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マテリアル・パズル 連載中 Part.2
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0001マロン名無しさん垢版2019/08/16(金) 20:56:46.88ID:???
月刊少年ガンガンにて 2002年2月号より連載が開始された「マテリアル・パズル」
この漫画について色々語りましょう
なお、この作品は粗筋書きがテンションあがってくることで二日に1話のペースで連載されるようです
たまにテンション下がって変な時期に休載したり合併号になったりすることもありますが気にしないでね


※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1531910380/

連載中スレまとめ
http://rensaimatome.blog.fc2.com/
連載中スレ過去ログ倉庫(更新停止中)
http://rensai.nobody.jp/
※前スレ
マテリアル・パズル 連載中
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1557216556/
0002粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:11:29.29ID:???
*最初に連載中スレのルール、テンプレ
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
 すでに連載終了した漫画を第1話〜最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
 過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
 今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
 基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
 時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。

・連載中スレに参加する上での注意。
 漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
 「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
 などといったネタバレ発言はご法度。
 まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
 連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
 でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
 「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
 それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

・連載中スレの時空間。
 連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
 よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
 故に時事ネタは注意しましょう。
 『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
 なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
 ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。

・次スレが立ったら。
 次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
 連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
 次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
 だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。
0003粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:12:45.69ID:???
【連載中スレを立てたい人へ】
 まとめWikiの『連載中スレについて』を熟読の上、ここ楽屋裏で相談しよう。

【連載中スレで困った事が起きたなら】
・揉め事、トラブル発生時は連載中スレの楽屋裏でご相談を。
 ここ『連載中スレの楽屋裏』は、連載中スレでは話せない事柄を話し合うためにあります。
 スレ立ての相談はもちろん、あらすじ書きさんが定時更新不可能な時にあらすじを貼り、代理更新を依頼するなど。
 連載中スレで話せない雑談を交わす事も結構ですが、ここは連載中スレ全ての楽屋裏ですので、
 ひとつの連載中スレについて延々と語り合うのはやめましょう。
 とはいってもみんな適当に雑談したりしてますから『空気を読んで』気軽に語り合うのも有り。

・連載中スレにてネタバレされたり、連載終了した作品を語り合ってる事に疑問を感じる人が現れたら。
 スルーしよう。
 ただし連載中スレの主旨を知らず、初めてスレを覗いただけの人である可能性もある。
 その場合は楽屋裏へのリンクを貼り、改めて連載中スレの主旨を説明して仲間を増やそう。
 また、単にまだ出てきていない部分の話を「もう出てたはずだよな〜」と勘違いしてレスしただけかもしれないし、
 本スレやその漫画関連の別スレと勘違いして、素のレスをしてしまう事もある。
 ネタバレをされたからといってそれが悪意の行動とは限りません。寛容な精神を持ちましょう。

・人多杉とか出て見れない時。
 専用ブラウザを使えば見れます。2chを見るためのソフトで、無料で使えて便利機能いっぱい。
 さらに鯖にかける負担を減らすため2ch側から推奨されてます。以下のアドレス参照。
ttp://directory.infoseek.rakuten.co.jp/196491/
ttp://2ch.tora3.net/viewer.html
ttp://www.monazilla.org/
0004粗筋書きのアダラパタ垢版2019/08/16(金) 21:22:34.40ID:???
  マテリアル+パズル
  おまけFILE C

はい主人公にして最大の黒幕 アダラパタです
新スレ開始早々またまた始まりやがりましたねェ おまけファイル
ボクの活躍を見やがるためにこのスレを訪れてくれた皆さんありがとうございます
この極楽連鞭で魂引っ張り出して切り刻んだりとかしてあげたいくらいですよ −ω−)

さて今回は前回の続きです!!登場人物紹介!!
なつかしい人も見られますよ…… フフフ…キャキャ…
0005粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:23:16.19ID:???
[阿白 ―アビャク― ]
A.D.1679 9月現在 享年27歳
A.D.1651 7月23日生まれ 血液型:AB

[好み]
*好きな物
・水 ・人間を風船のように破裂させる事 ・戦闘 ・泳ぐ事
・米類 ・いぬ肉 ・雨 ・ナイフ ・好きな色は透明に近い青

*嫌いな物
・自分より強いヤツ ・頭を使う事 ・甘い飲み物 ・砂漠

[人生とその目的]
・砂漠の町で生まれる いつも水不足で悩まされていた
・両親は幼い頃盗賊に殺されてしまう
・生きるために盗み、暴力、殺人を繰り返し続けた
 人々は彼を恐れ遠ざけた 彼はいくら水を飲んでも心も身体も潤う事はなかった
 しかしそこに女神が現れた 彼の行き方を受け入れ必要な人間だと言った
・闘う事で彼は満たされ潤った 敗北は全てを失う事を意味し そしてその存在は消された
0006粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:24:05.92ID:???
[キャラクターを考えよう]
・ティトォ達が100年以上力を蓄え、初めて闘う敵であり
 作品中でも最初に登場する敵なのでストレートでわかりやすい魔法を使うようにしました
 ティトォが炎なので逆の水使いに 正確も短絡的で残忍非道
 命を奪う事をなんとも思わないゲス野郎と言う悪役中の悪役 しかしマヌケ

 だが戦闘の天才であり、強さは5本の指を除けばトップクラス
 水場で闘えばほぼ無敵と言うけっこうスゴイキャラです
・油断がなかったら瞬殺されていておかしくなかったがマヌケだったので助かった
・なんだかんだでかわいそうな奴でした

*アビャクの魔法
○水 ブルーリングス 魔法レベル64

・水の魔力を変換し自分の力とする魔法 水を完全に支配し操る
・全身に"吸い口"ともいうべき穴が空いていてそこから水を吸収したり放出したりする
・水が体内に多くあればあるほど強くなり 限界まで吸い込み大きく膨れ上がった状態を500%アビャクと呼ぶ
・周りに水がなくとも地面や植物などから吸収する事ができる
・自分の体内を流れる水を操作し、受けるダメージをうまく分散させる事ができる
 また他人や木などの水分を操作し内部から破裂させることも出来る
・体内の水を圧縮させ水圧弾として撃ったり、剣にしたりと色々できる

*青精魔陰包<せいせいまいんほう>
 体内に吸い込んだ水を一気に噴霧、霧状に放射し辺りを魔法の霧で包む技
 弱い者ならば吸い込んだだけで死んでしまう 完全に視界を奪い力も低下させる
0007粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:25:31.26ID:???
[リュシカ]
A.D.1679 9月現在 15歳
A.D.1664 4月29日生まれ 血液型:O

[好み]
*好きな物
・パン ・パンをつくる事食べる事 ・やさしい人
・本を読む事 ・コーンポタージュ ・トランプ
・好きな色は黄緑 ・空を飛ぶ事 ・ぬいぐるみ
・ぬりえ ・にんじんすりおろしジュース

*嫌いな物
・闘う事 ・毛虫 ・おばけ ・お酒と煙草 ・レバー(たぶんお肉
・アダラパタ

[人生とその目的]
・ムジナの穴と言うへんな名前の孤児院出身 両親は不明
 だがその事をなんとも思ってなく 特に考えもしない
 自分は孤児院で生まれそして育った それだけでよかった
・孤児院を営むおじさんとおばさんがある日不慮の事件で亡くなってしまう
 そして毎日泣き伏すリュシカの前に女神が現れ 生きる力として魔法を授け去っていく
 リュシカは学校を卒業し、以前からバイトをしていたパン屋を任される
 ムジナの穴を守る為一生懸命働き店はとても繁盛した
・今はおじさんとおばさんの死の真相を知る為闘う
0008粗筋書きの三十指垢版2019/08/16(金) 21:26:11.44ID:???
[キャラクターを考えよう]
・三十指にも色々いて
 グリ・ムリ・アの目的を知り力を貸す者や、嘘で騙され利用されている者がいる
 リュシカは後者で、グリ・ムリ・アを伝説の女神と信じ心の拠り所としていた
 人を疑わず、優しく、戦いを好まない天然娘 それがリュシカです
・いつものほほんとしていて よく人の名前を聞き違え恥をかく
・パン作りの腕はいつしか達人の域に達している
 港に着く客はそのにおいに誘われ必ず買っていくほどだった
 メモリア王国でさらなるパンづくりの境地を開こうと意気込んでいる

*リュシカの魔法
○羽 エンゼルフェザー 魔法レベル23

・風の魔力を変換し羽をつくり出す魔法
 それらをつける事により自分や物を飛ばす事ができる
・あまり重いものは飛ばせない
・羽で自分を包み守る事もできる
・同時に沢山のものを飛ばしたり守ったりができる

