映像に限りませんが、表現というのは時代や状況によりがらっと意味が変わってしまう事がままあります。それが残酷なまでに感じられるのが、福島第一原子力発電所の建設に関する記録映画「黎明」。

福島第一原発の名が出ただけで既にあらゆる感傷が生じますが、特に心がしめつけられるのが2:50付近の、建設地となる大熊町、双葉町周辺の地域に関するナレーション

「この地方一帯は、農業を主とする静かな田園地帯で、過去数百年に渡って地震や台風、津波などによる被害を受けたことがない」