番神は結局、「さあどうぞ打ってちょうだいよ」と差し出した時以外、
左之助の拳を喰らっていない。きっちり捌ききってた。手甲を過信したのが敗因。

つまり最初から手甲なんかつけてなければ、
「さあどうぞ打ってちょうだいよ」は発生せず、拳を喰らうことはなかった。勝てていた。

しかも、あんな分厚い金属製の手甲が外されるということは、
何発もの銃弾を一気に見切って叩き落すハンドスピードが
更に上がるということ。ケンカ殺法のテレホンパンチが当たる確率は、
ただでさえ実績ゼロなのに、そこから更に大幅に下がる。

自分の実力だけで真面目に戦う限り、番神が左之助に負ける要素はないんだよな。
左之助の性格上、単純にパワーは鍛えるとしても、ジャブだフックだフェイントだと、
「当てる為の技量向上修行」はしなさそうだし。ならどうしたって当たらない。
もちろん、その間に番神だって修行するだろうしな。