) 23:22:01.12ID:???
いくら策士でしたといっても
家庭関係でそういうズル賢いクソ野郎には堕ちて欲しくないな…
2023/06/28(水) 23:25:24.26ID:???
こんな正統派の純愛ラブロマンスもいけたんやな荒木センセ
2023/06/29(木) 00:57:13.07ID:???
イタリア料理とか漫画とか
お仕事+スタンド、日常生活+奇妙って形式はユニークだし楽しいなあ
2023/06/29(木) 06:05:34.95ID:???
>>346
睡眠中は免除じゃなかったっけ

>>349
守るものや役割があると人生にハリが出るってやつだろう

あと、アメリカではスタンドバトルに巻き込まれることがなかったのかも
レッチリや透明赤子の件でスイッチが入って臨戦モードに
その分頭も体も生き生きしてきたんじゃないかな

>>352
この4部のスタイル、シリアスなバトルと
そこまでシリアスじゃない奇妙なトラブル
メリハリもあるしいいな

3部は3部で割り切った感があって面白かったが
違うベクトルでそれぞれ満足度が高いのはすごい
2023/06/29(木) 19:45:12.19ID:???
 第351話
 消滅した部品!

ある日の学校にて、康一くんが窓際に腰かける仗助と億奏に相談を持ち掛ける
ただ、驚かないでね、と前置きしたうえで…

「ぼく……… 由花子さんと 『チューv』 しちゃった………」 ハイ




仗助フリーズ 固まったままのけぞり窓から落ちそうになってました シパシパ両腕まわし
というか落ちてた ガバアっと窓の向こうから身を乗り出しつつ、その話には仗助も血相を変える
まさかあの女、アレだけ脅しをかけたのに無理矢理康一くんの唇を奪ったのではないか、と声を荒げるが

「あ…あわてないで仗助くん……そーじゃないんだ そのボク なんか…
 ボクも……あの 由花子さんのこと 好きになっちゃったみたいなんだ」(///
「えっ」
「由花子さんのこととあの性格が けっこうイイかなぁーって思えたりして……あたたかい気持ちになるんだ
 これって恋かなあ〜〜〜? そこんとこが自分でも………」

・・・これには二人も再びフリーズ スタンドも月までブッ飛ぶ衝撃に、二人も言葉もなく…
と思ったら億奏、ショックすぎてトニオさんの水呑んだレベルで号泣してました 億奏なでなで
……とはいえその話、驚きの展開なのは確かだが、由花子も康一くんも好きあってるなら問題は無いはず
自分たちに相談するようなことではないように思えるが… ただ、話の本題はそこじゃないそうで

「あれ以来由花子さん ボクに会ってくれないんだ… そこがミステリーで…
 会ってくれないどころか電話にも出ないんだよ "いる"んだよ家には…でもボクとは話したがらない
 学校も二日休んでる… 伝言だとかさあ フツー何かあるじゃない……カゼで声が出ないとか何とか?

 何もないんだ プッツリ」
2023/06/29(木) 19:46:13.40ID:???
…確かにその奇妙な話には、億奏も興味を惹かれた様子
由花子の『愛情の真剣さ』に関しては尊敬を感じていた億奏
それだけに由花子が康一くんと一線を越えた直後に、態度をコロッと変えるというのは確かにミステリーだが
そのあたりは康一くんが直接由花子に問いただすしかないとする二人、自分たちがヘタに関わると話がこじれそうだし

「でも何か危機が迫ったら知らせてくれ スッ飛んで行っからよッ!!」
「オメー他人のトラブル話になると生き生きすんのなあ」

「でも康一のヤローごときがチューなんぞを う゛う゛う゛〜〜〜っ」 ;x;)
「だから 何も泣くこた〜ね〜だろ〜〜〜がよォ〜〜〜」 億奏なでなで

…とりあえず下校する康一くん、するとそこに由花子を思わせる黒髪の人物を発見!
康一くんもその女性を呼び止めるが…振り返ったその顔は、由花子とは似ても似つかぬ不気味な顔をした女性であった
・・・これには康一くんも首を傾げながら、その女性と別れるが
その女性が去り行く康一くんを呼び止めようとするも、すでに康一くんは走り去ったあとで・・・

「………こ………康一くん…」
女性は涙を溢れ出させながら、康一くんの名を呟くのだった

―――そしてその女性は、すさまじい勢いでエステ[シンデレラ]に殴り込みをかける!!
それと同時に彼女のスタンド髪が彩へと伸びると共に、顔面の化粧がボロボロと崩れ落ちていく!
やはりその正体は由花子だったのだ!

「よくもやってくれたわねッ!このウスラボゲ!
 顔がどんどんくずれていくわ! 化粧してもすぐとれるわッ…! 殺してやるわッ!」
そのまま彩を縛り上げるスタンド髪は、容易く彩の体を持ち上げて壁に叩き付ける!!

…だが、そんな由花子を前にしても彩は動じることなく、『約束』を破った由花子に冷たい眼差しを向ける
早く元に戻せと声を荒げる由花子だが…そこで、自分の指までも鈍い音を立ててグシャグシャに潰れていくのに気づく…!
2023/06/29(木) 19:46:45.46ID:???
彩が言うには、渡した『口紅』は運勢を固定するためのもの
人の運勢を変えるには莫大なエネルギーが必要だが、その固定手段を失ったことでそのエネルギーも飛んで行った
そのせいで顔だけでなく、手相、指紋までもが失われていっているのだ
自分の『運勢』を甘く見た由花子自身が悪いのだと、彩は厳しく言い放つ 
もはや由花子も彼女への殺意を宿すが、それでもなお彩は気丈に堂々と返して見せる

「殺されたいのーッ」
「『殺す』? わたしは野心だとかおカネだけのために『エステ』をやってるんじゃあないわ…
 シンデレラのお話に出てくるような 人に『幸せ』を与える『魔法使い』になりたかった

 本当に残念だわ "あなたの望みをかなえてやろうとすべきでは なかった"
 あなたの顔と手相は もう"ない"の…… 飛んでったのよ… "どうしようもないわ…この世から『消滅』したのよ"」

彩の言葉に、由花子も愕然とその目を見開く… 自分の顔は、もうない…
自分を構築している部品がない人は、どんな人生を歩めばいいのか―――

「由花子さん」 そこに新たに[シンデレラ]を訪れたのは、康一くん!?
その姿に由花子も一瞬、驚愕が浮かぶが…すぐに、自分はそんな人ではないととぼけてみせる が

「その性格なんだなぁ〜 そのものすごくタフな性格………間違いなく由花子さんだよ」 ハイ
顔が失われたにもかかわらず、康一くんは目の前の女性が由花子だと確信するのだった

<続く>
2023/06/29(木) 19:52:29.55ID:???
仗助のこの余裕、やっぱ今でも描写されてないだけでモテてるんだろうな
2023/06/29(木) 20:43:48.31ID:???
いかつい顔なのにたまに康一よりカワイイよな億奏w
2023/06/30(金) 05:54:28.62ID:???
下校時の女子生徒たちのあの反応から見るに
中学の頃から既に仗助はモテモテの名物男だったと思われる
ただアイドル的人気というか牽制しあって抜け駆けを禁じつつみんなで盛り立てていくような感じがした
2023/06/30(金) 05:56:32.26ID:???
自業自得とはいえ康一の納得も絡んでくるから
もう由花子にペナルティ入れるだけだと片手落ちになる
彩先生のお手並み拝見だな
2023/06/30(金) 05:59:11.56ID:???
そういえば完全な人型で女性型のスタンドってこれが初だな
女帝は上半身しかないし
正義や女教皇は性別以前のモンスター
バステト女神はコンセントだ
2023/06/30(金) 06:14:33.22ID:???
泣くな億泰よ
2023/06/30(金) 19:13:18.89ID:???
 第353話
 バラ色の選択!

「その性格なんだよ……… その性格……なんか好きになっちゃって……
 そしてその人…… 『スタンド使い』………なんですね……? その人に……何かされたんですね…」

突如姿を見せた康一くんだが、こんな恥さらしの姿を康一くんに晒され、もはや由花子も生きていけない
こうなったら、彩を殺して自分も死ぬしかない…!憤怒の形相でスタンド髪を彩へと伸ばそうとするが
その瞬間!彩も自身のスタンド『シンデレラ』から目元のパーツを一つ取り出す!?
いきなり目元パーツを飛ばし、由花子の出足を止めると共に彩が告げる

「このコなのね……康一くんて…… フ〜〜
 このコ 顔のちがうあなたを『山岸 由花子』と見抜いたわ…
 本人自身も『山岸 由花子』じゃないと否定しているのに見抜いて追ってくるなんて
 このコ 『人格』を見る目ってやつがあるわ…

 いいわ 由花子さん あなたの『顔』はもうこの世から消え去ったと言ったけど…
 その男の子の行動に免じて 『魔法使い』としてもう一度だけ最後の『チャンス』をあげるわ………」

すると彩は、シンデレラの両腕から無数の目元パーツを放出
彼女が言う最後のチャンスとは、この中から一つだけ『自分の顔』を選択することだという
由花子の本当の顔はこの世から消え去ったが、自分のスタンドは今までの顔を全て記憶している
この中から一つ、『自分の顔』を選ぶことが出来れば元に戻すことが出来る さながらシンデレラのガラスの靴のように

「はじめっからそーゆー態度に出ろボケッ!そんなの簡単にわかるわッ! 毎日鏡で見ている自分の顔ですものッ!」
「でももし他人の顔を選んだのなら その『顔』は決して"あなたにはなじまない"……
 どんな『顔』になるかわからないわよ… "なじまないというより"この辻彩の美の基準から言うと…

『 醜 い 』

 ………といった顔になると予告しておくわ そして一生その『顔』の運勢に従ってもらうわ……」

脅しかけるような彩の言葉に、さしもの由花子もプレッシャーが浮かぶ
そして由花子が、その中から『自分の顔』を探し始める、のだが・・・
2023/06/30(金) 19:14:13.39ID:???
(正解は『全部ちがう』だわ……その中にあなたの顔はひとつもない
『全部ちがう』と見抜いた時だけ治してあげるわ… それが『魔法使い』のルール…)

口端を微かに上げた笑みを浮かべながら、彩は彼女の選択を高みの見物…
由花子も無数にある顔から、どれを選べばいいのか迷ってしまい 
その中から一つ、選ぼうとするもやはり違うのではないか、と悩めば悩むほど自信が失われていく…
―――が、そこで由花子はその迷いを晴らす答えを見つけたように、荒い息を止め…顔の群れから一歩引きさがる

「どうしたの? 早く選んで」
「いえ あたし……… 選ぶのやめたわ… 康一くんに選んでもらうわ
 だって……… 康一くんの選んだものなら……… 
 あたし それでどんな顔だろうがどんな運勢だろうがそれで満足だわ………
 それに従えるわ……… 後悔だってないんだもの………」

突然由花子からそう振られ、さすがの康一くんも戸惑いが浮かぶが由花子の意志は固い
だが康一くんのことを心から信じ、その選択に従うと決めた由花子に 
康一くんも自身の迷いを晴らし、その顔の群れに一歩近づき・・・そこから一つの『顔』を選択

「これだよ 何か理由はないけどこれのような気がする
 でも もし違う顔だったとしたら………」
すると康一くんは自身の『エコーズ』を展開 彩の前へとその身柄を差し出す

「それ……『エコーズ』っていうぼくのスタンドです
 え…えと あなたのスタンドで『エコーズ』の目を傷つけて……ぼくの目を見えないようにしてください」

!! 突然の康一くんの申し出に二人も驚愕に目を見開く中、さらに康一くんが続ける

「由花子さん…… 後悔しないとか言ってるけど
 由花子さんの性格だときっと『違う顔』になると…ぼくに見られるのいやだと思うんだ
 ぼく由花子さんのこと好きになっちゃったもんで そうなるの…すごくやなんです
 だからぼくが見なけりゃ済むことだろうと思うので……」

淡々と告げる様子ながらも、その康一くんの硬い意志を目の当たりにする彩も表情を変える
・・・そして康一くんが由花子の顔に、自分が選んだ『顔』をはめ込み
その瞬間!由花子のはめ込んだ顔のパーツから火花が走り、その全身が光り輝き―――!!
2023/06/30(金) 19:15:10.62ID:???
―――康一くんの選んだその選択は、見事由花子を元の顔に戻すことに成功していた!
見事、愛する由花子の『笑顔』を取り戻すことが出来た康一くん 
共に笑顔を浮かべる二人の様子と、康一くんの『選択』に彩も感心するような様子が浮かぶ

(この康一くん……まさか『目を見えなくして顔を見ないようにする』と…まで言うとは………
『魔法使い』としてのルールを曲げたけど治してあげたわ
 だって逆にこのあたしが何の関係もないこの康一くんにそこまでさせてしまっては
『魔法使い』としての"コケン"にかかわるから)

「由花子さん あなた… 男の子を見る目だけはたしかだったようね…」


 エステ『シンデレラ』―――営業中
 火曜定休 駅より徒歩2分

 To Be Continued 
←―――――――――・・・ 
2023/06/30(金) 20:33:42.89ID:???
これは由花子でなくても惚れる
2023/06/30(金) 20:45:10.72ID:???
変わってしまった顔、失明した目、これらは…
クレイジーダイヤモンドで治せたりする…のだろうか?
それにしても康一くんの覚悟ガン決まりぶりが怖いのだぜ…
2023/06/30(金) 21:19:41.62ID:???
結局これ康一くんはシンデレラのおかげで由花子を好きになったってことだよな
2023/06/30(金) 21:25:24.39ID:???
>はじめっからそーゆー態度に出ろボケッ!

チャンスを貰った立場ですぐさまこの台詞を吐ける精神性
はっきり言ってクソすぎる性格なのに、もはや一回りして好感持てるわw
2023/07/01(土) 02:27:24.78ID:???
まあ康一が好きになったのは由花子のタフな性格の方だから
きっかけは確かにシンデレラの顔変え効果だけど、それで自分が好きになったのは由花子の顔じゃないとハッキリ認識できる康一もさすがである
2023/07/01(土) 06:08:15.24ID:???
康一も雰囲気に乗せられてるところがある、というか
今現在見せたいこと描きたいこと重視の作者らしいというか

『由花子を思いやること』と
『目が見えなくなることによる生活面でのすべての不便や
周囲にかけてしまう心配や迷惑』を天秤にかけての責任ある発言かというと
しっかりしてる康一にしてはそこまでの覚悟や考えはなさそう

あといざとなれば仗助が治してくれるしな

かといって辻彩のプライドや心理まで読んでやってたとなると(※そうは思えないが)
康一が計算高くあざといイメージになってしまって
今回見せたかった純粋さとはかけはなれてしまう
2023/07/01(土) 08:30:50.66ID:???
やっぱりラブストーリーはハッピーエンドで終わらないとな!
2023/07/01(土) 08:46:47.73ID:???
「……いざとなれば仗助くんが治してくれるんだから」



      /             ヽ
     /  : な ・   い ・    |
     |   : い ・  い ・     |
     {   : か ・  ん ・     |
      ゙i    :   じ ・     }
      `ヽ   :   ゃ ・    /
   ,-='"´ヾ\ :   あ ・  /
   ⌒T^ヽヾミリr‐-、,_  ,-='⌒\
  ヾ、 ! iミ、ヽ、゙" /ノノ_/|// _ノ´ノヽ
  ヘ,=、,,_ヽ、   ^ト、,_二=、,, /‐|
  "^___,,,ノ`     `ヾ-=、ノ 彡  ,ィ
   (彡‐'´      ,、==、、  } -彡'
     ,、r==、     !"r‐、ヽ  `i",ィ'
  ゝ  ソ r' 。i      ヽ゚,シ   }_シ
  {   、`ーノ /⌒ヽ  ̄    レ⌒ヽ
  ノ    ̄      _,,ィァ   //^} }
 ヽ、    ト─=ニニ‐ノ    iヽ / ノ
  、{、i,    ``'ー─‐‐'´,    i-‐'/
 、`ー-i,    `ー‐      /ー'´
  `'ー‐'ヘ          /
    r'~`!`'、,ー、,,___,/-/-v'⌒ヽ,r-、
 -‐'^, -'ヽ  `'=---┬''~´/‐-リ r==、|
  '´    \ □] i| □ノ  /ヽ,ー‐' |
        ゙──┴‐'~ /   `ーイヽ
2023/07/01(土) 10:56:51.66ID:???
>>371
ぶっちゃけ「女のプライドに配慮して醜くなった姿を見ないために自ら失明する」って春琴抄のパクリだから...
2023/07/01(土) 19:21:19.29ID:???
*今回の扉絵は杜王町の駅前地図
[杜王町の住民の特徴]

 杜王町の住民は危機一髪で助かった時
 すぐ「日ごろの行いがよかったから、わたし」という。
 30歳以上の人は「イワシの頭も信心ね」とつぶやく。
 別に宗教にこってるわけではないのだがみんなこういう。

 杜王町には年間、旅行者が20万人近くおとずれるが
 旅行者に対し町の店は不親切そのもので 「買いたけりゃ売ってやる」という態度。
 これはムカつく。 でも仲良くなると本当にいい人たちばかりである。

<「旅行するなら日本のここベスト100」 民明書房刊 1500YEN(税込み)>
2023/07/01(土) 19:21:42.48ID:???
 第353話
 つかんだ「手掛かり」!!

今日の康一くんは、街でばったり承太郎と遭遇
ひとまずあいさつしつつ、あれから調査の進展はあるか聞いてみるが、特に手掛かりは無いそうで…
・・・何というか、話題無いし寡黙な承太郎が隣だと、康一くんもいろいろと空気が重くて顔しかめちゃう
とりあえず何か話題をひねり出そうとするが、振り返ろうとするといつの間にか承太郎は康一くんの後ろに回ってました
承太郎はなにやら、一軒の靴屋の張り紙に着目 洋服の仕立て直しもしてくれるお店のようで

「杜王町近くの洋服屋は全て聞いたが……… こーいったところには聞き込みを見落としていたぜ」
…そう、承太郎は重ちーの証拠品であるボタンの手掛かりが、ここに無いかと見ていたのだ!

それから承太郎と康一くんは、店主からそのボタンに関して聞き込み開始
見覚えが無いか、店主に問う承太郎だが―――

「ふ〜ん…… ボーヤ「たべっ子どうぶつ」ひとつどお?
 ラクダは最後に食べるって決めてるからそれ以外なら何食べてもいいよ
 でも見覚えがないもなにもさ…
 その『ボタン』の服ならほら そこに修理したばっかのヤツがあるよ
 昨日まったく同じ『ボタン』を付け直してくれってお客さんあってさ」

「えっ!?」

そう言って一着の背広を指す店主に、驚きの声を上げる康一くん 
確かに洋服のボタンは同じタイプのもの…! 思わぬところから、見事に『犯人』の情報をつかみ取る承太郎たち
とりあえずその洋服を持ち込んだのがどんな客か、名前だったかを店主に聞いてみる

「『名前』? そりゃあわかりますとも バカにしてんですか?
 注文を受けたお客の名前は全て覚えてますよ それがお客に対する思いやりってやつです 何千人何百人だろうとね!」
「本当か………」
「やっやったァ!スゴイッ! な…なんて名前かおしえてもらえますか?」




「それよりも 服のえりのところに注文のフダがついてましてね…
 もちろん覚えてますよ 何百人だろうとね… 見た方が早いかなーと思って……」
2023/07/01(土) 19:22:38.83ID:???
体よくごまかされた気もするけど、店主がコーヒー片手にその背広の札を確認してみる
康一くんと承太郎もその名札を確認しようと近づこうと―――

その瞬間!! コーヒーを持つ店主の手が突然何かにえぐり取られる!?

突然の出来事に、承太郎も康一くんも、腕をえぐられた店主も困惑
すると承太郎が店主の肩に何か、小さな戦車のようなものが乗っているのに気づく…!

≪コッチヲ見ロ≫
「な… なあんだあ―――ッ!? わたしの手がぁ―――ッ」 
≪オイ…… コッチヲ…見ロッテイッテルンダゼ≫

そして店主が、肩から声をかけられたその存在にふり返りながら
悲鳴を上げるその口にミニ戦車が突撃!顔面にも大穴を開ける…!!

目の前の突然の惨劇に、康一くんも悲鳴を上げるがその身を承太郎が引っ張って安全を確保しつつ
犯人のスタンドが近くにいるのか…あたりを警戒すると
康一くんがドアの向こうからその姿を隠しながら、背広に手を伸ばす何者かの姿を見る!!
そう、その人物こそ町に潜む殺人鬼、吉良吉影…! キラークイーンを展開しながら、ドアの向こうで苦々しい表情を浮かべる吉良
形としては偶然ながら、吉良をあと一歩まで追い詰めるものとなっていたが―――

「まさかどこかでなくしたとばかり思っていた上着の『ボタン』を調べてる者がいるとは……
 見られたか………?この吉良吉影の名を… なぜ最近こんな目にばかり逢うんだ………?こいつら………
 消えてもらう……我が『キラークイーン』の第二の爆弾で……… 『重ちー』とかいう小僧のよーに……」

そこで康一くんが、店主の顔面に突き刺さったミニ戦車がまだ動いている様子に気付く いったい何をする気なのか…!?

<続く>
2023/07/01(土) 20:40:46.09ID:???
承太郎と遭遇という、ある意味敵としては最大クラスの死亡フラグ踏んだ吉良だが生き残れるかな
爆弾化は確かに凶悪だが並の抵抗はオラオラでなぎ倒すからなあ
命のやり取りかけたバトルはほぼ未経験の康一くん(康一の方が殺す覚悟が出来てない)がこの修羅場に対応しきれず
痛み分けの引き分けに落ち着くのが落としどころだろうか
2023/07/01(土) 20:49:32.22ID:???
・首を門にギロチンされた億泰とも
・カツアゲされて家族まで巻き込んだ詐欺で家まで奪われそうになった玉美にも
・吹っ飛んでガラスに突っ込まされた間田にも
・拉致監禁スカトロ調教までされた挙句殺されそうになった由花子とも
・本にされてプライバシー全部覗かれた上に衰弱死させられそうになった露伴とも

次に会った時には仲良くしてる康一に
この人苦手だなぁと思わる承太郎ってどんだけだよw
2023/07/02(日) 08:56:40.96ID:???
たべっ子とはまたマイナーなw
2023/07/02(日) 14:42:22.86ID:???
捜査()の手がちょうど仕立て屋に達したタイミングで
店に居合わせるとはご都合主義というかものすごく運がいいというか…(逆にものすごく悪いのか?)

それとも殺人常習がここまでバレずにきているということは
自身を探る者に対し何らかの方法で予防線でも張ってるのかね
仲間などありえなさそうな独善的殺人鬼だし
他に人員を使うということはできなそうだが
2023/07/02(日) 14:55:08.27ID:???
>>379
そこに挙げたやつらは
仗助関連でこちらから接触したタイプか
大体向こうから康一に関わってきたタイプ
しかも後者は康一にとって迷惑な形での強引な関わり方が多い
前者の間田は次に会ったときは康一は敬遠しかけたけど
むこうからなついてきた

康一は迷惑であってもむこうからまとわりついてくるタイプは得意で
逆にこっちから関わろうとしてもリアクション薄いと苦手と感じがちな
受け身タイプというか相手の出方まちタイプなのかもな

ということは人との接触は避けたい吉良とも相性は悪い?
吉良の場合その場をバレずにやりすごしたり能ある鷹が爪を隠すための
うわっつらの取り繕いは上手そうで表面的なコミュニケーションはとってくれそうだけど

康一はなんか仗助以上に主人公っぽいというか
『人として大事なこと』を見逃さないキャラとして描かれてるから
吉良といったんコミュニケーションが成り立ったら
そのうわっつらに隠れた異常さを鋭く見抜きそうなんだよな…

それとも
別の意味で人の本質を見抜くのに長けた承太郎とは役割がかぶりそうだから
相対的に引き立て役にされるかな
2023/07/02(日) 17:02:11.48ID:???
民明書房かw
2023/07/02(日) 19:09:21.32ID:???
第354話
 注意深く観察しろ!!

*扉絵で吉良のスタンド、キラークイーンのギミックのひとつを解説
 殺人鬼『吉良吉影の』スタンド キラークイーンの左腕から一発だけ出る爆弾戦車
 名付けて『シアーハートアタック』


町に潜む殺人鬼、吉良と偶然ながら遭遇を果たす康一くんと承太郎
だが吉良も姿を見せないように腕だけをドアから出して、自らの証拠を示す背広を引っ張って回収しようとする
その姿に康一くんも慌ててそこに駆けつけようとするが、それを承太郎が首根っこつかんで引き留める

承太郎は上着を引っ張る腕のもたついた動きが、こちらを誘う演技ではないかと見抜いていたようで
それと共に靴屋の店主の顔面にブッ刺さったミニ戦車、[シアーハートアタック]からなにやら秒針が刻むような音に気付く
とっさに下がると共に、シアーハートアタックが大爆発!靴屋の店主を吹き飛ばしてしまう…!!
……そしてその爆破のスキに、吉良は背広を回収 すでにその場から姿を消していたのだった

「う…うう!! ば…爆弾だ 突っ込んできて爆発するんだ…
 し…『重ちー』くんは…こ…こんな風にやられたのか…
 だから…『重ちー』くんはどこを探してもいなかったのか……… 『爆弾のスタンド』ッ!」

さらにドア向こうから吉良が走り去る音に関して、アレも追わなくていいと康一くんに告げる承太郎
さすがに犯人を目の前にして、みすみすと逃がしてしまうようなその言葉には康一くんも声を荒げるが

「『注意深く観察して行動しろ』……だぜ 康一くん あの『上着』 おしいところで名フダは見えなかった
 だが服の大きさから身長175cm前後とわかる… 職業は会社員で結婚はしていない…
 女房持ちならボタン修理程度でこんなところに服をあずけないからな…
 そしてけっこう裕福な男と見た…年齢は25歳から35歳…… 生地とデザインからあのジャケットは"スカ"した高級ブランドだからだ…
 今 ヘタに追跡しなくてもこれで犯人像は相当限定されてきた」
「な…なるほど
 い…いやッ!だからといって追わないってッ!? 鈴美さんのいう殺人鬼なんですよッ!」

「追うなというより "追えないんだ"………
 どっかその辺に さっきの『爆弾スタンド』が"いる"からだ」

承太郎の言葉に康一くんも青ざめた表情が浮かびながら、辺りを見渡す 
確かにその場は小型スタンドが潜むには、絶好の物影が数多くあるが…
2023/07/02(日) 19:10:03.61ID:???
ただ、承太郎自身 その姿は見ていないが近くにいるハズ…としており
これには康一くんも難色を示す反応が出てしまうが、そんな康一くんに承太郎は犯人の狙いをこう見る

「『犯人』が店の主人だけを始末して逃げるような男なら15年以上も殺人を犯し続けて逃げのびてるはずはない…
 証拠は全て消す"やつ"だ……… "つまり おれたちも始末する気だ"
 観察しろというのは……… 見るんじゃあなくて観ることだ… 聞くんじゃあなく聴くことだ
 でないと……… これから死ぬことになるぜ……康一くん」

厳しい眼差しを向けてそう言い放つ承太郎 だがあまりに慎重派にもほどがある承太郎には康一くんも半信半疑
エラそうにいっておいてスタンドがいなかったら証拠も持っていかれて逃げられてしまう
自分のエコーズだって成長しているのに…これでいなかったらマヌケですよなんて声も出てしまうが

―――次の瞬間!康一くん背後の顔面からシアーハートアタックが強襲!!
キャタピラが康一くんのこめかみを抉り、もはや爆発まで秒読み段階…
だがその寸前で承太郎もスタープラチナを展開!オラオララッシュがぶち込まれる!!
…が、スタープラチナのオラオララッシュでも破壊しきれず、承太郎も声を上げる

「ン・・・ こいつ これだけ殴ったのに結構硬いやつだな…」
「ぼくが助かったのはうれしい……でもさわってると爆発するゥ〜〜〜ッ」
そしてシアーハートアタックが刻む秒針の音に、康一くんも悲鳴が―――


 << >> [ ■ ] > 〇   ―――――スタープラチナザ・ワールド!!(時は止まる)

「カッタルイことは嫌いなタチなんで このまま………ブチこわさせてもらうぜ」
シアーハートアタックを手に、軽く宙へと放り投げ

「オラアッ!」 スタープラチナの両腕がシアーハートアタックを挟み潰し!そこから雄叫びと共に!!
「オラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラ オラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラ オラオラオラ オラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラ」

スタープラチナの強烈オラオララッシュで滅多打ち!! トドメに強烈に床板をぶち抜く一撃が叩き込まれる!!

 << >> ■ [ > ] 〇   ―――――時は動き始めた


時を止めての攻撃なら爆破される心配もない、康一くんも声を上げるが
―――が、スタープラチナのオラオララッシュを受けながら、それでも破壊しきることができない…!?
轟音を立てて真っすぐ二人へと向かってくるシアーハートアタックの存在に、二人も思わず嫌な汗が浮かぶのだった

<続く>
2023/07/02(日) 19:13:54.51ID:???
>女房持ちならボタン修理程度でこんなところに服をあずけないからな…

うるさい団体に噛みつかれそうな台詞だな……
それ抜きにしてもそう決めつけちゃっていいのかよと思うけど
2023/07/02(日) 19:34:35.46ID:???
>>386
思考がそのうるさい団体のものに非常に近しいな。
これでは自由な作品作りが難しくなるのも当然。

女は黙って家事してろ〜!
ガッシャアアァン!(親父が殴る音)

こういうのでも良いんじゃないかぁ…
無理やり読ませるわけでもないんだから。
2023/07/02(日) 19:59:10.67ID:???
オラオラで破壊できないなんてどんだけ頑丈なんだ
2023/07/02(日) 20:03:45.60ID:???
っていうか明らかに別能力感あってズルくないっすか……
2023/07/02(日) 21:37:57.02ID:???
さらに言えばこんだけ硬いのにぶち壊してもダメージうけるの左手だけってことだろこれ
明らかにリスクとリターンがあってないぞ、いくら何でも反則過ぎる
2023/07/02(日) 21:46:13.91ID:???
しかもなんか「第2の爆弾」って言い方だと「第3以降」も隠し持ってそう感あるしな……

まぁただの人間の殺人鬼がただの爆弾化能力だと、強い能力ではあっても
DIOやカーズと並ぶラスボスとしては少しパワー不足感があったから
意図的に反則的だろと思わせるぐらい強い能力者にする気なのかもしれんが
2023/07/02(日) 22:06:15.52ID:???
>>386
チャラついたファッション臭きついマンガに見えて
ところどころ保守的だよな
2023/07/02(日) 22:07:29.52ID:???
爆発させるという結果にさまざまなバリエーションがあるってことなんだろうな
どさくさ紛れに炎の探知機なんか出したアヴドゥルに近い
2023/07/02(日) 22:09:02.30ID:???
承太郎がもう主人公じゃないって象徴的な場面だな
オラオラがまともに当たればクリアって
メタ的な勝利条件が解消された
2023/07/02(日) 22:13:04.57ID:???
吉良は過去にどのくらい第2の爆弾を使用した経験があるんだろうな
自分の目の届かない場所で爆発事故って
保身に神経質な奴が好んで使うような手口じゃない
2023/07/02(日) 22:15:58.43ID:???
>見るんじゃあなくて観ることだ… 聞くんじゃあなく聴くことだ

書き言葉ならともかく
話し言葉で言っても伝わらんだろうw
2023/07/02(日) 22:19:06.28ID:???
英語ならそれっぽい言い回しになったんだろうな感
2023/07/03(月) 06:54:05.55ID:???
>>388
スタンドの「防御力」ってパラメーター
パワーやスピードに比べると意図的にとぼけてる気がする
2023/07/03(月) 07:29:16.75ID:???
なんか今回やたら康一くんが脚引っ張ってるのが目立つな
承太郎に比べちゃうと、修羅場の経験値が圧倒的に足りないのもあるだろうが
承太郎への苦手意識のせいか反発してるとこも目につくし
吉良の狙いに気づいてないままだったら2、3回は死んでるぞ康一くん
2023/07/03(月) 07:30:14.20ID:???
>>386
つまり承太郎は自分でボタン修理の一つもできないんだな...
2023/07/03(月) 09:08:22.99ID:???
家庭科が男女共に中高必修になったのつい最近だぞ、そりゃ承太郎は出来なくてもしょうが無いだろ
2023/07/03(月) 11:15:40.13ID:???
承太郎は過保護なママの元でデカくなったお坊ちゃんだから実際かなり生活力低そう
面倒なことは全部有料のサービス業に任せてそう
だから「かったるいことは苦手」なんだろう
2023/07/03(月) 11:50:39.70ID:???
>>402
もしかして自炊もできないのかな
2023/07/03(月) 15:08:01.83ID:???
流石にエジプト行き五十日旅行で野営関係を兼ねた自炊とかは学んだとおもいたいw
条太郎の性格からしてジジイとかにごはんのお世話になったまま、てのは我慢ならんとおもうし
2023/07/03(月) 19:17:49.87ID:???
「この『吉良吉影』を探りまわってる者……… 必ず爆死させる
 我がスタンド『キラークイーン』の『シアーハートアタック』は狙った獲物は絶対に仕留める………」
柱の陰に隠れながら、一人そう呟く街の殺人鬼、吉良
鋭い眼差しを浮かべながら、自分を追う存在への殺意を宿す―――


 第355話
 遠隔操作でもパワフル!


そして承太郎たちを仕留めるべく放たれた爆弾戦車、シアーハートアタックは
スタープラチナ本気の時止めオラオララッシュを浴びせてもなお、破壊することが出来ない…!!
そのまま飛び掛かるシアーハートアタックに対し、承太郎も再びオラオララッシュをぶち込み勢いよくブッ飛ばすが
どれだけ攻撃してもまるで突っ込んでくるスピードが落ちる気配がない…
その常識外れのタフさには承太郎も康一くんもあ然としてしまう 
さらに攻撃した承太郎の方が、そのあまりの固さに、拳の皮が裂けて血が洩れ出ているのに気づく…

康一くんにはもっと遠くに離れるように声を上げつつ
承太郎のスタープラチナは突っ込んでくるシアーハートアタックを、真正面から受け止め口から引き裂こうとする!!

「ウオオオオオオオオオラアアアアアアアアアアアア」 メキョメキョメキョメキョ
≪イデデデデデ≫ メキョメキョメキョ   カチリ

そして爆発する寸前!!とっさにシアーハートアタックを店の外へと放り投げ、同時に大爆発!
その爆風に承太郎も僅かに巻き込まれ、苦悶の表情が浮かぶ 爆発は店の窓を丸ごと吹き飛ばし
外へと放り投げられたシアーハートアタックは、改めて承太郎へと向き直り再び突撃を仕掛けようとする…
その姿にはさすがの承太郎もうんざりした苦々しい表情が浮かんでしまう

≪コッチヲ見ロォ〜〜〜ッ≫
「……… やれやれだ 初めて出会ったぜ こんなガンジョーな『スタンド』は…
 逆におれの『自信』てやつがブッこわれそうだぜ………」
2023/07/03(月) 19:18:10.82ID:???
その強敵を前に康一くんも荒い息をつきながら、このままだといつか爆破されると声を上げる
そんな康一くんに承太郎はもっと離れて安全を確保するように言うが…

「い…意見を言いたいんです………
『スタンド』というのは―――遠くから操作する『スタンド』は決して強力な『パワー』では動けない………
 で…でも こ…"こいつ"の今の爆発の『パワー』と『爆破衝撃』 本体が近くにいなくっちゃあとても納得できない破壊力です
 せいぜい15…いや10m以内に本体がいなくてはあれほどの『スタンドパワー』は出ないと思うんですッ!」

つまり本体もどこか近くに潜んでいるはず…自分のエコーズなら殺人鬼を探せるはずだが
そんな康一くんに対し、承太郎の返答はただ簡素に、「『犯人』は追うな」と返す
だがその言葉には康一くんも異を唱える 近くにいる本体を倒せばそれで決着だとする康一くんだが
自信の経験則から、承太郎の目の前の爆弾スタンドの見立ては、あくまで『遠隔操作』によるものだと見る
近くで操作するには、向かってくる単純な動作しかしないのがその理由だとする承太郎だが
内心、康一くんも納得いっていない様子で…

(やっぱり承太郎さん ぼくのことを軽く見ている
『よく観察しろ』と説教したりぼくには手に負えないと思っている
 ぼくだって成長してるんだ… 『犯人』<ヤツ>を探してやっつけてやることはできるんだ…)

承太郎の見立てに反発する康一くんは、エコーズアクト2を展開、犯人を捜すため家のあちこちを見て回るが…
距離10m、エコーズが外に出たところで犯人のものと思わしき後ろ姿を発見する!!
―――が、その距離はいくらなんでも遠すぎる、靴屋を背に離れるその姿はすでにエコーズの射程50mも過ぎている…!

「ば…『爆弾スタンド』は『遠隔操作』!?
 バカな! あのパワーで遠隔操作なんてありえないッ!」

その常識外れの事実に康一くんも狼狽える声が出てしまう 
動揺し荒い息をつく康一くん… その瞬間、シアーハートアタックはいきなり康一くんの方へ強襲!?
その動きから承太郎は、シアーハートアタックがターゲットを狙う法則を見抜く

「わかったぜ 思ったとおりだ
 …そいつはガラガラヘビのように「体温」を探知して自動的に追撃してくる『スタンド』なのだ
 興奮して体温の上昇した君を先に探知したのだ 『犯人』<ヤツ>の意志はもう関係ない……
「自動操縦」! だから遠隔操作でもパワフルに攻撃できるッ!」

―――だが康一くん、エコーズで自分の身を守ろうにも 
承太郎の言いつけを守らず犯人探しに使ってしまい、自分の身を守る手段がない…!
そんな康一くんのピンチに承太郎も「やれやれだぜ」と漏らすのであった

<続く>
2023/07/03(月) 19:21:58.46ID:???
康一が慢心したからのピンチなんだろうけど、承太郎のコミュニケーション不足も原因だと思うの自分だけ?
2023/07/03(月) 19:49:14.52ID:???
こいつDIOより強いんじゃないの
2023/07/03(月) 21:01:50.68ID:???
ラストのやれやれだぜ
あれ自分の言う事聞かない康一くんに呆れてるっていうんじゃなくて、もっとこう

(オレも若い時はナマイキな大人に逆らったりヤキ入れたりもしていたが
 いつの間にかオレの方がナマイキな大人になっちまってたか…)

みたいのが混じってる「やれやれだぜ」っぽく感じる
2023/07/03(月) 22:28:10.71ID:???
AIでディオを復活させた

tps://youtu.be/bbeqyUxPPSQ
tps://youtu.be/eIquwmmsYOU
2023/07/04(火) 05:43:29.90ID:???
今回の康一くんは完全にやらかし役を割り振られてるな
相方が承太郎だとしかたない

ネズミ狩りでは仗助が最後に見せ場をもらえたけど
今回の康一はどうだろう

まだ露伴がこの殺人鬼吉良にからんでない以上
vs重ちーに続き今回も吉良とは決着までいかないことはほぼ確実だけど
インドでアヴドゥルに守られたポルナレフみたいに
康一が承太郎に守られて負い目を感じ、その後精神的成長みたいな展開かな
康一は主人公以上に主人公してるからもう成長しなくていいのに

承太郎や露伴みたいな自由そうな社会人は
街に潜む殺人鬼捜査には欠かせないが、あんま出しゃばると
主役世代が霞むし難しいな
2023/07/04(火) 07:28:03.69ID:???
おくち引っ張られていたがるシアーハートがなんかかわいいw
やってることは間違いなくえげつないのに
2023/07/04(火) 07:50:52.96ID:???
今回の康一の失敗はエコーズACT3誕生の前振りだな
この手のパワーアップは1-2の3で完成形に至るもんなんだ
2023/07/04(火) 07:52:09.10ID:???
>>409
主人公補正をなくしたおっさんのエレジーだな
美味しい立場だ
2023/07/04(火) 07:55:34.66ID:???
遠隔操作スタンドは電気のON/OFFみたく瞬時に出し入れできないんだな
射程50mでもいきなり50m先にスタンドを出現させたりはできない
まずすぐ近くに出して向かわせないとならない
しまう時は逆に近くに呼び戻さないとならない
2023/07/04(火) 09:22:52.28ID:???
承太郎が一発オラオラして気絶させればすぐに消えるんじゃね?
なお目を覚まさせる方法
2023/07/04(火) 09:40:48.26ID:???
遠距離型ってスタンド使いにも見えなくて触れられない電気コードみたいなのがあるのだろうか
2023/07/04(火) 14:27:34.98ID:???
法皇の緑は遠くへ行っても有線だったな
2023/07/04(火) 17:52:00.74ID:???
よくよく考えると3部の頃は何も言わないでも察してくれるなる仲間ばかりだったんだな
2023/07/04(火) 17:54:26.09ID:???
>>419
まず母親が察してくれる人だし仲間は

祖父
似たような性格のやつ
コミュ強
落ち着いた大人

だからな
2023/07/04(火) 18:41:18.63ID:???
 第356話
 本当の後悔!

(承太郎さんは本体である『犯人』<ヤツ>を『エコーズ』で追うなと言われたのに………
 承太郎さんの事をエラそうにしている説教好きと思って忠告を無視してしまった…
 ぼくは自分で利口ぶってるという最低のマヌケだった………)

遠隔操作にありながら『体温』に向かって追撃する、康一くんの常識外れのパワーを持った『自動操縦のスタンド』
康一くんの想像の範疇を超えたその相手は、承太郎の注意を無下にした康一くんを狙いすましたように真っすぐつっこんでくる…

(だが 真の『後悔』は"このあとやって来たんだ" このあと…ぼくは『無事』だった!助かったんだッ!
 でも考えてみて…『無事』"だったからこそ" 本当の『後悔』ってやつはあるんだ………)

康一くんに真っすぐつっこむ爆弾スタンド、それを防ぐために承太郎はスタープラチナで時を止めると共に
床板の破片をスタープラチナのパワーで強烈に床に擦り付けると、その摩擦熱で木材が発火!

「『体温』を探知して追撃してくるスタンド………
 この店の『主人』を一番最初に攻撃したのは……主人は『熱い飲み物』を『手』に持っていたから…
『体温より熱い飲み物』……」

そして時は動き出すと共に、床板が勢いよく燃え上がる!! 
その瞬間、康一くんに襲い掛かろうとしたシアーハートアタックは即座に方向転換、炎の方へと向かう
やはり狙う法則は『温度の高い方』を優先するというのがこれで確定したが…

「しかし『体温』の音頭で爆発するってーのならやばいぜ―――――
 そうなると『炎』の手前でこいつは爆発することになる………」

とっさにスタープラチナの両腕を交差させて防御態勢を取るが
その瞬間シアーハートアタックが承太郎の目の前で爆発!! 爆風に巻き込まれ、承太郎が傷だらけで吹き飛ばされてしまう…!!
そのあまりに残酷な光景に目を見開き悲鳴を上げる康一くん そして吹き飛ばされた承太郎は血まみれで意識を失ってしまう・・・
2023/07/04(火) 18:41:56.62ID:???
そしてなおも、シアーハートアタックの眼光は二人の体温を感知し、さらなる追撃を仕掛けようとする
傷だらけの承太郎の姿に、康一くんもこの状況を引き起こしてしまった自分の迂闊さに後悔が浮かんでいた…

(本当に『後悔』した……… ぼくは承太郎さんを『人生の教師』と思うべきだったのだ!
『厳しい教師』と理解すべきだったのだ………)

どうにか承太郎を引きずってその場を逃げ出したいが、シアーハートアタックは強烈な勢いで二人の元へと向かってくる…!
だがそこで康一くん、電灯を全部つけることでそちらの高温に向かうように仕向け、どうにか時間稼ぎを試みる
すると康一くんは運よく台所に到達、ここなら囮にできる高温のものがいくらでもある
さらに電話もすぐ近くにあり、これなら仗助を助けに呼べる―――と、思われたが…
台所のコンロはガスコンロではなく熱を持つまで時間のかかる電気コンロ!これでは時間稼ぎにならない…!!
さらにオーブンまで電気タイプ、すぐに火のつくようなライターもマッチも見つからない
そうしてるうちにすべての電灯を破壊したシアーハートアタックが雪崩れ込んでくる…!

そこで康一くんは、先ほど店主がホットコーヒーを飲んでいたことに着目
ならばお湯があるはずと、辺りを見渡すとお湯を沸かす魔法瓶を発見!爆弾スタンドへと投げ飛ばすが
よりによって魔法瓶はカラッポ!!もう完全にシアーハートアタックの足を止める手段がない…!!
不気味なキャタピラ音を響かせながら、二人の元へと近づくシアーハートアタック―――

「待てよ……… 承太郎さんの言うとおり "よく"観察すると…… 
 "こいつ" 『弱点』があるぞッ……… 気がつかなかった『弱点』が!!!
 それにムカついて来たッ なんでくそったれの『殺人鬼』のおかげでぼくがおびえたり後悔したりしなくちゃあならないんだ!!?」
そこで康一くんは、目の前の相手の『弱点』に気付くと共に、エコーズを自分の元へと帰還
理不尽な危機に対する怒りにその髪を逆立たせ、激昂に目を見開きながらその殺意へと立ち向かう…!!

・・・同じ頃、いまだ自分の元へと戻ってこないシアーハートアタックに、不安げな様子が浮かぶ吉良
だが戻ってみるのもヤバいか…吉良自身も、そんな迷いが脳裏に浮かび始めるのであった

<続く>
2023/07/04(火) 22:35:10.12ID:???
康一くん覚醒キタコレ!これで勝つる!
2023/07/05(水) 06:15:21.48ID:???
>(だが 真の『後悔』は"このあとやって来たんだ" このあと…ぼくは『無事』だった!助かったんだッ!
 でも考えてみて…『無事』"だったからこそ" 本当の『後悔』ってやつはあるんだ………)

なんか一部ニ部ではナレーションがやってた演出を
康一が担当してるな

そういえば今では思いっきり当事者ではあるものの
4部の最初から康一は語り手役だったな
ある意味原点回帰か

>(本当に『後悔』した……… ぼくは承太郎さんを『人生の教師』と思うべきだったのだ!
『厳しい教師』と理解すべきだったのだ………)

なんか内面描写への偏りや自省傾向が漫画っぽくなくなってるな
今の作者はこういうノリがやりたいということか?

>"こいつ" 『弱点』があるぞッ……… 気がつかなかった『弱点』が!!!
やっぱ主人公以上に主人公してるな

>それにムカついて来たッ なんでくそったれの『殺人鬼』のおかげでぼくがおびえたり後悔したりしなくちゃあならないんだ!!?」
敵に対して奮起するのはいいことだが
あんま感情的なのは失敗のもとな気もするぞ
今回のは使命感とか町を思う気持ちと比べると私情寄りの怒り方だし

吉良がこれで終わるわけはない=良くて痛み分けだろうから
一矢報いたものの肝心のところで逃す前フリか
2023/07/05(水) 06:59:32.63ID:???
弱点が温度感知に関するのは間違いない
でその対処にアクト2のしっぽ文字を使うのも間違いないだろうが、どう使うかな
「メラメラ」「ドジュウゥ」みたいな熱文字を貼り付けてそちらに向かってる間に逃げるか
「カチコチ」「ヒンヤリ」みたいな冷たい文字で誤認させて混乱してるうちに射程まででるか

> それにムカついて来たッ なんでくそったれの『殺人鬼』のおかげでぼくがおびえたり後悔したりしなくちゃあならないんだ!!?」
ただ康一のこの怒りの叫びから「逃げる」って選択はない気もするのが問題だな
正直スタプラですら破壊できない相手をどう潰すのか
2023/07/05(水) 08:37:51.30ID:???
しっぽ文字自体はダメージ受けるんだっけ?
スタンドのしっぽの一部ってことは康一の尾てい骨かムスコにダメージがくる?

もっとも康一のジュニアは由花子の内臓まで引きずり出す勢いの髪攻撃を食らっても平気だったっぽいから
防御力高いのかもしれないし
作風からしてこういうバトルからシモネタにはいかないわな
この作者、シモのワードは罵倒語でけっこう出すけど
トイレトラブルの多いポルナレフでも大事な部分がどうかなるような展開にはしなかった
2023/07/05(水) 19:04:15.50ID:???
 第357話
 命令シテクダサイ!

町に潜む殺人鬼に命を狙われるという恐怖に向けて、声を上げて怒りを露わにし
髪をザワザワ逆立たせ、その理不尽に立ち向かおうと爆弾戦車に挑む康一

「ますます『ムカッ腹』が立って来たぞ………
 なぜ殺人鬼のためにぼくがビクビク後悔して『お願い神様助けて』って感じに逃げ回らなくっちゃあならないんだ?
『逆』じゃあないか?
 どうして ここから無事で帰れるのなら『下痢腹かかえて公衆トイレ探している方がズッと幸せ』って
 願わなくっちゃあならないんだ………? ちがうんじゃあないか?

 "おびえて逃げ回るのは"『殺人鬼』ッ! "きさまの方だァ"ァ―――――ッ」

その叫びと共に、エコーズACT2がシアーハートアタックの突撃を真正面から受け止める!!
そしてそれと共にACT2のしっぽ文字を変化させ―――!
「『体温』に向かって決して突撃をやめない……
 "でもそこなんだな"! "おまえ"の『弱点』はッ! "そこにある"
 決して"やめない"ってところに『弱点』はあるッ!」

・・・同じ頃、靴屋を脱出した吉良はすでにシアーハートアタックを射出して3分近く経過していることに気付き
靴屋の方で何が起きているかは、吉良の方からは伺えないが…
だが吉良は自分の『シアーハートアタック』に『弱点』は"ない"とハッキリ断言し、今はその帰りを待ち続ける…

康一の方に視点を戻し…
シアーハートアタックの響くキャタピラ音を冷たく見下ろす康一は、電話で仗助に助けを求めようと試みていた所
すると康一が片足をあげると、シアーハートアタックが勢い良く壁に激突 そのまま康一の横を素通りし何かを追いかけており
よく見るとシアーハートアタックの車体には、エコーズのしっぽ文字、[ドジュウウ]が前方にぶら下がる様に張り付けられていた

「これでこいつはぼくらを見失った…
 ずう〜〜〜っとそうやってアホみたいに「ドジュー」のしっぽ文字の『熱』を追い続けてろ…… (ギャルギャルギャル ウロウロ)
 目の前にぶら下がってるニンジンヲもう少しで食べられると思って走り続けるロバのようにね……… それがおまえの『弱点』さ………」
2023/07/05(水) 19:05:04.37ID:???
こうしてシアーハートアタックの脅威の無効化に成功した康一
改めて仗助に助けを求めるべく電話をかける が…そこで何か、電気コンロから音が聞こえるのに気づく
先ほど電源を切ったはずの電気コンロが、今になって熱を帯び始めていたのだ…!

「スイッチを入れた時はすぐに熱くならないで切ってから今ごろドンドン熱くなってくるぞ!
 何!この不便なモノ!こんなんでオイシイ料理ができるのか!?」

ついにはエコーズの[ドジュウ]の熱を、電気コンロの余熱の方が上回り反応を始めるシアーハートアタック…!
そのまま文字を無視し電気コンロへと突っ込んでいく!! 康一も仗助に今いる場所を伝えるが
それと同時にシアーハートアタックが、しっぽ文字もろとも電気コンロを爆発!!
とっさに承太郎を引きずりながら、部屋から脱出はできたが
しっぽ文字を破壊されたことで康一の背中にも引き裂かれる痛みが走る…!

そして更に、なおも康一たちを狙うシアーハートアタック…
しっぽ文字を破壊されてどう戦えば…それでもその凶悪な相手に立ち向かうべく、エコーズを呼び出そうとするが
何故かエコーズは、康一の呼びかけに反応しない…?困惑しながらあたりを見渡すと
エコーズACT2は、いつの間にか背中から真っ二つに引き裂かれて地面に倒れていた…!

まさか今の爆発でやられ…いやちがう、もし爆破でやられたのなら本体である自分も死んでるはず
そこで康一は、以前にもこれと同じような事があったことを思い出す 
前にもエコーズの殻が割れた時、ACT1がACT2となって進化した そしてそれが意味するものは…!!

「ま まさかッ!!」
そこに姿を現したのは、人型に進化した新たなエコーズ、『ACT3』!!
・・・なんだけどイキナリ現れた『ACT3』さんに、ちょっと困惑が浮かぶ康一に、『ACT3』が口を開く

【命令シテクダサイ】
「 う わ オ ッ 『エコーズACT3』!! ひょ…ひょっとして成長したんですかァ!?ぼく!?」

<続く>
2023/07/05(水) 20:23:20.85ID:???
この露骨なDisり具合、荒木センセ電気コンロになんか恨みでもあんのかw
2023/07/05(水) 21:29:17.75ID:???
虫型 act1
 ↓
虫と人の中間 act2
 ↓
完全に人型 act3

虫から人に変わっていくの、まさしく『進化』って感じでいいな
さらにact4とかになったらどう変化するだろう、スタプラサイズのマッチョになったり?
2023/07/05(水) 21:36:09.77ID:???
人格持ってて命令しなきゃいけないのは不便かも
いや融通きかせる有能な付き人になるなら便利かも
2023/07/05(水) 21:40:56.27ID:???
スタンド自体が人格持ってるってのは地味に3部の時点で示唆されていたけど
ここまで自我持ってるのは初めてだな
2023/07/06(木) 00:40:58.34ID:???
ダンゴがかおにくっついてるみたいなACT3のデザインが本当に独特って感じ
特撮とかアニメのジャンルならまず「カッコ悪いからやんない」ライン
ジョジョ独自の路線をわき目もふらず邁進してるな
2023/07/06(木) 00:44:30.12ID:???
電気コンロの熱が「ドジュウ」より熱いって理屈はよくわかんない
というかとぼけてきたACT2のよくわかんなさのメッキが剥げちゃった感

ドジュウって音から連想する熱さがどのくらいなんて
完全に文字を読んだ奴の主観でしかないから
本当に定まった温度の熱を出してるコンロと比べてどうこういうのは
モロに話にならない虚実の比較になる
こんなもん納得しようがない
2023/07/06(木) 04:24:21.41ID:???
>>434
今更過ぎるというか
能力のご都合主義さや論理性のいいかげんさはこの作者の持ち味みたいなもの
メッキが剥げたんじゃなく
メッキだと分かってても気にせず読む漫画なわけで
434個人の許容ラインを超えただけでは?
2023/07/06(木) 06:04:10.72ID:???
しかし今回で康一君がアクト3に極限進化したことで、吉良の方も[第三の爆弾]があることが確定した気がするな
一と二があるなら、三があるのは間違いないだろう
「まさか私がキラークイーン、第三の爆弾を使うまでに追い込まれるとはな…」みたいなの定番だしw
2023/07/06(木) 06:51:44.53ID:???
>>435
B
2023/07/06(木) 08:27:33.34ID:???
しかし今までの流れだとAct3ってどんな能力なんだ?

Act1が擬音を発生させる、Act2が擬音と同じ効果を実際に発生させる……と来ると
Act3は「メメタァ」とか「イジケー」とか実際にこの世には存在しない音まで無理矢理擬音として発生させて反映させる能力とかかな
2023/07/06(木) 17:10:12.63ID:???
1が音を貼り付ける
2が音に力を付与させる
となると3は音に質量を追加させたりとか?

たとえば「メラメラ」「ゴウゴウ」なら実際にそこに炎を出したり
「ドッスン」「ズシィン」なら上から16tボム落としたりw
2が二次元的な力なら3は三次元的な力って意味でもネーミングに沿ってるハズ
2023/07/06(木) 17:33:21.28ID:???
威力アップ系の進化は荒木らしくない気がする
2023/07/06(木) 19:17:55.43ID:???
 第358話
 ACT3の『能力』!!   「すごいぞッ ぼくの『ACT3!!』

爆弾戦車、シアーハートアタックの窮地を前に康一はエコーズの新たな進化『ACT3』を発現させる
だがまだどんな能力なのかは未知数、『命令しろ』とACT3は言うが…
とりあえず『ぼくらの身を守れ』とACT3に命ずる

【………】
「………あの… 守ってください…お願いします できるんですよね?」
【ワカリマシタ】

ちょっとテンポがマイペースだが、その命令に従い
宙に浮いた状態から一瞬でシアーハートアタックの前に立ちふさがるACT3!
その移動の風圧だけで、康一本体をも吹き飛ばすほどの凄まじいパワー!!

「す…すごいスピードだ!! 『ACT3』!! ちょっと動いただけでこの『スタンド』!!
 こ…この風はッ!! 『ACT1や2』とは全然比較にならないスピードを持ってるぞ!!」

するとACT3、なにやら拳法の構えのような不可思議なポーズを取ると共に
せまりくるシアーハートアタックに向けて、自らの能力を放つ!

【必殺 『エコーズ3 FREEZE!!』】
それと共に、ACT3のラッシュが放たれる―――が、その攻撃は容易くシアーハートアタックに抜けられてしまう!?
\アギャ/そのまま勢いよく弾き飛ばされ \HO!/転がり回るACT3、これには康一も困惑

「!? お おい『ACT3』……?な ?なにしてんだ?それは!?」
【手ゴワイナ! ダメデス ハァハァ 敵ハマジニ『ヘヴィ』ナパワー持ッテマスネ……… <ASS FUCKIN
 S・H・I・T 押シ負ケテシマイマシタ】

「だめです〜? 押し負けぇ・・・?
 ふざけてんじゃあないよッ!『ACT3』 突っ込んでくるッ!僕らの身を守れって言ってるんだッ!」
【『守ルコト』ナラ終ワリマシタ ゴ命令ドーリデス スデニ『完了』シテイマス】

声を荒げる康一に、淡々とそう返すACT3 だが目の前には無傷でせまりくるシアーハートアタック…!
まるで役に立たないACT3には康一も悲鳴が出てしまうが――― 
目の前まで来たところで、突然シアーハートアタックが地面に陥没!?

ギャ ギャル ギャル ≪コッチ ヲ・・・・・・≫   ズ ン   ≪ミッ≫
そのまま鈍い、重い音が響くと共にシアーハートアタックは完全に地面にめり込み動けなくなる…!!
2023/07/06(木) 19:18:23.05ID:???
同じ頃、カフェ・ドゥ・マゴでシアーハートアタックの帰還を待つ吉良
いくらなんでも遅すぎる自身の相棒に、吉良も困惑の声が洩れ出ながら、左手の時計から今の時間を―――
その瞬間、突然吉良の左腕がひとりでにテーブルに叩き付けられる!?

コーヒーカップを割り、下の皿も押し付けるように割ってしまう自身の腕に戸惑う吉良
そこに異変に気付いた店員が声をかけるが、吉良も何でもないとしつつ支払いを済ませようとするが
今度は財布からお金を取り出そうとする『左手』が、凄まじい『重さ』に持ち上げられず…!
ついには吉良の『左手』が、テーブルをも真っ二つにたたき割ってしまう!!

「!? バ…バカなッ! 『左手』がッ! 『左手』に!!」
(40〜50kgの『重り』をつけられてるようだッ!
 向こうで何が起こってるんだ!……わたしの『シアーハートアタック』はあの"クソかす"どもに何されているんだ!?)
「しかもこの赤の他人どもの前で『赤っ恥』をッ!」

店員のお兄さんも突如うずくまる吉良のもとに駆け寄るが
吉良の『左手の重さ』は、店員の衣服もバリバリに破いてしまう お客様ヒドイ

康一の方に視点を戻し、道路にめり込む目の前の爆弾スタンドの姿に
康一も自分のスタンド『ACT3』にいったい何をしたのか問いかける いったいこの能力は…?

「ねえ!?ACT3 これ何の『能力』なの?
 どーして動きがにぶくなってんの?答えてよ〜〜〜!!」
【『3(スリー)………FREEZE!!(フリーズ)』
『スリー』と『フリー』ガカケテアリマスネ ダカラ『ドーダコーダ』言ウワケデハナインデスガネ】

…そして吉良も左手の異変から、シアーハートアタックを直接回収するために現地に戻らざるを得ず
康一の電話を聞きつけた仗助、億奏もその場に駆けつけようとする
揃いつつあるスタンド使い達、決戦の舞台も少しずつ整いはじめるのだった

<続く>
2023/07/06(木) 19:49:40.80ID:???
ACT3のこのキャラなんだよwww
2023/07/07(金) 06:02:35.05ID:???
しかしなんでスリーになっていきなり重力操作になってんだろ
音メインだったワン、ツーからいきなり方向性変えてきたけど、なんかこれに由来する元ネタでもあるんかな
2023/07/07(金) 06:14:30.75ID:???
「スリー」と「フリー」をかけてるっていうから
ダジャレ的な能力なのかね
発想次第で色んなことが出来そうな
2023/07/07(金) 06:19:41.27ID:???
目立ちたくない吉良が不特定多数の前で悪目立ちしまくり
屈辱だろうな

康一くん3部後半の修辞ラッシュみたいな感じで何度か怒りアピールをしてたわりに
怒りのテンションすぐ醒めてるなw

あの怒りはアクト3への進化のためだけのノルマみたいなものか

このままで済むとはどう考えても思えないが
こっからまた吉良の攻勢にもどすとなるとめちゃ長引きそうだな
2023/07/07(金) 08:36:19.42ID:???
重くするって随分一芸特化の対症療法臭いな
アイディア練る時間が足りなかったか
2023/07/07(金) 08:37:53.66ID:???
これ「言葉の重みが~」みたいな無理矢理なこじつけする信者が出てくる奴だ
2023/07/07(金) 08:40:22.12ID:???
アスファルトに沈没する程の重量が
50キロって無理がある
具体的な重量を加えるんじゃなく
「相手が堪えられない体感的な重さ」を乗っけるって認識でいいのか
2023/07/07(金) 19:42:39.57ID:???
 第359話
『目の前』の男!!

自身の能力『スリーフリーズ』で動けなくなった爆弾スタンドを、空中で悠々と見下ろすエコーズACT3
ただ、完全に動きを止められたわけではなく、地面に盛り込みながらも、それでも少しずつ迫っては来ており…
するとACT3、あまり遠くに離れないよう康一に告げる 自分の射程距離は5mとも

「射程距離が なんだって?」
【ACT3ハ『5m』デス 私タチハ成長シタンデス 『パワー』モ強クナッタンデス
 ACT2ヨリ射程距離ガ短クナルノハ ショーガナイコトデス
 アナタガ『5m』以上離レルト コイツノ『重サ』ハ消エテ
 アエグノモヤメテ俄然 元気ハツラツ 発情シタミタイニ向カッテキマス】

ただしその分、近づけば『重さ』もパワーアップできるとのこと
30cmあたりなら完全に地面に張り付けにできる可能性もあるが… "かも"との言葉に少し不安を覚える康一
それに今のスピードなら承太郎を引きずりながらでも対応可能
この間合いで十分としつつ、早く仗助くん来てくれないかとその助けを待ち続けるが…

―――同じ頃、吉良の方は自身の左手に感じる重さにまともに立つこともできなくなってしまい
どうにかその身を引きずりながら、靴屋の通りに戻ろうとしつつ…この状況に吉良も忌々し気な表情が浮かんでしまう

(人前で『目立った行動』をすること… それはこの『吉良吉影』が最も嫌うことだ…
 それが赤の他人の前でこんな屈辱の『生きっ恥』をかくとは…)
とにかくこの状況を打開するべく現地の方に戻ろうとする…
そんな吉良にガラの悪い男たちがインネンつけて絡んでくるが、吉良は開口一番「消えろ」と言い放つも
左手の重みでうまく動けない吉良に対し、ネクタイを掴み上げて恫喝する男たち
そして男が足を引っかけて転ばすと、吉良が勢いよく転倒!左手が地面にヒビが入るほどに叩き付けられてしまう…!!

倒れる吉良の姿に、自分たちのストレス解消の良いオモチャを見つけ笑い声を上げる男たち
さらに靴紐も両方の靴をだんご結びにして身動きも取れなくしてしまう…
すると懐から吉良のサイフが落ちる 吉良も気づいていないのか辺りを見渡し、遠慮なく頂戴―――
…サイフの金を取り出そうとした瞬間、男の指がハジケ飛んだ

「『キラークイーン』第一の爆弾」(触れた物を爆弾に変える)
…指の千切れた痛みに悶絶する男を無視し、キラークイーンが財布を回収
結ばれた靴紐も切断し、改めて今度こそ、この厄日にうんざりした声を上げつつ現地に戻ろうとするのだった
2023/07/07(金) 19:43:28.23ID:???
康一の方に視点を戻し…シアーハートアタックの異変に気付く
スタープラチナの全力でも破壊できなかった爆弾戦車にひびが入り、そこから血が洩れ出る姿に
おそらくはこの『重さ』で本体の方にダメージが通って来たのではないかと見る康一

・・・すると、その場に新たに一人、息を切らせて左手から血を流すスーツ姿の男が近づいてくる
その姿を前に、一瞬、その場の時が止まったかのように 康一も、ACT3も、シアーハートアタックも 静まり返る―――
そしてその男は、ため息交じりに康一に向けて、まるで世間話をするように口を開く…

「今度ぶどうヶ丘高校の方に『スポーツジム』がオープンするそうだが………
 真剣に『会員』になることを考えたよ… 『体力』をつけなくっちゃあな……‥
 でもあーゆートコの『会員』ってのはどーなんだろうな?
 一週間もフロに入ってないヤツが tnpいじった手で同じダンベル持ち上げたりプールに入ったりするのかな?
 
 時間はここまで3分で着いたな……… でも横断歩道を渡る時が一番「体力」のなさを実感したよ…
 横断途中で休んじまったら 信号が「赤」に変わって車にブースカいわれるからな」

―――そんな気さくに声をかける目の前の男は、誰かに助けを呼んだのかと問う
仗助と億奏は家の位置からまだ時間はかかるはず、彼女持ちのはずだが女に助けを求めるわけもないであろう、とし
康一もその正体に気付くと共に、その場の空気が重いプレッシャーに包まれる…!

