東京モーターショー2019年もツマらない? 同じ主催者のモーターフェス、全く盛り上がらず
2018/10/11 12:38 by国沢光宏

『東京モーターショー2018』が開催されない代わりに行われたのが『東京モーターフェス2018』。10月6日〜8日の3日間台場で開催されたモーターフェス2018は、
直前に発表されたトヨタとソフトバンクの協業発表の流れで実現した豊田章男社長や孫正義会長のトークショーなど行われこともあり、好意的な報道が目立った。
しかし実状と言えば、閑散としたイベントで、水増しの入場者数(通行人や他のイベントの集客もカウント)を狙った会場レイアウトを含め微妙。

ちなみに『モーターフェス』というイベントは2012年〜2014年に日本自動車工業界(以下、自工会と略)の会長だった豊田章男社長が
「東京モーターショーを盛り上げるイベントなどどうか?」と提案し、2013年秋に始まっている。第一回は公道をクローズし、
古屋国家公安員の先導で元気いっぱいに(ほぼ全開?)クルマを走らせるなど、なかなか派手で話題を集めた。

翌年から「東京モーターショーは2年に1度の開催ということで1年毎に何のイベントも無い年がある。裏の年に楽しいイベントを開きましょう!」となり
東京モーターショー代わりのイベントとして定着した。実際、2014年のモーターフェスは2013年より規模も拡大! 開幕前夜に行われたプレスプレビューでは
自工会に属す13社の代表が自分の会社の車両に乗って登場したほど。

以後、2016年に開催されたが、入場者数は思ったより伸びない。というのも豊田章男社長が2015年から自工会会長じゃなくなったこともあり、急激にパワーダウン。
惰性のようなイベントになっていたからだ。春に同じ台場で開催される『モータースポーツジャパン』の大賑わいと対照的。多額の予算を投入している割に、
会場ガラガラという状況はけっこう寂しい。

本来なら次の年に開催される東京モーターショーを期待させる新しい企画など取り入れるなど(今回なら2020年に実用化を目指す
自動運転車の体験ミニ試乗会なんかやったら面白かったと思う)、切り口はたくさんあるハズ。少なくともメガWebのライドワンなら事故の心配も無い。
けれどそういった工夫や努力全く無し。後述の通りテーマからして「バブル」。ウケれば良いのか?