*リュシカ=ヘル=ストーム
 いくつもの羽をつくり出しそれを全て口から飲み込む
 体内で圧縮された風の力を一度に放ち、小規模ながら高エネルギーの竜巻を起こす
 吸い込むとなんかムズムズするのでクシャミする
 つまりすごいクシャミをぶっ放す技 名前だけは最強クラス
 場所や状態を問わず使える魔法で攻守共に応用が利く
 特訓し極めれば、かなり強い魔法になるかもしれないがそれはリュシカしだい
0009粗筋書きのアダラパタ垢版2019/08/16(金) 21:27:02.60ID:???
はい今回はこのふたりでした
次回はもっと沢山紹介しやがるのでお楽しみに

さて ついに奴らはメモリア王国に着きやがりました
そして古き友人であるというバレット国王と会うのも近そうですねェ
メモリアという国と手を組み 女神に向かいついに攻め込んでくる…

でも果たしてそううまくいきやがりますかねェ…なにせ50年ぶりなんですよォ…
バレット王も高齢です そんな力がありやがるんですかねェ
なにより ティトォ達の事を覚えてやがるんでしょうかねェ キャきゃキャきゃ
城に入れるかどーかも怪しいもんですよ まァ次回を楽しみにしていてください


  10かんに (−ω−) つづく
0012粗筋書きの三十指垢版2019/08/17(土) 17:01:07.48ID:vzz5cns1
 (−ω−)))

 (((−ω−)


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 ―(−ω−)― 

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  第50話|ティトォとブラックねこ

冒頭、なんだかすごい自己主張する黒ねこ
そんな黒ねこ、改めブラックねこを見つけたティトォはねこを書き写したいとの事で

「なんだよティトォ ねこなんてどこにもいるって言ったじゃんよ」
「―――いや違う!! こいつはブラックねこ
 50話に一度出るか出ないかと言われているレアねこだ!!
 めったに見れるもんじゃないぜ!皆見とけ!!」

だそうです とりあえずレアねこ眺めつつティトォが書き終わるのを待つ一向
今回はちょっといい出来かも、と呟くティトォにグリンも横からその出来栄えを拝見するが
割といつもどおりのひどい出来でした 皆も
(うわーこいつぁひでえや)と思ってたけど
それっぽく出来栄えを褒めつつ口には出さないでおいた 
初めてティトォの絵を見るハワードは言葉にならない様子でした
0013粗筋書きの三十指垢版2019/08/17(土) 17:01:55.38ID:???
 そんなこんなで俺達はやっとこさメモリア城に向かえる事になった
 途中ティトォが墓参りに寄りたいと言うので俺達も付き合うことにした
 そこは郊外の静かな丘だった

ティトォがそこを訪れると、周りはねこやたぬき、小鳥がいっぱいいるのどかな場所だったが
・・・静かに、ティトォが足を向けると…その気配を感じ取った動物達は慌しく逃げてしまう

「…ここに来る時のティトォはちょっとおっかないからな」

そしてティトォ…3人は、静かに喪に伏し…ティトォは苔むした石碑を拭いて綺麗にしてあげる

 ティトォ達の故郷 ドーマローラの人達の墓らしい グリ・ムリ・アに滅ぼされた―――
 家族や友達…そして国中の人達 全ての魂を刻むには随分小さいけど…
 この小さな墓とティトォ達が生きているという事だけが あの国が存在していた証だった

(父さん 母さん 皆―――) ティトォは両親と、ドーマローラの皆に向けて…
(マギ…) プリセラはマギ、と呼ぶ存在に向けて…
(………) アクアは、ただ静かに…

(もうすぐです もうすぐ全てを終わらせます 奴を…この手で)
必ず、女神を倒す…その決意を胸にその拳を握り締めるティトォ
…と、気付けば逃げていた野生動物たちは、いつの間にかティトォ達に擦り寄り集まっていた
その姿に、ミカゼは何処か寂しげな表情が浮かんでいた…

 わかってる グリ・ムリ・アに向かう気持ちは恨みや後悔だけじゃない むしろ…

…墓前の皆への報告も終わり、ティトォ一行は改めてメモリア城へと向かう
はじめて見るでっかいお城にはミカゼも驚きの声がでちゃう
私服で入って大丈夫か不安だけど、ミカゼのキツネおめんはそもそも街中でもアウトです
あとなんかサンも勝手についてきて一緒に入る気まんまんだけど
0014粗筋書きの三十指垢版2019/08/17(土) 17:02:24.89ID:???
正門前では老紳士、シュダンが一行を出迎えつつ、裏手に案内する
城から少し離れた施設にて一行を出迎えたのは…ハワードと同じ黒服の3人
上層の部分には訪れた彼等を見据える者達、メイドの二人、そして厳しく睨むジンナの姿…
なにやら妙な雰囲気だが、グリンもハワードも何も聞いていないようで…

と、そこでこの件に関して、ティトォが先んじてシュダンから聞いていたようで
というのもティトォだけならともかく、ミカゼ達に関してはすんなり城に入るのは難しい様子
(ちなみにシュダンは以前にメモリアを訪れた時からの顔なじみ
バレット王は一線を退き、現在権限をもっているのはジンナだが
これがガンコな男で融通が利かず、余計なトラブルを非常に嫌うとの事
それでなくともグリンの件で城も大騒ぎ、古い友人と名乗っても快くは思わないであろう
…と言う事で、シュダンに考えがある、として…

「面接?」
「そう ぼくの仲間だと言ってもきみらの素性はわからないでしょ
 だから表向きはシュダンの紹介で面接に来た事にするんだ
 グリン王子の教育係になるための面接にね」

という訳で一人ずつ前に出るよう指示され、まずはミカゼがその面接を受けようとすると…

「キツネの坊やか どこからかかってきてもいいよ――」
グラサンの男は間延びした口調で手にした武器を振るう これにはミカゼも状況が理解できず…
と、その試験に関してシュダンが解説しつつ、ミカゼにも同じような棒状の武器を投げ渡す

「グリン王子の教育係は護衛も兼ねています
 まず第一に腕が立たなくてはいけません
 そこで 私達5人とあなた達5人 ここで試合をしてもらいます
 総合的にあなた達が私達より優れてたなら…城に招き入れましょう」
0015粗筋書きの三十指垢版2019/08/17(土) 17:03:53.04ID:???
シュダンの言葉にミカゼも驚愕、グリンもどういうことかと声を荒げるが
そこでハワードは、自分達がわざと負けることで堂々と彼等を城に招くのだろうと見るが

「いいえ 本気で叩きのめしてください」 シュダンははっきりと、そう命ずる
さらにハワードにも同じくその武器、"ハートオブメモリア"を手渡す
メモリア王国に代々伝わる、魔力を打撃力に変換させる武具…ハワードも彼が本気であると悟る…
…シュダンの後ろでは、ジンナ殿がティトォ達に嫌疑の眼差しを向けていた
とはいえハートオブメモリアまで持ち出すのはやり過ぎではないか、との声も出ていたが
だがその光景を前にして、グリンも黙ってはいない!迸る魔力と共に怒りを向けるが
そこに護衛の二人がグリンの前に立ちはだかる・・・が、厳つい大男の方はなにやら涙目で…

「グリン様おはようございます――ッ!!」ぎゅーむって抱きついた −ω−)
コレにはグリンもぶわーって悲鳴が出ちゃうが
なんでも彼、ブラウリーが子供時代にグリンに会ってたそうで、成長したその姿にはグリンもびっくり
それを皮切りに同じく教育係のパンナケトル、ならびに城の皆がグリンに挨拶
黒髪メイドのマルチーノは赤面しながら同僚メイドの後ろに隠れていたけど…
そしてシュダンは、自分達を倒す前に、打倒すべき存在があると言う
それは30年前にたまっていた、グリンの宿題である…!