「こっ こっ こいつ・・・・・・・・・
 "こっ こいつがッ"! 『目の前』にいるこの男がッ!」
「フ〜〜〜〜〜 『ボタンの付いた上着は………』 "おいて来た"よ……… "あとで取りに行く"……

 君を…… 始 末 し て か ら ね……!」

そう、ついに康一は町に潜む殺人鬼、『吉良 吉影』と対峙する…!!

<続く>
2023/07/07(金) 19:53:18.03ID:???
チンポいじったっていうのは
オナニーの後手洗ってない奴ってニュアンスだよな
2023/07/07(金) 19:55:45.56ID:???
しかし腐りかけた女の手首持ち歩いて
触ったり舐めたりしてる奴に衛生観念語って欲しくないわ

自分以外に不潔ってレッテル貼って自尊心をキープしてるクソみたいな奴って表現がナイス
2023/07/07(金) 19:59:53.20ID:???
ここで低姿勢に振る舞ってやり過ごせず
「消えろ(キリッ)」とか言っちゃうあたりが吉良の限界なんだろうな
心の平穏がどうのとかのたまっても
結局ムカつく奴には何がなんでも一発かますって拘りが最優先
2023/07/08(土) 10:23:43.66ID:???
>仗助と億奏は家の位置からまだ時間はかかるはず、彼女持ちのはずだが女に助けを求めるわけもないであろう、と

学校でスタンド使いと遭遇したから
吉良なりに調べまくったということ?
2023/07/08(土) 16:38:22.22ID:???
残業しないだろうし無趣味だしで
暇ならありそう
2023/07/08(土) 19:07:51.99ID:???
 この男……… 想像していたよりも『普通っぽい顔をしている』と思った………
 だがこの男の顔の裏側は どんな罪人よりもドス黒く呪われている…
 いったいこの瞳の奥は 自分のどんなおぞましい行為を見…焼き付けているのか?
 このコンサートピアニストのような指は いったい何人の『人間の死』に触れて来たのか?
 何年も何年も… 何人も何人も… 鈴美さんも『重ちー』くんも・・・

「ぼくの目の前にいるこの男がッ!」
(こいつの方からあらわれやがった!)


  第360話
  敗北感…!!


ついに目の前に現れた、街の殺人鬼『吉良 吉影』
その姿を見た瞬間!康一の怒りの雄叫びが響くと共にACT3突撃!!そのラッシュが吉良に放たれる!
が…ACT3のラッシュ攻撃に対し吉良は自身のスタンド『キラークイーン』を展開 容易くその攻撃をさばかれる…!
そして裏拳一発で追い返され、吹き飛ばされるACT3と康一 思わぬ反撃を受け康一も戸惑いの声が出てしまう

「な…なんでこいつ『スタンド』が二体いるんだ? 『スタンド』はひとり一体のはずだぞッ!」
「『シアーハートアタック』は『キラークイーン』の左手から発射した追撃爆弾だ………
 だからダメージはわたしの『左手』だけにある」

さらに今、康一が吹き飛ばされたことにより爆弾戦車がACT3の射程から離れる
縛り付けてた『重さ』が消え、シアーハートアタック復活! 吉良自身の左手も軽くなり笑みが浮かぶ

【S・H・I・T 『復活』シマシタ
 モーイッペン『3−FREEZE』デ攻撃シナクテハイケマセン!】
「なるほど 『射程距離』か?」

そして吉良自身と、シアーハートアタックの両方が康一とACT3へと迫る…!
『3−FREEZE』は二体を同時に重くすることはできない、一度に『重く』できるのは一体だけ…

「『犯人本体』を"重く"しても『爆弾スタンド』は自動操縦だから…止まらない……
 『爆弾』を"重く"しても『本体』はくる! 左手だけだから………」
【ドッチデスカッ? 早ク命令シテクダサイ ドッチヲ攻撃スルンデスカ!?】
「バッ!! 『爆弾』を止めろ―――――ッ!!」

そしてシアーハートアタックに向けてACT3の力が放たれるが
次の瞬間!ACT3はキラークイーン本体の足に踏み潰されてしまう…!!
458奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/07/08(土) 19:09:06.70ID:I78+vmRM
「フ〜〜 どちらを攻撃しても……… 君は……敗北する運命だったってわけだな…
 だが…『弱点』はないと思っていた『シアーハートアタック』だったがぜんぜん役に立たなくなるとはな…
 ここまで苦戦するとは思わなかったよ………君はたいしたヤツだよ
 カフェでは赤っ恥をかかされ弁償させられるし ゴロツキにもからまれた……かなり『してやられた』って気分だよ

 初めてだよ ここまで追い詰められたのはな……警察だろうと誰だろうとね……
 なんか…ちょっとした『敗北感』まで感じるよ… まったく敬意を表するよ たいしたヤツだ君は…」

ACT3を足で押さえあれ、動けない康一に向け、勝者の余裕たっぷりに涼しい顔でそう言い放つ吉良
すると吉良は不意に康一にティッシュかハンカチか持ってないかを問う
突然の問いに康一も戸惑い気味ながら、持ってないと返すと…

「持ってない…か……… じゃあわたしのを使いたまえ」
康一の前にポケットティッシュを投げ渡し――― 次の瞬間吉良の拳が康一の顔面に突き刺さる!!

「鼻血がいっぱい出るだろ? "それをふくためにな"……
 これから君をなぶり殺すからな……… 君の友人が来るまで一分とちょっと…
 じゃなきゃ公衆の面前で『赤っ恥のコキッ恥』をかかされたこの気分がおさまらん」

顔面から血があふれうずくまる康一に向け、さらにその指を踏み潰し
悲鳴で空いたその口につま先をねじ込ませ、そこから強烈に髪の毛を掴み上げ、顔面を地面に叩き付ける…!!

「ほら〜〜〜「ティッシュ」が必要だろ? (康一の顔面をティッシュでゴシゴシ
 ふいてやるよ…鼻血が出ていいことはなにもない…
 鼻の内側の皮膚ってのは 脳に直接酸素を送り込んでいて鼻がつまるってことは脳の働きがにぶるそうだ…
 でもな……… わたしもさっき今の君のように地面にはいつくばったんだ………
 
 あと一分したら『キラークイーン』で吹き飛ばしてやる それまでわたしを見習って 同じ痛みに耐えろ………
 わたしを見習うんだよォ―――――ッ ああ―――――っ!!」

さらに声を荒げて康一の顔面を何度も何度も、地面へと叩き付ける…!!
―――が、その怒りの暴虐に晒されながら…微かに、康一は『目の前の殺人鬼』に向けて、こう絞り出す

「お まえの… 名前……… は 『吉良吉影』………だ」
「!!」
「『吉良吉影』…… それが……… おまえの本名……… だ」

突然、明かしていないはずの自分の名を口にされ、戸惑いが浮かぶ吉良
気づけば康一はいつの間にか吉良の財布を抜き取り、免許証から彼の名前を確認していたのだ
…だが、自分の名前が分かった所でこれから康一が殺されることに変わりはない、ハズだが―――
2023/07/08(土) 19:09:54.31ID:???
「ああ…たしかに『これから おまえはぼくを殺す』 でもね………
 こんなぼくにさえあんたの名前がわかったんだ… あんたはたいしたヤツじゃあないのさ………
 今は逃げれるかもしれない………でもどう思う? こんなちっぽけなクソガキに簡単に名前がバレてしまったんだぜ…

 もう一回言うぞ 『ちっぽけなクソガキに……』 バレたんだ………
 おまえはバカ丸出しだッ! あの世でおまえが来るのを楽しみに待っててやるぞッ!」

康一の罵声を受けて、吉良のまぶたが怒りに震えると共に
キラークイーンの拳が康一のどてっ腹を貫く!!

…こうしてまた一人…康一までもが吉良の犠牲となってしまうが
あざ笑う笑みが浮かぶかのような康一の姿に、吉良の胸中には言いようのない敗北感が刻まれていたのだった…

<続く>
2023/07/08(土) 19:21:57.02ID:???
仗助が間に合うからってやりたい放題だな
2023/07/08(土) 19:25:16.97ID:???
キラークイーンはパワー型だが
逃げる・殺す・証拠隠滅しか長年やってこなかった吉良には宝の持ち腐れだと思う
ACT3が負けたのは単に康一が人型スタンドを使って戦う経験がゼロだから
2023/07/08(土) 19:46:17.96ID:???
まあへんなはなし、康一くんレベルだと間違いなく仗助間に合うって安心感あるのは確か
これが露伴あたりだとまだ生き残れるかは半々くらいなイメージだな
2023/07/08(土) 21:44:42.87ID:???
>>『スタンド』はひとり一体のはずだぞ
これに貸してはお前が言うなと言いたい
2023/07/08(土) 22:40:17.69ID:???
ただ康一がここで生き残ると吉良の情報がゲットできちゃう=吉良事件はほぼ片付くのが確定、だからな
康一が生き残って、なおかつ吉良が逃げ切るというのはなかなか想像がつかん展開ではあるが
なにより康一を助けるためには、仗助が吉良を倒さんといかんからな…はてさてどうなることか
2023/07/08(土) 22:49:38.44ID:???
結局Act3って単に重くするだけの能力なん……?
今までの能力の成長と一貫性が無い上に
結果的には今回の敵に刺さる能力だっただけでむしろショボくなってね?
(っていうかAct2で「ズシィイイイン」ってやれば同じじゃね)
2023/07/09(日) 00:12:22.22ID:???
ひょっとしたら正当な進化じゃないのかもな
精神的な爆発力がスタンドの成長を促進させたが
状況の加えるストレスを解消するって思いが強すぎて
「爆弾戦車をなんとかする」って方向性に特化した能力になってしまった
2023/07/09(日) 00:13:41.59ID:???
言うなれば悪あがきしてたら降って湧いた対症療法的なご都合主義って奴
2023/07/09(日) 00:14:25.45ID:???
よく考えたら康一が最初に見たスタンドって軍隊型のバッドカンパニーやん
一人一体っていう偏見とは無縁だと思うんだが
2023/07/09(日) 06:38:05.99ID:???
act3が性格上なんも言わないだけで他にも色々能力あるんかな
スタンドってある意味発想力の象徴みたいなもんで、億泰を代表的にそんな使い方出来んの!?てのが多いが
康一の方は最初のインパクトがデカすぎて、「相手を重くする」以外の発想が浮かばんのかなー まあ状況的に色々試したりも出来んだろうが
2023/07/09(日) 13:52:31.42ID:???
>>454が書いてた通りの性格だったな

しかしほぼ敗北確定でもそこを的確に刺激するとはさすが康一君
ただの負け惜しみじゃないな
2023/07/09(日) 14:15:20.91ID:???
>>464
名前や職場を変える
整形する
杜王町からこっそり去る

これらはプライド異様に高そうな吉良にはありえない選択だしな

今ならまだ康一一人をなんとかすれば情報は食い止められる状態だが…
最悪、康一の記憶か伝達能力だけでも阻害できればギリギリセーフ
でも仗助がいる以上記憶障害が出るような重傷でも完治させてしまう
便利ゆえに逆に話に制約ができてしまうパターンか

爆破でパーツ自体が消滅すれば治せない、とすればなんとかなるものの
その場合康一に後遺症が残ってしまう
作者は康一贔屓だからそこまではしなさそう

康一ならピンチや怒りでエコーズを進化させてきたが
情報拡散を防げないのが確定した段階で吉良側もピンチでスタンドが進化するかな
第二の爆弾が左手なら右手から第三の爆弾というのは手フェチの吉良らしい

康一が情報を伝えようとしたときだけ発動する時限爆弾みたいなのを康一につけるとか
その情報自体にくっつく(抽象的だがヘブンズドアが記憶をいじれるように実体がないものでも
実体化した上で干渉することはスタンドになら可能)爆弾で、
康一が情報を伝えれば伝えた相手にも第三の爆弾がセットされていき
吉良を探ろうとする一派をタイミングを見て一網打尽にしうる
2023/07/09(日) 16:42:32.13ID:???
真昼間に様子のおかしい男に暴行、爆発いろんなやばいことが起こっているのに…
誰も通報しない、というか通行人がいない。
すごい過疎なのか?
いやでもチンピラは歩いてるしな…
2023/07/09(日) 16:53:46.27ID:???
爆発音のした現場に
その挙動不審な負傷者が入っていってるのにな

日本の身近な町という設定をうっかり忘れて
3部の感覚に戻ってしまったか
2023/07/09(日) 17:23:20.72ID:???
キラークイーンの爆発って音ないから
って思ったけどシアハートアタックは音ありか
2023/07/09(日) 18:22:22.81ID:???
康一からの助けの電話を受け、その場に駆けつけようとする仗助と億奏
表通りより裏道を行った方が速いと億奏を誘導する仗助
同じ頃、康一はすでに吉良のキラークイーンにやられ、その命が消えるようにACT3の姿もかき消えていく…
だが吉良のほうは、助けが来るまでにたっぷり康一をいたぶってイラつき解消とするはずだったのだが
康一の挑発に乗せられて命まで奪ってしまい、苦々しい表情が浮かぶのだった


  第361話
  成長したな!


とはいえやってしまったものは仕方ない
あとはキラークイーンで康一の体を爆破してしまえば証拠も消えてすべて終わりだが…
何やら康一が靴下裏返しにはいてるのが気に入らんようで
これから消そうとする相手なのに、わざわざ康一の裏返し靴下を治しておきました
しっかり靴も履き直させて、改めてキラークイーンの指先にエネルギーを集中させるように高く掲げる!!

「この指先はどんな『物質』だろうと『爆弾』に変えられる……
 そしてそれに触れた者は「爆破」される………
 君の場合 学生ボタンを『爆弾』にして………ふっとばすか……………」

そしてキラークイーン、『第一の爆弾』が発動する―――寸前!!

「康一くん……君は 精神的にはその男に勝っていたぞ………」
背後からきこえる声にふり返った瞬間!スタープラチナの拳がキラークイーンに放たれる
とっさにガードには成功するも、目の前の男の姿に、吉良も驚愕にその目を見開く
そこに立っていたのは、体中に穴をあけられ血まみれの承太郎であった…!!

「康一くん………君がいなければ………おれは 死んでいたな………」
2023/07/09(日) 18:22:44.52ID:???
その姿にはさすがの吉良も気圧されるように、僅かに後退してしまうが
体中から血を流し、傷穴から向こう側が見えるほどの重症でありながら、脚を引きずるようにしてこちらに向かう承太郎の瀕死の姿に
吉良も調子を取り戻した様子で返しつつ、残りのタイムリミットを確認すると―――

「いい時計だな だがもう時間が見れないようにたたっこわしてやるぜ………
 きさまの顔面の方をな………」
「………なかなかおもしろそうなヤツだな…… 君の名前とかいろいろと君のことも知りたいところだが
 そろそろここを立ち去らねばならんのだよ あと20秒しかない… ムダ話をしている暇はもうないんだ」

鋭い眼差しの承太郎に、吉良がそう返すと…やはり承太郎も限界ギリギリか、立つこともままならず膝をついてしまう…
そして弱った彼の力はスタンドにも反映され、先ほどのパンチも簡単に受け止められたと
嘲りの笑みで膝をつく承太郎を見下しながら、キラークイーンによるトドメの一撃が
「オラアッ」 突き刺さるよりも早く、スタープラチナの鉄拳がその顔面にブッ刺さる!!

「えっ!! !? えっ!?(ぐ ら っ
 なん…ッ はぐっ!? は……速い… な…なんだ?この速さは…」
「よく見たら やれやれ趣味の悪い時計だったな…… だがそんなことをもう気にする必要はないか…
 もっと趣味が悪くなるんだからな……… 顔面の形の方が………」

そしてさらにダメ押しのオラオララッシュがキラークイーンを滅多打ち!
瀕死のはずの相手になすすべなくブッ飛ばされてしまう…!!
…まるで時間でも止めているかのごとき圧倒的なスピードに、成すすべなく吹き飛ばされて倒れる吉良

「よくたったひとりで孤独に一人で闘ったと思うよ… 尊敬するぜ康一くん………成長したな」
たった一人で闘った戦士、康一くんにニヤリと笑みを浮かぶ承太郎、ついに力つぎ康一くんの傍で倒れる…

そしてその場に仗助と億奏がたどり着き、康一くんと承太郎の行方を探していると
二人と見慣れない男(吉良)が揃ってその場に取れる姿に、二人も目を見歩いて驚愕の声が洩れ出るのだった

<続く>
2023/07/09(日) 19:31:39.59ID:???
これ以外と康一はともかく承太郎は死ぬかも……
2023/07/09(日) 19:34:05.18ID:???
瀕死でなおこれか…ホント恐ろしいな条太郎とスタプラ
2023/07/09(日) 21:56:53.59ID:???
これがタフな男のスタイルだ
たとえ医学的に瀕死でもてめーには負けないぜって敢然とした気概をぶつける
2023/07/09(日) 21:58:00.71ID:???
吉良はそこら辺のハングリーさが足りないからな
2023/07/09(日) 21:59:52.96ID:???
3部みたいに承太郎の悪役に対して性格の悪い面が見れて大満足
2023/07/10(月) 03:41:05.83ID:???
吉良って三部ならどのあたりの実力者だろうか
基本、条太郎とやり合う敵は船長とか出落ちも多いけど、スタンドバトルは相性差もでるしな
直接戦闘のスペックならチャリオッツ程度はあるんかなー
2023/07/10(月) 03:46:02.63ID:???
目を見歩く?
2023/07/10(月) 03:50:42.01ID:???
シアーハートアタックはハンドで削ったら消滅するのかな

するとすれば相性の差って大きいな
2023/07/10(月) 06:27:18.79ID:???
>>482
10年修行したポルナレフに吉良程度がガチンコでかなうとは思えない
2023/07/10(月) 07:05:20.99ID:???
人型・接近パワー型のスタンドって
基本的に味方のレギュラーかボス枠だから
3部だと類似した敵自体ろくに見つからないな
ニセ船長は実はかなりレアな部類の敵
2023/07/10(月) 07:27:06.64ID:???
吉良ってスタンド無しで戦ったらめちゃくちゃ弱そうだよな
2023/07/10(月) 09:03:56.17ID:???
吉良の戦い方は暗殺だろう。
スタンドなしで正面切って戦うことはない。
目立つし。
その土俵なら一つの街でシリアルキラーずっとやり続けてる吉良は最強の一角といえよう。
2023/07/10(月) 10:36:13.54ID:???
吉良は運動能力単なるスポーツマン程度だと思う
生身でも最高クラスの承太郎がアストロ球団なら精々キャプテンとかタッチみたいな感じ
ただ承太郎が手の綺麗な女性だったら誰にもバレずに殺してそう
2023/07/10(月) 10:57:21.68ID:???
弱い者いじめに専念して長い間過ごしてきたから
自分に弱点はないと錯覚してしまってるんだな
敵スタンド使いって大体こういう心理なんだろう
2023/07/10(月) 18:57:55.48ID:???
てすと
2023/07/10(月) 18:59:23.47ID:???
なんだかtalkに強制移行されてるようだけど、一応こっちも書き込めるのかな
とりあえず今日の投下はどうしたものか(むー
2023/07/10(月) 19:36:42.98ID:???
こっちが今の状況を掴めてないあたり、おそらくほかのみんなも同様でしょう
なので今日の投下はちょっと見送らせていただきます、申し訳ない

と、同時に参加してくれている皆様へご質問
状況としては5chとtalkに分かれた感じっぽいですけど
皆さまは今後どちらで参加いたしますでしょうか
専ブラ使ってないのでこのまま5chで、というのもいらっしゃるでしょうし
あるいはtalkしか見れなくなっているのでそっちのがいいという方もいると思うけど
いっそのこと両方で投下するというのも一つの手だろうか(うーん

とりあえず見えている参加者の方は
今後の投下、どっちメインが良いか意見を頂けるとありがたいです(ぺこり
2023/07/10(月) 21:35:25.00ID:???
見えはするけど、スマホブラウザで一々Wi-Fiを切り替えないと書き込めないんすよ……
正直に言うと、自分は運営が変わって以降のあれこれで、現運営に不信感がかなりあったので
拘るのは匿名であって5ちゃんではないというのもありtalkでも良いんですが
talkはjane styleが主体ってので不信感はどっこいどっこいです
一応楽屋裏にこういう遊びが出来そうな掲示板のURL貼っときましたが
機能や利便性とまとめる際のこと考えると
このスレ消費し終わってからのtalk移行か、今すぐ移行では無いかと思ってます
感情だけで言うと楽屋裏の掲示板のどっかに移行したいですが
2023/07/11(火) 07:19:50.46ID:???
連載中スレの楽屋裏避難所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/5124/1213249930/

見えてるけど書けないって人のために避難所おいときますね
2023/07/11(火) 19:13:11.27ID:???
 第362話
 私は生きのびる!

「………」

ダダダ ザザッ ザッ
「用心しろよ億奏ッ………」 ガサガサ
「なっ 何が起こったんだ!?こりゃあっ 承太郎さん!康一ッ!」

・・・・・・暗闇の中、どこからか聞こえてくる声…

「あわてんなッ! 康一が生きてるかどうか調べるんだッ!
 生きてんなら『クレイジー・D』で傷は治せる」

その声に気付き、一番に意識を取り戻したのは…承太郎たちを襲った殺人鬼、吉良であった
だが仗助と億奏は倒れる康一、承太郎の治療に注視しており、倒れる吉良には意識を向けていない
今のうちに、辛うじてその身を引きずってこの場を逃げようとする……

 なんて一日だ……こんなヒドイ一日は生涯初めてだ……
 あの『ジョータロー』とかいう男………『恐ろしいスタンド』だ…
 だが本人がかなり弱っていたので この『吉良吉影』 死には至らなかったらしい……
 だが……ここは逃げなくては… この『吉良吉影』 今までどんなピンチだろうと切り抜けてきた
 必ず逃げ切って見せるぞ… ヤツらの見えないところに隠れなければ……… 絶対に逃げ切ってみせる……!!

「何してんだ?どこ行く?」
―――が、当然同じ場に居合わせていた吉良を見逃すほど、二人も甘くない…!
倒れる背中から見下ろす二人の、強烈なプレッシャーに晒され吉良もその表情を強張らせる
・・・この状況を打開するために、吉良は巻き込まれた一般人を装うことで二人の疑いから逃れる作戦に出る

「お…おい落ち着け…あんた通行人か?巻き込まれたのか?」「『爆発』だと?」
「わたしはただの会社員です… でももう私は死ぬ…こんなに血が出てる
 イ・・・イタイ!バラバラになりそうに痛いよおおおお〜〜〜〜〜っ」
「お…おい落ち着きなよ もう大丈夫だ! 安心しなよ 傷はおれが治してやるよ」

仗助の言葉に、これで自分は疑いから外れたとわずかにほくそ笑む吉良だが
あまりもたついていると承太郎も復活する可能性もある、早く治してほしいと仗助に願う吉良―――

「………早く…? 早く『治す』って通行人がなんでおれに『治して』くれって頼むんだ?
 ほお〜〜〜っ このおれが「医者」に見えるってわけか?おまえ」
「!?」「……… はっ」

…そう、先ほどの仗助の言葉は『敵』を引っかけるためのワナ!
まんまと吉良はそれに引っかかってしまったのだ…! 
思わず苦悶の声が洩れ出る吉良、そうしてるうちに承太郎、康一の二人も意識を取り戻し…
2023/07/11(火) 19:13:51.91ID:???
「わたしの『敗北』…ってわけか………
 そうさ………君たちが探していたのはこのわたしさ……
『素顔』もバレた…『スタンドの正体』もバレた……『本名』もバレた……
 もうどうやら安心して熟睡できないらしい   ただし『今夜』だけだ!」

吉良はその宣言と共に、キラークイーンで自分の左手を切り落とす!?
突然の自傷に億奏も目を見開き、仗助も驚愕に声を上げる 吉良もその痛みに涙を溢れさせながら、こう返す

「見てのとおりだ 切り離す………
 い…痛いよ…なんて痛いんだ… 血もいっぱい出るし涙まで出てくる………
 だがわたしには勝ち負けは問題ではない… わたしは『生きのびる』……平和に『生きのびて』みせる
 わたしは人を殺さずにはいられないという『サガ』を背負ってはいるが………

『幸福に生きてみせるぞ!』」

そしてそれと共に、切り離された左手から爆弾戦車、シアーハートアタック射出!!
スタープラチナでさえ破壊できなかったその戦車が、さらにあらゆる攻撃を通さぬ無敵の戦車として、一行の前に立ちはだかる!!
仗助もクレイジー・ダイヤモンドのラッシュをぶつけるが、まるで堪えず突撃をかける爆弾戦車―――

「ブッ壊す? おれはブッ壊すなんてことはするつもりはないっスよ 承太郎さん…
 逆 っスよ…『治し』てんスよ……… あの野郎が『切り離した』っつーんならね………」

その戦車を眼前にして涼しい顔を浮かべる仗助、それと共に『治す力』が爆弾戦車を切り離された左手へと戻し
そして同時に、その左手は逃げ出した吉良本体の元へと治りに戻るという事!

「ちと気味が悪い図だが……… ヤツのところに『左手』が治りに戻っていくってことっスよ
 そうヤスヤスと逃がすかよ〜〜〜ッ!!ボゲェッ!
 あの『手』を追うぜッ!あの『手』の行き先が殺人鬼だッ!」

<続く>
2023/07/11(火) 21:21:14.90ID:???
アレで生きてる康一くんが一番ヤバくね、今回
2023/07/11(火) 22:26:10.29ID:???
なんつーか…吉良が幸せに生きるためには、いろんな意味で「殺す」しかないんだな
自分を見てくれる相手(仗助達)も、さらに言えば自分が愛した?女性も
殺すという形でしか応えられないあたり、一番かわいそうなのって吉良なのかなーとも浮かんじゃうな
いやまあ間違いなくクズ野郎なんだけど 殺す以外の道を知らないのもかわいそうなのかもしれんなーと
2023/07/12(水) 06:54:47.22ID:???
>あの『ジョータロー』とかいう男………『恐ろしいスタンド』だ…
 だが本人がかなり弱っていたので この『吉良吉影』 死には至らなかったらしい……

つまり承太郎が本調子だったら、3部の刺客のように再起不能<リタイア>となっていたか・・・
サイコな殺人鬼としては驚異的だけど、やっぱ実力としてはひとかどのスタンド使いの域は出ないんだな、吉良
2023/07/12(水) 07:00:13.79ID:???
でもこの自動追跡機能(笑)つきの修理能力、
なんかアクシデントあったらみすみす吉良の手を治すだけ治して逃げられるな

手首にヒモをつけるか袋にでも入れるか
こちらで回収可能なようになにかの破片埋め込むかしておけばいいのに
2023/07/12(水) 09:54:43.81ID:???
仮に間違ってても治せばいいという
仗助にしか使えないカマかけだな
2023/07/12(水) 19:51:32.43ID:???
 第363話
 雑踏の中へ…!

町中にて、吉良の姿を見つける会社の同僚とOL達
だが吉良のそのただならぬ様子に青ざめながらも、同僚のリーマンが虚ろな様子の吉良に声をかけるが…
吉良の左手は切り離され、手首からあふれ出る血をネクタイで縛り止める姿に、OL達も悲鳴を上げてしまう…!

「やあ みんな……帰宅時間かい? もう……仕事は終わりかい?
 わたしは静かで…平穏な生活を送ってみせるよ………
 わたしは誰よりも幸福に生きのびてみせるんだ……… 急いでいるんで それじゃあ………」

同じ頃、仗助達は切り離された左手をクレイジー・ダイヤモンドの治す力で吉良へと戻っていくのを追う
道すがら、康一が殺人鬼、吉良から聞いた情報を一向に話しつつ…
果たして左手は…吉良はどこに向かっているのか、億奏もそんな疑問の声が出るが

「どこへ向かおうがよぉ〜〜〜 ヤツはもうおしまいだぜ〜〜〜
『左手』はヤツのところへ絶対に戻っていく! どこに隠れようがよぉ―――」

すると『左手』はあるビルの扉に引っかかる どうやら吉良はこの中に入ったようだが
そこは由花子がお世話になった『エステ シンデレラ』の扉だと気づく…!
思わぬ所にたどり着き、一行も表情が強張る 吉良は康一のことも由花子のことも知っていた
おそらくはシンデレラの店主『辻彩』の事も調べているだろうがなぜここに・・・

康一くんも彩の無事を確認するためにも、扉を開けて中に入ると
一行を出迎えたのは、吉良の来ていた血まみれのスーツと靴、身分証・・・そして―――!

「な……"なんなんだよ"!? お…おい "これはいったいなんなんだよォ"〜〜〜!!?」
「"何が起こったんだ"?」「あ…彩さんが…… 彩さんが……」
「"死んでいる"…… !? "なんで"『吉良吉影』が"死んでいるんだ"〜?」

倒れる彩と、自分たちが追っていた吉良吉影の姿があった…!?
2023/07/12(水) 19:51:55.03ID:???
だがそこで、男の方は吉良吉影、本人ではないと気づく承太郎 その死体には『左手』が残っていたのだ
そして男の方を調べると顔と右手の指紋が無いことに気付く いったいどういう事なのか…

「『男』…… 背丈かっこう……… が "同じ男"」
―――そこで、倒れていた彩が血反吐交じりに口を開く…
倒れた彩が言うには、訪れた男が、もう一人の男を連れて彩の目の前で殺したという
そして殺した男の顔を無理やりに『シンデレラ』で変換させられたと…

「『顔を変換』…!? 別人になったってことか!?」
だがそこで、彩がその顔を口にしようとした瞬間、その体が爆発!!彩の命も奪われる…!
それと共に左手が微かに開いた非常口の方に向かっており、一行も急いでその後を追いかけるが

扉を開けた一行が目にしたのは、仕事帰りの無数のサラリーマン達の雑踏であった―――

これでは『吉良吉影』が誰に変わったのか判別できない、人混みのせいで左手も見失ってしまう…

「ヤツはおびえもしなければ隠れもしない…
 この杜王町から出もしない…この町で今までどおり生活する」
「『吉良吉影』――――――――――ッ 卑怯だぞ〜〜〜〜〜出て来い――――――――――ッ!!」

雑踏に向けて怒りの叫びを康一くんがぶつけるが、その声に応える筈もなく…
こうして、あと一歩まで追い詰めながらも…『殺人鬼』はまんまとその追跡の手から逃れるのだった・・・


〇吉良吉影−顔も名前も住所も別人となる。『キラークイーン』『彼の左手』 健在
〇辻 彩 −死亡

 To Be Continued 
←―――――――――・・・ 
2023/07/12(水) 20:46:00.54ID:???
流石にこの人混みじゃ全員ぶっ飛ばすわけにもいかないか
2023/07/12(水) 20:47:55.71ID:???
同僚さんはマジでぱんぴーだったか…w
2023/07/12(水) 21:50:23.79ID:???
なるほど、これで「吉良吉影」は死んだが、「殺人鬼」はこれまで通り町に留まり続けるというわけだな
なかなかうまいこと考えた決着だと思うわ、形だけは打倒してるからなんともタチが悪い
2023/07/12(水) 22:09:04.68ID:???
ついこの間まで自分と同じような能力を持つ人間がいることも知らなかったくせに
いつの間にか辻彩の能力まで掌握しているこいつは何なん
2023/07/12(水) 22:15:50.39ID:???
これつまり顔変えるだけなら口紅不要で持続するって事?
何気に恐ろしいというか、変装だけなら黄色の節制より強力だったんだな
4部になってから出て来た非戦闘用スタンドがこうやって利用されてると
トニオさん辺りもなんか活用されそう
2023/07/13(木) 05:17:31.01ID:???
重ちーといい辻彩といい
登場した次のエピソードではすぐ吉良の演出に使い捨てか

町を舞台にして散発的にいろんなエピソード配置していくのかと思ったが
思ったより吉良中心に話つくってるな
2023/07/13(木) 06:05:35.23ID:???
>>509
もしくはわざと30分って制約つけて商売に利用していたか、てところか
その辺は純粋に美味しいもの食べていってほしいトニオさんに比べるとしたたかな商売人である
2023/07/13(木) 06:27:19.10ID:???
>>510
使い捨てというよりは吉良のために配置されたキャラと言うべきか
2023/07/13(木) 19:27:33.55ID:???
 第364話
 平静を装う男の 異常な趣味!

[杜王町から車で約15分―――
 杜王グランドホテルから北へ広がる海岸線には
 年間20万人から30万人の観光客の訪れる 侍の時代より続く別荘・リゾート地帯がある
 そのはずれに "ヤツ"の家はあった………

 いや……"ヤツ"がかつて『吉良吉影』"だったとき"住んでいた家だ………
 ヤツは今… 新しい『誰か』の顔と戸籍と仕事と別の帰るべきどこかの家を手に入れたのだ…
 もう決してここには近づきもしないだろう………

 でもぼくらはこの家を調べねばならなかった
 なぜなら…『別人』になったヤツを『追う手掛かり』がこの家を調べる他まったくないのだから………
 ヤツは『完全』に逃げ切ったのだから………]

こうして所有者のいなくなった吉良邸を訪れ、『殺人鬼』の手掛かりを調べる仗助一行
無人の静まり返った家だが、それがかえって不気味さを感じさせる…
…ふと、億奏もどこかから『女の死体』でも出てきたらどうしよう、と表情が強張ってしまうが
康一くんもその考えは否定、おそらく彼はそういう殺人の証拠になるようなものは一切残していないだろう
それはそれとしてその場面を想像すると、康一くんも気持ち悪くなっちゃうけど

仗助、承太郎は和室の方を探索 
たんすの上には吉良が小学、中学、高校とで、様々なジャンルでの3位の入賞トロフィーが飾られていた
机の上に置いてある愛読書は、健康志向のものが多いようで… すると承太郎は、吉良が子供時代のアルバムを発見
写真に写る子供の吉良は、まだ少年ながら浮かぶ鋭い眼差しは、大人の吉良に通じる面影も感じられる

承太郎もそのアルバムから、『吉良吉影』のプロフィールを読み取っていく
吉良は両親が歳をとってからの子供で彼の父親、『吉廣(よしひろ)』は吉良が21歳の時にガンで亡くなったそうだ
母もそれを追うように亡くなり、近所の証言によるととても仲のいい家族であったとの事…
吉良自身の方は特徴らしい情報は見つからず、なんか目印でもないもんかと仗助も頬杖ついて漏らす

「この男は『目立たないように 目立たないように』人生を送ってきている
 見ろ…このトロフィーや症状…全て『3位』……… 決して学校のヒーローにはなっていない……
 しかも何が特技なのかよくわからん スポーツ?音楽?作文? 写真も目立たないポジションで写っている
 大学も2流…会社でも目立たない…しかし落ちこぼれでもない 仕事はそつなくこなす
 他人からはネタまれずバカにされず こいつは自分の長所や短所を人前に出さない男なんだ…

 もちろんワザとだ… 『高い知能と能力を隠す』……
 それが最もトラブルに出くわさないことを知っている………」
2023/07/13(木) 19:27:51.14ID:???
何か趣味的な物でも見つかれば手掛かりになるかと思ったが…すると仗助、引き出しの中に何かを発見
中にあったのは大量の小さな瓶一杯に詰め込んだけずりぶしのようなもの ラベルにはその年と思われる数字もあり
…承太郎が見たところ、それが『爪』であると気づく これには中身取り出そうとした仗助も悲鳴出ちゃう

まさかこの爪、自分が殺した相手の…ではなく、吉良自身の爪である様子 どうやら自分の爪を取っておくのが趣味のようで
いっしょに入っていたノートに目を通すと、その爪のデータが詳細に書き込まれていた
一番古いので1983年、15年も前からこの習慣を続けているようで… 
そこに書かれた自身の爪の伸びた詳細な記録に、仗助も絶句してしまう
平凡を装った男の異常な趣味ともいうべきその代物…すると承太郎がこの爪データの理由に気付く

[爪が30cm以上伸びる年 絶好調!! だれもぼくを止めることはできない]

「このデータは『占い』だ ユダヤ商人は『太陽の黒点』の動きで商売の好景気 不景気を見るらしいが
 吉良吉影は『爪』の伸びる長さで自分の体調を占ったらしいな もちろん…『殺し』の体調をだ」

初めてこの爪の長さ30cmを記録された1983年は、杉本鈴美が殺された年…
おそらくは30cmを記録した年は、吉良が格別に活動的に動いていた時期であろう
とはいえこれは吉良を追う手掛かりにはならないだろう ほかに何かないか―――
その瞬間、突然部屋に置いてあったカメラのフラッシュが焚かれ、二人も動きが止まる…!

「こいつはよぉ―――っ 今のはよ―――っ この家の中に………
 他に誰かいるってことっスか〜〜〜? このカメラはよぉ〜〜〜」
「らしいな だが仗助 油断するな」

その場に潜む何者かを感じ取り、その場の空気が一気に重く張り詰める…
だが吉良に『仲間』がいるという線はまずありえない 吉良は間違いなく一匹狼
犯罪というものは人間関係から足がつく、故に吉良は他人を信用しないはずだが
……すると、カメラから出て来た撮り立ての写真に写るものに、不審なものを発見する仗助…

写真が映す、和室の仗助と承太郎…その背後に、座り込む老人の姿がある…!?
その人物は吉良の父親であると気づく承太郎 はたしてこの写真と、この人物が意味する物とは・・・

<続く>
2023/07/13(木) 20:15:27.82ID:???
オールジャンル三位は十分すぎるくらい目立ってると思うんですが
この辺は吉良の「平穏に暮らしたい」とか言っておきながら
殺す相手にはわざわざ自分の秘密を語ってから殺す吉良の自己顕示欲みたいなのが見てとれると思う
2023/07/13(木) 22:15:21.24ID:???
実際は二位もあるけど三位にこだわるから飾らないで隠してたりして
2023/07/14(金) 04:30:51.99ID:???
昔死んだはずの父親の心霊写真?

心霊写真じゃないがそれに近い写真での念写は
スタンド能力最初期の、まだスタンドとは何か確立してなかった頃の超常現象だったな

吉良のスタンドとは完全に別物ということは
親父の霊がアヌビスや鈴美みたいに残ってるということか?
霊が家にいるなら吉良は親父の霊やスタンドとは交流があったのかな
2023/07/14(金) 05:16:23.47ID:???
年期のはいった古家での心霊写真は確かに定番どころですね
問題はこの心霊写真が敵か味方かだな
実はこの写真に写る父親も吉良に殺されて、「息子を止めてほしい」と願うのか
或いは既に呪いと化して、一緒に写った二人をとり殺そうとするか…割とどっちもあり得る
まあ幽霊の味方は鈴美ちゃんがいるし、父親の方は多分敵として動くだろうなー
2023/07/14(金) 19:07:27.56ID:???
 第365話
『写真』の中!!

殺人鬼『吉良吉影』の手掛かりを探すため吉良邸を散策していた仗助達
和室を調べていた所で突如、カメラから出てきた写真には、吉良の父親と思われる写真が写されていた
だがもちろん、仗助が振り返ってもそこには誰もいない その人物は写真の中にのみ姿がある…!

「やべ〜〜〜っスよッ! ものスゴクやめェ〜〜〜スよ!
 これは『幽霊』ってことスか!? この「屋敷」には吉良の『死んだ父親の幽霊』がいるってことスかッ!?」
「『杉本鈴美』の例もあるからな……… 彼女がコンビニオーソンの『隣』で『地縛霊』てヤツになってるっていうのなら
 吉良の父親もあの世に行かずに 『魂のエネルギー』となってこの家の中に居着いているってことはありうるぜ………」

写真に写る、座り込んだ吉良の父はまるで「とっとと帰れ」と言わんばかりの不気味な表情を浮かべており・・・
すると今度は突然、家の電話が鳴り始める これもこの屋敷に残る『幽霊のエネルギー』で脅かしているのか…?
ただこれは、状況的に考えて吉良の手掛かりを探すと口にした途端、姿を現した
つまりこの部屋には自分たちに見つかっては困る何かがあるのではないか、と見る仗助
その何かを見つけるまでは、このまま帰るわけには―――

≪早く電話に出んかッくそガキがッ!! 鳴らしてんだぞッ!≫
そこに電話の方が物理的に飛び出し、仗助に向け何者かが声を荒げると共に、受話器が勢いよく仗助の顔面に激突!!
するとその騒ぎを聞きつけた億奏、康一くんも仗助らに合流しようとするが・・・

≪このわしが「帰れ」って言いたそうなツラだとォ〜〜〜? 誰も「帰れ」などとは思っていないぞ……≫
さらに受話器からきこえるその声に、一同も目を見開く…! そしてその電話の主はさらにこう続ける

≪逆だッ!マヌケッ! "そのわしの"顔はおまえらをこの屋敷から絶対に『"帰さない"』という決意だッ!
「息子」を追う者は死んでもらう!≫
「! てめ―――っ 自分の息子の犯罪を知ってたのか〜〜〜ッ!」
≪愛する「息子」は……わしが守ってきた 幽霊となって わしの「魂のエネルギー」でズっと守って来た…≫

吉良に協力し、仗助達に仇名すその存在に康一くん、億奏もその顔に戦慄が浮かぶ・・・
仗助もどこに隠れていると声を荒げるが… 承太郎の方は、その存在は最初からここにいたのだと見る
その証拠に、先ほどの写真に変化があった いつの間にか座り込んだ吉良の父親が受話器を手にしていたのだ
おそらくはこの『写真』が吉良の父親の力の源 写真の中で動き、ここから電話をかけたという事か・・・?
2023/07/14(金) 19:08:45.34ID:???
≪"こ"〜〜〜〜〜 "ろ"〜〜〜〜 "す"〜〜〜〜〜 おまえらを〜〜〜
 "こ"〜〜〜〜〜 "ろ"〜〜〜〜 "す"〜〜〜〜〜≫

そこへもう一度仗助に向けて受話器が飛んでくるが、二度も同じ手が通用するかとクレイジー・Dで迎撃しようとするが
だが受話器はその拳をすり抜け仗助の頭に二度も直撃! これには食らった仗助自身も困惑が浮かぶが
その攻撃は相手のコントロールの良さによるものではないと見る承太郎 
険しい表情で写真を見やると、今度は砕けた受話器が写真の中に収められていたのだ…!

「攻撃しているのは『写真』の中だ………
 吉良の父親は『写真の中』で写真の中のおまえに受話器をぶつけたんだぜ
 "こいつ"は写真の中の"おまえ"を攻撃したんだぜ!仗助」
「写真の中って な………なんのことかわからないっスよ―――ッ」

―――さらに今度は、どこからか包丁を取り出す父親… だがタンスの方を見ても包丁などどこにも……
と、写真に目を戻すと今度は立ち上がる父親の姿が確認できる 少しでも目を離すといつの間にか動いている…!
そこに康一くんが、相手が幽霊ならスタンドで攻撃できるとアドバイスを送る
路地裏の鈴美も、露伴のヘブンズ・ドアーが通じた ならこの相手も同じはず!
それを聞いた仗助も、写真の中の父親ごとその写真を破り捨てようとする が―――!
次の瞬間、破れた写真に合わせるように、承太郎の顔面も、仗助の胴体も引き裂かれる!?

「や…やばい…写真を直せッ!仗助……写真へのダメージはおれたち自身に………戻ってくるぞ………
 早く直せッ! バラバラにブッ飛ぶぞッ!」
バラバラになった切断面から血が溢れ出る前に、写真を治すことで二人の体も元に戻りどうにか無事に済む…

≪今の「能力」………おまえらも………わしの息子と同じ能力を持っているのかッ!?
 おもしろい………≫
そしてその力を目にした父親も、不敵な笑みを向けながら さらに一歩、二人に近付いていく・・・

<続く>
2023/07/14(金) 20:52:44.80ID:???
寄生されるとダメージが跳ね返るというのはもはやジョジョ定番だが
オヤジ部分だけ切り取るんじゃだめなんかな今回
2023/07/14(金) 22:13:54.70ID:???
それでよく治せたな
と思った
写真だからできたんだろうが
2023/07/15(土) 06:20:12.19ID:???
なんというか、幽霊もテンション高いよなあこの漫画w
2023/07/15(土) 07:38:48.44ID:???
そういやキラークイーン知ってるあたり、おやじもスタンド使いか
もしくは死んで魂だけだから、スタンドに性質が近くなってるのかね。自分自身がスタンドも兼ねてるって感じで
でも写真からの攻撃はスタンド能力より説明不可の怪奇現象にしてほしいな、その方がホラーだし
2023/07/15(土) 08:06:01.76ID:???
スタンド使いの存在にうとかった吉良は
親父の霊やその能力は知らなかったのか
2023/07/15(土) 19:37:50.18ID:???
写真の中から仗助、承太郎に攻撃を仕掛けようとする吉良の父親
だが吉良の父が潜む写真への攻撃は自分たちにも帰ってくる、これでは手出しのしようがない…
さらに吉良の父は写真の中からすり足で静かに、二人に近付きその命を奪おうとする…!


  第366話
  写真の中…!


≪こォ〜〜〜〜ろォ〜〜〜すゥ〜〜〜っ!! わしの愛する『息子』を追跡するものは…
 こォ〜〜〜ッろォ〜〜ッすゥ〜〜〜〜〜ッ≫
「やかましいッ!難度の同じセリフはいてんじゃあねェ―――ッ てめ―――
 オウムかコラァッ!! おめーはよぉー おれたち4人の『能力』を知らねー」

写真の中から包丁をふり上げる吉良父に対して、仗助も表情を強張らせながらもそう返し
ここは億奏の出番、彼の『ザ・ハンド』で写真に写る吉良父だけを削り取る作戦に出る
億奏も任せときな、と返しながらザ・ハンドを展開 すぐにダッシュで駆け出し―――
次の瞬間、億奏は何故か部屋の向こうのガラスに激突!?

「な…なんだあ〜〜〜っ!! なんでイキなり部屋飛び越しておれが窓にブチあたるんだァー?」
突然の不可解な出来事に一同も困惑、康一くんもおそるおそる手を伸ばすと、その腕の先が部屋の向こうへと跳び出る
仗助がいる部屋の部分を境に、空間を飛び越えて向こう側へ行ってしまい部屋へと入り込むことが出来ない…!
・・・その光景に仗助も気づく、入れないという事は同時に部屋からも出れないという事…!
何もない空間に『壁』のようなものがあり、クレイジーDのラッシュでもビクともしない!!

≪やっと気がついたのかね フフフ! 『閉じ込められている』ことを…
 おまえらはもう外に出ることはできない… その『見えない壁』は写真の『ワク』だ!
 おまえらは部屋の中にいるようで実は部屋の中にいるのではない………

 その部屋はわしの『写真の中』なのだ わしは『写真の中』に『生きる』幽霊!
 わしは わしの写ってる写真の空間を支配できるのだッ!
 カメラを使って写真に『魂のエネルギー』に閉じ込めるからだッ! それがわしの『能力』ッ
 だからその写真を傷つけることは おまえたち自身の『魂エネルギー』を傷つけダメージとなっておまえたちに返っていくのだッ!≫
2023/07/15(土) 19:38:08.56ID:???
何とも複雑怪奇な吉良父のその『能力』に、億奏もどういうことなのかサッパリ
だがどの道二人の始末をしたら、次は億奏と康一くんの番としながら
見せつけるように、恐怖を煽るように、写真の二人に向けゆっくりと包丁の切っ先を振りかぶる…!
これには仗助も狼狽えてしまうが、承太郎の方は動きを見せず、写真の出て来たカメラを見やる…?

「承太郎さん何してんですかッ? 包丁で切られそうなんスよ―――ッ!!
 無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォ―――――ッ!!」

この危機的状況でまるで動こうとしない承太郎には仗助も声を荒げるが
当の承太郎はこの状況に、自分はもうあきらめたと返してしまう…!?

「その心霊写真へのダメージは全ておれたち自身に返ってくるというのなら…
『スタープラチナ』で時を止めてもどうすることもできない 無駄なことはあきらめるぜ」
「なんですって承太郎さん? 何言ってんスか―――――ッ!!あんたッ!」

―――そして写真内の吉良父が、一気にその包丁で二人の首をはねる…!! だが二人の首はまだつながっているが…
するとそれと共に引き出しがひとりでに開き、そこから一本の包丁が現れると 空中で二人に向き直る…!

≪おまえらの首は………フッ飛んだ≫
吉良父の宣言と共に、包丁が二人の首を飛ばすべく突っ込んでくる!!
仗助もクレイジー・ダイヤモンドを展開しその包丁を叩き落そうとするが
やはり受話器と同様、触れることが出来ず、迫る包丁にもはやなすすべがない…!!

「うおああ突き刺さるゥ―――ッ じょ・・・承太郎さんッ!」
「オヤジを止めるのはあきらめた… しかし
 この写真から「オヤジ」の方だけをひきずり出せばいいわけだな 仗助………」

すると承太郎は、写真の一部…吉良父の写る部分をカメラに押し当てると共にシャッターを切り―――

「こいつは『自分の写ってる写真を支配する』というのなら……
 こいつだけもう一度カメラで撮って………"ひとりだけ"にすればいいって………とこかな……」

それと共に新しくあらわれた写真に、吉良父のみが現像!
二人を写した写真から外れたことで、二人に仕掛けた攻撃が無効化される!!
そして同時に迫っていた包丁も吉良父の支配から外れたように、仗助の目の前で力なく落ちるのであった

「さてと……… この家からゆっくりと『吉良吉影』への手掛かりを探すとするか………
 その前に………こいつに何か言ってやり……キメのセリフを」 バシっと!
「・・・・・・・・・ お
 お……… おまえなんかぜんぜん怖くなかったぜ バ〜〜〜〜〜カッ」(;

<しまった ぜんぜんコドモみたいだった!>
2023/07/15(土) 20:02:37.46ID:???
???
「写真の中の世界なんてありませんよ ファンタジーやメルヘンじゃないんだから」
2023/07/15(土) 20:36:39.95ID:???
流石に今回仗助焦りすぎだったな
2023/07/16(日) 06:12:55.67ID:???
今回の条太郎は3部での花京院とのやり取りが思い出されるなあ
寡黙、クールで冷静な条太郎だけど、割りと中身はこういう茶目っ気あるからなw
今回の初見殺しに対応できず焦ってる仗助に、ちょいとイジワルしだすのはなんつーか、条太郎も何だかんだでジョセフの子だなーって思っちゃうわw
2023/07/16(日) 18:59:52.53ID:???
 第367話
 なぜここに…!?

吉良父のみを写真に映しなおすという承太郎の奇策により
吉良父の写真からの攻撃を無力化することに成功 それと共に部屋の出入りも可能となり、億奏も恐る恐るイン
自分の攻撃から逃れた承太郎の手口には、吉良父も苦々しい声が洩れ出ながら承太郎の実戦経験の練度の高さに気付く
だが吉良父も、改めてもう一度一行を写真に撮りなおして対抗せんとカメラへと向かうが
吉良父の指がシャッターを切る直前!スタープラチナがそのカメラを叩き壊す!! 

「逃げられないようにおとなしくしててもらうぜ…
 この家の中におれたちに『見つけられては困る何か』がある……
 だからこそおまえは攻撃してきた ゆっくりと探させてもらうぜ」

それと同時に吉良父の写真も捕まえる承太郎は、写真を真っ二つに折り曲げ
指でしっかりと折り跡をつけるとセロテープでグルグル巻きにして完全に身動きを取れなくさせてしまう
そしてダメ押しに、柱のとこに画鋲で張り付け 折られた写真の中から吉良父の悲鳴が洩れ出るのであった
「なるほど追ってピッタリ面と面を合わせれば出口がない」 こりゃ逃げられんわー
「どれ…その『見つけられては困る物』は当然このカメラより奥の部屋だな
 二部屋しかない…億奏と康一はこの部屋 おれたちは右側の部屋を探そう」


 うおぉぉぉぉ おおぉぉ―――――っ 息子を守れなくなるう〜〜〜〜〜 ちくしょう〜〜〜〜
 "あれ"がこいつらに渡ったらもう息子を守れなくなるぅ〜〜〜〜 ちくしょぉぉ〜〜〜〜〜〜〜


闇の中で無念にその身を震わせる吉良父 一行の家探しを止める手段はもはや…
・・・すると引き出しからいろいろ物色する億奏、康一くんに対し、助けを求めるように弱弱しい声で懇願
その声には康一くんも心配げだが、それを同情させる"フリ"だと切って捨てる億奏 だがさすがにちょっとかわいそうな気も…
2023/07/16(日) 19:00:15.90ID:???
「うるせーなぁ〜 そんなにあけてほしいの?
 いいだろ…いいだろ… いっぱいあけてやるよ 『画鋲』つきだけど…」(ブスブスブスブスブス
【ゲッ! ちっちくしょうッ!な…なにしやがるッ!
 ちくしょうここから出しやがれッ このクソガキが―――――ッ!!】

この仕打ちに声を荒げる吉良父に、億奏の笑いが響くのであった ・・・だが
億奏の言葉から自分は画鋲を刺されて柱に張り付けられていると見た吉良父
この画鋲のおかげでここを抜け出せる、と声を上げ―――写真の中から何か騒々しい音が響く!?
……すると写真からは何も聞こえなくなる…まさか何か自分たちの知らない手段で逃げ出したのか…!?
億奏が声を荒げて写真をたたいても何の反応もなく…さらに柱の縁が微かにミシミシきしむ音に言いようのない不安感を感じる二人・・・

その騒ぎを聞きつけた承太郎が、億奏の方に合流すると
康一くんと億奏は写真の吉良父に逃げられてしまったと動揺しながら、その写真のテープを開けようと―――
した瞬間!そのわずかに空いた隙間から糸のようなものが飛び出す!?
そして伸びる糸は壁の隙間に引っ掛けられ、その力を利用して億奏の手から脱出!!

【だまされたなッ!マヌケがァ〜〜〜〜〜 『すき間』程あけばこうやって逃げ出せるんじゃよ―――ッ】
吉良父は来ていた衣服をほどいて一本の糸を伸ばすことで脱出の手段としたのだ!
そのまま糸でセロテープの封も破り、壁の隙間から吉良父はその場を脱出してしまう…!

―――そして奥の部屋を探索していた仗助は、明らかに異質な存在を発見、その目を見開く・・・
引き出しから見つけたそれは、仗助達が形兆の手から回収したはずの『スタンド使いを生み出す弓と矢』であった…!!
思いもよらぬ代物に戸惑う仗助、 そこに承太郎が写真の吉良父が逃げたと声をかけるが
その声に『弓と矢』から一瞬目を離してしまった仗助 一瞬の隙を突かれ、壁隙間の吉良父が矢に糸を引っかける
そのまま矢を自分の写真へと引っ張り込み――― スタンド使いを生み出す『矢』が吉良父の写真の中へと取り込まれてしまう!?

(この『矢』は絶対に渡さん! 息子はどこにいるのかわからんが…
 これが"あるからこそ"息子を守れる! 息子はこれがあるからこそ幸せだった…!!)

<続く>
2023/07/16(日) 19:51:47.72ID:???
弓矢が一組だけ、とは確かに言ってなかったな…
しかし吉良家も持ってたとなると、吉良の方もエンヤ…あるいはDIOとかかわりがあるのかね
ここにきて未だにDIOが関わってくるあたり、もしかしたらDIOの息子、とかもあったりして
丁度ジョースターの孫が主役だし、ここにきてDIOとジョースターの因縁が復活というのもあり得る
2023/07/16(日) 21:22:53.57ID:???
今回は億奏がマヌケ・・・とも一概に言えんか
なにせ不気味な殺人鬼の住まいなんてフツーの人の理解なんて及ばん場所だろうしな
その不気味な雰囲気を利用したオヤジのハッタリ勝ちというところか
2023/07/16(日) 23:40:55.80ID:???
しかしこの弓矢、どういう由来のモノなんだろ
改めて出てきたことだし話が進めば弓矢のルーツもでてくるんかなー
2023/07/16(日) 23:52:32.84ID:???
一見関係なさ気な単発エピソードを重ねていくように見えて
吉良登場以降は
吉良の被害者役とその能力を出しておいてから吉良の話、と
吉良に収束した作風に切り替わったっぽい

一方的に息子を盲愛する亡霊親父が弓矢を持って逃げたとなると
弓矢で味方でも増やすのか

形兆のときも思ったが
弓矢で増やしたスタンド使いが射た側の味方になってくれる保証はないよな
2023/07/17(月) 19:05:13.98ID:???
【息子 吉影の『キラークイーン』を引き出したこの『矢』!
 肝心なのはこの『矢』なのだ……この矢の先の『矢じり』
 十数年前エジプトの老婆から手に入れ…わしもこの矢によって写真の中に入る能力を手に入れた…】

『写真のおやじ』
 幽霊でありながらスタンド使い
 スタンド名 『アトム・ハート・ファーザー』


 第368話
 生き延びようとする執念!


そして吉良父は一瞬で仗助から『矢』だけを奪い、そのまま天井の隙間から逃げ出してしまう…!
…なんで自分たちが回収したはずの弓と矢がここにあるんだ、と困惑の声を漏らす仗助
だが今、『スタンド使いを生み出す弓矢』はSPW財団が完全に管理しているはずと返す承太郎だが
なぜかもう『一組』あったという仗助の言葉と、彼の持っていた『弓』からおおよその状況を把握
吉良父が見つけてほしくなかったのは、間違いなくあの『弓矢』 このままでは吉良父に逃げられてしまう…
表情が険しくなる仗助、そこに家の外からカラスの鳴き声が聞こえ… そこにはカラスの首を紐で縛る吉良父の姿!
そのまま吉良父の写真は、カラスに乗って空へと逃げ出してしまう…!! 
まんまと逃げられ、愕然とする一向に吉良父の高笑いが響き渡る

【フハハハハハハハハ―――ッ わしの能力ではおまえらを倒すことはできなかった…
 だがこの『矢』を渡さなければそれで十分……この『矢』はおまえらの敵を増やしてくれるからだァ―――ッ】

エコーズで追おうにもすでに射程距離外…
この失態を招いてしまった億奏も、自身のふがいなさに無念の声で拳を握りしめるが

「いや…億奏 "ヤツの方が『上手』だった"……… あの父親にしてあの『息子』ありといったところだ
 あの親子の決してあきらめない 生き延びようとする執念にしてやられたんだ
『エステ・シンデレラ』のときもそうだった………
 おれたちは…吉良吉影の生き延びようとする執念で ドタン場で逃げられたんだ………」
2023/07/17(月) 19:06:01.35ID:???
だがなぜ吉良父も『弓と矢』を持っているのか…仗助の疑問に関しては
実は承太郎、あれが『ひと組』だけではないとは内心感じて取っていた様子

「あの矢の先がなぜ『スタンド能力』を引き出すのか…それは謎だ
 だが…かつて『DIOという男』と『エンヤという老婆』は…
 短い期間で30人近い『スタンド使い』を世界中から集めた
 なぜそんなに集められたのか不思議だったが…これでわかった……
 DIOは何組かある『弓と矢』で世界中に仲間を作っていたんだ

 たぶん吉良の父親は『エンヤという老婆』から手に入れた
 そして一方で億奏の兄 形兆ものちに別の『弓と矢』を手に入れこの町にやって来た…
『スタンド使い』は『スタンド使い』と引き合うらしいからな

 ふた組あるのは問題じゃあない………
 問題はあの父親が息子を守るため まちがいなくあの『矢』を使う…という点だぜ
 おれが恐怖を感じるのは…そこだぜ………」
またも杜王町に、矢の力でスタンド使いが増えることを予感し、承太郎もその表情を強張らせるのだった…
…そして吉良父はカラスにのり、空から街をみやりながら町のどこかにいる息子、吉影を想う―――

【吉影よ……… いま…どこにいるんだ?
 おまえは少年の頃から『"女を殺さないではいられない"性格』………
 でも…それがおまえの幸福というのならわしは守ってあげるよ…ヤツらより先におまえを探し出してカワイイおまえを守ってやるよ…
 "だって わしのたったひとりの『息子』だもの"な〜〜〜〜〜】

涙溢れる吉良父が、力入れすぎたかカラスの首を紐で締め上げ悲鳴を上げるカラス
勢い余ってカラスのフンが一軒の家のポストへと落ちる 
ポストの表札には[川尻 浩作]と書かれており… そこに家主の『川尻 浩作』と思われる人物が家へと戻り
いくつかあるカギを何個か差し込むと、そのカギ穴が開く 扉の開く音に、家内の妻も気づき、面倒そうにそちらへ視線を向ける…
2023/07/17(月) 19:06:28.18ID:???
 ギギッ ギッギィィ
(………フン!… "あいつ"が帰って来たわ… つまんない"あいつ"…
 ギギギって鳴るこの借家の安ドアもドアだけど 本当"あいつ"のように情けない音たてるわ…
 ぜんぜん心の通じない"あいつ"とまた今晩もいっしょにすごさなきゃあならないのか…
「めし」「フロ」「ネル」の単語しかしゃべらない あのつまらない男が会社に出ていくまでのあしたの朝8時まで…)

…戻った夫がか細い声で「ただいま………」と声をかけるが
ふり向いて愛想を振りまくのもめんどくさいと妻は知らんぷり 夫婦仲は完全に冷え切っている様子
ついでにお仕事を済ませた夫への夕食は、今日は忙しかったんでそれしかない、と台所に置いてあったカップ麺を指す

(頭に来たかな? でも怒る勇気があるなら怒ってみな…
 どーせ怒らないでいつものようにスッとろくモグモグ食うだけだろーけどさ………)

―――すると台所からきこえる、音に妻が振り返る そこでは夫がネギを切っており
さらに手際よく卵を一気に三つ割り、フライパンで一気に具材を炒めていきます
…そんな夫の見慣れぬ姿に、妻もさすがに困惑が浮かぶ 料理なんかできる腕も甲斐性もないはずなのに…

目を丸くする妻を他所に、夫は二皿テーブルに並べ、ワインも空けてグラスに注ぐ
そんな夫には妻も「バカじゃない」と吐き捨てるが…すると夫はこれから食事なのに爪切りを始める
これにはいろんな意味で妻も呆れた声が出てしまうが…それに昨日も爪を切ったばかりのはずだけど
妻の言葉に、爪を切る手が止まる夫 ……切った爪の長さを、観察するようにその手に持っており…
その横では夫の作った料理の意外なおいしさに、目を丸くする妻の姿があるのだった

<続く>
2023/07/17(月) 20:05:50.74ID:???
次の犠牲者はこの奥さんかな・・・
2023/07/17(月) 23:53:21.28ID:???
>おまえは少年の頃から『"女を殺さないではいられない"性格』

オヤジのこの一文で、なんか吉良が最初に殺したのって
自分のお母さんなんじゃないかって最悪の想像が出てきてしまったorz
2023/07/18(火) 06:42:37.89ID:???
そういえばアレッシーがポルポルとの戦いで「生まれながらのスタンド使いも珍しいことではない」とか言う感じのを言ってたな
アレって条太郎みたいに何らかのきっかけで発現タイプもあったから深く考えなかったが、つまりこういう意味(九栄神らは弓矢で生まれたスタンド使い)だったのかな
2023/07/18(火) 07:11:09.90ID:???
やたら奥さんがやな性格を強調させてるあたり、吉良に殺されてもあんまり不快に思わないようにしてんのかな
重ちー殺害後の狙ってたターゲットもそんな感じだったし
2023/07/18(火) 08:19:27.40ID:???
オヤジがエンヤ婆ポジならどっかで吉良に切り捨てられそう
父親は息子を愛していても、息子の方は愛なんてなかったって具合で、ジョセフ&仗助親子の対比にもなりそうな感じ
2023/07/18(火) 08:50:22.42ID:???
>>540
流石にこのタイミングで死亡や行方不明になってしまったら仗助達に手がかりを与えてしまうも同然なので当面は我慢すると思うが
自分の衝動を抑えながら家庭や職場で川尻浩作として過ごさなきゃならない
ストレス溜まってとても平穏な生活など送れなさそう
546マロン名無しさん
垢版 |
2023/07/18(火) 15:40:36.73ID:FvmgJHbv
>>542
少なくともンドゥールとダービー兄弟は生まれつきっぽい
2023/07/18(火) 19:04:38.83ID:???
 第369話
 主婦「川尻 しのぶ」のロマンス!!

