小学生の時に映画館でこれを観ました。「八甲田山」の併映だったのです。
事情を知らなかった母親が途中から私の目を手のひらで覆って隠すこと数回。
しかし、耳にまで栓をすることはできなかったために、からみの場面のあえぎ声に子供心は好奇心と罪悪感と恥ずかしさ等に揺さぶられてました。
後年、映画のタイトルをすっかり忘れてしまっていた自分は「愛の亡霊」をレンタルビデオで観ながら「ああ、あのときのあれだ!」と再会を果たしたのです。
問題の箇所を新たに観て思ったのは「かなりエロイ」でした。吉行和子の肉感的・官能的なからみは興奮度の高いものです。
そこで思ったのは「愛のコリーダ」では本番をやっていたという藤竜也はここでもやっていたのかなということですが、あの本番って、男には大変みたいですね。
藤竜也の回想録を読んで、笑いながら同情することひとしきりでした。