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北斗の拳 連載中 [転載禁止]©2ch.net
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0001マロン名無しさん垢版2015/12/01(火) 17:20:23.84ID:???
『週間少年ジャンプ』に1983年41号に連載が開始された 北斗の拳
この漫画について色々語りましょう
尚、この漫画は連載速度が7倍になる秘孔を押すことで1日1話のペースで連載されるようです
たまに秘孔を間違って変な時期に合併号ができたり休載したりしますが、きにしないでね

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!


連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/

連載中スレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/comic/5124/
0723マロン名無しさん垢版2016/04/12(火) 00:09:34.07ID:???
マジで最高潮なんだけどやっぱり終わりが近いのか?社会的な人気を見てもとてもそうは思えないが・・・
ただ、比較的ほかの連載も揃ってるし、一時期よりは読者層の幅も広がってるし切るなら今か?
ジャンプがこのクラスの作品をこの巻数で終わらせるとも思えんが・・・
0725マロン名無しさん垢版2016/04/12(火) 07:25:02.64ID:???
>この戦いは赤子の戦いと同然!!

きさまらのような赤子がいるか!!   いやまあとはいえラオウの言うこともわからんでもない
ようは二人の間ではこの戦いはグルグルパンチの応酬を見まう子供同士の戦いレベルになってしまったということだろう
それでも超迫力でまったくそうは見えないけど
0726マロン名無しさん垢版2016/04/12(火) 10:12:36.91ID:???
まだラオウの発言がちょっと俗っぽいけど、無想というのはそういうメンタルでも纏えるものなのか。
0727南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/12(火) 17:02:58.19ID:???
「フ…神に感謝せねばなるまい… わが前にこれだけの男を送り出してくれたことを!!」

その言葉とともにラオウは眼を見開き、二人の戦いはさらに激しさを増す

  <第134話 闘気を撃つ!の巻>

まるで無造作に撃ちあう二人の姿に、バットもどこか困惑する
二人の間に憎しみが見られず どこか二人が透き通ったように見えて…
リンの目が、子供時代のラオウとケンシロウの姿を捉えていた

…するとラオウが荒れ狂う闘気を放ちケンを阻もうとするが
ケンは自らその闘気の中へと入り込んでいく 
ラオウをみず闘気だけをみるケンの戦い方…その光景にバットがケンの言葉を思い出す

「お互いに拳のみきりを身につけた同士 ラオウをみては勝負はつかぬ
 ならばその闘気を誘い それを間合いとしその乱れに無想の一撃を放つのみ!!」

じわじわと距離を詰めるケンにラオウも苦悶の表情を浮かべる
…すると、ケンの瞳から一筋の涙が流れ出る…

「もはや次の一撃が 我らの最後の別れとなるだろう
 おれもトキも同じくめざしたあの偉大なる長兄ラオウ!!
 この心に いまだ消えずにこの心にやきついている!!」

ラオウが闘気を引けば、ケンも一歩詰める 闘気の一瞬の乱れもないケンの無想の拳にもはやラオウもなす術がなかった
とのバットの解説の元、リンもユリアの亡骸に語りかける

「もうすぐくるわ…永かったふたりの戦いが終わるときが…
 そしてあのふたりの魂に安らぎが訪れる時が!!」
0728南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/12(火) 17:03:30.85ID:???
そしてラオウも覚悟を決め、その拳に生涯のすべてを賭ける!

「うけてみよ!わが全霊の拳を!!」

ラオウの闘気が消滅し…その拳にすべてを賭け、ケンにその拳を振るう!!

「天に滅せい ケンシロウ!!」

すべてを賭けたラオウの拳は    ケンの横をかすめ
ケンの一撃がラオウの胸に深々と突き刺さる!!
震えながらもケンに拳を返そうとするラオウだが、その手も弾け飛び、ラオウの巨体が膝をつく…!

「ば…なかな お…おれの このラオウの全霊の拳が」
「おまえの心はひとり だがおれの中には 長兄ラオウへの想い ユリアへの想いが生きている
 天地を砕く剛拳もこの一握りの心を砕くことはできぬ!!」

<続く>
0729マロン名無しさん垢版2016/04/12(火) 20:15:32.41ID:???
バットが解説役やってるせいで違和感がw ほかにいないから仕方ないけど
ただなー…これでバットが本当にケンの戦いを間近で見続けた存在であるなら、この解説にも説得力はあるんだが
基本的にバットとリンは安全なところにおいてケンシロウ単騎攻めがほとんどだからなあ…そこがちょっち惜しい
0730マロン名無しさん垢版2016/04/12(火) 21:38:40.00ID:???
バットは次期北斗神拳伝承者候補だからそろそろ才能の片鱗ぐらい見せないとな。
ユリアを失った以上、ケンの息子とかは出てこない可能性も高いし。
0732南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/13(水) 17:00:09.76ID:???
膝をつき倒れるラオウと、それを見下ろすケンシロウ
震えながらも、ラオウは目の前のケンシロウを見上げるが
ケンのついた秘孔の影響で、ラオウの肉体から血が一気に噴出す!!

  <第135話 血に染まる覇王!の巻> (本日二色カラー)

全身から地を噴き出し苦しむラオウの姿に、リンも震えながらユリアの名を呟く…
その最中、ラオウはトキの魂の声を聞く…

―ラオウ…もういってもいいはずだ… なぜいわぬ…!?
 あなたも愛を捨ててはいない! その心に愛を刻みつけたのだと!!―

(いえぬ! それだけは死んでもいえぬ!! 愛を帯びるなどわが拳には恥辱!!)

北斗七星が輝く空が赤く染まる… その光景をリハク達も見ていた
二人の戦いに彼らも駆けつけようとしていたようだが、もはや間に合わないであろう

「間に合ってもふたりの戦いを止めることはできぬ
 このリハクの目を持ってしてもラオウという男を読めなかった…
 あの男の悲しき心を………」

その言葉とともに、リハクは拳王の部下から聞いた、ユリアの死の真相を思い出す

ラオウがユリアの命を奪おうとしたその寸前、ラオウの拳が止まる…?
…すると、ユリアは微かに震え…その手が微かに血で濡れていた
ユリアもまた、トキと同じく死の病に犯されていたのだ 持ってあと数ヶ月の命だという
0733南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/13(水) 17:01:18.27ID:???
「い……いつからだ」
「シンに連れ去られた後…すぐに…… わたしに与えられたのは限られた命
 ならばなに事にも抗うことなく 天命の流れのままに生きようと思いました
 南斗の将 動けば 北斗動き 天また動く その南斗の将の宿命のままに!」

「それでみずから動かず じっとまっていたというのか おのれの幸せを放棄して」
「このわたしの命で この世に光をもたらすのであれば………
 さあ 天へ送ってください」

そのユリアの心に触れ…ラオウの目からは涙があふれ出る

「な…なんという女よ!! こ…殺せぬ このラオウにこの女は 捨てることはできぬ!!
 ユリア!!うぬへの愛を一生背おっていってやるわ!!」

あふれ出る涙とともに、ラオウはユリアの首筋に拳を突き刺し……
ラオウはおそらくユリアの秘孔を突き、仮死状態にすることでユリアの病状を止めたのだろうとリハクが推察する

「ユリア様を殺しては無想転生はまとえぬ ユリア様への愛……哀しみがラオウに無想転生を…
 ラオウもまた北斗神拳伝承者の資格をもっていたということだ
 皮肉にも天はふたりの伝承者をこの世に送り出してしまった」 

(二色カラーここまで)

拳に準じたラオウが愛を背負うなど恥辱、と苦悶の表情を浮かべるラオウ…
トキの魂の言葉も振り払い、気力を振り絞り立ち上がろうとするが
やはり慢心相違のラオウ 今にも意識が途絶えそうなのを、自らの秘孔を突き無理矢理に立ち上がる!
そしてその巨体が音を立ててケンの元へと向かっていく

その時 ユリアの身体が動き始めたことにリンが気づく…

<続く>
0734マロン名無しさん垢版2016/04/14(木) 07:25:20.61ID:???
あと2,3話で最終回かな…
ユリアも生きてたことだし、一応はハッピーエンドで終わることだろうか
0735南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/14(木) 17:15:22.33ID:GJzlda0E
  <第136話 さらば強敵(とも)よ!!の巻>

微かに動いたユリアの身体…、まさか、とリンがその胸に耳を当てる
ラオウもまたボロボロの状態ながらなおもケンに向かっていく…

「ケンシロウ!! きさまとおれば すべてにおいて五分のはず わが拳で砕けぬはずはない!!」

ラオウの諸手突きがケンに向け放たれるが、それを前にケンは微動だにしない…!?
そして、ケンにその拳が突き刺さる直前…ラオウはその拳を自ら止める

「すでに見切っておったか! わが拳にはまはやおまえを砕く力など残っておらぬことを……
 今こそ悟った!おまえは今日まで死を見切って生きてきた
 熾烈なる強敵(とも)との戦いの中で生と死の狭間を見切ったのだと!!」

ケンシロウのその背に、彼と戦い あるいはともに歩み 散っていった男たちの姿が浮かぶ…

「フ……強敵(とも)か… おれには強敵(とも)と呼べる男は トキしかいなかった…
 み……みせてくれ このラオウを倒した男の顔を」

そういって、ラオウはその手のひらでケンの顔を包み…微笑を浮かべて弟ケンの勝利を褒め称える兄ラオウ
そして、ユリアもまた目覚め始める リンの声に、ラオウは背中を叩いてケンをユリアの元へ送る

「ユリア!!おまえの命はあと数年はもとう!! 残る余生ケンシロウとふたり 静かに幸せに暮せい
 さらばだケンシロウ おれもまた天へ! トキの元へ帰ろう このラオウ 天へ帰るに人の手は借りぬ!!」

その言葉とともにラオウの身体が白く輝き、自らの両胸を突き天にその拳を突き出す!