[川尻 しのぶ](主婦)
 あの『つまんない男』と知り合ったのはあたしが短大に行ってた時―――…
 この地方じゃあけっこうランク上の大学行ってた男だし背も高いし…
 あたしの周りの友人たちが当時「物静かでステキ!カッコイイ」ってうらやましがるもんだから
 たいして好きでもないのに優越感ってヤツで付き合ってたら 子供ができた………

 主人は悪い男ではない…大酒くらうわけではないし仕事だって給料は安いけどちゃんと行っている…
 でも『つまんない男』………結婚して毎日生活して初めてわかったわ…
 結婚は気が合うってことが一番大切だってことが身に染みてわかったわ… あたしは『恋』を知らないで結婚した女…


そんな、どこにでもいる一人の主婦 川尻しのぶの憂鬱な独白から幕を開ける、今回の物語・・・
すると二階なのに窓の外に何かがひっかくような音に気付く 
いつの間にか外ではねこが木の上に登ってて、降りれず木の上で鳴いてたのだ
ねこにきづいたしのぶもあわてて助け出しながら、シャワー中の夫に怒鳴り声を上げる

「ちょっとあんた! よくも木のそばの窓を閉めてくれたわねッ!
 毎日あの窓をあれほど閉めるなって言ってたのに………
 あんたには無関心かもしれないけどあたしにはカワイイネコなのよッ!」

―――が、そこでしのぶの抱いていたねこが怯えた様な興奮する声が出る
ねこの叫び声に、一瞬、夫…[川尻 浩作]が鋭い眼差しを向け…シャワーを浴びながら、ゆっくりと振り返る・・・
精悍な顔立ちに、どこかネコ科の鋭さを思わせる眼差しの男・・・ 
そんな見慣れたはずの彼の姿にまるで怯えたように震えるねこ いったいどうしたのか、しのぶも困惑が浮かぶが

「ネコは水が嫌いなんだよ 悪かったよ………
 窓…うっかり閉めてしまった… 二度としないよ………」
そう言いながらシャワーを止める浩作 …だが、そんな夫の姿にしのぶもなにか不審なものを感じていた…

(何か変… ここ数日の『"あいつ"』 どこか…変だわ…
 昨晩も急に料理を始めるし…今も電気シェーバーじゃなくカミソリでヒゲをそってた…
 すぐカミソリ負けするくせに…)

そこにふと、玄関にのそーっとした足取りで学校に出かける息子の姿を見かけるしのぶ
「ちょっと早人(はやと) 「行ってきます」は?」
「・・・・・・・・・ボソ・・・」

(こいつも何考えているかわからないわ……
 おまえが"できちまったから"結婚するハメになったっていうのに…
 おまえが"いるから"離婚もできないっていうのに… 父親似よ!)
2023/07/18(火) 19:05:19.35ID:???
内向的…悪く言えば不気味なひとり息子の背中に、しのぶも苦々しい表情が浮かぶ
と、そこに朝早くから来客の姿があり すれ違う早人をおじさんがなでなでしながら有無を言わさず家内に上がる
すると二階でのシャワーを終えた浩作も下に降りてくる 主人の姿を確認すると早速本題に入るおじさん

というのも実は川尻家、先月と今月分の家賃がまだ未払いなのだ
合わせて26万、払えないなら今すぐ家を出ていってもらうと声を荒げるおじさんにしのぶも表情が強張り…

「上……金庫あるんでがしょ?
 家賃 『銀行振り込み』にしていただけるとわたくしいちいちこーやって集金しなくってすむんですけどね―――っ」

―――が、おじさんとしのぶ、二人から金庫を開けてと催促されると
何故か浩作の方も金庫を前にしてむずかしそうな顔色が浮かぶ…?支払いたくない、というわけでもないようだが…

「ぼくが………開ける……のか?」
「モタモタしてないで早く開けなさいよ! あんたが組み合わせ番号のメモ持ってるんでしょ!
 その辺にメモを貼り付けとくとドロボーは簡単に見つけるとかなんとか言ってさッ!」

…金庫を前に戸惑う様子で、カギを開けるダイヤルへとその腕が伸びない浩作
そんな夫の姿に、やはり『何か』、自分の知っている夫と何かが違うと感じるしのぶだが
すると浩作、金庫を開けることなくおじさんの元へと戻っていく…?

「おまたせしました でも大家さん………今チョッピリばかり持ってるおカネが少なくてね…」
「あ?……… フザけてんじゃねーぜあんた!
 てめーの給料安いくせにわたしのこんなりっぱな家を借りようってのがゼイタクなんだよットンチキ!
 それにペット禁止って言ったのにネコ飼ったのも知ってんだぜ!出ていってもらうからなッ!」
当然、家賃の支払いも行えず 大家のおじさんも怒りの声を上げるが―――

次の瞬間! 『川尻 浩作』が、『キラークイーン』を展開!?

それと共にキラークイーンはこっそり大家のバッグのカギ部分を軽く爆破し…

「いや…勘違いしないでくださいよ大家さん
 チョッピリばかりって言ったのはですね…ほら!50数万円"しか"ないって意味でしてね………
 ちょっぴりでしょう…? 52万じゃあ……
 先月と今月…それにさらに2か月分の前払い"しか"できないな……… これでいいかね?」
2023/07/18(火) 19:06:36.07ID:???
玄関に戻ったしのぶも、夫の出したその大金に目を丸くした様子が浮かぶ
金庫には触れてないはずにどこから―――そこで階段のしのぶからは、いつの間にか大家のバッグが半開きになっていることに気付く…!
だが当の大家はそのお金が自分の懐から抜き取られたものだとは気づくことなく、上機嫌で川尻家を後にするのだった

「あ あんた………今のおカネ………大家から盗ったのね!
 どうやって盗ったのかわからないけど…『大家』のカバンから盗んだのね!?」
今の出来事を困惑気味に問い詰める妻、しのぶに対し…『川尻 浩作』もその瞳に鋭さを帯びるが―――


 普通ならこういう場合…おびえ こんなゲス男と軽べつするだろう………
 でも…… わたしは…夫のこの行動を………! この『盗み』を………!!
 わたしはこの人のことを……… 十数年いっしょに生活して
 初めてこの人を『なんてロマンチックなの』……… ―――と思った………


『川尻 浩作』…いや、その姿を偽る『殺人鬼、吉良 吉影』の放つ危険な魅力
そんな妖しい鋭さを持つ、自分の知らない姿を見せる夫に、しのぶは心惹かれ始めていた・・・・・・

<続く>
2023/07/18(火) 20:04:40.90ID:???
これは惚れる
2023/07/18(火) 22:10:09.75ID:???
なんだかんだ根暗そーだけどこういうテクとコミュ力は高いな
女の「右手」を恋人って言ってる当たり、ある程度仲良くなってから爆破してるのだと思うし
2023/07/18(火) 22:34:14.83ID:???
しのぶちゃん視点だからかラブロマンス的に見えるけど
行きつく先は間違いなくバッドエンドなんだよなあこの恋の行方…
ってか >>551の言うように吉良の恋人が出来上がるまで、となりそうで怖い
かといって正直、ほんとの一般人で生き残れるかというと厳しい気もするしなあ…
2023/07/19(水) 06:39:57.04ID:???
これで吉良が扮した川尻さんの職業が仗助たちの通う学校の関係者(教師に限らず用務員とか)だったら流石に笑う
2023/07/19(水) 11:42:40.08ID:???
そういえばこんな正統派のラブロマンスはジョナサンとエリナ以来な気がするわ
ジョセフとスージーはそんな目立った関わりはエシディシ戦くらいしかかかれなかったし
条太郎はそんな浮わついた話はひとつも出てこねーし
康一と由花子はラブロマンスというにはちょっとエグいし…w
2023/07/19(水) 13:28:09.27ID:???
田舎の純朴娘が都会の危険な香りを漂わせるヤンキーに惹かれるとかは定番だが
平和で目立たない家庭的過ぎる暮らしに退屈を感じる女性って今風ではあるが
平和で穏やかな暮らしを求める吉良からしたら理解不能というか厄介きわまりない爆弾な気がする
なんかしのぶが原因で正体バレとか起きそう
556奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/07/19(水) 19:21:45.01ID:C/wtvL0b
 第370話
「ジャンケン」しよ〜よ!

 エジプトで「エンヤ」と名乗っていた老婆は教えてくれた………
『"この矢が"…欲しがるものを射ぬけ!』
『その射ぬかれた人間は…「矢」に選ばれた者だから死ぬことは無い!』
『その射ぬかれた人間は 矢に選ばれた者だから味方になってくれるッ』!

 そして射ぬかれた人間は………"心の中に潜む『特別な能力』をひとつだけ"引き出されるッ

「『スタンド』!…とか呼んでおったな…
 空条承太郎…東方仗助… 虹村億奏…広瀬康一
 この杜王町に…わしの『吉影』を追う者があいつらの他に何人もいるというのなら
『スタンド使い』を増やして味方を増やそう………

 さあ!『矢』よ!どの人間がほしいんじゃッ!?選べッ!選ぶんじゃあッ!」

すると吉良父の声に応えるように、矢がひとりでに動き始め―――電柱の方を指す矢
吉良父が首を傾げていると、電柱の上を登っている一人の少年の姿があった
まさかあんな子供が自分の味方になるというのか…? 
電柱登って木に成ってる柿を食べたらシブ柿で、にがい顔で噴き出してるような子供が…?

「本当にあんな子供がいいのか?
 この『矢』がこれからいったい『何人』を『スタンド使い』にできるかは知らんが…
 いいじゃろう…!!あの子を射ぬけばいいんじゃな!!」

―――場面変わり、杜王駅にて 通勤中のサラリーマン達を写真に収めるものの姿がある
するとそこにジョセフと透明赤ちゃんがカメラの前にぬおっと顔を出す 
通勤者を写真に収めていたのは漫画家の岸部露伴であった 
スタンド使い同士の仲間としてお互い声をかけ、世間話もそこそこに・・・何の撮影をしているのかジョセフが問う
露伴曰く、『吉良吉影』がエステシンデレラで『誰か』と入れ替わったなら
何食わぬ顔で"その人物"として通勤をしているはず…と露伴は見ていた
557奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/07/19(水) 19:22:48.80ID:C/wtvL0b
「! ……通勤……
 通勤って何百いや何千といるんじゃあないのかね?
 前にこの駅の利用客は一日5000人と聞いたぞ」
「そうは思いませんね
 男性で年齢を25〜35ぐらいとして体格や身長も175前後の会社員となると数もかなり減りますよ…」

露伴もすでに昨日まででこの条件に該当する48人ほどをカメラに収めたとの事
(*ちなみにこの中で『川尻 浩作』はすでに写真に撮られている)
とはいえ駅を利用しておらず、車で通勤してる可能性もあり得るが
顔を変えただけでは完璧に他人に成りすますというのはありえないはず、とする露伴 
家族か身内が、おそらくはその変化を『奇妙』に思い始めているはず…

「ぼくの『ヘブンズ・ドアー』は他人の人生を読めるから場合によっちゃあ ひとりひとり『面接』して調べてもいい………
 心配なのは『吉良』が家族に気付かれ その家族を消し去る可能性があるってことだ……
 今は目立った行動をとれないから おとなしくしてるが吉良は他人とは生活できっこない いずれやると思う
 別に正義漢ぶるわけじゃあないが そうなる前に『吉良』を見つけたいんだ」
露伴の頑なな決意を示すようなその眼差し…彼の使命感を受けたジョセフもどこか目を丸くした様子が浮かぶ

「ねえちょっと…! おにいさん ぼくと『ジャンケン』してくれない? 」
するとそこに何か、一人の少年…吉良父の矢が選んだ少年が二人にそう声をかける 
・・・いきなりそんなこと言う少年には二人も怪訝そうに眉をひそめ とりあえず相手しないでおく二人
ひとまずはこれで別れつつ、なにか手掛かりを掴んだら教えて欲しいとする露伴 
ジョセフもひとりで無理はしないように言って、今日の所はこれで駅を後に―――

なんだが、何故かジャンケン少年も駅を出た露伴の後に付きまとっていました
やたらしつこくジャンケンをせがむ少年には露伴もうんざりげだが
・・・そこでふと、露伴はそのジャンケン少年…彼のほっぺの違和感に気付く……
アザか、大きなほくろのような黒いまんまるがほっぺにあるが…そのどちらでもない、少年は頬に目玉くらいの大穴が空いてたのだ…!
……その頬の穴から漏れ出る風の音と、穴の奥から響くかのような、ジャンケンをせがむ声にさしもの露伴も息を呑む・・・
2023/07/19(水) 19:23:23.68ID:???
だが露伴もそんな不気味な少年の相手をするつもりは無く、一貫して無視を決め込む
そして駅のタクシー乗り場から、丁度走ってきたタクシーを止めようと手を上げる露伴 だが

「へいッタッシ〜〜〜〜!!」「あっ」
タクシーを待つ露伴の前に少年の方が駆け出し、間に割り込む形で先にタクシーを止めてしまう
これには露伴も怒りの声をジャンケン少年に上げるが
このタクシーは自分が止めたのでとぬけぬけと返す少年は、さらにこう続ける

「それともどっちがこのタクシーに乗るか………
『ジャンケン』で決めよ〜よ 『ジャンケン』でェ〜〜〜 ねえっ〜〜〜?」
「なんだ……… この小僧………」
「あと出しは……… 負けだよ」

否応なく、ジャンケン少年との勝負に応じるしかない露伴 はたしてこの少年の目的とは…?

<続く>
2023/07/19(水) 19:50:19.44ID:???
まあ、うん…「矢に貫かれる」ってことはこう言う事なんだろうけど
こんなまるまる傷跡ついてて平然としてるのは、それはそれでコワイな…w
2023/07/19(水) 20:31:40.86ID:???
ジャン!
ケン!
ポン!


ズコー
2023/07/19(水) 22:37:00.11ID:???
>『その射ぬかれた人間は 矢に選ばれた者だから味方になってくれるッ』!

矢で射られながら形兆兄貴を裏切った音石ってマジでイレギュラーな存在だったんだな
…そういやこの矢、もし選んだ奴が天然のスタンド使いだったらどうなるんだろ
康一くんは素養ないのに強引に蘇生させたことで、かなり特殊なスタンドに目覚めたし
回が進めばそういうケースも出てきたりもしそうだ
2023/07/20(木) 06:05:34.17ID:???
露伴とジョセフの組み合わせいいな
ちょっとオトナな雰囲気がある感じ
2023/07/20(木) 13:41:17.20ID:???
小学生くらいの子供に見えるがタクシー代払えんのか?
亀有のランドセル男子ならわかるが、関東ってそんなに裕福なんかね
2023/07/20(木) 16:49:45.30ID:???
まあ露伴と勝負するためにタクシー橫はいりしただけでしょ。
この子の能力はまだわからんが取りあえず勝った後、「ごめんなさいサイフ忘れちゃった★」でその辺は済むと考えてそうではある。
2023/07/20(木) 19:36:19.95ID:???
 第371話
 ジャ〜ンケン グー!!

露伴に対し、やたらとジャンケン勝負をせがむ少年
やたら絡んでくる少年の様子から、彼が『スタンド使い』との考えも浮かび上がり
少年がジャンケンの手を出す前に『ヘブンズ・ドアー』を発動!少年の顔面を本へと変える!!

とりあえずタクシーの方はちょっと待たせてしまうが、彼のページを読み解く露伴
まず少年の名は『大柳 賢』(おおやなぎ けん)、11歳の小学六年生
彼のプロフィールに不審な所はない、一般的な子供らしい生活をしており、親兄弟にも問題はなく…
そこで露伴、彼のプロフィールに『スタンド』の事が何も記されてないことに気付く
つまり賢くん、スタンド使いではないのだ…! ほっぺの『穴』も電柱から落ちた時のケガだそうで
だがそれならなぜここまでしつこく露伴に付きまとうのか…すると露伴、賢くんのページの一文に目を止める

[『ジャンケン』が好きだ ものすごく『ジャンケン』がしたい
 最初に「チョキ」を出そう]
「……… この小僧………本当に『ジャンケン』が"したい"だけらしいな……
 バカバカしいがマジにこの理由"だけ"なんだ…」

そんな賢くんには露伴も呆れた声が洩れ出つつ、しょーがないので付き合ってあげることに
ヘブンズ・ドアーを解除すると賢君も改めてルール解説 あと出しは負け、あいこは決着がつくまで続く!

「じあ〜〜〜〜ん ケン ホイ!」 
×賢 チョキ VS グー 露伴〇

なんだが最初から賢くんの出す手は知ってた露伴、あっさり勝ちました
と言う訳で遠慮なく、止めたタクシーは自分が乗って賢くんの元を後にする露伴
すぐに彼への興味も失せてタクシーに目的地を伝えるのでした
…一方、一人残された健くんは 敗北のショックに震えて大粒の涙を溢れ出されていた・・・
2023/07/20(木) 19:37:14.04ID:???
その日の午後、再び事件は起こる
今日の仕事を終えてカフェ・ドゥ・マゴで一服しよーとする露伴 丁度混んでるようだが一つだけ席が空いてました
なんだがすぐ横では仗助御一行も同席していました 気さくに声をかけて一緒にどうかと誘う仗助だが
(こいつらはクソったれ仗助のあほの億奏……それにプッツン由花子だ……… 全員ぼくとは話が合わないヤツらだ)

仗助御一行、あんまり露伴からの評価は良くない様子 まだ仕事中だと言って断っておきました(終わってるけど)
―――が、そう返して空いてる席に目を離したその一瞬!またもあのジャンケン小僧、賢くんが横から割り込んでくる!

「お……おまえはッ! なにやってんだ?ここはぼくの席だぞッ!」
「なに?あんたの席…?あんたまだすわってないじゃあないか?
 それにもう注文とったの?いいや まだとってないね………! ここはあんたの席"じゃあない"
 この席は空いてたんだ…だからぼくがすわったんだもん この席は ぼくのだ」

声を荒げる露伴に涼しい顔でそう返す賢くん、飲んだ水がほっぺの穴からジョボジョボ洩れ出てたけど
だが一度ならず二度までも付きまとう賢くんには露伴も心底うんざりげ 
…そしてやはり、賢くんはこの席の権利も『ジャンケン』で決めよう、と持ち掛ける
露伴も相手せず店員に言ってどかしてもらおうとするが、賢くん泣きながらの駄々っ子攻撃、聞く耳持ちません

「露伴先生〜〜〜ゆずってやりなよォ〜〜〜相手は子供じゃあないっスか!」
「泣かすなよォ〜大人げないスよォ〜〜〜っ」「相席にしたら?」
「うるさいッ!おまえらはだまってろッ!」

そんな微笑ましい?光景に仗助達もヤジ入れつつ やむなく露伴も2度目のジャンケン勝負につきあう他なく
賢くんも露伴が勝負を受けると泣くのやめて、露伴とのジャンケン勝負に挑む その結果―――

「いっ いくよォ〜〜〜っ ジャアあああ〜〜〜〜んけん ホイッ」
×賢くん グー VS パー 露伴〇

二回戦も勝利を手にする露伴、この勝利に喜びの声を上げながら賢くん席から蹴とばしてどかし
この敗北の屈辱に、賢くんも目を見開きその身を震わせる・・・
…そんなおとなげない露伴には仗助組もちょっと白い目
2023/07/20(木) 19:38:13.79ID:???
「大人げないだって?みんな? いいや最高の気分だね "ガキ"負かすのはね…」 カッハッハッハ―――ッ
そんな一行に、露伴は勝利のゴキゲンな高笑いで返すのでした

それから露伴は、本屋にて資料によさげな植物図鑑を発見 少々値が張るが、手持ちを確認―――
「すいませ〜〜〜ん この本ください〜〜〜」 ジャンケン小僧が横から植物図鑑をかっさらった
・・・二度ならず、三度までも 自分に付きまとう賢くんに露伴も怒りに瞳を吊り上げ、額に青筋が浮かぶ
そして当然、これもジャンケンでの勝負を持ち掛ける賢くん 苦々しい表情を浮かべながら、その勝負に応じる露伴…

「いくよ! ジァアアア〜〜〜〜〜ン ケン!」「グ―――っだ」
露伴がグーを出すと共に、賢くんの顔面をぶん殴る これには賢くんもコッテェ〜ンとスッころんじゃう
露伴ももう我慢の限界、これ以上付きまとうなら学校と親に言いつけると怒鳴り声を上げるが―――

「勝ったぞ………グフフ ほら!「パー」を出したよぼくっ!
 勝ったぞ!ついに勝ったぞ!ぼくッ!フハハハハハッ 1勝2敗だ」
〇賢くん パー VS グー 露伴×

顔面殴られながらも、ジャンケンの勝利の喜びに笑い声を上げる賢くん
ジャンケンの勝敗が彼のすべてというような賢くんの様子に露伴も困惑が浮かぶが…
―――次の瞬間!露伴の『ヘブンズ・ドアー』がひとりでに発動!? 
それと共に引きずり出された自分のスタンド体が、賢くんのほっぺの穴に吸い込まれていく…!?
だが、さっき見た時は確かに賢くんはスタンド使いではなかったはず、この能力は一体…!

<続く>
2023/07/20(木) 20:14:14.57ID:???
まー、仗助たちの反応もわかんないでもないけど
こんなしつこく付きまとわれてたらこっちも露伴みたいな反応になると思うわw
2023/07/20(木) 21:13:46.20ID:???
ヘブンズドアーまじで便利すぎる、発動すれば抵抗すら許さないのが強すぎるわ
2023/07/20(木) 21:53:24.29ID:???
ジャンケン、「ポン」じゃないんか?
「ホイ」って聞いたの初めてだがどっか地方の掛け声だろか
2023/07/20(木) 22:08:15.75ID:???
>>570
ポンはサザエさんが広めてるだけで普通ホイとかポイだろ
2023/07/20(木) 22:10:51.23ID:???
うちはホイだったな
2023/07/20(木) 22:14:28.16ID:???
康一君とか居たから杜王町の住人は身長で年齢を判断できないと思ってたが
ちゃんと小学生なのかこのジャンケン小僧
2023/07/20(木) 22:36:37.58ID:???
いつもつるんでる仗助と億奏はともかく、由花子もいっしょは珍しい
開いてる席からして康一くん待ちか?とも思ったけどそうなると露伴同席させんよな(康一くん座るとこ無くなるし)
2023/07/21(金) 19:39:01.67ID:???
 第372話
 コテンパンにしてやる!

「『きれいで素晴らしい力<エネルギー>』がぼくの方に!!!
 流れ込んでくるぞ! 元気が出てくるぞ!!」

ジャンケン小僧、賢くんとのジャンケン勝負に敗北を喫した露伴
すると突如彼のスタンド『ヘブンズ・ドアー』が賢くんのほっぺの穴へと引きずり込まれていく…!
だが露伴もヘブンズ・ドアーを引きずられながら、とっさに賢くんを本に変えようと試みるが
次の瞬間賢くんの背後からも謎のスタンド体が出現!ヘブンズ・ドアーを取り押さえてしまう!?

「カ……ッ カッコイイ!! こんなカッコイイ"もの"が出て来るなんてッ!」
自分から出て来たスタンドの存在に、賢くんもうっとり顔 
だが露伴もどうにか抵抗し、辛うじて賢くんの顔面を本にして開くことに成功
即座に賢くんのページに『岸部露伴を攻撃できない。』と書き込むことで
辛うじてその攻撃を凌ぐことに成功する露伴 一旦気絶した賢くんを連れて、本屋を出る…

「この小僧…… 今朝"こいつ"を『読んだとき』…こいつは『スタンド使い』ではなかった…いったい!?なぜだ……?
 は! "まさかこいつ"ッ! 『スタンド使い』に"なりつつあるやつなのでは"!?
 今…初めて自分の『スタンド』を"出したってわけなのでは"!?」

そんな考えを浮かべながら、賢くんのページを改めて目を通してみると
朝見た時には見なかった文が追加されているようで・・・その追加された部分を読み解く露伴
それによれば賢くんのジャンケン勝負の動機は、20歳にして一人で社会に立ち向かい、感動的な作品を生み出す大人
そういう尊敬される大人をコテンパンに打ち負かせば、自分はその人物を乗り越えさらなる尊敬を得られる…
そんな考えと共に、自分から出て来たスタンドを『ボーイ・U・マン』と名付けたばかりの賢くん

「やっぱりこの小僧……… 今…"なりつつある"『スタンド使い』だ!!
 あの『矢』に刺されたばかりだな! 今まで『矢』に刺された"ことにさえ"気づいていなかったのだ
 しかし今 こいつは学習している…… 自分の『スタンド能力』に気付き 学習し…そして成長している………
 あぶなかった…『ジャンケン』とはいえ知らずにこのままやり合ってたらやられていたぞ……
 とりあえずこいつの『能力』も読んでおこうか!」

[能力]
『ジャンケン』に勝つと相手のエネルギーがぼくのものになる。
 ただし5回勝負だ。うち3回勝たなくては全部奪えない。
 負ければ「エネルギー」を逆に返さざるをえない。

 今・・・露伴とは1勝2敗だ。
2023/07/21(金) 19:40:16.99ID:???
5回勝負、との内容に疑問の声を漏らす露伴 ・・・すると賢くんのページに、異変が起こる
先ほど書き込んだ[岸部露伴を攻撃できない]の[ない]部分が次第にかすれているかのように見え―――

[岸部露伴を攻撃でき る 。]に変化!? それと共に賢くんが目をさまし、ゆっくりと起き上がる…!
同様が浮かぶ露伴に、ページが開いたままの顔でにんまりした笑みを見せつける賢くん…!

「すごいなあ 『スタンド』っていうのか…この能力? まだ気づいていないのかい?逃れたと思っているようだけど…
 あんたの『スタンド』は1/3(三分の一)すでに取り込んだんだぜ! 『ジャンケン』で1勝したから1/3はぼくのものになったんだ
『ヘブンズ・ドアー』の1/3はぼくが動かせるんだ!! それで今…文字を書き換えたんだ!
 もうあんたにはぼくの心の中を読ませないよッ!」

賢くんの宣言と共に、開いたページがひとりでに閉じ・・・
気づけば自分の『ヘブンズ・ドアー』の右腕部分が丸々えぐり取られてしまっていた…!
一回勝つごとに1/3を取り込めるというのはつまりこういうこと…!あと二回露伴が負ければ、全てを奪われることになる…

「この小僧!!図に乗りやがって!」
怒りの露伴が賢くんを掴みかかろうとするが、その腕が自分の顔面を殴り飛ばしてしまう!?
ヘブンズ・ドアーの右腕を取り込んだことで、露伴の右腕も操ることが出来るのだ
そしてその一撃はさっきグーでぶん殴ったし仕返しだとしたり顔で返す賢くん
・・・子供でありながら、重いプレッシャーを放つ賢くんに露伴も表情を強張らせるが……

「どうやらなにがなんでもジャンケンしなくっちゃあ……
『ヘブンズ・ドアー』の右腕…は…おまえにされほうだい…ってことらしいな………
 いいだろう………『ジャンケン』してやるよ」
「 グ ッ ド ッ!!」「プッ!「グッド」か……」

覚悟を決めジャンケン勝負に挑む露伴 どこかで聞いたフレーズと、余裕を見せる賢くんの態度に露伴も微笑が浮かぶ
確かに賢くんの『ボーイ・U・メン』の能力でヘブンズ・ドアー1/3は奪われた
だがここまでの勝負で賢くんは1勝2敗、5回勝負なら追い詰められているのは賢くんの方
次のジャンケン勝負で負ければ、賢くんの完全敗北が確定するということである…!!

「おまえは危険なヤツだ! 『スタンド使い』とわかった以上ぼくは…もう容赦はしないッ!
『右腕』を取り戻した瞬間 2度とこんなことができないように再起不能にしてやる!わかってんなッ!」

…露伴の言葉に、さすがの賢くんもプレッシャーを感じるように、その顔にいやな汗が浮かぶ
だがそれは賢くんも覚悟済み、それを承知で露伴を乗り越えるためにその勝負に挑む…!
一方でまだ二回チャンスがある露伴は余裕の笑みで返しつつ、ジャンケン勝負4回戦に―――
が、それに待ったをかける賢くん 実は今何を出そうか思案中のようで・・・
2023/07/21(金) 19:41:06.24ID:???
「ぼくはさっき「パー」で勝ったからな
「パー」以外の「グー」か「チョキ」を出したくなるのが人情だけど子供っぽい発想かなって思ったりして……
 でも露伴先生はそんな単純そうな性格には見えないから ウラをかいて2度続けて「パー」で行く………
 ……てのもいいかな?と思ったりして」

だが賢くんも、その話術を駆使し露伴の行動を制限せんとする 
そのしたたかさに露伴も表情を強張らせながら――― そしてお互い、出す手が決まり…!

「いくぞッ!! ジャァア――――ン ケン ホイッ!」
〇賢くん パー VS グー 露伴×

4回戦を制したのは賢くん!見事パーで押し切り露伴の精神に打ち勝った賢くんも喜びの声を上げるのだった

<続く>
2023/07/21(金) 21:14:45.55ID:???
「> グ ッ ド ッ!!」「プッ!「グッド」か……」

エジプトへの旅で出会った色んなバトルは確かに露伴が食いつきそうな題材だが、その辺条太郎がホイホイしゃべるとは……
いや、ジョセフがいたなそーいやw ジョセフならDIO討伐の旅路を色々面白おかしく話しても不思議はないわ
2023/07/22(土) 05:34:40.86ID:???
流石にタイマン戦ではヘブンズドアーに好き勝手させんか
2023/07/22(土) 08:36:29.74ID:???
いきなり自分にフシギな力が目覚めるのはちびっこの憧れだよね
少年漫画でも定番どころ…と思ったけどそいや今のジャンプだとけっこう大人タイプの主役が多いな
慶次やらターちゃんやら、悟空さももう大人だし 
あとはいても高校生メインでホントにちびっこはダイ君くらいな感じ
2023/07/22(土) 17:56:16.85ID:???
 第373話
 勝負の下り坂!

*扉絵はここまでの露伴VS賢くんのジャンケン勝負成績

         [5回勝負]
1回戦 〇露伴 グー VS チョキ 賢くん×
2回戦 〇露伴 パー VS グー  賢くん×
3回戦 ×露伴 グー VS パー  賢くん〇
4回戦 ×露伴 グー VS パー  賢くん〇
5回戦 ?露伴 ?? VS ??  賢くん?
2023/07/22(土) 17:56:56.58ID:???
負ければスタンドエネルギーの一部を奪われるジャンケン勝負、二敗目を喫してしまう露伴
得意げな笑みを浮かべながら、立てた親指をクルッと下に回す動作と共に
賢くんのスタンド『ボーイ・U・メン』が『ヘブンズ・ドアー』を引きずりだし、下半身を丸ごと奪い取る!

「な…なんか元気になってくるぞッ あとは………『頭部と左腕』の部分だけだ!
 最後の勝負でこれを奪えばぼくは岸部露伴を乗り越えられるんだ!」

―――自らのスタンドの下半身も奪われた影響は、すぐに露伴にも表れる
苦しげに息を切らす露伴は、もはやたっていられず膝から崩れ落ちてしまう…
そんな露伴の姿を見下す賢くんだが、露伴も気丈に街路樹を支えに立ち上がり
勝つ時というのは相手を見下しながら勝つもの、として気丈に笑みを返して見せるが―――

「フフフ 今…『2勝2敗』…今度の勝負で決まりだ…
 ぼくもあんたもお互い崖っぷちにいるってわけだ… でもね…露伴先生…
 ぼくは今…ぜんぜん負ける気がしないんですよ…

 いいですか?よく考えてみてください…
 お互い…『2勝2敗』の五分と五分とはいってもぼくの方は最初2敗してから 今2回続けて勝った…
 露伴先生はその『逆』です… 今…2回続けて負けている…
 ぼくとあんた………どちらの方が『昇り調子』になっているのかよくわかるでしょう?
 あんたは今……… 勝負の『下り坂』にいるんですよ…露伴先生

 もうイッペン言いますよ………あんたは今! 『下り坂』にいるンだ!」

賢くんの宣言と共に、露伴の『下り坂』を示す様に立てた人差し指を下へと指す
そしてその戦いを見物し、高笑いを上げるのは電柱に引っかかった写真のおやじであった…!
予想以上の賢くんの戦いに歓声を上げるおやじ、これで露伴の人の心を読む能力を手に入れればまさに無敵と化す
それにあの『目』、もはや無邪気な子ねこのものではない 獲物を狙う捕食者の鋭い眼差しが露伴を射ぬいていた…!

そんな賢くんの見事なプレッシャーのかけ方には露伴も声を上げる 
そんな露伴に賢くんも「露伴が続けて二敗しているのは事実」と得意げな笑みで返すと
すると露伴も、ひとつ事実を言ってやろうとして、こう宣言する

「次の勝負……… 君は 決して "『パー』は"出さない………」
2023/07/22(土) 17:58:40.01ID:???
そんな露伴の言葉に吉良父も困惑に目を見開く
賢くんの方は露骨なプレッシャーのかけ方にため息で返すが、さらに露伴はこう続ける
ここまでの勝負、負けを喫したのは二つとも『グー』であり、露伴にとっては『悪運のグー』でしかない
そんな自分が三回連続でグーをだすと思うか、と笑みを浮かべて語る露伴には、賢くんも余裕の笑みが消える…

「『悪運のグー』は3回連続はとても出せないってのが人情ってもんだ
 ぼくを『下り坂』と言ったがゆえに勝つ『パー』は決して出せない!
 もし『パー』を出したらこのぼくが『下り坂』ではないって認めることだ…」

プレッシャーとはこうかけるもの、と言わんばかりの露伴の姿に
賢くんも苦悶の表情で震えながらも、そのプレッシャーを押し切るべく―――

「いくぞッ! 岸部露伴!!」
賢くんの宣言と共に、空高く跳躍!! 露伴もそれに合わせて飛び上がると共に!
「ジャン ケン」「ほいッ!」 2人が出した手は、互いにパーであいことなる!!

あれだけのプレッシャーをかけたにも拘らず、パーを出した賢くん
彼の子供ながらにしてド肝をぬく根性に、露伴も彼の裏を読みきることが出来ない
一方の賢くんはここであいこを取ったことで自分が"登り調子"にいると確信

そして次の手は、賢くんは4連続のパーで押し切らんとするが
露伴の方は『悪運のグー』を出そうと試みる…!

「行くぞッ!"あいこ"だ露伴ッ!」「あいこでッ!」
―――が、次の手を出そうとする瞬間、スタンドの下半身を奪われたことで膝から崩れおちる露伴
そのフォームの変化に困惑、賢くんはここまで露伴が今まで出してない『チョキ』の手が浮かぶ
ここは4連続パーはまずいと感じとっさに出し手を変更!賢くんもグーを出し、ここもあいことなる…!

「あああっ うぬぬぬっ しっ…しまったッ!「フォーム」にまどわされて深読みしすぎた!」
「『悪運のグー』ではないらしいな………」
「ま…また"あいこ"だ」

勝負を決められず苦悶の声が洩れ出る賢くん 生き残りを手にし、苦笑気味に口角を上げる露伴
はたしてこのジャンケン勝負、どちらが勝利の栄光をてにするのか…!?

<続く> 
2023/07/22(土) 21:02:38.72ID:???
やってることジャンケンなのになんだこのド派手アクションwwwww
2023/07/22(土) 21:39:37.04ID:???
ダービー戦もそうだったけど、スタンドバトルよりこういうバクチ勝負の方が
なんつーかイキイキして書いてる気がする その辺デビュー作の武装ポーカーの名残もあるんかな
2023/07/22(土) 22:12:33.13ID:???
敗けが続くことで運気が下り坂、というなら勝負を決めきれない時点でジャンケン小僧も下り坂だよな。
自分の運気が底値ならあとは上がり行くのみ、お前の下り坂の運程度すぐに追い抜いて見せるぞ。 みたいなのが露伴の勝ち筋かなー。
2023/07/22(土) 23:10:54.87ID:???
この手のジャンケン心理戦ってガキの深読みでしかないのにすげえ迫力w
まあ小僧が勝利しちゃうと吉良陣営が強すぎるので負けるとは思うが
悪運のグーとかいうフレーズも妙に決まっててワロタw
2023/07/23(日) 09:21:54.68ID:???
ただのじゃんけんを派手なアクションで激しいバトルの動きがあるように見せてるのは中々目から鱗
しっかり迫力も演出してるのはさすがやな、心理戦の描写もうまい
2023/07/23(日) 19:28:07.05ID:???
 第374話
 もっとも「むずかしい事」!

「『運』がなくなっているのは……ハァーハァーハァーハァー
「小僧」………おまえの方なんじゃあ………ないのかい?
 ぼくのこれは…『悪運のグー』なんかじゃあなかったようだなあ………」

膝をつきながら賢くんに言い放つ露伴 
賢くんも上り調子にありながら、ここまで勝負を決めることが出来ず苦悶の声が洩れ出てしまう
…さらに吉良父、通り道に仗助とジョセフの姿を発見!こんな時に…!
だが見た感じ二人とも露伴には気づいていない、露伴も同様 ここで助けを呼ばれるのはまずいが

「ねえ!ちょっとそこのおじいさん! 「おじいさん」!
 さっき駅で会った人でしょう?ジャンケンしてよォ〜〜〜 ぼくとォ―――ッ」

が、賢くんの方から二人に声をかける!? これには吉良父も困惑が浮かぶが・・・
賢くんは今声をかけた二人が『スタンド使い』であることを察しながらも声をかけた様子で
その意図を『運試し』だとする賢くん 自分に『運』が尽きてるなら二人はここに来る
逆に言えば自分が『強運』に守られているならば、二人は決してここに来ることは無い、ということ…!

「運試しだと? ぼくが二人に「助けてくれ!」……と叫んだら?」
「どうぞ それも「運だめし」の"うち"ですよ………
 でもあなたの性格だ………そんなことはできないと思いますね!
 岸部露伴が子供にやられそうになってるんでみっともなく「助け」を"こう"んですか?やれるものならどうぞ」

そしてその声掛けに露伴の存在にも気づく仗助&ジョセフ なのだが仗助の方はちょっと露伴のこと好きじゃないようで
赤んぼもお腹空かすし、変なガキと色々やってるようだし、ここは先を急ぐことにしたい仗助

「……… あの子供……… 俺のファンのようじゃの………またこんどの〜〜〜っ」 うでふり二人も別れ
賢くんの見立て通り、二人はここに来ることは無く… 強運は賢くんに微笑むこととなる…!
今の自分なら何をしようが負ける気がしない!たとえ6発中5発入った「ロシアンルーレット」でも生き残れると確信する賢くん

「ほらッ!こんなことをしても!」 
それと共に賢くんが賢くんが通りの建物の二階窓に投石!?割れたガラスのシャワーが二人に降りかかる!!
降りそそぐガラスのシャワーに、その身を捧げるように両手を広げて待ち構えるが、賢くんはかすり傷ひとつ追っていない…!
逆に、そのガラスを避けた露伴の方が怪我をしてしまっていた・・・
2023/07/23(日) 19:28:59.46ID:???
得意げな笑みを向けながら、露伴との最後の勝負へと挑もうとする賢くん
それに対し露伴は、開いた片手を賢くんへと突き出す その様子に賢くんも吉良父も首を傾げるが

「もう待ったなしですよ………『何を出すのか』………?決めてください 露伴先生っ」
「……… ……… ………」 賢くんに促されながらも、露伴はその姿勢を変えることなく…
「………? 何してるんです? 早いとこ『ジャンケン』のかまえに入ってくださいよ」
「もう始めてるよ 見てのとおりだ ぼくは………"これでいく"」

まさか露伴、その開いたままのパーを勝負手にすると言うのか…!?
賢くんも一瞬、驚きに目を見開きながらも なんのマネかと呆れ口調だが
露伴の意志は固い、あくまでその突き出したパーで勝負しようというのだ
負ければ遠慮なく『ヘブンズ・ドアー』も奪っていいとして、さっさと"これ"に勝つ手を決めるよう告げる露伴
だがさすがに賢くんもそのパーが土壇場でグーに変えるつもりだろう、と困惑気味に返すが―――

「……… ひとつだけ言っておこう 君はぼくを乗り越えると言ったが………
 君よりも9年も長く生きてるから教えてやろう…… 他人を負かすってのはそんなむずかしい事じゃあないんだ……
 もっとも『むずかしい事』は! いいかい!もっとも『むずかしい事』は!
『自分を乗り越える事』さ! ぼくは自分の『運』をこれから乗り越える!!」

堂々と、そう宣言して見せる露伴を前に、追い詰めているハズの賢くんの方が苦悶の顔が浮かんでしまう…
だが何を言おうが今の自分に負けはない 勢いよく、空高く跳躍しながらその手を振りかぶり!!
露伴の出しっぱなしのパーに対抗するべく出したその手は、当然チョキ! 
賢くんの勝利がこれで確定し、喜びの声を上げる賢くん、だったが――― そのチョキが勝手に握り込まれてしまう…!?
そしてグーとなってしまった賢くんの手、これにより露伴のパーに敗北しほっぺの穴からヘブンス・ドアーを取り戻されてしまう

「これでぼくの3勝2敗だな おまえは『悪運のグー』だ!」
「な…っ なんだァーッ チョ…『チョキ』を出したと思ったのになぜぼくの手が『グー』になってるんだァ―――!?」
「おまえには『強運』なんか"ついて"なかったってことさ
『強運』はさっき「ジョセフ・ジョースター」とともにこの岸部露伴のところにやって来たんだよ
 ぼくはやって来た『運』を『ヘブンズ・ドアー』で利用した………」
2023/07/23(日) 19:29:39.09ID:???
すると露伴の体からなにか、赤ん坊の声が聞こえてくるのに気づく賢くんと吉良父
そう、露伴はいつの間にか『透明の赤ちゃん』を味方につけてヘブンズ・ドアーの命令を書き込んでいたのだ

[透明になって小僧の指を『グー』にする。]
「さっきおまえの背後からこの「赤ちゃん」にかき込んだのさ
 おまえは自分の「強運」だけを頼った ぼくは自分の力で運を変えた… 自分を乗り越えるってのはそーいうことなんだぜ」

露伴が得意げな笑みで返すと共に、透明赤ちゃんも勝利のブイサイン その勝利を祝福するのであった

<続く>
2023/07/24(月) 05:58:05.93ID:???
悪運のグー言い過ぎw気に入ったんか露伴
2023/07/24(月) 11:45:45.90ID:???
露伴勝利おめ
ただのじゃんけん勝負とは思えんほどのド派手バトルだったな、今回w
2023/07/24(月) 19:15:31.95ID:???
 第375話
 死んだ方がまし!

見事、自らの力で強運を引っ張り込むことでジャンケン勝負の勝利を手にした露伴
ヘブンズ・ドアーも取り戻し、遠慮なく賢くんを再起不能にしようと彼の前に迫る
その文面に書き込むのは『これから一生決して「ジャンケン」に勝つことは無い』&『スタンドがボロボロになる』の二つ
―――だが、にじり寄る露伴に対し、賢くんは自身のスタンド『ボーイ・U・メン』が透明赤ちゃんを奪い取る!!
自分に近付けばこの赤ん坊を、ただではおかないと声を荒げる賢くん 
露伴も赤ちゃんは関係ない、とその顔を強張らせて返すがもはや意固地になってる賢くんは聞く耳を持たない
そもそも透明赤ちゃんを利用して勝ったイカサマ野郎に言われる筋合いはないとして

「『赤ちゃん』を 放せ」
「もう一回勝負しろッ! ぼくはこの『赤ん坊』を人質にとったことは卑怯だとは思わないな!
 おまえがもう一度勝負すれば この『赤ん坊』には何もしないんだからな!」
「だから放せと言ってるんだ… 勝負してやる………」

もう一度勝負しろと告げる賢くんに対し、彼を見下げ果てた冷たい表情で返す露伴が構えを取る
その姿に賢くんも雄叫びを上げながら、露伴とのジャンケン勝負に挑む!!
が―――勝てない! 勝てない!!何度いどんでもどれだけ手を出しても露伴に勝てない…!!!

「『透明の赤ちゃん』を利用したのはたしかにヤツのイカサマだった……
 し…しかしそれで『強運』が露伴のところにうつっている……!!
 "あいつ"は それで運を味方につけたんだッ……!!」

……もはや、息を切らせその場にうずくまる賢くんの姿に、吉良父も彼の敗北を確信してしまう
そして吉良父は彼を見捨て、新しい奴を探せばいいとしてその場から飛び去ってしまう
だが賢くんにも意地がある!敗者への罰を与えるべくにじり寄る露伴に対し―――!

「あんたの『文章』に従うくらいなら…… このぼくの精神が…あんたの命令で左右されるぐらいならッ!
 こうやって死んだ方がましだッ! ざまあみろ岸部露伴ッ!」
その叫びと共に賢くんは自ら車道へと飛び出し、突っ込んでくるトラックへとその身を投げ出す…!!
だがその姿に、露伴も一瞬目を見開きながら―――思わず笑いが噴き出すと

「いいねえ〜〜〜っ! 気に入ったぞ小僧
 ぼくはそういう『まるで劇画』っていうような根性を持ってるヤツにグッとくるんだ」

笑みと共に、露伴までトラックの前に飛び出す!? 
だが露伴一人が、賢くんの前を遮った所でもろともにひかれるだけでしか―――
2023/07/24(月) 19:16:06.00ID:???
「うわっ!なんだあ〜〜〜この写真は…!? ま…前が見えないッ!」

トラックの目の前には、逃げ出そうとした写真のおやじが張り付いてしまう!? 
トラックの運転手も突然目の前を遮られ悲鳴が出てしまい、とっさにハンドルを切ると
賢くんと露伴へと突っ込むはずだったトラックは、キレイに二人の眼前を回避する!!
・・・目の前の出来事に、さすがの賢くんも呆気に取られてしまう

「よっ……よけて通ったッ!!? バカなッ! い…いや…『強運』…
 い…今の岸部露伴はたとえ無数のガラスの破片が降ってこようが決してつき刺さらない…『強運』にあるんだった………
 し…しかし まかりまちまえば………自分も死んでいたかもしれないのに…ぼくのために」 ワナワナワナ
「おまえ 短期間のあいだにけっこうスゴイヤツになったな
 再起不能にはしないよ ただしそのスタンド 悪用するなよ」

写真の吉良父もぶつかって来たトラックに罵声を浴びせつつその場を飛び去る
吉良父も露伴の声にふり向こうとしたらぶつかってしまったと愚痴をこぼし、二人が自分のおかげで命拾いした事には気づいておらず
そして笑みを浮かべてその場を去る露伴に、賢くんも自身の完全敗北を認めるしかない 
だが完敗を喫しながらも、賢くんの表情には、どこか満足した笑みが浮かぶのであった・・・

<続く>



・・・と思ったらそこになにやらジョセフと仗助が戻ってきました
なんでも透明の赤ちゃんを見失ったそうで、探している真っ最中
……そこで露伴も自分の勝利のために透明赤ちゃんを利用してたことを思い出したが
すでに露伴にも居場所が分からなくなっており、とりあえずここはスッとぼけて一緒に探すことにするのでした


 ジャンケン小僧(本名 大柳 賢 ・再起可能)
 スタンド名・ボーイ・U・メン
 ほっぺの穴 なぜかふさがらず

 To Be Continued         ↓ここにいる
←―――――――――・・・    「オギャv」
2023/07/24(月) 20:11:24.26ID:???
>ぼくはそういう『まるで劇画』っていうような根性を持ってるヤツにグッとくるんだ」

スカした態度が目立つ露伴だけど
こういう男の好むシチュにもいい反応を示すのは昭和のオトナって感じですね
2023/07/24(月) 20:37:50.84ID:???
写真オヤジ、観戦してるだけで1ミリも役に立たんかったな・・・
2023/07/24(月) 22:52:49.78ID:???
ジャンケンで空飛ぶとは・・・
2023/07/25(火) 05:48:52.65ID:???
賢くんは再帰可能でよかった ボインゴもだけど、やっぱ子供がぶちのめされちゃうのは心情によろしくない
2023/07/25(火) 09:03:45.30ID:???
ジャンケンスタンドはガチバトルだと使い勝手悪いしジャンケンこぞーは再登場は無さそう
またなんか箸休めの日常回でなら賑やかしで顔出しはありそうかな(間田ポジションその2)
2023/07/25(火) 11:32:45.52ID:???
荒木センセは運に「流れ」がある派か、ちょっと意外
ダービー戦見てるとイカサマ等の裏道も運を呼び込む手段として描いてた感じだし
あくまで運はサマも含めた自分の「実力」で掴みとるってタイプと思ってたわ。運も実力のうちとは言うけど
2023/07/25(火) 19:04:39.74ID:???
 第376話 お楽しみがいっぱい!

 \サマーシーズン到来!/

 毎年 杜王町では7月1日に「海開き」「川開き」が行われ―――
 町の観光収入の約7割がこれからの2ヶ月に集中します
 ――――――

 おもに首都圏方面やS市からどっとやってきて人口も2倍以上に増えます
 ――――――

「別荘での避暑」「ゴルフ」「キャンプ」「フィッシング」「ヨット」
「ウインドサーフィン」「海の幸や実り豊かな農作物を使った夕食」
 この時期のこの町にはお楽しみがいっぱいです

 そう…………… 『お楽しみがいっぱい』………
 "あいつ"にとっても きっと『お楽しみがいっぱい』・・・・・・・・・

―――夜の住宅街を笑顔で歩く女の子たち 
そんな様子を爪を噛む思いで二階の窓から見下ろすのは、殺人鬼・吉良が顔を変えた人物、川尻浩作であった

(人は自分の心の底を『他人』に隠したまま生活している
 しかし……… 永遠に誰にも『自分の本性』を隠したまま 一生をすごせるものだろうか?
 
 くそっ! あの一番右側の女にこの吉良吉影の『本性』を打ち明けてやりたい…
 あの女に この『心の底』を聞いてもらいたい
 おまえの その細い首を この手で絞め殺してみたいっとことをな………)

……だが吉良も今は、自分のその身から湧き上がる殺人衝動をどうにかこらえる
今下手に動けば承太郎たちに正体を悟られてしまう、今は自分が『川尻 浩作』になりきる事が先決として
まだ川尻浩作の筆跡も満足に模倣出来てはおらず、ひたすらノートに『自分の名前』を書き記す
自身の殺人衝動が色濃く表れる『爪が伸びる時期』にありながら、吉良はその衝動を我慢するしかなかった…

「東方……仗助……… 空条承太郎め……… やつらのおかげでこんな目に…」
そしてこんな状況に追い込まれた原因となる存在に、その殺意を燃やす吉良…
すると部屋の外からの物音に気付き、とっさにノートを近くの本で隠す『浩作』
部屋を訪れたのは、頬を赤らめながらお茶を持って来た妻、しのぶであった
…少々戸惑い気味にその目を泳がせながら、夫、浩作になにをしてらしたのと問いかけるしのぶ
夫の浩作はその問いかけに答えないが、本を読んでいることはその様子から伺えており…

何も言わず、自分を見つめてくる夫にしのぶも少々言葉に詰まりながらも、お茶を差し出しつつ
するとしのぶは、なんだかベッドに腰かけながら何の気なしに両脚ぶらぶらさせてると
もうこんな時間、と声を上げて衣服を脱いでお休み準備―――
だが衣服を脱ぎ、首筋のうなじを露にするしのぶの姿に、『吉良』の殺人衝動が一気に高まる…!
2023/07/25(火) 19:05:35.69ID:???
(この女に『心』を打ち明けろ 自分の『本性』を見せてやれ 吉良吉影
 "おまえの首を絞めさせてくれと打ち明けるんだ")

そしてそのまま自らの衝動のまま、しのぶの背後からその手を伸ばし―――
彼女の衣服を後ろから破き、しのぶの悲鳴が響く! が、その声に吉良…『浩作』も寸前で我に返る

(し…しまった……… 打ち明けるのはまずい… やつらにバレてしまう…
『気持ちをおさえろ』……… おさえるんだ……)
「驚かして………すまない」

突然の夫の凶行に、荒い息をつきその目を見開くしのぶにその目を伏せながら、そう詫びる浩作…
だがそんな夫の大胆さ…自分の服を脱がそうとしてくれたのだと思ったしのぶは、ますます彼に心惹かれていく―――
・・・そんな二人のやり取りのすぐ隣…怪しい機械で二人のやり取りを盗聴していた存在があった

「ママが………パパの前で………裸になるなんて………久しぶりだな………」
その存在は二人の息子である早人 
そう呟きながら今度はリモコンを操作し、部屋の隠しカメラで父の行動を観察
浩作が吉良になる前の冷え切った夫婦関係しか知らない早人の胸中には
自分は愛し合っている両親から生まれた子なのか、という疑問が浮かんでいた様子だが…
それはさておき、ひたすら自分の名前をノートに書いてる父の姿には早人も首を傾げるのであった

―――場面は矢に導かれる写真のおやじへと移る
矢による新しいスタンド使いの誕生は、今回のターゲットを合わせればこれでもう6人目にもなる
だが6人もいれば十分であろう、これで自分の息子『吉影』に近付く存在を全て抹殺できると矢を振りかぶり
放たれた矢の一撃は―――狙われた青年の体にささることなく、甲高い音を立てて弾かれてしまう!?

矢の刃部分は、どこか怪しい風袋をした青年の首の所を傷つけてはいたものの
矢が選んだ者だというのに、その矢が突き刺さらないという存在を前に吉良父も困惑が浮かぶのだった

<続く>
2023/07/25(火) 19:46:33.97ID:???
今回はちょっとヤングな雰囲気だったな
人妻なのに恋する乙女なしのぶちゃんの姿がなんだか背徳感あるわ
2023/07/25(火) 22:46:38.96ID:???
早人は第一印象だとボインゴ枠にしか見えんが
なんだか盗み撮りスキルは子供とは思えんレベルで優秀だし、案外この子が吉良の秘密を一番につかみ取るんかな
・・・そーなると問題はこの子の命がヤバそうって事でもあるが
2023/07/26(水) 05:24:56.95ID:???
なんというか、ホントに吉良は人を殺さないと生きてけない変態なんだな
2023/07/26(水) 07:03:11.39ID:???
仗助たちは外から吉良の手がかりを探す
早人は内から不審な父親を探る
つまり挟み打ちの形になるな
まあこれで父親が別人に成り代わられた早人が仗助たちとどうやって接点を持つのかが肝になってくるのかなと
2023/07/26(水) 07:27:28.62ID:???
しかしラストのコイツ、一体なにもんだろ
そもそも刺さらんヤツを矢が選んだ意味がわからんし、何かスタンドとは別の特殊能力持ちだろうか
波紋使いはジョセフが既にいるし、吸血鬼もDIOがいるから弾かれる理由にはならんし
それ以外だと…まさかまだ見ぬ五人目の柱の男の系譜?
2023/07/26(水) 13:19:39.63ID:???
なんかゴルゴ13で連絡員を浮気相手と思ったのが原因でスパイの正体がバレそうになる話を思い出した
ただ元々の家庭は絆が薄そうで仲が良くなる事が原因でバレそうなのがなんかアレだ、浩作(´・ω・)カワイソス
2023/07/26(水) 19:19:36.45ID:???
 第377話 わたしは宇宙人!

本日の仗助&億奏の登校風景 すずめのさえずりが響くさわやかな朝の中、仗助の方は憂うつ気な声が洩れ出ていた
なんでも重ちーとの件で手に入れた宝くじのおカネ入れた口座(166万円)が
母に見つかってその口座を抑えられてしまったそうです 仗助なみだめ

「あの女に見つかっちまったらもう何言ってもダメよ!
「学費に回せ」だとか 「おまえは夕べ メシを三杯食ったから食費がたりない」とか
「トイレットペーパーを1回に5m使った」とかクドクドよォ〜」
「するってーと仗助〜〜〜 『オケラちゃん』に逆戻りかよ〜〜〜?」
「だよッ! 『吉良の事件』も起こってるこんな時だ……別におれ 『豪遊』しよおなんて思ってねーよ
 でも サマーシーズンに小遣いがねェ―――つーのはきちィよォ〜〜〜〜〜〜」 オレのセーシュンも終わったぜ><
「そいつは残酷だなあ〜〜〜」(でもだからといってオレにタカんないでね)

そんな毎度ながらの談笑を交える仗助と億奏――― 
だが、不意に億奏が何かに気付いた様子で慌ててきた道を戻り、草むらの方を指す
そこには草むらに刻まれた、不可思議な円形状の模様があった…!!

「ひょっとして…これひょっとしてよぉ〜〜〜(ワナワナ
 お…おれ知ってるよぉ〜〜〜 雑誌とかで写真でみたことあるぜ〜
 謎の円形模様なんだよ…… 人の足跡もないのに草がきれいになぎ倒されているんだ
 えーと!あれ…な…名前…名前なんだっけ???」 テリーファンクJrじゃあなくて・・・
「…『ミステリー・サークル』か!」

思いもよらぬ大発見に声を上げる億奏 見たところ自分たちが第一発見者
TV局とかに教えればビッグになること間違いなし! ・・・だが、そこで仗助は何かに気付く 
よく見るとミステリーサークルの中央部分、潰れた草むらの中に倒れる何者かの腕が見える…!?

だがそうなるとこのミステリーサークルはどういう事なのか… 中央部に倒れる人影、まさしく『ミステリー』
なんて言ってる場合ではない、見た感じ来てる服もガクラン風 
やむなく仗助は倒れるその人物を助けるためにそのサークルへと足を踏み入れるのだった

「気ィつけろよォ〜〜〜 ひょっとしたら新しいスタンド使いのしわざかもしれねーぜ〜(ガサガサ
 あ〜あ…おれたちが『草』フンだからもうTV局はパーだぜ」
2023/07/26(水) 19:20:03.77ID:???
と言う訳でサークル中央に倒れる人物のそばまで来た仗助と億奏
倒れたその人物は、前話で『矢』をその体で弾いた謎の青年であった―――
…首筋の所に『矢』で受けた傷から血がわずかに出ている青年 
仗助もその傷に気付くが、命に別条がある傷ではない 気を失っているだけのようで…
ただこの青年、学生のようだが少なくとも仗助、億奏らが通う学校では見ない顔らしく
すると青年の目がうっすらと開き始めるのに気づく二人 仗助も意識を取り戻した青年に声を・・・
その瞬間!青年はまるでバネ細工のように勢いよく起き上がる!?

イキナリ立ち上がった青年には二人も仰天、すると青年はゆっくりとあたりを見渡し
ここはどこですかと二人に問いかけるが・・・青年はさらに、こう続ける

「ここは 地球ですか?」
・・・その言葉に、二人も呆気にとられたように目を丸くし…

\ギャア―――――――ハハハハハハハハハハハハ/ 二人して大笑い、はら抱えて転げ回ってました
二人ともミステリーサークルもこの一発ネタのための仕込みだと思ってたようで
そんな二人の様子を何も言わず、ただ黙って見つめる青年 笑いすぎてお腹が苦しいと漏らすと
青年は懐のカバンから胃腸薬取り出しました これには二人もまた大笑いしちゃう

「アハハハハハハ ところでおめー見かけねーけどよ 学校どこ?
 おれたちおめーのよーなヤツ大好きよ〜〜〜ッ!」
「その首の血もニセモノかい?流れてるぜ ティッシュ使うかい?」

「学校? わたしの星はマゼラン星雲にあります でも滅亡してしまいました・・・
 わたしは この地球が済みやすい所か・・・・・・? 人々は親切かどうか!?調べに来たのです
 言葉は空で待っている宇宙船の中で学習して来ました」
「もういいよ あんましギャグがくどいとよ このせっかくの傑作アイデアもシラけるからよ
 ほれ…おれの『ティッシュ』やるよ」

・・・するとその青年は、仗助からもらったポケットティッシュをジーっとみつめ・・・
袋ごとパクっと食べちゃいました ・・・これには二人も笑顔が引きつっちゃう 完全にドッチラケ

「おい仗助〜 あいつティッシュ食いやがったよ;
 なにもあsこもまでウケ狙わなくてもよ〜 おれ最後はおもいっきしシラけたぜ」
「図に乗るヤツとみたぜ 知らねーヤツ相手に笑いころげてみせるのはもうやめようぜ」
2023/07/26(水) 19:20:42.34ID:???
その後、街までついた仗助と億奏だが
登校途中にあったアイスクリーム屋が閉まっており嘆く声が出ちゃう億奏 なみだめ
ゆううつな月曜朝の登校を、ここのアイス食べたながら行くのが唯一の心の慰めなのに・・・
しょうがないので今日は諦めようと…そこにさっきであった青年が二人に声をかける

「アイスクリーム・・・・・・なめたいんですか?」
「お…おまえは…」「ねえ?なめたいんですか?」
「ああ…… でも今朝はダメだ あきらめたよ 店閉まってんじゃあしょうがね―――っ」

「いいえ・・・・・・あきらめることはありません ちょうど2本持ってました・・・・・・
 さっきの『ティッシュ』と・・・・・・・・・ 交換ということで・・・」

そう言って青年は、手持ちのバッグからビニールパックに包んだ二つのアイスクリームを取り出す…!?
さすがに二人も突然差し出されたそのアイスに、呆気に取られてしまう 
受け取ったアイスはまるで今できたてのようにひんやりしており・・・

「住みやすそうな所ですね・・・ 地球は・・・・・・・・・」
そう呟き、街を見渡しながら微笑を浮かべる青年 はたして彼の正体とは…?

<続く>
2023/07/26(水) 21:10:49.64ID:???
宇宙人まで出るのか?
さすがにうさんくさいが、カーズ様が戻ってきて恐怖の大王とか言い出したら笑うw
614マロン名無しさん
垢版 |
2023/07/27(木) 00:18:16.20ID:gpmVhwNv
自称宇宙人は半村良の「妖星伝」に出てくる天道尼(全ての攻撃を跳ね返し無効化する)に似てるな。
柱の男も半村良「石の血脈」に出てくる吸血鬼(石化して数千年冬眠する)に似てるし、荒木は半村ファンなんだな。
2023/07/27(木) 06:50:44.29ID:???
スタンド使いや幽霊とか平気でいるのに宇宙人は信じないんだなこいつらw
616マロン名無しさん
垢版 |
2023/07/27(木) 08:15:38.88ID:dYAhaoKS
ジョセフの二部での昔話聞いても信じなさそう
2023/07/27(木) 08:48:28.73ID:???
何回も飛行機で墜落した!
壁や天井に生身で貼り付けた!
この腕、実は機械なんじゃよ!
火山の爆発で吹き飛ばされたことがあるんですじゃ!

し、信じられねぇ〜!
この爺さんボケてやがるぜ〜!?
2023/07/27(木) 19:18:47.55ID:???
 第378話 連れてってくれ!

イキナリ青年がバッグから取り出したアイスクリームに、警戒心をあらわにする仗助と億奏
いったい何者か、何が目的かと声を荒げて問いただすが…

「だから・・・それはさっき言ったはずですけれど・・・
 わたしはこの地球に住むためマゼラン星雲からきましたと・・・
 あ・・・・・・!! わたしの自己紹介をききたいんですか?
 そうですね?うっかりしてました

 わたしの名は『ヌ・ミキタカゾ・ンシ』といいます 年齢は216歳です
 職業は『宇宙船のパイロット』 趣味は『動物を飼うこと』です」

・・・ミキタカゾ・ンシ君(以下ミキタカと呼称)の自己紹介に、二人も呆けた表情が浮かんでしまう
今もカバンにハツカネズミを一匹持ってるそうで、取り出して背中なでなで
だがそんなミキタカの様子から、彼が『スタンド使い』に違いないとする億奏
だが彼が本気で、自分たちに害成すスタンド使いならワザワザ『宇宙人』なんて名乗りはしないだろう…
じゃあ彼が何なのか、それはまだ見当もつかないが、ひとまず彼の正体を探るべく彼との会話を試みることに
(とりあえずもらったアイスクリームには手を付けないでおく)

「年齢216歳だとォ〜〜〜」「・・・・・・・・・ はい・・・・・・」
そして警戒気味に疑いの眼差しでこめかみをかく億奏 片足を揺らして貧乏ゆすり
ミキタカもそれに合わせてこめかみ指でかき、片足揺らし

「職業は宇宙船のパイロット〜〜〜?」「うぐぐ!」
億奏はなほじ そこでミキタカも自分のマネしてることに気付きました

「するってーとよ なにか?あんたよ〜〜〜 自分が……
 その…「宇宙人だ」と……こういう…ことなのか?」
「「宇宙人」! そう!その単語使えばよかったですね? 『わたしは宇宙人です』」
2023/07/27(木) 19:19:18.65ID:???
ハッキリと自分のことを「宇宙人」だと名乗るミキタカ
これには億奏も…なんか言う前に仗助が口塞ぎつつ 彼が宇宙人なら、彼の宇宙船を呼んで欲しいと願う
ミキタカも勿論呼べるが、停めてあるのは上空150万km ここに来るまでには3日ほどかかるそうで

「で その『腕時計』で『呼ぶ』のかい?」
「おお―――ッ!! どうしてわかったんですっ!?
 で・・・でもこれは3人だけの秘密ですよ 誰にもしゃべれないでくださいね」(ヒソヒソ

冗談半分で言ったのに驚きの声で返されると、二人も反応に困ってしまうようにその顔を強張らせる
もうそのプッツン具合にただの『思い込みヘリクツヤロー』だとして、一発ぶん殴ってやろうか、と考える億奏
仗助も億奏をおさえつつ、もうちょい探りを入れてみることに

で、彼が宇宙人なら、彼のカバンに「光線銃」とか「ウルトラハイパー無重力装置」とか入ってるなら見せてほしいと願う
その辺も勿論持っているが、自分は戦いに来たわけではないため、不要な物資は全て宇宙船に置いてきました、と返すが
なおもいろいろと問いただす二人には、さすがにミキタカも疑いの眼差しを向けられていることに気付く

「おいおい落ち着けよ 別に疑ってるわけじゃねーよ」
「そう!疑っちゃいねーぜ 完全にアホあつかいしてるだけだよ やっと気づいたんか!バカ!」
だがもう付き合いきれない億奏は我慢の限界 声を荒げてミキタカを追い返さんとする
億奏の罵声に、ミキタカはその目を見開き―――

そこに朝から消防車のサイレンが鳴り響くと、突然ミキタカが頭を抱えて悲鳴を上げる!?
ただならぬ様子で苦しむミキタカの姿、さらに顔面や手の皮膚に鳥肌のようなものが湧きだしはじめる・・・!
そして頭を抱えて草むらへと逃げ出すミキタカ、その姿には二人も困惑が浮かぶ……
いろんな意味でもう関わるのが怖くなって来た億奏、そのままほっといて行こうと仗助に言うが
苦しむミキタカの姿を不憫に思ったか、仗助も少しだけその様子を伺うべく
彼の元へ向かい、苦しむミキタカへ声をかけるが・・・

「お…おめ――― 大丈夫かよ〜〜〜;」
「ハァハァハァハァ だめだ・・・ハァハァ 連れてってくれ・・・・・・・・・
 この音の聞こえない所まで・・・」
2023/07/27(木) 19:19:39.97ID:???
―――次の瞬間!ミキタカの体は無数に枝分かれした帯状に変化する!?
「連れてってくれ〜〜〜っ わたしは 何にでもなれる『能力』を持っている・・・・・・
 ただ・・・・・・ 機械のような複雑で『自分以上の力で動く』ものにはなれない・・・・・・
 君に連れてってほしいんだ」

そして変化したミキタカは、消防車のサイレンから逃れるために、仗助へとまとわりつき
その体をスニーカーへと変化させて、凄まじいジャンプで飛び上がる!!
ミキタカスニーカーは仗助の力と、ミキタカの力が合わさることで速さも跳躍力も2倍
住宅の屋根をも軽々と飛び越えるその力に、仗助も驚きの声が出るのだった

「てめ―――っ 『スタンド使い』か…そ…それともまさか! まじに宇宙人?」

その頃、億奏の方はそんな仗助に気付かず、ひとり取り残されてたのでした

<続く>
2023/07/27(木) 20:15:01.41ID:???
変身能力これで三人目やんけ(イエローテンパランス、オインゴ、今回のミキタカ)
何かに変わるってのは話し作るのに使いやすい特殊能力なんかな
622マロン名無しさん
垢版 |
2023/07/27(木) 21:22:25.04ID:dYAhaoKS
>>621
人間限定だった前二つと比べてこっちはモノに変身するで差別化できてるな
2023/07/27(木) 22:02:32.52ID:???
>>621
シンデレラが居るから4だな
魔女っ子にせよライダーにせよ変身能力自体はお約束っちゃお約束ではある
しかしそれぞれしっかり差別化できてるのが面白い

節制、外見を再現した肉の鎧
クヌム、指紋も臭いも声も全て完全に再現
シンデレラ、他人対象で外見と時間制限付き運命の操作
ヌ・ミキタカゾ・ンシ、人間以外に変身可能で道具に自分のパワーを付与
2023/07/27(木) 23:14:43.49ID:???
>>623
シンデレラ完全に失念してたわ たしかに「他人が対象の変身能力」だな
補足せんきゅー
625マロン名無しさん
垢版 |
2023/07/28(金) 00:20:17.01ID:VGEjq71M
あとはスタンドそのものが変身する女教皇もいたな
2023/07/28(金) 17:34:37.90ID:???
自分の体を変化させるってのはまじで柱の男めいてるかも
2023/07/28(金) 19:21:41.65ID:???
 第379話 宇宙人の恩返し

ミキタカスニーカーの力をうけた仗助は、学校の壁もなんのその 歩くように直角に登っていく
そしてどうにか、消防車のサイレンが聞こえない所まで状況は落ち着いたところでミキタカは変身を解除
だが突然のことに狼狽える仗助も、解放されると共にクレイジー・ダイヤモンドを展開!その拳を振るう!!
―――が、眼前にクレイジー・ダイヤモンドの拳が付きつけられながらも
ゆっくりと変身を解除し、人間体に戻っていくミキタカは完全に無反応で・・・

「お…おめー 『これ』が見えないのか?」「? ??」
(み……「見えてねえ」ぞ こいつ…『スタンド使い』じゃあないぞ……
 す…するってーと『スタンド使い』じゃないのにこの『能力』はいったい!?)

