モーターフェス2018は豊田章男社長が自工会会長に戻ったため再度テコ入れを計った、という。けれど開幕してみたら、文頭に書いた自工会会長や
孫正義会長、マツコ・デラックスさんのトークショーやデモランだけ大いに盛り上がったものの、広大な会場はガラガラ。
モータースポーツジャパンでビッシリ人が入る展示スペースも写真のような閑古鳥状態。

ちなみに会場は台場の人気観光スポットであるダイバーシティ(ガンダム像で世界的人気)からアウトレットのあるヴィーナスフォートの通路や、
同じ日程の『オクトーバーフェスト』(ドイツビール祭り)に行く人なども通る場所。通りすがりの人も展示されているクルマを見ながらのため、
イベント広場は空いてるのに入場者数だけ多いという水増し勘定です。

なぜ人気ないか? 見ていると「お祭りの縁日の楽しさ」を感じない。同じ台場で開催されるモータースポーツジャパンは、
雑誌のブースやチューニングショップのブースなど多数出ているため、それぞれ集客努力をする。業界の著名人や、有名ドライバーも多数集まり、
そういった人達が人を呼ぶ。モータースポーツジャパンに行くと、顔見知り多数。業界のパーティみたい。

方やモーターフェスは、会場全てを歩いて数人しか業界人と会わなかった。メディアも「関係ない」とばかり、真剣な告知だって行っていない。
最終日に一番盛り上がったのは自動車と全く関係無い登美丘高校OGの「バブリーダンス」でした。いろんな意味で大いに失望した次第。
主催者である自工会は、クルマ好きを楽しませようと考えていないんだと思う。

相当の予算があるため「何かイベントやればいい」と考えているのだろう。これじゃ2019年のモーターショーも盛り上がらないと考える。
ホンキでモーターフェスを楽しいイベントにしたいのなら、モータースポーツジャパンに予算を付け共同開催にすればいいと思う。
現在の軽く2〜3倍の観客を集められる素晴らしいイベントになるんじゃなかろうか。

(国沢 光宏)

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