            「わが生涯に 一片の悔いなし!!」
0736南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/14(木) 17:15:50.74ID:???
その拳を高々と掲げ、世紀末の覇王もまた天に帰るのだった
そして、世紀末に光がよみがえったと、過酷な世界で逞しく生きる民達を目にして言うリハク

「だが ラオウ ケンシロウ そしてユリア様がいなかったら
 この世は永遠に 闇に閉ざされていただろう」

……戦いが終わり、ラオウとトキの墓前に立つケンシロウたち…
世紀末…暴力の荒野を恐怖によって統治した拳王 だがその前に真の安らぎは訪れない

「統一を果したラオウは自分が愛を持つ者に倒され とってかわられることを願っていたのでは……
 わたしにはそんな気がしてなりません」

そう語り、一筋の涙を流すユリア ケンがその身体を抱きかかえ
黒王もその背についていき、ユリアを連れて世紀末の荒野へと向かう… 
バットがその後を追おうとするが、それをリンに引きとめられる

「だ…だめ!バット!!
 だ…だめ 絶対に追わないって約束したでしょう お願い ふたりだけにさせてあげて ふたりだけで静かに…
 でも…いつか… いつかきっとケンは帰ってくる…きっと…」

ユリアと共に、ケンが向かう先にあるのは 愛か 哀しみか…

<続く>
0737マロン名無しさん垢版2016/04/14(木) 22:41:18.57ID:???
えええええ?
どう考えても終わる流れじゃん?
また男一匹ガキ大将と同じ道を歩ませる気かよ・・・
あの頃とちがって聖闘士星矢やドラゴンボールとか後釜担えそうな作品有るんだし終わらせても良さそうなのに
まぁ続きが読めるのがうれしいと思う反面これから先細りそうで心配
0739マロン名無しさん垢版2016/04/14(木) 23:06:42.17ID:???
ここで終わったらラオウが主人公みたいだな。
確かに終わってみると今章は魔王ケンシロウを倒すために数々の
妨害や試練を乗り越えて立ち向かったラオウの物語だったような。
0740マロン名無しさん垢版2016/04/14(木) 23:24:33.80ID:???
ラオウ倒せばもう描くことないし終わらせもいいんじゃない
0741南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/15(金) 17:25:45.23ID:???
          かつて男たちは戦い………
     この世に一時の平安を残し 天に地に 散っていった
      だがその男たちの戦いの歴史も砂の中に埋もれ…
       ひとびとの記憶から忘れ去られていった……

  <第137話 若き狼の叫び!の巻>

ラオウとケンシロウの戦いから数年がたち…
町では奴隷達に引かれた人馬車に乗った身なりのいい女性が赤子を抱いていた
それを前に平伏する市民達、そこに馬車から泥水を引っ掛けられる
泥を引っ掛けられた赤子が泣こうとするが、母親がそれを必死であやす

「お…お願いだから 泣かないでおくれ」
「おれたちの子の涙には泥すらまじっている!! なのにやつらの子は!!
 なぜだ!!おれたちの子も同じ人間なのに」

        平安は時と共に貧富階層の差を生み
      同時に世は再び混迷の時代に向かっていた

街のまた別の一角では、市民がおれたちはだまされている と声をあげるが
それを聞く市民たちは、なぜかいっせいにこそこそ逃げ出してしまう
そこに声をあげた男が大男… 頭に風車の紋章をつけた司刑隊につかまってしまう
彼らが勝手に決めた法に不平の声をあげる男だが

「おい たしか強制収容所<デスビレッジ>は満杯だったな」「ああ〜そうだったな!!」
「うん やっぱりな じゃ〜侮辱罪で即刻死刑だな…」

そしてその男を両手で握りつぶしてしまう!!

「や〜やっぱ法律は〜 守らね〜とな〜!!」
0742南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/15(金) 17:26:44.53ID:???
その血しぶきに、服が汚れた、と男の死体を壁に投げすててしまった
そして男の投げすてられた壁には、二人の男女の賞金首と思わしき張り紙が張られていた

町外れの荒野…囚人護送車を見下ろす集団を率いるそのふたりの賞金首
その二人は…時を経て、立派に戦士として成長したバットとリンであった
そして彼らは、バットの号令でいっせいに護送車に襲い掛かる!

襲い掛かる軍勢…北斗の軍に浮き足立つ司刑隊
隊長はこれは防ぎきれぬと、例の作戦を実行する 囚人を解き放とうとするバットたちだが
司刑隊の兵士は護送車にガソリンをかけると、囚人達を丸ごと焼き払ってしまう!!
その光景に…どうすることも出来ないリンは自分達の力の無さを恨む…

囚人の解放は失敗してしまったことをリハクに報告するバットたち
少女の親を救うことが出来なかったリンが、子供を抱きかかえながらその子供に謝る
バットもまた、悔しさにそのからだを振るわせる…

(ケンシロウさん みていなさるか 北斗の旗を立てて戦う二人を
 傷を負いながらじっとあなたをまっているふたりを
 ケンさえいれば…… その言葉をのみこみ戦い続けるふたりの姿を
 もし この若者たちの心がきこえるならばあらわれてくだされ!!
 今 またあなたの力が… 乱世を斬る北斗の光が必要となったのです)

町ではバットとリンの賞金が5000J$(ジュドル)から1万にはねあがった
こいつらは俺が狙うか、と張り紙を剥がす司刑隊のハゲ だが、その背を黒い馬に押される
そして、その前に現れた男がその顔をボコボコにぶっとばす!!
倒れるハゲをよそに、その男はリンの張り紙を見つめていた

<続く>
0743マロン名無しさん垢版2016/04/15(金) 19:33:30.96ID:???
おお、バットめっちゃいい男になったな。
2人とも容姿は一変してるのに、ちゃんと微妙に面影がある。
0744マロン名無しさん垢版2016/04/15(金) 20:35:35.75ID:???
大人になったリンとバットええなあ
この二人の活躍見たいからケンの復帰はもうちょっとあとでもええんやで
0745マロン名無しさん垢版2016/04/15(金) 21:16:45.51ID:???
一話の頃は「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえ」って言ってたけど、いつの間にか通貨が復活したんだな。
0747マロン名無しさん垢版2016/04/16(土) 00:09:58.98ID:???
リハクが次章にまで出てくるとはこの俺の目をもってしても見抜けなかった
一応北斗の軍の運用には役立ってるようだな。
0748マロン名無しさん垢版2016/04/16(土) 14:52:05.90ID:???
>「や〜やっぱ法律は〜 守らね〜とな〜!!」

個人的にこの台詞は今までで一番悪辣だと思うわ
0749南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/16(土) 17:02:22.46ID:???
  <第138話 新伝説想像!の巻> (扉絵巻頭カラー&二色カラー)

眠るリハクが、何か、すさまじい重圧に突如飛び起き
自らの滾る体に、何かがおき始めているという事を感じ取る

町では面が割れているため、ターバンとマントで顔を隠しながら町を散策するバットとリン
そこに、難民がこの町に向かっているという市民の声を聞く
その言葉通り、おびただしい難民がその町へ近づいてくる 町の兵士がその難民達を追い返そうとするが
兵士の足にすがりつく難民をたたっ斬ろうとするが…その難民は彼らと同じ紋章をつけた正規兵だと気がついた
誇り高き正規兵の、変り果てた姿に愕然とする兵士

その町の司令にも報告が上がる どうやら様々な郡都(エリア)が何者かに次々壊滅しているそうだ
…と言うことを報告しようとするが、その司令に先に言われてしまった

「たしかになにかがおこっている だが この郡都(エリア)はちがう!!
 この おれ様がいるかぎり なにもおこらぬ!!」

そういってその司令は兵士の頬に教鞭を押し当て、それを軽く振るっていくと
兵士の後ろにある灯篭がバラバラに切り裂かれてしまうが、兵士の顔には傷一つ無い…
またそこに別の報告が上がる リンもバットもこの町にいるということだ
逃げるリンとバットを追いかけるモヒカンがフレイルを振るい、ふたりの片割れの顔を潰してしまう!
…だが、どうやら彼らはリン、バットとは別人のようであった

「どうした?」「ハハァ またまちがえたようで…」
「かまわぬ!!その女を引っ立てい! その女を逆賊リンとして公開処刑する」
0750南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/16(土) 17:02:52.91ID:???
死刑台に立たされるリンの身代わり その光景にリン、バットのふたりも驚愕する

「処刑される人間はだれでもよい ただリンという名さえ冠すればな
 何人リンがあらわれようとかまわぬ! 群衆どもは その処刑のたびに逆賊の無力を知る!!
 このバスクの前には反逆を唱える者は消え群衆どもは我らの足もとに平伏するのだ!!」

そしてその女性の処刑が始まろうとする… 
リンとバットがそれを助けようとする だが周りを兵士に固められてはふたりは犬死で終わるだろう
それでも構わないと、戦いに死ぬことを選ぼうとする二人だが
リハクにも止められあの女性は助かると確信を持って言う だがだれが助けるというのか

…ひとり 我々はその人物を知っている…!

そこに様子がおかしい兵士がフラフラと歩き…突如その身体が破裂する!?
そして、そこに現れた男と巨馬に踏み潰される兵士達 そう、そこに現れたのは…

「ま…」「まさか!! こ…これは夢か……!!」
「我らの叫びが奇跡の男を 甦らせた!!」

片目を血塗れの如き赤い布で覆い隠した拳王にまたがり、ケンシロウが彼らの前に堂々と現れる…!
ケンにむけ放たれた槍を、その手で容易く握り潰してしまう

「これだけの正規兵の中を こやつ眉ひとつ動かさず…」「うは〜っ!!」
「き…きさまどこからきた!!」「なんのつもりだは――っ!!」

「北より おまえたちに死を告げるために!!」

<続く>
0751マロン名無しさん垢版2016/04/16(土) 19:15:17.76ID:???
黒王号はケンが受け継いだのか。
前回の引きでは正体を隠していたからミスリードで新キャラでも
持ってくるのかと思ったが普通にケンだったな。
0752マロン名無しさん垢版2016/04/16(土) 20:06:51.57ID:???
バスクの隣のヤツうるせえwww
まあこいつらはしょせんジードポジ程度だろうな、無想転生を習得したケンにその辺の悪党が太刀打ちできるはずもないし
0753南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/17(日) 17:07:00.34ID:???
現れたケンシロウにリンとバット、リハクの顔に笑顔が浮かぶ
そしてケンシロウは、この郡都を司るバスクと対峙する…!

