https://www.businessinsider.jp/post-106911

・自動車業界で長きにわたり幹部を務めてきたボブ・ラッツ氏は、自家用車の歴史が終わる日は近いと語った。
・大規模な自動運転車による交通網が、現在の自動車に取って代わるだろう。
・自動車の歴史は、今後20年で幕を閉じる可能性がある。

元海兵隊員で、フォード、ゼネラルモーターズ、クライスラー、BMWを渡り歩いてきたボブ・ラッツ(Bob Lutz)氏は、
同氏の導きがあれば誰でも素晴らしい自動車を開発し、業界で名を上げられるだろうと言われる自動車開発の神様のような存在で、「カーガイ(車好き)」の異名を持つ。

ラッツ氏は既にセミリタイアしているが、エキゾチックで大胆な高級スーパーカーを作ることで知られるVLFオートモーティブのデザイナー、ヘンリック・フィスカー(Henrik Fisker)氏とパートナー提携している。
自動車業界についても、自身の意見を今もなお忌憚なく発信しており、同氏はイーロン・マスク氏に対する尊敬の念を示す一方で、テスラの事業を批判したこともある。業界の最先端を知る人物だ。
それだけに「カーガイの中のカーガイ」と呼ばれるラッツ氏の今回の発言が与える影響は測り知れない。同氏は業界に詳しいニュースサイト「Automotive News」に寄稿し、「自動車業界は加速する変化曲線上にある」と主張した。
「数百年にわたり、人間の主な移動手段は馬だった。そしてここ120年間は自動車だった」とラッツ氏は言う。

「そして今、自動車の時代は終わりに近付いている。移動手段は標準化されたモジュールに置き換えられるだろう。最終的には、運転手が指示をする必要のない、完全に自動化されたモジュールになるだろう」

これは、我々にダッジ・バイパーをもたらしてくれた男の事実上の降伏宣言だ。
そしてラッツ氏は、誰よりもこの変化が早く起こると考えている。
なぜなら自動運転は、人間という危険なドライバーを排除することで、基本的に交通事故死をゼロにするからだ。

20年後にはもはや、我々は自ら運転することを許されないだろう。

テスラの最高経営責任者 イーロン・マスク
『人々は人間が運転する自動車を禁止し、違法化するだろう。なぜなら自動車は危険すぎるから。』
http://jp.techcrunch.com/2015/08/12/20150811driving-your-car-will-soon-be-illegal/