【試乗】キャデラックXT5&エスカレードは強烈なデザイン個性と裏腹に「意外に普通」の走り
投稿日: 2018年10月10日 TEXT: 国沢光宏 PHOTO: 小林 健
ttps://www.webcartop.jp/2018/10/283948

これぞアメリカンSUV! エスカレードのど迫力っぷり

 今やクルマ好きの間じゃ大人気のSUVながら、改めて説明するまでもなくアメリカで育ったジャンルである。
SUVの販売台数を見ると圧倒的にアメリカが多い。ということで今回試乗したキャデラックの『XT5』と『エスカレード』は
本家SUVということになります。しかも私、相当のキャデラック好きだったりして。

 まず「怖い物見たさ」でエスカレードから紹介したい。実車を見て驚くのがボディサイズ! 
全長5195mm×全幅2065mmと巨大! なかでも車幅は日本のマイクロバスと同等。スタイルだって押し出し超効く! 
アメリカ大統領の護衛車両などにも使われており、ハリウッド映画のVIP車両として登場したりします。

 価格だって1260万円とパンチ力あります。搭載されているエンジンは6153cccのV8。最高出力426馬力/623N・mで強力。
8速ATと組み合わされている。車重2670kgと案外軽いため、馬力と車重を2分の1にして考えれば、
1335kgのボディに213馬力のエンジン積んだクルマの走りをイメージしていただければOK。

 Dレンジをセレクトしてアクセル踏むと、やさしく加速すれば滑らかに。元気に踏み込むや「ぐもももも!」という
V8特有のビートを響かせ傲然と加速していく。ハンドリングと言えば、ソフトでロールこそするけれど、
案外粘り普通のSUVと変わらない。ただ285/65R22という巨大なタイヤのためか、乗り心地はドタバタ気味。

 室内やいかに? 運転席と2列目シートは余裕タップリ! 身長2mで130kgくらいある大柄な人でもストレスなく座れる。
アルファードやヴェルファイアじゃツマらん、というお金持ちにすすめておく。
ただ3列目シートについちゃ「予備」だと割り切ること。そうそう。BOSEのオーディオ、迫力ある音で鳴ります!