  <第139話 生きてふたたび!の巻>

ケンとバスクの戦いが始まろうとするが…そこに副官ナバロがちょっかいをかける
うっはぁーと雄叫びをあげながらケンを挑発するナバロだが
逆にケンに辛辣な言葉を浴びせられる その言葉に顔を真っ赤にしたナバロが襲い掛かるが
ケンのゲンコツ一発で地面に沈まされた その光景に目を丸くする兵士達

「なるほど ただのバカではないようだな 名をきこう」
「知ったところでだれに語ることもできぬ…」

その言葉に高笑いをあげマントを脱ぎ捨て構えをとるバスク
そしてケンに向け、片腕を突き出しながら一気に飛びかかる!!
ケンがとっさに回避するが、鉄柱を鷲づかみにするとその身体を回転させて鉄柱の一部を抉り取ってしまう
それを見たケンが、もう一度やってみろとその胸を差し出すケン
遠慮なくケンの胸をわしづかみにするバスクだが、ケンの肉体に動けずねじ切ることが出来ない

「どうした まわるんじゃないのか……」

そしてケンがその腕をひねり上げ、逆にバスクの身体をねじりあげ、その身体をボコボコにする!
最後に落ちてくるバスクの額に人差し指を立てて

「な…な… きさまなんの化身だ!!」
「ただの人間だ!」

その言葉と共に、バスクの身体が破裂してしまった
0754南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/17(日) 17:07:28.87ID:???
バスク司令もやられ、狼狽する兵士達  そこへ反乱軍もいっせいに攻め込む!
……そして、ケンシロウはリン、バットと再会する リンの背中を押すバットだが
先に行くべきはバットだというリン リンはバットの上着をはだけさせ、その身体に刻まれた傷跡をケンに見せる

「この傷だけじゃない 体には…無数の……
 その傷のすべてがわたしを……わたしを助けるために…
 ひとつひとつの傷が…すべて私を守るために……」

そう語りながら、リンはぽろぽろと涙を流す…

「バット 男の顔になったな!!」

バットもその言葉に…ついに涙を溢れさせ ふたりはケンの胸で涙を流すのだった…

<続く>
0755マロン名無しさん垢版2016/04/17(日) 23:23:51.18ID:???
ケンのバットへの言葉でおれも泣いた
ついにケンに認められる男になったんだな、バット
0756マロン名無しさん垢版2016/04/18(月) 00:44:33.45ID:???
あのコソ泥バットがな…
天国のトヨ婆さん見ていますか?
あの悪態ついてたガキは今や立派な男に育ちましたよ。
0757南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/18(月) 17:12:21.66ID:hMB8obdm
  <第140話 脅威のアイン!の巻>

ユリアは安らかに亡くなったと、ふたりに語るケン
ケンはユリアからの形見のネックレス(数珠?)をリンに差し出す
ユリアの想いに、リンもそのネックレスを握り締めるのだった
そしてケンは再び戦いに赴こうとして…

「行くぞ リン バット!」
「え!?   初めてわたしたちと一緒に こいと………」
「あなたたちもすでに戦士ということだ」

夜が明け…また別の郡都にバスクの兵士がなだれ込んで来る
血まみれになりながら次はここに来るという報告に、顔色を凍りつかせながら門を閉めるように指示
分厚い正面の正門を閉じるが…その門が容易くぶち破られてしまう!!
…だが、そこに現れたのはどうやらケン達とばまた別人の様子 
その前に現れたのは、ごっついブルドーザーにのったアメリカンな風体の男だった
アメリカンな男が首輪をつけたドライバーの頭を足で小突いてブルを走らせる
そしてそれに引っ張られる男ふたりは賞金首に指名手配されていたとのこと

アメリカンな男は賞金首を引っ張り、郡都の司令に賞金首を突き出す
女をはべらせる丸々太った司令は、その男に懸賞金をさしだそうとするが金はいらないという
すると男は司令のはべらせた女を指差し その女の身につけるものがほしいと言う どういう意味なのか…
また、そこに囚人達が連れてこられケンシロウを倒せば無罪放免、さらに郡都も一つくれるという高待遇を聞き
アメリカンな男もそれに乗っかり、その首は俺がもらうと言い放つ 当然反発する囚人達だが

「ほう…やる気か!?  おまえら 女はいるのか!?」
「な…なにィ!!そんなもんいるか〜!!」
「なら 気がねする必要もないか」
0758南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/18(月) 17:13:47.76ID:???
するとアメリカンは先手必勝と先頭の囚人に右ストレートをぶち込む!
鉄パイプを振りかぶって襲い掛かるのをジャブ二発で怯ませ、強烈パンチでぶっとばす!!
さらに残った一人の足を蹴飛ばし、空中で一回転したところに顔面をぶっつぶす!!

あっという間に囚人達を一掃したアメリカン 確かにこいつならやれるかもしれない
そこにケンシロウも反乱軍を引き連れその郡都に乗り込む
その前にアメリカンな男… アインがその前に立ちはだかる
ケンが何のために自分の首を欲するのか、アインに問いただすと
アインは小指を立てて、「これのためだ!!」とニヒルに笑ってみせる

<続く>
0759マロン名無しさん垢版2016/04/18(月) 20:04:13.86ID:???
なんかジュウザの親戚みたいなヤツがでてきたなw
アインはどこまでやれるか期待
0760マロン名無しさん垢版2016/04/18(月) 20:14:14.28ID:???
あれだけ苦労して一緒になったのにユリアあっさり死んじゃったの?
ラオウが延命させたとはいえ死の灰に侵されてちゃケンとの子も遺せなかっただろうしなあ。
0763南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/19(火) 17:01:29.28ID:???
ケンとアインの戦いが始まろうとする最中
郡都のデブ隊長が兵士に車椅子を押させて、二人の戦いを観戦する
つまみのお肉に手を伸ばし、気楽に高みの見物に興じる隊長であった

  <第141話 不敵なる微笑!の巻>

ケンにも女はいるのか、と問いただすアイン いないとのケンの答えに遠慮なくブチ倒せると強気な態度
黒王から降りたケンに構えを見せるアイン その構えからアインの流派はケンカ殺法と見切る

「それがどうした 不服か!? オレは今までこいつで負けたことはねえ!
 気にいらねえやつは この拳でぶっ壊すだけだ」

そういってアインは自慢の拳にちゅっと口づけをして、ぐっとにぎりこぶしを突き出す
アインの前に、堂々と立ち挑発するケン その顔面に向け、凄まじい圧力のストレートを繰り出す!
……が、ケンはそのストレートを軽く払う そしてアインの頬にびんたをぶちこむケン
まぐれあたりと強がるがアインの顔にいやな汗が滲む…
そしてアインは強烈ラッシュを仕掛けるが、それをすべてさばかれ、またもその頬をぶたれる
二発のビンタで膝が震えよろけるアイン… その口から血が流れ出ながら

「やるじゃない」

アインはニコっと笑って強がってみせる 
やぶれかぶれで突っ込むアインの顔に、ケンの往復びんたが飛ぶ
とうとうダウンしてしまうアイン そして倒れるアインに、ケンはとどめの一撃を繰り出そうとして
…その寸前で拳がケンの止まる
0764南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/19(火) 17:02:02.62ID:???
な…な…なぜうたぬ?」
「おまえには女がいるのだろう!?」
「ああ…」

震えながらそう答えるアイン ケンもどこか微笑を浮かべ…アインから離れるケン
一息つき…自分が負けたことに気づくアイン そこに同業者のブゾリからもだらしないと罵声をあびせられる

「アインともあろうものがなんてえザマだ!!
 同業者として恥ずかしいわ!!こんなザコおってるんじゃなかったわ!!
 おい!まちなあんちゃん おれはこの街一番の賞金稼ぎのブゾリ様よ!
 てめえの首は おれがひねってやる!!」

ブゾリがケンに立ちはだかろうとするが、それをアインに引きとめられ
ブゾリの顔面に、アインのストレートが突き刺さる! その一発でブゾリの顔面はへこみ、ダウンしてしまう

「…… ごめんな やっぱりオレは強いよな するてえとあいつが強すぎるのか
 おい ケンシロウ!! おまえの首は必ずこのアインがとってやるぜ おぼえとけ!!」

アインの叫びに、どこか穏やかな笑みで振り向きつつ先へとすすむケンであった

<続く>
0767マロン名無しさん垢版2016/04/19(火) 19:43:32.67ID:???
アインの軽さはどこか癒されるなw
しばらくアインとケン達のドタバタ珍道中が続く感じか、それとも今回だけの一発屋かな
0769南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/20(水) 17:01:56.23ID:???
郡都の居城、その階段を音を立てて上ってくるケンシロウ
そしてその扉をあけて、ケンシロウがその前に堂々と現れる…!