(;゚д゚) これにはグリンもこんな顔に

グラサンの攻撃を間一髪で避けるミカゼは、困惑気味にティトォの方に目をやる
リュシカもやめさせてとティトォに言うが…ティトォの脳裏には、シュダンの言葉が浮かぶ

―ティトォ様 あなたのお仲間は私が見極めさせてもらいます
 場合によっては ティトォ様以外にはお帰り頂くかもしれません―
0016粗筋書きの三十指垢版2019/08/17(土) 17:05:30.81ID:???
そこでジール・ボーイが、この「面接」の意図を見抜く
ここから先、ティトォと共に行くなら、それなりの覚悟が必要である、として…
…その言葉に…ミカゼは、手にした武器を自ら手放す 
グラサンもそれを降参とみるが、ミカゼは激昂の形相ではっきりと返す

「こんなものいらない 素手であんたを倒す!!
 そこで見ていてくれティトォ あんた達との旅で俺が得たもの
 今から全部見せてやる それで駄目だったら……… 俺は故郷へ帰る」

こうして、グリン護衛隊と、ティトォ達の対決が幕を開ける
対戦カードは以下のとおり

・先鋒 グラサンの男、ハイロウ x ミカゼ
・次鋒 気の弱そうな少年、パンナケトル x リュシカ
・中堅 ハワード x サン
・副将 いかつい大男、ブラウリー x ジール・ボーイ
・大将 シュダン x ティトォ

その対決が始まったころ、街のほうでは

「着いたよ メモリアだ ……いよいよだね」
メモリアに辿り着いた、三人の魔法使いを追うライト達と

「久しぶりのメモリアだ――ッ!! 探すぞ!!珍なる物を!!!」
同じくメモリアに着いた、珍品愛好家のネクバーバ船長達の姿があるのだった

<続く>
0018マロン名無しさん垢版2019/08/17(土) 19:13:39.62ID:???
果たしてブラック猫の次回の出番はあるのだろうか
連載が100回も続くのかどうか、的な意味で
0019マロン名無しさん垢版2019/08/17(土) 19:19:36.09ID:???
これ、くっそシリアスな空気の状態で100話迎えたらどうするんのかね?w
コマの端っこのねこが黒かったりするのかな?
0020マロン名無しさん垢版2019/08/17(土) 19:44:07.01ID:???
とりあえずジール・ボーイは勝利確定だろう
うまいこと2対2の形で大将戦に行くためにはあとひとつ何処かで勝たないといけないが
ここは主人公としてミカゼに勝って欲しいところ、そろそろ見せ場も作らせて上げたいし
0021マロン名無しさん垢版2019/08/18(日) 09:42:34.93ID:???
寝て起きて遊んできた帰りに宿題たまってるって言われたらげんなりするよなw
0022粗筋書きの三十指垢版2019/08/19(月) 17:04:20.35ID:zGe2acNP
  第51話|ミカゼと決意の試合

鈍い音が響き渡るメモリア城 青ざめた表情を浮かべるマルチーノの前には
ハイロウに打ちのめされ、倒れるミカゼの姿があった…
さすがにジンナ殿もその容赦の無さにはドン引き、やめさせる様叫ぶが
ハイロウ自身はあまり手応えがないと感じ取っていた

ミカゼが立ち上がりハイロウに強襲するが、それを容易く返り討ちにする
直撃のように見えるがしっかり受身も取れており致命傷ではない
がうがう吠えながらシャカシャカ走るミカゼには、ハイロウも獣と闘ってるみたいだと洩らす
その引っかき攻撃を顔を僅かに反らさせ容易く回避し、三度返り討ちにされるミカゼだが…

「……」
(やはり手応えがイマイチ… しなやかな身のこなしだね
 戦い方を変えるか…)

するとハイロウ、ミカゼに向けて色々聞いてみる
「ねぇ 名前はなんてーの?いくつ?どこから来たの?」
「…御風!16歳 えーっとミルネシアのミルホット村出身!!」
律儀に返すミカゼだが、超ド田舎のミルネシア出身と聞いてハイロウ大笑い
さんざんにバカにされミカゼも涙目で怒りの突撃
簡単に挑発に乗ってしまうミカゼに、ジール・ボーイも「バカか」と呆れ顔で
そして怒りの突撃を簡単にいなされ、ミカゼは首を締め上げられる…!!

「経験不足を補っていた天性の野生の勘
 それをこうもあっさり封じられるとは 単純を通り越してるな」
「ハイロゥ先輩は相変わらず汚いというかなんというか…;」
「単に口と性格が悪いだけですよ;」
0023粗筋書きの三十指垢版2019/08/19(月) 17:04:44.31ID:???
その身を取り押さえられ、苦悶の表情で耐えるミカゼの脳裏に浮かぶのは、自身への不甲斐なさ…
ジール・ボーイとの戦いでも、三大神器との戦いでも自分の力は何の役にも立つ事が出来なかった
…ここから先…魔法使いでもない自分が立ち入るのは邪魔でしかないのだろうか…
リュシカも心配そうにミカゼを応援するが、ティトォはただ黙してミカゼの戦いを見据え……
・・・その時、ふとミカゼの脳裏に、彼を呼ぶ誰かの声が聴こえる…

―――(回想)―――

―ミカゼ― 「ミカゼ どうした?」
まだ子供時代(6歳)のミカゼに声をかけるのはミカゼの父であった
ミカゼの父は村の警護を一手に負かされるほどの実力者
子供時代のミカゼもいつかは親父みたいになりたいと思っていたが
父はそれを笑いながらミカゼにこう語る

「父ちゃんは村があるから駄目だが…ミカゼはいつか村を出てほしい
 こんな小さな村だけじゃなく世界中を見てほしいんだ
 でっかいものに立ち向かっていってほしい」
「…なんで?俺が男だから」

「違うさ お前がミカゼだからだ」
笑顔で言うミカゼの父、けどちびまるこな顔したミカゼにはまだよくわかんないようで
「ははは 悪ーな! 親は自分が叶えられなかった夢をどうも子に押し付けちまうみてぇだな」
「父ちゃんの…夢……?」

「大魔王に立ち向かう 伝説の女神の戦士さ」

―――(回想終わり)―――
0024粗筋書きの三十指垢版2019/08/19(月) 17:05:32.11ID:???
―――もはや意識も朦朧としてきたか、首をしめられながら笑みがこぼれるミカゼ
ジンナ殿もシュダンにやめさせる様言い、シュダンも決着の宣告にその手を挙げ…

 親父…悪いけど やっぱり期待には答えられそうもないや
 だってさ 俺はその女神様をぶっ倒そうとする

 大 魔 王 の 仲 間 な ん だ 

雄叫びと共にミカゼはパワー全開!力づくでハイロゥを振り払う!!
コレにはハワードもパンナケトルも驚愕、ハイロゥもその馬鹿力には感嘆の声をあげ…
そしてハイロゥは自身の負けを認め、ここにミカゼの勝利が・・・

「むぎ―――ッ!!!」怒りが有頂天のミカゼがお構い無しにハイロウぶん殴った
完全に興奮しまくって我を忘れています がうがう
・・・とりあえず初戦はミカゼの勝利 続けてパンナケトル対リュシカの対戦が始まる
ただパンナケトルの方は、自分だけ女の子相手とあってちょっと気乗りしなさそうで…

「わかってんだろなーパンナ 相手は女の子だぞ」「やりすぎるなよ」
「言われなくてもわかってるよお母さん」

 お母さん・・・?

「あっいや!違う!!間違―――///」

同僚からかわかわれるパンナだけど、気を取り直して
リュシカも武具は不要と答え、エンゼルフェザーをその口に咥える
…リュシカが魔法使いとみて、パンナも手加減なし、とスーツの上着を脱ぎ捨てる

「ひでー手加減なしかよ」「鬼!」
「外野は黙っていてください!!」
0025粗筋書きの三十指垢版2019/08/19(月) 17:06:04.63ID:???
試合開始早々、リュシカはエンゼルフェザーを展開
序盤から随分とやる気なリュシカにはミカゼも違和感を覚える 
リュシカは本来大人しい子、こう言う事は好きじゃないはずだが…

そしてリュシカは即座にパンナに向けて強襲!急降下からのキックを振るうが
パンナもそれを避け反撃を振るう、リュシカも距離をとって反撃を凌ぎ…
―――パンナはリュシカのクツが、いつの間にか脱げている事に気づいた時には
背後からエンゼルフェザーを生やしたリュシカのクツが襲い掛かる!
だがパンナも容易く切り払うが次の瞬間手にした武具にエンゼルフェザーが展開!
その武器が持ち上げられた隙を狙うリュシカだが
パンナが気合をこめるとエンゼルフェザーが分解される!!
全力で振り下ろされたパンナの一撃に、リュシカはかろうじて踏みとどまる

「…あなた強いですね」「どうも」
パンナもやはり一流の実力者、リュシカもかすかに冷や汗を浮べつつ…
・・・かすかに、その表情が陰りながら…リュシカはぽつりと洩らす

「あたしにはとても大切な人達がいました
 その人達がいなくなって…あたしは空っぽになりました
 そのあたしを救ってくれたのが女神様でした
 でも…もしかしたら… それら全てが女神様の仕組んだ事だったのかもしれないのです

