ボクシングは終わったのか?
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12133

こんなことをやっていたら、ボクシングはスポーツとして終わってしまう。いや、実はとっくの昔に終わっているのかもしれない。
改めてそう痛感させられたのが、1日に前WBCバンタム級王者・山中慎介が2回TKO負けを喫したタイトルマッチである。

〈中略〉

本来なら試合を中止するべきだったにもかかわらず、勝てば山中が王者に返り咲けるからと、両国国技館での興行、日本テレビの全国中継優先で強行された。
こういういい加減でデタラメな現状が、私が「ボクシングは終わっている」と考える最大の要因でもある。

〈中略〉

昨年、山中がネリに敗れた試合のテレビ視聴率は関東地区で平均10・8%、瞬間最高16・5%だった。
今回の再戦はネリのウエートオーバーで関心が薄れたらしく、平均が関東9・6%どまり。瞬間最高は14・5%だったが、これは山中とネリが打ち合っていた1回で、山中が4度目のダウンを喫した2回の数字ではない。
はっきり言えば、テレビ桟敷の視聴者の関心度はその程度だった、ということである。