「言葉より先に手が出てしまう子」の行動を見ていると、行動のレパートリーが極端に少ないことに気づかされます。
自分が思い通りにいかない状況に置かれたとき、今までとっていた行動ではうまくいかないということに気づき、行動を修正し、再度挑戦するということがなかなかできません。
自己を客観的に見つめなおす力、行動を自ら修正する力、再挑戦する力は、いろいろな行動レパートリーを「手持ちのカード」として持っているからこそ発揮できるのですが、
「言葉よりも先に手を出す」という強力なカード1枚が支配的なために、それらの力がなかなか発揮されずにとどまっている状態なのだと、考え直すことが必要です。