  <第142話 アインの女!の巻>

現れたケンシロウに恐れをなして兵士は逃げ出してしまう
残されたゲイラはぐちぐち文句をいい、そしてケンシロウを前にしても「めんどくせえ」とある意味堂々な態度
面倒でしょうがないが仕方なくケンシロウの相手をするゲイラ
その指にアメリカンクラッカーみたいな鎖玉を二つ振り回し、んぱ〜と息を吐く
どうやらゲイラは催眠術の使い手のようだ ゲイラの術中にはまり意識がもうろうとするケンがゲイラに近づき…
ゲイラの足を思いっきり踏み抜いた!! 郡都の居城にゲイラの悲鳴が響くのであった

「フ…バカめ そんなコケおどしが通用する相手か この郡都<エリア>も終わりだな」

ゲイラのどたまに脳天チョップをぶち込むケンシロウ そしてゲイラの秘孔 喘破(ぜんは)を突く
秘孔の影響で息ができず悶え苦しむゲイラ そしてその限界が訪れるとゲイラの体は破裂してしまった
ゲイラも倒され、ケンの賞金もまた上がるであろう とアインはとりあえず帰り支度
そこに仲間のゴルが慌ててアインに駆け寄る 賞金首がアインの女アスカを狙っているという…!
アスカの護衛も賞金首にやられ、あわやアスカは賞金首にさらわれてしまうところだったが
アスカと言う女の正体に驚く賞金首 そしてそこにアインも必死な形相でその場に現れ
アインの怒りの鉄拳が賞金首を殴り殺してしまう!

「ふう〜〜〜 アスカ…… もう大丈夫だ だれにもおまえを渡しはしない!!」

ケン達一行と北斗の軍勢 そしてケンを狙いついてくるアイン… そしてその肩に乗る少女アスカの姿があった

「フッ…… みていろアスカ オレはあの男をつけまわす! おまえのためにな
 オレの命はおまえの幸福のためにある!!」

<続く>
0774南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/21(木) 16:56:00.17ID:???
ビルの廃墟の下で一夜を過ごすアインとアスカ
眠るアスカに子守唄を歌ってあげるアインだが、不意に何ものかの気配に気がつく
アインの前に現れたのはバットであった

  <第143話 反逆の蒼き狼たち!の巻>

ケン達のほうもバットがいない、とリンが言うが
ケンは心配はいらない、そのことはリンがよく知っているはずだと返すのだった

そして対峙するバットとアイン アインの右ストレートが飛ぶがバットも宙返りで華麗に回避
ひらりひらりとアインの拳を回避するバット アインの実力なら郡都<エリア>の一つぐらいどうにかなるとその実力を惜しみ
アインに郡都<エリア>を取らせてやる、とついて来るようにいうバット…

民衆達が運ぶはしごのてっぺんに上って運ばれるアインとバット
その前には郡都<エリア>を守る最後の砦があった
深夜のあくび交じりで見張りの点検する兵士だが、ちょうど運悪くアインとバットに鉢合わせてしまった
アインが気さくに挨拶しつつボウガンを向けるバット 敵襲の叫びも虚しくボウガンに打ち抜かれた
そのまま砦の城壁に転がり込む二人だが…すぐに兵士達に囲まれてしまった
はかったな、とバットの胸倉を掴むアインだが 戦うのはあっちだとバットも苦しそうにしつつ飄々と返す
しょうがなく兵士相手に立ち回るアインであった バットも大軍を相手に傷を負いながらも果敢に戦う

「バットよ!!なぜだ なぜ戦う!! 
 奪って郡都<エリア>の長になったところで 次は市都<シティー>の大軍が押し寄せてくる!!
 その次は中央の軍だ いずれ飲み込まれちまう キリがねえんだよ!!」
「そんときには中央をつぶせばいいんだ もうすでに反逆の狼煙は上げられた!!」

そして北斗の軍勢もバットたちに続き本格的に参戦する 
おれたちには『あの人』がいる、とバットも声をあげる あとは突き進むだけ…!
0775南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/21(木) 16:57:03.22ID:???
夜も明け始めて…動き始めるケンシロウだが、すでに何者かが砦を落としたと報告があがる
その報告にバットを浮かべ…ケンの顔に笑みが浮かぶのだった

息を切らしながらどうにか殲滅完了、その場に座り込むアインとバット

「フッ…どうだ 見事にとれたろう…」
「はぁはぁ わからねぇ なんでこんなことをやるんだよ ったく……」
「あんたこそ なんで賞金稼ぎなんぞやってるんだ」
「好きでやってるわけじゃねえよ オレには大事な娘がいるんだ そのためだ!!」

「だけど 賞金稼ぎの娘は賞金稼ぎの娘でしかない 奴隷の子も一生奴隷だ!!
 おれはそんなのいやだね
 こんな時代だ 生きてたって死んだってどっちみち同じだ おれたちはいずれ死ぬ
 だったら 自分の好きなやつのために世の中をかえてやる
 おれにだって好きな女がいる そいつのためなら いつでも死ねる あんただってそうだろう

 それにおれはあいつのようになりたい…かつてたったひとりで戦いつづけた男のように!!」

バットのその言葉に、アインはケンシロウを浮かべ…
そこにバットを心配したリンの声が聞こえてきた その声に…
アインとバットは 二人で笑い声を上げるのであった

<続く>
0777マロン名無しさん垢版2016/04/21(木) 21:49:46.64ID:???
最初に「コレのためだ」って小指立てたのは赤ちゃん指ってことなのか?
賞金首の報酬に要求してた装飾品をあの幼児が喜ぶとも思えんが…
0778マロン名無しさん垢版2016/04/21(木) 21:55:55.18ID:???
まあ男のセンスとおんなのこのセンスがズレることは良くあるし
アスカも気を使って喜んでることにしているのであろう
0779マロン名無しさん垢版2016/04/21(木) 22:02:05.98ID:???
小指立て見せたのは私はこれで会社を辞めましたのCMのパロディのつもりなのかも
0780南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/22(金) 17:33:34.05ID:???
勝利に沸き立つ北斗の軍勢達 そんな喜びの様子にリンとバットも笑顔を浮かべ…
バットはその腕を高く掲げ、高々と勝鬨をあげる!!

「行こう!次は市都<シティ>だ〜!!」

  <第144話 あえて賞金首に!の巻> (本日二色カラー)

バットの言葉に心をうたれたアイン そして彼もまた人々のために生きる決意をする
愛娘アスカを抱きかかえるアインに、アスカもにっこり笑顔 
アスカを仲間のレンに任せるアインだが…レンはどこか不穏な表情を浮かべていた…
そしてアインはごっついブルドーザーを走らせ、向かう先はA級犯罪者収容所
収容所破りをしでかそうとするアインに、仲間達も愕然とする

「フフフ… 賞金稼ぎより賞金首になるほうが心がウキウキしてくるとは思わなかったぜ〜〜!!イエ〜〜!!」

陽気にブルドーザーを走らせるアインだが…仲間達はついていけないとばかりに目を丸くするのであった
そのころアインの向かう収容所では、ちょうど囚人の処刑が行われようとしていた
ここが北斗に破られれば、囚人達は北斗の軍勢に加わるであろう 先んじて囚人達を排除しようとする思惑のようだが
そこにアインのブルドーザーが城壁をぶち破って現れる!! (二色カラーここまで)
収容所の所長の前に現れるとその首を締め上げ、囚人を解放するよう脅迫するアイン

「うぐ…な…なぜだ!ウジ虫稼業のきさまがなぜだ」
「やはりな おまえらからみりゃただのウジ虫に映るよな〜 だがな 今日からオレは蝶になってやるぜぇ!!」

その拳を振り上げるアインだが、それを止めたのは…アスカにナイフをむけ人質に取るレンであった!
俺を裏切るのかというアインの言葉に、レンはそもそもおまえについてくバカなどいないとしたりがおで言ってのける
アスカののど元にナイフを突きつけられ、アインはやむを得ず所長を解放する…
0781南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/22(金) 17:34:20.80ID:???
一息ついた所長がレンから棍棒を渡され、所長の怒りの一撃がアインの顔面を叩く
おれにもやらせろとレンが棍棒をもらい、歪んだ憎悪と共にその顔面にフルスイング!
棍棒でボコボコにするレンだが…アインの眼光にひるんだレンは即座にアスカを盾にする

「な…なんだその目ははむかうのか殺しちまうぞ〜〜〜
 え〜〜このヤロウ逆らってみろぉ おっおっこら〜〜!!」

……だが、そんな外道の絶頂期はあっさり終わりを迎える その背後にケンシロウが現れたのだ
わめきたてるレンのどたまにナイフを軽くブスリと突き刺すケン

「痛いか?」「いっ 痛い!!」
「助かりたいか?」「助かりたい助かりたい」

「 だ め だ な 」 「えぎ〜〜〜!!」

ゆっくりとナイフに力を込めるケン やめてとめてやめてとめてと懇願するが聞き入れられず
「とめった!!」とレンは断末魔の声をあげてその顔面を貫かれた 
再度形勢逆転し、アインは笑顔で所長から棍棒を渡してもらい

「あ〜痛かったな〜〜^^」

その棍棒で所長のあたまをかちわる!! だがなぜ助けてくれたのか、アインはケンに問うと
アインはまだ死ぬには惜しい男、と言うのであった

<続く>
0782マロン名無しさん垢版2016/04/22(金) 19:49:20.45ID:???
ケンのひどさはノーコメとして…w
かちどきをあげるバットが凛々しくていいなあ
本当に成長したって感じがする
0783南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/23(土) 17:03:16.41ID:SEJxySk7
アインの助けたい男とやらを探し、収容所を探しまわるアインとケン
すると見るからに深そうな地下への階段を見つける おそらくはこの先であろう…

  <第145話 金色(こんじき)のファルコ!の巻>

その男は、ひとりひとりならアインと五分 
だが二人は兄弟 二人の力を合わせればその力は倍になる
ギル バズのハーン兄弟と有名な通り名を持つ強者を、アインは如何にして捕らえる事ができたのか

「フッ ここよ!! 兄弟が『ある』男にブチ倒された時 横から兄弟をかっさらったのよ」

最下層の通路を急ぐアイン すると突然ケンがアインの背中を蹴飛ばす!?
物陰からの不意打ちを見切り、ケンがその男の顔面を掴み壁に押し付ける 
ひとまず彼に問いただそうとする一行 シラを切るが即座に顎を砕かれて白状する男
そしてその牢獄にて…顔以外の全身をコンクリートで覆われ、鉄パイプから伝う水滴に頭をうたれる二人の男の姿があった

