松本署は9日、住居侵入と盗み未遂の疑いで、韓国籍の東京都江東区、
無職河(こう)嘉(か)寿(じゅ)容疑者(44)を逮捕、送検したと発表した。
今春以降、松本市と塩尻市でアパートを狙った空き巣が相次いで発生しており、
同署の調べに対し、関与をほのめかす供述をしているという。

 同署は河容疑者が所有する高級スポーツ車ポルシェも押収。
捜査関係者によると、この車に乗って都内から松本地方へ「稼ぎ」に来ていた可能性が
あるという。

 逮捕容疑は4日午後7時半ごろ、金品を盗もうと、松本市清水のアパート1階の部屋に
窓ガラスを割って侵入した疑い。アパートから出てきたところを捜査員が職務質問し、
犯行を認めたため緊急逮捕した。

 松本地方ではアパート1階の部屋が狙われるなど手口が似ている空き巣事件が
40〜50件発生。同署や塩尻署、県警の機動捜査隊、捜査3課が捜査を進めていた。

 松本署によると、河容疑者はほかの事件についても関与をほのめかし、盗んだ現金を
「生活費などに使った」と供述しているという。同署は関連を慎重に調べている。

 捜査関係者によると、河容疑者は6、7年前に松本市内に住み、土地勘があったという。
高速道で松本方面をたびたび訪れ、狙いを定めたアパートからやや離れた場所に
ポルシェを止めて犯行を重ねていたとみられている。