結合部からはじゅ、じゅ、といやらしい水音がしている。
ずぶずぶと抜き差しするたび背筋に快感が走る。あまりの気持ちよさに我を忘れて日向の中を抉ると、悲鳴のような愛嬌が上がった。
「あっあんっあんっ、けんま…けんまっ…」
甘い声で名前を呼ばれるのがたまらない。さらに激しく奥まで股関を打ちつける。肌同士がぶつかる音が室内に響いた。
あつい。部屋も、日向の中も―――溶けそうなほどあつい。
「は、あっ!ゃああ…けん、まぁあっあっあっ!」
「ふ…んっ…翔陽…っ」
日向の華奢な足が、引き寄せるように研磨の腰に絡みついた。うねる内壁に、肉棒が締め付けられる。一気に高まる射精感。
研磨は夢中でピストンを続けながら、右手でだらだらと汁を垂らしている日向の昂りを包み緩急をつけながらしごいた。開いた方の手はむき出しの日向の上半身をまさぐる。鍛えられた腹筋をなぞり、親指と人差し指で胸の突起を摘まむと、急な刺激に日向の肩が跳ねた。
「あっ…だめ!そこゃあっ…イッちゃう!イッちゃあああぁ…っ!!」
いやいやをするように涙を浮かべながら首を左右にふる日向は、今まで研磨が付き合ったどの女性よりも扇状的だった。だがそれも当然だ、初めて会った時からずっと、いつだって、彼は研磨を惹き付けてやまなかったのだ。
「は…翔陽……すきだよ…」
肉棒の先端で狙って前立腺を擦り上げると、手の中で日向のモノがドクドクと脈打ち始める。
「あっ…出る…けんま…っああ」
ひときわ高く喘いだ日向の背が、弓なりにしなった。ビュクビュクと研磨の右手に濡れた感触が広がる同じリズムで中がきゅうきゅうと収縮する。
「翔陽、おれも、出る…」

中に出していい?
尋ねると、達したばかりで頬を蒸気させた日向が頷く。大きな瞳はとろけて恍惚とした表情をしている。完全に官能に支配されているようすの日向の額に唇を落とすと、その温もりを感じながら研磨はたっぷりと精を吐き出した――――