衆院選(16日投開票)の公示後初めての週末を迎えた8日、各候補者は繁華街など師走の町の人出を当て込み政策のアピールに躍起となった。
政党幹部も応援に駆け付け、残り8日間の選挙戦を盛り上げた。

 29年ぶりの12月投開票。各候補は寒さ対策や人手集めに追われながら、選挙活動を展開している。県南部の与党候補は初の年末選挙を経験する。
選挙事務スタッフのほとんどはボランティアだが、企業主や商店主らが年末の決算時期で忙しく、人手不足が悩みだ。
選対幹部は「ミニ集会の設営準備や遊説隊の人手が足りない。アルバイトを雇用せず、何とか乗り切りたい」と話す。
 県北部の新人候補者はイメージカラーのダウンジャケットを着込み、年末の風物詩、酉(とり)の市でにぎわう神社周辺で「私も頑張って票を集めます。
みなさんも熊手でぜひ福を集めてくださいね」とアピール。屋台が並ぶ通りを歩き、熊手やだるまなど縁起物を担いだ参拝客に握手を求めていた。
  ◇  ◇  ◇
 各党とも幹部や著名議員が応援に入り、党の存在感をアピール。共産党の志位和夫委員長は8日午後、JR大宮駅西口で候補者らとともに支持を訴えた。
志位委員長は「やっちゃならないことは消費税の大増税。こんな大不況のもとで増税をしたら、家計の底が抜け、経済の底も抜けてしまう」と強調。
「あと8日間、ここからが頑張りどころ。1票入れても行方不明になるような党には未来は託せない」と呼び掛けた。
 9日には、民主党の蓮舫国民運動委員長が県内入りし、西武鉄道本川越駅などで応援予定。
自民党はJR浦和駅東口などで小泉進次郎青年局長が応援演説を行う。みんなの党は浅尾慶一郎政調会長がJR武蔵浦和駅前など、
さいたま市を中心に応援を展開する。
 
日本未来の党からは谷亮子・参院議員が6日に県内入りしており、入間市内の大手スーパー近くで同党の候補を応援し、
「谷さーん」と駆け寄る有権者の握手攻めに遭った。【海老名富夫、鴇沢哲雄、大平明日香、西田真季子】

毎日新聞 12月9日(日)11時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121209-00000039-mailo-l11
画像 嘉田氏と谷亮子氏
http://hochi.yomiuri.co.jp/photo/20121204-013861-1-L.jpg