こんな奇妙な能力を持つ彼はいったい何者なのか…問いただす仗助だが 
さっきも言ったように『宇宙人』だと返すミキタカ あまりのショッキングな出来事に仗助も頭が追い付きません
ひとまずは状況を整理する仗助 とりあえず彼は敵でないことは間違いなさそうで
ただ未だに彼が『宇宙人』であることは信じられないようで…いったいどう扱えばいいやら・・・
とりあえず改めて、彼、ミキタカに関して色々教えてもらうことに
どうやら彼はひとりで地球を訪れた様子 彼の能力、素性に関しても仗助と億奏に教えたのが初めてだそうで

「それよりも わたしの星の人間は……あの『サイレンの音』が大嫌いなのです
 とても神経にこたえる波長です 助けてくれた『お礼』にあなたのために何かしてあげたい・・・・・・」

にこやかな笑顔で感謝の意を伝えるミキタカ
例えば片手をうちわにして仰いだり、顔をマゴの手にして背中かいたりもできます
ただこのお礼は色んな意味で遠慮しときたい仗助 そもそも『お礼』をさせるために助けたわけでは―――
そこで仗助、ミキタカの持っていたショッピングカタログからなにか妙案を思いついたご様子 
態度を変えてぜひしてちょうだい、なんてお願いしておりました
2023/07/28(金) 19:22:25.17ID:???
の、前にまずは彼の変身能力に関して確認 
『一対のスニーカー』になったあたり、自分より軽いものや、複数のものにも変身できるのかを問う
その問いを肯定するミキタカ、実はさっき差し上げたアイスクリームも自分の手の一部です
そして当然、変身できないものもある たとえば複雑な機械や自分以上のパワーのあるもの
それと『人の顔マネ』、つまり他人に変装することは出来ないとのこと ミキタカ視点だと地球人の顔はみんな同じに見えるそうで
たとえば千円札の人の顔に変わってみても、確かに何だかどっかちがう感じ 
ともあれその辺は良しとして、ミキタカの肩を抱き寄せながら仗助も本題に入る

「みんなハッピーになれるアイデアなんだ」
そう笑顔で言いながら、仗助がカタログから指したのは一個のサイコロ
なおミキタカ君、サイコロの事は知らなかったようで仗助に言われるとちょっとショック
仗助もうなだれるミキタカ君をフォローしつつ、サイコロについて説明

「こいつはゲーム好きの人間が ものすごーく大好きな道具でよぉー
 これでちょっぴり『お金』をもうけたりなんかできるわけよォー ねっ!!
 材質は硬くて正6面体なんだ この『穴ポチ』ひとつが数字の「1」を意味して1から6まであるんだ」
「はいはい! わかりかけてきました!『穴ポチ』5つは数字の「5」なんですね!」「さすがッ宇宙人!」
「穴ポチみっつは「3」ですね!」「そう! 変身してみてくれ!」

すべて理解した!ミキタカも早速サイコロに変身開始!!
そして見事サイコロへの変身・・・失敗です 人間大のサイズだし「5」が二面あって使い物になりません
仗助の指摘により、サイズダウン 改めて手のひら大のサイコロと化すミキタカを手に持ち
見た目はまさしく完璧なサイコロ 仗助もニンマリ笑顔が浮かぶ オラワクワクしてきたぞ

と言う訳で、サイコロミキタカ君には自分が言う数を上にして止まってほしいとする仗助
ミキタカもそれなら簡単と返し、仗助もこれで『ハッピー』になれると思わずにんまり では早速実勢―――

「いくぜッ!用意はいいか!(腕ふりふり
「6」だ!「6」いくぜッ! 「6」!」
≪ウ ウヒャヒャ ブハハッ≫
「ちょっと待て……… おめー何笑ってんだよ!」
≪く…くすぐったいです ふらないでください≫

仗助が自分を握ったまま腕をふるのでミキタカサイコロもくすぐったいそうです
さらに目が回ったのかサイコロの穴部分からゲロが出てました これには仗助もワクワクが台無し
気をとりなおして、今度こそミキタカサイコロを振るが 
仗助の手から離れた瞬間、勢いよく宙をすっ飛ぶサイコロ! \ウリア!/と掛け声出してアクロバティックに大回転し「6」の目を出す
・・・これには仗助も苦い顔で、もうちょい自然に転がってほしいとミキタカサイコロに願う
2023/07/28(金) 19:24:01.71ID:???
「『気合』や『感情』を込めないでさあ…!「ウリア!」て声を出すのも以上にマズイんだ」
≪仗助さん あなたけっこう細かい性格してますね≫
「細かいじゃあねーよッ! 自然にやらねーとバレちまうだろーッ」

≪バレる?…… ? 誰かをだますんですか?≫
「えっ!?(ドギッ) だ…だます!? お…おまえ何言ってんだ!!バカ!
 おめー言葉遣い悪いなあ〜; 「小遣い」をもらうだけだよ
 知り合いにゲーム好きがいてよ!スリルを味わうのが好きな奴なんだ 職業マンガ家なんだけどよ」

そう、つまり金欠仗助は露伴からお金をせしめようと計画していたのだ
露伴には勝負のスリルを、自分たちはお小遣いを、もちろんミキタカ君とも山分け
これからやることはみんながハッピーになる事だと、ミキタカ君を説き伏せる仗助であった

―――それからミキタカと仗助は、その後の訓練を重ねたか
五つ並んだミキタカサイコロを前に、カップを持ちその姿を見据える仗助…
そして一気に五つのサイコロをカップに突っ込む! 
そのままカップを振り回し、サイコロをカラカラ鳴らすしぐさと共に、カップをテーブルに伏せる
・・・ゆっくりと、カップを持ち上げると6の目を出したサイコロが縦一列に並べられており

再びサイコロをカップに入れる仕草と共に、カップを持ち上げるが中にサイコロは入っておらず
いつの間にか、カップを持っていたその手のひらに6の目のサイコロが収められていた…!

「よし……いいぞ……行ける…これなら行けるぜ……
 岸部露伴 『お小遣い』用意して待っててね―――ッ!!」

仕込みは上々、にんまり笑顔を浮かべる仗助
はたして仗助のお小遣い稼ぎの悪企み、その行方は如何に…!!

<続く>
2023/07/28(金) 19:42:06.21ID:???
チンチロ博打って…狸賽かよw
まあ恐らく天神様じゃなくてサイレンで台無しになるんだろうけど、落語ネタは珍しいな
2023/07/28(金) 20:42:04.15ID:???
今回エピソードなんか元ネタあるのね
まあ正直ミキタカゾ君のやらかしで勝てそうなとこで台無しになって
「チクショー!もうおめーとの付き合いはこりごりだせーッ!」
みたいなオチになるのは見えるw
2023/07/29(土) 05:08:43.24ID:???
それっぽくキメてる仗助だが
持ってるサイコロが目を回してげーしそうなの我慢してると思うと笑えるw
2023/07/29(土) 08:27:22.99ID:???
イカサマありとはいえ、露伴は強敵だぞ。ジャンケン小僧も自分の強い意思(と透明赤ちゃんの協力)で勝利をもぎ取ったし。
ヘタにサマがばれたら恐ろしい仕返しが返ってきそうなのも怖いとこだ。
別に僕は構わんよ、ただしぼくもこういう時のためにちょっとしたイカサマ用のダイスがあるんでそれを使わせてもらうが、として

まさに必勝…ッ 悪魔的発想…ッ
取り出したのは全ての出目が「6」オンリー…6ゾロサイコロ……ッ!

みたいな(何)
2023/07/29(土) 18:25:57.93ID:???
 第380話
 チンチロリン!

冒頭、岸部露伴邸を訪れた仗助
だがいきなり訪れた仗助の姿には、露伴も不快さを示したような様子で厳しく仗助を睨みつける
そんな露伴の警戒した様子には仗助も少々表情を強張らせつつ…
今日はたまたま近くを通ったので、良ければ露伴先生の今度の作品が見てみたい、とするが
それが本気で無いことは露伴も簡単に見抜き、さっさと本題に入るよう仗助に告げる

「ま………まいったなあ〜〜〜っ; 露伴先生に隠し事はできませんや!
 わかりました!本当の事を言うっスッ!
 お願いですッ! この仗助と『チンチロリン』してやってくださいッ!」

そう叫びながら露伴に頭を下げると、仗助の懐からサイコロがころころと転がり落ちる
それと共に仗助は今の財布の中身を見せる 中には3万ほど入ってはいるが、今はこれが自分の全財産
だが3万ごとき、夏の遊びに遊園地一回か二回行って飯でも食べたら終わる程度の代物だとして

「…だったら増やすか!スっからかんになるか! スリルに賭けてみるッ!
 それが「青春」つーもんでしょうがッ!おれはそー思うんスよ ちがいますか!?」

その拳を握りしめ、熱い思いをぶつけるように声を上げる仗助
…ただ、露伴もそんな仗助の訴えごときで心動かされはしない
ハッキリ言えば仗助のことは以前から嫌い、と吐き捨てる露伴 
そんな仗助と勝負する理由などないとの厳しい言葉に、仗助も肩を落としてしまうが

「しかしいいだろう……『ゲーム』は嫌いじゃあないし"おもしろそうだ" 庭の方に回りなよ………」

しかし露伴はそれでいながら、状助とのサイコロ勝負を承諾 仗助も一転して喜びの声を上げる、が
勝負を受ける条件として、仗助の持ってきたサイコロは使わない、とする露伴 
その言葉に仗助も思わず驚きに目を見開く…!!

「あ あの… お…おれの持って来た『サイコロ』によォ〜 何か気に入らない点でも?」
「さあな……… その『サイコロ』はなんか気が進まないってだけさ
 それにね 今…ぼく…『おもしろそうだ』って言ったけど『チンチロリン』の事じゃあないよ…
 君から『三万円』を取り上げるのが「おもしろそうだ」って意味だぜ
 負けたら「マジ」にきちっと払うんだぜ いくら『知り合い同士』でもね………仗助くん」
2023/07/29(土) 18:26:25.88ID:???
 第380話
 チンチロリン!

冒頭、岸部露伴邸を訪れた仗助
だがいきなり訪れた仗助の姿には、露伴も不快さを示したような様子で厳しく仗助を睨みつける
そんな露伴の警戒した様子には仗助も少々表情を強張らせつつ…
今日はたまたま近くを通ったので、良ければ露伴先生の今度の作品が見てみたい、とするが
それが本気で無いことは露伴も簡単に見抜き、さっさと本題に入るよう仗助に告げる

「ま………まいったなあ〜〜〜っ; 露伴先生に隠し事はできませんや!
 わかりました!本当の事を言うっスッ!
 お願いですッ! この仗助と『チンチロリン』してやってくださいッ!」

そう叫びながら露伴に頭を下げると、仗助の懐からサイコロがころころと転がり落ちる
それと共に仗助は今の財布の中身を見せる 中には3万ほど入ってはいるが、今はこれが自分の全財産
だが3万ごとき、夏の遊びに遊園地一回か二回行って飯でも食べたら終わる程度の代物だとして

「…だったら増やすか!スっからかんになるか! スリルに賭けてみるッ!
 それが「青春」つーもんでしょうがッ!おれはそー思うんスよ ちがいますか!?」

その拳を握りしめ、熱い思いをぶつけるように声を上げる仗助
…ただ、露伴もそんな仗助の訴えごときで心動かされはしない
ハッキリ言えば仗助のことは以前から嫌い、と吐き捨てる露伴 
そんな仗助と勝負する理由などないとの厳しい言葉に、仗助も肩を落としてしまうが

「しかしいいだろう……『ゲーム』は嫌いじゃあないし"おもしろそうだ" 庭の方に回りなよ………」

しかし露伴はそれでいながら、状助とのサイコロ勝負を承諾 仗助も一転して喜びの声を上げる、が
勝負を受ける条件として、仗助の持ってきたサイコロは使わない、とする露伴 
その言葉に仗助も思わず驚きに目を見開く…!!

「あ あの… お…おれの持って来た『サイコロ』によォ〜 何か気に入らない点でも?」
「さあな……… その『サイコロ』はなんか気が進まないってだけさ
 それにね 今…ぼく…『おもしろそうだ』って言ったけど『チンチロリン』の事じゃあないよ…
 君から『三万円』を取り上げるのが「おもしろそうだ」って意味だぜ
 負けたら「マジ」にきちっと払うんだぜ いくら『知り合い同士』でもね………仗助くん」
2023/07/29(土) 18:27:04.45ID:???
冷たい眼差しでそう言い放つ露伴に仗助も表情を強張らせる…
そして部屋の方にサイコロを探し、露伴もすぐ発見 
一方、自分の企みを開幕でつぶされた仗助も力なくうなだれ…ておらず、笑いがこらえきれないようにその肩を震わせていた

実は仗助、露伴の性格から自分のサイコロを使うという事を見抜いており
既に家の中にはミキタカサイコロを仕込んでいたのだ 仗助が見たのは正真正銘、ただのサイコロ
そんなたくらみには全く気付いていない露伴に、仗助も笑いをこらえるのに必死

(おれって「悪党」かなあ〜〜〜っ いや…そんな事はねーぞ…
 このオレのなけなしの「3万円」を取り上げるのが楽しみって動機で
『チンチロリン』やるっつった露伴の方がヤなヤツだぜ〜〜〜〜〜っ
 ちょっぴりですけど…「お小遣い」かせがしていただきますよ 露伴先生〜〜〜ッ!!)

と言う訳で勝負のテーブルが整い、まずはルールと掛け金設定
チップは一枚千円のレート その金額の高さには仗助も面食らうが
小遣いを増やしたいのが仗助の目的ならチマチマ少額でやってたら増えないだろう、と露伴に言われると仗助も従うしかなく

お椀の中へサイコロを3つ振り、お椀から一つでもこぼれればその時点で振った側の敗北
基本的に『チンチロリン』は振った時のサイコロの目で勝負を決める
1,2,3の目は強制敗北の役、掛け金を2倍支払う 4、5,6の目は2倍獲得

振り手<シューター>同士でサイコロを振り、役がない時はサイコロの一番大きな数字で勝負を決める
例えば互いに数字がバラバラの中で1VS6のサイコロ勝負の場合は6の勝ち、という具合

「はいはい 1,2,3は絶対気をつけなくっちゃあね!
 1,2,3は出ちゃダメなんスよね〜〜〜っ 1,2,3は〜〜〜っ」
すると仗助は「サイコロ」に向けて注意するように、何度もそう声を上げる
…怪訝そうな顔で見据える露伴に気付き、仗助も気まずそうに続きをどうぞ、としといた

最強役は1,1,1のゾロ目<ピンゾロ>と 6,6,6のゾロ目<オーメン>
この役は5倍獲得となる と言う訳でおおよそのルール解説は終了し、早速勝負に入る
まずは先行と後攻を決めるダイス振り その結果露伴は4、仗助は6を出し仗助が先攻をゲット
…すると露伴、勝負前にサイコロに関してひとつ、エピソードを語り始める

「サイコロというのは人類の歴史とともにある道具だ… 最初は動物や人間の骨で作ったそうだ
 サイコロを3つ使うゲームの起源はフランスの『ハザード』で
 それが東洋に渡ってマカオ・ホンコンで『大小』というゲームになり
 第2次大戦後 日本で『チンチロリン』になったという

 関西のヤクザの間では もしこの『チンチロリン』でイカサマをした者を見つけたら
 そいつの『目玉の中』にサイコロ2個を埋め込んで 川に流したという………
 残りの『1個』はどうしたか? そう!そいつを死体にする前に全身に「21」の風穴をあけたのさ………
 サイコロは1から6まで たすと合計21だからね… 残りの一個ってわけさ」
2023/07/29(土) 18:28:18.13ID:???
突然の露伴の、サイコロに関する何とも血なまぐさいエピソードに仗助も息を呑む
露伴もちょっとウンチクを語りたくなっただけとしながら、仗助の方へサイコロを指ではじk\痛テッ!/

・・・なんかどこかから聞こえた声に、不思議そうにあたりを見渡す露伴 仗助もやな汗ダラダラ
「い・・・いっ いって〜〜〜っ; 
 行って―くるぞと勇ましく〜 ………やるつもりでサイコロ振りましょうね……? ハイ;」
「歌詞は「勝ってくるぞと」じゃなかったかい? そんな事より早く賭けて振りたまえ」

どうにかごまかせた模様 ギクシャクしながらもとりあえずまずは二枚掛けで様子見
(チップ合計は仗助の手持ち分、30枚まで)
と言う訳でさっそく第一回戦、お椀にサイコロを振る仗助、出目は――― 6、6,6のオーメン5倍付け!?

「あ あ ば…ばか!イキナリ出るヤツがッ」「!?」
「! い…いや そ…そのちがう!(仗助あたふた
「いきなりバカづき」だァ〜〜〜って言ったんス! 5倍づけの『6ゾロ』オーメンが出るなんて
 まるで!まるで! イカサマみたいっスね〜〜〜ッ ハハハ! オホホホホホ・・・」

イキナリ5倍付けをゲットし、仗助も狼狽えながらも笑ってごまかすが、露伴も表情を強張らせ・・・
「フン! 早くも小遣い「1万円」かせいだってわけか… ゲームを続けようか…… 次はぼくの番だね…」
「信じられないなあ〜 おれもう自分の『運』を使い果たしちゃったかな……?」 ヤダな〜っ;

露伴としても今の分を取り戻すため、ここは10枚掛けの大勝負 露伴がダイスを振ると
露伴の出目は1,2,3の二倍払い!! これには二人も思わず驚愕の声が出てしまう
・・・いくら何でもこれはやり過ぎだと血の気が引く仗助 
露伴も仗助が仕掛けたイカサマを感じ取ったように、その眼差しを鋭くさせて重いプレッシャーを放つ…!!

<続く>
2023/07/29(土) 20:23:52.24ID:???
即席タッグでは息合わないのもしゃーないわな
順調に酷い敗北への道のりへと突き進んでますね、仗助
2023/07/29(土) 21:17:57.73ID:???
いきなりぶっつけ本番で本丸攻め込むのはどうかと思うぞ仗助
せめて億奏で練習しておくべきやろw
2023/07/29(土) 23:54:17.65ID:???
宇宙人は空気読めない(メモ
2023/07/30(日) 03:08:49.98ID:???
露伴先生、仗助のリーゼントエピにはいいネタと食いついていたのに仗助本人は嫌いなんだな
まあ自分をボコボコにした相手だし、自分の読者でもないからその辺は無理も無いかも知んないが
億泰や由花子も自分とは合わない相手と感じてたし、むしろ康一以外で気に入ってるヤツいんのかなコイツ
(条太郎とは飽くまで吉良を捕まえるためのビジネス的付き合いなイメージ)
2023/07/30(日) 03:44:50.23ID:???
タヌキ以下じゃん宇宙人www
まさか2投でバレそうになるとは
2023/07/30(日) 09:56:01.03ID:???
120万の貯金が3万にまでなるのは流石にかわいそう
なんだけどそれでやることがキライなオトナからお金かっぱぐ、だからなあ…w
正直なとこここはチョーシ乗ってる仗助に痛い目見てほしいわ、露伴のイカサマに気づくまでのロジックに期待
2023/07/30(日) 19:17:46.37ID:???
 第381話
 小指をもらう!

変身能力を持つ謎の宇宙人? ミキタカが変身したサイコロでの勝負により
露伴からお小遣いをせしめようとする仗助 
だがミキタカサイコロのあまりに露骨な出目に、露伴も疑いの眼差しを向ける…!
重いプレッシャーが辺りを包む中、仗助がお椀のサイコロに手を伸ばし―――

「そのサイコロにさわるな―――ッ!東方仗助ェ―――ッ!」
その寸前、露伴が声を荒げて仗助の腕を止める 仗助も内心心臓バクバクだが顔に出すことは抑え・・・
露伴はそのままサイコロ入りのお椀を持ち家の中へと向かう
一体露伴は何をする気か…もしイカサマがバレたら露伴の性格上、あやまっただけではすみそーもないが…
もどった露伴は虫眼鏡でサイコロの細部を隅から隅まで調べていた所

「な……何 調べてるんスか? そ…それは露伴先生んちの『サイコロ』っスよ ハハ;」
「"だから"調べてみたいのさ ぼくが持って来た"『サイコロ』だからこそ"
 納得しておきたいってこともあるのさ」

戸惑った様子の仗助に、冷たい眼差しで返す露伴 グラグラうるさい仗助を黙らせつつ
何か、どこかから…サイコロに見つめられているような感覚を覚える露伴
その言葉に、思わず露伴が見てる方の逆部分、2の目からミキタカの「目」が露になる…!!
露伴が虫眼鏡を向けた時にはすでに元の2の目は戻っていたものの…
仗助もたんねんにサイコロを調べられ、いつバレてしまうかと気が気じゃない
さらに露伴、サイコロを噛んで調べることを試みようと―――

「あ…そういやオレさっきウンコすて手洗うの忘れたなあ〜〜〜っ」
サイコロ噛もうとした露伴の手が止まる これには露伴も露骨に顔をしかめつつ、どうにか止めることに成功
だが極度の緊張からか、ミキタカサイコロの表面からはいつのまにか汗が漏れ出てずぶ濡れ状態…!
それに気づいた仗助は露伴に気付かれる前に盛大にくしゃみし、『濡れたサイコロ』を拭きとってごまかす

・・・どうにか、露伴の調べからは不審な点は気づかれなかった様子 ゲームを再開するべく卓に座る露伴
今の勝負で自分のチップが無くなったため、露伴の方は追加投資 これで仗助は現在6万勝ちとなるが…
ここは露伴の疑いを増やす大勝ちは避けておきたい仗助、手堅く二枚掛けとしつつ
サイコロに変身しているミキタカにも バレないように自然に勝てる目を出すよう願う、が―――

仗助が振ったサイコロの出目は、なんと二連続の6ゾロ 
(こ・・・こいつ わかってねェ〜〜〜ッ)
一気に冷え込むその場の空気を感じながら、仗助も思わずめまいがしてしまう・・・
…が、二連続の5倍勝ちという事態に見舞われながらも、当の露伴は涼しい顔で……
2023/07/30(日) 19:18:51.89ID:???
「二度あることは三度あるか………フフ…ハハハハ  たしかに連続で出るかもなあ
 フフフ アハハハハ 「オーメン」は5倍づけか…払うよ 出たものはしょうがない 払うよ…」
「ハハ・・ハハハ そ…そースね…二度あることは三度あるかもっスね〜〜〜〜〜っ;」

「ハハハハ ハハハハハハハハ」^^
「エヘヘヘ ハハハハハハハハ」^^

―――次の瞬間!露伴は自分の手をテーブルに叩き付け、その小指をペンで突き刺す!?
突然の露伴の凶行に仗助も目を見開き あふれ出る露伴の血がテーブルを赤く濡らす・・・

「きさまは何か『イカサマ』をしている……… 方法はわからんがなんらかの『イカサマ』をしている……
 "ゆるせん その方法がわからない所がゆるせん"!
 ムカつくやつだ… 今までは「ジョースターさん」や「康一くん」に免じて
 おまえに対する怒りをおさえてやっていたが きさまは今…この露伴を"コケにしようとしている"
 きさまが心の中でほくそ笑んでいるのかと思うとガマンならん………」
「手 出せよ―――ッ おれの『クレイジー・D』で治してやっからよ―――ッ」
「うるさい! 何のためにこの露伴が自分の小指をこうしたのか!
 きさまを『ゲーム』からおろさせないためだぜ 東方仗助
 きさま程度のスカタンに この露伴がなめられてたまるかァ―――ッ!!!」

自らの小指が傷つきながらも、鬼気迫る叫びを放つ露伴 その姿に仗助も気圧されてしまう…
そして露伴はあと一回の勝負をラストゲームだと決める その勝負で自分が仗助の『イカサマ』を見破ってやると宣言 
もし自分が『イカサマ』を見つけられなければ、今の手持ちに200万ほどある
これを仗助への小指の治療代の名目として支払う、とする露伴 逆に自分が『イカサマ』の正体を見つけた時は
仗助の「 小 指 」を頂くと宣言する…!!
2023/07/30(日) 19:19:07.92ID:???
だがたかが遊びのサイコロ勝負に、そんな勝負に乗れないと返す仗助だが、露伴も引くわけにはいかない
・・・するとそこへ、新たに一人の人物が露伴宅を訪れる 
現れたのはひさびさ登場、リーゼントが特徴の『錠前』のスタンド使い 小林玉美であった
だが何でここで玉美が出てくるのか、仗助も困惑の声が出るが その疑問には露伴が答える

「ぼくがさっき電話してやとったのさ 『取り立て人』をね」
「『小林 玉美』です… 契約した「約束」を……… キッチリと!迅速に……
 この心にかかる『錠前』で 『取り立て』させていただきやす
 どちらが勝とうが 誰だろーが「公平」に仕事いたしやす
 手数料は20% または40万以上です あと一回ずつ勝負して『イカサマ』をみつけるか みつけないかですね?」
「ただしおまえが『イカサマ』をしないという逃げ道もある だからそれを封じさせてもらう……
 もし『イカサマ』をしないで勝った場合 玉美の『錠前』が自動的にお前を襲うというルールにさせてもらうよ」

かるい小遣い稼ぎだったはずが、いつの間にか大事にまで話が進んでしまう
だが逃げ道も塞がれてしまい、もはや仗助にできる事は進み切る事のみ…!
はたして仗助は『イカサマ』をやり通し、勝利を手にできるか!? あるいは露伴に負けて、小指を失う羽目になるのか…!?

<続く>
2023/07/30(日) 20:02:18.54ID:???
玉美生きてたんかワレ
2023/07/30(日) 21:41:09.27ID:???
何で味方同士で小指or財産の取り合いしてんだこいつら・・・
2023/07/30(日) 22:53:10.34ID:???
あれ・・・おれジョジョ読んでたはずなのにいつのまにヤクザな博打モノにジャンル変わってる…?
2023/07/31(月) 05:52:18.57ID:???
けっこう露伴もプッツンしてるよなあ
クールぶってる大人なようで割と勝負事になると熱くなりやすい
なんつーか大勝での一攫千金か、ボロ敗けですっからかんになるまで止められない、博打とかしちゃダメなタイプだわ
2023/07/31(月) 07:22:06.75ID:???
なんか狸賽よりはるかに大ごとになってきとる
サイコロのせいで丈助の方がバレそうになるのは元ネタ通りだが
追い詰められてるのは双方ともで緊迫感があって元ネタが落語とは思えん
2023/07/31(月) 13:40:14.84ID:???
ファイティングポ────♪
ファファファイティンッグッポ──♪
ファイティングポッオッオ────♪
ファイッティングッポッオズ♪

ファイティングポ────♪
ファファファイティンッグッポ──♪
ファイティングポッオッオ────♪
ファイッティングッポッオズ♪

ファイティングポ───────────♪
2023/07/31(月) 19:15:40.52ID:???
 第382話
 わかったぞ!!

露伴とのサイコロ勝負は、いつの間にか200万という大勝負にまで発展
もしこの勝負に負ければ、仗助は小指を失う羽目になってしまう…

(ゆるさん この仗助だけは許さん)
自分のプライドを傷つけた仗助を厳しく睨み 怒りに震えるその腕が握るサイコロが、カラカラと音を鳴らす

(やってやる〜〜〜っ やってやるぜ! この岸部(イカレ)露伴め〜〜〜っ)
そして仗助もこの窮地にありながら、ケンカジョートーの形相で返す
あと一回の『イカサマ』さえ成功すれば、200万という大金ゲットのチャンス
さらに露伴の小指も治して自分の心情もきれいに収まる、まさにハッピーエンド
勝負の流れは自分にある!あと一回、『宇宙人』がバレる筈はないとその勝負に挑む…

(仗助の『小指』がブッ飛ぶの見てェな〜っ
 でもよ!オレにとっちゃあ"どっちがコケてももうかる「仕事」だ"がねェ〜ッ クエッ!クエッ!)
そんな二人の勝負を、立会人を引き受けた玉美も高みの見物―――

様々な思惑が交差する中で、最後の勝負 露伴からの手番で幕を開ける
露伴がサイコロを振って出た目は…3,3,4 『4』の目となる
この結果は悪くない、ミキタカサイコロも空気を読んだかまっとうな目を演じ 
露伴も、少なくともこの出目ではイカサマを見抜けず、険しい形相でただ黙って仗助を睨む…

「つ…次はオレの番スね? この『4』に勝てばいいわけっスね…?」
「フン 仗助……なんか「ホッ」としたって顔してるな
 まるでだれかに頼んだ事がウマくいって「ホッ」としたって感じだな」 ン?

…露伴の問いかけに仗助も思わず心臓が跳ね上がるが…
露伴がこちらの反応で『イカサマ』の正体を探るような眼差しに、仗助も反応を表に出さぬよう努める
が―――そこで仗助が自分が手に持ったサイコロ…『ミキタカ』の異変に気付く 
サイコロの出目からわずかにミキタカのゲロが漏れ出ていたのだ…! とっさにこぶしを握り締め、サイコロの異変を隠す仗助
実はミキタカサイコロ、露伴が先程から勝負前に手に持ち振り回したことで気分を悪くしていたのだ
だがここはミキタカが調子を取り戻すまで時間をかけて待てば問題ないはず―――

「仗助! 手でサイコロを隠すんじゃあないぜ」「え?」
「見えないんだよ サイコロが!……… きちっとサイコロを掌で見せながら ふるんだ!」
露伴にそう促され、仗助も従うしかなく・・・その顔を強張らせながら、ゆっくりとその手を広げようと―――
その瞬間!町中から聞こえてくる消防車の『サイレン』の音に、ミキタカサイコロの発作が発動!
サイコロの表面に、黒いブツブツが広がっていく…!! 思わず血相を変えてしまう仗助
このままサイレンがこちらに近付けば、ミキタカの変身が完全に解けてしまう…!

(じ…時間かせぎはもうダメだ!
 もう目をまわしていようがいまいが 早くふらなくてはッ!)
「うおおおおおおおおおお お おおおおお
 突然ですがこれは『気合の雄叫び』ですッ! ふらしていただきますッ!」
2023/07/31(月) 19:16:06.01ID:???
そして仗助が振ったサイコロの出目は――― 6ゾロ5倍付け!
玉美の錠前も反応せず、これで仗助がイカサマをしているというのが確定
見事、この状況で6ゾロを出したミキタカ、仗助も心の中で彼のド根性を褒め称えるが…しかし…!
露伴の方からは異変は見えないが、仗助の方からはサイレンの悪影響によりサイコロに黒いブツブツがどんどん増えていく…!!
もはや仗助も、イカサマがバレないようミキタカにこらえてくれと願うしかないが―――
ゆっくりと、お椀のサイコロに手を伸ばそうとする露伴 それと共にどんどん広がるブツブツ…!
玉美も露伴にイカサマの正体が分かったのか、それとも負けを認めるのか、彼の答えを急かすが

―――次の瞬間!もはやミキタカサイコロも限界! 辺りに飛び跳ねると共に汚物がまきちらされる…!!
その姿の仗助も顔面蒼白 そして玉美も「ああ! これはッ!わかったぞッ!」と声を上げる もはや仗助の敗北は決定的―――

「わかったッ! 火事は"ここ"だよッ! 露伴先生!あんたん家が燃えてんだよォ!!」
と思われたが、玉美は血相を変えてそう声を上げる 思わず仗助も顔上げ
家の方を見ると、床に虫メガネが落ちており、それが火事の原因と気づく みんな勝負に夢中で気づかなかった模様

そして二人が火事に目を取られた瞬間!ミキタカも我慢の限界!変身が解けお椀から巨大化したサイコロが溢れ出す!
とっさに仗助がそれを受け止め、抱きかかえる形で振り返った露伴の目から隠す事に成功

「うるさい!たかが家が焼けてるぐらいどうでもいい! それよりも仗助の『イカサマ』を見抜く方が大切だッ!」
「何言ってんスかッ!非難するんですよ! 200万持ってッ!」
「そ…それじゃあオレはこれまでという事で!(ミキタカサイコロ抱きかかえ
 その前に小指を治させていただきます!」

クレイジー・Dを展開し、治す力が露伴の小指にビシ 燃える露伴邸を逃げ出す様にその場を後にするのでした
ひとまずはイカサマはバレずに終わったものの、色々と今回は危なかった 仗助も苦い顔が浮かぶ

「あの…… わたしはお役に立てたでしょうか?」 
「う…うるせ〜よ〜〜〜っ もう〜っ」
「どうしたんですか?元気なくなりましたね? なんか他にわたしにお役に立てる事がありますか?」
そんな仗助の気も知らず、ミキタカは笑顔で仗助に問いかけるのでした


[岸部露伴の家―――半焼700万円の損害
 仗助―――別に損はしていないが 露伴からの恨みをますます根深いものにした]

<続く>
2023/07/31(月) 19:53:45.42ID:???
結局みんなひどい目にあっただけだった件
ノーダメなの玉美だけとかほんと酷いな今回w
2023/07/31(月) 21:40:06.13ID:???
矢の導きって持ち主の味方をどう見込んでんだろ
宇宙人が写真の親父の味方になるとも思えんが、今んとこ丈助達への被害という点は確かにデカい…
2023/07/31(月) 22:47:41.45ID:???
宇宙人くん意外とコンジョーあるのは好感持てるかも
サイレンによる発作はどうにか露伴の方に出ないよう我慢してたりしてそうだし
目を回して気分悪いのにそんな状態なんだから、モームリってお椀から飛び出しても不思議じゃないよなー
なのに仗助へのお礼ってだけでそこまで頑張るんだから、底抜けの善人さんだわ
2023/08/01(火) 05:53:16.95ID:???
新キャラが敵じゃないパターンも増えてきたな
今回はミキタカ紹介イベントで今後仲間になるのか
それとも重ちーやシンデレラみたいに次のイベントの前フリか犠牲者要員か

露伴もメインキャラらしくなってきたのに
同じくメインキャラ(主人公)の仗助と
こういった対立イベントになるのは面白いな
2023/08/01(火) 12:07:46.15ID:???
結局こいつ何で矢が弾かれたんやろ
宇宙人だから矢の力受け付けなかった、というのもなんか納得いかんし(ネズミとかでも発動するのに)
2023/08/01(火) 14:14:24.58ID:???
矢の力を超えた存在なんじゃない?
肉の芽をも凌駕する能力で虹ムラ父を治すとか。
合体変形したらなんか治りそうな気もする。
2023/08/01(火) 17:06:23.28ID:???
>>659
スタンド能力ではない超能力にすでに目覚めていたからでは?
おそらく波紋使いも矢を弾きそうな気がする
2023/08/01(火) 18:57:50.59ID:???
 第383話
 壁の中に誰かいる!!

今日も仗助が街を歩いていると、ミキタカ君と顔を合わせる
昨日はどうも、と頭を下げるミキタカに そう言えばミキタカがあの後どうしてたのかを問う仗助
彼が宇宙人なら住む場所とか食事とか…そもそも『おカネ』とか持ってるのか―――

「未紀隆<みきたか>! 未紀隆ッ!何してるの!ちゃんとあたしの後をついて来なさいッ!
 引っ越して来たばかりでいろいろやる事があるというのに…昨日もどこかへ行っちゃってッ!」
「わかったよ母さん 今行くよ」
ミキタカに声をかける女性と、ミキタカの反応に仗助も思わず驚愕 頭に?マークいっぱいついちゃう

「あんたまさか! また!……自分が「宇宙人」とか『空飛ぶ円盤』が宇宙で待ってるとか言って
 人様からかってるんじゃないでしょうね!? もしそうなら気にしないでくださいね〜
 東京の前の学校では本気にしちゃった方がいて大騒ぎになりまして…
 でもあなたはだまされそうもない賢そうなお顔なさってますわね? ホホホ」
「言わしといてください(仗助にヒソヒソ耳打ち
 彼女はぼくが『洗脳』して息子だと思い込ましているんです 
『支倉 未紀隆』<はせくら みきたか> というのも地球での仮の名なんです
 それじゃあ! 転校手続きってのをするのでこれで…」 シュタッ

もういろんな意味で理解が追い付かない仗助、そんな宇宙人?ミキタカにはただただ困惑するばかりなのでした
・・・そして仗助同様、正体不明のミキタカに困惑していたのは
一部始終を電柱の上で目撃していた写真のおやじ、吉良父であった

【なんなんだあいつは?なんだったんだ!?あの若造は!?
 本物の『宇宙人』なのか!? それともこの『矢』が傷をつけて創った『スタンド使い』だったのか?
 あの仗助と岸部露伴を仲間割れさせたのはスゴイ効果ではあったが………

 しかし… 次こそッ!次の『スタンド』 『ハイウェイ・スター』こそッ!
 息子を追う者を倒すッ!】


 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/01(火) 18:58:18.33ID:???
もうちょっとだけ続いて、ミキタカと別れたあとバスに乗った仗助
そこで仗助、露伴先生とばったり遭遇 不機嫌そうな眼差しでこっちを睨む露伴の姿に仗助もとっさに顔背けちゃう

(うわ〜 なんてこったよォ〜〜〜ッ また『岸部露伴』かよ〜〜〜っ やなとこで会ったな〜)

だが露伴も仗助が自分を見て顔を反らしたのを見逃さず、挨拶くらいしろと声をかける
そう言われると仗助も、露伴の方を振り返るしかなく…渋々ながら顔を上げる仗助

「昨日はどうも……… か…『火事』 大変でしたっスね?」
「ああ…映画『プリティ・ウーマン』の中にも出てきたのと同じD・ヘリテイジ社の250万円の家具も焼けちまったよ
 ちィ〜〜〜〜〜とも気にしてないがな………」

ねちねちとイヤミったらしい露伴には仗助も渋い顔 そして露伴は自分の前が空いていると仗助に空き席を指す
さすがに仗助も遠慮しときたいが、自分は若いから立ってても大丈夫と、返したのがマズかった
自分は若くないと言いたいのか、と冷たい眼差しで返す露伴 仗助に異論をはさむことを許さない
で、しょうがないので露伴の前に座る仗助 背後からの露伴の視線がイタイ

(いいかげんにしろよ〜 本当イヤなヤツだぜ〜 スゲー嫌いだよこいつ…
 このまま後頭部を見つめられて座ってるの 非常に神経にこたえるって知っててワザと言うからなこの男……
 それにこの「トンネル」の沈黙 スゲーつらいよ… 早く次のパス亭来ねーかな〜〜〜〜〜っ!!)
(昨日のサイコロゲームの「礼」は… いつか必ずしてやるぞ… 東方仗助…)

露伴も仗助から受けた恨みを晴らすべく、鋭い眼差しで彼のスキを探そうとしていたが・・・
不意に、露伴はトンネルの中に何か、住居のようなものを発見する…!?
思わず驚愕の声を上げる露伴 さらに開いたドアの向こう側には倒れた女性の姿を見つける…!!
その光景に露伴も血相を変えて仗助に声をあげるが、もはや露伴への対応にうんざりの仗助は聞く耳を持たず・・・

そうしてるうちにバスはそのトンネル住居の扉を通り過ぎるが、続けて開かれた窓を発見
そこから見えたのは、テーブルに倒れる女性と、その姿を見下ろす男の姿!
そして、女性を見下ろす男はその手にナイフを手にし―――その刃が、倒れる女性の手を切り裂く…!!

トンネル内の部屋から飛び散った血しぶきが、バスの窓へと降りかかる その光景に露伴も血相を変えるが…
「仗助 見たかッ!今のをッ!」
「やかましいぞ岸部露伴ッ てめ―――っいつまでもオレにからむんじゃねえ―――ッ
 やるならバス降りるかッコラァッ!」

だが仗助は今の光景に気付いていないのか、しつこく絡む露伴に声を荒げて返す
さらに仗助だけではない、他のバス乗員も、運転手も、誰も今の光景に気付いていない様子で……
そうしてるうちに、バスはその怪しい住居のあったトンネルを通り過ぎるのであった

 見えたのはぼくだけらしい しかしたしかに見た
 今のトンネルの中にあったのは何者かの『家』だ…

 新しい『スタンド使い』か!? あの『窓』の中にいた女の『手』を切断した後姿の『男』は?
 まさか! あの男は!?  吉良吉影・・・・・・!?

<続く>
2023/08/01(火) 20:38:20.81ID:???
いよいよ超メジャーなネーミングが来たな >ハイウェイスター
どんな強敵か今から期待
2023/08/01(火) 20:47:55.60ID:???
展開が急すぎて理解不能理解不能理解不能だけど、爺の口ぶりからも矢は覚醒済みのスタンド使いには刺さらんのかな?
そして丈助が賢そうに見えるカーチャンは洗脳済み?もう出番なさそうだけど
次のスタンドも気になるが、なんでこんな宇宙人の気になる謎を残していくんだ…
2023/08/02(水) 04:33:15.39ID:???
なんつーか、ミキタカ君の正体(本物の宇宙人orフツーにスタンド使い)はハッキシさせることはなさそーだな
むしろその辺は曖昧にさせた方がオイシイヤツだわ、こいつw
2023/08/02(水) 10:41:56.50ID:???
しかし露伴これで3連続メインか
いくらなんでも出番やりすぎじゃね
2023/08/02(水) 19:05:42.93ID:???
 第384話
 時速60キロ!

仗助、露伴を乗せたバスは一旦バス停に停車
その際露伴は、先ほどトンネル内で見た顛末を仗助に語るが
自分への仕返しを狙っているはずの露伴の言に、仗助もてんで信じない 
露伴も降りようとする仗助の肩を掴んで、引き留めようとするが・・・

「ちょっと待て! 今は火事の事なんか関係ない…
 おまえ ぼくが『"ウソ"』をついてるって言うのか?
「頼むよォ〜 いいかげんにしてくれよ〜〜〜 
 あんたオレの事嫌いなんだろ? ほっといてくんねーかなあ〜 お互いよォ〜〜〜」
「………
 サイコロでイカサマするような"ウソ"つきに… いつもと言う事とやる事が違う おまえのような"ウソつき"が…
 このぼくを『ウソつき』よばわりするのか?
 ……… 本当におまえとは気が合わんようだな! いっしょに戻った所で話が通じないか…」
「そりゃうれしいっスね―――っ できれば二度と会いたくないっスねー あんたとは!」

皮肉を交えて、その場を別れる露伴と仗助…
その後露伴は、バイクに乗って問題のトンネルの元へと戻っていた
入口にかけられたフクロウのマークが特徴の[二つ社トンネル] 全長450m
だがトンネル内はカーブ交じりのため、向こう側の出口は確認できない模様
露伴が見たのは幻覚だったのだろうか…いや、確かに見た、と確信する露伴
ここで気を付けるべきなのは、そこに潜む『敵スタンドの攻撃』
もしもあの部屋が敵スタンドの仕業なら、露伴を誘うワナの可能性もあるが…

とはいえ交通量もそれなり、誰もが使うトンネルなら自分が通り抜ける分も問題ないはず
そして露伴はバイクに乗り、トンネル内の『部屋』を探しに奥に向かうが…
トンネル内は特に異常は見当たらず、向こう側の出口が見えてくる

「"何もない" "何もなかった"ぞ…… 『壁』だけだ…
『ドア』や『窓』はおろか…何らかの穴もなかったぞ…フツーのトンネルだ…
 いったいバスの中から見たのは何だったのか? やはり幻覚だったのか?」

そうぼやきながら、トンネルの壁に手をかける露伴 ―――その瞬間、トンネルの『壁』が開く!?
突然のことに露伴も対応できず、思わず倒れ込んでしまうが…そこには露伴が先ほど見た部屋があった…!
2023/08/02(水) 19:06:12.97ID:???
何の変哲もないはずのトンネル壁から、突如として部屋が現れ、露伴も困惑の声が洩れ出る
さっき見た男と女は部屋の中にはいない様だが…だが、ここにこのままいるのはやばい…!
そこへ、戸棚から何かが這いずる音が…! 露伴も即座にその部屋を逃げ出す!!

「まずいッ!何かがいるッ! やはりこの部屋は"ワナ"だッ!ここにいるのはまずいッ!」
そのまま部屋から露伴を追う、何かから逃げるため停めていたバイクで一気にかっとぶ!!

「バイクで来てよかったというところか… しかし今…『何か』向かって来た!
『姿』は見えなかったが…ぼくの方に向かって来た! 人間ではない『何か』だ…
 あの『部屋』はぼくのような『スタンド使い』にだけ見え…さそいこんで攻撃するためのワナだったのだ…
 前にいた吉良風の男もただの幻覚だったのだ…!!」

とはいえこれであの部屋がスタンドであることは確認でき
ここは一旦ジョースターさんに知らせるべきか、との考えも浮かぶが―――
その瞬間、トンネル内には露伴を追う足音のような音が後ろから聞こえてくる…!?
トンネル内の暗闇から現れたのは、無数の黒い足跡のような存在…!まさかこれが敵スタンドなのか!

その黒い足跡はバイクで走る露伴に今にも追いつこうとするが…
バイクのスピードが60kmに達すると、足跡も追いつけずどうにか距離を離すことが出来た模様

「離れたぞ…60キロだ…時速60キロより加速すると追いついてこれないぞ…
『遠隔操作』か……しかし時速60キロで走る『スタンド』と言ったら100mを6秒の動き かなり速いぞ…!!」

すると露伴の目の前に対向車のトラックが見え、ここは露伴も一旦減速―――した瞬間足跡が露伴の体に張り付く!?
さらに後続の足跡が続き、どんどん露伴の体へと張り付いていく 露伴も『ヘブンズ・ドアー』での反撃を試みるが
その瞬間!露伴の体にその足跡が突き刺さり、鈍い音を立てて露伴の体から『力』が吸い取られていく・・・!!

露伴のピンチの最中…トンネル入り口にはのそのそと歩く仗助の姿があった
「露伴のヤローに二度と会いたくねーと言ったばかしだけどよ〜〜〜
 来ちゃったよ〜 オレ 言う事とやる事が違うウソつきだからよ〜〜〜」

<続く>
2023/08/02(水) 19:42:22.60ID:???
まさかの露伴先生、ピーチ姫化
仗助だし何だかんだで見捨てられないんだろうな
2023/08/02(水) 20:33:10.89ID:???
60キロはなかなかエグイスピードだな…
露伴を見るに取りつかれたらアウトっぽいし、複数形の強みとして攻撃も通りにくいし
さらに言えば敵本体の手掛かりすら一切ないがここからどうやってハイウェイスター本体にたどり着くのか
2023/08/03(木) 05:56:06.99ID:???
サイコロの件で気まずい状態になってたのが
一見こじれたようでこの件である程度チャラになりそうで良かった

というより仗助と露伴という取り合わせに違和感があったが
やっぱ次エピソードのための仕込みみたいな位置づけでもあったんだな
2023/08/03(木) 06:46:51.82ID:???
足跡スタンドがハイウェイスターなのは間違いないだろうが
それ以外にトンネルの部屋を作ったスタンド使いもいる?
2023/08/03(木) 09:36:49.57ID:???
むしろ鈴美ちゃんとこの幽霊小道と同類だと思う(トンネル部屋
2023/08/03(木) 17:21:03.79ID:???
60キロの遠隔操作ってやばくね、一般道で追跡されたら信号1つ、曲がり角一つ二つで終わりじゃん
射程距離も100メートルとかいうレベルじゃないだろうし
宇宙人に比べて能力の時点で敵に回ったらヤバい感が凄い
2023/08/03(木) 19:06:08.03ID:???
 第385話
 グッときたぜ!

なんでか知らんけど仗助も露伴を追い、問題のトンネルへとたどり着く
その瞬間、トンネルの向こう側から露伴のバイクがすさまじい勢いですっ飛んでくる!?
バイク『だけ』がトンネル内からすっ飛んでくる光景に、仗助も血相を変える
そしてトンネル内では、謎の足跡スタンドに襲われ倒れる露伴にむけ、さらに無数の足跡が張り付き
それと共に足跡がどんどん重なり、徐々に人型を形成 倒れる露伴へ馬乗りに覆いかぶさる形となる

「こ………こいつは……うっ…動けないッ! 『力』<パワー>が……吸い取られていくッ!!………」
さらに露伴はその謎スタンドに力を吸い取られた影響からか、顔面や腕から骨が透けて見えてしまう…!

【養分をくれェ〜〜〜ッ おまえの『養分』をおれにくれェ〜ッ!!】
そのまま謎のスタンドは露伴の体の中へと沈みこんでいくと共に、そう声を上げるが
露伴も辛うじて、ヘブンズ・ドアーで反撃!敵スタンドのページを開き、敵の情報を読み取る…!

「『スタンド』の名は『ハイウェイ・スター』…… あの『部屋』はワナ…
 好奇心であの部屋に入った者を… 臭いをかいだ猟犬のようにどこまでも追跡しそいつの『養分』を吸い取る…
『ハイウェイ・スター』に一度触られたら『弱点』は……… 弱点は……… な…… ないッ!? !?」

その記述に驚愕の声を漏らす露伴
そうしてるうちに敵スタンド『ハイウェイ・スター』にヘブンズ・ドアーの首を掴まれ、押さえ込まれてしまう
もはやパワーを吸い取られた露伴に抵抗する力もなく、新たな命令を書き込むこともできない・・・

「露伴ッ! おい!いるのかッ!?露伴ッ!?」
だが力尽きる寸前!トンネル入り口で露伴を呼ぶ仗助の叫びが響く!
その声に、仲間と見た『ハイウェイ・スター』は露伴を連れトンネルの奥へと引き下がる…

仗助もトンネルから呼びかけるが露伴からの返事はなく、恐る恐るトンネル内に足を踏み入れると
仗助もトンネル内のトラップ部屋を発見、そしてそこに引き込まれた露伴の姿を発見する
…もちろん、露伴の背後には先程の『ハイウェイ・スター』が隠れており、露伴に向け助けを求めるよう命じる…
今、露伴の『養分』は少しだけ残してあり、仗助に助けを求めてここに引き込むなら命だけは助けてやる、とする
仗助も部屋の中に座り込む露伴の姿に、警戒している様子で中へ足を踏み入れようとせず―――

「あ・・・あいつを 引き込めば・・・ ハァハァハァ あいつを差し出せば・・・
 ほ・・・・・・ほんとに・・・ぼくの「命」・・・は・・・ 助けてくれるのか?」

そこへ露伴の言葉に、ハイウェイ・スターもニンマリ笑みが浮かぶ
仗助の『養分』と引き換えに、露伴は助けてやると約束する が―――

「だが 断る」 その上で、露伴はハッキリとハイウェイ・スターにそう返して見せる!
「この岸部露伴の最も好きな事のひとつは 自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…」
2023/08/03(木) 19:06:34.29ID:???
そして露伴は、仗助に逃げるよう叫ぶ この部屋に入れば勝ち目はないと声を上げ
露伴の背後でハイウェイ・スターも憤慨の声が出るが――― 
逃げるよう叫んだのに、仗助は部屋の中へと踏み込んでくる…!?

「「逃げろ」って言われてよォ〜〜〜ッ このオレが逃げると思うんスか!!
 ブチのめしてやりますよ どこにいるんスか?隠れてる野郎ははよォ〜〜〜ッ」

自分が危機の警告を送ったのに、部屋に入ってくる仗助の姿には 露伴も愕然としてしまう
「な・・・ なんて事をするんだ 東方仗助…
 危機をおしえてやったのに…… 必ずぼくの考えてる事と逆のことをする……
 だからおまえの事が嫌いなんだ だからおまえの事がムカつくんだよッ!
 襲われるぞッ! やつは やつはもうおまえの臭いを覚えたッ!」

そして次の瞬間!露伴の後ろに隠れていたハイウェイ・スターが足跡に分離し
仗助の体全体にハイウェイ・スターの足跡が食い込み仗助の養分も奪い取られようと―――
「『ヘブンズ・ドアー――ッ』」 その寸前!露伴は最後の力を振り絞り、仗助へ命令を書き込む!

[時速70kmで自分の体は背後にふっ飛ぶ!]
その命令に、仗助の体は勢いよく部屋から吹っ飛び、その速度により体に食い込んだハイウェイ・スターも外れていく
それと共に露伴は吹き飛ばされた仗助に向け、対峙する敵、『ハイウェイ・スター』の情報を送る

「仗助 もはや『ハイウェイ・スター』はおまえを60kmでどこまでも追っていく!
『本体』をみつけるしか弱点はないッ! 『本体』を探せ! 『本体』を倒すしか おまえの助かる道はない!」
【きさま うるさいんだよ〜〜〜っ このバカがッ!】
そして、部屋の中から露伴が何かを吸い上げられる音が響くのだった―――

「岸部露伴 おまえが…オレを助けるとはよぉ〜〜〜っ
 まさか……… 「"まさか"」って感じだが グッときたぜ!!」

自分に後を託した露伴には、仗助も感じ入るものがあった様子でそう呟くと共にクレイジー・ダイヤモンドで露伴のバイクを修復 
迫りくる敵、ハイウェイ・スターの足跡との、命懸けの追いかけっこの幕が上がる…!!

<続く>
2023/08/03(木) 19:59:48.66ID:???
>「だが 断る」
ここでこのセリフを言える露伴サイコーにカッコイイぜ
2023/08/03(木) 23:34:07.49ID:???
まー仗助の性格からして
「お前じゃ勝てないから逃げろ」って言われて素直に従うはずないよな
というか何を言おうが露伴を助けるために踏み込むのはまず確定だろうし、ヤンキーの説得って難しいな
2023/08/04(金) 07:34:15.53ID:???
今さらながら何でもアリだなヘブンズ・ドアー
そして生身で時速70キロで吹っ飛んだら大抵の人間は死ぬ
あの状況でそれしかハイウェイ・スターから逃れる術はなかったし仗助がスタンド使いであるからこそとれた手段だろうけど
2023/08/04(金) 08:08:56.48ID:???
まあそもそもトンネル部屋内でブッ飛ばされたら外に出る前にトンネルの壁にぶつかりそうな気がしないでもない
2023/08/04(金) 09:57:12.47ID:???
会う奴会う奴、無敵のヘブンズドアーで対応できない、相性最悪なヤツばっかりで露伴先生カワイソウ
今回に関しては部屋に踏み込んだ時点でほぼ誰でも詰みだったからしゃーないけど
2023/08/04(金) 18:54:39.49ID:???
露伴でこういう奴だよな
キャラブレなくてかっけーわ
ジャンケン小僧のときはかなりぶれてた気がするが
2023/08/04(金) 19:14:41.74ID:???
 第386話
 突っ切るしかない!
 
敵スタンド、ハイウェイ・スターの脅威から身を挺して仗助を救った露伴
後を託された露伴の意志を繋ぐために、露伴のバイクに乗り『敵の本体』を探すべく急発進!
一気に加速してハイウェイ・スターの足跡たちを振り切る!!

「オレの「臭い」を覚えただと〜!?
 どこまでも追って来て触れられたとたんオレの『養分』を吸うだとォ〜ッ」

ひとまずはハイウェイ・スターから距離を離すことに成功した仗助、走りながら今の状況を整理してみることに
どうやら敵スタンドは遠距離操作タイプで、即死させるほどの『パワー攻撃』はないと見る
とすれば露伴はまだ死んでない可能性もある、状況が落ち着いたら露伴を助けに戻りたいが…
しかし『本体』を探すと言っても、どう探せばいいやら… そこで仗助はまず敵本体に関して考えてみる

「その(1)
『なぜトンネルでワザワザ"ワナ"を張ってたのか?』道ばたにイキナリ攻撃すればすむ事なのによ〜〜〜ッ!
 あの『トンネル』だぜ〜ッ あの『トンネル』になんか理由があるんだぜ………

 その(2)
『養分を吸い取る』ってところにも特徴を感じるぜ…
 なんで一気に殺さず養分をとろうとしているんだ?
 あの『トンネル』を調べるんだよ あの『二つ杜トンネル』の情報をよォ〜〜〜ッ!」

走るうちに仗助の乗るバイクは時速80kmまで加速 ひとまずはだいぶ相手との距離を引き離したハズ
大雑把な計算だが、今の位置からなら2分程の時間は稼いだはず 康一に電話をして助けを求める時間程度は十分にある…!
町中まで戻った仗助はちょうど公衆電話を発見、さっそくバイクを止めて懐からテレカを取り出し
―――その瞬間!ハイウェイ・スターの足跡が仗助のすぐそばまで、まるで瞬間移動したかのように姿をあらわす!?

「・・・・・・・・・
 バ…… バカなァ〜〜〜ッ 計算があわねーぞ!
 なんでイキナリあらわられるんだよーッ ヤツは60kmじゃあねーのか!」
目の前に現れたハイウェイ・スターの足跡たちに、驚愕に目を見開く仗助…
そして仗助の臭いを確かめるような仕草と共に、足跡の先が仗助へと向き直る…!

「だっ…だめだ! バイクを止めて電話なんかできねえッ!
 ヤツは『スタンド』だ!消したり出現させたりは自由だ… オレの大雑把な位置はつかんでいて 出現させ…
 それから正確に「臭い」で… 攻撃してくるッ!!」
2023/08/04(金) 19:15:35.72ID:???
仗助も慌ててバイクに乗って一気に急加速 60kmで引き離すべくアクセルを全開にしようとするが
その瞬間!目の前の信号が(赤)になり、乳母車を押して赤ん坊をあやす母親が横断歩道に…!!
ここでブレーキをかければ、ハイウェイ・スターの足跡たちに追いつかれてしまう
ハンドルを切って避けようとしても減速は免れない 突っ切る以外に手段がない…!

悲鳴を上げる母親と赤ん坊を前に、覚悟を決めた仗助が険しい形相で赤ん坊の乗る乳母車へと直進!!
「しかし『クレイジー・D』!!ドラララララララララララララ」
それと同時にクレイジー・ダイヤモンドが仗助の乗るバイクにラッシュをぶち込み、バイクはバラバラに分解!
宙へと舞い上がる仗助が乳母車を飛び越し、泣いていた赤ん坊と仗助との目が合うとともに

「"なおす"」
バラバラになったバイクはクレイジー・ダイヤモンドの力で元どおりに再生
見事この窮地を、犠牲者無しに切り抜けることに成功 加速も維持しハイウェイ・スターの足跡たちを引き離すことに成功する
母親も目の前の光景に腰が抜ける一方、赤ん坊は楽し気な笑顔が浮かんでおりました

「オ…オレは今までこの敵の事をのん気に軽く考えていた… こいつは相当ヤバイ敵だ…
 60km以下に減速できねえんだ このまま突っ走り続けなくてはいけねえんだ………
 こ………こんなんで『本体』を見つけるために電話なんかできねーぞッ!
 ………しかも康一ん家からどんどん逆方向に走って行ってるよ―――っ!」

ひとまず目の前の危機は乗り切ったが、状況は何一つ変わらない 
仗助も苦々しい顔でそう漏らすのだった

<続く>
2023/08/04(金) 20:04:01.71ID:???
前回だけど露伴の「だが断る」って
花の慶次の「だがそれがいい」と響きが近いものがあるな お互い意識してんのかな
2023/08/04(金) 22:08:28.23ID:???
ちょっとまて、これ遠隔操作というより自動操縦なのか?
熱ではなく臭いだからシアーハートより狙いが正確、射程距離は数キロ以上、多分フィードバックダメージ無し
攻撃方法は爆破じゃなくて養分吸収だが、こんなん戦闘開始距離の時点で相当厳しいぞ
ハーヴェスト並にヤバいスタンドじゃねーか
宇宙人と比べて人選完璧すぎんか矢の導き
2023/08/04(金) 23:35:49.61ID:???
赤ん坊は喜んでたけど
お母さんトラウマもんやで 
2023/08/05(土) 05:08:15.34ID:???
なおす、の仗助カッコよすぎ
今回はヤローどものカッコよさ全振り回だな
2023/08/05(土) 19:48:12.76ID:???
 第387話
 今日はツイてない!

町中にてとある一人のサラリーマンが、携帯式の電話にて超重要な取引が行われようとしていた所
これは10億の商談、絶対に失敗は許されない代物 サラリーマンの吉岡も任せて下さいと握り拳で意気込んでいたが
次の瞬間、吉岡の携帯電話はバイクに乗った男に奪い取られました もちろん仗助です
これならバイクに乗りながらでも助けを呼べる、仗助も不幸中の幸いと喜びの声を上げる 
(なお10億円の商談を台無しにされた吉岡

なんだが、60kmのスピードで手にしたせいか、その衝撃で壊れてしまってました 不幸中の不幸
すると続けて目の前には、結婚のプロポーズを勇気を出して行おうとする男の姿 そっちも奪いました
今度は壊れないよう優しくキャッチすることに成功、にんまり笑顔で電話を切る仗助
(なお結婚のプロポーズを台無しにされた男

その後仗助は、康一宅に電話をかけると、康一くんは犬の散歩に出かけようとする寸前 
ここでも無事にラッキーを手にした仗助 そしてその事情を聞き、康一くんも表情を険しくさせながらその助けになるべく
居間に町の地図を広げた康一くん、まずは仗助の現在位置から確認することに
現在仗助は、ハイウェイ・スターの足跡に追われる関係でUターンもできず
街の中心部から大きく外れ、港の方まで向かってしまっていた なにか『敵本体』に関する情報はないか康一くんに問うが
敵が罠を張っていた『二つ杜トンネル』に関して、二日前に新聞での事故の記事が載っていた模様

概要は、暴走族のバイクが飲酒運転でトンネル入り口に突っ込む事故があり
その事故を起こした『少年A』は全身打撲の渋滞 現在はぶどうヶ丘病院で治療中との事で…

だがそれはむしろ、敵本体の情報ではなく、自分たち同様の被害者であると仗助は見るが
康一くんはその考えに待ったをかける 自分がそのニュースをテレビで見た時、道路は血まみれだった
今自分を襲っているスタンドは『養分』を吸うスタンド "やられ方"が違うようにも思えるが・・・
そこで康一くんに浮かんだ考えは、この『渋滞の少年A』が『スタンド使い』になったのではないか、というもの―――

 ……… 『養分』を吸う……… 罠を張って臭いをかいだ者をどこまでも追ってくるッ!
 "自分のけがを治すために"他人の『養分』が必要…!? 
「ま…まさか?」

―――すると港の倉庫にまでたどり着いてしまった仗助、もう目の前には海が広がるだけで道がない…!
コンテナ部分の間を曲がり切るしかない!バイクを傾け加速を維持しながらそのコーナーへと向かうが

「やっ やべッ! ぶつかるかもしんない………」
目の前に迫るコンテナの壁に、仗助も恐怖心からスピードが緩まりかけるが―――
「いや違うッ ぶつかると思うからぶつかるんだ!
 この仗助くんならやれる! 曲がり切れる!曲がってやるう〜〜〜ッ」
自分に言い聞かせるように己を鼓舞し、バイクを思い切り傾け……見事、曲がりきることに成功!!
仗助も喜びの声を上げるが・・・・・・

 (×)通行止
[この先 "海"] 「えっ」
2023/08/05(土) 19:48:59.60ID:???
よりによって曲がった先も行き止まり…! この不運に仗助も表情が強張ってしまう
このまま海に潜るか、との考えも浮かぶが仗助は自身でその考えを否定
おそらく水の中でも60kmで追ってくるハズ 第一バイクを失えば本体の場所まで向かうことが出来ない…!
そこで仗助の取った手は―――クレイジー・ダイヤモンドで倉庫の壁をブチやぶり!
バイクを横転させるように道路を滑らせると共に、直す力が壁のガレキを再生 
ガレキを盾にすることで、どうにかハイウェイ・スターの足跡たちを阻むことに成功する

「あ…あぶねえ か…壁はテレポートしてこねえ
 オレとの位置が遠いとだいたいの所にテレポートしてくるが オレの臭いが近すぎるんで…
 真っすぐ オレに向かおうとしてこの壁の存在は見えてねえッ!
 網戸の見えない「蚊」のように臭いだけでオレを追ってきている 自動的な攻撃だ!