「は〜〜これで千八百六十五万と765回」
「いやアニキ 767回だ」「ほう……そうか……少し眠っちまったらしい」

こんなことならすぐに死ねるやわな体に生まれたかったと愚痴をこぼす二人の男
そこにアインとケンの二人がその前に姿を現す

「みろよ ケン こういう男たちだ
 コンクリートに固められ 常人なら一日で狂人と化す水滴の拷問にもビクともせん」

現れたアインに兄弟は怒りを露わにするが、一応助けに来たのもアインである
とにかく早く助けろと催促する兄弟 とはいえそのコンクリートを砕くには容易では…そうでもなかった
ケンの手刀があっさりそのコンクリートを砕いて見せ、雄叫びと共に解放されるハーン兄弟
そして怒りの兄弟に睨みつけられ、ケンの背中に隠れるアイン
ケンをどかそうとその体を掴もうとするが、二人がケンの七つの傷に気がつく
0784南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/23(土) 17:03:57.16ID:SEJxySk7
…荒野に上る朝日を見つめるリハク達 リハクはその朝日に何か不吉な兆しを見ていた…
同じ頃、勢いに乗った北斗の軍勢による快進撃が続き、市都<シティー>の軍勢ですら太刀打ちできずにいた
やむを得ず逃げ出そうとする隊長だが、その前を体を金色に輝かせる何者かに遮られ驚愕する長官

「ま…まちがいない こ…このお方は将軍!帝都の若き猛将軍
 またの名を金色(こんじき)の狼ファルコ!!」

震え上がりファルコの前に平伏する市都の長官と兵士達 どこへいくのかと問いただすファルコを前に
長官は目を伏せ…やぶれかぶれに槍を突き出す!! だがファルコの目が光り輝き…
放たれた手刀に、長官の体はバラバラに切断されてしまった
その死体を冷たく見下し、顔についた返り血をハンカチでぬぐうファルコ…

そして、ハーン兄弟を捕らえたという強者もまたそのファルコと言うことであった
奪還されたばかりの拠点を前にファルコが立つ…

<続く>
0785マロン名無しさん垢版2016/04/23(土) 22:32:33.87ID:???
こいつドルフ・ラングレンやん。
アインとボクシングで対決するのか。
0786マロン名無しさん垢版2016/04/24(日) 05:10:28.25ID:???
新章になってからキャラのモデルがあからさまになってきたなw
ハーン兄弟もまんまロードウォリアーズじゃねーかw
0787南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/24(日) 16:59:45.60ID:???
  <第146話 黄金の刺客!の巻>

アインはアスカを安全な場所へ連れて行って欲しい、という
相手は金色のファルコ 倒せるとは限らない相手だ…

「ア…アイン おまえ本気か!?」
「オレも男になりたくなったのさ 語りつがれる男にな!!」

ケンもその他の身を受け入れ、やさしく強い女がいる村を知っているとその村までアスカを連れて行く
その村に辿り着き…立ち並ぶ墓地の一つの墓に、二人の女性が手を合わせる
ケンがその女性…アイリとマミヤの二人と再会するのであった

まだ新しい墓を見て誰の墓か問うと、最近殺された長老のものだという
その長老を殺したのは、金色の男ファルコであった…!

「戦いを捨てレイたちの霊と静かにくらしていたわたしたちの村は突然の嵐に!!
 ついに帝都が動き出したのです!!」

帝都の旗印を掲げ行軍する兵士達 …その傍らの洞窟には
北斗と南斗の戦士達の彫像を洞窟の壁に彫る長老の姿があった
すると、そこに現れたファルコが「天帝がお怒りだ!!」とその洞窟の彫像を破壊してしまう!?

「北斗南斗は今よりこの世より消滅する!!  おまえがこの村の長か!! では死ぬがよい」

そしてファルコは長老の体もバラバラの輪切りにしてしまう…!
0788南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/24(日) 17:00:23.12ID:???
「長を率いる部族の意志!! 長倒れれば意志もまた費える
 よいか!!今日より北斗南斗の歴史を後世に語りついではならぬ!!
 女老人とて反逆する部族の長ならば容赦せん

 天空に輝くはわが母星天帝 すなわち大極星のみ!!

 北斗七星は天帝の戦車といわれ天帝の一戦士にすぎん!
 その北斗が反旗を翻すとは重罪に値する!! 北斗抹殺は天帝の勅命なのだ!!」

(天帝が北斗を抹殺すると!!) マミヤの言葉に、ケンもその表情が曇る…

ファルコの軍勢を前に、バットたちの北斗の軍勢も取り囲まれてしまう

「北斗を名乗る反乱軍 きさまらは敗退したのだ これ以上の殺りくをわたしは好まぬ
 きさまら兵士はいずれ天帝の子として歴史を語り継ぐ!! だが北斗の名を冠した長だけは許さぬ!!
 北斗南斗を冠した者はその子孫まで血を断つ!!
 天帝に仕える身でありながら刃を向けた罪は重い 長は前に出よ!!」

ファルコの言葉に…バットがその前に出る
ただではやられないとファルコに向け投げ矢を放つバットだがそれを容易く掴まれる
そしてバットにとどめを刺そうとするファルコだが…… その寸前でその拳が止まる

「ちがう!! きさまは長ではない! その目はおのが命より大事な者に殉ずる目!!
 おれの目はフシ穴ではない!! きさまが長だ!!」

そういってファルコは、リンにその拳を向ける…!

<続く>
0790マロン名無しさん垢版2016/04/25(月) 07:32:40.58ID:???
ファルコは武人だけど融通の利かないタイプか…なかなか厄介そうだ
あと大極星ってのはいわゆる太陽のことでええんかね
太陽モチーフならラスボス映えもするがファルコはいまいちそんなタイプには見えんが、うーん
0793南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/25(月) 17:09:20.14ID:???
ファルコがリン、バットの二人を狙っていると知り、急いで駆けつけるケン
だがその眼前に帝都の部隊と、それを率いる将軍の一人 紫光(しこう)のソリアが立ちはだかる…!

  <第147話 たちあがる南斗!の巻>

大極星が輝く空の下…ファルコの凶手がリンに向けられる…
そしてリンがその前に立つころ…それを見下ろす小高い崖の上にアインとハーン兄弟の姿があった
とはいえ三人であの大軍相手はどうにもならないが…
するとハーン兄弟のアニキのほうがとっときの秘策、不発弾を取り出す

「こいつで信管を叩けば やつらぁ全滅よ!!」
「……… なるほど そいつで帝都軍を脅しやつらの包囲を解くのか…
 し…しかしだれがやるの?」
「ん?そりゃあおめえ〜〜え〜〜と〜 ジャンケンよ!!」

というわけで三人でジャンケン その結果

ハーン兄弟:グー×2
アイン:なんかピストルっぽいチョキ(?)

アインの出した手に兄弟はジロりと睨み…
アインも苦笑いを浮かべつつ、オレが行こうと立ち上がろうとするが
兄弟がその体を押さえると、アインの顔を殴って気絶させてしまう!!

「フッ…この役には帰り道なんかねえんだぜ!!」
「ガキがいるやつには荷が重いってもんだ!!」

ファルコの拳がリンを貫こうとする…その寸前ハーン兄弟が大岩と共にそこに降り立つ!
兄弟は不発弾を見せつけその軍勢を脅す その目が兄弟の本気を物語り…その包囲が僅かに遠巻きになる
0794南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/25(月) 17:10:06.38ID:???
そして改めてファルコに勝負を挑むハーン兄弟 そこに目覚めたアインもそこに駆けつけ参戦しようとするが

「いや…どうしてもおれたち兄弟で倒さなければならん理由があるんだ!!その理由とはこれだ!!」

そういうと二人は、南斗の旗印をかかげる!

「わが兄弟は南斗聖拳一〇八派のうち 南斗双鷹拳(なんとそうようけん)の伝承者!!
 この世で天帝を倒しうるは北斗と南斗のみ そして北斗の反逆の狼煙とともに南斗も動いた!!」
「うぬが北斗南斗を抹殺するに血眼に奔走するは 南北が一体になることを恐れたため!!」
「よかろう!!天帝の名において逆徒は砕き散らす!!」

兄弟とファルコの戦いが始まろうとする…同じ頃ケンとソリアの戦いも始まろうとしていた
ソリアの放つ闘気がその地面に穴を空ける 
そして無数に分かれた手刀 元斗流輪光斬(げんとりゅうりんこうざん)を放つ
紙一重でかわそうとするが、避けきれずその肉体が傷つけられる!!
ケンも傷つきながら構えを見せ、蹴りを放つがソリアに容易く受け止められてしまう

「どうしたケンシロウ この紫光のソリアに手こずるようでは ファルコの前では赤子同然だぞ!!
 みろ かつて戦い一瞬にしてファルコに奪われたこの眼は!! きさまごときこのソリアがほふってくれよう!!」

<続く>
0796南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/26(火) 17:10:38.72ID:???
斗はここで滅びる、といい放つソリア
ケンもその胸を傷つけられながらも立ち上がる…

「元斗皇拳のソリア…その名は覚えておこう あとのたわごとは地獄の鬼にでもいえ!!」

  <第148話 仮面は涙せず!!の巻>

天帝が動いたとの報告にリハクも眼を見開き、恐るべきは元斗皇拳とその体を震わせる…

「北斗神拳も元斗皇拳も本来は天帝守護の拳!!
 だが北斗神拳は内部からの破壊を真髄とするが 元斗皇拳は敵の滅殺を真髄とする拳!!
 すなわち体内に満ちた闘気を刃とし 敵の体 細胞を瞬時に絶ち滅殺する!!
 元斗皇拳の奥義を窮めし者たちは光る手を持つ男たちと呼ばれ
 かつては北斗神拳をも凌駕するといわれた拳法だ!!」

不敵な笑みを浮かべ、ソリアは元斗皇拳 破の輪を放つが
…ケンの無双転生から放たれる手刀がソリアの腕を真っ二つに叩き割る!!
北斗神拳の力に感嘆の声をあげるが、しかし片腕を失いながらもソリアは戦意を失わない

同じ頃、ファルコとハーン兄弟の戦いも始まる
兄弟は空中で腕を組み、双羽落爪破(そううらくそうは)を放つ!
寸前で避けられるが、ファルコのマントが切り裂かれる
今度ははずさねえともう一度放つが…ファルコの放たれた闘気がショットガンのごとくバズ(アニキ)の体を貫く!