 だったら…あたしはパンを焼いてる場合じゃないんです…
 あたしも闘わなくっちゃいけないんです …でも弱ければ闘えません…
 だからこの試合で決めようって思ってました
 あなたに勝つ事ができたらティトォさん達についていきます
 でも負けたら…あたしはついていっても邪魔なだけです
 おとなしくパンを焼いています…おじさんとおばさんも…それを望んでいるはずです
 でも…あなた強いです…あたし…やっぱり無理です…」
0026粗筋書きの三十指垢版2019/08/19(月) 17:06:22.63ID:???
パンナの強さにはリュリカも気落ちしてしまうが…そんな彼女にミカゼが声援を送りながら
あの新必殺技を出せば必ず勝てる!!と断言するミカゼ
しかしその新技はまだ未完成、それに…
「恥ずかしい………」赤面しながらそう返すリュシカ だが…

「何かするなら早めにした方がいいよ ボクはあなたに敬意を払って本気で行く
 多分 次で決まるよ」
真っ直ぐに、見据えながらハートオブメモリアを構えるパンナケトル…
・・・周囲もその決着を固唾を飲んで見守り…リュシカも覚悟を決める

その背に多量のエンゼルフェザーを展開するリュシカ
その羽根を防御の壁とみるパンナ、うまく穴を見つけてそこを突くしかないか…
さすがに女性相手とあって、寸止めでの決着を付けたいとの考えもあったが

リュシカとパンナの戦いも大詰めに差し掛かった頃
「グリン… グリンは…どこだ 目覚めたか……」
メモリア国王、バレットは息子、グリンの事を思い出していたのだった

<続く>
0027マロン名無しさん垢版2019/08/19(月) 18:13:24.22ID:???
女神を打倒し世界を救う大魔王の仲間って言うのは中々ロマン力高いなw
とりあえずミカゼ勝利おめ
0028マロン名無しさん垢版2019/08/19(月) 18:29:15.15ID:???
こう見ると、ミカゼも世界的にはかなりの上位陣なんだよなぁ。世界最大国の王子護衛職なんて重要職に勝てるんだから
リュシカも女神については思うところいろいろあったんだろうな
0029マロン名無しさん垢版2019/08/19(月) 18:44:38.41ID:???
頭ぽわぽわしててもさすがに自分の人生を変えた存在だしなあ
女神に関してはリュシカものーてんきではいられないだろう
0032マロン名無しさん垢版2019/08/19(月) 22:10:26.49ID:???
ふつーに五人抜きも有りそうな気はしてきた、と思ったが
サンがハワードに勝つ光景は全然浮かんでこないなw
0033マロン名無しさん垢版2019/08/20(火) 16:47:24.54ID:???
精霊の力借りれば一丁前に戦えそうなんだけどな
現状ドルチルワンパンKOとジールボーイに片端から精霊潰されたくらいしか描写がないから活躍が上手く想像出来ん
0034マロン名無しさん垢版2019/08/20(火) 17:43:37.77ID:???
そういえばギャグキャラちっくだからアレだったけど
ほぼ三十指ドベと最上位しか相手してないから実際の実力はわりかし未知数なのか、サン
精霊の特性から言って多数相手なら映えそうなんだがな
0035マロン名無しさん垢版2019/08/20(火) 23:50:50.13ID:???
物語を左右する一線級のキャラじゃないけどその世界の一般人からみたら十分強い
みたいなキャラの活躍好きだからサンには頑張って欲しい
0036粗筋書きの三十指垢版2019/08/21(水) 17:10:45.49ID:9ct2ZJRp
  第52話|仲間と友達

多量の防御羽根を展開するリュシカにむけ、パンナケトルは正面から突っ込み
それを前にリュシカはお口をあけると、自身が展開した羽を集中しその口へと吸い込んでいく
だがその大技を放つよりも先に、パンナはリュシカの眼前にハートオブメモリアの先端を突きつける…!

「一手…遅かったですね」
「速い…」「勝負ありだ」
「あ…いや…でも………; その技は途中で止める事が―――」

ミカゼがそう言おうとした瞬間…リュシカはかわいいくしゃみを上げると
次の瞬間くしゃみと共に放たれた強烈な大嵐が、パンナケトルを吹き飛ばす!?
悲鳴と共にパンナの身体は宙を舞い、そのままでは壁に叩きつけられ―――
その寸前、すんでの所で吹き飛ばされるパンナをシュダンが取り押さえどうにか事なきを得る

「羽を圧縮して撃ったのか」
「複雑な技の構築を体内で行う事により可能にしたな」
「それを一瞬でくしゃみにして放出し小規模な嵐を相手に叩きつける技……!!
 リュシカ=ヘル=ストームとでも名付けようか」「うむ」

(なんで男二人があたしのくしゃみについて真剣に語り合っているんだろう…;) −ω−)

リュシカ=ヘル=ストームの直撃によりダウンするパンナだが
残念ながら既に決着がついた後なので、リュシカの敗北は覆らない 
しょんぼりしながらリュシカは敗北を詫びつつ…

「ティトォさん… あたしじゃ…駄目ですか………?」
ティトォにそう問い、何処か不安げな表情を浮かべるリュシカであった
0037粗筋書きの三十指垢版2019/08/21(水) 17:11:20.64ID:???
二人もダウンしてしまい、ジンナ殿もその顔に不安が浮かぶ
「ふっふっふ 悪企みはうまくいかないもんなのさ」 −ω−)
「グリン様はおとなしく宿題をしていなさい!!」

続けてサンとハワードの対決が始まり、二人が前に出る
自分の相手が真っ先にぶたさんにされてた役立たず、と余裕の笑みを浮べるサン
真っ先に逃げ出したヘタレがなんか言ってるけど ハワードもげんなり
…だが、次の瞬間にはサンは膨大な魔力を纏う…!いや、彼自身、と言うよりは…

「いい掘り出しモンを見つけたんだよ 悪いけどこの力試させてもらうぜ
 カイアナイトの精よ」

サンの言葉と共に、巨大で屈強な精霊が顕現される!!
これにはハワードも驚愕しながらも、その石の魔力、宿る精霊の力こそが凄まじいのだと察する
実際本人はそこまでたいした事はない、としつつ…ハワードはハートオブメモリアを構える!
先日の汚名返上と、必ず勝つと決意するハワードだが

「意気込みだけじゃどうにもならないという事がわからないのかい?
 まだ若いねえぇ ハワード君ンン

 さあカイアナイトの精よ!!
 お前の目の前にいるでかい口を叩く割には実力のない役立たずをぶっとばせ!!」

カイアナイトの精も、サンの命令に従い…!
サンに背中から思いっきり鉄拳ぶち込みました コレには一同目がてんになっちゃう
0038粗筋書きの三十指垢版2019/08/21(水) 17:12:29.05ID:???
で、1勝2敗、追い詰められたティトォ達だが…次に出るのは鬼人、ジール・ボーイ…!
鋭い形相を浮べながら前に出るジール・ボーイ
と、戦いの前に彼がティトォ達に同行する事になった顛末が思い返される

アダラパタに右腕の魂を奪われ、右腕での魔法拳は放つ事が出来なくなった
すなわち合成魔法拳も作れない 魔力のバランスも崩れ大幅な能力ダウンを喫する
残されたのは左腕だけ…それでも、この腕が千切れ飛ぶまで
この身が砕けようとも闘うと、決意するジール・ボーイであった
・・・ただついていいのか駄目なのか凄んだ状態で問うので、一向も断れなかった様子だったけど

対峙するブラウリーは自分が相手とは運がなかったと豪快に笑い飛ばす いぬもいっしょに
彼は軍の武道指南役も受け持っている実力者、前の三人とは違う、とするが―――

「えーとお前 名は? うむジール・ボーイか ―――ん? ジール・b

―――気づいた時には、ブラウリーは建物の天井を突き破り空へと舞うのでした
「安心しろ 魔法は使っていない」
((鬼だ…!!))これにはミカゼもリュシカもどんびき

2勝2敗となり、最終決戦 ティトォとシュダンの戦いが始まろうとしていた
ジンナ殿も祈るような気持ちでシュダンに勝ってくれと願う
勝敗の数は関係ないにしても、エリート中のエリートが負けたとあってはメモリア軍の面目丸つぶれなので
…戦いが始まる前に、シュダンはティトォに向けて言う

「ティトォ様 流石…あなたと行動を共にするお仲間です
 皆さん真っ直ぐな信念を持っていらっしゃる そして純粋にあなたの力になりたいと思っている
 合格です 本当に良いお友達をお持ちだ」