 攻撃に『考える所や計画性』がまったくない! オレの養分を吸い取る"だけ"が目的なんだ!
 やはりこいつは『重症のケガ人』って推理はいい線いってるぞッ! "つじつま"が合うッ!」

仗助も康一くんに、病院に向かうよう指示を出す おそらくはその『少年A』が敵スタンドの本体…!
・・・だが、前はハイウェイ・スター 後ろは海
完全に追い詰められたこの状況、仗助も一体どうやって抜け出せばいいのか…

<続く>
2023/08/05(土) 20:48:44.57ID:???
10億の商談を携帯電話なんぞですませんなし
2023/08/06(日) 00:23:56.89ID:???
ラッキークッキーやしろあきー
2023/08/06(日) 06:16:52.28ID:???
ここから仗助はどうこの状況を切り抜けるか。思い付く手としてはこの辺りか

1、港と言うことで倉庫の中にあったコンテナに身を潜めて時間稼ぎ、タイミングを図ってコンテナのなかに足跡どもを閉じ込めその隙に逃げる

2、たまたま釣りに来てた間田がサーフィスで協力、仗助の匂いを誤認させる

3、助からない、現実は非常である
2023/08/06(日) 11:57:06.26ID:???
玉美も久々に出たし間田もなんか活躍ほしいのは確かにある
なんだが間田が仗助のために動く、てのがあんま考えられねーのよなあw 康一くんならともかく
2023/08/06(日) 12:52:54.24ID:???
海に入れば臭いを誤魔化せたのでは?
まあこいつがサメの嗅覚とか水中60キロなら難しいだろうけど
というか追跡中は目で見て追ってる訳じゃないんだな、意外とちゃんと穴も見えるスタンドだ
射程がヤバい事には変わりないが
2023/08/06(日) 13:57:21.53ID:???
地味に特攻の拓ネタか
2023/08/06(日) 14:21:56.26ID:???
>その衝撃で壊れてしまってました
能力で直せや

キャッチできず落としたなら分かるが
ハンドルだけ持ってて時速60km以上で走るバイクを走行速度のまま完全再生できるんだから
壊れたとき破片1つだけでもあれば手元に回収できるはず
ここらは作者らしく理屈より勢い・緊迫感重視なんだろうな

>>694
匂い誤認は面白いな

でもそれだと匂いがついた靴下かなんかだけどこかに残して
本体は全身に香水かなんか匂いの強いものをかぶってごまかせないかな
自動追跡っぽい敵スタンドは形状などまで判断する知能は備わってるんだろうか
2023/08/06(日) 14:27:11.99ID:???
時速60km以上という制約がまずきつすぎるが
そこからできた「基本的には時速60kmで動き続けなければ逃げ切れない」という
根本の部分をどうするかだな
この作者だと問題点を正面から攻略するより
そこは攻略しないまま別のところで勝負をひっくり返す戦い方を好む

本体を倒すなら病院内と時速60kmは絶望的にかみ合わないが
あえて事故って重傷を負い(自分は治せない)
自分も病院に送られることで対本体を実現させるか?
いちいち病室など探すくだりを入れるのもまだるっこしいが
「つい最近も同じような事故で入院してる患者が隣の病室にいる」とかで
簡単に済ませられるし

重傷およびエネルギー吸収で戦闘不能になるところを
うまく戦闘不能にならずにやりすごせばいいが
救急搬送での手当てとかでなんとかごまかせないか
2023/08/06(日) 16:34:29.19ID:???
海に逃げただけじゃ多分息継ぎでやられるだろうなあ
人間は水中じゃ時速6キロ出せればいいとこだし、逃げられるかはギャンブルになるな
臭いの囮はシアーハートアタックが人間を爆破した感触を区別できてたし、時間稼ぎにはなりそうだが
嗅覚センサーと時速60キロに射程が町一つ以上ってのはヤバいわ
宇宙人、ジャンケン小僧と強力だが使い所微妙なやつに比べて単純なスペックが高い
2023/08/06(日) 19:16:11.23ID:???
【どこまで行ったあ〜〜〜ッ!?
 クソッタレの仗助の野郎はよォ〜〜〜ッ ウケケケケケケ!】

杜王町の空に、写真のおやじの嘲笑う声が響く
吉良父自身、矢が事故を起こした暴走族のガキを射ぬくよう示した時は、少々困惑が浮かんではいた様子だが
まさかここまで強力なスタンドを発現させるとは…!

【やはり『スタンド』の能力は精神力の強さッ! 『ハングリー』なヤツほど強いッ!
 自分の傷を治したいと思うハングリーなパワーには誰も勝てないぞ!】
だが仗助が死ぬとこも見たかった、と少々悔しがる声を漏らしながら、吉良父は町の空をすっ飛んでいくのだった


  第388話
  何も問題はない!


そして仗助の方は、瓦礫の壁一枚で辛うじてハイウェイ・スターを阻むが
足跡たちが集まり、人型タイプのスタンドを形成していく…
敵もすぐにこの程度の壁を回り込んでくるだろう あるいはテレポートしてくるか…
いったいどうすれば…追い詰められながらあたりを見渡す仗助はふと、海の違和感に気付く
なにやら海面に浮かぶゴミが、放射状に広がっており……
それと同時に、人型のハイウェイスター指先が仗助の臭いを追い、ついに壁を乗り越え仗助に手刀を放つ!!
が―――壁に隠れていたはずの仗助の姿は、その場のどこにもない…!?

しかしハイウェイ・スターも指先で仗助の臭いを感知 即座に再び体を分解させて仗助を追い始める
仗助がいた場所のすぐ下には、排水溝があり仗助はそこから逃げ出していたのだ!

「海にそそぐ排水溝があったのはいいが……
 な…何か…ますますおいつめられたようでよう〜〜〜っ ど…どうやって脱出しよう?
 ここは杜王港! また海においつめられるのはぜったいにまじいが 排水溝ん中じゃあ北も南もわかんなくなるぞ!」
それでも後ろから追われる仗助は、排水溝の中をトップスピードでさまよう他に手はなく…


 仗助くんは『本体』のいるぶどうヶ丘病院に60km以上のまま向かわなくてはいけないが……
 仗助くんは今……方向を間違わずにこの排水溝から脱出することだけを考えていた………
 でもこの時 仗助くんは敵が最初から考えていた『計算』に………気づいていなかった

 バイクには普通 ガソリン残量計がついていない
 自動車ならすぐにわかる あの[E ▲ F]っていうメーターだ
 バイクは目の前にタンクがあるし 走行距離でガソリン残量がわかるため あのメーターが必要ないのだ
 仗助くんは だからガソリンタンクが空だって事に気づいていなかったんだ
 部品が壊れたら『クレイジー・D』で直せる………
 しかし……"ない"ものは どうしようも"ない" 敵はどこまでも追ってくる… ガソリンはいずれなくなる…
 それが 敵の最初からの『計算』……
2023/08/06(日) 19:16:33.15ID:???
そして仗助は、突然バイクのパワーが弱まり、速度が落ちていくことに気付く
アクセルを全開にしてもスピードは落ちていき… どこか故障かと、クレイジー・Dで直そうとするが
バイク内部の修理はできたはずなのに、パワーダウンは治らず、仗助も困惑の声が出るが
もはやスピードも60kmを切る直前…そこで仗助はバイクのガソリンタンクの存在、そしてガソリンがからであることに気づく が―――

「なあ〜〜〜んだ……! ビックリさせるぜ…ガソリンがないだけか………
 なら問題はねーじゃあねえか 『クレイジー・ダイヤモンド』でも直せない重大な故障かと思ってあせったぜ!」
クレイジー・ダイヤモンドでもどうにもならない問題のはずが、仗助には余裕の笑みが浮かぶ 

「………なら 問題はない! 脱出するのに何も問題はない!」
―――それと共に、仗助の乗ったバイクは排水溝の壁に盛大に激突!? 仗助の体は勢いよく吹き飛ばされてしまう!!
宙へ吹き飛んだ仗助を追い、ハイウェイ・スター達もすさまじい勢いで迫りくるが

「いぜん問題はない! ドララララララララララララララララ」
吹き飛んだ先にある、停めてあった車に向けて仗助は強烈なラッシュをぶち込む!!
そのラッシュで車の側面部分をぶっ飛ばし、クレイジー・ダイヤモンドをクッションにしつつ後部座席側に着地すると

「問題なく直す」
迫るハイウェイ・スターにむけ、仗助は後部座席のドアから車を抜け出すと 
ドアを閉めると共にハイウェイスターは車内部へと張り付いていき
『直す力』がボロボロになった車を修復、ハイウェイ・スター達を車の中へと閉じ込めることに成功する…!!

「当然 バイクも直る……
『テレポート』してくるから あまり落ち着いていられないが………」
仗助が手にしたタンクの蓋に引きずられる形で、激突したバイクも仗助達の元へと戻り
それを確認すると自動車の側面に穴をあけ、ガソリンをバイクに移し替える事で ガソリン問題は無事に解決、するのだが・・・

「ガソリンは問題はない…… だが…しかし ……… やっぱり問題は あったぜ………
 道に迷っちまったよ……… ど…どっちが病院だあ〜〜〜っ?
 絶対行くけどよーっ まってろよ!テメー『本体』めっ」

ハイウェイ・スターに追い立てられ、排水溝も彷徨ったことで
完全に今いる場所を見失ってしまった仗助、苦い顔で頭を抱えてしまうのだった

<続く>
2023/08/07(月) 00:00:39.70ID:???
ガソリン盗む程度の犯罪は
この漫画では何でもない

億の取引どうなったんだろ
2023/08/07(月) 05:47:05.43ID:???
排水溝の中が逃げ道というのはなかなかの盲点だったわ
正直なとこあんなでかい排水溝は割と思い浮かばんし
2023/08/07(月) 13:15:01.74ID:???
>>703
未成年飲酒喫煙無免許運転は少年漫画の不良の特権よ
2023/08/07(月) 14:09:33.85ID:???
>>704
あのDIO様も選ぶ逃走経路(フェイク)なのだぜ?
2023/08/07(月) 20:01:23.94ID:???
 第389話
 ぜってえそこまで行く!

仗助が『ハイウェイ・スター』との追いかけっこバトルをしている最中
康一くんの方はぶどうヶ丘病院へとたどり着く まずは院内マップで外科の階を確認すると
受付のお姉さんに、先日のバイク事故で入院した少年の病室を訪ねる、のだが・・・

「あなたね〜〜〜………そこに書いてあるのが見えないの? >[本日 面会は終了いたしました]
 眼下の診察が必要なら 明日 朝九時半からよ いらしたら?」
「え; あ…あの……別にお見舞いじゃあなくて 理由<わけ>あって知りたいだけなんです!
 理由ってのはちょっとムズかしい理由なんですけど」
「帰りなさいってのが聞こえないの? 耳の診察が必要ならそのエレベーターを二階よ!」

お姉さんはつめたい態度で康一くんをまるで相手にせず
入院したのが暴走族とあってか、康一くんもその手の手合いだと思っている様子
とはいえここまで突き放されると、康一くんもここは引き下がるしか―――

「……… ………(周囲キョロキョロ見渡し)   『ACT3』!」
【OK!MASTER LET’S KILL DA HO! BEEETCH!】

周囲に人の姿はない事を確認した康一くんは、『エコーズACT3』を発動
こっそり戸棚の上に置いてある薬瓶を『重くし』、少しずつ戸棚からずり落とそうとする
だが受付のお姉さんも寸前で気づき、とっさに両手で押さえ戸棚から落ちるのを防ぐ
どうにか何事もなく済んで安堵のため息を漏らすが――― 元の位置に戻そうとすると、さらに重くなってお姉さんにのしかかる!
これにはお姉さんも狼狽えながら、近くにいた康一くんに助けを求めるが・・・

「………(康一くん周囲キョロキョロ)
 あの〜〜ひょっとしてぼくを呼んだんですか? 「ちょっとあんた」ってぼくの事?」
「そうよッ! あんたしかいないでしょッ! なんだか知らないけどこれすごく重いのよッ! 早く支えてよッ!」
「そ〜〜〜言われてもなあ〜〜〜〜〜 今……「帰れ」って言われちゃったからなあ〜〜〜〜〜っ
 やっぱり帰らなくっちゃあぼくぅ〜〜〜っ それにチビだからそこまで届かないかも…」

ちょーぜつわざとらしい態度の康一くんにお姉さんもその顔が凍り付いちゃう
やむなくお姉さんも、先日の事故で入院した人物 『噴上 裕也』(ふんがみ ゆうや)なら525号室だと教えました

―――それと同時にバイクに乗った仗助が病院入り口をブチ破って現れる!!
康一くんもすぐに先ほど聞いた敵本体 『噴上 裕也』の情報を伝え
仗助も康一くんに礼を言いながらその横を突っ切り、バイクに乗ったままエレベーター内に勢いよくつっこむ…!
2023/08/07(月) 20:02:01.29ID:???
流石にその衝撃には仗助も僅かによろめきながらも、クレイジー・ダイヤモンドがエレベーターのドアを掴み
勢いよくドアを閉めることでハイウェイ・スター達の侵入を防ぐが…一手間に合わず、一匹がドアの間に挟んでしまう…!
さらにその隙間から、後続のハイウェイ・スターもあとに続き―――
次の瞬間!ハイウェイ・スター達が一気に何かに押しつぶされる形で隙間を滑り落ち
僅かにその指先が抵抗の動きを見せるも…次第に動かなくなり、ドアは完全に閉められるのだった

「康一!『エコーズACT3』 おめ―――っ 本当に頼りになる男だよ
 助かったぜ!礼を言うぜ康一!」
頼りになる仲間の助けを受け、仗助も笑みが浮かぶのだった

エレベーター外はハイウェイ・スターの足跡たちが密集 思わず悲鳴が出そうなおぞましい光景が広がっており
さらに康一の『ACT3』が重くできるのは一カ所だけ 残りの足跡たちは仗助を追って換気口から上に向かっていく…!

5階にたどり着いた仗助は、すぐに敵本体のいる病室を確認 全力ダッシュでその病室へと向かおうとするが
その瞬間!ハイウェイ・スターの一体が仗助の方に突き刺さる! それと共に換気口から現れた後続が仗助へとなだれ込むが
だが病室まではもう数メートルの距離、仗助も強引に突っ切ろうとするも
次々に突き刺さるハイウェイ・スター達に仗助の『養分』が吸い上げられていき―――

病室には横たわる、全身包帯まみれで片足をつられた男と 周囲に侍らせたヤンキー女たちの姿があった…!
―――ハイウェイ・スターに全身を貫かれ、息を切らせて膝をつく仗助を その男、『噴上 裕也』は冷たい眼差しで返す…

「野郎〜〜〜ッ ぜって〜〜〜そこまで行く… ぜって〜〜〜そこまで行っててめーを… てめ〜〜〜を ぶちのめして………」
だが、敵の本体を目の前にして、仗助も完全に力尽きたようにその場に倒れてしまう・・・

「何だ!?このガキはッ―――よォ―――ッ」
「ここは優ちゃんの部屋なんだよォ―ッ! てめーの病室間違えてんじゃあね―――ッ ボゲェーッ」
「ほっとけ…… そんな野郎は……… それよりオレ…だんだん回復して来たようだからよ〜〜〜っ
 果物でもむいて食べさせてちょうだいよ〜〜〜っ 桃がいいなあ〜 ア〜〜ンとね…」

力尽きた仗助の姿に、噴上も余裕の笑みを浮かべながら女の子たちに声をかける
だが、倒れた仗助の眼差しは、まだ光を失ってはいない…!

<続く>
2023/08/07(月) 21:39:45.83ID:???
敵を目前にして力尽きちゃったが、臭いを覚えた相手を追うなら康一くんノーマークだろうし
ここは康一くんが第二の矢を放ちにくるだろうかね
ただ怪我人相手、となると康一くんも無意識に手加減しそうでそこを反撃されそうなのが怖いとこだな
2023/08/08(火) 04:53:35.13ID:???
女どもは非スタンド使いだろうけど
一般人の前でスタンドバトルやんのかね

4部は必ずしも戦闘で勝つことがミッションクリアとは限らない
中には和解的な結末もあったりする
まだ敵がまだ重症患者ならいっそ治してしまうことで和解というのも面白いかも
ただ治して終わりでは面白みがないが
そのために女キャラ複数配置して
噴上のメンツとかの方向で話を作るかな
2023/08/08(火) 10:54:18.30ID:???
女ども侍らせてるフンガミ見てると思い浮かんだが
仗助も割りと女にもてるはずなのにいつの間にかキャーキャー言われんくなってる気がする
気づけばだいたい億泰や康一との男友達とバカやっててそれはそれで年頃の男子って感じだけど
3部、4部と続いてヒロイン関連が薄味なのはちとさびしいなー
712奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/08/08(火) 19:28:40.32ID:c0KkpVVy
 第390話
 怒っているのは俺だ!!

「ぜ〜〜〜っ て〜〜〜に そこ…まで 行って…やる………」
敵の本体、噴上 裕也を目の前にしながら、すべての『養分』を奪われ倒れてしまう
そんな仗助の姿に、「大丈夫かよ〜〜〜」と軽口交じりに見下ろす噴上

「最初の一人目の「養分」をトンネルの中でいただいてから… ずいぶんと時間が経つと思ったがな…
 おまえが追跡していた二人目の野郎か… どうやってこの病院に俺がいるのかわかったのか知らねーが
 ……よくここまでたどりつけたな…… ちょっとたまげたぜえ〜〜〜っ」
「裕ちゃん こいつの事知ってるの〜?」「いやぜんぜん知らねーっ! 興味もねーっ」

息を切らせながらもその身を引きずり、噴上に近付こうとする仗助だったが
ついに完全に力尽き、光を失った瞳で倒れる仗助… それと共に彼の体からハイウェイ・スターが仗助の体から離れるのだった
噴上いわく、今までは息をするのも難しかったがこの能力のおかげでかなり回復して来た
あとはもう2、3人ほど『同じ能力』をもつ奴らから「養分」を頂けばこの負傷も全快… ニヤリと笑みが浮かぶ噴上

倒れた仗助を、噴上がはべらせてたヤンキー女の子たちも蹴りいれるが
噴上はそんな奴よりオレの方かまってと甘えた声で女の子たちににんまり笑顔
ちなみに女の子たち、噴上のシモの世話も喜んでやるくらいにはぞっこんです
・・・すると噴上、女の子の一人が桃を剥こうとしていた所、その桃は腐ってると促す
しかし見た感じでは特に普通のと違いはないが・・・噴上いわく、臭いでわかると返す
だが横になってる噴上からだと桃までの距離はだいぶ有るのだが・・・

「………そういやそうだな……!! クンクン
 おれ… 急に鼻がよくなったようだな よく"わかる"んだよ 腐ってるってな…」
(「能力」の"せい"か………) クンクン

そんな噴上の『鼻』は女の子の『生理』まで察するレベルにまで達していた
噴上の指摘に三人娘の一人、ヨシエちゃんも顔まっ赤
するとさらに、もう一人だれか「怒ってる」臭いを感じ取る 
噴上の鼻は「アドレナリン」の分泌を感じ取っていたようだが、彼女たちは誰も怒ってなんていないと返す
だが確かにその鼻は怒ってる臭いが"おもいっきり"プンプンしており――― 
その瞬間、女の子たちは噴上の後ろで立ち上がる仗助の姿に気付く…!

「俺だ……!おもいっきり「アドレナリン」が"プンプン"してんのはよォ〜〜〜………」
その声と、立ち上がっていた仗助の姿に噴上も驚愕にその目を見開く…!
先ほど自分のハイウェイ・スターが完全に仗助のエネルギーを吸い上げ、干からびさせたはずのにどうやって…
…その問いに答える形で、仗助は病室にあった一本のチューブを手に取る
そこに繋がっているのは、噴上の治療用の点滴!
ぶどう糖とビタミン栄養剤で構成されており、その点滴のおかげで立ち上がるには十分な栄養補給ができた仗助
2023/08/08(火) 19:29:33.32ID:???
足を引きずりながらも、ゆっくり近づいてくる仗助に表情を強張らせる噴上
だがそのベッド下には、すでにハイウェイ・スターが潜んでおり……

「『露伴』を… 「トンネル」の中に捕まえてるヤツを解放しろ……」
「バカめッ! 『ハイウェイ・スター』はまだてめーの臭いを記憶しているぜ―――ッ」

そしてハイウェイ・スターがベッド下から仗助に奇襲―――よりも早く、クレイジー・Dの一撃が噴上の足にブッ刺さる!!
片足がにぶい音をたて、噴上の女たちも悲鳴が出るが仗助も女たちを黙らせつつ、仗助は堂々と名乗りを上げる

「オレの名は東方仗助… 『スタンド』の名は『クレイジー・ダイヤモンド』
 射程距離は短いが……パンチの速度は時速60kmなんてあくびが出るスピードじゃねえんだぜ…
 計ったこたあねーがよォ――― もっと近づけば時速300kmは出るぜ」

そのままベッドに横たわる噴上へとさらに足を進める仗助に
噴上も自分は重症なのに、そんな相手を痛めつけるのかと命乞いの声が出てしまう
女の子たちも\そうだ!卑怯だぞーッ/と、仗助の所業に声を上げる 
確かに仗助自身、怪我人をぶちのめすというのは気持ちのいい事では―――

「……だと思ってよ おめーをすでに"治しといた"」
その言葉に目を丸くする噴上 自分の体をあちこち触ってみたり動かしたりしてみるが、たしかにどこも痛くない
完全に治った自分の体に、満面の笑顔が浮かぶ噴上 が、それもつかの間―――

「"そう"…… "いったんおめーを治せばよ"ォ〜〜〜ッ
 これでぜんぜん卑怯じゃあねーわけだな〜〜〜〜〜っ」
仗助の意図に気付いた噴上の悲鳴と共に、クレイジー・ダイヤモンドのドララララッシュが噴上を病室からブッ飛ばす!!
そのまま五階から吹っ飛ばされた噴上の体は、病院の噴水へと落下 
これにてハイウェイ・スターのスタンド使い、噴上の戦いに決着がつき 深呼吸と共に晴れやかな気持ちで外を見下ろす仗助であった

「スゥ〜〜〜〜〜 ハ〜〜〜〜〜
 スゲーッ 爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ〜〜〜〜〜ッ」


 噴上 裕也―――
 ぶどうヶ丘病院にそのまま入院続行
「もし再びハイウェイ・スターを使って負傷の回復を図ろうとしたら何度でもブチのめす」と仗助に念を押される。
 しかし、取り巻きの女の子に看護してもらって その点はうらやましいヤツ。

 岸部 露伴―――
 このあと「トンネル」から救出皿、仗助は熱い友情を期待したが、
「逃げろ」という忠告を無視した仗助に対し怒っており、貸し借りは無いとし、状助とはやっぱり仲が悪い。

 広瀬 康一―――
 この後、犬の散歩に行った。

 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/08(火) 20:22:52.15ID:???
流石はジョセフの孫 この手のヘリクツは天下一品やな
2023/08/08(火) 22:04:19.67ID:???
>>714
息子だぞ
2023/08/08(火) 22:27:33.50ID:???
言われてみれば60キロでの攻撃ってのはゼロ距離では弱点になりかねない程度のスピードだな
流石に本体も(たとえ万全でも)60キロで逃げ回るとかできたら強すぎだが肉体の方が持たんだろうし
一見、完全無欠のスタンドでもたいてい抜け道的な弱点があったりするのはスタンドバトルの面白い点だわ

そして色々とスタンドの種類が増えれば増えるほど、遠近両用、探知能力までもってる本気で弱点無しのマジシャンズレッドがどんどんやべーやつになっていく不具合
2023/08/09(水) 06:56:10.54ID:???
本気で愛してる彼氏が目の前でほぼ即死レベルなくらいにブッ飛ばされたら
女たちも刺し殺してでも仇を討ちそうなもんだが、流石にスタンド見えてないだろうし恐怖の方が勝っちゃったかね
2023/08/09(水) 07:44:06.93ID:???
そういえばろくでなしブルースもレディースとか出さなくなってきたなあ
>>711
ジャンプでヒロインとかお色気漫画以外じゃ最後にちょろっと出る程度でいいでしょ、チャンピオンよりマシなだけで男臭さの雑誌よ
2023/08/09(水) 18:37:11.52ID:???
>「スゥ〜〜〜〜〜 ハ〜〜〜〜〜
 スゲーッ 爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ〜〜〜〜〜ッ」

ここの仗助、わりと吉良をどうこう言えないレベルでサイコさんだと思う
2023/08/09(水) 19:50:50.46ID:???
 第391話
『穴』が開いていた!

ある日の雨の日、川尻宅にて… 玄関で靴を履こうとする『川尻 浩作』の姿があったが
どうやら川尻浩作の靴は、『自分』よりも少し大きめのようだと見る
このままサイズ違いの靴を履いていた方が怪しまれる可能性がある
こっそり少しずつ自分のサイズに取り換える必要があるか・・・ 浩作がそう思案していると
突然家の奥から騒がしい物音と共に妻、しのぶの悲鳴が響き 血相を変えて夫、浩作の元へ飛び出すと

「あなたッ! 地下室で恐ろしい事がッ! アーンッ!」

涙交じりの悲鳴と共に夫、浩作に抱き着くしのぶ
内心、怖かったついでに大好きなこの人に抱き着いて一杯甘えちゃえ♪なんてしたたかなとこもあったけど
だが、自分の胸に縋りつくしのぶの姿に…浩作、いや…『吉良』の奥底から暗い欲望が沸き上がる・・・
震える手で、しのぶの首元を掴もうと――― する寸前、しのぶが顔を上げて何があったかを話し始める事で浩作も思いとどまる

しのぶ曰く、水を切らしていたので地下室に取りに行こうとしたら
部屋の隅にこの近所では見かけぬ一匹の猫を見つけたとの事で…

「あなた猫好きでしょ………『あ…この猫ブリティッシュ・ブルー種だ』って思ったの……
『ブリティッシュ・ブルー種』はその完璧なプロモーション……
 黄金色の目とビロード状のブルーグレーの毛並みのコントラストでうっとりするほどの美しさの猫なのよ……
 世界中の猫好きの間では人気NO・1なのよ………
 このブルーグレーの色の猫は ロシアでは幸運の前兆として昔のロシア皇帝はとても大切にしたの……
 性格はチャーミングで活発 そして愛情深いのよ…」

そしてしのぶは、きさくに部屋の隅のねこちゃんに声をかけながら近づこうとするが
ねこはタシッ、と片足で身構え警戒気味 ここはしのぶも猫に近付くコツは視線を外しながら、と思い出し
横を向きながらもう一歩近づこうとするが シュキィィーン と両足で身構え警戒態勢…!
2023/08/09(水) 19:51:48.66ID:???
これ以上近付けばあばれる危険もある、やむなくしのぶもここは二歩下がると
ねこも カシイーン と箱座り、警戒態勢を解いたことを確認すると共に、窓が一つ空いているのに気づく
おそらくあそこから入って来たのだと見るしのぶ だがこのまま地下室に居座られるのも困るし…
そこで次の手として、『幸福のボディーランゲージ』を試みるしのぶ 
仰向け状態でねこへとずりずr ジャキイーンと両腕広げ しのぶ慌ててシャカシャカ後退、カシーンと両腕しまい

(……… ………あたし…何やってるのかしら
 あの猫「ここは自分ん家だぞっ 出てきな」って態度をとってるのよ……
 何であたし 猫の機嫌とらなくちゃあいけないの?)

そんなねこの態度にはしのぶも内心面白くなさそう 
さらにペロペロ毛づくろい 完全に自分ん家気分でくつろいでる姿にはムカついてきちゃう
そこでしのぶも強硬手段、近くにあったタワシを投げつけて追い出そうとする作戦に出る

「出てかないとこれぶつけるわよ! いい!投げるわよ!」
声を荒げてタワシをふりかぶるしのぶだが ねこはどこ吹く風ででっかいあくび
これにはしのぶもムカーっときちゃってタワシを投げつけるが、それを猫はしっぽの一振りで払い落とす!?

 丸めたハナクソ指で飛ばすみたいにシッポで軽くはらい落とすと
 ジャガイモの袋の上でゴロゴロくつろいでいるのよ
 あたし "きれ"ちゃったんわ! ホウキを掴むとそれで追い出そうとしたのよ! するとその猫……

ホウキを振りかぶるしのぶに向け、ねこはまるで猫と思えぬ奇声を上げながら天井へと飛び上がる!
そのねこはそのまま、まるで虫か何かのように天井にさかさまで引っ付いたのだという…
だがしのぶがそのねこを本当に恐ろしく思ったのは、その後・・・
逆さに引っ付いた猫をよく見ると、のどの所にポッカリと1円玉サイズの大きな穴があいていたのだという…!
…その話を聞いた浩作の脳裏には、そのねこの『穴』が、あの「矢」で射抜かれた跡ではないか、との考えが浮かぶ…
2023/08/09(水) 19:53:09.33ID:???
もはや恐怖心から、無我夢中でホウキを振り回しながら地下室から逃げ出して、今に至るという事である
その気味が悪いねこを追い出すためにも、夫の力を借りたいしのぶ 
話を聞いた浩作も地下室へと足を踏み入れる 辺りにはしのぶが暴れた跡で色んな物が散乱しており
・・・すると浩作は、何かに気付いた様子でその場にしゃがみ込む 
そこにしのぶも階段から顔出して、ねこはどうなったかを夫に聞いてみるが―――

「ねえ? もういない?逃げちゃった?」
「……… いや… フ――― 死んでるよ!」
・・・その言葉と共に、しのぶは酒瓶のガラス片が刺さって倒れるねこの姿に気付く・・・

「割れたビンが偶然突き刺さってしまったようだな……… ガラスの破片が喉をザックリ切っている」
「ちょっ・・・ ちょっと待ってよッ! そんな まさか!
 あたし「ホウキ」で!ただ「ホウキ」を振り回しただけなのよッ!
 な…何かの間違いよッ!死んだなんてそんなバカな」
「わかってる! これは事故だ!偶然の事故だ
 誰のせいでもない…… 運が悪かっただけなのさ」

浩作もそう妻を優しく慰めるが、しのぶの動揺はそれだけで収まることなく
もはや意味をなさない言葉を喚きたてながら、頭を抱えるしかできず
外にはいつのまにか、しのぶの悲しみの慟哭に呼応するような涙雨が降りそそいでいたのだった・・・

それから浩作は、降りしきる雨の中、亡くなった猫を供養するべく庭にその亡骸をうめる
「『喉』に『穴』が開いてたらしいが… 割れたガラスが喉につき刺さるとはな……
 あれじゃあ『スタンド使い』かどうかわからないな… いや…きっと『スタンド使い』ではなかったのだな」
・・・それから雨が上がり、空に虹がかかり日差しが差し込む爽やかな朝
ねこの亡骸を埋めたところに、なにか一本の草が生え始め―――

〔ニャアア―――オ〕
開かれた草の中央部分には、まるで猫の目のような特徴的な花弁?があり
その草はさながら猫の鳴き声のような音を放つ、何とも奇妙な代物が顔を出すのであった

<続く>
2023/08/09(水) 20:58:26.62ID:???
ホントこの漫画ネコの扱いが悪いな・・・
2023/08/09(水) 23:02:13.47ID:???
猫の効果音で笑ってしまうわwどこのメカだw
2023/08/10(木) 07:05:22.54ID:???
野良猫ってたまにめっちゃズーズーしいのいるよなあ
初めて出会ったのに普通は逃げるところ、のそのそ寄ってきてご飯要求するヤツとか、平気で開けた窓から入り込んでくるヤツとか
そのくせ撫でさせてくれないナマイキなヤツ   でもそんなとこもかわいいのがニクいぜ
2023/08/10(木) 08:39:52.59ID:???
そういえばキラークイーンもちょっとネコ人間っぽい造形よな
2023/08/10(木) 09:05:10.00ID:???
矢が選んだスタンド使いは味方になってくれるそうだけど、地面から生えて動けない上に脳みそが猫のスタンド使いが
どう吉良の味方になれるのかさっぱり予想できない
2023/08/10(木) 10:06:07.39ID:???
>>725
ナマイキなところも、可愛くてニクいやつ…

キャッツ キャット
彼奴は猫の能力ッ!
2023/08/10(木) 19:44:44.42ID:???
『ここはどこだ? ……ウミャオ』 葉っぱがプルプル
『なぜここにいるのかな? ウニャウニャ』…‥ ねこめ?がギョロギョロン

 彼は思った・・・
 二日ほど前 彼はものすごくヒマだったので木登りしてたら誰かに『矢』で攻撃された
 それは「無事」だったんだけど この家に引き寄せられるように地下室に入ったら雨が降ってきた
『その後… 何が起こったんだっけな… 思い出せないな………
 えーと……? えーと―――――?』

 彼は思い出そうとした でも彼のモットーは『本能と欲望のなすがままに生きる』……であったから
 頭を使って思い出すのは後回しにしようと思った

そんなねこの思考を持つ一本の草は、自分の異変に気付くことなく、いつもどーりの朝を過ごそうとしていた


  第392話
  思い出したぞ!


とりあえずまずは毛づくろい ウニャンウニャンと声を上げながら自分の前足をペロペロ・・・
しようとして、なんか違和感に気付くねこ? 自分の前足葉っぱの臭いをかいでるとなんだか青くさいものを感じとる
まー深く考えないで今度はしっぽの方を毛づくろいしようと、後ろの方を振り返るけど
なぜか自分のしっぽがないのに気づくねこ草

『ニャッ!? ! ニャニャッ!?(キョロキョロ
 おかしいな!?『シッポ』は…どこだ!? 大切な『シッポ』はどーしたんだ!?
 顔の次は「しっぽの毛」を歯でハグハグ噛んでやわらかくしてから ベロできれいに整えるのがすごく好きなのに
『シッポ』がないぞッ どこへ行ったんだ!?』 オッ オ?…?

どこか困惑の声が出ちゃうねこ草だが、ふと一匹のアブが自分の頭上を飛び回り・・・
ねこもそのアブを捕まえようと自分の前足葉っぱを繰り出すが、アブは自分の前足から抜け出してしまう
これにはねこ草もくさパンチ乱打、アブをとっつかまえようとするが 
自分の後ろにまで飛んでいこうとするアブを追いかけようとして、腰?の茎部分がグギィ
2023/08/10(木) 19:45:05.09ID:???
『あれ?あれれ?おかしいぞッ! なぜジャンプできないんだ!?
 動くものを追っかけるのが大好きなのに 足が地面から離れないぞ! いったいどーしちまったんだ!?』

そこでねこは自分のしっぽだけでなく、後ろ足も無くなっていることに気付き
ようやく自分の体が、いつもと違う状態であることにも気付く 
なんでここから動けないんだと嘆く様子が浮かんでいたねこ草、するとそこへしのぶが庭に姿を見せる…

「……… うちの人…この庭のどこに『埋めた』のかしら…… あの辺かしら………
 い… いいえ 知らない方が良いわ…ごめんね猫ちゃん
 あんな事になるなんて…思い出すととても心が痛むもの お庭にお花添えるわね 安らかに眠ってね」
昨日の事を思い出し、しのぶも悲しげな声を漏らす そんな彼女の姿に、ねこの草もどこかで見おぼえがあるような…
なんだが、そこに風で転がるレシートが目の前に転がってきて、ねこ草も思わず手が出ちゃう

「誰!? そこに何かいるの!?」
その物音に気付いたしのぶが声を上げながら振り返るが、近くに『生き物』の姿は見当たらず
なのだが、どこかから何者かの視線を感じるしのぶ、辺りを見渡すが…
するとねこ草も、しのぶの持っていた『ホウキ』に気付き…その瞬間!全て思い出した…!!

『この女!このオレをホウキでブン殴ろーとしたんだッ!
 何もしてないこのオレに向かって「ホウキ」をふり下ろした女だッ! そうだ!そしてその後…
 オレは動けなくなって体にガラスがいっぱい突き刺さって動けなくなったんだッ! 血もいっぱい出たッ!
 今オレがこんなメに逢ってるのはこの女のせいだッ! この女めッ!人間だと思ってイイ気になりやがってッ!』

しのぶに向けて怒りの炎をメラメラと燃やすねこ草が、その目を見開き叫び声を上げると
次の瞬間!しのぶの足の爪がいきなり何かの力で剝がされる!?

『ン…!?なんだ!? 「何か」出たぞ この女を恨んだら今…何か出た!』
突然の足の痛みに悲鳴を上げるしのぶ そんな姿にねこ草自身も戸惑ってしまう、いったい自分は何をしたのか…?
しのぶもその場にうずくまりながら、自分の足の傷に困惑が浮かぶ 周りには足を引っかけるものは何もないのに…
まさか、死んだ猫のたたり…!?恐怖に青ざめながら、ケガをした足を引きずり夫に助けを求めるしのぶ…

―――そして、次第に自分自身の力を自覚するかのように、重いプレッシャーと恨みのオーラをまとうねこ草…
すると空を飛んでいた雀が、庭に降りようとすると…いきなり雀の全身がハジケ飛ぶ!?
そして『何かの力』で撃ち落された雀は、ねこ草は捕食者の眼差しで見据えていた……

 彼は「欲望と本能で生きていたので この「能力」の『正体と使い道』は直感で理解していた
『この「能力」はけっこう便利だぞ でもあの女に対する「怒り」はまだまだおさまっちゃあいないぜ
 食事の後 また「怒るとするか」』 そう思った・・・
2023/08/10(木) 19:45:33.40ID:???
ねこ草はそのまま、自分が仕留めた獲物を食べようとしていた所… そこに、自分の目の前に立つ存在に気づく
その人物は昨日、死んだ猫を供養した浩作であり 目の前のねこ草が『スタンド使い』であることを確信していた…!

「昨日 「猫」を埋めた場所になぜこんなのがいるんだ!? こいつは一体なんなのだ!?
 "今…こいつ スズメに何をしたのだ"? "「スタンド」自体は見えなかったぞ"
 "どういう「能力」で彼女の足の爪をひっぺがし" "今…スズメを殺したのだ? いったいこいつの秘密は……"?」

―――さらに、先ほど仕留めたスズメを食べたことからか、ねこ草は急速に成長していた…!
 いったいこの奇妙な植物は何なのか… それにこの能力の正体は…?
そして、なぜ『スタンド使い』が自分の所に… この状況を前に、さしもの浩作も表情を強張らせるのであった…

<続く>
2023/08/10(木) 20:30:33.28ID:???
ホワッツマイケルかと思った
しっかり猫猫してるのに擬人化的でこんなんも描けるんだな作者
2023/08/10(木) 20:37:41.07ID:???
正直ミキタカ以上に地球外生命体だぞ、このネコ草
2023/08/11(金) 15:59:29.17ID:???
ここまで動物系のスタンドはどれも頭ひとつ抜けたレベルで強力なのが多いし(ペット・ショップ、イギー、虫食い)
猫花?もかなり凶悪なタイプなのは想像に難くない
2023/08/11(金) 19:20:50.78ID:???
 第393話
 爆発しない!!

「「問題」は この吉良吉影にとって最も重要な…「問題」は……!!
 "こいつ"が 『"敵かどうか"』という事だ………」

家の庭に生えた謎のねこ草の様子を伺うように、距離を置きながら周囲をゆっくりと歩く浩作…『吉良』
目の前のねこ草が発動させた、「スタンドの謎」以上に問題となるのは
その存在は自分にとって「害ある敵」か、それともただの「偶然の出会い」なのか…

「"大事をとって「殺しとく」か"………」
そう、呟きながら鋭い眼光を向ける浩作 なのだが…そんな浩作の殺意に気付くことなく
おなかいっぱいのねこ草ウニャウニャ で、ぽてんと横になり始めた これには浩作も気勢を削がれた模様
・・・だがそんな目の前の生き物?挙動はねこそのものだが、こいつの正体が何なのか、という疑問も浮かぶ浩作
殺すのは簡単という事で、少しねこ草とコミュニケーションをとってその生態を調べてみることに

すると浩作、うたたねを始めたねこ草に向け 「プシッ プシ! プシッ」と唇を鳴らす音を出すと
その音に反応するように顔を上げるねこ草

『…… ………』「……… ………」
(う〜〜む! 呼ばれたと思って思わず ふり向いてしまってるところがまるで「猫」のようではあるな……)

今度はねこ草の前にしゃがみ込み、ゆっくりとその手を差し出すと
ねこ草はその手に顔?を近づけてにおいを嗅ぎにくる まさにねこそのものの仕草

「そこに 不意打ちでタバコをかがせてみるッ!」 \ギニャ/ \ブギャブギャ!/
「タバコの臭いにもだえるところも「猫」のようだ
 そして確かに鼻で臭いをかぎ… 耳で「音」を聞いているという事がわかった…
 どれ…なでてみてもよさそうだ」

今度はねこ草の花弁の下部分、丁度ねこでいう顎のあたりを撫でてみる浩作
その撫で心地にきもちよさそーに目を細めて、ゴロゴロ喉を鳴らしながら眠りにつき始めました

「不気味なゴロゴロ音をたてて寝に入るところも確かに「猫」だ
 しかし本当にわたしに「敵意」がないのかどーかまだわからないぞ 確かめてみよう」
2023/08/11(金) 19:21:12.72ID:???
すると浩作、寝てるねこ草の鼻息でてる部分をそーっと指を当てる
寝てたとこに息できなくなって、思わず飛び起きちゃうねこ草 

「う〜〜む 怒ってはいるがこれで間違いなくわたしに「敵意」を持っていないのはわかった
 そしてこいつは確かに昨日 ここに埋めた「猫」だ 『矢』で射ぬかれた傷があったというのはほんとうだったのだ! 
 たまたま事故で仮死状態となり土に埋められたので『スタンド能力』ゆえ こんな姿になり生まれ変わったといったところか…!!」

ひとまず目の前のねこ草のだいたいの生態は掴んだ浩作
…そこへ、よろめきながらも妻、しのぶが庭に戻り浩作の背中に声をかける
しのぶの存在に気づいた浩作は、とっさにねこ草の視線から彼女の存在を膝で隠すと同時に
目の前のねこ草が、自分を殺した彼女を『恨んでいる』ことから、しのぶに攻撃したのだと気づく…!
そうなれば、彼女がここに戻って来るのはまずい…表情を強張らせながら思案する浩作・・・

(もし!彼女が"こいつ"から再び異常な攻撃を受けたら または彼女が"こいつ"をみたら………
 その「噂」はいずれ あの空条承太郎どもの耳に入ってしまうッ!
 この家に隠れる この吉良吉影にとって それは絶対にまずいッ!)

・・・浩作も、しのぶにはここにねこは埋まっていないと返すも
それが不安に感じる自分への気遣いだと声を上げながら、さらに夫の元へ近づくしのぶ
そして浩作の背中からのぞくしのぶの顔を、ねこ草が発見!恨みの炎を燃やしながら彼女への殺意を向ける!!
やむなく浩作…『吉良』も自身の平穏のために、目の前のねこ草を排除するべくキラークイーンを展開!
ねこ草が生える根元の小石を爆弾に変えて、攻撃を仕掛ける前に消す手はずを整え…
第一の爆弾のスイッチオン ねこ草はその爆発で・・・吹き飛ばない!?爆弾は確かにできているのに爆発しない…!

(バカなッ!爆発しないだと!? 『キラークイーン』には不発弾はありえない
 なぜ爆発しない!? まさかッ!こいつ!こいつの「能力」のせいか!!
 こいつが「能力」で爆発させないのかッ!)
いくら爆弾のスイッチを入れても起爆せず、キラークイーンの指は空しくスイッチオンを響かせるばかり
そしてしのぶも、そこに生えているねこ草の存在に気づき戸惑いの声が出てしまうが・・・

「家の中に戻ってろと言ったはずだぞ!」
不用意に近づくしのぶに浩作も声を荒げるが――― 次の瞬間、突然しのぶの体が揺らめく
それと共に彼女の胸に、まるで猫の肉球の跡が深々と突き刺さり――― 
口から血を溢れ出させながら、しのぶの体が何かの力で吹き飛ばされる…!

『ギャ―ス!』 
吹き飛んだしのぶの姿に、ねこ草も叫び声を上げながら眼前の爆弾を横へ弾くと、小石が爆発!
・・・その様子から、浩作もねこ草の能力の正体に気付き
それと共に、倒れるしのぶへさらに攻撃を仕掛けようとするねこ草の前に立ちはだかる浩作…!

「これ以上彼女を攻撃させるわけにはいかない きさまには……… 消えてもらう」
しのぶの体を抱きかかえながら、獣の叫びをあげるねこ草に鋭い眼差しを向ける浩作
自身の妻を守るため、浩作とねこ草との闘いが始まる…!

<続く>
2023/08/11(金) 20:32:48.46ID:???
これは吉良が真実の愛に目覚めるフラグ
2023/08/11(金) 21:11:30.28ID:???
指寄せると嗅ぎにくるのわかるw
さりげに今回はねこあるあるやな、匂いかぎながら手に頭突きしてくるとかあったらもっとよかった
2023/08/11(金) 22:45:58.51ID:???
味方になるどころか吉良と敵対してるな
やっぱり矢のスタンド使いは必ずしも味方になるとは限らないか
2023/08/12(土) 19:35:26.00ID:???
 第394話
 見えない能力!

[昨日まで猫だった植物は思った……
『あの女は殺すッ! "それをじゃまするこの男"も敵だッ! "じゃまするなら殺すッ"!』
 ――――― そう思った! そして"どういう"『殺し方』を"すべきか"…
 この『植物』はすでに『本能』で理解していた]

そして同時に、目の前のねこ草…『敵』の能力をこう考える浩作
「『キラークイーン』の爆弾が爆発しなかったのは "たったひとつの理由しかない"ッ!
 爆発が起こらないのは『空気』が爆弾の周りに"ないときだけ"!
 "まさか こいつの見えない"「能力」とはッ!
 こいつの『スタンド能力』は 『空気を自由に操作する』能力なのではッ!」

そしてしのぶの体を抱きかかえながら、ここは一旦ねこ草から逃げようと試みる浩作に向けて
ねこ草は自身の花弁を閉じ、頭頂部から何かを発射するのを感じ取る浩作 見えないが確かに何かを出しており
浩作もキラークイーンで防御態勢 その『何か』を弾くことで直撃を防ぐことに成功
それとともにねこ草の能力の正体が『空気』を固めて発射しているのだと気づく

「このクソ猫 ぶっつぶしてやるッ!」
そのままキラークイーンの足でねこ草を踏み潰さんとする浩作 
だがその蹴り足がねこ草の目の前で何か、見えないゴム風船のような空気のバリアに阻まれる…!
そんな様子を余裕の笑みを浮かべながら毛づくろいを始めるねこ草 
さらにその足が滑り、地面を勢いよく踏み抜いてしまう吉良 
地面の破片が浩作自身に降りかかり傷を負う そんな様子をあざ笑うかのようなねこ草に浩作も怒り心頭だがさらに今度は、人の頭サイズの巨大な空気のかたまりを放ち、ふわふわとどこかへと漂わせる…
だが浩作の方からは、その空気の行方は伺うことが出来ず…それでも何か、何かがヤバいという事は感じ取ると共に
その空気弾は庭にあったサボテンに刺さると共に、空気弾が破裂!サボテンの針が二人に襲い掛かる!!
しのぶの方にもサボテンの針が突き刺さり、思わず血相を変えた声が出てしまう浩作は、そんな自分自身に戸惑う様子が浮かぶ・・・

(何だ……?この吉良吉影… ひょっとして 今この女の事を心配したのか?
 彼女の「目」にサボテンのトゲが刺さらなかった事に… 今 心からホッとしたのか…?
 何だ…この気持ちは…

 この私が他人の女の事を心配するなどと…! いや 違う!
 この女がもし死んだら あの空条承太郎にこの家の事が知られる心配があるだけ…
 この女が無事でホッとしたのはその事だけのせいだ… ただそれだけ…) 
2023/08/12(土) 19:36:08.94ID:???
そう自分に言い聞かせるようにしながら、意識を失ったしのぶを見つめる浩作・・・
そこへさらに空気弾の弾幕を放つねこ草 だが浩作も容易くキラークイーンでのガードに成功
もはや能力の謎もつかんだ以上、たかが空気を飛ばす程度の攻撃、キラークイーンに防げない敵ではないとするが・・・
・・・だが、なにか自分の腕から異音がするのに気づく 見るといつの間にか、自分の腕の動脈部分が傷を負い
そこから先程放った空気弾が、血管の中へと入り込んでいたのだ…!!

「こ…こいつ! 今の攻撃でわたしの腕の血管の中にッ!
 計算でこんな攻撃をしたというのか!? それとも『本能』でやったというのかッ!
 どんどん「胴体」の方に登ってくるぞッ!」
(医学に詳しくはないが聞いた事がある… 人間の血管内に10CC以上の「空気」を注射すると
 その空気はどんどん脳や心臓に向かっていき 空気塞栓を起こし ―(空気で血管がふさがれてしまう事)―
 死に至る… 完全にこれは10CC以上入れられているッ!)

どんどん腕の血管を伝い登っていくその空気 浩作も指で血管を押さえて止めようとするも
血管の空気は止めることが出来ず、このままでは胴体に入ってくる…!

「やるしかない…"あれ"をやるしかないッ!」
その空気を止めるための手段として、浩作はキラークイーンを展開!自分の腕の血管を爆破する!
腕から溢れ出る血と共に、血管に入り込んだ空気玉も排出することに成功 辛うじてこの危機を切り抜ける
・・・もはや浩作も、目の前のねこ草の実力…『空気を自由に操作できる能力』の力を認めざるを得ない
特にキラークイーンの爆弾を無効化させるのが厳しい さらにはうかつに近づくこともできず、どうすればいいのか・・・
そして再びねこ草が花弁を閉じ、空気弾の攻撃が来ようとする―――寸前!
浩作の目には庭に落ちていたゴルフボールに気付く とっさにそのゴルフボールをねこ草に向けて転がすと
ねこ草もそのゴルフボールに反応、葉っぱねこパンチでじゃれ始めました

ひとまずねこ草に向けられた敵意はごまかすことに成功した浩作
しのぶへの敵意という不安はまだ残るがこの場はこれでよしとしつつ、安堵の息を漏らす浩作であった・・・


 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/12(土) 20:20:46.55ID:???
第二の爆弾も効かないのか試して欲しい。
効かなかったらマジやばい。
2023/08/12(土) 20:29:07.67ID:???
空気がないと爆発使うぶんには制約がでてきたけど、普段使うぶんにはあってないようなもんだな
2023/08/12(土) 23:35:59.76ID:???
割と冗談半分だったんだが
これはマジでしのぶとの触れ合いで改心フラグ出てきてるか?
2023/08/13(日) 05:27:46.47ID:???
たとえホントの意味で愛が通じあっても、自分の心の平穏なんて勝手な理由で人殺ししてた事実は変わらんからな
ピサロ様みたいに悲劇を演出して可哀想さを感じさせても、許されるかどうかはまた別問題
2023/08/13(日) 08:06:54.56ID:???
ネコ草ちゃん、なんとなくあの音で反応して踊り出すおもちゃ
ダンシングフラワーに似たものを感じるわw
2023/08/13(日) 19:51:18.36ID:???
[扉絵はねこ草解剖図]
 昔 猫だった植物の図鑑 スタンド名−『ストレイ・キャット』
 (吉良が命名・味方とする) 上の部位から解説

・耳(花弁の頂点部分)
 コチョコチョやるとプルルンのむずがゆがる

・額(花弁の内側、上部分の空いた場所)
 元々猫の額のように狭かったが 今はぜんぜんない

・目(おしべにあたる場所?)
 ギョロギョロ動くが 猫と違って夜はあまり物が見えない  見つめられるのは嫌い

・ヒゲ(花弁の下部分から生える細長い部位 がくに当たる部分と思われる)
 ここで空気を操作する 空気のかたまりを発射する時は花弁を閉じた状態で攻撃する

・脳(花弁の下部分)
 きっとこのへんにある

・鼻(花弁の下あたりに空いてる穴、その1と2)
 ここから息を吸い臭いも嗅いでいるのでふさがれると苦しむ

・口(花弁の下あたりに空いてる穴、その3)
「ンニャンニャ」「ミャオ」「フガー」とか鳴く 水や食べ物はここから食べる ベロもある

・背骨(茎部分そのもの)
 背骨とかの骨格のようなものはいっさいないが 首の所を撫でると不気味なゴロゴロ音が出る
 しかし食べ物は消化液が出ていて腹を壊した時はゲロをはく
2023/08/13(日) 19:51:33.73ID:???
・葉
 物をつかむことが出来る 動いているものについとびかかってしまう

・爪
 なし

・ここの葉(根元部分の葉っぱ)
 昔 しっぽであったことを覚えていて 考え事をする時ゆっくり左右に振るくせがある

・血液
 なし

・臭い
 青くせー

・根
 体を支えているだけのもの
 ここからは土の栄養分や水などを吸ったりしない
 …が ウンコはこの根毛から土の中に自然に出てゆく
 その肥えた土は虫などをおびき寄せ それをつかまえてヒマつぶしに遊んだりする
(ヒマでないときがあるのか?)

・土
 ぼくだって生きている

[『ストレイ・キャット』の空気操作パワーは光合成によるものです]
2万ルクス(雨の日ぐらいの明るさ)以上の光があれば光合成ができる
かんたんに説明すると、その光合成の力を利用して呼吸ができ、同時に空気を操作するパワーも使える
日差しが強いほど空気操作パワーも強いが、逆に暗闇では弱くなる
つまり光を当てなければ大人しくなり、寝てしまうことを吉良も発見する

好物−
トロ 甘エビ 紙袋に頭を入れる事 TVをみる事 ほめられる事

嫌いなもの‐
タバコ ワサビ ミカン 暗いところ 川尻しのぶ

繁殖−? SEX−? 寿命−?
冬超え−ほとんど眠って過ごすがコタツの中は大好きで活発になる   
2023/08/13(日) 19:51:51.44ID:???
 第395話
 調べるんだ!

ねこ草との闘いを終えた後日…庭にはねこ草が生えていた部分を掘り起こした跡があった
夫の浩作が言うには、『猫の死体』は昨日遠くに埋めて来たとのことで
…やはり昨日の出来事は、幻覚か何か 親指の爪は何かに引っ掛けて自分もパニックになっただけ 『猫の呪い』なんてない…
掘り起こした跡を台所から見つめながら、自分に言い聞かせるしのぶであった・・・

…それはそれとして、昨日は夫の前で急に失神しちゃったことを思い出して、思わず頬を赤らめちゃうしのぶ
それに自分が気を失った時、夫は会社を遅刻してまで介抱し、目覚めるまで見守ってくれていた
まるであの人と心が通じ合っているようなひと時を思い出し
朝食中の夫を恋する乙女の眼差しでみやりながら、胸を高鳴らせるしのぶであった

そんな恋する乙女は置いといて、食事中の夫、川尻浩作はふと自分の背後にいる何者かの存在に気づく
テーブルナイフに写っていたのは、ドアの陰から陰鬱そうな雰囲気でこちらを見つめる子供の姿があった
・・・その子供は川尻家の一人息子、早人くんのようで
浩作がドアの方に目線を向けようとするが、すでに早人はドタバタ慌ただしい音を立てて玄関から出ていった様子
また行ってきますも無しで学校に行く息子にはしのぶも呆れた声が出てしまうが…
ふと、浩作は『自分の息子』…早人がいつも夜更かししてるようだが一体何をしているのかを妻に問うが
どーせオタク系の遊びだろうとして…少々何考えてるのかよくわからない息子の様子には不気味さを感じてるようで…
・・・ふと、しのぶは浩作がとってるお皿がしのぶの方だと気づき声を上げる

「あなた シイタケ苦手分けてあったのに…! いつから食べられるようになったの!?」「!!」

しのぶの指摘に、浩作も思わず表情が強張りその手が止まる…!
しのぶのほうは自分の手料理を食べてくれて、嬉しそうな笑顔が浮かぶが
浩作の方はどこか難しそうに自分が口にした朝食の皿を見つめていた…

朝食を終えて、今日の勤務に向かう浩作 その前にしのぶは目を閉じながら夫に顔を寄せる
「ん〜〜〜v」 いってきますのチュー♪を求めてるようですが 浩作の方はさっさと玄関を出ていきました
つれない夫にはしのぶも不満気ながら、あの人とは絶対に気持ちが通じ合ってるはずとして 次の誘惑チャンスを待つのでした
2023/08/13(日) 19:52:10.19ID:???
・・・だが、家の二階には自分の靴を持って潜み、登校したように見せかけた早人の姿があった…!
早人はさきほど、『自分の父』が靴ベラを使って靴を履いたことに違和感を感じていた様子
さらに言えばパパとママが仲がいいのもおかしいし、嫌いなシイタケも平気で食べていたのもおかしい
なにか、自分の父親への違和感を感じており…自室に戻った早人がTVを付けると…
どこで隠し撮りしたのか、父が『自分の名前』を何度も描いている様子が写されており
さらに昨日の夜…植木鉢とその中に入った土…さらにキャットフードのようなものを抱えている父を写す

その後父はそれらをもって衣裳部屋<クローゼット>に入る姿が確認できる
丁度その時間は母がお風呂してる時間 何故隠れるようにしてクローゼットに土とキャットフードなんかを持ち込んでいるのか
そんな父の奇妙な行動を疑問に感じる早人 数分後、出てきたときには土とキャットフードはクローゼットに置いてきていた様子で…

「"最近のうちのパパ 絶対におかしい… 調べるんだ"」

そして早人は、寝室のクローゼットへと忍び込もうとするが… 
仕事に向かう途中の浩作は、横をあわただしく走る通学中の子供たちの姿から、みんなが帽子をかぶっているのに気づき
ふと、家の帽子掛けに早人の帽子がかけてあったままだったのを思い出し、来た道を振り返る…

「帽子 玄関のコートかけ…… 早人の帽子
 早人はすでに登校した…玄関にスニーカーはなかったしランドセルもなかった
 しかし 帽子があったのは妙だな…忘れていったのか?

 何か胸騒ぎがする あの小僧…何かおかしいぞ
 まさか………朝わたしを見つめていたのも椎茸を食べるのを見ていたのか…」

クローゼットに入った早人だが、部屋の中には植木鉢は見当たらず…部屋内を見渡すと
もしかしたら屋根裏部屋かとの考えに至り…早人が階段を下ろしたのとほぼ同時に、浩作も家へと戻ってきており
そして屋根裏部屋に入り込んだ早人は、暗闇の中にある植木鉢と、その上で寝ているねこ草の存在に気づく…!

「植木鉢が…あそこに…… で…でも な……何だ?……あれは?」

<続く>
2023/08/13(日) 21:38:18.79ID:???
猫草一匹(一本?)に川尻家てんやわんややな
2023/08/13(日) 22:14:42.43ID:???
なんかこれしのぶさんもかわいそうな女性ではあるんだろうけど、本物の川尻浩作がかわいそうで仕方ない
曲がりなりにも家庭築いて植物のように平穏な人生を歩んでいたのが吉良に殺され
愛情の有無はさておき妻は自分に成り変わった男に違和感を持つよりむしろ惹かれてる
息子も自分が愛の下生まれた存在なのか悩んでたみたいで、父を慕ってたわけじゃないようだし
息子が元々父に疑いを持ってたのが別の方向で当たっちゃったっぽいし
吉良が人殺しをしようがしまいが破綻していたのでは
2023/08/14(月) 09:23:04.20ID:???
帽子はさすがに幼稚園児じゃないかなあ…
2023/08/14(月) 19:09:45.39ID:???
 第396話
 あいつはパパじゃあない!

「仮に誰かが……屋根裏部屋に行ったところで
『ストレイ・キャット』は太陽光の無いところではただのしなびた植物に見える……
 気づくはずはない… しかし今朝の『早人』の行動は………何か嫌な胸騒ぎがする……
 わたしの事を疑っているのか… まさか今 屋根裏にあの『小僧』が…!?」

朝の通勤に向かおうとする最中、浩作は『息子』である早人の行動に違和感を感じ取り、家まで戻ってきて来た
そして早人は屋根裏部屋に隠してあった『父親』の秘密、ねこ草の存在を目の当たりにする…!
・・・なのだが、恐る恐るそのねこ草へ手を伸ばし触れてみるのだが・・・
触った感じではただの草にしか見えず、早人もねこ草から興味を失ったようでした

「"ちょっとイキが悪くってしなびてるって感じだけど"
 "なぜこんなところで「植物」をさ出ているのか疑問だけど………とにかく「草」だ"!」

とりあえずそんな草より、植木鉢と一緒に持ってきたはずのキャットフードを探すことに
屋根裏部屋は暗いので、ひとまず明りを確保するために窓を開いて明りを入れるが
―――太陽の光を浴びたことで、しなびたねこ草が見る見るうちに起き上がり始める…!!

日を浴びただけでいきなり元気を取り戻すその草には早人も困惑が浮かび…
・・・そして、ねこ草の瞳が開き、早人を睨みつける…その姿に早人も思わず言葉を失う

(なっ… "何だこれは…?なんなんだこの生き物は… 植物じゃあないぞ"…
「眼」だ…「目玉」があってこっちを見ているぞ! な 何でパパはこんな物を飼っているんだ!?)

・・・さらに、玄関の方には父が帰って来た様子の声が聞こえてくるのに気づく早人
流石にこの状況には早人も血相を変え、慌てて窓を閉めてこの場を出ようとするが
次の瞬間!ねこ草が雄叫びを上げながら空気弾を早人に向けて発射!
空気弾を輪のような形に変化させて、早人の両腕と首に絡みつき、空中でその体を磔にさせてしまう…!
2023/08/14(月) 19:10:19.05ID:???
ねこ草に身動きを封じられ、困惑の声が洩れ出る早人 そうしてるうちに父が階段を登る音にも気づき
どうにか見つからないうちにこの場を脱出するべく、自由の聞く足を延ばして窓を閉めようとするが
ねこ草もそうはさせまいと、さらに強力な空気弾を発射!早人の体を吹っ飛ばす!!
その衝撃で早人の体が勢いよく戸棚にぶつかり
辺りの小物が散乱する音が階段を登る浩作の耳にも聞こえ、浩作もその表情を強張らせながら、足早に屋根裏部屋へと急ぐ…!

「なんなんだこいつは…!? 窓を閉めようとすると攻撃してくるぞ…太陽の光で動くのかッ!
 そして空気のかたまりのような物を出す… こんな物を飼ってるパパは一体何者なんだ……
 しかし今の音 絶対下に聞こえたぞ…どうする? どうやってこの場を脱出する?」

そこで早人、これが空気のかたまりならば、と脱出の手を思いつき ランドセルからコンパスを取り出すと
そのコンパス針で空気の輪を差し、穴をあけることに成功! 同時に勢い良く噴き出した空気が窓を押し
窓が閉められ、太陽の光が無くなると共にねこ草もふたたび眠りにつくのだった
辛うじて自由を取り戻した早人、屋根裏部屋の階段を引っ張り扉を閉めるとほぼ同時に浩作がクローゼットの扉を開く…!

「この『キャットフード』は……きっとこの生き物のエサだったんだ…!!」
そこで早人は屋根裏部屋にそのキャットフードをまき散らせ―――
浩作が屋根裏部屋に侵入!あたりを見渡すと…そこには散乱したキャットフードと開いた袋を横に眠るねこ草の姿があった
その部屋の様子から、浩作は『ストレイ・キャット』がキャットフード欲しさに空気操作で暴れていたのだと誤認
ひとまずこの部屋はかすかに光が入っている可能性も考え、寝ているねこ草には布を被せつつ…浩作はひとり呟く

「しかし…『早人』がわたしを騙してここに来ているのでは…… と思ったが…
 思い過ごしでよかったというところか…… もしあの小僧がわたしの事に気付いたのなら……

 殺 さ な く て は な ら な い 所 だ っ た ……」

表情を強張らせ、いやな汗が頬を伝いながらも、屋根裏部屋を後にする浩作
・・・そんな浩作…『父』は、木箱の中に隠れる早人の姿に気付いてはいなかった

「パパの顔をしているけど……… "パパじゃあない"
 "あいつはうちのパパじゃあない" だ…誰なんだ!? "あいつは"!?」
そして早人も、その呟きから自分の『父』が別人であることを確信し、困惑と恐怖に震え上がるのだった・・・

 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/14(月) 20:15:54.28ID:???
いよいよ身内バレしたか
四部もそろそろ大詰めかな
2023/08/14(月) 23:10:36.88ID:???
地味に対応力高いなはやとくん エサばらまいてのアリバイつくりもさることながら
空気ならコンパスの針で穴を開ければいいと即座に思いつけるあたり、父の浩作(本物)もけっこう頭いい人だったんだろうか
2023/08/15(火) 01:48:17.00ID:???
ハヤト、父を慕ってたからじゃなくて、自分の両親が愛し合っていたのか疑問に思ってたのかが切っ掛けで気づくとか
なんかもういたたまれない
死んで悲しみそうな人間が吉良には爺としのぶさんと居るのに
浩作は死んでも気付かれず悲しむ人間が1人も居ないのか…
2023/08/15(火) 06:10:14.73ID:???
自分の父が父じゃないと確信したのに、それでもその父と一緒に過ごさなければ行けない早人の心労がマッハ
ママはラブラブオーラ出してて頼れないし、たとえ条太郎辺りがなにかに気づいて問いただしても父への恐怖でなにも言えなさそう
それだけに、どうやって仗助達との接点をもたせ、助けを求める道筋に向かわせるかだな
2023/08/15(火) 07:25:37.82ID:???
>>756
親父が矢で射抜いたのは宇宙人で6人目(失敗)だから刺客は
・ジャンケン小僧
・ハイウェイ・スター
で残り3人か
親父が新たに補充してたり矢で生み出したのとは別の天然スタンド使いがいなければだけど
2023/08/15(火) 16:29:27.55ID:???
しかしストレイキャット、自分が死なないとスタンドが発動しないとか今まででトップレベルにハズレスタンドだぞこれ
もしくはアヌビス神みたいにスタンドそのものとして生まれ変わってるのか?
762マロン名無しさん
垢版 |
2023/08/15(火) 16:37:05.79ID:47OLmw5r
良い話だけどもうすぐ締切、なるべくお急ぎください。
https://i.ibb.co/Gc43Q8m/27njm.jpg
763マロン名無しさん
垢版 |
2023/08/15(火) 19:05:33.68ID:pW74a0v8
>>762
すごいな、もう5000円も!
2023/08/15(火) 19:13:16.03ID:???
ある日の毎度おなじみ仗助&億奏 今日は億奏が道端に落ちてる双眼鏡を発見
落ちてるもんに毎回興味を示す億奏には仗助もあきれ顔だが

≪わたしはバッチくなんかありませんよ!≫
次の瞬間!双眼鏡が飛び跳ね億奏の体を登ってくる! これには二人も悲鳴が出ちゃうが
すると双眼鏡はその身をミキタカへと変えていく 双眼鏡は謎の宇宙人、ミキタカの変身だったのだ


  第397話
  送電鉄塔の中に住む男!