全身を貫かれながらも、バズは立ち上がり…爆弾の前でハンマーを振り上げる!

「ギル!おれはもうだめだ!折れた骨が肺に刺さっちまったようだ
 こうなりゃファルコを道連れだ!! アイン ギルを連れて行け!!」

涙を流し兄にすがりつくギルだが、その体を蹴飛ばし離れさせる
だがその瞬間、バズの身体が槍に貫かれてしまう!
一気に制圧しようとするが、ギルの一喝にひるんでしまう兵士
0797南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/26(火) 17:11:07.07ID:???
「早く行け この場はおれにまかせるんだ!!」
「い…いやだあ〜 いつだって一緒だったじゃねえか アニキ!!」
「弟よ 泣くな悔やむな!! 金色のファルコを道連れにできるのだ 笑って見送れい!!」

泣き叫ぶギルを引っ張り、その場を逃げ出す一行
そしてバズが爆弾にハンマーをたたきつける!
が、勢いあまってハンマーの根元で叩いてしまい、ハンマーがへし折れてしまう
愕然とするバズ、そしていっせいに兵士が襲い掛かるが…ギルは頭突きで爆弾を叩く!!
そして大爆発が舞い起こる…!! バズの壮絶な死に一行も涙を浮かべる
だが…その大爆発にもファルコは無傷であった 天帝の兵士達が全員でファルコの身をかばったのだ
なぜそこまでしてファルコを守るのか… 瀕死の兵士にアインが問いただす

「し…将軍のためにこの命が使えるのなら本望!!」
「バ…バカな そんなことをしてもファルコは感じぬ!やつは涙すら流さなかったのだぞ!!」
「いや将軍は…ファルコ様は今まで我われのために涙を使い果たし すでにその涙は枯れているのだ」

そう言い残し、兵士は息絶え… その死体を一瞥もせず立ち去るファルコ…
一体、ファルコには如何なる秘密があるのか…

<続く>
0798マロン名無しさん垢版2016/04/26(火) 18:53:48.51ID:???
やっぱり南斗聖拳より爆弾のほうが強いのね…

さらばアニキ。おかげでリンもバットも助かった。
顔はモヒカン共のごとく凶悪だったがとてもいい人だった。
0799マロン名無しさん垢版2016/04/26(火) 20:41:42.89ID:???
ファルコの静かに狂ってるような雰囲気が見てて怖い
案外ファルコは、哀しみに耐えられなかったケンシロウというタイプの人間なのかも知れん…
0800南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/27(水) 17:13:12.16ID:???
場面は再びケンとソリアの対決に戻る
片腕で十分と言い放つソリアが突きを放つと…光り輝く手がケンの胸をかすめる…!

  <第149話 涙枯れし猛将!の巻>

かすめただけでその胸に輝く傷跡が残り、ケンも冷や汗を浮かべる

「よくぞかわしたな ほめてやろう
 よいか いわば元斗皇拳とは肉体の細胞を滅殺する拳法なのだ!!
 体内の闘気を刃とし その切り口はあるものは蒸気のごとく消えさりあるものは氷のごとく凍つく!!
 わが拳で滅せぬものはない!!」

放たれたソリアの突きを回避し両腕で掴むケン その余波でケンの横で火柱の如き闘気があがる
そしてケンの百裂拳がソリアの体をつらぬく! 

「フフフ…に…似ている たしかに似ておるわ きさまもひかれて北斗の軍も動いたのであろう!!
 我われもまたしかり!! 我らも金色の光に導かれて動いたのだ!!
 この紫光のソリア きさまに負けたのではない!! この命 金色のファルコ将軍に捧げたのだー!!」

そう高々と叫び、ソリアの肉体が破裂する 彼らには悪党のような邪念はないと感じるケン 
彼らがその命を捧げるファルコとは一体…

世紀末の村人達が、トラックに乗せられどこかに運ばれている
すると地平線に、夜だというのにまばゆく輝く光が見える
そこで目にしたのは煌々と輝く中央帝都 その光は世紀末の人々が忘れかけた文明の光
まるで昼間のように輝く電灯の明かりであった
しかし一体どうやって…目を丸くする人たちに、運転手の男がニヤリと笑みを浮かべる
そしてかれらは中央帝都の地下へと運ばれる、中央帝都の明かりを担うための労働力として…
0801南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/27(水) 17:13:35.99ID:???
その部屋では、おびたたしい人々が総出で巨大な歯車を回していた
倒れた人間には一瞥もせず…
震え上がり助けを懇願する、運ばれた奴隷を容赦なくぶん殴る帝都の兵士
そこにサイレン音が響き渡ると、天帝のお言葉があると奴隷達は平伏し

     [暗い……     暗い……]

それだけ告げて、天帝の言葉は終わる 
そして兵士達が歯車を回す奴隷達を鞭で打つ暴虐を行っていたが
突如鞭が切断される! そこに現れたのはファルコであった
倒れる老人を抱きかかえるファルコに老人も涙を浮かべて感謝する
そこにジャコウ総督がお呼びと声をかけられるファルコが階段を上がり
…その足が、軋むような音を立てていた…

「な…泣いている ファルコ将軍 泣かずともその足が泣いている!!」

夜も明けた頃、ケン達一行… リハクは元斗皇拳のファルコという名に覚えがあった
彼は狂気の時代、ラオウの野望をその脚一本と引き換えにした男だという
ラオウの野望は天帝の村にも及んでいた その時のことが思い返される…


対峙する拳王とファルコ 戦うか退くか選べ、という拳王の言葉に
ファルコの決断は どちらも選ばぬこと であった このまま村を素通りしてほしいと言うファルコの言葉に…

「ファルコ なぜ戦わぬ」
「戦えばラオウを倒すことは可能だ だがこのファルコも死にましょう
 だが ラオウ倒れればラオウの軍によって村人は皆殺しにされましょう
 その恐怖のタガが はずれれば暴徒と化すは必定!!
 ただでとはいわぬ!! みやげは渡そう!!
 元斗皇拳最強を自負する男の片足 もっていけ!!」
0802南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/27(水) 17:13:58.47ID:???
そういうとファルコは自らその脚を切り落とした!!
村人の一滴の血も流したくないというファルコの言葉に、拳王は何を思うか…


その話を疑問に思うのがバットとアインであった
それだけの男が、なぜ天帝の圧政をただ黙しているのか…
だがファルコには自らに課した掟がある、その理由ゆえに天帝に手を出すことは無いとリハクも語る…

<続く>
0804南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/28(木) 17:14:14.40ID:Q4HbNfxu
中央帝都の側に流れる川、そこに流されるおびただしい量の麻袋
それらは皆、帝都で死んだ奴隷の死体である 生きてでることはかなわぬ、まばゆい光に照らされた帝都
その光景に、ケンの顔も険しくなる…

  <第150話 死を流す運河!の巻>

ジャコウ提督に呼ばれ、彼の元へ向かうファルコ
だがその前にショウキと呼ばれた男がその前に立ちはだかる
ジャコウのところになどいく必要はないとファルコを説き伏せるが、ファルコの意志は硬い…

そしてファルコは、玉座に座るジャコウ総督と、その側に座するハゲ二人…ジャコウの息子の前に出る
敵を全滅させなかったことでネチネチイヤミを言われながら、その義足を蹴られるファルコ
どうせ右足は痛くないであろう、とその脚をぐりぐりするがファルコの眼光に怯むジャコウ

「な…なんだその目は 逆らうつもりか!!
 我は天帝より全権をあずかる総督!! それに拳をふりあげる気か!!」

ジャコウの言葉に、ファルコは苦悶の表情で歯噛みする…

「フ…おろか者が わが息子たちよ わたしが何者かファルコに教えてやれ」
「はっ!!父上は天帝の最も信任厚き総督閣下にあらせます」
「わたしの口は!!」「はっ!!天帝の口であります!!」

そしてジャコウは、ファルコのその顔を鞭で打ちつける!!

「痛いかファルコ!! ならば北斗を倒せい!!
 南斗を呼び天帝に弓を引く北斗を倒すのだ!! 元凶はすべて北斗にあり〜〜!!」
0805南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/28(木) 17:14:37.84ID:???
執拗にファルコを打ちつけ、次第に座するファルコが血まみれになっていく…
その光景をニヤニヤしながら眺めるジャコウの息子 だがその光景に我慢の限界とショウキが割り込む!!
ジャコウこそがすべての元凶と叩き潰そうとするが、それをファルコに止められてしまう
なぜファルコは、そうまでしてジャコウの横暴に耐えるのか…

…ラオウとファルコの対峙が思い返される 一国にも値するであろうファルコの片脚に免じてその村を見逃す拳王だが
不意に建物に隠れる何ものかの気配に気づき、北斗剛掌破で建物を破壊する拳王
するとそこに隠れていたのは、ジャコウとその息子達であった そして拳王がジャコウの胸倉を掴み上げる!