笑顔で言うシュダンに、ティトォもその表情に笑顔が浮かぶ
「…まあ中にはよくわからない者もいますが(サン見つつ
 最後に ティトォ様の力 この私めが確かめさせて頂きます」
0039粗筋書きの三十指垢版2019/08/21(水) 17:13:38.39ID:???
ハートオブメモリアを構えるシュダンに、ティトォも自身にWWフレアを展開する
その決着をグリンとジンナ殿、あとねこが見守る中、シュダンが仕掛け―――

その時、突然扉が勢い良く開かれる!?
…よたよたと力ない足取りで近づくその老人にジンナ殿が駆け寄り声をかけるが
・・・何をするのだったか…思い出せない老人、とりあえずそそくさとジンナ殿が部屋に戻らせようとしつつ
グリンの方は何故かハワードの背中に隠れてしまっていた 親父との再会にグリンも緊張が混じる表情で…

「バレット!!」
そんなくたびれた老人、バレット王に声をかけるのは
五十年ぶりの再会に、笑顔を見せるティトォであった

<続く>
0042マロン名無しさん垢版2019/08/21(水) 18:35:17.47ID:???
サンはホントにダメダメだな 今回は割と可哀相な役だったけど
0043マロン名無しさん垢版2019/08/21(水) 18:44:58.58ID:???
リュシカヘルスでパンお持ち帰りオプション(1,000G)お願いします
0044マロン名無しさん垢版2019/08/21(水) 19:23:39.89ID:???
まあジルさんもこの辺相手なら戦力ダウンはあってないようなもんだよなあw
0045マロン名無しさん垢版2019/08/21(水) 19:24:24.40ID:???
サンはその気になれば強いのは分かるんだけどって感じだなあ
0046マロン名無しさん垢版2019/08/21(水) 19:54:07.69ID:???
リュシカですら試合に負けて勝負に勝つ、的な見せ場があったのに
それすらなく自滅で終わるのはさすがに可哀相
0049マロン名無しさん垢版2019/08/22(木) 19:24:53.03ID:???
サンがメモリア来た目的って五大石を手に入れる事だけどその辺の事情で暗躍してる月丸たちとかち合ったりするのかな
0050マロン名無しさん垢版2019/08/22(木) 20:06:50.89ID:???
あー、そんなのもあったなあ
月丸たちと関わると一気に死亡フラグがおったちそうだから
どうにか間一髪のところですれ違ってほしいところだ
0051粗筋書きの三十指垢版2019/08/23(金) 17:47:41.95ID:r8matlKG
日が暮れてカラスの鳴き声が響く頃
ティトォ達はメモリア国王、バレットの姿をみる
不意にその場を訪れた老王バレットを、ジンナ殿が慌しくその背中を押して
部屋まで帰るよう促すが、バレット王はよろめく足どりで、静かにティトォに近づく
…ふと、バレット王はシュダンにその手を差し出す 
どうやらハートオブメモリアを渡すように言っているようだが…
そして、差し出されたハートオブメモリアを握ると―――

強烈な一閃が、ティトォの脇腹に突き刺さる!?

その強烈な一撃に吹き飛ばされるティトォの姿に、皆が絶句する中
倒れたティトォの脳裏に、浮かび上がるのは・・・


  第53話|ティトォとメモリアの王様


―城に来いよ ろくなもん食ってないんだろ?城のごちそう食わせてやるぜ!―
メモリアを訪れた3人は、まだ若きバレットにそう持ちかけられる
それからティトォ、アクア、プリセラの3人はメモリアにてお世話になる事になり
ティトォは炎の力を研究し、プリセラは腹に封印を施し、アクアは破壊の力を生み出し
3人は研鑽と共に、長く穏やかな日々を過ごす…
バレットとその妻も老けはじめ、息子グリンも成長してきたある日の事
ティトォはメモリアを発つ事を決める その別れをバレットも見送り…

「…もしまた会う事ができたら――― 思いっきりぼくをぶっとばしてくれないかな
 きみの一撃をくらっても平気なくらい強くなってみせるから!
 アクアやプリセラに負けてられないからね!」
「おお!!よく言ったティトォ!!それでこそ男だ!!(背中ドバンドバンはたき
 わかったぜ約束だ!!絶対にぶっとばしてやる!!」
0052粗筋書きの三十指垢版2019/08/23(金) 17:48:22.10ID:???
それで自分が死ぬようなら、自分はこの国に帰る資格はないとするティトォ
バレットもそれを了解すると、早くもその日に備えて全力で剣の素振りを始めた
…それ以上強くならなくても、とのティトォの言葉も聞かず汗だくで笑みを返すバレットの姿に
ティトォも困惑気味に「あう――…;」って声がでちゃうのでした −ω−)

・・・・・・そして、老王バレットが、見据える先には…

「立ったよ バレット」
その口から血を流しながらも、微笑と共に立ち上がるティトォ
…その姿に、バレットはその頭を自身の胸に押し込み
「お帰り ティトォ」友の帰りを、優しく迎えるのであった…

「ティトォ様 アクア様 プリセラ様!! メモリア王国メモリア城にお帰りなさいませ―――!!」
「お帰りなさいませ!!」
「お帰りなさいませ」
「お帰りなさいませ」
「ティトォ様アクア様プリセラ様 お帰りなさいませ!!」

そしてその場の皆も、ティトォ達の帰還を拍手と喝采で祝福する
一人困惑してるジンナ殿だけど、さすがにその状況で異を唱えるなどできる筈もなく…
みんなの祝福にティトォ・・・3人も、「ただいま」 そう、笑顔で応えるのだった

……メモリアから遠く離れた異国の地…
そこでは一人で城を落とし、満悦そうに笑みを浮べる者の姿があった

「ん――… いい…ねぇ いい……やっぱり城は…いい
 俺の城だ 俺だけの…城……だ」

恍惚の笑みで呟くその男…すると、突如その背後で何かがひび割れた音がすると
それと共に樹が凄まじい速度で成長し、樹のトンネルを作り上げる
…その別の空間につながれた樹のトンネルから現れたのは、三大神器が一人、ブライクブロイドであった
0053粗筋書きの三十指垢版2019/08/23(金) 17:48:53.71ID:???
気だるげに振り返るその男…ヨマ 彼の起こした惨状にブライクも呆れた声が出る

「また今日も飽きずに城集めか?ヨマ
 おーおーまた罪のない人間をこんなに しかも無意味に殺しまくってやがる
 こりゃグリ公のやつ怒るな もったいない―― 足りなくなる―― ってな」
「あ―――…わかった… お前…三大神器… だろ 三十指の…上に立つっつ――…
 その…三大神器様が… わざわざ…何……?」
「アダラパタからさんざん通信が行ってんだろ 力を貸してやれ
 さっさとメモリアへ行くんだ」

ブライクの命令に…ヨマの返答は不意打ちの鉄拳!!
だがブライクもその一撃を容易く腕で受け止めてみせ
「やだ!!」と嘲りの笑みで返すヨマに、ブライクも不敵な笑みを返すのだった

<続く>
0054マロン名無しさん垢版2019/08/23(金) 17:53:53.49ID:???
ティトォとバレットはいい話じゃん。こういう何十年と変わらない友情って好き

ヨマはこれ大分やばいな。ここまでがっつり虐殺してる三十指っていなかった
0055マロン名無しさん垢版2019/08/23(金) 18:11:03.46ID:???
敵側の内輪もめな形になってるけど
これある意味、最強決戦の一角なんじゃなかろうか
こんなドリームマッチを出し惜しみしないで見せてくれるのは太っ腹だわw
0057マロン名無しさん垢版2019/08/23(金) 21:21:34.77ID:???
バレット王がティトォの頭を優しく抱き寄せるシーン、いいなあ
その後の喝采の歓迎もちょっとくるものがある
なんつーか、3人が第二の故郷に帰って来れたんだなーって思うわ
0058マロン名無しさん垢版2019/08/24(土) 09:41:46.67ID:???
足りなくなる、てどういう事だろ
人々の三十指への信仰とかが何かしら関係ある、とかかな
0059マロン名無しさん垢版2019/08/24(土) 17:16:41.56ID:???
グリさんの魔法が自分への信仰を集めて力に変換する性質がある、とか
それを使って大魔王デュデュマの復活を目論んでる、とかかなー思いつくのは
0060粗筋書きの三十指垢版2019/08/25(日) 17:12:37.70ID:cPrY0CfW
ヨマの不意打ちを受け止めるブライク、ヨマは一旦距離を取るが
…ふと、ブライクは自身の手を見やるとその手は焼け焦げたような跡が残る…

「メモリア…?ああ いずれ行くよ… だってよ…あそこにはメモリア城がある…だろ?
 あの城は俺のもんだ…俺だけの…もんだ…!! 誰も…手をつけちゃいけねぇ…
 世界一の国の…世界一の城… 俺の…記念すべき100番目の城だ……!

