取りあえず、日本語版というブツの該当箇所は読んだ。該当箇所の下りには一定の含蓄があるのは確かだね。
その上で、「いや、これってどうなんだろう?」と思ったにせよそうでないにせよ、鵜呑みにせずに相談するのはよい資質だと思うよ。

まず第一に、その段落にある内容はタイトル「(略)計画は厳禁」と異なっているように読める。
本文でGMがやっているのは、質問という名の警告、誘導だ。
要するに、プレイヤーが気にしていないことを気にしてほしいときに、何かを強制することなく意識を向けさせるテクニックを披露している。
プレイヤーの「じゃあ○○してみようか」を、意図的に引き出そうとしている。
これを「計画厳禁」の具体例として読ませるのは、さすがに無理があるのじゃないかなー。

その上で、ここで紹介されているテクニック自体は一つの手法だ。
プレイヤーの視界に対してGMの視界からアドバイスを投げかけることができる。
一方で、これを繰り返すと、プレイヤーあからさまな誘導を感じ取りかねないので注意が必要。

無論、状況に対するプレイヤーの想像力、注意力を刺激するという効果もゼロではない。
ないが、「自らの意志を通すためにダイスを振るようになる」「とんとん拍子に進行する」
効果が曖昧すぎて、過大広告を謳いすぎているきらいがあると思うね。