「邪心に満ちた目よ… ファルコ この男…今すぐに殺すがいい
 さもなくばこの男 うぬにとって最大の災いとなろう」

そう言い放ち、ジャコウを投げすてる拳王 そして拳王軍はその場を去り……
拳王の恐怖はジャコウの心に深い傷をつける…

その恐怖が転じてジャコウに北斗の抹殺を宣言させたが、もう限界とばかりにジャコウにその拳を向けるショウキ
だがファルコは、そのショウキに元斗皇拳を放ち力づくで止めてしまう…!!
焼け焦げたショウキの死体を担ぎ、この手で弔いたいと鋭い眼光でいい放つファルコ
ジャコウはその眼光に震え上がり、何もいえなかった…

だが、ショウキは死んではいなかった とっさの判断でショウキを仮死状態にさせたのだ
ショウキを死んだことにして運河に流さねばならぬことを詫びるファルコ
天帝はすでにジャコウの手に落ちているであろうと語るファルコ 彼を殺せば天帝も殺されるであろう…
天帝を守護する元斗皇拳の宿命として、今はジャコウに忠を尽くすしかない…
だがショウキはもはや死んだ身、これからは自由に生きよと言う言葉に、ショウキも涙を浮かべる

運河に流されるショウキだが、突如その体が槍に貫かれる!? ジャコウの息子がこんな事もあろうかとその場に潜んでいたのだ…
運河に流され息を引き取る間際のショウキの姿に、ケンシロウは愕然とする
彼はケンシロウとユリアに安住の地を提供してくれた男だと語り、彼の死にケンは口惜しさを滲ませる…

<続く>
0806南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/29(金) 17:24:39.71ID:???
風のうなり声が鳴り響く夜空…その空に輝く北斗七星…
それが拳王の鋭い眼光に変わり、それを見ていたジャコウが恐怖に悲鳴を上げ
ジャコウにむけその腕を伸ばしジャコウの体を掴み上げるは、胸に北斗七星を輝かせるケンシロウ…!
その光景にジャコウは恐怖の悲鳴を上げる…!

  <第152話 死を呼ぶ黒き影 の巻> (冒頭二色カラー)

その恐怖の悪夢に飛び起きるジャコウ 
あの恐怖のラオウより巨大な影は一体…ジャコウの顔に滝のごとく汗が吹き出る
そこに弟シーノがやられた、とジャコウのもう一人の息子が血相を変えて飛び込んでくる
ケンシロウに討たれたと聞き、ジャコウは悲鳴を上げ恐れおののく…

そしてケンはすでに第二の門の元まで辿り着いていた
電流流れる鉄格子の門でケンの行く手を阻み、門の向こうでケンを挑発する天帝軍兵士
それに対し…ケンは鉄パイプを担ぎ、門をぶったたくと、
折れ曲がった鉄パイプのさきっぽが兵士のどたまをぶっ叩き、自分の身で電流門の威力を思い知るのであった
当のケンは容易く電流の鉄格子を素手で破り、兵士達の前に立つ
襲い掛かる兵士達に、ケンはヌンチャクを振り回して兵士達をなぎ払っていく!!
さらにスパイクを取り付けた装甲車もケンに向けて突撃するが、ケンは容易く装甲車に飛び乗り
隊長の首をゴキャっとへしおり、暴走する装甲車が兵士達もろとも大爆発を起こすのだった
そのケンの大暴れも居城の高所からファルコが見ていた

(ムダだ……総員でもケンシロウをとめることはできぬ!!)
「ミュウ……まだ天帝が幽閉されている場所は わからぬのか?」
「はい…… 全力を尽くしておりますがジャコウの口は思いのほか固く……」

その言葉にファルコも哀しげな表情を浮かべ… ファルコはジャコウの元へと向かう
0808南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/29(金) 17:26:03.78ID:???
ショウキの遺体を埋葬するケン達一行…
ケンはショウキの名を呟き、彼に世話になったときの事を思い返す…

  <第151話 怒りの刃!の巻> (本日二色カラー)

ケンにもたれながら震えるユリア… ケンがその身を案じるように声をかけるとユリアも儚げな笑顔で返す
黒王に乗りながら山道を進むケンとユリア… 
小雨が降り始める中、野盗に襲われる世紀末の村 村人を惨殺するハゲだが、その前にケンシロウが現れる…
村では野盗たちが大暴れしていたが、そこに先ほどのハゲが仲間の元へ逃げてきた
そのどたまに蛮刀がぶっ刺されながら  仲間の指摘でそれに気づくとシュワッとどたまの蛮刀を掴み
頭から蛮刀を引っこ抜くと、そのままハゲは頭から血を噴き出しながら倒れてしまう
そして野盗達の前にケンシロウが堂々とその中を歩く
顔にサンマ傷の野盗がハンマーを向けてケンに因縁をつけるが、ケンは指一本で野盗の顔面にハンマーをたたきつける
そして襲い掛かる野盗たちを指一本で捌いていき…動かなくなる野盗たち
ハンマーが顔面に刺さった野盗を軽く押して地面に倒すと、秘孔を突かれた野盗たちが一斉に爆発するのだった

(二色カラーここまで)

その村の主、ショウキが村を野盗に襲われたときき急いで村に帰るが
村に戻ったときにはすでに野盗たちは全滅した後であった
ケンとユリアの姿を見つけると、ケンに礼を言うショウキ
恩義には恩義で応える、とケンとユリアに安全で水も食料も豊富な彼の隠れ家を提供する

「………… おまえはおれの名を聞かぬのか」
「フ…聞かぬほうがいいだろう 聞けば戦うことになるかもしれん」

そういってショウキは二人に笑みを向けるのであった

(フ…久しぶりに心が暖かくなったわ)
0809南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/29(金) 17:26:24.44ID:???
彼がいなければケンとユリアに安息は無かったであろう… 
バットはその体に刺さっていた槍が、ジャコウの息子シーノの物であると気づく
その言葉に、ケンはその槍を握り締め…

天帝の砦、第一の門を守護する天帝軍とジャコウの息子、口マスクのハゲ シーノ
高台で待ち構えるシーノは北斗などおそるるに足らぬ、とシーノは北斗の旗を燃やし北斗の軍勢を挑発するが
怒りのケンがシーノに鋭い眼光を向けると… 彼に向け槍を投げつける!!
何か光ったか、と気づいた時にはすでにシーノはその槍に貫かれてしまうのだった

「これよりの闘いはこのおれの戦いだ!!」

世紀末を支配する天帝軍、その暴虐にケンが怒りの炎を燃やす…!

<続く>
0810南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/30(土) 17:18:51.47ID:???
風のうなり声が鳴り響く夜空…その空に輝く北斗七星…
それが拳王の鋭い眼光に変わり、それを見ていたジャコウが恐怖に悲鳴を上げ
ジャコウにむけその腕を伸ばしジャコウの体を掴み上げるは、胸に北斗七星を輝かせるケンシロウ…!
その光景にジャコウは恐怖の悲鳴を上げる…!

  <第152話 死を呼ぶ黒き影 の巻> (冒頭二色カラー)

その恐怖の悪夢に飛び起きるジャコウ 
あの恐怖のラオウより巨大な影は一体…ジャコウの顔に滝のごとく汗が吹き出る
そこに弟シーノがやられた、とジャコウのもう一人の息子が血相を変えて飛び込んでくる
ケンシロウに討たれたと聞き、ジャコウは悲鳴を上げ恐れおののく…

そしてケンはすでに第二の門の元まで辿り着いていた
電流流れる鉄格子の門でケンの行く手を阻み、門の向こうでケンを挑発する天帝軍兵士
それに対し…ケンは鉄パイプを担ぎ、門をぶったたくと、
折れ曲がった鉄パイプのさきっぽが兵士のどたまをぶっ叩き、自分の身で電流門の威力を思い知るのであった
当のケンは容易く電流の鉄格子を素手で破り、兵士達の前に立つ
襲い掛かる兵士達に、ケンはヌンチャクを振り回して兵士達をなぎ払っていく!!
さらにスパイクを取り付けた装甲車もケンに向けて突撃するが、ケンは容易く装甲車に飛び乗り
隊長の首をゴキャっとへしおり、暴走する装甲車が兵士達もろとも大爆発を起こすのだった
そのケンの大暴れも居城の高所からファルコが見ていた

(ムダだ……総員でもケンシロウをとめることはできぬ!!)
「ミュウ……まだ天帝が幽閉されている場所は わからぬのか?」
「はい…… 全力を尽くしておりますがジャコウの口は思いのほか固く……」

その言葉にファルコも哀しげな表情を浮かべ… ファルコはジャコウの元へと向かう
0811南斗粗筋拳の使い手垢版2016/04/30(土) 17:19:26.58ID:???
総督直轄軍までやられたとの報告に動揺するジャコウ さらに薄れる電灯の明かりに…
狂乱のジャコウが兵士を切りつけてしまう!! ファルコも兵士の悲鳴を聞き

「い…いかん 天空の闇に光るは北斗!! 闇はジャコウを狂わせる!!」

ファルコがその前に現れると…狂乱のジャコウは息子にすらその剣を突き刺してしまっていた

「ファルコ〜!!ケ…ケンシロウを倒せ〜〜い!! こ…この世から抹殺するのだ―――っ!!
 さもなくば天帝の命はないぞ〜〜!!」

発狂寸前のジャコウの形相に…ファルコはケンと戦う決意をするのだった

<続く>
0812マロン名無しさん垢版2016/04/30(土) 18:27:09.09ID:???
ジャコウ…あ…あの顔は本気だ…
こいつは、やるといったらやる……『スゴ味』があるッ!!
0813マロン名無しさん垢版2016/04/30(土) 18:37:48.05ID:???
天帝やジャコウが強いって様子もないし、どうやらファルコがこのシリーズのラスボスっぽいな。
0814マロン名無しさん垢版2016/04/30(土) 18:50:23.57ID:???
まあ天帝はまだわからんがジャコウはあからさまなクソ上司だしね
「お礼参りに来たぜ、クソ上司」^^ になるか
「せめておれだけは、あなたの死に付き合おう」 となるかはまだわからんが
0815南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/01(日) 16:59:33.95ID:???
  <第153話 すべてを天へ!の巻>

ケンの巧みなヌンチャクさばきに、次々吹き飛ばされる兵士たち
だが兵士達も恐れず怯まず、次々にケンの前に立ちはだかる

「さっきの番兵たちとはちがう おまえたちはファルコの兵か」
「そ……そうだ!! おれは死んでもきさまを通さぬ!!
 おれたちはファルコ様のためならいつでも死ねる!!」