改めてミキタカも二人にご挨拶、いきなり予想もしない形で現れるんで二人もお怒りの声が出ちゃう
「イヤーそれほどでも………」「照れんな!ほめてねーぞ」
それはさておき、億奏もいい所で出会った、とミキタカには聞きたいことがあったそうで
億奏、ミキタカの事を宇宙人ではなく「宇宙人だと思い込んでるスタンド使い」なのではないかと疑っている模様
そんな億奏のミもフタもない言いようにはミキタカも少々渋い顔になりつつ・・・

「最初カラハッキリシテイマス ワタシハ宇宙人デスヨ」
「何 急にカタカナでしゃべってんだよ!てめー言い張るのか」

「もしもし宇宙船のコンピュータ 異常はないですか?応答せよ」
「腕時計とお話しするのはやめろ!テメーッ」

今にもつかみかかりそうな億奏を仗助が抑えつつ
それよりミキタカが双眼鏡になって何をしていたのかを聞いてみることに

「そうそう……… ちょっとあれを見てほしくって ここで二人を待っていたんです」
そう言ってミキタカが指し示すのは、平原に立っている送電塔 その『鉄塔』に気になるものがあるとのこと
しかし見た感じ、電線が外されて今では使われてない残骸の模様
杜王町が住宅地として開発された際、電線ケーブルは地下に埋められる形をとり、電線を張る送電塔も不要になったそうで
あの鉄塔が何なのか…他の惑星と交信でもすんのかとからかい気味に言う二人だが

「「あの鉄塔」の真ん中あたりから「煙」が出てますよね?」
―――言われてみれば、確かに鉄塔の一部に煙のようなものが立ち込めているのが見える

「「煙」が出てるって事は何かが燃えてるって事ですよね」
≪だから双眼鏡になっていたのです! もっとよくごらんになって下さい!≫
それと共にミキタカは改めて双眼鏡に変身 仗助もその双眼鏡で煙の部分をのぞき込むと
そこには焚火を燃やし、やかんのお湯を沸かしている様子が確認できた これには仗助も目を丸くしちゃう
2023/08/15(火) 19:14:07.58ID:???
「なんだよ!?ありゃあ〜〜〜〜〜っ!?
 あんなところで? 地上20mぐらいあるぞッ!」
≪もうちょっと上… 5mくらい上を見てもらえますか?≫

すると今度は衣服や布団が干してある様子が見え
さらに鉄骨部分には器用にテレビやらソファーやらの家具まで置いてあるのが確認できる
億奏もミキタカ双眼鏡を覗き見、そんな鉄塔の光景には笑い声が出ちゃう
・・・すると鉄塔そばの川から水音が聞こえ、そちらに双眼鏡を向けると
魚が釣り糸に引っかかっている様子が見え――― 引っ張り上げられた先には、鉄塔に腰かける男の姿があった!

男はそのまま釣り竿と一体化したフライパンに魚を乗せ
上の方に生っている家庭?菜園からきゅうりを一本取り、いっしょに焚火の炎で炒めていく 
明らかにその男、鉄塔に住んで生活している…!その光景には二人も仰天の声が出てしまうのでした

するとその男、魚が焼き上がったのか立ち上がり鉄骨を歩いて、ソファの方へと向かう様子が見える
場所を変えて食事にするようだが、少々危なっかしい足取り、二人も心配げな声が出てしまうが
―――次の瞬間!男は鉄骨から飛び降りる!? そしてそれと共に、鉄骨の一部からはボルトが勢いよく飛び出す!!
鉄骨から飛び降りた男の足裏に、飛び出したボルトピンが張り付き 向かい側の鉄骨へと一瞬にして移るのだった

・・・その光景、間違いない あの男、『新手のスタンド使い』!一行も鉄塔の男への警戒を強めるが
だがあんな所でスタンド使いが生活してるというのはどういうことなのか…
すると鉄塔の男も、仗助達の姿に気付いたようで…背中越しに一行の姿を見下ろしながら、笑みを浮かべひとり呟く

「見える見える……"やっと来たか"……
 このわたしに興味を持ったかな? "おいでよ 久しぶりに他人とお話ができる"…」

<続く>
2023/08/15(火) 19:49:41.55ID:???
なんか億泰久しぶりに見た気がする
2023/08/16(水) 05:17:05.32ID:???
電線がない街ってのもなかなかの風情がありそうだなー
調べた感じ、欧米のほうはそっちが主流のようで電線ごちゃごちゃしてないお空はちょっとうらやましいわ
2023/08/16(水) 07:34:18.09ID:???
地味に億泰って露伴、康一と違ってソロでの出番ねーのよな
話を動かすにはイイ性格してんだけど、メインどころは貰えないのかわいそう
2023/08/16(水) 16:14:26.92ID:???
スタンドはみえないはずなのにスタンドが何なのかはわかるんか宇宙人w
2023/08/16(水) 20:03:04.51ID:???
 第398話
 この鉄塔に入るな!

鉄塔に住む謎の男の正体を調べるため、鉄塔へと近づく仗助と億奏
すると鉄塔の男の方も、二人に気付いた様子で鉄塔から見下ろしていた
彼が鉄塔で何をしているのかは気になるところではあるが、問題は彼が『強力な敵』かどうか、という点
こちらから彼に近付く都合状、その正体も掴むことはできず… 
すると仗助、悩む億奏に鉄塔の男が敵かどうかの判別は簡単にわかるという

「やつが『登って来いよ』って"さそったら"「敵」だよ
 まちがいねえ 「敵」なら登らせといて襲うだろうな」
「! 確かに…さそったら「敵」か…」

敵であればあの「鉄塔」は間違いなく彼の陣地 登るのは危険であろうと見る仗助
ミキタカのほうは偵察のためこのまま双眼鏡を維持するよう頼む 
覚悟も決まり、鉄塔のそばまで踏み入ろうと
「そこで止まれッ!おまえらッ! この『鉄塔』にそれ以上近付くなよッ!」

―――した瞬間、鉄塔の男の方が仗助達を止める声を上げる
・・・この展開は仗助も予想していなかったのか、そう言われると戸惑っちゃうが 鉄塔の男はさらに続ける

「もっと後ろに下がりなよ… 今…ちょっと「用」をたしたものでね…
 ここ…「トイレ」なんだ… てっぺんに雨水を貯める「貯水カン」があってね
 その水で 今洗い流したところなんだ」

そう言いながら早く下がるよう二人に告げる男 何の事なのか二人も首を傾げていると
鉄塔の下層部から勢いよく水が辺り一帯にバラまかれるように噴き出す! まさかこれ…!
悲鳴上げて逃げだした二人には、鉄塔の男も言わんこっちゃないって顔でした

なんでも鉄塔の男、周りの野草の肥料も兼ねてワザとばらまくように作ったそうで
周りの野草も全部食べれるもの さらにその野草を狙って野兎も捕まえられるそうな
…つまりこの男、本気でこの鉄塔で生活しているというのだ…!

「どうやら君たち… 好奇心で私の家を見に来たようだね?」
「「家」?」
「わたしの家ってよォ〜〜〜・・・ これ電力会社の『鉄塔』じゃあねーのォ?」

「何を言ってるんだ! ちゃんと金を払って買った家だよ!!
 このわたしが捨てられた『鉄塔』を10万円で買って 理想的な自給自足の家に造り上げたんだ」
2023/08/16(水) 20:03:36.28ID:???
*以下、鉄塔ハウスの詳細 上から順に紹介

△ 雷が落ちても大丈夫なようにアースしてある & 頂上部に鳥捕獲用のワナ 地上38m
X 雨水を蓄えているタンク & ソーラーシステムでお湯や電気を作っている(どっかの家からかっぱらって来た)
X ウサギや魚は鉄骨の一部にひもで縛って干し、貯蔵用食料にしている

X この辺 地上25m シャワー、フトン、トイレ、リビングルームなどの生活空間
X 布団で寝る時は落ちないように縛って寝る 起きたらそのまま干せる
X 防風・防水シートを柱に備えており、雨や寒い日はこれでノープロブレム 
X リビングルームの下に空中野菜畑 キュウリ、ナス、トマトなどが収穫できる

X 下層部にトイレの水を排水する水道管を装備、地上への栄養になり野草収穫のサポートも兼ねてる
□ 鉄塔中心部には物を上げ下げするリフトを装備


こんな鉄塔を10万もだして買ったという男には二人も仰天の声が出てしまう

「土地は違うがね… だがね…クズ鉄として売ったんだろうが人が済み始めると「居住権」と言ってね
 出ていけと言っても誰もわたしを追い出すことはできなくなっているんだよ
 たったの10万円さ…… 自給自足だから仕事勤めなんかしなくていいし
 まったく家を出なくても『鉄塔』を移動するだけで運動不足にはならないよ
 見ろよ このスバらしい眺めを…」(ワイヤーで吊られてぶらぶら

…その話に仗助にはある疑問が浮かぶ 彼がいつからこの鉄塔に住み始めたのかを聞いてみるが
なんと鉄塔に住み始めてもう三年になるという…!(地面に降りてないだけなら1か月

・・・これには流石に色んな意味で、二人ももうドン引き もうただの変態にしか見えません
とはいえ攻撃してくる気配もないし、ここは一旦帰って承太郎への報告にとどめようと考えるが
すると鉄塔の男の懐から、一枚の紙きれのようなものが落ちるのに気づく仗助
だが自分の懐から落ちた紙切れ…写真のような物に、目を見開く鉄塔の男―――

「もう帰ってくれないか? 拾ってくれなくていいよ 後でわたしが拾うから」
「ポラロイド写真のようだな……(ミキタカ双眼鏡のぞき込み) 何焦ってんだよ?」
「いいったら!帰れったらッ!」
2023/08/16(水) 20:04:35.68ID:???
カタカナ喋りとか腕時計会話とか怪しすぎるw
不自然なお約束でまた正体を測りかねるんだよな・・・
2023/08/16(水) 20:04:47.87ID:???
声を荒げる鉄塔の男だが――― そこで仗助が見たのは写真から飛び出しこちらを覗き見る吉良父の姿…!
その姿を目にした仗助も、即座に写真のおやじへと向かおうとし… 鉄塔の内部へと足を踏み入れる
そして鉄塔の中へと入り込んだ仗助に、鉄塔の男も笑みを浮かべながら告げる

「やっと入ってくれたか………
 入るの待ってたよ…ついに『鉄塔』の中に入ったなッ!

 人は『入れ!』と言うと用心して入らない 『入るな』と言うとムキになって『入ってくる』
 この『鉄塔』に入ってほしくて近づくなって言ってたんだよ
『スーパーフライ』の中についに入ったな 東方仗助!」
【よくやったぞ 『鋼田一 豊大』(かねだいち とよひろ)
 よくぞマヌケ仗助をこの『スーパーフライ』の中に招き入れた ほめてやる!】

見事仗助を鉄塔のスタンド『スーパーフライ』へと入り込ませた鋼田一の手腕には写真のおやじもにんまり
何かヤバそうな気配を感じ、億奏もここは戻って来るように声を上げるが
仗助も目の前に写真のおやじ…そして彼が持つ矢の存在を無視はできない
そして鉄塔から逃げ出そうとする写真のおやじを追い、写真を捕まえるべくその手を伸ばそうとする仗助だが

―――『鉄塔の外』へと伸ばしたその手と体の半分が、一瞬にして鋼鉄に包まれる!?

「この『鉄塔』はなあ〜〜〜 ひとり入ると次の誰かが入ってくれるまで………
 そいつは『鉄塔』の外には出れないのさ! にっ! 無理に出ようとすると!
 そいつは『鉄』塔の一部になってしまうッ! それがオレのスタンド『スーパーフライ』!!」

鉄塔の外へと出てそう告げる鉄塔の男、鋼田一 仗助も鉄塔内部にすり足で戻ると、その体も無事元に戻る…
ただ鋼太一、自分のスタンドと言ったがその実態は自分の手に負えずスタンドの力だけが『ひとり歩き』しているタイプ
仗助達が来てくれたことで、ようやくこの鉄塔から脱出できたとにんまり顔で告げるのだった

「実は仕方なく生活してたんだ まっ!オレの代わりにガンバって生活してくれよ!」 にににっ

<続く>
2023/08/16(水) 22:00:11.54ID:???
矢の力で鉄塔にスタンドとしての能力を付与させたんなら、その前から鉄塔に住んでた口ぶりなのはどう言うことなの…
矢の力を受ける前から住んでたのか、只のホームレスが矢の力で自分の住まいを鉄塔に変えたのか、もしくは仗助を誘うためのデマカセか 思い浮かぶのはこの辺だが
2023/08/16(水) 22:46:30.18ID:???
実体型のストレングスと同タイプか
しかしこの閉じ込め交代制、なんか電波少年とかのえげつないテレビ企画でありそうな奴だな…
2023/08/17(木) 06:00:35.40ID:???
住めば都というが、壁も何もないほぼ外同然なとこでは暮らしたくないなあ
まだ段ボールの方がマシな感じ
2023/08/17(木) 07:15:19.08ID:???
こいつどうやって消耗品とか買い足してたんだろ
塩コショーは重要だしトイレ紙とかもないとかなり辛い
体洗う洗剤とかもないと困るし、顔が髭まみれでないあたりきっちり髭剃りクリームとかもつけてそうで

…こうして考えると「完全に自給自足」ってかなり高難易度よな、どこかしらで日用品の世話になってしまう
2023/08/17(木) 09:26:01.41ID:???
閉じ込める牢獄としてならこれ以上は無いレベルの強さではある
2023/08/17(木) 19:16:43.06ID:???
 第399話
 かけめぐるパワー!

鉄塔のスタンド『スーパーフライ』の罠にはまり、その中に閉じ込められた仗助
もう一度、そっと鉄塔の外に手を伸ばすが、やはりその手が鋼鉄に包まれ慌ててその手を下げる仗助
そしてそんな彼らを尻目に、鉄塔の男、鋼太一 豊大はゆうゆうと、電線を伝ってその場を脱出しようとするのだった

*ここで鋼太一の長い鉄塔生活で身につけた特異体質を解説

(1)
この男…鋼太一 豊大は電線をつたわって逃げる気だが
長い間 この鉄塔で生活していたため 手のひらのタコが異常に発達してしまっている(指の付け根にビー玉大のタコが4つある)

(2)
発達したタコが電線に引っかかり たとえ指を広げたとしても落ちることは無い
ぶら下がるのに握力がいらない

(3)
また、このタコは異常に硬くなっており 釘を打ったりビンの栓を抜いたりできるし 火に触っても熱くない

(4)
またこのタコとタコの間の風景を見て 木の高さを測ったり遠くの山までの距離を測ったりもできるらしい

(5)
また、このタコ二つに唇を当て おもいっきり息をふくと「ホイッスル」にもなるし、鳥の声マネもでき集めることもできるらしい


―――この窮地を前に、ともに居合わせたミキタカは自分に何かできる事はあるかと億奏に声をかけるが
ケガをするからスっこんでな、とミキタカからの協力を突っぱねる億奏

「おめーの役目はもう終わったぜ
 おめーがサイコロや双眼鏡じゃあなくて「ダイナマイト」になってこの『鉄塔』をブッ飛ばせるなら別だがよ」
「・・・・・・・・・ はあ・・・それは無理です
 わたしは自分以外の力は出せないし爆薬とか複雑なメカにはなれません でも何か役に立ちたいのですが」
「うるせーなっ てめーが役に立つ事はねーっつってんだろ 荒っぽい事はオレたちがやるッ!
 あの野郎 もう閉じ込めたつもりになって逃げ始めてるがよォ―――ッ 俺たちの事知らねーんじゃあねーの!」
2023/08/17(木) 19:17:33.86ID:???
億奏は険しい形相を浮かべながら、仗助を閉じ込める鉄塔へと近づく
「おい "やんのかよ"? 億奏」 その姿に仗助も、億奏の意図を察する
「おめーだって「やる気」だろ!? こんな『鉄塔』が何だっつーんだよーっ!」

そして仗助は中から、億奏は外から、鉄塔の柱をぶっ壊すべくスタンドを展開!猛烈なラッシュで挟み撃ちにする!!
二人の超パワーには鉄塔も成すすべなく、あっという間に柱がひしゃげてしまい 
その振動は脱出しようとする鋼太一も振り落とされる寸前 その凄まじいパワーには困惑の声が出てしまう、が―――

「バ…バカがッ!恐ろしい事しやがって… おれは自分の『スタンド』に閉じ込められていたんだ
 おれだってそんな事は考えたさ この鉄塔の「柱」をどこか破壊すれば外に出れるかもってなぁ―――っ
 でも気づかないのか? この鉄塔がおまえらの「パワー」を吸収して鉄塔全体に……… 効果的に"散らしている事"に!」

…すると仗助、鉄塔の中から唸るような音が響いて来るのに気づく…? 
いったい何の音か…首を傾げる仗助の疑問には鋼太一が答える
「今 おまえらが『鉄塔』にぶち込んだ「パワー」が 鉄塔全体をかけめぐってる「音」だよ
 そして よく考えてみなよ 『エネルギー保存の法則』ってのがあるよな……
 かけめぐる「パワー」はどっかに逃げていかなきゃあダメなんだぜ どこに逃げていくんだろーなー」

―――すると次の瞬間!!仗助と億奏の目の前に、自分たちが撃ち込んだラッシュの『パワー』がそのまま二人に襲い掛かる!!
とっさに二人もガードし直撃は避けるものの、鉄塔外まで吹き飛ばされかける仗助だが
叫び声を上げながら身をよじり、辛うじて鉄塔の中に留まることが出来た

「攻撃するのは勝手だが鉄塔へのダメージはそのまま 周りに回って「自分」に戻る様になってるんだよ
 打てば打ち返され 切れば切り返される! 考えてもみろよ…
 たとえどんな「パワー」! どんな「能力」を使うヤツが来たところで この鉄塔を破壊する事はできない!」

鉄塔スタンド『スーパーフライ』の反撃を受けた二人に向けて、そう言い放つ鋼太一
さらに億奏の方は今の反撃をさばききれず、脇腹を負傷してしまう…!
そして同時に、本体である自分を倒してもムダだと告げる 
さっきも言ったとおり『スーパーフライ』は『ひとり歩き』しているスタンド、自分の操作で閉じ込めているわけではない
たとえ自分が死んでもこの『鉄塔』は永遠に入り込んだ誰かを閉じ込め続ける そういうスタンドなのだ…!

「でも…そう深刻になるなよ 代わりの誰かを引っ張り込めばいいんだよ……東方仗助
『ひとり入れば ひとり出れる』
 誰か ひとりに"カスつまかせて"… 自分だけ出れば助かるじゃあないか……
 トランプゲームの「ババヌキ」みたいなものさ 
「人間の社会」と同じさ!「ババ」は自分以外の誰かに持たせりゃあいいんだよ! ちがうかい?」
2023/08/17(木) 19:17:54.65ID:???
≪確かに・・・・・・! 代わりの誰かを引っ張り込めば仗助さんは助かりますね≫
その時、その場を逃げ出そうとする鋼太一にどこからか声が聞こえてくる…!?
それと共に、鋼太一が掴んでいた電線のワイヤーが、ミキタカのものへと変化する!

≪あなたが戻ればいいんですよ! あなたが『鉄塔』の中に・・・・・・・・・ 帰るんです≫
そしてミキタカワイヤーはそのまま鋼太一の体を鉄塔の中へと引っ張り込む!
ミキタ、まさかの活躍に仗助も億奏も、そして鉄塔内に引き込まれた鋼太一も面食らってしまう

「な!? 何だてめーはッ!! 何で電線に…?
 ……いつからいるんだ!? 何だこの「能力」は!?」
「よくぞ聞いてくれました・・・ 実はわたし 「宇宙人」なんです」

<続く>
2023/08/17(木) 19:34:38.16ID:???
ミキタカナイス活躍、スタンドバトルはパワーだけで決まるものじゃないぜ
2023/08/17(木) 22:07:49.52ID:???
>かけめぐる「パワー」はどっかに逃げていかなきゃあダメなんだぜ どこに逃げていくんだろーなー

つまり駆け巡るパワーごとザハンドが削り取るなら行けるんじゃね?
・・・ってならんように億奏負傷させた感あるなあ今回
2023/08/18(金) 05:48:55.09ID:???
まず仮に破壊しきれたら脱出できるものなのかも怪しいしな
鉄塔が立ってた場所そのものがスタンドって感じもあるし
2023/08/18(金) 09:27:26.66ID:???
この鉄塔、吉良の事件が全部解決したあとで、吉良の牢獄になるんじゃないかと思ったが
入る人が替われば出れるって辺りその辺はちょっと信頼できなさそうか
日々を静かに、平穏に過ごしたいという吉良が鉄塔暮らしという晒し者にされるのは、ある意味吉良にとっては殺されるよりもキツイ末路だとは思うが
そうなると夫にメロメロなしのぶちゃんの存在があるせいで牢獄として成り立たんしなあ…
2023/08/18(金) 17:35:36.37ID:???
二人への協力の理由が「自分もなにかお役に立ちたい」なあたりホントいいこだわ…この宇宙人
787奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/08/18(金) 19:19:04.93ID:NbDREoDs
 第400話
 鉄塔に残るのはおまえだ!

自分の体を電線のワイヤーに変え敵スタンド使い、鋼太一の脱出を阻止するミキタカ
さらにそのワイヤーを絡みつかせて身動きを取れなくさせ、今のうちに仗助に脱出するよう声を上げる

[『鉄塔の男』 鋼太一豊大はこの鉄塔のことをトランプゲームの「ババぬき」にたとえた………
 『鉄塔』が"ほしいのはたったひとりだけ"! たぶん一人の人間のエネルギーさえあれば『鉄塔』は"生きていける"のだろう!]

…ここは仗助もミキタカの助けを受け、鉄塔の敷地内から恐る恐る手を伸ばし…
鉄塔の外へ脱出成功! 仗助も喜びの声が出る中、思いもよらぬ妨害を受けた鋼太一も困惑するが、そんな彼にミキタカはこう言い放つ

「わたし宇宙人だから「ババ抜き」ってゲーム知らないんですけど それってぜんぜん「ババ抜き」の"たとえ"になってません
 イキナリだまして仗助さんに もう外に出れないって……… まるで正月に子供だまして大人がゲームに勝つみたいじゃあないですか
 だから『鉄塔』に残るのはあなたであるべきです あなたを縛りました…あなたが残るのです」

―――だが鋼太一もやられっぱなしでは終わらない 自分の掌のタコに仕込んであったカッターでミキタカワイヤーを切り裂く!・・・が
「それを"わたし"だと思ってるようですがそれも間違いだと思います
 それは"わたしではなく" さっきあなたがぶら下がっていた『この鉄塔のワイヤー』です」
すでにミキタカワイヤーは鋼太一の身から退避しており、そしてワイヤーの支えを失った鋼太一の体は奈落へとまっさかさま!!
しかし鉄塔の底へと落ちながらも、鋼太一は余裕の笑みを浮かべて返す

「……… このオレが何も考えずに自分がぶら下がってるワイヤーを切断するアホに見えるのか?
 おまえらはこの『鉄塔』にやっと入って来た人間だ……
 このまま逃がすと思うのか? このやっと訪れた幸運を このオレが指をくわえて手放すと思うのか
 わたしは毎日毎日 この『鉄塔』から出る事しか考えていなかった男だぞッ!」

―――次の瞬間、ミキタカの体に何かが突き刺さる!?
その一瞬の出来事に、ミキタカ自身も茫然 仗助達も何が起こったのか困惑が浮かぶ中
鋼太一は途中の鉄骨を掴むことで落下を防ぎつつ、ミキタカを襲った攻撃の正体を語る

「忘れたのか? この『鉄塔』は殴れば殴り返され 切れば切り返される
『鉄塔』へのダメージは同じエネルギーとなって戻り出てくるッ!
 そのワイヤーも『鉄塔』の一部ッ! 「切り口」の角度がおまえに向かうように切断したのだッ!」

その胸から血が溢れ出るミキタカの姿に、仗助も青ざめながら早く外に出るよう叫ぶが
鋼太一もミキタカを脱出させるのを許しはしない、間髪入れずさらなる追撃として鉄塔にボルトを差し込む!
彼は鉄塔での長い生活による訓練により、鉄塔の反撃エネルギーの角度を完全に見切っており
鉄塔に突き刺したボルトは勢いよく放たれ、ミキタカの腕に打ち付けられ 鉄塔に磔とされてしまう…!!
2023/08/18(金) 19:19:36.89ID:???
ミキタカの動きを封じたことで、鋼太一もゆうゆうと鉄塔からの脱出を試みる
だが仗助も険しい形相で、たとえ逃げても地の果てまでも追ってやると声を荒げるが―――

「逃げられるさ…簡単にな! ………おめーらは『吉良吉影』だってどこ行ったか見つけられねーんじゃあねーのか?」
・・・突如『吉良吉影』の名が出てきて、その言葉に仗助、億奏の二人も目を見開く中、鋼太一はさらに続ける

「おまえらはオレの顔を見てはいない…… 名前だって偽名っぽくない?『鋼太一豊大』ってよ」
その言葉と共に、鋼太一は自身の『顔』をその指でずらす その姿に仗助は彼の顔が仮面か何かをかぶっていることに気付く

「「出る」ことを考えるってのは「逃げ切る」って事も考えるって事さ
 それより仗助 どうしてもこいつを助けたければおまえが替わってやればいいんだよ
 おまえのために こいつはこうなったんだからよ……」

そう告げると共にその場を脱出しようとする鋼太一の姿に、怒りの声を上げるが―――
そんな中、ミキタカはもうどうしようもない、自分がこの鉄塔に残るから仗助に入ってこないでほしいと願う・・・

「何だって!? 何言ってんだコラ」
「いえ…わたしが残ります そもそもはわたしが双眼鏡で見つけた事が始まりですし
 こうなったのも自分が勝手にワイヤーに変身してここまで登ったからなんです

『ぼくだって少しはやるんだぜ ちょっとは見直したかい』……って 思ってもらうためにやったんです
 億奏さんはひっこんでろって言ったのに 自業自得なんです
 気にしないでください わたしが残ります 宇宙船の中のようなものと思えば…結構広そうだし……」
自分たちが巻き込んだというのに、どこまでも二人の助けになりたいミキタカの献身に、二人もただ言葉もなく…

「何か変なヤツだがけなげな言葉だねェ〜〜〜ッ
 でもま…オレにとっちゃあ誰が残ろうが関係ないがねェ〜〜〜 オレさえ出られりゃあそれでいい………
 あとはおめーらで勝手に決めてくれ」
「いいや 残るのはおまえだよ」

―――その瞬間、鋼太一の背後から声が響く その声にふり返るとそこにいたのは!
「おめーに『さよなら』って言葉があるとするならよ―――っ おれたちが『さよなら』と言うのを聞く時だけだ!!」
鋼太一が切り落としたワイヤーを、クレイジー・ダイヤモンドの治す力で再生させ
一瞬で鉄塔の高層部まで登って来た仗助の姿だった!!
鋭い眼差しで鋼太一を睨む仗助、いまこそ反撃の時!

<続く>
2023/08/18(金) 19:53:16.77ID:???
いやいやオメー鉄塔から出れなくなったのはつい最近だろw
・・・マジで今回ちょっと荒木先生だいじょうぶ?いろいろと展開がgdgdになってる気がするけど
2023/08/18(金) 20:29:44.28ID:???
ホントにミキタカ君が根っこから善人過ぎて泣くわ
優しさと言う点で言えばコイツより上はいないってレベルまである
2023/08/19(土) 07:23:08.53ID:???
宇宙人だからババ抜き知らないとかいいつつ
直後に「正月に子供をだまして大人がゲームに勝つ」とか滅茶苦茶地球的というか日本的な例え出しやがって
やっぱりお前地球人だろ
2023/08/19(土) 18:20:54.78ID:???
 第401話
 反射するエネルギー!

「バ…バカなッ!」
「てめーっ もう逃げらんねーぞこのボンクラがッ!」

ミキタカを鉄塔に張り付けにして、鉄塔の上部から脱出しようとする鋼太一
だが彼が切り落としたワイヤーを『治す』ことで仗助は彼の眼前に対峙 逃げ出そうとしていた彼を追いつめる…!
すぐにこいつをぶちのめして治すので、ミキタカにはあと10秒ほど待ってほしいとする仗助
…そして仗助と鋼太一、鉄塔上での直接対決が始まる…!

「東方仗助…わたしは今…「バカな」と言ったけれどそれは言い間違いで………
 正しくは「バカめ」と…言い直すよ…… わたしはこの『鉄塔』から出るだけでよかったのに
 おまえらの誰も殺すつもりはなかったのに…
 これじゃあ おまえをここから突き落とさなくては逃げられねーじゃあねーか この「バカめが」ァ―――――ッ!」
「やかましいッ!! ドラアッ」

先手を切ったのはクレイジー・ダイヤモンドだが 
鋼太一もその拳を棒体操がごときアクロバティックな動きで翻弄 
空振りで勢い余った仗助も鉄塔から落ちかけるが辛うじて踏みとどまる

「『クレイジー・D』… 間近で見るとスゴイ迫力の『スタンド』だが
 この『鉄塔』の上において目をつぶってでも歩けるこのわたしに 指一本でも触れられると思っているのか?
 射程距離も2mってところだな」

そんな仗助のブザマな姿をあざ笑うように、上からツゥー・・・っとよだれを垂らし、仗助も慌てて回避
だがそれは仗助の目を反らすワナ!それに気づいたミキタカも警告の声を上げる

「仗助さんそこを移動してッ! ナイフですでに傷をつえけているッ! 『鉄塔』にすでにキズをつけているッ!」
それと同時に切り傷の反撃エネルギーが仗助目がけ襲い掛かる! が、クレイジーDも即座にガードしその攻撃を弾くことに成功
「よだれ落としてる間に『鉄塔』にキズつけるたぁこそくなマネしやがって………
 しかししょせんナイフの「キズ」の反撃エネルギー …おれの『クレイジー・D』でよけられねえ『スピード』じゃあねーなあ〜〜〜〜〜」
2023/08/19(土) 18:22:53.76ID:???
だが、自分の攻撃を凌がれながらも鋼太一の顔には余裕の笑みが浮かぶ
「わたしはこの『鉄塔』の事はスミからスミまで知りつくしている……
 どういう角度で「キズ」をつけりゃあ どういう方向に「エネルギー」が飛んでいくのか…
 やりあきた「ビリヤード」のように よ―――く知ってるんだぜェ〜〜〜ッ」

―――その瞬間!仗助の背後からの一撃がその腕を切り裂く!?

「『ビリヤード』のように下の『鉄塔』に反射をさせる様な角度で飛ばしたのだ…
『クレイジー・D』でよけられないことは無いスピードと言ったな?
 しかし どの方向から来るかわかるかい? あと何発くらい飛ばしたっけな
 今… 反射をしている最中なんだぜ… そおーら飛んでくるぞッ!」

鉄塔の下を見れば、鋼太一の言うように切り傷の反撃エネルギーがまるで光の乱反射のように縦横無尽に鉄塔内を飛び交い
そして一斉に仗助へと襲い掛かる!!

襲い来る反撃エネルギーを、クレイジー・ダイヤモンドのラッシュで弾き返すことで対抗するが
あまりに数が多い攻撃をさばききることが出来ず、体中にその反撃エネルギーが突き刺さってしまう…!
よろめく仗助、あわや鉄塔から転落…寸前!クレイジー・ダイヤモンドの腕で鉄骨を掴むが
傷を負った体では鉄骨を掴み切ることが出来ず、もはやトドメを刺されるのを待つばかり・・・

「ところでよ――― 億奏! 今おれ… コイツの攻撃よ―――
 何発ぐれー『クレイジー・D』でたたき返したかそっから見えたかよ? 何発?」
「ン? ああ…見えたぜ たしかよォー 四発はたたいてたと思ったぜェーッ」
……大ピンチな状況に、億奏へと声をかける仗助の姿に困惑の様子が浮かぶ鋼太一とミキタカ
仗助も4発なら十分か、としており…いったい何の話をしているのか、鋼太一の疑問に仗助はこう応える

「おまえが「反射」って言ったんだからな……
 スタンドエネルギーを「ビリヤード」のように「反射」しておれを攻撃したっておまえが言ったんだからな……」
「だから何の事だ!? 仗助…」

「おれの『スタンド』は 『クレイジー・ダイヤモンド』!
『写真のおやじ』から聞いただろうが 能力は破壊された『物』や『エネルギー』を直すッ!」
2023/08/19(土) 18:23:11.51ID:???
「……… "直す"……… 直すだと 何を"直したって"言うんだよッ!
 今のおまえに"何か"を直す余裕があったって言うのか―――ッ このバカがァーッ」
そんな仗助をあざ笑う鋼太一 「 あ 」 その顔面が、反撃エネルギーの弾幕に貫かれた

そう、仗助は反射してくる反撃エネルギーをクレイジー・ダイヤモンドで弾いた際
その『直す力』でエネルギーの動きを逆行させることで傷の地点…すなわち鋼太一の立つ地点へと戻していたのだ

「バ・・・ バカ・・・な・・・・・・」
「やはりおめーのセリフはよォ〜〜〜ッ 『"バカな"』だったなぁ〜っ」
ピンチと思いきや、すでに勝っていた仗助 悲鳴を上げて鉄塔から落ちる鋼太一の姿に、仗助も勝ち誇る笑みで返すのだった

<続く>
2023/08/20(日) 06:07:30.59ID:???
だまし合いの戦いなら仗助のホームグラウンドなんよなあ
まさしく今回は「相手が勝ち誇ったとき、そいつは既に敗北している」のジョセフイズムを感じる勝利であった
2023/08/20(日) 07:20:51.24ID:???
これ死んでるやろ、ってのは何度もあったがこれは流石に死にそう(鉄塔から落下)
川の方に落ちればまだ仗助がひとごろしにならんで済むだろうか
2023/08/20(日) 08:46:48.23ID:???
久しぶりの億泰なのにマトモに活躍無かった(´・ω・)
2023/08/20(日) 15:43:30.77ID:???
それでも仗助の意図をしっかり理解してたのはよかった
2023/08/20(日) 19:17:08.67ID:???
 第402話
 最後の悪あがき!

仗助にやられた鋼太一は、辛うじて鉄塔にしがみついた体勢で倒れる事で転落を免れていた
血まみれの顔面で息を切らせながら、彼の素顔を隠すズタズタのマスクも今にも剥がれ落ちそう
…今回は負傷もあって、鉄塔の下で仗助の戦いを見守るだけで終わった億奏 スーパーフライのその特異さには感嘆の声を漏らす

「ひとり歩きしてる『スタンド』… 『スーパーフライ』か……
 その巨大さとよォ〜 『鉄塔』自分自身を守る能力は…No1の『スタンド』だな…
 きっとエジプトのよォ〜 ピラミッドのようにこれから何千年も ずっとこいつこのままなのかもな…」

・・・そして仗助も勝ちはしたが満身創痍、クレイジー・ダイヤモンドの腕でどうにか鉄塔にしがみつくのがやっと
ミキタカの方に鉄塔のワイヤーを投げ込んでほしいと願う、が――― 
ふと、上の方からポタリポタリト落ちる何かの液体に気付く仗助
上を見上げようとすると、その落ちる液体…倒れる鋼太一の血が、クレイジー・ダイヤモンドの指にも落ち
その血によってしがみついていた指が滑り落ち、鉄塔を掴んでいられない…!?

だがこの状況、僅かでも指を動かそうとしたら鉄塔から完全にズリ落ちる 
仗助も表情が強張りながら、さながら最後の抵抗ともいうべきこの攻撃を仕掛ける鋼太一に声を荒げるが
ミキタカも億奏も、今の仗助の危機的状況に気付いておらず・・・

(『血ですべらせる』……ひょっとしてこれ…マジにやべェーんじゃあねーか!?
 た…単純だがスゴク効果的な攻撃なんじゃあねーか…これは…
『クレイジー・D』でやつのキズにさわればそのキズ口は治せる…し…しかしよぉ…
『血』の方を治そうとしても この『血』がやつのキズ口にもどっていくわけではない…)
「この『血』のすべりを防ぐことはできねえッ! お…落ちるッ!ま…まじにやべェーぞッ!」

もはや鉄骨を掴むその指も、爪先だけでしか支えられない…!
ミキタカもすぐに助けの手を差し出したいが、ワイヤーが長すぎて仗助の方まで投げ込むことが出来ない…
怒りの雄叫びを上げながら、あらん限りの力で鉄骨を登っていこうとする仗助だが

気を失っていたと思われる鋼太一が起き上がると同時に 指が鉄骨から離れ その体が奈落へと落ちる―――!

「ちょ…ちょっと待って…!偶然なんだ…血が落ちたのはッ 今意識がもうろうとしてて………
 もう闘う気なんかないんだ!」
だがその姿に気付いた鋼太一も、そう嘆く声を上げると共に 仗助に向け、左腕で『鉄塔』を殴る様に声を上げる 
だが仗助もその手は理解している、完全に落下しようとする前にクレイジー・Dの拳を鉄塔に振るい
殴られた鉄骨から、そのまま『反撃エネルギー』が仗助へと放たれ―――

「これだけはやりたくなかったんだぜ…… 痛そうでよう……
 もろに自分の『スタンド』に殴られるなんてよぉ〜〜〜ッ」

その一撃が ブォゴッ と鈍い音を立てて仗助のどてっぱらに突き刺さる…!!

「み・・・見ろ・・・ やはりよ・・・・・・・・・ き・・・ "きく"・・・・・・・・・」
2023/08/20(日) 19:18:22.36ID:???
だがその一撃で、落下していた仗助の体は真横へとすっ飛び
無事に鉄塔内に戻ることに成功、九死に一生を得る仗助は、改めて鉄骨上で鋼太一と対峙する…!
だが鋼太一ももう闘う気はないです、と弱弱しい声を漏らす 
そんな彼には仗助も都合いいセリフはいくらでも言えると、拳を握りしめるが・・・

「もうこの『鉄塔』の中に帰りたい… もう『鉄塔』から出たいとは思わないよ…」

そう懇願する彼の言葉に、仗助もミキタカも思わず面食らった様子が浮かぶ
鋼太一曰く、彼は今まで鉄塔を出る事だけを考え、その計画に沿って生きて来た
だが計画通りとはいかず…その事ですっかり意気消沈、戦意喪失してしまったようであった

「スミからスミまで知ってるこの『鉄塔』でさえこんな恐ろしい目にあうのだから
 いろんな人のいる「外の世界」に行ったらと思うともう恐ろしくって恐ろしくって……
 もともと他人が嫌でこのこの鉄塔に住み始めたんだし………
 お願いです!この鉄塔に帰らせていただけないでしょうか! もう一生ここから出たくないんです………」

そう必死に仗助に頭を下げるその姿には、もうすっかり仗助も気勢がそがれちゃうのでした
ついでに怪我した仗助の手当ても引き受けようと、自分の薬草を差し出そうとするが
たしかその薬草、彼のうんちょとかちっことかかかってたやつ 仗助も遠慮しときます
…なんでも鋼太一が仗助らを狙った理由としては『写真のおやじ』にそそのかされたのが原因
『スタンド使い』をひとりでも閉じ込めれば、外の世界で生活する面倒を見てくれると言ってくれたそうだが
先のとおりもう外の世界が怖い鋼太一、一同に申し訳なさそうに頭を下げる ―――こうして杜王町に新たな新名所が誕生するのでした


[杜王町新名物 その5]
『送電鉄塔に住む男』
 すべてを自給自足で生活しているが 塩とかお菓子を持っていくと喜んで写真をとらせてくれる
 ―――恥ずかしがりやなので仮面をかぶり 本名は教えてくれない
2023/08/20(日) 19:18:50.28ID:???
ひとまず彼からのお礼は遠慮しつつ、『写真のおやじ』に関して何か情報はないか聞いてみる仗助
すると鋼太一は…『コーイチ』という人物がいるかどうかを問い・・・その名に、一同も表情が強張る―――

「いる…んですね? ………友達ですか?」
「康一がどうかしたのかよ…?」
「いいですか…『写真のおやじ』が何気なく会話の中でチラッとだけ言った事なのです
 わたしは詳しくは聞かなかったし ヤツも細かくは話さなかった事なのです」
「だから康一がどうかしたのかよォーッ」

「「始末した」と言っていました 今朝…新手の『スタンド使い』が…」

・・・その事実に、仗助も目を見開きながら声を荒げて問いただすが
鋼太一も聞いたのは"それだけ"だとし…加えて『写真のおやじ』はこうも言っていた

「『写真のおやじ』はすでに ―息子― 『吉良吉影』の居場所をみつけたようで…
『これからは息子を守る"だけではない" 積極的にこっちから攻める番だ
 すでに新手のスタンド使いが 今朝康一と言うスタンド使いを始末した』 ただそう言ったのです」

また吉良とその父の手で、新たな犠牲者が…それも、康一くんがその犠牲となった
その残酷な事実に、仗助達も言葉もなく…ただ、その表情を凍りつかせるのだった・・・


 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/20(日) 19:46:58.81ID:???
これがジョセフとか露伴辺りだとマジで殺されたの!?ってなるけど
康一くんまで行っちゃうと死んではいないだろうという安心感はある
ぶっちゃけ第二の主人公といえる康一くんが死亡描写すらなくナレ死とか絶対あり得んし
2023/08/20(日) 20:46:27.91ID:???
さすがに次回で康一くんがどうやられたかは描写されるだろう
死んではいなくても人質にされてるとかは十分にあり得るし
2023/08/20(日) 21:43:07.05ID:???
先生町の名所忘れてなかったんだなw
2023/08/21(月) 05:41:33.74ID:???
しかし結局なんだったんだこの鉄塔マン
自分で好きで暮らしてるのに鉄塔から出る計画を練りに練って
顔まで隠して正体を明かさなかったのに本人の戦意喪失で許されて色々とスッキリしない
2023/08/21(月) 19:41:02.64ID:???
 第403話
 臭いの追跡能力!

前回、鋼太一の話から康一くんが新たなスタンド使いに始末されたという話を聞き
それを示す様に、康一くんは行方不明となっており・・・ 仗助も死んでいるとは考えたくない
そこで康一くんを探すため、仗助はある人物に協力を願い出る 
仗助が訪れたのは『臭いを追うスタンド、ハイウェイ・スター』のスタンド使い、噴上裕也の病室だった

協力してくれるなら全身包帯まみれの彼の体も治す、という『取引』を持ち掛けるが
そもそも自分がこうなってるのは仗助にボコボコにされたせい そんな相手に噴上もやすやす協力するわけが―――
なんだがあっさり仗助も引き下がり、病室あとにしようとして噴上のほうが焦っちゃう
カケヒキもあったもんじゃない仗助には、噴上もしょうがないのでその取引に応じる事にしました

「つまんねー意地はっても入院長引くだけで損するのはおれだしよー
 早いとこ前のハンサム顔に戻れんだったら何だって強力するさ
 オレの美しい顔と体がこんなで 女どもにやさしくしてやれねーもんだから
 最近あいつらがはなれていくんじゃねーかとよー さびしくって不安なんだよ
 もともと最初にバイクで事故ったのはおれの自業自得だし……… オメーには恨みはねーよ」

協力を申し出てくれた噴上には、早速仗助も通学路で落ちてた『康一のカバン』を取り出す
今のところ手掛かりはこれだけ、このカバンの「臭い」から康一を追跡できないか頼むのだが
詳しい話する前に、早いとこ自分の体を治してほしいと噴上も苦い顔が浮かぶ、のだが・・・

「すでに『クレイジー・D』はおめーを治しちまってるよ……!
 起きれんだからよーっ 早いとこ出かける用意しろよ…」「え!!」
仗助の言葉には噴上も面食らいながら、自分の体の具合を確かめるように立ち上がり
体に巻かれた包帯をほどき…ひさびさに露になった自分の素顔を鏡で眺めてうっとり

「おれってよ〜〜〜っ やっぱりカッコよくて……美しいよなあ―――っ
 ひかえ目に言ってもミケランジェロの彫刻のようによォ〜〜ッ
 この美しさのためなら 何だってやるぜ…」

なんだけどビミョーに前と顔違う気がして文句出ちゃう噴上
そんないちゃもんは仗助も無視しつつ、彼の『臭い』をかぐ能力の精度を問う
…噴上自身、『ハイウェイ・スター』の力によって以前よりはかなり鋭くなったが
『猟犬』並みの精度とまで思われるのは困るとしつつ… ハンカチなどで覚えた臭い等なら10m程度ならかぎ分けられるとの事
手始めに、今病室に近付いている人物の『臭い』に関して解説
2023/08/21(月) 19:41:18.92ID:???
「例えばだな 今 女が廊下の先を歩いて来るのがわかる… 女三人だな
 よく知った"臭い"だからわかる このにおいは『レイコ』と『アケミ』と『ヨシエ』だな……
 とり巻きの女どもだよ しかもこいつら今…パチンコ屋に行った帰りっつー事もわかる」

―――その言葉を示す様に、病室には噴上の女たちが入室 
開口一番、起きている噴上の姿に喜びの声を上げ三人そろって抱き着いちゃう
その後で仗助の存在に気づいて女たちもすぐに臨戦態勢 そんな女たちを噴上が止めつつ
彼女たちにパチンコ矢に行ってたとこを指摘すると、彼女らもなんでわかったのとびっくり

「スカートのけつのところあたりから汗くせー臭いがする… 長い時間 ビニールのイスに座ってた証拠だ
 おめーらが本読むためにイスに座るとは思えねーからよー
 座るっつったらサ店でダベるかパチンコでねばるかだろォ―――…
 コーヒー・紅茶飲んだ臭いがしねーからパチンコ屋だ
 それに『アケミ』 おまえ部屋に入ってくる時うかれた顔してたな……パチンコ勝っただろ?おれにおみやげは?

 ………つ〜〜〜わけでよォー
 ごらんの通りおれはこいつらがいてこそのおれなんだ ケガ治してくれたんだ 協力するぜ……」
「「猟犬」ほどじゃあねーだと? ……それ以上だぜ!噴上裕也」

こうして康一くん探索の足掛かりとなる、頼りになる仲間を手に入れた仗助
彼の『臭いを追う追跡能力』のすさまじい精度には、仗助も笑みが浮かぶのであった

ひとまず取り巻きの女たちと別れてから、仗助と噴上は康一くんが行方不明になった現場にたどり着く
康一くんのカバンが落ちていたのは、彼の家から2分足らず、仗助の家も5分程度の距離
人通りもそれなりに多い通勤、通学路でどうやって誰にも見つからず康一くんを連れ去ったというのか…
仗助も苦々しい声を漏らしながら… まずは噴上が現場にて、康一くんのカバンから臭いを探ることに、するが―――
・・・ふと、噴上は辺りを見渡しながら……不意に、表情を歪めて仗助に問う

「仗助……!おまえとおれの『取引』つーのは………
 "おれが『闘う』のは入ってねーよなーっ 『追跡』だけだよなあ"〜〜〜っ
 おれは敵と"闘わなくてもいいんだよなあ"〜〜〜っ 仗助…」
「何 今ごろそんな事聞くんだよ〜〜〜っ」

「"おめ〜 すでにつけられてたな"……… あの男…だ…」
噴上の言葉と共に、いつの間にか仗助の後ろの所には、ひとりの男の姿があった…!

「あの男から……『康一』と同じ"臭いがする"……! "あいつは…康一の品物を何か持っている"ッ
 仗助… おまえすでに狙われていたらしいな…
2023/08/21(月) 19:42:03.48ID:???
そしてその男は、自分たちがその存在に気づくと共に背を向けてその場を立ち去ろうとする
仗助達もすぐにその男を追い、その肩を掴もうとするが

―――その肩を掴んだ瞬間 目の前の男の姿は いきなり仗助の母、朋子の姿に変わる!?
 
現れたと共に、よろめき倒れそうになる朋子 仗助もとっさにその体を支えつつ
いきなりの事に仗助も噴上も面食らう 朋子も気を失ってはいるものの生きているようで…

(ここから見てもわからなかった… いつの瞬間からか仗助の母親に変わった…
 確か 承太郎は2秒ほど『時』を止められると聞いたが…
 そんなもんじゃあねーぞ これは! 人間ひとりどっかから持ってくるなんて承太郎だって不可能だ!)
「そしているぞ!仗助ッ! 康一の臭いはまだ消えてねえ! 近くにまだいるッ!」

<続く>
2023/08/21(月) 20:04:19.10ID:???
ハイウェイスター(遠距離最高クラス)が、クレイジーダイヤモンド(近距離最高クラス)と共闘って相当ヤバい気がすんだけど
相手のスタンドはわからんけど、これ丈助が負けてからのタイマンかなあ
2023/08/21(月) 22:10:21.35ID:???
これはつまり…四次元ポケット的な能力?
あるいは瞬間移動か、なんにせよ今回の敵もだいぶ極悪な能力持ちっぽいわ
2023/08/22(火) 06:19:17.87ID:???
フン上いいキャラしてんなあw
割とスタンドも人も好きなキャラしてたから再登場はうれしい
特にハイウェイスター戦のバイク鬼ごっこは元ネタ聞きながら読んでるとかなりテンション上がる
追いかけっこのシーンは多分、かなり元ネタの雰囲気に合わせて書いてたんやろなあ
https://www.youtube.com/watch?v=3SH_MbMJwxI
2023/08/22(火) 07:28:34.85ID:???
康一くんもだが、家族に手を出した以上間違いなく許されないなコイツ
おそらくはアンジェロばりにインガオホーな酷い目にあうことが予想される
2023/08/22(火) 15:55:11.85ID:???
噴上なかなかナイスなキャラじゃん。
でも…なんか不幸な目に遭いそう…
スタンドが強すぎるが故に…
2023/08/22(火) 16:53:24.50ID:???
取引のやり取り良いなw
噴上好きにになったわ
2023/08/22(火) 19:50:07.34ID:???
 第404話
 恐怖のサイン!

「直接 おれを狙って来んならよ〜〜〜っ まだ…再起不能程度で済ましてやってもよかったが…
 野郎…おれのおふくろを………!! こーゆー…タイプは許さねぇ こーゆーこぎたねえマネするタイプはッ!」

自分の母を巻き込んだ敵の存在に、仗助も怒りを露わにしながら
噴上にヤツがどこに行ったかと声を荒げて聞くが 
噴上自身、触ってた仗助にわからないのにみてただけの自分に理解できるか、と返しつつも 
まだ近くにいる事は間違いない 彼から感じる『康一くんの臭い』もまだ感じ取れており…
どこかに隠れるその敵は、噴上の『鼻』の良さの厄介さには少々舌を巻く

(ひょっとするとボクが隠れているか『ヤツ』に見つかってしまうかもな
 しかしまあ もとも…尾行はバレてもいいと思ってつけていたんだがな
 "どっちみち" 仗助の母親は……「出す」つもりでいたんだ… 仗助のやつを「観察」するためにな…

 まず「観察」だ…… 今……仗助の母親はすごく役に立っている……フフフフ…
 我がスタンド『エニグマ』は…もう少しで仗助…おまえを始末できる!
 広瀬康一をも「観察」した… おまえの母親をも「観察」)した… 『エニグマ』は…じっくりと「観察」する)


―――――(一時間ほど前)―――――
自宅に帰った仗助の母、朋子は帰宅した玄関の空気に何か、いつもと違う違和感を感じる
状助でも帰ってきているのかと、家の中へと声を上げるが返事はなく…
それに玄関に靴もないあたり、家にはいないだろう 朋子も気のせいとしつつ、冷蔵庫開けておやつタイム
なんだけど冷蔵庫の中に、一口だけかじって置いといた『鎌倉カスター』が置いてあって
この行儀の悪さには朋子もお怒り(構わず食うけど)
・・・すると台所には、淹れたてのコーヒーとハンカチが置いてあるのに気づき
やっぱり仗助でも帰ってきてるのか、文句出ながら声を上げるが

―――ふと、コーヒーの横にあったハンカチに違和感を感じる朋子 
よく見るとハンカチではないようで…開いてみると

[ お ま え の パ ン テ ィ ー だ ]

「『恐怖を感じない人間はいない…』」
それと同時に、いつの間にか台所には一人の男の姿が!? その人物は仗助を尾行していたあの男…!
2023/08/22(火) 19:51:18.64ID:???
「「怖い」という態度や表情を押し殺そうとしてもダメだ
 心の奥深いところの「恐怖」って言うのは それは決して取り除く事はできない…誰だろうとね…」

突然現れた、謎の男に朋子も狼狽えながら、いったい彼が誰か、どこから入って来たのか声を上げるが
その問いに男は答えることなく…朋子が怖がった時に『つばを飲み込むクセ』があることを指摘
彼が言うには、どんな人間でも『ビビった時』には『無意識のサイン』として出るものがある 恐怖のサインともいうべきもの
目の前の怪しい男に朋子も険しい形相で包丁を突き付けるが―――

「強盗に見えますか? お金なんていりませんよ………むしろ払いたいくらいだ
 だってぼくは今 すごく楽しんでいるのだから………
 今 あなたに注目されているのがすごく楽しい…… 恐怖であなたがぼくを注目してみていることがね……」

…すると男は、細かく折りたたんだ紙きれを懐から取り出し、朋子の目の前で広げてみせる
するとその広げ切った紙きれの中、何もない空間から突然コーヒーとおやつが出現する!?

・・・・!! ゴクリ
「おや……また『ツバを飲み込み』ましたね? 「観察」してわかった
 "あなたはビビった時 必ずツバを飲み込む"」

そして朋子へと見せつけるように、恐怖を煽るように、紙切れの中から現れたおやつを一口 中のクリームを舌でペロペロ
「ほーらッ! 今また『ツバを飲み込んだ』ぞッ! やっぱりそれがあなたのビビった時の『サイン』だッ!」
その得体の知れない恐怖に、朋子ももはや耐えきれずその場を逃げ出そうとする、が―――

「そして『恐怖のサイン』を見つけた時! わが『エニグマ』は絶対無敵の攻撃を完了するッ!!」

その瞬間!逃げる朋子の背後から彼のスタンド、『エニグマ』が強襲!
朋子を捉えた『エニグマ』は、さながら立体視の複雑な模様を描くように無数に重なり合い
そしてそのまま、朋子の体はその複雑な模様に囚われるように、一枚の紙の中へと納まるのだった…

―――――(回想終わり)―――――

「この『広瀬康一』も…簡単に『紙にできた』!(懐から『康一』と書かれた紙取り出し
 登校途中 ちょいと脅かしたら康一の『恐怖のサイン』は『瞬き二度』…すぐわかった
 そして『東方朋子』!! 東方仗助がどんなに根性がすわったヤツだろうと…
 この母親を突然出してやれば恐怖でビビると思ったが……… 案の定 この母親はすごく役に立った!」

状助の母、朋子を出したことで仗助の『恐怖のサイン』を確認するエニグマのスタンド使い
そのサインが『下唇を歯でかむ事』と見ており、次にその『サイン』を出した時こそ、仗助の最期の時…!

仗助も敵の『臭い』がどこから来るのか、その『恐怖』を誤魔化す様に噴上に向けて声を荒げる
噴上の鼻では敵の臭いは朋子の上着あたりから感じ取れる… まさかポケットにでもいるのか…?
だがその攻撃の正体すら不明の相手、噴上も巻き込まれるのはゴメンと表情を強張らせるのだった―――

<続く>
2023/08/22(火) 20:21:57.59ID:???
吉良とは別方向でキモいこいつ;゚Д゚)
2023/08/22(火) 22:18:45.71ID:???
コイツの能力はヘブンズドアーに近いものを感じるな
恐怖のサインを出した相手を紙に閉じ込めるって感じだろうけど
比べると前提条件なしで相手を無力化できるヘブンズドアーってやっぱりだいぶ反則気味よなあ
そのぶんこっちはコンパクトに一枚の紙として納められるのがメリットというとこか
2023/08/23(水) 00:44:05.69ID:???
ダービー兄と同タイプのスタンドなのか
恐怖とそのサインが必要というのはちょっと発動厳しそうだが
この…エニグマくん?が恐怖する目に遭うんだろうな
2023/08/23(水) 03:35:52.00ID:???
エニグマ発動時の表現、流行りの飛び出す立体視の模様っぽくていいな
まあ自分はどうも見方がわからんくて飛び出して見えないけど、あの手のヤツって
2023/08/23(水) 07:28:45.21ID:???
個人的にセンセイこういう変態書いてるときの方がイキイキしてると思うw
2023/08/23(水) 19:08:56.11ID:???
 第405話
 無敵の瞬間!

「もう勝ったも同然だ…!!東方仗助!!
 仗助は恐怖した時 『下唇を歯でかむ』… ヤツに唇をかませればいいのだ!簡単な事だ!
 その時こそ我が『エニグマ』の無敵の瞬間ッ!」
 
早くも仗助をチェックメイト寸前にまで追い詰める『エニグマ』のスタンド使い
どこかに隠れながら、その勝利の瞬間を待つ・・・
すると仗助、噴上の視線から敵が母のどこかに隠れているのではないかと気づく
その最中、仗助は自らの恐怖のサインが現れ出ようとするが…寸前で留まり、噴上に向けて敵の行方を問う
が…仗助の言葉に噴上は俯きながら、苦々しい表情で・・・自分はそこまでの協力を約束してはいない、と返す
これ以上の協力は『闘う』のを手伝う事を意味する
せっかくケガを治してもらったのに『吉良のおやじ』を敵に回して自分をヤバい状況に晒すのはごめんだとして
あまりに不気味すぎる謎の敵を相手に、噴上もこれ以上の協力はできないと返すのだった

そのため仗助が直接、母の体を調べてみるがポケットには何も入っていない 一枚の紙きれ以外には・・・
……その紙が外に出ると共に、"臭い"も外に出るのを感じる噴上 だが同時にその紙にはワナの気配を感じとる…

(考えても見ろ…なぜポケットなんかに隠れる必要がある? "ワザとさ"…
 "ヤツはきっと見つけられるのを 待っているため"に隠れているんだ…)

―――仗助がその紙を広げてみるが…その紙には何も書かれてはいない、ただの白紙
…と思いながらその紙を反対にクルリと回すと…裏側の方から何かが見え…現れたのは拳銃!?
そしてその銃口が仗助目がけ発砲!仗助の体がその場に倒れ込む…!

だが仗助も寸前、クレイジー・ダイヤモンドの指で銃弾を掴み、かろうじて無傷で済むが
まるで得体の知れない敵の攻撃に、仗助も『恐怖のサイン』が出ようとする寸前―――

「これがヤツの『スタンド』かッ! 『写真のおやじ』みて―――にチンケな『スタンド』だな――ッ コラアッ!」
が、仗助も怒りに声を荒げることで、その恐怖を辛うじて押し殺す
もう一押しが必要と見たか…一枚の紙きれが街灯のそばへと飛ぶと、何も無いはずの空間からエニグマの男が姿を現す
……その得体の知れない不気味さに噴上も表情が凍り付く…

(これだよ…この不気味さだよ……… 今まで隠れてたのになぜ急に出て来るんだ…
 ワザと現れたんだ おれならそいつを攻撃しない…ワザと攻撃されるためにあらわれたんだ)
2023/08/23(水) 19:09:09.42ID:???
「確かに…ボクの『スタンド』は"チンケ"な能力かもな
 しかしあえて能力の説明をすると いろんな物をこうやって「紙」にしてファイルしておく能力はバツグンなんだ
 本物の銃だって簡単に持ち歩けるし 九州のトンコツラーメンだってホカホカのままファイルして
 杜王町で好きな時に食べる事だってできる ……フフフ」

妖しい笑みを浮かべながら、男は一枚の紙きれを破くと そこから出来立てのラーメンがバラバラになって地面へと落ちる…
…そしてそれと共に、仗助と噴上に『紙にした広瀬康一』を取り出して見せる
もちろん、康一くんは紙の中で生きている 自分のスタンドは人を殺すパワーや能力はない だが今のように誰かが破けば話は別だが・・・
その紙に噴上の鼻も、康一の『臭い』を感じ取る 彼が持っていたのは紙にした康一くん本人だったのだ…!

「てめー 『康一』をそこに"持っていたのか"………
 ブチのめすだけでよぉ―――ッ 許してやっからてめー康一をここに戻しな!」
「ぼくが姿を現したのは許してもらうためでも ブチのめされるためでもないぜ……
 取ってみなよ…取れるものならね」

エニグマの男の挑発に対し、仗助もクレイジー・ダイヤモンドの拳を振るう!
だがその攻撃に対し、男は『一枚の紙きれ』となってその攻撃を回避
それと共に『広瀬康一と書かれた紙』が道路へと舞い上がり、道路へと走る車へ向かっていく…!

『ぼくのスタンドはチンケだからね…… 人を殺すほどの力も能力もない……
 もっとも 誰 か が や ぶ け ば 別だがね』

その『康一の紙』を噴上はワナだと見る、自分だったらその紙は無視するが
だがその康一の危機に、ついに仗助は自身の下唇を噛む、『恐怖のサイン』を示してしまう…!

<続く>
2023/08/23(水) 21:26:38.85ID:???
仮に条太郎にも恐怖のサインとやらが現れるならどんなのかちょっと興味ある
割と条太郎って達観しすぎててそう言う恐怖とか怯えとは無縁そうだし
2023/08/23(水) 22:26:47.02ID:???
>>824
スタプラのほうが表情豊かまであるよな
2023/08/24(木) 00:08:26.12ID:???
噴上、びみょーにヘタレちゃったな
吉良が恐ろしいのは分からんでもないけど、その恐ろしさを直に体験してるわけでも無いからこんな弱気になるのはどうなんだろうか
まあ吉良親父からその恐ろしさは教えられてるってことなのかも知らんが
2023/08/24(木) 09:43:08.54ID:???
接近戦はきついし身バレしてるから、表立って逆らえんのだろ。
子供だし仕方ない。
2023/08/24(木) 20:23:55.17ID:???
 第406話
 賢い行い!

あらゆるものを『紙』に閉じ込めるスタンド「エニグマ」によって
康一くんを閉じ込めたと思われる紙が、道路へと向かい走る車に巻き込まれようとする!
その光景を前に仗助は、「エニグマ」の能力発動の条件である『恐怖のサイン』を示してしまう…!

「この瞬間を『エニグマ』は待っていたんだ 東方仗助…
 おまえが『唇をかむ』この瞬間をなあ〜〜〜」
耳元でそう、仗助にささやきかけるエニグマ 仗助も即座にクレイジー・ダイヤモンドの拳を振るうが
だがその拳もエニグマに取り込まれ、体の半身が神へと取り込まれてしまう!!

「野郎〜〜〜 てめえッ!」
「おまえは『恐怖のサイン』を出した! 恐怖した者はどうあがこうが…『エニグマ』の前には無力なんだよ」

そしてクレイジー・ダイヤモンドもろとも、仗助の体もその紙に取り込まれようとするが
寸前!仗助も歩道のポールを掴んで抵抗するが… その抵抗も空しく、ポールが根元から折れてしまう

「『エニグマ』 人の『恐怖のサイン』を待って攻撃する『スタンド』か…
 仗助に協力しなくてよかった… もし協力してたら… 仗助よりも先にヤツは『臭い』のわかるこのおれを始末したろう…」

その恐ろしい相手を前に噴上も戦慄の声を漏らす、そして仗助の体も紙の中へと―――
しかし仗助は、クレイジー・ダイヤモンドの『治す力』で、ポールを治し紙の中から這い上がろうと出てくる…!!
無敵のエニグマの手にかかりながらの抵抗を前に、エニグマの男も表情が強張る・・・
そして仗助は息を切らせながら……… 『康一の紙』に関しては、仗助自身もニセモノであることは分かっていた、とする

「名前だけ『広瀬康一』と書いた ただのオトリだって事はわかっていたさ…
 なぜなら…… おめーは康一を人質にとってるからこそ 安心して俺の前に安心しておれの前に正体をさらけ出したし
 生きてるからこそこのおれにおどしをかけられるんだ その康一を車で殺して人質を失うようなマネをするわけがねえんだ
「その紙はワナだ」… "それはわかっていたんだ"… そうなんだよなあ〜〜〜〜〜
 しかしよォー それでもなぜおれがその「紙」を助けようとしたのか…
 "ひょっとしたら康一かもしれないと"思ったら…… 万が一でも!康一だっつー可能性があるのなら!

 その「紙」を助けに行かねえわけにはいかねえだろう…!