 勝手に…住みついてる邪魔な蟻…共を……
 プチプチ…プチプチ…一匹残らず…潰して…な…」

狂気の笑みと乾いた高笑いを上げるヨマ、そんな彼にブライクは冷めた表情で…
ヨマはメモリア城は記念すべき100個目の城と決めており、それまで向かう気はない様子
…そんな彼に、ブライクブロイドはヨマが落とした城のほうに足を向ける…


  第54話|ブライクブロイドと死神ヨマの城


…ブライクは自身の手のひらに指を突き刺すと
手のひらから溢れ出る血と共に、槍状の武器が出現する!?

「―――少しだけなら問題ないな 使っても」
そう呟きながら、槍尾の玉が外れながら光の鎖で繋がれたハンマー状となり
放たれたその玉はヨマの落とした城に向けて伸び、そしてその一撃が
僅かに残った城の生き残り、城の背後の山ごとその城を消しとばす…!!
0061粗筋書きの三十指垢版2019/08/25(日) 17:13:08.79ID:???
…その城から少し離れた森にて、飛び立つ鳥に蛇が絡み付く!
鳥を締め上げるその蛇…それは猿顔、福耳、ねこ髭を生やした少年の足であった
いい昼飯がとれた、と笑みを浮べるその少年、三十指が一人エイキ

「ボブリッツ そっちもなんか捕ったか? ………って―――」
そう声をかけられたオーク風の褐色モヒカン、ボブリッツは
捕まえたうしさんを背に満面の笑みを返す が、エイキに顔面蹴り飛ばされた
「てめコラボブリッツ!!これ捕ったんじゃなくて盗ってきたんだろ!!
 勝手な事してんじゃねぇよデカぶつ!!」顔面ガスガスガス

当然うしさん盗られた農家も取り戻そうと追いかけてくる
ボブリッツに自分に何とかしろと命ずると、ボブリッツは追って来る農家を見据え…

「マテリアル・パズル」
ボブリッツは自身の魔法で、巨大な大岩を宙へ浮かし農家のオッサンたちに投げつける
当然魔法使いに歯が立つ筈もなく、悲鳴と共にぶっ飛ばされるのであった

「うう…なんだあいつらは……」
「城を襲った奴の仲間だぞ…たぶん 魔法使いだ
 こんな何もない小さな国に一体どうしてやって来たんだ…」
何もない田舎の小国を襲撃する彼らに、農家たちも困惑が浮かぶ
…すると突如、女神の三十指の二人は、城のほうが吹き飛ぶ光景を目にする…!

「なんだあこりゃ…!!ヨマさんまたキレたか!? 城がふっ飛んだ………」
0062粗筋書きの三十指垢版2019/08/25(日) 17:13:56.27ID:???
ブライクの手により、消し飛んだヨマの城
なんなら他のもいくか、との彼の挑発に、ヨマも激昂の形相が浮かぶ…!
鈍い音を立てながら、その身に光を纏うヨマを前に、ブライクも不敵な笑みを返す

「……… てめぇ… 消すぞ…!!この世から………ッ!!」
「やるのか?このブライクブロイドと 堕とすぜ この世から」

だがそこにヨマの部下二人、福耳のエイキとボブリッツが駆けつける
…だが、目の前に対峙するブライクのただならぬ威圧感に、エイキもその表情が強張る…
その手に溢れる血を操りながら、ブライクは魔法は使わない、と宣言する というか使えないとも補足し
そして溢れ出る闘気を放つブライク それを前にヨマは、その身が甲高い音と共に振動を始め…

「マテリアル・パズル   アデルバ」
ヨマがその魔法を発動させると共に、光が包み込み―――

・・・場面はメモリアへと戻り、街のビジョンがグリン王子目覚めの報を映していた
メモリアを訪れたライトもその情報を聞きながら、子供達の話し声を耳にする

「なァグリン王子って寝てたから学校ずっと休んでたんだってさ」
「ずっりー いいなーグリン王子」

「…辛いよ 寝てるだけってのも…」
そんな子供達の声に、ライトは一人そう呟くのだった

そしてグリンと護衛隊達は、一際巨大な石碑の前にその姿があった
その大きな石碑を見上げながら、グリンはぽつりと洩らす
「おふくろの…… 墓……」
0063粗筋書きの三十指垢版2019/08/25(日) 17:14:27.11ID:???
さらにヨマの増援を待つアダラパタの方も、ブライクブロイドにどうなったかを問うが
アダラパタの念話に、ブライクはもう少し後になりそう、と侘び…

「ちょっと…マズっちまってな………」
ブライクブロイドはヨマとの戦いで、その四肢がバラバラに両断されてしまっていた…!!

「やるじゃねえかヨマ…俺が魔法を使わなかったといえ…な」
首だけになりながらそう洩らすブライク、すると切断された四肢と血だまりが浮き上がり…
浮き上がる鮮血が鎖を創り上げると、その鎖が切断された四肢と繋がり
鈍い金属音と共に、ブライクの肉体は元通りとなるのだった

「魔法<マテリアル・パズル> アデルバ
 まさかもう極めているとは… 奴なら…たったひとりでメモリアを滅ぼせるかもな」


三大神器をも凌ぐ実力を持つ、死神ヨマ その狂気の眼光が爛々と輝く…


<続く>
0065マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 18:29:03.12ID:???
一話の情報量が多いよ!大変だけども面白いよ!
ヨマサラッと城百落とすって言ってるけど、これ、一国まるごと落としてるって考えて良いんだよな?確かにジルさんでも出来そうではあったけど
マジで五本の指はどうなってんだよ
0066マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 19:59:33.89ID:???
ブライクもさらっと負けてるけど、不思議と格落ち感はしないな
まだまだ余力は残してる感じにも見えるからか、バラバラ殺人でやられてた人とは思えん(何
0068マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 21:12:14.02ID:???
三大神器もTAPと同じで不老不死、じゃなかったっけ
同じ不老不死でもこうして性質が違うのを見るのはいろいろ面白いな
0069マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 22:02:40.66ID:???
ボブリッツのお腹の模様にジルボの飛燕かアクアの飴玉がぶっささりそうw
0070マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 22:36:07.62ID:???
エイキはもうわかりやすいくらい「蛇」の魔法だろう
ヨマさんは「熱」か「光」あたりだろうとして
ボブリッツのこれどういう魔法だろ?重力操作とかあたりか?
0071マロン名無しさん垢版2019/08/25(日) 22:56:36.68ID:???
熱だとパイナップルフラッシュやんけ
一章終盤のシルエットにあったようにヨマは光だね
0072マロン名無しさん垢版2019/08/26(月) 07:24:35.95ID:???
そういえば熱はドルチルだったな
光だとするならヨマさん昼間は無敵じゃないか、水場のアビャクみたいなもんだろ
0074マロン名無しさん垢版2019/08/26(月) 17:24:42.27ID:???
戸塚先生に絵力が備わってたらブライクのバラバラ状態はかなりグロくなりそうだな
ある意味先生の絵力が控えめだったのが不幸中の幸いだったわ
0075マロン名無しさん垢版2019/08/26(月) 22:42:25.85ID:???
こんなやべー奴抱えておきながら、三十指が正義の魔法使いと認知されてるんだよなあ
グリさんのセールス能力が凄まじすぎるのか、アダラパタがうまいこと情報遮断してるのか
0076マロン名無しさん垢版2019/08/27(火) 02:30:21.57ID:???
リュシカみたいに騙されて引き入れられた子はそれ信じてるけどその評判て世界的な規模のものだっけ?
0077粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:24:21.42ID:P7bg/NGs
*扉絵にて女神の三十指、メモリアメンバーの紹介

○光 夜馬<ヨマ>

○弾 ボブリッツ

○蛇 影鬼<エイキ>

○凄 カイザート

○皮 メイプルソン

○土 メルチナ

○情 コモレビ

○嘘 ダークアイ・Q

○鏡 チョー

○笑 ピィゲル



●斬
0078粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:25:15.85ID:???
30年の目覚めを果たした時、グリンの母親は既に故人となっていた
バレット王によれば、妻メルルシアが逝ったのは19年も前の事だったらしい
ティトォも、眠ったままのグリンを残して一人逝くのは辛かったであろう…そう呟くが

「いや夏…一番の猛暑だったな… ん…?秋か?
 20年まえだったかのう… そうだ21年前だ 春だ」 
だいぶおじいちゃんの記憶は当てになりませんでした −ω−)

