<山中ネリ戦は、トレドの惨劇だ>
●リングで半泣きの山中
●意地で負けを認めないホンダ
●支払れないファイトマネー
●発狂する山中信者
●山中をボコボコにするネリ
これはまさに、トレドの惨劇だ!!

<トレドの惨劇とは?>
この試合の初回は「トレドの惨劇」と呼ばれ、ボクシング史上最も凄惨な戦いのひとつとなった。

デンプシーは2m近い体躯のウィラードを徹底的に殴り続け、初回に7度ものダウンを奪う。

レフェリーはラウンド終了のゴングまでは試合を止めないというスタンスであった。最終的に試合はチャンピオンのウィラードが4回開始のゴングに応じられず3回終了TKOでデンプシーの勝利となったが、デンプシーにこの試合のファイトマネーが支払われることはなかった。

一方のウィラードは顎を7か所も砕かれた上、肋骨、頬骨、歯を数本折られ、さらには片耳の聴力が著しく低下してしまった。

晴れて世界王者となったデンプシーだったが、国民的英雄であったウィラードに勝利してしまったことと、そのときの余りにも獰猛で凶暴な試合ぶりからアンチヒーローとのレッテルを貼られてしまう。