自転車の世界では 虫食い って言われるものが、ベアリングでは寿命と定義される。ベアリングの用語では、
剥離(フレーキング)って、言葉が使われる。これは、カップ&コーンであっても同じ(自転車以外にもカップ&
コーンみたいな使い方するものも多い)。基本的には、剥離は、摩耗が発生しないで、発生する損傷。
 
自転車のカップ&コーンに使われている材料はよくわからないけど、玉押し部の玉当たり部は、JISの基準では、
硬さが52 HRC以上ってあるので、硬さが下限ギリギリなら、通常のベアリング領域からすると、柔らかいので、
球の硬さによっては、摩耗する可能性が全くないわけではない。
ただ、硬さが低い場合は、剥離が早期に発生することになるけど、JISのハブに荷重を負荷した回転試験は、
通常のベアリングの計算上の寿命を満足するような内容にはなっているので、硬さもそれなりに確保されていると
思う。シマノの105クラスのハブであれば、おそらくVIAのマークがついているので、この試験は合格している。
(SHIMANOの7S用リヤやDEOREフロントしか手元にないけど、VIAのマークはついているので)
ちなみに、通常のベアリングの硬さは60HRC程度。