…母の墓に花を添えながら、グリンはぽつりと洩らす
「俺…おふくろがいなくなってたなんて思いもしなかったよ
 なんつーか…いつも近くにいてくれてる気がして…
 今思うとこれだったんだよなァ… これが見守ってくれてたからだ… バカだな…俺」

護衛隊によれば、その石碑が建てられた公園を作ったのは、母メルルシアの意志だとのこと
城につくられるよりも街中にいた方が楽しい、それにここにあればいつも王子の目に届く、と…

「……… 王子…そろそろ―――」
「ハワード 俺・・・本当にバカだな・・・・・・」

「―――だから 最初っからそう言ってんだろ…」
その石碑を見上げる、グリンの後ろ姿に…ハワードもわずかに目を伏せるのだった…

城への帰路につく一行だが、その帰り道、ふとミカゼに一つの考えが浮かぶ
メモリア城の皆は、3人に「お帰りなさいませ」と言った
ならば…こここそが、3人の帰るべき家なのではないか、と…

―ミカゼ ちゃんとあたしを家まで送り帰すんだよ―

脳裏に浮かぶアクアの言葉に…自分の役目は、ここで終わりなのでは無いか…
ミカゼはそう、思い悩むのであった…
0079粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:25:48.26ID:???
  第55話|パンとライス


場面変わりアダラパタ達三十指メンバーが滞在するホテルにて
メンバーがお昼ご飯にしようとしているところであった
コモレビが何にするかメニュー見ながら悩んでいる様子であったが

「ねぇ…この”ハンバーグ”って何?」と聞いてみるが
バンバーグを知らないコモレビにメンバーの男性陣も驚愕で
カイザートがその詳細を教えてあげた とりあえずご飯はパンかライスどちらにするか
メルチナもハンバーグにはライス、聞くまでも無いとするがそれにカイザートが異を唱える
彼によればハンバーグもステーキもカレーも、パンで食べるとの事で

「はい――!?カレーもパンですか!!?ありえね―――!!
 ハンバーグはまだいいとしてカレーはライスっしょ!!これだけは譲れないね
 だったら最初っからカレーパン食っとけって話じゃないか!!」
「な…ふざけるな!!あれは揚げてあるじゃないか!!
 ふっくらふわふわパンにカレーをかけるあの美味さがわからんのか!!」
「あっあのー…ナンじゃダメなんでしょうか」

「パンだ!!うつもサンデーがつくってくれたカレーにはパンが添えられていたんだっ!!
「だから誰だよ」 =△=)
0080粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:26:46.81ID:???
メルチナとカイザートの舌戦聞いてたらメンバーもカレーとハンバーグにしたくなったようで
あとコモレビはプリンも追加すると、他の皆さんも釣られてプリン追加
なんだけどカイザートは意地を張ってプリン断ろうとしてた
けどチョーさんが注文しに行くと、割と未練ありそうな顔してました

…その喧騒を一人離れ、アダラパタは地平の向こうにあるメモリア城を見据える…
と、そこにカイザートがアダラパタを見つけて声をかけに来た
メモリアに来て何日もたつが、今だ動かぬ自分たちに、こんな事をしていて良いのかと問いながら

「ヨマという男を呼んだそうだな
 ヨマ エイキ ボブリッツ 奴等は魔法の力を使い世界中を好き勝手に荒らしている
 国際犯罪人だぞ! そんな奴等まで呼び寄せて一体何をさせるつもりだ!!」

さらにカイザートはそんな奴等になぜ女神は魔法の力を与えたのか
自分達女神の三十指は世界中の悪と戦うための正義の使者のはず、だが…
少なくとも自分には世界の秩序を乱す悪が、他ならぬ女神としか思えない、と訴えるが…
そんな彼にアダラパタはゆっくりと振り返り、かすかな笑みと共に返す

「正義か…悪か なんてーのは自分で勝手に決めやがってください
 でもねカイザートさん 今の貴様があるのは女神様のお陰なんですよ
 少なくとも女神様を裏切る事は 貴様の中の正義に反するんじゃねーですか?

 いやいやボクはいーんですよ いくら嫌われよーが恨まれよーが構いません
 …でもね 女神様を悲しませたくはねーんですよ あのお方はボクの希望ですからねェ」

なんてわざとらしく泣き真似してみせるアダラパタ
…一先ずはカイザートも引き下がるが、去り際にその眼が鋭く睨む…
「場合によっては――― ヨマもお前も俺が倒す事になるぞ」
0081粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:27:23.87ID:???
そんなカイザートの背中に、アダラパタはぺろっと舌を出した笑みを浮べていた

 正義も悪も この世にはないんだよ
「ねェ…ティトォ 貴様にはわかるでしょ………?」

一人そう呟きながら、3人の魂に反応する極楽連鞭を操作するアダラパタ
果たして3人はメモリア城で何をしているのか…
アダラパタは今だ到着しないヨマへの苛立ちが浮かぶ…

メモリア城の方では、すっかり気落ちしてしまったミカゼの姿があった
ティトォの方はバレット王と共に研究室でこもりきり
リュシカもパンの修行を頑張り、グリンも様々なお偉いさんの謁見に大忙し
ジール・ボーイもサンも何かしらの目的があって動いてるようで…
さらに三十指の方も動きは無く…それでも油断できる状況ではないので
城からは出てはいけない、とするティトォであった

「ティトォが俺やリュシカを今まで連れてきたのはこのメモリアが一番安全だからだよな…
 ここなら敵も簡単には手を出せない もう旅は終わったんだ…
 こっから先は俺の力がいるとかいらないとかじゃなくて…

 邪 魔 な ん だ 

 帰ろっ………かな… 一応村も心配だし親父とおふくろの墓参りもしたいしな…」

とりあえずおめんは如何するかの心配もするが、そこにメイドのリィさんから声をかけられる
どうやら物置の立て付けが悪いので手伝って欲しいそうで…ミカゼ片手でバキーンと戸を外しました
メイドのリィさんも流石と声を上げるが、ミカゼはやさぐれモードのままで…
そう言えば来月の魔法大会に出るのかを問うリィさん、そこでミカゼもその存在を思い出し…
0082粗筋書きの三十指垢版2019/08/27(火) 17:29:23.94ID:???
≪第61回魔法大会開催!! 今年もメモリアイーストスタジアムで開かれます
 一年に一回のお楽しみ!! このヴィジョンでも中継させて頂きます!!≫
「そっか…それに出てからでもいいかな…」

とりあえずミカゼは物置の整理を、リィさんの代わりにやってあげる事に
薄暗い物置の中で作業していると… 【おい 小僧】 突如、何者かが声をかける…?
だが、物置に誰の姿も無く…あるのは、顔の模様を刻んだ木のおめんだけで
ミカゼも気味の悪さを感じ、そそくさと物置を後にしようとするが
【待てよ 小僧】再び、何者かが呼びとめる ミカゼも振り返ると
先ほどのおめんに顔がない!? さらにその刻まれた顔はミカゼのすぐ傍の壁まで移り…!!
物置を転がりまわりながらも、ミカゼはどうにか脱出 しっかり戸も封印しておき
何も無かった、とさっきの騒動は忘れる事にするが・・・

(………ヒヒ なかなかいい身体だな 若くそして剛い
 もらったぞ……!! この身体…俺のものだ!!)

謎の不気味な顔は、ミカゼのキツネお面、その額に張り付いていた…!!