『エニグマ』………おめーの勝ちだぜ 『クレイジー・D』の力もここが限界のようだ…
 だが……一つだけ忠告しておくぜ… おれを「紙」にしたならすぐに破いちまっておれを始末する事だ………
 もしこっから復活する事があるならよォ〜 てめーを殺すぜ―――ッ!!」
2023/08/24(木) 20:24:59.01ID:???
仗助の叫びと共に、歩道のポールをエニグマの男に向けて投げつける!!
だがクレイジー・Dの治す力により男には刺さることなく、歩道のポールへと戻る
そしてそれを最後に、仗助の体は完全にエニグマの紙に取り込まれてしまうのだった・・・

「フフ………フフ ハハ で…でかい口たたきやがって…… ぜ…ぜんぜんたいした事ないヤツだったぜ…」
表情を強張らせながらもそう吐き捨て、康一の紙を足で破くと現れたのはただのジュースの缶、やはりニセモノだったのだ
・・・そして最後まで、仗助に協力する事の無かった噴上と目が合うと、仗助に協力しなかったのは『賢い行い』だとする
エニグマの男曰く、吉良父には噴上の始末は依頼されていないし、もし仗助に協力してたなら彼も簡単に始末できたとして

「おまえの『恐怖のサイン』は 『アゴを指でイジる』事さ
 命拾いしたな… それが『賢い行い』さ」

笑みを浮かべてそう告げると共に、男は『タクシーの紙』を懐から取り出す
広げた紙から現れたのは、運転手もしっかり納めたタクシー 男は乗り込み行き先を告げるが
タクシーの運転手さんも紙に閉じ込められた影響からか少々ぼんやり 
こんなとこ走ってた記憶はないのだが、まあどうでもいいか、としつつ行き先の『杜王グランドホテル』へとタクシーを走らせるのだった

「そう 『杜王グランドホテル』だ あそこには"いろいろ"あるからなあー」
「いいや… 『杜王グランドホテル』には行かせない…」

その時タクシーから聞こえる声に気付き、ドアの方を見るとそこにいたのは噴上のスタンド『ハイウェイ・スター』!?
そしてエニグマの男が一瞬、後ろの噴上の方へ眼を向けた一瞬!ハイウェイ・スターが仗助の紙を奪い取る!!
噴上自身も、走るタクシーを忌々しげに睨みながら…その脳裏には先程の仗助の言葉が浮かび上がる…

―康一かもしれないという可能性が1%でもあるのなら…!
 助けねえわけにはいかねえだろう ワナだとわかっていてもよ〜〜〜―

「これが"もし"! "「紙」にされたのが"もし!
 バカだけどよォー おれをいつも元気づけてくれるあの女どもだったらと思うと…
 あの女どもの誰かだったらと思うと てめーおれだってそうしたぜ!
 てめーや『吉良吉影』をこの町で生かしておくのは カッコ悪い事だぜェーッ よこせ康一をッ!」

仗助の気高い心に影響された噴上も、堂々とタンカを切り目の前の恐怖に立ち向かう…!!

「おまえが今… やっている事は「賢い行い」ではない」
そんな噴上、ハイウェイ・スターを前にエニグマの男は冷たい眼差しを向けるのだった

<続く>
2023/08/24(木) 21:47:57.12ID:???
仗助も噴上もかっけぇ
友情パワーの始まりと言うのはいつ見ても良いもんですわ、王道だからこそたぎるものがある
2023/08/25(金) 06:40:06.07ID:???
今回は噴上がスケどもにモテてる理由がよくわかる回だった
2023/08/25(金) 08:21:15.10ID:???
>「フフ………フフ ハハ で…でかい口たたきやがって…… ぜ…ぜんぜんたいした事ないヤツだったぜ…」

今回はこれでエニグマンの底は見えた感じやなw
決着がつく時はこいつ自身の「恐怖のサイン」が示されるのは間違いないであろう
2023/08/25(金) 09:54:11.98ID:???
このエニグマ使い、ふと思ったが今まで一度も名前出てこねえな
ネズミでさえ虫喰いというコードネームがあったのに
2023/08/25(金) 17:51:24.60ID:???
三部の刺客たちに近いよな
2023/08/25(金) 19:10:32.63ID:???
 第407話
 開けるしかない!

「おまえ このぼくと闘うって言うんだな…『吉良のおやじ』を敵に回すって言うんだな」
「ウダウダしゃべってもたついてんじゃあね―――ぜッ!! さっさと康一の「紙」も渡せっつってんだよ―――ッ
 そしてすぐに二人とも元に戻せコラァ―――――ッ」

紙にされ囚われた仗助と康一を取り戻すべく、ハイウェイ・スターがエニグマの男を追う
声を荒げるハイウェイ・スターに向け、エニグマの男は笑みを浮かべて告げる
実は『エニグマ』の紙は、中身を取り出すのに自分が開ける必要はない 開けば誰でも取り出せるのだ

「『紙』を開けて広げりゃあ自動的に出てくるんだ 簡単だろ?
 ほら 仗助はすでにもう"出られそう"なんだぜ だがおまえに簡単には渡さない!」

男の叫びと共に、勢いよくドアを閉めてハイウェイ・スターの体をはさみ潰す!!
だがハイウェイ・スターはもともと体を細かく分離できるスタンド 
スタンドにダメージはないが、その隙に手に持っていた仗助の紙を奪い返されてしまう
タクシーのスピードを上げさせることで、ハイウェイ・スターを振り切りつつ、車に残っていた腕の破片も窓を開けて追い出す

「クソッ!ドアを閉じやがった! 63…64…65キロ
 パワーはないが…この噴上裕也の『ハイウェイ・スター』! 追跡は決してやめないぜ!
 それにしてもやつの「紙」……開けるだけで仗助と康一を元に戻せたのか……
 広げるだけで仗助と康一は救い出せたのかッ!」

エニグマの男は、追ってくるハイウェイ・スターの対処をどうするか思案
ホテルに着いてから始末するか、それとも着く前に始末するか・・・
すると不意にタクシーが停止 噴上も警戒しながらタクシーを調べるが、中には運転手も男の姿もなく…

「ヤツの『"臭い"』は……車からプンプン臭ってくる… しかしヤツはどこだ…?どこに隠れてやがる?
 ヤローは何しようってんだ? どっかにもぐり込んでおれを見てるんだろうがよ〜〜〜っ」

するとハイウェイ・スターは後部座席に細かく折りたたんだ一枚の紙を発見
その紙から仗助と康一の臭いを感じ取る どうやらあの中に二人を包んでいるのは間違いないようだが…
だがタクシーのドアを開けようとするハイウェイ・スターを、噴上が寸前で止める

「野郎 ナメやがって………またワナってわけか! さそってるっつーわけか!
 オレとここで決着を付けようってのか! いいだろう!受けて立つぜッ!
 "やる"っつったんだからよォー ワナを承知でてめーをブッ倒してやるぜ」
2023/08/25(金) 19:10:51.19ID:???
目の前の相手に立ち向かうべく、闘志を燃やしそう息巻く噴上
とはいえ、タクシー内の紙は間違いなくワナ、まずはワナの正体を見破ることが第一…

(落ち着け…… ヤツの狙いはオレの『恐怖心』だ… オレはビビったらアゴをさわるそうだな…
 ヤツの狙いはおれをビビらせる事だ… どうやってビビらせるんだ… それを見つけるんだ…)

すると噴上、ドアに挟まった一枚の紙きれに気付くと…
その『臭い』から紙の中身をすぐに見極めると共にドアを開けると、その紙から炎が飛び出す!
だが噴上もその正体は把握済み、容易く振り払い無傷でその罠を突破 
…しかし後部座席の紙からは、二人以外の別の臭いも感じ取る 中に包まれているのは二人だけではないようで…
その臭いの正体を探るべく、噴上は置いてあった紙包みを手に乗り鼻を近づける
どうもその臭い、今まで感じたことがないが、何か動いていることが感じ取れ―――

その瞬間!紙包みの隙間からサソリが這い出して来る!!
だが噴上も寸前で気づき、ハイウェイ・スターの拳で振り払うことでサソリを撃退
―――しかしさらに、紙包みから今度は小瓶の中に入っていた水のようなものが紙包みにぶちまけられる
どうやらサソリを振り払うと包みの中の瓶がこぼれる様にしていたと見るが…
その液体で濡れた紙包みが、見る見るうちに焼け焦げていくように穴があいていく!?
さらにその液体が紙へとしみこみ、どんどん紙への穴が広がっていく!
このままでは仗助達の紙もボロボロになる、噴上も急いでその包みから二人を取り出そうとするが―――
不意に噴上の鼻は、さらに何か『鉄』の臭いを感じ取る まだ何か罠を仕込んでいるのか…!?

「落ち着け…… ヤツの狙いはおれの『恐怖心』だ………
 おれをビビらせたらヤツの勝ちだ… 「鉄」……! 何だ「機械」か?」

だがその正体を見極める余裕はとてもない、迷っているうちに紙への穴はどんどん広がっていく…
噴上も思わず、自身の『恐怖のサイン』を示しかけるが…破れかぶれでその包み紙を開く!

<続く>
2023/08/26(土) 06:33:42.92ID:???
射程もだが防御性能も高いよなハイウェイスター
ヒト型の時に直接ぶん殴れば流石にダメージ通るんかな
2023/08/26(土) 08:24:46.55ID:???
耐えられなくなったら顎つかんで悲鳴上げるとか、ギャグな図にしかならんきがする件
2023/08/26(土) 10:24:14.08ID:???
養分吸収能力使ってないけど、よく考えたらあれは本体の傷を治すためのものだから本体が健康状態じゃ使えないのかも
2023/08/26(土) 19:59:44.00ID:???
 第408話
 ぜってーゆるさねえ!

仗助と康一を包んだ紙が、エニグマの男が仕掛けた罠によって穴があけられようとする寸前
噴上も破れかぶれで二人の紙をそこから取り出そうとするが、その瞬間、電撃が噴上に襲い掛かる!?

「で……電流だ…… で…電気をも「紙」の中に……!!
 この紙の中から臭っていた「機械」の"臭い"というのは…… 「機械」の"臭いというのは"………!?」

―――すると今度は、突然紙がザグザグと鋭い音を立てながら何かに吸い込まれていく
それと共に紙から現れ、実体化したのは紙を細かく裁断するシュレッダー!!
噴上が感じていた機械の臭いは、このシュレッダーによるもの! 
そしてシュレッダーは包み紙を裁断し、仗助と康一の紙もズルズルとシュレッダーの中に飲み込まれようとする…!!

噴上もすぐにシュレッダーから二人を取り出そうとするが、半分以上飲み込まれた状態ではもはや抑えきれない
スイッチをオフにしても動作が止まらず、ハイウェイ・スターのパワーでは破壊して止めることもできない…!!

「 う お お お お お お    仗助!康一ィイ―――ッ!」
悲鳴のような噴上の叫びと共に、ついに彼は『恐怖のサイン』を示してしまう…!

「ついにさわったな…噴上裕也… アゴにさわって怖がって カッコ悪いぜ…その姿………」
そんな彼の姿をあざ笑いながら、『エニグマ』の男がいつのまにか噴上の後ろに立っており
噴上が振り返ると同時に、『エニグマ』の力が噴上の体を一瞬で紙の中へと閉じ込めてしまう…!

「おまえをビビらせるなんてスゴク簡単なんだよ 噴上裕也…
『エニグマ』が「紙」にできない者なんて誰もいない… 誰だろうと簡単になあ―――ッ!!」
「!! ……… 簡単?だからこそいいんだぜ… 瞬間的に「紙」にしてくれるからこそ…"いいんだぜ"…」

勝ち誇る声を上げるエニグマの男に向けて、紙にされた噴上がそう返すと共に
気づけば噴上が伸ばしていた腕の先には、シュレッダーに裁断されようとする仗助の紙、康一の紙と
紙にされたての噴上の紙の端同士がくっつけられていた!!

「おれの負けだ…マジでビビッたよ だが…喜んで「敗北する」よ
 ペラペラの「紙」になったんで「シュレッダー」の中に"手をつっこめ"られたからなあ―――っ」
そう笑みを浮かべて声を上げると共に、噴上にくっついた二人の紙は、シュレッダーの外へと引き出される!
2023/08/26(土) 20:00:22.41ID:???
エニグマの男も、開かれようとする仗助の紙に手を伸ばして押さえようとするが
次の瞬間!紙の中から延びるクレイジー・ダイヤモンドの拳が男の顔面に突き刺さる!!

そして完全に紙にされ、折りたたまれる噴上の紙…
それと共に紙から脱出した仗助と康一が、エニグマの男と対峙する

「噴上裕也 おめえ……なんか ちょっぴりカッコイイんじゃあねーかよ………」

完全に開放されてしまった二人の姿に、顔面から血を漏らしながら狼狽えるエニグマの男
二人を前に、エニグマの男は紙にしたての噴上を人質にしようとするが
次の瞬間、彼の両腕はACT3・FREEZEを受け超重力に持ち上げることが出来なくなる

「えーと何だっけな?おまえに対して思い出す事があったんだ…
 そうだ 思い出した おれ…おまえを「殺す」って言ったよな… そうそう確かに言ったぜ…
 おれ…おまえのようなタイプは「ぜってーゆるさねえ」って言ったよなあ―――
 人質とってよォ――― 人の精神におどしかけてくるヤローはよォーッ!」

目の前の悪意を相手に、しずかな怒りを向ける仗助
エニグマの男もそんな仗助に、『スタンド』を身につけたばかりで図に乗ってしまっただけで、反省してると許しを請うが…

「おめーを見ててひとつ気づいた事がある…
 おまえよォ 怖がる時 片目つぶるクセがあるだろう? ン?それクセだよなー?
 だが もっと怖い時は 両目をつぶる」

仗助の指摘とともに、彼の眼前にクレイジー・ダイヤモンドの拳を突き付ける
そして男の悲鳴と『恐怖のサイン』と共に、クレイジー・ダイヤモンドのドララララッシュがシュレッダーごと男にぶち込まれる!
そして男の体はシュレッダーの紙と一体化していき……

「「観察するのが好き?」じゃあ〜してろよなあ〜 黙っておとなしく観察だけをよォ〜っ」
そしてエニグマの男は、仗助の宣告と共に一冊の本となり果てるのであった

『エニグマ』→少年の名 不明→本になったので再起不能
 本の内容は仗助は読んでいないが 杜王町立図書館に寄付
『エニグマ』のタイトルを館員の人にいうと持って来てくれる(貸出禁止)
 この本を読んでいる時 たまーに「声」が聞こえるような気がする

 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/08/26(土) 20:53:52.06ID:???
生きたまま無機物に変えるのは結構残虐非道よなw
アンジェロもエニグマも碌な奴じゃないから,法で裁くよりこっちのが良いんだけども。
2023/08/26(土) 21:00:48.37ID:???
噴上マジカッコええ…こんなん男でも惚れてまうやろ…(キュン)
2023/08/27(日) 01:16:28.93ID:???
お前を殺す(デデン!

と言うことで四部がアニメになったら声はグリリバやな仗助くんw
2023/08/27(日) 15:42:52.71ID:???
別のなにかと混ぜ合われての再生も久々にみたな
ただ今回はクレDだけのちからじゃなくて、エニグマの能力を自分で食らってしまった結果もあるかも
846マロン名無しさん
垢版 |
2023/08/27(日) 17:45:51.59ID:uHypmIVh
>>843
一度は恐怖に飲まれかけるも、見事我が物にしたな
2023/08/27(日) 19:50:21.07ID:???
 第409話
 すがすがしい気分!

 最近また・・・・・・ 「爪」ののびるのが早い 早すぎる
 楽しそうにオシャベリしてよく手入れされた自慢の髪を「見てちょうだい」って感じで指でかきあげる女
「命拾い」…したな… 今は『選ぶ』のをおさえてやる
「川尻浩作」の生活に完全に解け込むまで……… 『選ぶ』のはおあづけにしてやる

今回は仗助達から視点を移し、『川尻浩作』のとある日常へと視点を向ける
自らの爪から溢れ出るかのような、彼の「殺人衝動」を押さえつつ電車通勤中
・・・そんな中、一組のガラの悪いカップルの話し声が聞こえてくる
それと共にずーずーしく、そのカップルの女の方は吉良の膝にバッグ乗せてきた
浩作もそのバッグを腕で押しのけるが、それに不快さをしめすカップル 
浩作の指の爪からあふれる「殺人衝動」は、今も鈍い音をたて・・・

そうしてるうちに電車は杜王町へ到着
浩作も電車か降りようとするが、そこに先ほどのカップルが慌てて駆け込み退車 
浩作のバッグを膝で蹴り飛ばし、そのバッグが地面に落ちて中身もあたりに散乱してしまう…
それでいながら、バッグを蹴り飛ばしたカップルの男が文句たれながら睨み付ける
・・・そんな二人に浩作も冷めた表情で、バッグの中身を拾い上げながら、今もなお伸びる「殺人衝動」・・・

そしてそんなヤンキーカップルが自宅へと帰ると――― 
ドアを閉める寸前、二人の後を付けていた浩作がその扉を押さえ、家の中へと入り込んでくる!?

そして浩作…『吉良』はキラークイーンの力を放ち、問答無用で男を爆殺!!
顔面の皮だけを残し、カップルの男はこの世から消失し…恐怖に震える女性の方に声をかける

「わたしは吉良吉影 君の名を聞かせてもらえないか?」
「……… あ・・・ハア あう」(ガタガタガタ
「『爪』のびているだろう… こんなに伸びてる 自分の『爪』がのびるのを止められる人間がいるだろうか?
 いない… 誰も『爪』をのびるのを止める事ができないように…
 持って生まれた『性』というものは誰もおさえる事ができない……… どうしようもない…困ったものだ
 君の「名前」は? と聞いたんだがね………
 わたしは名乗ってみせたんだ……聞かせてくれてもいいんじゃあないか?」
「ハウハウ か・・・彼 あたしの彼を・・・いったい?(ガクガク

「質問を質問で返すなあーっ!! わたしが「名前」はと聞いているんだッ!」
「ひィィィィィィィィィ 美那子<みなこ>……… みっ みっ 美那子〜」
2023/08/27(日) 19:51:02.23ID:???
声を荒げる吉良にカップルの女性、美那子も目の前の男への恐怖についに涙が溢れ出る
そんな彼女の名前に、吉良は顎に指を当てながら、いい名前だとしつつ彼女にひとつお願いがあるとして
彼女に差し出したのは、電車で吉良のバッグを落とした時にダサイと笑った、ボーリングの爪切り
これで自分の爪を切ってほしいと美那子に願う 美那子も泣きながら吉良の爪を切り、吉良に許しを請うが・・・

「許す? ちょっと待ってくれ わたしは別に怒っているわけではないよ
『趣味』なんだ 君を選んだのも『趣味』だし持って生まれた『趣味』なんで前向きに行動してるだけなんだよ…『前向き』にね…
 彼氏にイヤリングせがんでたよね? 彼が残していってくれたようだ プレゼントだよ…」
そう言って吉良が美那子の耳につけたのは、彼氏の『耳』そのもの…! 美那子も悲鳴が溢れ出て―――

「『爪切り』じょうずじゃあないか それも気に入ったよ
 そしてしゃべらない 君は実にカワイイよ…」
そう言って爪切りを持つ彼女の手を握り そして美那子はその『手首』だけを残してこの世から消え去るのだった……

・・・だが、吉良が彼女を消した決定的瞬間を納めたビデオカメラが、玄関ドアの隙間から覗く
そう、その人物は『川尻浩作』の息子、早人であった…!

(え 駅から尾行してた 男の人と! 女の人を!あいつ!  殺 し て 消 し た !
 人間じゃない… パパに化けてるあいつは… 人間じゃない! ぼくのパパもあんな風に消されたのかッ!)

父に化けた殺人鬼の正体、そのおぞましい存在に早人も恐怖にその歯を鳴らす…
そこに吉良が何かの気配に気づいたかふと背後を振り返るが、ドアはすでに閉められており早人の存在に気づくことなく

「どうしたものかな?美那子さん… 君を家に連れて帰りたい…が… 川尻の家に入れるのは…まずいか…
 しかし…スガスガしい…なんてスガスガしい気分なんだ」
ひさびさに満たされた自らの『衝動』に、吉良も満足げな笑みを浮かべながら、自身の新しい『彼女』に頬ずりするのだった…

<続く>
2023/08/27(日) 20:20:12.16ID:???
別に正義でも怒りでも何でも無い趣味なんだろうけど、正直このカップル爆殺はちょっとスカッとした
2023/08/27(日) 20:22:52.08ID:???
本当に吉良は人を殺さなきゃ生きてけないヤツなんだな…
2023/08/27(日) 21:04:12.13ID:???
なんつーかこういう「消えても問題ないクズ」を狙って殺してる感はある
2023/08/28(月) 06:32:37.85ID:???
これ早人からしたら超絶ホラーだよな…
パパの姿してるヤツが他人を殺したくて仕方ないド変態で
そしてこれで何食わぬ顔して家ではパパとして振る舞ってママといちゃいちゃしてるという
2023/08/28(月) 16:39:14.81ID:???
吉良の何が一番アレっていうと、自分の殺人衝動もそうだけど
その殺人衝動を誰かに言いたくて言いたくて仕方ないっていう承認欲求モンスターなとこにある気がしてきた
自分は平穏無事に生きていたいんだけど、ホントは俺様おめーら凡人とは出来が違うんだぜわかってる?みたいなかんじのマウント取りたくて
殺人の瞬間でなくて殺す前の色々語りたい時の方がテンション上がってる感あるわ
854奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/08/28(月) 19:06:18.44ID:xYJ62p5Y
 第410話
 ずっとおまえを撮っていた!     KILL・A

久しぶりに自らの殺人衝動を解消し、晴れやかな気分で新しい彼女、美那子の家を後にする吉良
背広の内ポケットには新しい『彼女』の手首を納め
川尻宅に帰るまでの少しの間、彼女との帰路につこうとするが…
ふと、マンション廊下の部分(2〜3階部分)から、走る子供の姿を見つける吉良
その子供が『早人』であることに気付き、吉良も何でこんなところに、と疑問の声を漏らすが
走る早人の手にはビデオカメラのようなものを持っていたことに気付く…!

「ドア…… 鍵は閉めていなかった 『早人』………あいつ……… "まさか"な……」
懐の『彼女』を消しつつ、吉良も僅かにその表情を強張らせるのだった・・・

日も落ちかけた夕暮れ時、川尻宅に帰って来た吉良…『浩作』は早人の部屋を調べていた所
部屋の中にはビデオカメラは見つけられず… 以前から浩作も早人の行動には不審なものを感じており
『自分の息子』があそこで何をしていたのか、浩作も確信を得る必要がある…

その頃早人は、お風呂の温かいお湯につかりながら、父でない存在の確信にその身を震わせていた
震えながらも早人は落ち着いて考えを整理するよう自分に言い聞かせつつ…
風呂桶の中には『吉良の殺人現場』を納めたビデオテープが隠されていた

(このビデオテープを誰かに見せるべきだろうか?
 ―――ママはだめだ! ママはあいつを信じ切っている 警察に見せるべきか?
 『人間がフッ飛んで消滅したんだ…』 信じるかな?トリック撮影と思われないだろうか?
 それよりも"あいつ"は『人間じゃあない』… あんなヤツを警察が捕まえられるんだろうか?
 いや…!あいつを捕まえられる者なんてこの世に存在するんだろうか? どうする?
 そのうちきっとぼくとママは殺される どうすりゃあいいんだ!?)

―――そこへふとお風呂のドアが開く、顔を上げると姿を見せたのは父…いや、父に化けた殺人鬼!
その殺人鬼は、『息子』に向けてお風呂一緒に入ってもいいか、と冷たい眼差しを向けてそう持ち掛ける・・・!
855奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/08/28(月) 19:06:47.48ID:xYJ62p5Y
早人ももう上がるから、と逃げるように浴槽から出ようとするが
『父』はそんな息子に親子なんだからいいじゃないか、と壁に手をかけて逃がそうとしない…!
早人もとっさに風呂桶の中身が見えないように隠しながら、一体何をしに来たのかとその表情を強張らせるが…

「……… すまないが早人…桶から手を放してくれないか? 湯をくんで体を洗いたいんだ」

だが桶に隠したテープの存在を知ってか知らずか、そう願う父には早人も面食らってしまう
荒い息をつきながらその身を微かに震わせる早人は…ぼくが背中を洗い流してあげる、と持ち掛ける事でテープの存在を誤魔化そうとする
―――が、それをいい考えとしつつも、まずは早人の背中からだとする浩作 先に入っていたのは早人だし
そう返され早人も思わず驚きの声が出ながらも、とっさに桶からテープを取り出し、父の見えないように自分の体で辛うじて隠す…

こうして恐怖の背中洗いが始まり・・・お肌のふれあいの最中、父は息子に向けて声をかける
だいぶ汗をかいている様子の息子の背中に、のぼせたのかと聞く父、息子もうなずくが…

「じゃあッ!ふるえているのはなぜだ!?
 のぼせたのなら…… "ふるえているのはおかしいんじゃあないか"?」
その指摘に、早人もさらなる恐怖に震えながらもその歯を食いしばり、辛うじてテープをその身で隠しつつ
パパの手がくすぐったい、自分が『くすぐったがり屋』なのは昔から知ってるでしょ、と返すことでその指摘を誤魔化す事に成功、するが・・・
だが次の父の指摘には、早人もその表情を凍りつかせることとなる―――

「ところで今思い出したんだが 今日の夕方仕事の用事で家と逆方向の定禅寺の方へ行ったんだが
 おまえを見かけたよ ビデオカメラを持って! 何をしていたんだねッ!?」
そう声を上げて早人の両腕を押さえる浩作 
思わず悲鳴を上げる早人の怯えた表情から、早人が自分の殺人を見ていたことを確信する…!

(何て事だ… せっかく平穏にこの家になじむと思ってたのに………今年はヒドイ目にばかり逢う…なんて年だ…
 この小僧を『殺す』のは目立つ事で非常にまずい事だ…
 しかしあれを見られた以上やらざるを得ない! 『始末』しなくてはいけない!)

その決心と共に吉良はキラークイーンを展開、早人の髪の毛を一本『爆弾』に変える
これを軽く爆破してやれば、はた目には風呂で滑って頭をぶつけ、不幸にも当たり所が悪く死亡…と装えるだろう
そしてキラークイーンが爆弾のスイッチを―――

「まさかぼくも殺すのかい?ビデオで撮っているのに!今だって撮っているのに……」
いれる寸前!早人の言葉にキラークイーンの指が止まる! 
風呂場を見渡すと、巧妙にお風呂の天井部分の飾り置きスペースにビデオカメラが向けられていたのだ!
856奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/08/28(月) 19:07:06.63ID:xYJ62p5Y
「ずっとおまえを撮っていた… クツのサイズもサインも練習しているところも撮ったよ!
 テープは他にもある! 屋根裏の『猫のような草』も撮ったよッ!同じような仲間が他にもいるのかい?
 家の中にはテープはない…けどぼくしか知らない所にある! でもぼくに何かがあったら誰かが"あそこ"を見つけるだろうね…!!
 ぼくに手を出すな―――ッ いいなッ!!」
「何だとォー 小僧!きさまわたしを脅すのかッ!」
「ママにも手を出させないッ!」

吉良に向けてそう声を上げながら、石鹸の泡で巧妙にビデオテープを足上に置いて隠す早人
何の力も持たないちっぽけな少年の勇気は、殺人鬼を退けることが出来るか!?

<続く>
2023/08/28(月) 22:04:11.11ID:???
久々に満たされて舞い上がるのもわかるけど、吉良ってけっこーウカツだよな…w
2023/08/29(火) 02:55:05.72ID:???
ハヤト、この状況でここまで準備して啖呵切るのは凄いけど、死んじゃいそう
2023/08/29(火) 08:29:23.15ID:???
さすがに子供が犠牲になると言うのは、色々キツイが可能性としてはありうるのが怖いな
殺す時は味方でも子供でも容赦なく殺すのがジョジョのイメージだし
2023/08/29(火) 20:15:07.53ID:???
*プロフィール・オブ・吉良吉影/川尻浩作

〇吉良 吉影(現在 川尻浩作の(顔と指紋)社会的証明を持つ

・生年月日 1966年1月30日
・血液型 A型  ・出身地 S市、杜王町  ・利き腕 右
・学歴 D学院大文学部卒  ・属する宗教団体 なし
・性格
 誰に対しても物腰柔らかな態度で警戒心を与えない そして高い知能と才能を持っている
 にもかかわらず自分の能力以下の職務につき 他の社員はどんどん出世していくのに
 彼はそんな事はどうでもよいと考えている 目立たず 平穏な人生を送るのが彼の願い

・趣味 1975年から自分の切った爪を集め 長さを測っていた(現在はやれない)
・好きな映画 『日の名残り』  ・好きなファッション 『ジャンフランコ・フェレ』
・女性への態度
 別に好みのタイプはなく 女性からはけっこうモテる
 しかしデートの最中いつも「早く帰りたいな」と考えている 指に毛が生えている女性は嫌い

・殺人の特徴
 彼は4〜5年の周期で爪のはげしくのびる時期に自分の欲望をコントロールできなくなる事を知っている
 犯行の最中 彼は女性との会話を好み 名前や趣味などを問いただすが
 女性が自分勝手な言を言うのは大嫌い 彼女の 手 を家に持ち帰って遊んだり
 大便のあと オシリをふいてもらったりすると幸せな気持ちになれる

・スタンド 『キラークイーン』
 自分から攻撃する事は好まないが 自分の正体を追ってくる者は絶対に殺す
2023/08/29(火) 20:15:25.80ID:???
 第411話
 背中を見られたくない!

*扉絵は4部の人物たちの相関係図 複雑なのでここではメイン人物だけ紹介

〇仗助にかかわる人たち
・東方 仗助(クレイジー・ダイヤモンド)
 いう事がコロコロ変わるが・・・ 頼もしい奴

・空条 承太郎(スタープラチナ)
 スタンドの強さは史上No1 冷静な男

・ジョセフ・ジョースター
 昔の戦士 今はやる時ゃやるよ

・虹村 億奏(ザ・ハンド)
 欲望に弱いがナイスなおにいちゃん

・岸部 露伴(ヘブンズ・ドアー)
 自己中心的な天才漫画家

・広瀬 康一(エコーズACT1 ACT3)
 誠実でみんなから好かれる 特に悪者から好かれる


 ↓ さがしてる!
2023/08/29(火) 20:15:45.12ID:???
 ↑ 殺すッ!

〇殺人鬼とその関係者
・吉良 吉影(キラークイーン)
 現在 川尻浩作

・写真のおやじ(幽霊)
 写真のまま動けるぞ

・矢
 スタンド能力を引き出すアイテム
 この「矢」を使う者は「刺された者」を仲間にできる

・猫草(ストレイ・キャット)
 ウニャン

・川尻 早人(普通の少年)
 メカ好きの暗いヤツ

・川尻 しのぶ(普通の人)
 最近夫の事が好き


〇再起不能
・片桐 安十郎(アクア・ネックレス)
 岩となって生きている

・鋼太一 豊大(スーパー・フライ)
 外に出たくない

・エニグマの少年(エニグマ)
 本にされて町立図書館にいる
2023/08/29(火) 20:16:15.19ID:???
今日も露伴が吉良の手掛かりを求めて、駅で撮った写真をチェックしていた所(おうちは修繕中
するとなにか、気になる点が見つかった様子で現像したての写真をまじまじと見据える露伴
写真に写されていたのは、柱の陰で何者かにビデオカメラを向ける子供――― 川尻早人の姿であった
まるで"自分と同じように"、誰かを尾行して探っているかのような子供に、いったい何をしているのかと疑問の声が出る露伴
・・・流石にこれだけでは写真に移るサラリーマンの一人、川尻浩作に向けられたものだとは露伴も気づく術はないが
虫眼鏡を使ってその子供をチェックしていると、ランドセルに子供の名前が書かれており…

「こうやって虫眼鏡で見てると 仗助のやつとサイコロゲームをした事を思い出してムカッ腹が立つな
 ぼくが探すのは…『吉良吉影』が化けている会社員だが… 『川尻早人』…か………
 こいつ…何か気になるな…この小僧」

すると不意に、家の呼び鈴が聞こえてくる 窓から玄関を見てみるが訪れた人物に覚えはなく…
ひとまず写真のチェックを中断、その対応へと向かうことにするが
これにより写真に収められた子供の関係者、『川尻浩作』の存在を見落としてしまうのだった―――

とりあえず玄関で来客の対応、どうやらこの間の火事の件での修繕見積もりの業者さんの様です
露伴も確かに会う約束していたと思い出し、とりあえず念のため身分証を求める露伴
業者の乙<きのと>さんが懐に手を入れた―――瞬間!露伴が『ヘブンズドアー』を発動!!

「いきなりですまないが 少々用心深くなっていてね…
 初対面の人間はまず正体を確認してから家に入れる事にしてるんだ 読ましてもらうよ 何々…
 1970年生まれで… 一級建築士 「乙 雅三」…」
[やったっ―――! 仕事だ稼ぐぞ 岸部露伴はカネ持ってそーだから稼げるぞ。
 キゲントッテ値段チョッピリ ボ ッ たくれたらいいな。] シロートアイテハツカレルゼ

彼の顔に書かれた記述に、「敵」ではないことを確認した露伴 だがふと気になる記述が目に止まる
[わたしは人に背中を見られるの嫌いだ。
 他人に背中を見られたくない ブツブツやキズがあるわけでも 入れ墨がしてるわけでもないけど
 他人に背中を見られるのが絶対いやだ! 彼女はできない どうしよう!?]

…ページを読み進める露伴だが、その背中に関する記述以降は白紙
とりあえず露伴もそれに関してはそれ以上は気にせず
念のため彼のページには「攻撃できない」との命令を書きつつ、ヘブンズドアーを解除
と言う訳で家の修繕に関しての打ち合わせをするべく、乙さんを家に入れようとする露伴だが
・・・なぜか乙さん、玄関の柱のそばに立ったままで動かない…?
2023/08/29(火) 20:16:43.71ID:???
「どうかしたかい? 焼けたのは庭側の部屋なんだ… 中へ入らなきゃ打ち合わせができないよ」
「いえどーぞどーぞ 後からついて行きます」

すると乙さん、露伴が玄関を離れると素早い動きで背中を玄関側の壁へと移ち
開いたドアにズルズルと背中をくっつけて露伴についてくる…!?
家内に入りドアを閉めると、どーぞお先にと露伴に先行を促す乙さん
・・・ふと、鏡から乙さんの背中が見え、露伴もその背中をのぞき込もうとすると
乙さんも寸前で気づき、鏡から離れると背中を決して壁から放そうとしないように動き回る

「……… 好奇心で尋ねるんだが… 「背中」…どうかしたのかい?」
「いえ!お気になさらずに 壁を背にしてると安心なだけでして
 どーぞどーぞ お先に!どーぞ!どーぞ!」

(……… 「背中を見られたくない」って「服を脱いだ背中」じゃあなく
 ゴルゴ13のように全く背後を他人に見られるのがイヤって事かァ?
 この男…ぼくの家に来る途中もああやって来たのか?)
明らかにちょっと異常なまでの背中を見られるのを嫌う乙さんの姿には露伴もちょっと白い目
まあ敵じゃないしどうでもいい事、としつつ・・・

と言う訳で火事の跡の点検 なのだがかなり被害は甚大なようで
ドアだけでも80万 格式ある様式のデザインにイギリスの建材も使っており、少なくとも2千万は下らない!
その凄まじい額には露伴も思わず、建て直した方がマシなんじゃないかとの声が出てしまう
こんな目にあうのも仗助のせい、とまた仗助への恨みを募らせる露伴であった、が・・・
ふと手持ちのファイルからペンが一つ落ちると…乙さんは、床に這いずる形で落ちたペンを拾い上げる…!?

「好奇心から尋ねたいんだが 他人に背中みられると…どうなるんだい?」
「さあ…? 見せた事ありませんから」

流石にその明らかに異常な姿には、露伴もちょっと困惑の汗を滲ませつつ
だんだん彼の背中への興味が、ふつふつと湧いてくる露伴なのであった

<続く>
2023/08/29(火) 20:56:46.30ID:???
ええ…前回の引きからこれは予想外だが、ハヤトどうなったんだよ!?
2023/08/29(火) 21:21:37.50ID:???
この人こんなんでどーやって露伴家まできたんだろ・・・w
2023/08/29(火) 21:48:59.64ID:???
これも矢の導きによるスタンド使いなんだろうけど、なんかもう矢さんびっくり人間博覧会が見たいだけなんじゃないかという気がしてきた
2023/08/29(火) 23:10:56.15ID:???
鉄塔マンみたいに矢に刺さる前から変な人パターンもあるにはあるからなー
取りあえずなんやかんやで背中をみちゃうのは間違いないが、その後でこの人がどう動くかだな
ゴルゴの例を出してる辺り、背中を見られた相手に対してオートでの攻撃をしかけるタイプ、てのは想像に難くないが
2023/08/30(水) 19:38:47.67ID:???
 第412話
 おんぶして!

決して背中を見せようとしない建築業者、乙さん
その姿には露伴も困惑が浮かぶが、乙さんもニッコリ笑顔で返す
・・・とりあえず修繕の件は了解した露伴、見積もり2千万での立て直しをお願いしつつ
彼の背中には、ふつふつと興味が湧いてくる露伴……

(こいつの「背中」………むりやり見てやったらどうなるんだろう?
 怒りまくるかな?それとも泣き出すかな? 好奇心がそそられてくるなあ
『ヘブンズ・ドアー』でこいつに「背中を見せろ」と命令する事もできるが
 それじゃあ「見てやった」という意味が無くなるしなあ…)

そこで露伴、彼の背中を見る策として今度はワザとらしく消しゴムを乙さんの背中へと落とす
そして露伴がその消しゴムを自分で拾おうと乙さんの背後へと回り込もうとするが
乙さんはそれよりも早く、ブリッジ状態で消しゴム咥え 
ブリッジ体制のままのホラーな動きでシャカシャカと階段へ向かう…!

「さっ!どーぞどーぞおかまいなく わたしをまたいでお先に二階へどーぞ…はいケシゴム」
そのまま乙さんは頭が下で足を上にしたままでのブリッジ体制で二階へと上がってくる・・・

(み・・・見たい! 刺激される…好奇心がツンツン刺激される…
 どうしても見てやりたくなるじゃあないか! 何かないかなあ見てやる方法が……だましてでも… ハッ!!)
「そうだ……!!」

そんなイケナイ気持ちが湧き上がってくる露伴、そのための手口として猛烈な背中のかゆみを装う
どーにかこの爪一つ分とどかない背中のかゆみを解消すべく、乙さんにたすけを求める露伴
乙さんも目を丸くしつつ、慎重に壁から離れて露伴へと近づくと―――
カーペットで隠された二階の焼け跡の穴に足を取られてしまう!?

「あはは!?やっちゃいましたねっ!あぶないなあ〜〜〜っ
 気を付けなくっちゃあねッ!二階の床 火事で焼けてるって………言いましたよねェーッ」

そして焼け穴にはまって身動きの取れなくなった乙さんの背中を、遠慮なくのぞき込む露伴
なのだが・・・その背中は特に何の変哲もない、不審な点などないりっぱな背中 なのだが――― 
自身の背中を見られた乙さんは、口からよだれを溢れ出させて絶望に表情を歪ませる…!?

「お・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・
 終わりだよ…わたしはもう……… 終わったんだ…… 
 何かわからないが「他人」に見られたら もう「終わり」って恐怖だけがあるんだよ―――ッ」
2023/08/30(水) 19:39:06.33ID:???
そんな絶望の叫びと共に、すがるように露伴の胸倉を掴み上げる乙さんには露伴も困惑
これには露伴もさすがに、申し訳なさげに乙さんに謝るが…… 次の瞬間!
乙さんの背中が突然、扉が開くように裂けてしまう!? 

そのまま背中から血を溢れ出させて力なく倒れて事切れる乙さん
まさか彼の背中にスタンドが取りついていたのか…!露伴も周囲を警戒しながら
おそらく彼は自分を攻撃するために取りつかれた被害者 そのため『ヘブンズ・ドアー』でも読み取れなかったのだ・・・

【おんぶして・・・・・・・・・】
―――その瞬間!露伴の背中から声が聞こえてくる!?
ふり返るが誰の姿もなく…だがその声に『敵スタンド』の存在を確信する露伴

【おんぶして ねっ! おんぶして・・・】
そしてさらに、露伴の背中を掴み上げ、声をかける謎の敵スタンド・・・
露伴も背後の存在に『ヘブンズ・ドアー』での攻撃を仕掛けようとするが 背後から一瞬で露伴の背中に移る!
ならば今度は全力ダッシュ、二階の階段から飛び降りて距離を放そうとするが それでもその敵スタンドは『露伴の背中』から決して離れない…!!

「ま……… まさかッ!ぼくの背中に! 取り憑いたのかッ!
 設計士の背中からぼくの背中に! 設計士の背中を見たから乗り移ったのかッ!」
【写真焼いて・・・・・・ねっ・・・ 写真焼いて】「何イッ!!」

さらに背中のスタンドの言葉に思わず声を上げる露伴
まさかその写真とは、吉良に繋がる『川尻浩作』の写真の事なのか…!!

<続く>
2023/08/30(水) 20:06:46.41ID:???
コイツ今まで出てきた中でトップクラスの外れスタンドやろ
背中見られたらスタンド使いの方が死ぬって最悪すぎる
2023/08/30(水) 21:23:58.01ID:???
露伴先生にはこの言葉を送ろう
「触らぬ神に祟りなし」
873マロン名無しさん
垢版 |
2023/08/30(水) 21:49:59.61ID:uvBmfYIH
>>871
ホリィさんのスタンドより外れだろ
2023/08/31(木) 10:25:15.13ID:???
写真親父もコレが発現したとき「こんなんどうやって使えばええねん」てなったと思う
むしろここまでのダイレクトアタックが決まったのが奇跡的すぎるw
2023/08/31(木) 18:53:45.01ID:???
自爆特攻しかできないスタンドだけど今までで一番矢の導き効いてそう
死なないで能力目覚めてるのはともかく、味方になってくれると言いつつ敵に回ったり中立になったり
矢の導きどーも適当な感じだったが、スタンド使いは敵でも味方でもないだけでスタンドは完全に写真の親父の味方っぽい
2023/08/31(木) 19:43:33.90ID:???
 第413話
 写真を焼こう!

露伴の背中に取りついた謎のスタンドは、露伴に写真を焼くことを求めるように、背中から露伴の耳元へと囁く
その言葉に露伴も、自分の撮っている写真に『吉良吉影』に繋がるものがあり、それを消すのがこいつの目的と見つつ
露伴は三度、ヘブンズ・ドアーを展開!今度こそ背中のスタンドを捕まえることに成功!!
そして即座に背中のスタンドに対し一撃をブチ込み、相手のページを開い―――
その瞬間!背中に取りついた敵スタンドと一緒に、露伴の顔面までページが開かれてしまう!?

【ぼく… 乙雅三が「矢」で背中を射ぬかれて生まれたスタンド 『チープ・トリック』
 でも今…ぼくの「本体」は岸部露伴…! "あなたに移ったんです"
 わかる? 取り憑いたって事はあなたの「エネルギー」で動いているんだよね……!!
 "あなたが 今の" ぼくの「本体」なんです! ………わかる?ね?
 つまりあなたは自分に『スタンド攻撃』してるんですよ! 自分の『スタンド』はきかないんでしょう!? わかる?ね?】

チープ・トリックが言うには彼の本体、乙さんは自分を生み出したが自分を操作する『スタンド使い』には慣れなかった
いわば『スーパー・フライ』同様の独り歩きしているスタンド
乙さんには背中からの囁き声が『背中を見せてはいけない』という恐怖として実感していたのだ…

やむなく露伴もヘブンズ・ドアーのページ化を解除、チープ・トリックと共に露伴の顔面も元に戻る
苦々しい表情を浮かべながら背中のチープ・トリックを振り落とそうと家の外まで出るも、どうやっても背中から離れてくれない
彼から解放されるのは簡単、『誰かに背中を見せればいい』のだ …ただし、それが意味するものは・・・
そこへ牛乳配達のお兄さんが通りかかり、露伴先生に気さくに声をかけるが とっさに露伴も壁を背にして背中を隠し
いまもなお背中から囁きかけるチープトリックに、露伴も忌々し気に表情を歪めるのだった

ひとまず露伴は誰かに助けを求めるべく、電話帳を開く 
その背後から助けを呼ぶなんてやめよう、と囁く声を無理やりに塞ぎつつ
露伴が頼ったのは康一くん 露伴邸を訪れた康一くんはポケーっとした顔でのっそり玄関から顔を出すと
部屋の端でその身をちぢこませる露伴が、康一くんを出迎える
実は電話では詳細は聞いておらず、ただならぬ様子の露伴には康一くんも驚いた様子が浮かび…
露伴が『敵』に攻撃されている、と知り康一くんもあたりを見渡すがその姿はなく

「そっちじゃあない! 『背中』なんだ…ぼくの背中に取り憑いている」
「・・・・・・・・・・ 背中!?」
2023/08/31(木) 19:44:19.60ID:???
露伴の言葉に康一くんもその背中をのぞき込もうと首を伸ばすが、露伴も背中を見せないよう壁を背にして逃げつつ
そんな露伴の姿には康一くんも困惑 さらに背中を見せてほしいという康一くんの言葉を拒否する露伴には康一くんもわけわかんない様子

「………? えと…… 見せてもらわないとどこにどんな「スタンド」がいるかもわかりませんが……」
「「背中」を見せるとぼくを殺して君に乗り移る… でもいるんだッ!『背中』にいるんだよッ!」
【早く焼いて ね! 写真焼こう】
「ほらッ!しゃべってるぞッ!こいつだよッ康一くんッ!」

なんだが露伴の言葉に、背中をのぞき込もうと康一くんが首を伸ばそうとすると露伴も必死で背中を見せないように逃げてしまう
そんな露伴の様子には康一くんも、さては自分をからかうために呼んだんじゃないかなんて考えも出てしまう 普段も康一くんからかってるし
だが今回は本気という事を示すためにも、家に残ってる死体を確認する事に

「さァ ぼくをまたいで先に行ってくれ(ズルズル
 どーぞどーぞ 先に行ってくれ」(シャカシャカ
で、さっき乙さんがやったように露伴もブリッジ状態で背中を見せないように階段上っていくと
そこで見たものに、表情を強張らせる康一くん… そこに乙さんの死体が・・・いない!?
あるのは彼が開けた床穴のみ…そこで露伴はその床穴の中にあった存在に気づく
それは手のひらサイズまで縮んでしまった、干からびた乙さんの死体…!!

「み…見ろッ!康一くん…こいつだッ! こいつが乙雅三なんだ……
 ヤツが「背中」から飛び出した時にきっと精気を吸い取られたんで干からびたんだ……
 かっての首刈族の干し首のように」

なんだが康一くん、その死体をよくできた作り物だと思いきってて相手にしませんでした
そして無情にも露伴の助けの声に応えることなく、家を後にしてしまう康一くん…

【だから助けなんて呼ぶなって言ったんだ… ねっ!!
 落ち込まないで……ねっ! ………こーゆーのってガックリくるけどさあ―――ッ】
「この岸部露伴……… こんな屈辱は初めてだ… 覚えてろ…きさま…… 覚えてろよ…」

<続く>
2023/08/31(木) 20:26:40.72ID:???
今回生み出された5人のスタンド使いの内
実に3人のファーストコンタクトの相手が露伴という
それもどいつもこいつも露伴が余計な好奇心出さなければ何も起こってなかったかもしれないという
吉良同様露伴もこの衝動は抑えられないんだろうな
結果的にこの露伴の好奇心の犠牲になってしまった形の乙雅三はお気の毒としか言いようがないが
2023/08/31(木) 20:36:58.70ID:???
日ごろの行いって大事っスねェ〜〜露伴先生〜〜〜(ニヤニヤ
的な仗助のにんまり笑顔がなぜか幻視されるw
2023/08/31(木) 22:28:54.05ID:???
ぶっちゃけた話、背中からいろいろ言われるのはうざったいものの
背中を見られないように板かなにかを背負っていればそれで封殺できないかコイツ(何)
2023/08/31(木) 22:39:45.65ID:???
そういや読み返したら >>654では露伴家700万の被害になってたのに
見積もり2000万と倍以上もボッテルあたり、乙さんも割とインガオホーなのかもしれない
2023/09/01(金) 18:15:35.77ID:???
>>881
まあ燃えた物の金額だけ単純に計算すれば700万で
それプラス修繕の工賃諸々含めての見積もりなんだろうけど
それを差し引いても結構ボッてる
2023/09/01(金) 19:24:00.30ID:???
 第414話
 絶対に焼くものか!

康一くんが露伴家を後にし、再びチープ・トリックと二人きりとなる露伴
写真焼いての囁き攻撃も再開されるが、露伴もそれに対抗するために耳栓付けてばんそうこうで厳重に封をする

「これでどーだ… いくらでもしつこくしゃべれ……!
『チープ・トリック』…おまえの能力はほとんどしゃべるだけ…
 ぼくの『ヘブンズ・ドアー』より「パワー」のないおまえに
 このばんそうこうの強力な粘着力をはがして 耳栓をぬく力はないだろう?はがしてみろ そらやってみろ!」

露伴の言う通り、チープ・トリックの貧弱貧弱ゥなパワーでは耳栓を剥がすことはできないようで
耳を引っ張りながらの囁き攻撃に、露骨にすっとぼけて返す露伴
…そして同時に、手持ちの写真から『吉良吉影』に繋がるものがあることを確信する 
どの人物か、までは掴めないが手掛かりの近くまで来ている…それを見つけるまでは絶対に焼くわけにはいかない…!
だがチープ・トリックに取り憑かれたことの疲労とストレスからか、写真を調べながら意識がまどろみ始める露伴・・・
このままこいつとの闘いが長引くのはまずい…敵は自分がつかれて参るのを待ち構えているはずだが……

・・・それからチープ・トリックは、完全にうたたねを始めてしまった露伴の隙を突き、傍にあった電話へと手を伸ばし―――
家の呼び鈴が鳴ると共に、ピザやら寿司やら中華やらの出前や消防団員などいろんな人たちが家に上がってくる
だが耳栓をしながら眠りについている露伴は、家に上がった彼らの存在に気づいておらず
チープ・トリックも家に上がる宅配の皆さんと、それに気づかぬ露伴にほくそえみながら宅配の人らを露伴のいる部屋へと呼び込む
そして彼らがゆっくり開けるドアの隙間から、露伴の『背中』が覗かれ―――

寸前!ドアが椅子の脚部分に当たりその振動でとっさに目を開いた露伴がギリギリで振り返る!!
あと少しでも気づくのが遅ければ…露伴も思わず背筋を凍らせてしまう…

【チイッ!おしいッ!
 あんたを殺してからこいつらの誰かに乗り移って 写真焼かせようと思ったのにッ!】
(あ…あぶないッ! 眠ってしまったのかッ!なんて事しやがるんだ!!
 だめだ…このままこの家にひとりでいるのはまずい… 長びくといずれやられる…いずれ疲労でまいっちまう……
 もうこいつは人にバカにされるとか言ってられないぞッ!
『空条 承太郎』だ… 彼とは親しくないが『承太郎のスタープラチナ』なら「時を止められる」からきっとなんとかしてくれる!
 なんとかして『空条承太郎』のいる『杜王グランドホテル』まで "行くしかない"ッ!)

こうして露伴は、承太郎に助けを求めるべく、人通りも多い中での外に出て
街路樹や塀でどうにかその背中を隠し、家の窓や物影にも警戒しつつ、少しずつながらも前に進んでいく
その背中からは行けっこない、ぜったいに無理と囁きかけるチープ・トリック
…そして露伴の行く手を阻むのは、背中を隠すものが何もない交差点…!!
2023/09/01(金) 19:24:11.43ID:???
しかし露伴、この交差点を超える方法はすでに考えてある
自分の家を訪れた乙さんも、同じように交差点を渡ってきたはず それを考えればいいのだ

「それは これだッ!」
その手段とは、道行く通行人の背中へとピッタリ張り付き、歩き方の呼吸を合わせて渡るというもの!!
ちょっと別の意味で道行く人の視線が気になるが、これで問題なく交差点を超えることが出来る―――が…

【ああ…行けるね…岸部露伴 しかし忘れているぞ…
「乙雅三」が渡ってる時は……… ぼくがじゃましなかった事をなあ―――ッ】
チープ・トリックは背中越しにその通行人へと罵声を浴びせ、露伴の背中へと振り向かせようとする!
・・・の、だが その罵声に通行人のお兄さんも声を荒げながらも、ふり返ろうとしない…!?

「忘れているのはおまえの方だぜ『チープ・トリック』
 乙雅三には"いなかった"! 『ヘブンズ・ドアー』はいなかったッ!」

そう!すでに露伴は彼のページに[うしろをふり向けない]と書き込んでいたのだ!
チープ・トリックの妨害も乗り越え、承太郎の元へのさらなる前進に成功する露伴であった

<続く>
2023/09/01(金) 19:27:10.79ID:???
次スレも近いのでいったん連絡

https://bbs.animanch.com/board/2335242/
次回からこちらのあにまん掲示板様の場をお借りして始めようと思っていますが
それに関して色々、向こうで始める際の問題点とかいろいろ有りそうなので
始める前に相談スレを立てて意見を募集してみます 宜しければご意見よろしくお願いしますね(ぺこり
2023/09/01(金) 20:54:28.38ID:???
いくら何でも(消防はともかく)宅配は勝手に家の中あがらんやろ
2023/09/02(土) 04:24:25.04ID:???
そういやスタンドの「声」はパンピーにも届くんだな
チープトリックがこういう能力だからってのもあるかもしれんが
2023/09/02(土) 06:18:33.75ID:???
背中ぶち抜かれた直後に仗助が背中治したらこいつどーなんだろ
2023/09/02(土) 09:24:11.73ID:???
業者の死にざまを見るに、魂そのもの?もチープトリックがもってくからクレDでもどうしようもなさそう
2023/09/02(土) 10:16:20.53ID:???
ところで
虹村父に移したあとその背中見たら
虹村父は死ねるのか?
猫草に見せたら猫草に憑くのか?
2023/09/02(土) 11:03:29.24ID:???
時を止めるよりキラークイーンとかザ・ハンドの方がどうにかできるかな
2023/09/02(土) 18:25:20.17ID:???
 第415話
 離すものか!

露伴の気転により、無事に交差点を超えることに成功
グランドホテルまではあと二キロほど この手を使えばたとえ交差点でも恐るるに足らず
一方露伴の背中の壁にされながら、[後ろをふり向けない]通行人のお兄さんも困惑の様子が浮かび
同時に背中に取り憑いたチープ・トリックも、この危機を乗り越えた露伴にはどこか苦々しい様子で
そんな背中のチープ・トリックに、露伴は鋭い眼差しで告げる

「覚悟しとけよ きさま」
「な…!? 何だとォ〜」 その言葉に通行人のお兄さんが自分のこと言われてると誤認されてたが
【いいや!絶対行けっこないね… ポコチンまで干からびさせて死ぬのはおまえだッ!】
「せいぜいほざくんだな おまえの能力は「しゃべるだけ」! それは封じられたんだ」

背中から聞こえる言い争いに、男も困惑に目を見開きながら声を荒げて叫ぶが
すでに交差点を超え、男の背中を離れた露伴 困惑しながらキョロキョロあたりを見渡すのでした

その後露伴は住宅街を慎重に進む、しばらくでかい交差点はなさそうだが…
ふと、こっちを見つめる野良犬に気付き…そこへチープ・トリックが問いかける

【ねえ あんたの『ヘブンズ・ドアー』って 「動物」に対しても「能力」を発揮できるの?】
「………(こっち見つめる犬から離れつつ
 ああ……知能がある動物ならな…… 人間より簡単に「本」にできる
 人間みたいに複雑な精神じゃあないだろうからな」
【じゃあ背中を動物に見られたらぼくも動物の背中に乗り移れるってわけか! 人間より簡単に ねっ】

笑みを浮かべるような様子でそう語るチープ・トリックには露伴も僅かに表情を強張らせるが…
するとさらに家の塀に乗っかるのらねこがこっち睨んでる 横の野良犬にもちらりと視線を向けつつ

「確かに………こいつらにも気を付けなくっちゃあな
 猫って嫌いだよなあ〜〜〜っ ガン飛ばすからなあ〜〜〜っ」

そして露伴が塀ののらねこを払いのけようとするが ねこ背後の木の上にはさらに大量ののらねこたちがいる!?
さらに野良犬背後の車の下からも、大勢の野良犬たちが這い出てきて、露伴は完全にねこと犬に囲まれてしまう…!!
2023/09/02(土) 18:25:44.21ID:???
「何ィ〜!! まっ…まさかッ!」
【こいつらの誰かがおまえの背中をチラッと見ればいいんだね―――ッ
 ぼくの「能力」はね…『"しゃべるだけ"』… でもねっ…
 あんたが動物を簡単に「本」にできるなら ぼくだって『"会話"』できるのは人間だけじゃあないんだぜ…

『すでに封じられた』だと? バカ言うなよ岸部露伴…… ぼくがこいつらを呼びよせたんだッ!
 おまえを憎んでるぜーッ おまえが犬と猫を殺すのが好きなヤツだと今教えたからな―――ッ】

そしてねこと犬たちが一斉に露伴へと襲い掛かる! 
露伴もヘブンズ・ドアーで対抗しようとするが、数が多すぎる とても手が回らない…!
そしてその群れに背中がのぞき込まれようと――― 寸前!その野良犬の一匹が何かの力で押しつぶされる!?

【動物ニャア罪ハネーヨー ダカラミンナドッカニ消エナ…オラ!】
そう、寸前で露伴を救ったのは康一くんのエコーズACT3!
なんでも康一くん、さっきの露伴とのやり取りではからかわれているだけと思っていたようだが
何か気になって戻ってみたところ、外に出ても様子のおかしい露伴の姿を康一くんも目撃しており
その姿から、露伴の言うように彼の背中にいる『敵スタンド』の存在を確信
・・・寸前のところで康一くんに命を救われ、露伴も思わず感動の涙がにじむ

「君のそういうところなんだよ ぼくが君を尊敬するのは…
 からかわれていると思うのは無理もない でもそれでも戻って確かめに来てくれた…やっぱり君は親友だった」
「『背中』ですね……… 『背中』にいる敵をとりのぞけばいいんですね?」

そしてエコーズACT3・FREEZEの重くする攻撃が露伴背中のチープ・トリックへと叩き込まれる!!
チープ・トリックもその重さに耐えきれず露伴の背中から引き離され―――
いや、チープ・トリックの張り付いた露伴の背中まで引き裂かれていく!?

【甘いんじゃあねーか…離れねーんだよッ!
 ぼくは「パワー」で背中に引っ付いているんじゃあない……『能力』でひっついているんだ
 ぼくを無理に離そうとする事は 露伴 おまえの背中も破壊する事なんだ!】

<続く>
2023/09/02(土) 19:35:34.60ID:???
メタ的には読者への説明なんだろうけど、これわざわざ露伴に教えなければ知らずに猫に背中見られて殺せたのでは
アヌビス神もそうだが、意思を持ったスタンドはドジっ子になる感
2023/09/02(土) 20:49:43.56ID:???
まー勝ちを確信したところでベラベラ饒舌になっちゃうのは割とジョジョあるある感…w
2023/09/03(日) 18:36:49.65ID:???
 第416話
 魂を連れ去る者!

露伴の背中に張り付いた敵スタンドへ攻撃を仕掛けたはずが
露伴自身にもダメージが通っているかの様子に康一くんも困惑が浮かぶ
露伴の背中に張り付いた敵、チープ・トリックは物理的な力では引きはがすことは不可能
このままでは露伴自身の背中ごと、引き裂かれてしまう…!

露伴の背中から溢れる血とアスファルトに陥没していく両足に、康一くんも慌ててACT3FREEZEを解除
背中の傷はかなり深く、荒い息をつきながら露伴の体はその場に力なくずり落ちる…

「ろっ 露伴先生! だっ!だっ!………」
【だいじょうぶなわけねーだろッ!広瀬康一! おまえのせいだよねこのダメージはッ!】「!」

act3の力でも引きはがすことが出来なかったチープ・トリック
承太郎の所へ行ってもムダ、自分を剥がす事は露伴の背中そのものを引きはがすことを意味しているのだ…!
あとは露伴が力尽きるのを待っているだけでいい… 疲労とダメージで倒れるのが先か、精神的に壊れるのが先か
なんであろうと、どんな最強のスタンドだろうが貧弱な自分を倒すことはできない…!
あざ笑うチープ・トリックの高笑いが露伴の背中から響く…

「背中にいる『スタンド』ッ!いったいどんなッ!
 ぼっ…ぼくはどうすれば……!?」
「フフ…『どんな?』 フフ 見たい…のかい? フフ・・・ フフフ 見たい?」

―――その瞬間、突如瞳孔を見開き、口端からよだれを垂らしながら康一くんへと振り返る露伴
まさかチープ・トリックに取り憑かれたストレスが限界を超え、発狂してしまったのか…!?

「どんな『スタンド』か? へへ・・・・・・ ぼくの背中・・・・・・フヘヘ 見たいのかい?
 フフフ・・・・・・いいよ・・・・・・フッ 見せて・・・・・・・・・あげるよ ウフハ・・・・・・」

そのまま露伴は狂気の形相で、康一くんへチープ・トリックの張り付いた背中を見せつけてしまう・・・
2023/09/03(日) 18:37:11.71ID:???
―――だが、露伴は最初からこの状況をすべて計算済み 承太郎の元へ向かっていたというのは単なるブラフ
初めからチープ・トリックの打倒のために『この場所』へと向かっていたという露伴
さっきの笑いは、ついにここへ来れた事の勝利の笑みだとする露伴・・・

【ブツブツ言っちゃって…… (しかしついに露伴はやっつけたな)
 よしッ!康一に背中を見せたなッ! 次は広瀬康一に『転憑依』するッ!】

そんな露伴の言葉を発狂した者の声とあざ笑いながら、康一くんへと移るべく振り返るチープトリック
・・・そう、チープ・トリックは振り返った 『この場所で』・・・康一くんも露伴の真の狙いに気付く

「『チープ・トリック』……この場所でおまえは『"ふり向いた"』
 もっとももしここがどこかわかっていて "ふり向くまいとしても"
 おまえはその「自分の能力」ゆえ 康一くんの方を絶対に"ふり向かざるをえないけどな"」

そう、『この場所』 犬のウンチを踏んづけた赤いポストのT字路…!!
ここは『決してふり返ってはいけない小道』!そしてふり返ったチープ・トリックの眼前に 闇の中から無数の腕が伸びる!!!

「確かにどんな『スタンド』だろうがおまえを取りのぞこうとすればおまえはぼくにダメージを返す!
 しかし "おまえだけを"つかめる者はいたな…‥ ふり返ってしまった者だけをひっぱっていく者がーっ
 おまえの魂だけを連れ去る者が……!!」
【うおおおっ 離せッ! ねっ!放せッ! どこへひっぱって行く気だァーッ ねっ!】
「『あの世』だよ 『天国』とか『地獄』とかはあるのかどーかは知らんが念のため "描いといてやる"よ」

腕たちに連れ去られる寸前、露伴はヘブンズ・ドアーでチープ・トリックの額に[地獄に行く]と書き込み
チープ・トリックの悲鳴もろとも、ここではない別の場所へと連れ去られるのだった

こうして無事、チープ・トリックの呪縛から解放された露伴が安堵のため息を漏らす
しかしこの場所に来るのを狙っていたとは康一くんもぜんぜん気づかなかった
ここに気付いた時には康一くんもひどい目にあってたので心臓止まりそうでした
・・・すると幽霊小道を抜けた二人の前に、鈴美と飼い犬のアーノルドが顔を出す
どうやら露伴、写真のファイルもいっしょに持って来ていたようで…
その中の一枚、柱に隠れた早人に丸を付けた写真に鈴美が興味を示した様子で問いかける

「ああそいつか………別にどうって事ないよ
 コソコソしてる風なんでちょっと興味持っただけさ」
「でもこの「川尻早人」って名前 こっちの男と姓が同じね 二人の関係は?」

そう言って鈴美は『川尻浩作』の顔写真を示す 彼が『吉良吉影』であることは一同もまだ知らないが
ついに一行は、吉良吉影へとつながる道筋へとたどり着く―――!


 To Be Continued
←―――――――――・・・
2023/09/03(日) 19:41:42.53ID:???
この対策は予想外だった
しかし早人は既に死んでそうだけど、死んでたら死んでたで調査対象か
いよいよ決戦が近いかな
2023/09/03(日) 20:11:29.00ID:???
スタンドも問答無用でつかまえられんのこの腕
まじでもうここまで来ると呪いとか超常現象だなこの小道、スタンドがあくまで人間の力でしかない代物な以上、人間を越えた存在にはどうしようもないってことか
2023/09/03(日) 20:57:50.83ID:???
露伴センセイがこれを機に
街に潜む怪異をマンガ取材の名目で色々見てきたりとか始めたら面白そう、アウターゾーンver露伴って感じで
2023/09/03(日) 23:59:03.02ID:???
杜王町の行方不明者80人って、吉良に殺された分だけじゃなくて
こういうホラースポットに呑まれて帰ってこれなかった人も結構いそうだよな…
境目がここだけとは限らんし、スーパーフライの鉄塔みたいなのも少なくなさそう
2023/09/04(月) 12:14:50.13ID:???
正直露伴なら貞子くらいのバケモン程度は涼しい顔で対応できそうな信頼感はある
2023/09/04(月) 18:02:14.82ID:???
結局、弓矢でハッキリ味方になってたの六人中二人だけやんけ(エニグマとチープトリック)
噴上はあくまで自分の重症を治すための罠はりでしかないし
鋼田一は親父からの命で直々に相対していたが心折れちゃったし
ミキタカはそもそも刺さらんかったし
ネコ草に至っては吉良への攻撃をしかけるし
まずそもそも慶兆の矢で射たれた音石が裏切ってるしな
正直なとこ弓矢に射られたものはその仲間になるってのは信用度低いと思う
2023/09/04(月) 20:45:08.69ID:???
 第417話
 新しい能力!

