リムブレーキの構造上、
ワイヤーやキャリパー、リム、シューという、構成パーツのほとんどが
多少なりともたわんでしまうという欠点を抱えている

たわむということは、レバーとシューの間にバネが入っているようなものだ
レバーを握り込むと各パーツがたわみ、ストロークが逃がされる
このときシューにかかる力はたわむパーツのばね定数に因って一定になる
つまりバネによってストロークが無効にされ
望んだ力はシューにかかっていない状態となっている

一方、制動力を抜くためにレバーを握る力を緩めるとき
緩め始めのストロークは、バネが戻ることによって無効にされてしまう
つまり、握っても緩めてもバネによってコントロールが邪魔されているというわけだ

さすがに最新のデュラのキャリパーは剛性感がすごいし制動力も充分だと感じたが
ワイヤーの弾力とゴムの摩擦の感じを意識してしまうと不安になる