兵士達の言葉にケンは武器を下ろし、ヌンチャクを首にかけながらファルコを待ち構えるのであった
自身を待つケンの姿をファルコも見据え… ファルコは一人の少年兵を側に呼ぶ
ファルコは元斗の先人たちの彫像を見つめ…

「思えば……今日のこの混乱はすべてこのファルコの甘さが原因であった
 すまぬ!!元斗の先人たち このファルコで元斗皇拳二千年の歴史が終わるかもしれん
 だが あの時ラオウの言葉どおりにしておれば」

そう悔やむファルコが、ラオウの言葉とその時のことを思い出す…

片足でジャコウの前に立つファルコ 恐怖に震えるジャコウだが

「まっ…まて!! お…おい あんなやつのことを信用するのか おれはこの村の一員だぞ
 お…おまえはじ…自分の母親の前でおれを殺すのか〜」

ジャコウの言葉に後ろを振り返ると…そこには車椅子に乗りながら手を合わせる母親の姿…
その母親の涙に…ファルコはジャコウを討つことが出来なかった…
0816南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/01(日) 17:00:03.04ID:???
そしてファルコの母が死ぬと同時にジャコウは自らの保身のために天帝を幽閉
そして天帝の名を騙りジャコウが帝都を築き上げるのだった 全ては自身の甘さゆえと悔やむファルコ
ファルコは少年兵、サイヤに帝都に仕掛けた爆薬の起爆装置を託す
もしファルコが敗れたら、ジャコウは発狂し天帝を殺し、天帝に責任を押し付け自分は逃げ出すであろう…
そうなるならば、帝都ごとジャコウも天帝も崩れ去るほうが… しかし問題が一つ
天帝の行方を探るためにジャコウに身を差し出したミュウのことを案じるサイヤだが
そこにミュウがその前に現れると…その起爆装置は私に任せて欲しいと言う

「わたしひとりが心残りになるのはいやです ファルコ様の死はこのミュウの死!!
 一緒に連れて行ってもらいます!!」

ミュウの言葉に、ファルコの迷いは晴れる 
自身のマントを脱ぎ捨てると、先人の彫像にかざられたマントを身につけ
その背に元斗の紋章を背負い、ケンとの決戦に挑むファルコであった

「もはや思い残すことはない!!」
(元斗皇拳伝承者として戦いに挑もう!!)

天帝の紋章が刻まれた分厚い主門が開き、ファルコが堂々と出陣!
ファルコの姿に沸き立つ兵士達 ファルコの義足も泣いていない、声をあげる兵士
そしてファルコは、ケンシロウと対峙する
ケンの「退けぬか!!」と言う言葉に、ファルコも堂々と「退けぬ!!」と答える…!

<続く>
0818マロン名無しさん垢版2016/05/02(月) 11:01:48.70ID:???
ファルコの義足はどういう仕掛けで動いてるんだ?
切断位置からするとヒザ関節も残ってないようだが…
オーラで動かしてるのか
0819南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/02(月) 17:13:44.15ID:???
ケンとファルコの戦いが始まろうとする中、バットたちもそこに駆けつける
堂々と対峙する二人の戦士…

「どうあっても退けぬか!!」     「元斗のさだめ 退けぬ!!」

ファルコの誇りと意地にかけて、堂々とそう応えるファルコであった

  <第154話 天を割る死闘!の巻>

ファルコの手から金色の光が放たれる
放たれた光をヌンチャクで受けようとするが、その鎖が弾け飛びその肩に傷を負うケン
それを受け、ケンも闘気の一撃で返し、ファルコの肩を貫く

「たしかにおまえの闘気には一片の迷いも曇りも無い!!」
「このファルコ 正を望んで戦いは挑まぬ!! 帝都への最後の門と心得い!!」

「渡ろう 友のために!! ほかに渡る橋はない!!」「渡さぬ このファルコ死を賭けて!!」

互いの拳が激しくぶつかり合う光景に、それを見ていたものたちも一斉に目を見開く
だが北斗と元斗は本来天帝のために共に歩む星… その二つを戦わせる天帝とは…
そのバットの言葉に、リンが何か胸騒ぎのようなものを感じるが…?

ケンの一撃を捌き、ファルコは元斗皇拳奥義 衝の輪(しょうのりん)を放つ!!
放たれた二つの闘気の輪に吹き飛ばされ倒れるケン…
ファルコが飛び上がり、倒れるケンにとどめを刺しにかかるが
ケンも立ち上がり、飛び上がるファルコに拳を繰り出す!
……だが、ファルコはその拳に容易く飛び乗ってみせる…!!
0820南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/02(月) 17:14:01.22ID:???
ケンの拳に脚をかけ、放たれた闘気が再びケンを吹き飛ばす…!
これが本当に片足が義足の男の強さなのか… 驚愕するバットとリハク   だが

「その脚ではわずかに間合いの中に踏み込めぬようだな」

ケンが立ち上がりそういうと、自らの脚の秘孔を突く!?
ファルコの強さに圧倒されながらも、ケンはあくまでファルコと『対等』の条件で戦おうとする

「その脚は戦わずしてラオウに与えたもの……このままおまえを殺してもラオウは喜ばぬ!!」
「借りをつくりたくないのか」
「ちがう これが北斗神拳拳士の戦い方だ!!」

あえて誇りある死を選ぶか、とファルコがとどめを刺しにかかるが
ケンの一撃がファルコの胸に突き刺さる!!
さらに激しさを増す戦いに、その天も二つに割れる…!
その時…リンが何かを感じ取る 天帝が泣いている と…

<続く>
0821南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/03(火) 16:56:50.97ID:8EqeNdIf
天帝の泣き声が聞こえるというリン だがなぜリンに…
本人にもわからないが、リンにははっきりと天帝の声が聞こえるという…
理由はともかく、リン達は帝都への侵入を試みる なんにせよ天帝を押さえれば帝都は落ちるはずだ

…リハクは二つに割れ荒れ狂う空の様子に、まさか、と表情が険しくなるのであった

  <第155話 地獄での再会!の巻>

ファルコも北斗神拳の…ケンシロウの拳の威力を称えながらもその顔に冷や汗が混じる
そして再び、両者の拳がぶつかりあう…!

帝都の居城内部では、天帝を探すリンとバットの二人をアインが先導し、兵士達を殴り飛ばす
どうやら天帝は地下の方にいるようだが…するとアインの方は上階に向かうという
オレはジャコウの首を取ってくる、と言ってのけるアインにバットも笑みを見せながらひとまず分かれる

そのジャコウの元では、ミュウの企みに気づいていたジャコウ親子がミュウとサイヤをいたぶっていた
松葉杖で二人をボコボコにしていくジャコウの息子、左目にくま取りとチョンマゲヘアーのジャスクだが
その松葉杖が、現れたアインに取り上げられてしまう 怒りのジャスクがアインに向かうが
アインは容易くジャスクの体をボコボコにし、ぶっとばしてしまう
そしてアインはジャコウもボコボコに殴り飛ばし、とどめをさそうとするがそれをミュウにとめられる

「い…いけません その男を殺しては!! そ……その男が天帝の命を握っているのです!!
 こ…殺せるものならとっくに殺しております 殺せばファルコ様の死を賭けた戦いがムダに!!」

ジャコウこそが天帝の命を握っているという言葉に衝撃を受けるアインだが…ジャコウはその動揺を見逃さなかった
とっさに作動させた落とし穴の罠に、アインたちは落とされてしまう…!
0822南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/03(火) 16:57:35.02ID:???
その頃ケンとファルコの闘い…ケンもまた、ファルコの眼に何かを感じ取る…

「ひとつだけ答えい ファルコ!! 天帝とは きさまがすべてを賭けて守ろうとする天帝とはなに者だ!?」
「天はふたつ!!きさまらの中にも天帝はいるのだ!!」

その言葉にケンも眼を見開く 天は依然として二つに分かたれたまま…
一方、落とし穴に落とされたミュウ達は、何者かの気配に気がつくと…ミュウはその姿に驚愕する

「こ………こんな所に……!! 天帝ルイ様!!」

暗い地下深くの穴にいたその人物は、彼女達が掲げる天帝その人だという…!

<続く>
0823南斗粗筋拳の使い手垢版2016/05/04(水) 17:48:59.44ID:???
地下深くに幽閉された人物が天帝だというが、薄暗くてその顔がよく見えない
アインがマッチを明かりにして…アインはその姿に、衝撃に震える…

「そ…そんな…… こ…この人間がて…天帝!?」

  <第156話 ふたりの天帝!の巻>

その頃バットとリンは、最下層に到達したが、天帝の姿は見当たらない
だが、リンは最下層のさらに下から声が聞こえるという
そんなはずは、とバットが壁にもたれかかると…壁が崩れアインたちの落ちた穴にバットたちも落下してしまう!?
壁に穴が空き、光が差し込める最下層の穴の中で一行が見た天帝の姿は

リンと同じ顔をした、一人の女性だった

激しくぶつかり合いながらも、ふたりの天帝とは如何なる意味か問いただすケンだが
ファルコもそれ以上は語れぬと返す… 天を二つに分けたのはファルコの責任、らしいが
二人の激しい戦いに呼応するように落雷荒れ狂う天… ファルコの運命の日もそんな光景であった…
ふたりの天帝の赤子に驚愕するファルコに、ジャコウは掟に従えはいいと言って、赤子の一人をファルコに渡し
天帝は一人でよいとその赤子を殺すように、ファルコに命ずる…!

「それが掟だ ファルコ!!天はひとつ このまま双星が育てば天はふたつに割れよう!!
 双星は天にとって不吉をもたらす!!
 それが元斗皇拳伝承者のつとめ!!きさまの先人たちはそうやって天と天帝を守護してきたのだ!!
 ふはははは 殺すのだファルコ!!」
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