【素材のよさを生かしているか? 殺しているか?】 優秀車&残念車 6選
2018年10月12日 / コラム
ttps://bestcarweb.jp/feature/column/45904

 近年自動車メーカーが力を入れているのが、複数車種の基幹部分となる要素を共通化させるプラットフォーム化の手法。
設計や生産のコストを下げるためにもよい手段だが、しかしこれは大変なことだ。
 プラットフォームは、ひとたび新規で起こせば10年間は使われ続けるという。逆に言えば、ひとたび“しょぼい”プラットフォームを世に出してしまえば、
その後10年間はそこから新車を生み出し続けねばならなくなる、ということでもある。
 10年先を見越したものを作らなければならないし(さらっと書きましたがこれだって大変なことです)、また一方では、ライバルメーカーが
よりよいプラットフォームを生み出してしまうかもしれない、その動向だって注視していなければならないだろう。
 まさにメーカーの命運を分ける「背骨」なのだ。
 今回は、3名の自動車評論家に、プラットフォームとそこから生み出される走りを軸に「優秀車(GOOD!)」と「残念車」とを選んでもらった。
「優秀車」はスバル、ボルボ、ホンダが分け合う格好になった。全車、ベストカーの試乗で高評価を得ているモデルだ。
 そして、最新プラットフォームを採用すればもっと走りがよくなるのにもったいない! という「残念車」についてだが……、
ご覧いただければわかるが、まさかの日産車3台が挙がるという結果に。
 販売好調とは言え、今年はとうとう新車販売ゼロの日産。「日本を見捨てたのか!?」なんてキビしい声も聞こえてきますが、
そんな声を吹き飛ばすくらいの大活躍、ベストカーは期待してますよ。
※本稿は2018年5月のものです
文:国沢光宏、鈴木直也、渡辺陽一郎、ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部