<続く>
0083マロン名無しさん垢版2019/08/27(火) 17:53:40.01ID:???
あー、そっか ミカゼは他の皆みたいに女神とは関わりは無いし
ティトォと一緒に闘う理由とかも無いからな ミカゼの独白がちょっと切ない

…とか思ってたらラストで思いっきり呪われた件 何処まで不憫なんだコイツ
0084マロン名無しさん垢版2019/08/27(火) 22:04:47.22ID:???
メモリア組三十指の珍騒動(ってかカイザートとメルチナの夫婦漫才)は見てて楽しいなw
これが果たして何人生き残れる事やら
0086マロン名無しさん垢版2019/08/28(水) 00:11:20.55ID:???
ナンじゃだめなん?て突っ込まれてるしあの世界でも一般的じゃないんだろ
カイザートとサンデーの拘り
0087マロン名無しさん垢版2019/08/28(水) 07:53:19.23ID:???
ここまで露骨にパン派だと間違いなくリュシカとも何かしらあるだろーな
0088マロン名無しさん垢版2019/08/28(水) 10:27:48.43ID:???
メモリア三十指が賑やかな集まりだけど
ティトォ組は対照的にみんなしんみりしちゃってるなあ
0089マロン名無しさん垢版2019/08/28(水) 21:06:51.10ID:???
呪いのアイテムみたいなもんを普通の物置に入れといていいのか
0090マロン名無しさん垢版2019/08/28(水) 23:19:31.92ID:???
ドラクエとかでも城の宝物庫に呪いのアイテムが、とか有りそうだし(本当にあるかは知らない
割と戸塚先生風のドラクエオマージュなのかもしんない>呪い装備を物置に保管
0091粗筋書きの三十指垢版2019/08/29(木) 17:06:43.19ID:+VRIEWAL
*扉絵はメモリア王国の面々

○グリン   メモリア王子

○バレット  メモリア国王

○シュダン  グリン護衛隊兼教育係のリーダー

○ハワード  グリン護衛隊メンバー  
 パンナケトル
 ハイロウ
 ブラウリー

○マルチーノ メモリア城のメイド達 
 リィ

○モチャ   メモリア城の研究者

○獣面<シンメ> ミカゼに取り付いた謎の顔

○メルルシア メモリア女王、グリンの母 故人
0092粗筋書きの三十指垢版2019/08/29(木) 17:07:06.34ID:???
―おーいティトォ 学校行こうぜ―

―ティトォ 今日の夕飯はシチューよ―

―バイバーイティトォくん また明日ね―

―ただいまティトォ 土産あるよ―

鼓動と共にティトォに浮かぶ上がる、過去の記憶たち
すると水面に浮かぶ、何かの存在にティトォが気付き…

・・・次の瞬間、大陸に巨大な爆発が巻き起こる…!!

―――そこで、その体に数々の札を付けられたティトォが目を覚ました
汗だくで目を覚ましたティトォの姿に、悪い夢でも見たのかとバレットが声をかけると
ティトォは100年前の、自分たちが不老不死になる前の景色を見たと答える

「それじゃあ少し休もうかの」
「いえ…続けてください 急がなくちゃ…100年前のあの惨劇をまた起こしちゃならない…
 急いで…手に入れるんだ!! M・P<マジック・パイル>の術を……!!」
0093粗筋書きの三十指垢版2019/08/29(木) 17:07:54.27ID:???
ひとまずその実験は一段落しつつ、バレットはティトォに一つの薬を差し出す
魔法の薬、とするそれは服用すれば存在変換が始まるものだと言う

「魔法の薬…… 毒―――か」
「ふぉっふぉっふぉ 人の命を守るために闘う者が 自分の命を自分で断つ事は良しとするのか」
「合理的に考えなきゃ ぼくらの肉体の生死は他人の道徳観とは切り離して考えてますよ」 −ω−)

とはいえ、ミカゼやリュシカは自分で毒を飲むなんて反対するだろうが
…そんなティトォの言葉に、バレットも眉をかすかに上げた笑みを浮べていた

「…またいい友を持ったな…」
「うん ぼくにはもったいないよ」

3人にとって三大神器の力は、確かにティトォの予想を遥かに上回る力であった
が、予想以上の敵が出現する事は予想通り、と言ってみせるティトォ
とはいえそれはバレットも強がりにしかなってないと返すけど ティトォ頬ぽりぽり
それにティトォは気を張りすぎている、休む事も必要だとしつつ
城の中にこもりきりも良くはない、バレットは魔法大会に出てはどうかと提案する
それにミカゼ達も魔法大会に出場する事を決めているそうな

「街も切り裂き魔の事件で暗くなっていたからな 明るい政は必要だ
 それに魔法大会はティトォ お前が昔企画したイベントでは無いか」
「……… 気分転換………ね いいかもしんない」

…城の一角ではサンがメモリアの五大石をこっそり探してた 壁よじよじ
そこに突如ミカゼの叫びが響く、サンもびくっとしちゃうのは置いといて
そこにはガラスに映った、額に謎の顔が宿る自分のお面に気付いたミカゼの姿があった
ミカゼもこの異常をティトォに伝えんとするが、おめん変えただけとしか思われませんでした

「もうどうでもいいや」ーωー) 夕陽の下でミカゼしょんぼり、していると・・・
【元気出せよミカゼ】 額の顔が、ミカゼに向けて話しかけてくる…!?
0094粗筋書きの三十指垢版2019/08/29(木) 17:08:46.39ID:???
  第56話|グリンとはじまる魔法大会

そのころグリンはお勉強タイム ようやく終わってグリンもぐてーってなっちゃう
そこにメイドのマルチーノがお茶を届けにくるが
そそくさとお茶だけ置いて立ち去ろうとするマルチーノをグリンが呼び止める
マルチーノの態度がどこかよそよそしいのはグリンも感じていたが
しつこく問い詰めるのでハワードにゲンコツされた、彼女は男が苦手だと説明するが
なんで苦手なのか疑問なグリン、ハワードも知らんと返すが

「…すみません 私……歯並び悪くて……///
 私 歯並び悪くて…学校で男子に笑われて…それで怖くなって…」

恥ずかしげに顔を赤らめながら、眼を伏せつつもそう答えるマルチーノ
そのまま部屋を後にしようとする彼女に、グリンは
「笑えよ 大丈夫 笑えって!」満面の笑みと共にそう言うのだった

リュシカの方は、自作のパンの味にメイドさん達からも舌鼓が出ていた
このパンで魔法大会もバッチリ!と気合を入れるリュシカであった ごもぉー

ジール・ボーイは探偵に人探しの依頼を頼んでいたところ
探すのは兄と母の二人、メモリアにいるかは定かではないが彼自身の勘がその存在を感じていた
魔法大会を通じて、その大会に優勝する事で呼びかけると言う手も考えるが…

そして10月1日、第61回メモリア王国魔法大会が幕をあける
まずは実況がその大会の趣旨を解説

≪かつて本当の魔法は溢れていた時代 メモリア魔法陣という魔法大会が存在しました
 魔法の力がほとんど失われた現代 それを模して始まったのがこの大会です
 現代の魔法使いと呼ぶに相応しい方々を集め―――≫
0095粗筋書きの三十指垢版2019/08/29(木) 17:09:50.06ID:???
「とどのつまり魔法という名の一芸を競い合う大会なんだよな
 これもいいんだけどさ 俺はやっぱり―――メモリア魔法陣を開きたいな」
勉強中のグリンもテレビを通じてその中継を目にしていたようで
そう呟きながら笑みを浮べるグリンだが
その前にさっさと教科書開く、と厳しいお勉強は続いていました グリンもなみだ

控え室では、今にも始まろうとする魔法大会に緊張するミカゼの姿があった
自分の力が果たしてどこまで通じるか…だが今は謎の顔が浮かんだお面も気になる
お面の顔が話しかけてきたような…ミカゼもまだ半信半疑なようだが
そうこうしているうちに第一試合が開幕し、さっそくリュシカの出番となるが
その相手は、女神の三十指が一人カイザートだった
堂々と表舞台で参戦する三十指にはグリンとバレット王もどっか困惑 −ω−)

魔法大会の勝負方法は自由、どちらが人々をあっといわせる魔法をもっているか、の一点が肝心のようで
そこでカイザートはリュシカがパン作りの名人と聞き、その味への勝負を挑む

「俺にうまいと言わせればきみの勝ちだ しかし言わせられなかったr」

 う ま っ !!!

リュシカのパンに叫び声を上げながらふっ飛ばされ、強烈なダウンを喫するカイザート
このパンにはサンデーもアンナも太刀打ちできない…カイザートも自身の負けを認めるしかなかった
…その結果にグリンもハワードも(なんだこりゃ)と白い目だったけど
観客席ではコモレビ、メルチナの姿もあり その負けっぷりにはメルチナも溜め息がでちゃうが

「楽しいねーメルチナちゃん」「ん――― そう?」
「…あたし達 闘わなくちゃいけないのかな……」
「そりゃね 女神の三十指なんだから」 

「できたらこのまま……」蒼空に残る呟きは、コモレビのものか、メルチナのものか…

<続く>
0098マロン名無しさん垢版2019/08/29(木) 22:50:09.23ID:???
汁男さん兄貴が家出ちゃったのはなんか語ってたけどお袋さんも行方不明なんだっけ?
0099マロン名無しさん垢版2019/08/29(木) 23:37:02.26ID:???
マジックパイルは単行本でちょろっと触れられてたな
グリさんとの邂逅での状態は結構マジックパイルに近かったのだろうけど
3つの力が一つになれば、はお約束だしパワーアップするなら外見もそれなりに強そうになって欲しいな
0100マロン名無しさん垢版2019/08/30(金) 18:07:43.42ID:???
魔法大会ってより大道芸人大会な件
というかなにも見せられないで負けたカイザートは何しにきたんだw
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