[岸部露伴が 『チープ・トリックの背中に取り憑く攻撃』を受けたのとは……
 時間的に前後したことになるが…]

夜の住宅街、川尻家にて早人を呼ぶ声が聞こえてくる
住宅街を飛ぶ写真のおやじは、その異変に気付いた様子で川尻家へと忍び込み…

すると川尻家では、早人が長風呂しすぎと叱る声をあげるしのぶだが
風呂場から顔を見せたのは、どこか表情を強張らせた様子の浩作 早人の姿は風呂場にはない様子だが…

「あ…あなた……… おフロ入ってるのてっきり「早人」かと思っちゃった……
 だって見てよ〜〜〜! 「早人」ったら自分の服 廊下まで吹っ飛ばすように脱ぎっ放しなのよ!
 あなたと違って何度言ってもだらしないヤツだわ! そしてまた返事もしないわ…
 どーせまたヘッドホンしながらマンガでも読んでるってところね」

するとしのぶ、浩作の指から血が出てるのに気づき 
どこかで怪我でもしたのか、戸棚から絆創膏を取り出そうとするが
―――戸棚を開けようとするしのぶに対し、浩作は強引にその戸棚を押さえ込む!?
浩作はちょっとドアに挟んで指を切っただけだとしながら、戸棚の間に割って入るが・・・

・・・その戸棚の中には、顔面から血を溢れ出させて倒れる早人の死体があった……!!

しのぶから目を反らす、憔悴した様子の浩作に気付くが 
なんでもない、と誤魔化しつつ…しのぶにはお茶を入れてほしい、とする浩作
そんな夫にしのぶもニコリと笑顔で返しつつ、ひとまず浩作の元を離れるのだった
・・・浩作が一人になると、早人を隠した戸棚を睨みながら自らの爪を血が出るほどに嚙み続けながら
早人を殺した時の事が、浩作―――『吉良』の脳裏に思い返される…
2023/09/04(月) 20:46:36.75ID:???
―――――(回想)―――――

「もしぼくに何かあったらおまえの事は絶対にバレるんだからな!
 ぼくやママに手を出すなッ! これは取引じゃない………
 おまえは従わなくっちゃあいけない………いいな!」

パパの姿をした殺人鬼、吉良に対しそう言い放ちながら、風呂場から逃げ出そうとする早人だが

「甘いぞッ! このわたしがそんな事をッ 許すと思うかッ!」
早人の後頭部をキラークイーンが掴み、その頭部を爆破する……!!

―――――(回想終わり)―――――
 

『おまえともあろう者が 早人を始末するなんて…バカな事をしたな!』

そこへ写真のおやじ、吉良の父も浩作の正体に気付いた様子でそう声をかける
浩作・・・吉良も自らの爪を噛みながら、どうするかは今考えていると返すが…
だがもう吉良に打てる手はない… 早人の死因を転んで頭をぶつけたように見せつける形で破壊したのだが
警察や医者は誤魔化せるだろうが… 岸部露伴も、早人の事を調べ始めたのだという
まだ『川尻浩作』の正体までは分かっていないが、明日にでも奴らはこの家に乗り込んでくるだろう……

『今…「早人」を始末したのはタイミングが悪かった…
 もう終わりじゃ……… もうこの家にいるのはまずい…』
「だまって………いてくれ(ガリガリガリガリ) 今 考えている…」(ガリガリガリガリ)
それでもなお、ありもしない解決策を求めながら自らの爪を噛み続ける吉良の姿に、吉良父も涙が溢れ出る・・・
2023/09/04(月) 20:46:56.11ID:???
『人間は誰でもこの世の思い通りにならない事がある事を幼い時に学習する………
 ほしいオモチャを飼ってもら寝飼ったり ほめてほしい時に誰も頭を撫でてくれないといったようにな………
 吉影……… おまえはそんなどうしようもない時 決してわめいたりする子供ではなかったが
 爪をよく噛む子じゃった……… 今のようにな……

 かわいそうに〜〜〜 絶望した時…… おまえは血が出るほど爪を噛む……
 おまえは今 とても『絶望』しているのだね………』

もはや彼らから逃れるには、杜王町から逃げるしかない…今ならまだ追ってくる前に逃げられるハズだが
父の言葉に、吉良は爪から血を溢れ出させながら激昂の形相で振り返る…!

「このわたしが杜王町から逃れるだと―――ッ!
 このわたしを追ってくる者を気にして背後におびえたり
 穏やかでも安心もできない人生をおくるのはまっぴらだという事はよく知ってるだろうッ!
 この町は決して出ないぞッ!」

―――その瞬間、写真のおやじを掴む吉良の腕に 何かが食い込む
その腕に突き刺さったのは、写真のおやじが持っていた『スタンド使いを生み出す矢』!?
そしてその矢はひとりでに、吉良の体の奥深くまで飲み込まれ…さらに肩から飛び出した矢じりが吉良の首筋に突き刺さる!!

『「矢」が勝手にッ! わ…わしは何もしとらんぞッ! 「矢」に触れてもおらんッ!
 や…「矢」が勝手に… ふ…再び吉影に……!!』
2023/09/04(月) 20:47:14.32ID:???
・・・夜が明け、朝日が昇った杜王町
しのぶが早人を起こしに部屋へあがると…
そこには吉良に殺されたはずの早人が、窓の外を眺めていた……

「昨日はよく眠れなかった………
 "あいつに" あいつの殺人をぼくが目撃した事がバレた…… こ…これから…どうする?」
母が部屋を出ると、その手には吉良の殺人の証拠を納めたビデオテープを手にしながら、そう思案する早人…

そして浩作…吉良もまた、矢の新たな力に目覚めた事でその雰囲気を一変させる
余裕の笑みを浮かべた様子で、家の階段をゆっくり降りる吉良…
はたして死んだはずの早人の身に何が起こったのか
そして新たに目覚めた『キラークイーン』の『新しい能力』とはいったい・・・

<続く>
2023/09/04(月) 21:16:12.10ID:???
スタンド使いに矢が刺さるパターンが描かれたことでますます宇宙人が謎になったが、どういうこと?
早人死んでたじゃん?蘇生はどんな能力でも無理なはずでは?
仮に蘇生でも吉良のご機嫌がわからん、早人のビデオテープは?どうなってんだよ
2023/09/04(月) 21:44:14.72ID:???
鈴美姉ちゃんみたいに幽霊になってるとか?
早人の姿は当たり前のように見えてるけど、本当はもう死んでるんだけど…そこでキラークイーンの新しい能力が関わってることは間違いない

例えば三部ラスボスDIOが「時を止める」能力だったから、多分四部ラスボス吉良も何かしら時間に干渉する能力な可能性もあるかも
早人を殺した時の時間を爆破させて、早人の「死」を無かったことに…つまり「真実を爆破する」力とか?ちょっとうまく説明できないけど
ヘブンズドアーでページ化した時、死んでいるって事実…「死」を無理矢理黒塗り「◼◼◼」にして真実そのものを上書き隠しって具合?もちろん黒塗りの下は「死」の事実が隠れてるから無理矢理隠したことによる無理が段々早人にも出てきたりもあるかも
2023/09/04(月) 22:32:24.72ID:???
>>909
しかしビデオテープ処分してないのが謎
殺人趣味以外は平穏な人生がモットーのこいつが証拠も消さずに不敵な笑みを浮かべてるとかありえん…
過去改変なら早人に殺人がバレてる事実を改変するだろうに早人の記憶もそのまま
新しい能力がわからんとなんとも言えないが、矢の導き今度は良い仕事したって事かねえ
2023/09/05(火) 06:00:28.74ID:???
爪かんでるとこの傷跡、「か つ」ってなってるなよく見ると
やっぱこいつ、平穏望むとか言っておきながら
自分が一番上、自分が負ける、逃げるなんて許せないってプライドのかたまりだってのがよくわかる
2023/09/05(火) 08:08:04.62ID:???
>>910
あー、早人殺したんならテープにも当然気づいてるよな
その上でテープも放置している以上、早人がなにをしようがもう問題ないって事だろうかね
・・・こーゆー余裕ぶっこいてるところが間違いなく吉良の穴だからそのままでいてほしいw
そのよゆーが逆転満塁ホームランの布石だと思うしw
2023/09/05(火) 08:14:43.20ID:???
スタンド使いに矢か
なんかいったん決めたルールやいったんできた枠を逸脱するのが好きな作者だな
914マロン名無しさん
垢版 |
2023/09/05(火) 16:09:50.91ID:nHvrIDRB
鈴美ちゃんはスタンドで触れるから、最後は露伴ちゃんと幽霊!スタンド!ガチンコ交合を味わってもらいたい。
嫌がったら、ヘヴンズドアで鈴美はヘヴンズドアに欲情する!って書き込めば完璧。
2023/09/05(火) 19:52:51.36ID:???
新しい朝を迎え、上機嫌な鼻歌交じりに身だしなみを整える『浩作』
そんな息子の様子に困惑が浮かぶのは、天井部分に潜む写真のおやじ
昨夜は『キラークイーン』の『第三の能力』を身につけた、との話だったが
だが今日にも露伴や承太郎、街のスタンド使い達が早人の事を調べに来るはずだというのに
まるで焦りを見せる様子もない浩作、一体そのヨユーの態度はなんなのか…


  第418話
  絶対の自信!


7時55分、テレビのニュースは本番始まってるのに気づいてないアナウンサーが映ってたがそれはさておき
家の電話が鳴り響き、コーヒー淹れてる最中のしのぶは早人に電話出るよう声を上げるが
早人の方は上機嫌で身支度をする父…『吉良』の姿に、昨日から何かが変わった事を感じ、その姿に釘付けとなっていた

そんな早人にはしのぶも慌ただしく声を荒げながら、コーヒー片手に電話へとかけ出そうとするが
足を滑らせてコーヒーカップを落としてしまい、大事にしていた皿が割れてしまいしのぶも悲鳴が出てしまう

「おまえのせいだわ! どうしておまえはいつもあたしの事無視するのよッ!
 いいわよ!おまえは母親なんかジャマくさいってわけねッ!勝手にするがいいわよ!」
そんな早人にはしのぶも涙目で𠮟りつけるが、そんなしのぶを浩作が笑顔でなだめる

「まあまあ 朝からケンカはやめようなあー 割れたんならまた買ってあげるよ
 無口な年ごろってだけなんだよなあ早人は…
 家族なんだ… みんな仲良くしなくっちゃあなあ〜〜〜 仲よくねェ〜〜〜」

・・・どこか不気味な笑みを見せつけながら、わざとらしくそう告げる『父』の姿には
早人も苦々しい表情が浮かんでしまう ちなみに電話は浩作が対応、ただの間違い電話だった模様

「それじゃあ仕事に出かけるか 「お出かけ」の…キスをしてもいいかな?」
妻の手を取りながら、その頬に行ってきますのキスを交わす浩作 
その姿に早人も目を見開き、しのぶも夫の突然のキスに顔を赤らめ、二人そろって固まってしまうのだった

「〜〜〜♪ 〜♪」
『「ノン気」と言うより吉影………!! 妙に「ハイ」になっておる!!
 「自信」のせいか!?新しい『キラークイーン』の「能力」!! そんなに「自信」があるというのか!?』

・・・浩作が鼻歌交じりに家を出ると、早人も恐る恐る玄関を開けあたりを見渡す
周囲には浩作の姿はなく、安堵の声を漏らした―――瞬間 ドアの陰に立っていた浩作が声をかけ
早人の通学帽子を、その頭に押し付けるように被せる そんな父に早人も表情を強張らせる……
2023/09/05(火) 19:53:14.76ID:???
「スガスガしい気分になったり 絶望に落ち込んだり… 
 このところいろんな事が起こるんで気分の波の差が激しいよ…
 でもこれからは「安心した気分」で生活できることになったよ
 夕べ…君に追いつめられたおかげで『成長』できたんでね 
 いや…夕べの君には実に強い意思を感じたよ この吉良吉影を逆に脅迫するとはね………」

浩作・・・いや、『吉良吉影』と共に歩く早人 彼が名乗ったその名には早人も戸惑いが浮かぶ
自分の正体を明かしたという事は、やはり自分を殺す気か…だが吉良はそれを笑顔で否定
自分の力は『成長』した 早人が"どこで誰に何をしようが自分は「無敵」になった"のだと語る
それにもし殺す気なら、昨日とっくに"始末していた"とする吉良… 
そんな吉良に早人も表情が凍り付く中、ひとまずは会社のために早人と別れる吉良であった・・・

(『無敵』…今…あいつ『無敵』って言った つ…つまり やっぱりあいつの他にも
 同じような「能力」を持つ者がいるって事だな… で…でもいったいあの不気味な自身は…?
『無敵』になったって ほかにも「能力」を手に入れたって事なのか?
 どうする? ……ぼくはいったいどうすればいいんだ?)

吉良のその不気味な自身に、どうすればいいのか思い悩む早人… そこへ早人へと声をかける人物の姿
車から降りて声をかけたのは岸部露伴 彼は駅で父の隠し撮りをしている『早人の写真』を見せ、これに関する詳細を問う
その写真を見た早人は目を見開き、すぐにその場を逃げ出そうとするが 
露伴も逃げ出す早人の肩を掴むと共に、『ヘブンズ・ドアー』が早人の体をページ化し身動きを取れなくさせる
露伴もめんどくさく質問するよりはこの方が手っ取り早いとしつつ、早人のページを読み進めようとするが・・・
 

 【 警 告 】
  これより先は 読んではいけない


「ああ〜〜〜?? いきなり何だ…?これだ?
『ヘブンズ・ドアー』が「本」にして読むのは "この少年が記憶しているウソいつわりのない"『人生の体験』
『警告』? "いったい何なんだ"? 『警告』ってのがこいつの『体験』した事なのか?

早人のページを開いて早々、初めて見るその警告文のようなものに露伴も困惑気味な声が洩れ出てしまう
はたしてその警告が意味する物とは…? 戸惑いながらもその警告文から先を読み進めようとすると―――
2023/09/05(火) 19:53:30.19ID:???
 ↓ ズボンのチャックを開けたオヤジが通った。

 ↓ クシャミをした。 ちくしょーと言った。

 ↓ 女の人がクスクス笑った


まるでわけのわからない文章の羅列にますます困惑する露伴だが…
すると露伴の後ろから おっさんのくしゃみの声と「ちくしょー」と愚痴る声が聞こえる
そんな姿に横を通るOL二人がクスクスと笑っており、露伴の横を通り過ぎたおっさんのズボンはチャックが全開
「い…いったい この小僧ッ!?」

 ↓ 雨が降った。

ページを読み進めた直後、雨が降り始める
まるで予知能力を持っているかのような早人のページに戸惑う露伴 いったいこの力の正体は…!?

<続く>
2023/09/05(火) 20:35:07.18ID:???
よくわかんないけど露伴死にそうって言うか、矢の導きさん露伴に対してだけ殺意高すぎませんか…
2023/09/05(火) 20:41:04.38ID:???
これマジでどうなってんだ・・・早人もスタンドに目覚めた?その力が予知能力として表れてる?
でもそれだけなら吉良のヨユーの理由がわからんし、何かわからんがまじで次回が怖い
2023/09/05(火) 21:50:18.57ID:???
しょうじきなとこ早人はスタンド関係ない一般人のままでいてほしい
2023/09/06(水) 06:14:52.08ID:???
今回でしのぶちゃんとの本当の愛に目覚めて改心するのは完全に消えたな
後はしのぶが吉良のホントの顔に気づくかどうか
2023/09/06(水) 06:31:52.05ID:???
あとづけや設定変更は多く
計画的に話を作るのには向いてない作者だが
なにげに吉良パートはマメに少しずつ話進めてるな

4部のスタイルは作者が現代の街の日常に近いホラーをやりたかったからだろうけど
となるとホラーの核心となる敵側はじっくり描きたくなって当然っちゃ当然か
作者にとって1部ディオでも及ばないような裏主人公みたいな存在になってる
2023/09/06(水) 19:35:45.58ID:???
 第419話
 ついに見つけたぞ!

吉良吉影の手掛かりを探すため、川尻早人のページを読み解く露伴
だが早人のページに書かれていたのは、未来の出来事…
その出来事が起こる前から、早人のページにはその事が書かれていたのだ

 ↓ 雨が降った。

 ↓ 8時27分 雷がペプシの上に落ちた

露伴が辺りを見渡すと、雑居ビルの屋上、ペプシの看板に雷が落ちる!
いったいこの予知能力のようなものは何なのか… まさかこの子供もスタンド使いなのか…?
ヘブンズ・ドアーのページを読み進めれば、その答えも描かれているだろうが…

「しかしあくまで『ヘブンズ・ドアー』が読むものは「予知」や「予言」といった能力ではなく
 こいつが実際に『"見たり聞いたりした事"』なのだ………
 "なぜ"これから起こる事を『体験』しているのだ? 『スタンド能力』にしてはそこがおかしい」

そこへ早人のページを読み進める露伴の手が、ある一文の見出しに止まる


 パパを 殺し       パパはパパじゃあない
[パパの名は キラ・ヨシカゲだ] どうする?

 殺人鬼だ          [能力]
    正体を見てしまった  定禅寺のマンションで
[能力]人間じゃあない能力  男と女をバクハツさせて消した。


「『キ』・『ラ』……!!」
―――そう!ついにたどり着いた!! 街に潜む殺人鬼、吉良吉影の存在に!
露伴もついに見つけた真実に声を上げながら、さらにページを読み進める、が……
2023/09/06(水) 19:36:06.18ID:???
 ↓ 岸部ロハンも殺された。

 ↓ 成長したキラに殺された。

 ↓[カチリ]
【キラークイーン 『第3の爆弾』
 BITE THE DUST<負けて死ね>】

その瞬間!早人のページの隙間から現れたのは、吉良のスタンド『キラークイーン』!?
だが露伴も即座に反応、ヘブンズ・ドアーの拳を振るうが…その拳はキラークイーンの体をすり抜け命中しない!

【すでに岸部露伴 おまえの『瞳』の中に入っている! 見えているのは"それだ"ッ!
『キラークイーン』第3の爆弾のスイッチもすでに! 『作動』しているッ!】
そしてそのキラークイーンは露伴の瞳の億の奥へと進んでいき

―――――キラークイーンの放つ爆発に、露伴の背中が爆ぜる

自身の背中を爆発され、降り注ぐ雨の中、目を見開きながらよろめく露伴・・・

「……… そ…そういえば…8時30分に… 康一くんたちと………ここで落ち合う…約束………だった…
 ついに『吉良吉影』の正体を見つけたんだ… 康一くんが来るんだ………教えなくては」

よろめく足取りで、うわごとのようにつぶやく露伴… 
そんな彼にキラークイーンは『第3の爆弾』の詳細をこう語る

【『キラークイーン第3の能力』それは早人に仕掛けた「爆弾」………わたしを追って来る者全てを消し飛ばすために作動する
 わたしの正体を探ろうと『早人』に近付く者には全て作動する
 早人がわたしの正体を言葉でしゃべっても『作動』するし わたしの事を文章で書いてもその場で『作動』する

 "そしてここからが" 真の『キラークイーン 第3の能力』なのだッ!】

「ついに………ついに…見つけたんだ……… 『吉良吉影』は川尻浩作だ
 ぼくの『ヘブンズ・ドアー』が見つけたんだ… お…教えなくては……… 康一くんに………」
そして露伴は、交差点の向こう側に承太郎と康一くんの姿を見つけながらも
二人を目の前にして、露伴の全身がその爆発に吹き飛ばされていく―――!!


「康一く―――――――んッ!」
その断末魔の叫びと共に、意識を取り戻した早人の目の前で露伴の体が爆発する…!!
2023/09/06(水) 19:36:43.94ID:???
       あ ああっ あああ〜っ」

その瞬間、目の前の光景に悲鳴を上げる早人が―――布団から飛び起きた
青ざめ、息を切らせながら困惑気味にあたりを見渡す早人… 時計を見ると7時30分
さっきのは、夢だったのか・・・? 戸惑いながらも布団から起きると母が起こしに来た
・・・その母、しのぶの起こしに来た時の言葉に、何か違和感を感じとる早人… 
下に降りると、その疑念はさらに強まる事となる―――

食卓に並んでいたのは、朝に割れたはずのしのぶが大事にしていたお皿とカップ
さらにテレビには咳き込みながら本番始まってるのに気づいたアナウンサーの姿
そしてその瞬間、家の電話が鳴り響き その電話に対し、しのぶが早人に電話出るよう声を上げる

(ゆ 夢じゃあない… さっき見たのは『夢』じゃあない…
 お……同じ朝だ……… ま…また繰り返している… 今日の『朝』がまたくり返している…!!)

<続く>
2023/09/06(水) 19:51:18.14ID:???
時間系の能力っぽくはあるが、これ早人がどう動くか次第か…
この時間軸上で誰かが死ぬかして気がついた丈助が決戦突入かね
ヤバそうなのは一緒だと無敵の承太郎、既に一回死んだ露伴か…
2023/09/06(水) 19:53:17.41ID:???
なんかよくわからん能力だな
つまりキラークイーンが誰か仕留めたらセーブポイントまで戻ってくる力?
だとしたらわざわざ戻って来る意味がよ―分からんし、その辺は次回待ちかな
2023/09/06(水) 21:08:17.44ID:???
未来が書かれたページに露伴が殺された、と書かれた以上
露伴の死は既に今回の新しい朝で確定してしまった、早人が何をしようが露伴の死は決定と言うことだろうか
例えば早人が露伴と出会わん場合でも、吉良が露伴の存在に気付き爆弾の先制攻撃で爆死する、と言う具合に
もう早人がどう動いても露伴は死に向かってるって感じかねえ
2023/09/07(木) 06:06:25.33ID:???
正解を引き当てただけに単独行動が命取りになっちゃったな、露伴先生…
2023/09/07(木) 08:33:40.02ID:???
つまり早人は自分から吉良の正体を伝えるアクションを起こすことなく
川尻浩作が吉良であることを仗助なり露伴なりに気づいてもらえるようにしなきゃいかんってこと?
難易度たけーなおい
2023/09/07(木) 09:06:52.20ID:???
>>927
おそらく、まず先に「早人を死なせてしまったら絶望的にピンチ」というのがあって
それで追い詰められて発動した能力だから
早人の死をなかったことにするために「時間を戻る」という要素が入らざるをえなかった

あとは作中の事情じゃなく作者の嗜好として
身近なホラー的不思議的演出として「ヘブンズドアーで見るとなぜか未来のことまで体験済み」
という状況がかなり面白い見せ方だったというのもあると思う
一方的に相手の情報を得ることができる絶対的有利さのはずが
「この先読むな」など露伴自身の能力の理解をこえたことが書いてあったり
未来のことが当たったり、最後は自分の死まで書いてあったりという
一方的有利が覆ってしまう崩し方はおいしい

落雷など時刻を特徴付ける印象的な事件を交えてることから
今後何ループかを繰り返していく中で
吉良側のメリットとしては自分を探る者を露伴以外にもあぶりだし消す
露伴側のメリットとしては何度か死んでもループが発動してるなら死もなかったことになる
あとは吉良もコントロールできない自動ループ発動自体のオンオフをどうするかか

このホラー・サスペンス状況の主人公はもう完全に早人だな
932奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/09/07(木) 19:55:07.41ID:Twb7c3Ry
 第420話
 運命を変えるんだ!

(さっき見たのは『夢じゃあない』… 『キラ・ヨシカゲ』……
 確かに聞いた…あいつの名前は『キラ・ヨシカゲ』)

露伴が殺された時から時間は逆行し、同じ朝を繰り返されている
これがどういう事なのかはわからないが、早人の胸には一つの確信があった
この現象は間違いなく、キラの言う『無敵の能力』によるもの…! それを自分の中に仕掛けたのだ…!

するとしのぶが慌ただしくコーヒーを手に食卓へと駆け込もうとするが
その姿に早人も今朝の出来事を思い出し、転倒するしのぶが落とした茶瓶をナイスキャッチ
・・・その姿に身支度を整えていた『浩作』も、違和感を感じたように振り返る

「まるで「落っことす」ってわかってるみたいにナイスキャッチだったけど……
 早人!聞こえてるなら返事ぐらいしてよ!」
「………」 ムッ!

・・・転んだしのぶの姿から、早人は『くりかえされる朝』を認識しているのは自分だけだと気づく―――いや

「"まるで「落っことす」ってわかってるみないに"……… フフ
 どうやら誰かを『ブッ飛ばして』戻ってきたようだな………早人…ン?」
そう、笑みを向けて早人へと語り掛ける父…『キラヨシカゲ』
だがキラが言うには、自分自身にも早人が何をして戻って来たかの把握はできていないとの事

彼の第三の能力『キラークイーン バイツァ・ダスト』は自動的に彼を守るための力
キラの正体を、早人を通して探ろうとする者を爆破すると共に『今日の朝へと戻ってくる』能力なのだ…!
…早人もキラの問いに、自分は誰にも"しゃべっていない"と返すが…
その事がキラに犠牲になった者…『岸部露伴』の事を把握されてしまう

「おまえにしゃべる気がなくとも相手がわたしの事を探ろうとおまえに質問しただけでも
『バイツァ・ダスト』はわたしを守ろうと作動する…そしておまえはそいつを爆破して戻ってくる!
 岸部露伴におまえが会ったという「事実」さえも消して来たッ! それが『キラークイーン バイツァ・ダスト』
 おまえは誰にもしゃべれないッ! おまえを探れる者は誰もいないッ!」
933奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/09/07(木) 19:55:41.71ID:Twb7c3Ry
そうしてキラは、息子があのジャマな露伴をブッ飛ばしてくれたことを笑顔で褒め
『今日も』大切な家族の幸せを守るためのお仕事の前に
しのぶの頬におでかけのキスとしようと、しのぶの手を取る 
その姿に早人はこぶしを握り締めながら、いいようのない感情の炎が早人の中でメラメラと燃え上がり―――

その瞬間!部屋に甲高い音が響く 気づけば早人がそのキスを阻止するように高級カップと皿を落としていたのだ
そんな息子にはしのぶも涙目で嘆く声を漏らし、吉良も少々その顔を険しくさせた様子で…
玄関を出る前に、吉良の冷たく刺さるような眼差しが、早人を見据えていた……

 ママ……、あいつは『人間』 じゃあないんだ
 ぼくがあいつの事を誰かにしゃべればその人を吹っ飛ばして『朝』が繰り返される………
 で… でもこのままあいつに"されるがまま"なんて ダメだ…
 このままあいつの自由にさせておいたらいずれ… 今じゃあなくてもいずれぼくとママは殺される……
 なんとか…… なんとかしなくては…

この状況下に早人も何か、打開策を見出したいが
そこで早人は玄関のところでキラが待ち伏せしていたことを思い出し
ここはキラに見つからないよう、窓から家を出る早人は
キラと同じ『能力を持つ者』の存在…『岸部露伴』の元へと向かうのだった
露伴はもうほとんどキラの正体に迫っていたし
おそらくは露伴のようなものから逃れるためにキラは川尻浩作に成り代わっていたのだと見る

(露伴には他にも仲間がいるに違いないッ! 『岸部露伴』をなんとかしなくてはッ!
 ぼくやママを救えて"あいつ"を倒せるのは岸部露伴のような『能力を持つ者』だけなんだ!!)

―――そして早人の通学路にて、彼を待つ露伴の姿があった 現在8時24分手前
早人も露伴の姿を物陰で確認 だが自分が露伴と出会えば彼は爆発にふっ飛んで死ぬ運命
そしてまた『同じ朝』へと戻る事になる この状況を解決するには、露伴に会わずに露伴にキラの事を伝えるしかない
"「運命」を変えるために"……!そう、決意しようとした瞬間――― 早人の顔面は露伴と出会ってないにもかかわらずページ化!?
934奇妙な粗筋書き
垢版 |
2023/09/07(木) 19:55:55.18ID:Twb7c3Ry
「な…何だ―――ッ!? こっ…これは『前の朝』で『露伴にされた能力』ッ!
 露伴から隠れているのにッ! 露伴はぼくを見てもいないのにッ!」
「一度起こった「運命」の結果は変わらないんだよ 早人」

ページ化した自らの顔面に困惑する早人に、帽子を頭に押し付けながらそう返すのは、いつの間にか早人に追いついたキラ…!
そして前回の朝と同じく、降り注ぐ雨の中 キラは笑みを浮かべながら早人に向け、自らの無敵の力を解説

「おまえはさっきのウェッジウッドのポットを自分の意志で割ったと思っているようだが…それは違う……
『前の朝』に割れたものは必ず"割れる事"になっていたのだ… なるべくして "なる"! それが「運命」というものなのだ!
 おまえが『前の朝』 『本』にされたのなら必ず『本』になるッ!

 だから『キラークイーン バイツァ・ダスト』は無敵なのだッ!
 わたしの「正体」"だけ"を消して時は元どおりになる!
 これから『露伴』のやつが爆死するところも見学してから会社へ行けるというわけだな!」

そして露伴が目の前で爆発していく様を、息子と一緒にゆうゆうと高みの見物と行くキラ…
この絶望的な状況、露伴を助ける手立てはあるのか…!?

<続く>
2023/09/07(木) 20:36:28.97ID:???
どうしろってんだよこれ…
つまり8時31分には絶対に露伴が死に、32分以降に丈助達に正体を明かせば巻き戻るが
その場合8時半までにどうにかして吉良を小学生の早人が殺さないと二人以上死ぬ
このまま露伴が死んで駆けつけた丈助達と戦闘になった場合露伴は死ぬ
早人が殺さないと露伴が死ぬが、最終決戦を早人にさせるわけ無いし
露伴の死亡はもう確定くさいんだけど…
2023/09/07(木) 22:12:48.06ID:???
なに早人、吉良の正体を誰かに話せばその人は死ぬ?
逆に考えるんだ、「自分」が話さずに吉良の正体を伝える方法を考えるんだよ

まじめに考えれば、バイツァ・ダストの発動はあくまでも早人自身の証言で発動するとするなら
早人の手から離れての手紙方式みたいな感じなら行けるか? 丁度吉良の悪行を納めたテープがあるし
吉良は慢心MAXでつけ入るスキは十分あるし、うまく能力の穴に付けこめることができれば…それでも露伴の生存は厳しそうだが
2023/09/08(金) 06:16:33.03ID:???
ここまでの確定した未来

@しのぶの食器類は絶対割れる

@早人はヘブンズドアーを食らう

@吉良は早人に近づき自分の正体を明かす

@露伴は爆死する

どっかに抜け道はあると思いたいが…ホント自分を追う相手に対してすさまじい程に突き刺さる力だ
2023/09/08(金) 19:16:00.17ID:???
 第421話
 仲間がいたんだ!

「『キラークイーン バイツァ・ダスト』の中では 一度起こった「運命」というものは必ず起こるッ!
 一度破壊されているものは必ず破壊されるッ!」

―――キラの言葉の通り、前回の朝と同様、露伴の背中は突然キラークイーンの爆発に爆ぜる…!
その絶望の光景に、早人も涙があふれ、その後ろではキラのご機嫌な鼻歌が奏でられる

「ンン〜〜〜〜〜♪♪ 『岸部露伴』か………見ろ……彼は今…
 自分が"なぜ"死んでいくのか"されも"気づいていない……
 フフフ…『もう「漫画」が描けないな…?』

そしてそのまま、早人の涙の悲鳴の中、露伴の体は爆発に飲み込まれていき―――
場面変わり、幽霊小道にて鈴美が空を見上げると新たな犠牲者の姿
空へと吹っ飛びボロボロに崩れていくその人物が、露伴だと気づき…
その姿に鈴美も声も出せず弱弱しく涙を浮かべながら震えるしかできず、それと共に空に悲しみの雨が降りそそぐ・・・

……雨と共に、早人の時計は8時31分を刻む 前回の朝と違い、露伴が消し飛んでも早人は朝の始まりに戻ることなく
バイツァ・ダストの力は早人が露伴と出会ったという『事実』さえも消し飛び、穏やかな朝は元どおりに過ぎていくのだ…

「『キラークイーン バイツァ・ダスト』をやぶれる者はいない!
 この私の正体の事を…おまえはしゃべれないのだからな……
『書いても』…あるいは相手が『質問しても』…自動的に相手は爆死する…………
 露伴の他にもこれから「何人か」…わたしの事をおまえに質問してくる者が来るはずだ
 そいつらもおまえは自動的にやっつけてくれるってわけだ! 「地雷」のようにな…フフフ
 でもま…『バイツァ・ダスト』はおまえに危害を加えるわけではないから………
 おまえは気にせず安心して楽しい少年時代を送ってくれよ…フフフ」

そうしてキラは早人のみごとな活躍に笑みを浮かべながら、今日の朝も会社へと向かい早人と別れる
一方で二度も、目の前で露伴が犠牲になった事に、後悔の涙が溢れ出る早人…

(ぼくの"せい"だ……ぼくに会ったために………岸部露伴は殺された…
 ぼくは"あいつ"を倒すために"何もできないのか"ッ!!)
2023/09/08(金) 19:16:22.89ID:???
…そんな失意の底に沈む早人に対し、なにやら一人の少年が早人に声をかけると
その少年、早人の顔にどこかで見おぼえがあるような反応を示す…?
だが早人もその少年の顔には覚えはない が…!彼が持っていたその写真に早人は目を見開く!
その写真、露伴が持っていたのと同じ、自分がキラを隠し撮りしている時のもの…!

「承太郎さーん! やっぱり待ち合わせの8時半すぎてました
 でもおかしいなあ 『露伴先生』どこ行っちゃったんだろう?
 車のドア開けっ放し…キーさしっ放し…『露伴先生』らしくないなあ〜〜〜っ」

少年の言葉から早人も気づく、間違いなく彼らが露伴の仲間、ここで露伴と待ち合わせしていたのだ
その理由は"ぼくから"キラ・ヨシカゲの事を『調べるため』…! その事実に青ざめる早人
彼らが自分を『川尻早人』だと気づき、パパの事を調べられたら彼らも一巻の終わり…
自分のことに気付く前にその場を逃げ出そうとする早人だったが
ふり向いて走ろうとした瞬間、その体が新たに現れた二人の高校生にぶつかってしまい
倒れそうな所に早人の腕をつかんで、転ぶのを防ぐリーゼントの高校生 彼も早人の写真を手にしている…!

そう、彼らこそがキラと相対する町のスタンド使い、仗助たち 続々と集まってきてしまった露伴の仲間たちに、早人も表情が凍り付く…
キラがどんどん仲間が来ると言っていたのはこう言う事だったのか… だが早人も彼らが話しているスキに再びその場を逃げ出そうとするが

「思い出した!! 待ちなよおまえ!!」
そこへ仗助が早人のランドセルを掴み逃亡を阻止! まさか気づかれた…!?
と思ったら落としてた帽子を返してくれただけでした ひとまず一安心、と思いきや―――

「あの顔の角度……… あの顔の角度なんだ…!確かにどこかで見たぞ………!!どこだっけなあ〜〜〜」
「でもこいつよー 写真の小僧に似てるよなあ―――っ」
「似てるじゃあない ランドセルの名前を見ろ……」

承太郎の言葉で、一同も気づく 目の前の少年が探していた『川尻早人』であることに…!
だがそれは同時に、彼らも露伴と同じく爆死する運命が待ち構えているという事・・・
目の前の早人にキラの事を問いただせば、この四人も確実に吹っ飛ばされてしまう…!!

(だ…だめだッ! ぼくに写真の事を聞いちゃあだめだッ! パパの事を質問しないで!
 あなた…たちまで あなたたちまで死んでしまったら……… 誰が"あいつを"『倒せる』んだッ!?)

早人の心の願いも空しく、承太郎は写真の件に関して早人への問いかける
はたして早人は彼らの問いかけを凌ぎ、仗助たちの運命を救うことができるのか…!?

<続く>
2023/09/08(金) 20:42:57.21ID:???
なんつーか今回で露伴はもう助けられないってのが確定しちゃった感じある…(´・ω・)
2023/09/09(土) 00:01:48.14ID:???
なんと嬉しくない全員集合
2023/09/09(土) 04:30:45.08ID:???
仮にここでバイツァダストが発動せずに吉良の正体が暴かれ倒されてしまったら露伴死亡確定だから仗助か誰かに発動して次のループで何とかする流れかな
いやまあ1時間そこそこのリミットで早人に何ができるかって話なわけだけれども
2023/09/09(土) 05:36:59.32ID:???
条太郎の観察眼がここに来てあだになるとは…
仗助組だけなら気付かん可能性もあっただけに、この場は気付いちゃったのが吉良の思うつぼなのが悔しい
2023/09/09(土) 06:14:59.58ID:???
マキバオーなんか1分半に3、4話掛けてるしヘーキヘーキ…
と思いたいが、荒木先生ストーリー上必要ならレギュラーキャラでも殺し躊躇わないからなあ
ジャンプらしく「実は生きていた」もやるけど、最近は金田一とかちゃんと殺す漫画が人気のご時世だしマジで露伴死にそう
2023/09/09(土) 19:57:29.32ID:???
 第422話
 質問しちゃだめだ!

早人の父、『川尻浩作』に関して問いかけようとする仗助たち
だが彼らにその質問を許せば、彼らも露伴と同じように死が待っている…
強引にでもその追及を逃れるべく、早人は急に鼻血でてきた、として逃げ出そうとするが
もちろん仗助たちもそう簡単に早人を解放はしない 鼻血出たならなら見せてみな、と引き留める仗助

・・・早人も僅かに険しい表情を浮かべながらも、覚悟を決め自分の顔面に腕時計を叩きつける
これでどうにか顔面から血を溢れ出させることに成功、早人も医務室に向かうとしてその場を後に…

「どーれ…鼻血なんて出てないぜ〜〜〜(ズキュン)
 医務室なんか行かなくてもいいよ ほーら出てないよ… ぜんぜん何でもねーだろォ?」
「!・・・ え!? !? え?」

―――が、早人の血は仗助のクレイジー・ダイヤモンドにより治される
困惑する早人をよそに、まずは仗助たちが自己紹介を交えつつ・・・

「おまえ ぶどうヶ丘校の小等部だろ? おれたちは高等部の一年だよ…同じ学校だしまだ遅刻はしねー
 ちょっとした質問なんだ 答えてくれてもいいだろ?」 「!!」
「この「写真」についてなんだ 何でもなけりゃあそれでいいんだからよ」

(な・・・・・・なんでも"ある"んだよ…質問しないで…!質問しちゃだめだっ!)
そう、写真の事を問い詰めようとする仗助たちに早人もその表情を強張らせ―――

「ここに写っているのは 君のお父s「だめだッ!それ以上言うなあーっ」
とっさに早人の叫びが、強引にその問いを遮るが…
早人自身、今の自分の叫びが彼らにさらなる不信感を与えてしまったことを理解しており…

 も・・・もうだめだ・・・ 今のでますます「質問」されるっ! どんどん「質問」が来る

「言っちゃあダメとは何の事だ」 (次々に来る!)

「何を言っちゃあいけないのだ?」 (もう止められない)

「ひょっとして君のお父さんの事かい?」 (爆発する!) (みんな爆発するッ!) 
2023/09/09(土) 19:57:49.45ID:???
彼らの質問攻めから逃れるため、彼らを救うために早人がとった最後の手段は…自らの命を絶つ事…!

(ぼ… ぼくが死ねばもう誰も死ななくてすむ!
『爆弾』のぼくが死ねばいいんだッ! この四人への攻撃はストップされるッ!
 ぼくが死ねば この人たちがきっとあいつを倒してママを救ってくれるッ)

カッターナイフを自らの顎に押し当て…その決意と共に、うずくまる早人ののどから、ブツンと鈍い音が微かに響く
だが突然叫んだかと思えばその場にうずくまる早人の姿には一同も困惑 
・・・そこで承太郎は早人の様子から、質問されること自体にまずい事があるのではないか、と気づく
とりあえずうずくまる早人の体を起こすべく、承太郎が早人のほうへ手を伸ばそうと―――
その瞬間 ふり返った早人の首元には、カッターナイフを押さえ込むキラークイーンの姿が…!!

(さ…刺せない! なぜか…なぜかカッターがのどにささらない…!! 
 "あいつ"は言った…… 『早人 おまえには絶対に害はない』…と… この事だったんだ…
 じ…自殺もできない…ぼくが死んだら困るからだ……… きっと自動的にぼくを守るんだ………)

早人の死の決意すらもあざ笑うキラークイーン…『キラ』の策に早人も大粒の悔し涙が溢れ出る
そして四人もその姿を見た瞬間、一斉にキラークイーンへと攻撃を仕掛ける、が―――
彼らがキラークイーンを見た、その時点で彼らはもう終わり 
四人の攻撃をすり抜け彼らの中へと入り込むキラークイーン第三の爆弾『バイツァ・ダスト』

【攻撃してももう遅いんだよ わたしの事を「見た」という事はすでに目の中に入ったという事なのだ…
 何人だろうと同時にな…… おまえらは… わたしの「正体」を……… 『探った』!】

そして目の前の残酷な光景に、早人の悲鳴と共に仗助達四人が『バイツァ・ダスト』の爆弾に吹き飛ばされる…!!
2023/09/09(土) 19:58:38.22ID:???
――――――――――――――――――――

 [ << ] >> > □ 〇 ―――――Another one

――――――――――――――――――――
2023/09/09(土) 19:58:55.57ID:???
―――また、戻って来た 初めの朝に
もはや仗助たちもバイツァ・ダストに吹き飛ばされる運命が確定 絶望に嘆く早人…

「もうだめだ……… ぼくがどんな風に努力しても… これから1時間後『運命』はあの4人も露伴の時のようにように消滅させてしまう
 望みは何もない…強すぎる…… キラ・ヨシカゲは化け物すぎる!………
 "あいつ"が死ぬか ぼくの中の『バイツァ・ダスト』をキラが気まぐれか何かで『解除』でもしないかぎり
 もうあの4人は確実に死ぬんだ」

・・・・・・その時、ふと早人はある一つの事に気付く
キラが死ぬか、自分から解除しないかぎり・・・ ならばその条件を満たせば、彼らは救える―――


 今までぼくは… この自分が…「人殺し」なんか絶対にできないと思っていた…… 誰でもそう思うと思う…
 11歳のちっぽけな少年にあんな『化け物』を殺せるわけなんかないと…… 考えさえもしないと思う

 でも "ひとつだけ"あった! 11歳の小僧に"あいつを殺せる"「可能性」が たった"ひとつだけあった"……


そう思いだす早人が向かったのは、屋根裏部屋
その暗がりの中で文字通り、静かに眠りについていたのは キラが飼っていたねこ草であった・・・


 そいつは真っ暗な屋根裏で 兵器庫にしまってある拳銃のように…静かに眠っていた
 かけてあるカバーをめくってみると… 前見た時より凶悪な顔になっているような気がした
 そしてぼくは 生まれて初めてマジに心の底から神様にお祈りした…

「どうかこのぼくに人殺しをさせてください」……と


絶望が定められた運命の中で、最後に残された希望
仗助たちの…そして街の運命は、何の力も持たない一人の少年に託された―――

<続く>
2023/09/09(土) 20:17:40.15ID:???
こんな子供なのに自殺を試みるとは!
2023/09/09(土) 20:50:53.26ID:???
只のネクラな子供だったのに覚悟ガンギマリだな早人、自分が死んででも吉良を阻止とかフツーはまず出来んぞ
それだけに死ぬことすら許さない吉良の下劣さがさらに極まる、早人の悔し涙がこっちまで見ててつらいわ
2023/09/09(土) 21:23:29.65ID:???
露伴の安否は分からないけど、死んだメンツがメンツだし、打ち切りじゃなければこの時間軸上で決戦かなあ
ここんとこターちゃんやドラゴンボールや原哲夫やらが打ち切られ、世代交代の波が来てる感はある
マインドアサシンとボンボン坂も切られたししばらくは大丈夫だろうけど、掲載順安定してないしその次くらいにはなりそうだが
ちゃんと決戦してくれるよね?
2023/09/09(土) 21:24:18.98ID:???
承太郎縦に割かれてるけど、そういやトト神の予言でも爆発で縦に割かれてたな
2023/09/09(土) 21:49:21.19ID:???
殺人鬼を止めるための最後の手段が、殺人鬼を殺すってのは皮肉が効いてるな…
これがアウターゾーン辺りなら、その時の殺した感触、カイカンが忘れられなくで早人が第二のキラに墜ちる、みたいになりそうではある 流石にそうなってほしくないけどあり得ないと言いきれないのが怖いジョジョ世界
954マロン名無しさん
垢版 |
2023/09/10(日) 06:20:53.99ID:ta82Bn6g
>>952
予言は絶対に絶対です!
いつ成就するか、1日後か10年後かはわかりませんがね!
それが今ッ!
2023/09/10(日) 07:35:15.25ID:???
これはマジでどうなるか…猫草見つけたのはこのための伏線だったんやなあ
取りあえず仗助組が生き残るルートとして考え付くのは(猫草攻撃が成功するという前提)

帽子被せに早人に近づいた所を狙い攻撃

重症の吉良の前に仗助が顔出し

バイツァダストを解除しないと自分が死ぬ、やむ無く解除してからクレD回復

解除されたことで早人も遠慮なく仗助に吉良の正体を教えて上げる

って流れが思い浮かぶだろうか
確か吉良だっけ、以前仗助に傷治してって言ったらその言葉を突かれて正体を悟られたのって
その失敗もあるから吉良からは助けてくれとは言い出せないはず
2023/09/10(日) 18:23:43.63ID:???
*扉絵は前回からの『確定した運命』の時刻表

7:31 起床

7:55 天気予報が始まる

8:05 吉良 家を出る

8:24 早人−露伴に会う

8:27 ペプシの看板に雷が落ちる

8:29 岸部露伴 攻撃される

8:30 岸部露伴 爆死

8:36 承太郎・仗助・億奏・康一 攻撃される
2023/09/10(日) 18:24:15.13ID:???
 第423話
 もう時間がない!

「『太陽の光』だ……!! 『太陽の光』でこの猫のような植物は『動き出し』……
 『空気の弾丸』を飛ばし攻撃してくる」

―――7:50

仗助たちがキラのスタンドで爆死する運命を変えるべく
早人がキラへの対抗手段として取り出したのは、彼が屋根裏部屋に隠していたねこ草
布をかぶせてランドセルの中にしまい込んだねこ草、僅かにその布を開くと…
ねこ草が顔を出した瞬間、空気弾の攻撃が飛ぶ!! 
とっさに早人が布を被せなおしてねこ草の活動を止めつつ、ランドセルの蓋も閉じて厳重に封をする

「や…やっぱりこの『猫のような植物』は『太陽の光』で活動し 「光」を遮断しようとすると怒り出す……
 し…しかも部屋の中のこの「弱い光」でさえ……… この破壊力……!!」

早人も分厚い教科書を盾にしてその攻撃を凌ぐが
それでもなおその攻撃で教科書には早人の手が丸々入るほどの大穴が空けられていた
前よりも凶暴になっているようだが、この習性を利用しキラに一撃をブチ込む作戦で行く早人
問題はどこで仕掛けるか…家の中やそばにはママがいるから手出しできないが
そこで早人は、キラが自分に帽子をかぶせる時に背後から寄ってくることを思い出す
運命は全て確定している、キラは確実に『自分に帽子をかぶせる』 さらにキラは油断してると思ってウヌぼれて近づいて来るだろう
その『至近距離』が最初で最後のチャンス…! やるのはその時、覚悟を決める早人…

―――7:55

咳き込むアナウンサーのニュースが始まったころ
早人はママに、パパがコーヒーもう一杯ほしいと言っていたと声をかけると
耳の中を指でかきながら、電話の横に立っていると、間違い電話がかかり早人が対応しつつ
しのぶの歩きを注視する早人 落ち着いて歩いていたからか、今回は転ばず食卓まで運ばれ浩作へコーヒーを入れるしのぶ
鏡の前で身支度を整えていた『浩作』は、どこか訝し気にふりかえりつつ…
まだ時間はあるし、今日は気持ちのいい朝 もう一杯飲んでから仕事に向かうのも悪くは無いとしつつコーヒーカップへと手を伸ばす
2023/09/10(日) 18:24:50.44ID:???
 『バイツァ・ダスト』の中では『運命』は変わらないんだろ……!!
 一度破壊されたものは……… どうあがいても必ず破壊されてしまうんだろ? "あんたが"言ったんだ……

―――その瞬間!浩作が手にしたコーヒーカップの取っ手が根元からへし折れる!!

 "ざまあみろ!" "おまえにはこの"「朝」"これから"何が起こるか"わからない"ッ!

コーヒーカップが根元からへし折れた事により、その手首にホットコーヒーを浴びてしまう浩作
しのぶも大切にしていたコーヒーカップとお皿が割れてしまい、ショックを受けてしまうのだが

「それじゃあママ!学校へ行って来ますッ!」
早人が声を上げながらママの元へ駆け寄り、その頬へと口づけする早人

 ぼくがついてるよ…… ママはぼくがずっと守ってあげる……

そんな早人らしからぬ行動には浩作もしのぶも目を丸くしちゃうが
家を出る際、早人は決意の眼光を向けるかのように『キラ』を鋭く睨む その眼差しに浩作も気づいた様子で
『キラ』をおびき寄せる帽子を一瞥しつつ、家を出る早人であった

「……… 信じられない…やっぱりあいつ何考えてるかわからないわ… キスしてったわ………
 で……けっこう悪くないって気分だったりして クス…」
早人のそんな行動にはしのぶも、どこかまんざらでもなさそうな微笑を浮かべつつ
大事な食器一式が壊れたのに、ごきげんな様子で後片付けをするしのぶなのでした

―――8:24
・・・だが、露伴近くの交差点にてキラを待ち構えていた早人であったが
以前はこの時間にはキラが背後に迫ってきていたはずなのに、未だにキラが姿を現さない…!?
すでに早人の顔はページ化され、雨が降り始め、露伴の『運命』が刻一刻と迫る…




「ま…まさか!ぼくがあいつより家を先に出たから… 「運命」が変わったのか!?
 いや… "そんなはずはない"! 帽子を被せに来るのなら………絶対に来るはずなんだ
 "あいつ"は ぼくの「背後」から近づいてくるはずなんだ」

―――8:27
ペプシの看板に雷が落ちる様子に、早人も落ち着くんだと自分に言い聞かせながら
運命を信じて辺りを見渡すと… 木陰に隠れてこちらの様子を伺う『キラ』の姿に気付く…!

「今日は気分のいい朝だ…… しかし…さっきの早人は何か妙だった…何か?……勘だがどこか妙だ……!
『早人』…… 何回かこの「朝」を往復しているようだな…3回…いや 4回ぐらいか……ここから観ていよう」

早人から不審な物を感じ取ったキラは、一旦距離を置いて様子を伺うことにしており
そうしているうちに刻一刻と迫る露伴の爆死 こうなったらもう、この位置からねこ草の攻撃を仕掛けるしかない…!!

<続く>
2023/09/10(日) 21:12:04.09ID:???
吉良の何が厄介かってこの警戒心よな、子供相手でも慢心がない(チョーシ乗ってたらその限りではないが
2023/09/10(日) 21:19:21.72ID:???
うーん運命の順番は多少前後すんのかな?
だとすれば露伴生存の可能性もあるが…果たして間に合うんかな
まさかトドメを刺すのが早人ってこたないだろうが解除まで追い詰めるくらいはあるか
2023/09/11(月) 07:24:49.87ID:???
今回でしのぶにも変化が出てきた気がする
危ないヤツの魅力にメロメロだったのが、自分の子供の可愛さに気付いたというか
2023/09/11(月) 19:27:00.95ID:???
 第424話
 信じられない幸運!

街に潜む殺人鬼、キラを殺すためランドセルの中に『ねこ草』を隠し持っていた早人だが
キラはなぜか早人に近付こうとしない、まさか自分が『ねこ草』を隠し持っていることを知っているのか…!?
そんな不安も頭をよぎるが、その考えは早人自身が否定 知っているにしては立ち位置が近すぎる
キラもねこ草の空気弾による射程は向こうも熟知しているであろう、その距離なら十分に届く位置
だが、キラを殺しみんなを救うには、一撃でヤツを倒さなくてはいけない…

―――現在8:28 20−30秒前後
もしも早人が失敗したら、露伴が爆死した後ほかの四人が爆死する様も確認するはず
そして四人が消し飛んだところで『バイツァ・ダスト』を解除 そうなればキラの勝ちが確定…!
チャンスは一度、一撃で仕留められなければ全てが終わってしまう

そしてキラは早人の願いも空しく、さらに木陰に身を隠してしまう
その理由は朝に見た、早人の『決意を宿したような目つき』 あの目は仗助や康一と同じものだと見ており…

("何かわからんが 何かたくらんでいる"
 もっとも早人の"やつ"にどうこうできるわけはないが この吉良吉影の「勘」が…
 "ここから"「用心深く観察しろ」と言っている) あそこにいる露伴は"きっと"死ぬのだろうがな・・・

―――現在8:28 45秒
もはや露伴の死は秒読み段階 29分を過ぎれば露伴への攻撃が始まってしまう…
その絶望に震える早人の目に涙が浮かぶ様子にキラが気づき、早人への警戒が思い過ごしと見る

「あの目は……『肥溜め』で溺れかけてるネズミみたいに絶望しているぞ…早人のやつ…
 フッ! 朝の「決意」めいた意志というのは気のせいだったか ありゃあ負け犬の目だ」

そしてキラは『運命』に導かれ、早人へと近づいてくる! 29分まで4秒前、3秒前―――
(「体」を出したッ! 神様がいるなら感謝する…!
 この殺人鬼を「木」の陰から出してくれた「運命」に感謝する!
 『闘志』がわいて来たぞッ! くらえッ!キラ・ヨシカゲッ!)

29分ジャスト、ランドセルから放たれたねこ草の空気弾がキラの胸へと突き刺さる―――!!
2023/09/11(月) 19:27:43.66ID:???
胸に大穴を開けられ、血反吐を吐きながら鈍い音を立てて倒れるキラ
露伴への死のカウントダウンも始まる中、倒れるキラへトドメを刺すべくもう一度ねこ草の攻撃を
―――向けようとした瞬間!倒れたキラの拳が早人へと放たれる! が、その拳をキラークイーン自身が防ぐ…!?

そしてキラは胸に大穴を開けられたはずなのに、立ち上がりランドセルを踏みつけてねこ草の攻撃を阻む
その姿に早人も思わず驚愕の叫び声が出てしまう

「……… 最近……『爪』が異常にのびるこの時期…
 どうもわたしは最近まったくイイ事がないと思っていたが… ポケットの中…」
・・・そう言ってキラが取り出したのは、手首から外して懐にしまっていた腕時計 それが空気弾の直撃を防いでいたのだ…!

「どうやら昨夜あたりからけっこう…"ツキ"がわたしにまわって来てる感じがする
『今朝』ママの大切にしてるカップを割ってしまったろ… あの時手首にコーヒーがかかって火傷気味だったので…
『腕時計』…はずして胸ポケットにしまっといたんだ……… 信じられない幸運だ‥
 もし…朝…コーヒーをこぼしていなかったら……」

そう、早人が仕組んだ『運命の流れ』が、結果的にキラを救ってしまっていたのだ…!
「小僧!屋根裏の「ストレイキャット」の事まで知っていたとはッ!」
怒りに手を上げようとするキラだが、自らそれを止める 
バイツァ・ダストは早人を自動的に守る力、自分の平手打ちも通りはしない
忌々しげにつぶやきながら、早人の頭に帽子をかぶせるキラ・・・

―――現在8:29 12秒
最初で最後のチャンスを外してしまった早人、もうキラを止める手段は何もないのか…!?

<続く>
2023/09/11(月) 19:59:34.22ID:???
マキバオー的に時間使う展開来たな
どう考えても12秒で無理のある何かで間一髪助かる奴と見た
これがマガジンだったら露伴死んでそうだが、ジャンプで時計出すというので逆に安心できる
まあちびっ子は戦々恐々だろうけども
2023/09/11(月) 20:10:20.30ID:???
とはいえ早人にとってはここのチャンスをものにしないと間違いなく手がないが、どうやって吉良に一矢報いるのか
「みんなーっ!ぼくのパパは吉良吉影なんだぞーっ!」
って叫んで強制バイツァダスト、改めて四週目ゴーは流石にひどすぎるからやめてほしいがw
2023/09/11(月) 21:47:27.12ID:???
4週目行っても運命の流れとやらで猫草アタックは通じないのが確定したしな
そして今回の吉良はやっぱり慢心王で安心したわ、オメーはそういうなにかと他を見下す奴だわな
2023/09/12(火) 20:06:06.84ID:???
 第425話
 お前がしゃべったんだ!

現在8:29 13秒
バイツァ・ダストが露伴を爆殺させるまでもはや秒読み段階
だが早人の起死回生の一手、ストレイキャットの空気弾によるキラの打倒は失敗に終わる
さらにキラからは早人のその手から、彼が3,4回はバイツァ・ダストの往復をしていなければ思いつかない考えだとして
それは同時に、これから露伴以外にも吹っ飛ばされるものがいるという事にも気づく
もはや完全に早人のこれまでの旅路を見抜くキラに、早人も絶望に表情を歪ませる・・・

「おまえは『ストレイキャット』の事を知っている…… もうこれ以上この『朝』を戻らせるのはあぶない事だ…
 フフフ "また攻撃されるからな…" "そいつらが死んだあとで いったん『バイツァ・ダスト』を解除する"!」

仗助たちへの死刑宣告も同然のその言葉に、もはや悔し涙を溢れ出す早人
―――27秒、そんな早人をさらに煽るように、キラは高らかに声を上げる

「フフフフ フフフフフ 『バイツァ・ダスト』は無敵だッ!
 そしてこの吉良吉影に「運」は味方してくれているッ!フフフフフフ!」

・・・そう、名乗りを上げるキラに 早人はどこか目を丸くした様子が浮かぶ
そんな早人にキラも白々しく、改めて自分の名前である『吉良吉影』の名を口にする、が―――

「ぼくは"しゃべっちゃいない" 最初っからぼくはあんたの事を一言だって"しゃべっちゃあいない"
 "ぼくは" 「電話」した"だけ"なんだ ねぼうして遅刻したって言ってたから「番号」調べて……
 "起こしただけ"なんだ 朝…家から『コール』した"だけ"なんだ

 あんたが"しゃべったんだ"…… "しゃべったのは"あんた自身なんだ
 ぼくはただ待ってただけなんだ "ねぼう"しないで早く来る事を待ってただけなんだ」

いったい何の話をしているのか、首を傾げるキラに構わず言葉を続ける早人
すると、背後に何者かの気配を感じ取ったか キラが振り返ると
―――そこにはいつのまにか、仗助の姿があった!!
2023/09/12(火) 20:06:22.84ID:???
「おい仗助ェ〜〜〜 雨が降って来たけどよォー みんなとの待ち合わせの時間に間に合うぜ〜っ!」
「待て!億奏… 偶然か!これは運命なのか!
 今よおー ブッたまげる『名前』をよぉ "こいつがしゃべったんだぜ"ッ!」
「バッ!? !? バ…バカなッ!」

「"てめー今確かに 「吉良吉影」っつったよなあ"ぁ〜!!」
―――そう、これこそが早人の真の狙い!偶然でもない、運命でもない、早人の一世一代の「賭け」
仗助が少しでも早く、この場に来させることに「賭け」、そしてその賭けに勝ったのだ!

「"確か"に聞いたぜ…! おめーは今…"確かに名乗った"!!」
そうして困惑する『川尻浩作』に向けて、クレイジー・ダイヤモンドの一撃をブチ込む!!
顔面への一撃をぶち込まれ、成すすべなく倒れる浩作 人違いならその傷も治すとしつつ、更に追撃を仕掛けようとする仗助
今、キラークイーンは早人のバイツァ・ダストに張り付いており、ここはバイツァ・ダストを解除して守らなくては…!
クレイジー・ダイヤモンドのドララララッシュが刺さる寸前、早人のキラークイーンに戻るよう命じ
辛うじてそのラッシュを防ぐことに成功、そして早人がそれを見た瞬間、露伴の方へ目線を向けると

「うっッ!」 不意に首へ腕を伸ばし、バイツァ・ダストの爆弾が――― 発動することは無かった
「"冷たい"……雨が背中に入って… それにしても時間どおりに来るヤツはいないのか……?」

―――8:30を超え、露伴爆死の時間を超えてなお生き残る事に成功した露伴が承太郎と康一くんを発見
ついに運命に打ち勝った、喜びの声を上げる早人をよそに 浩作…『吉良吉影』が冷たく、対峙する目の前の仗助を睨みつける

「激しい「喜び」はいらない… そのかわり深い「絶望」もない………
「植物の心」のような人生を… そんな「平穏な生活」こそわたしの目標だったのに………」
「正体を現したな そんじゃあよォー 『平穏』じゃねえ顔面に変えてやるぜ」

こうしてついに街に潜む殺人鬼、吉良吉影と
街に暮らす住人、東方仗助との最終決戦の幕が上がる…!

<続く>
2023/09/12(火) 20:51:58.66ID:???
露伴いきてた! マジよかった
2023/09/12(火) 21:31:36.70ID:???
運命に勝った!で、今更だがこれ恐怖の大王とかノストラダムスブームに対するアンサーなのかとオモタ
予言書と化した早人が運命を変えようと足掻き恐怖の大王ならぬ殺しの女王キラークイーンに勝利とか、それっぽくない?ぽくない?
2023/09/12(火) 22:15:03.10ID:???
この場面で吉良が自分のことを話すって運命が固定化されたから喋ったんだな
2023/09/12(火) 22:25:57.78ID:???
しかし吉良も少し我慢してれば少なくとも露伴は殺せてたかもしれないのにな
2023/09/13(水) 06:38:26.84ID:???
もう早人と吉良の我慢比べみたいな状況だったよなと
まあ吉良の側からしたらバイツァダストが誰かしらふっ飛ばして時を戻しているであろう事は推測できてもいつどこで誰をふっ飛ばした事までは分からないというのは大きなディスアドバンテージなわけで
シアーハートアタックといい吉良の「平穏な生活を送りたい」という願望を反映したのか「自分の預かり知らぬところで勝手に邪魔者を排除してくれる」という能力に足をすくわれてるなと
2023/09/13(水) 19:52:34.34ID:???
ジョジョの奇妙な冒険連載中@2周目 その7
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1694602008/l50

次スレ立てましたー
のこり10話ちょっとですし4部はもう全部こっちでやります
2023/09/21(木) 22:03:22.28ID:???
テスト
2023/11/15(水) 08:28:40.40ID:???
Tiktok LiteでPayPayやAmazonギフトなどに交換可能な4000円分のポイントをプレゼント中!
※既存Tiktokユーザーの方はTiktokアプリからログアウトしてアンインストールすればできる可能性があります。

1.SIMの入ったスマホ・タブレットを用意する
2.以下のTiktok Liteのサイトからアプリをダウンロード(ダウンロードだけでまだ起動しない)
https://tiktok.com/t/ZSNfGFL7M/
3.ダウンロード完了後、もう一度上記アドレスのリンクからアプリへ
4.アプリ内でTiktokで使用してない電話番号かメールアドレスから登録
5.10日間連続のチェックイン(←重要)で合計で4000円分のポイントゲット

ポイントはPayPayやAmazonギフト券に交換できます!
家族・友人に紹介したり通常タスクをこなせば更にポイントを追加でゲットできます
2023/11/15(水) 09:17:10.79ID:???
>>976
やる価値あるなこれ
2023/12/13(水) 10:42:52.49ID:???
反論
2023/12/13(水) 10:43:07.37ID:???
2023/12/13(水) 10:43:18.52ID:???
代表
2023/12/13(水) 10:43:31.22ID:???
日本語
2023/12/13(水) 10:43:42.55ID:???
単語
2023/12/13(水) 10:43:53.81ID:???
意味合い
2023/12/13(水) 10:44:05.08ID:???
言い回し
2023/12/13(水) 10:44:15.62ID:???
2023/12/13(水) 10:44:28.26ID:???
2023/12/13(水) 10:44:38.30ID:???
2023/12/13(水) 10:44:49.44ID:???
2023/12/13(水) 10:45:06.47ID:???
国語
2023/12/13(水) 10:45:19.61ID:???
真剣
2023/12/13(水) 10:45:29.23ID:???
2023/12/13(水) 10:45:39.53ID:???
自己顕示欲
2023/12/13(水) 10:45:50.43ID:???
2023/12/13(水) 10:46:02.84ID:???
残念
2023/12/13(水) 10:46:13.34ID:???
2023/12/13(水) 10:46:24.23ID:???
2023/12/13(水) 10:46:37.08ID:???
他人
2023/12/13(水) 10:46:52.54ID:???
言葉
2023/12/13(水) 10:47:03.63ID:???
拡大解釈
2023/12/13(水) 10:47:14.51ID:???
おしまい
10011001
垢版 |
Over 1000Thread
このスレッドは1000を超えました。
新しいスレッドを立ててください。
life time: 194日 15時間 39分 11秒
10021002
垢版 |
Over 1000Thread
5ちゃんねるの運営はUPLIFT会員の皆さまに支えられています。
運営にご協力お願いいたします。


───────────────────
《UPLIFT会員の主な特典》
★ 5ちゃんねる専用ブラウザからの広告除去
★ 5ちゃんねるの過去ログを取得
★ 書き込み規制の緩和
───────────────────

会員登録には個人情報は一切必要ありません。
4 USD/mon. から匿名でご購入いただけます。

▼ UPLIFT会員登録はこちら ▼
https://uplift.5ch.net/

▼ UPLIFTログインはこちら ▼
https://uplift.5ch.net/login
レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
5ちゃんねるの広告が気に入らない場合は、こちらをクリックしてください。

ニューススポーツなんでも実況