自動車で大渋滞して、ガソリンを燃やして遠くへ行く。
それよりも、むしろ、自分の住んでいるところが、向かう遠くの観光地より良ければ、レジャーでの移動は不要になるのではないか?

地方では、高齢者からクルマを取り上げると生活が出来なくなることがよく言われる。
アガサ・クリスティのミス・マープルを見て欲しい。
ミス・マープルのセント・メアリーズ・ミードではすべて、高齢のミス・マープルが歩いて行けるところに市場も郵便局も、ティーショップもある。
日本もそうした居心地の良い歳をとっても暮らせる村、ヴイレッジを作るべきなのではないか?

多摩ニュータウンでは、団地内の商店街がほぼすべて立ち行かなくなっている。シャッター街である。スーパーすらやってゆけない。
一方で、クルマでしか行けないところに大規模な店が出来る。高齢者で外出できずに、外出せず引きこもりになっている人たちがすごく多い。
こういう都市計画では、歳をとってクルマを運転できなくなったら人生終了だろう。
こうした失敗都市が日本全国にたくさんある。


そこで、クルマ依存があり、オートマばかりになれば、高齢者のペダルの踏み間違えが増える。
それではと、自動制御の自動車を増やせば、今度はキャリントン事象級の太陽嵐が来たら、すべての自動車が立ち往生。都市機能は麻痺する。


自転車などもうまく利用し、高齢者の近距離移動なら、パワーアシストのついたヴェトナムのシクロのような自転車タクシーを増やす
という手もあるだろう。道路もそうしたことが可能になるように、整備すればよい話だ。
オーストリアのウィーンなどでは、そういう人力タクシーが走り、乗り捨てレンタサイクルがあり、一か所に乗り捨てられた自転車が
溜まったところから、運んで分散するための、1台のリカンベントバイシクルが5台ぐらいの自転車をまとめて運べるような
システムが出来上がっている。

本来は、そうした可能性を自転車メーカーも探るべきなのだが、いまだにロードレーサーを推進しようとするばかりなのが、
これまた理解に苦しむ。