俺は漫画家目指してて関西に住んでるから担当さんに会いに年に二、三回夜行バスで東京に
行くのよ。
そん時の話で、打ち合わせも終わり何とか夜行バスに乗りこんで帰路についたのよ。
どうせ終点まで乗りっぱなしだからわりと遅くまでラノベ呼んでたのよ。
分かる人も多いかもだが「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」の一巻・・・。
表紙はヒロインが全裸に女性用ショーツを被ったインパクト絶大な奴。
夜遅くまで読んでいて眠さと疲労感に負けて眠りについたんだが次に目を覚ましたら
終点直前で急いで支度してバスから降りたのよ。そうして帰りの電車に乗ろうとしたとき。
手に持ってるはずのラノベが無い事に気づいたの。
もう慌てて戻って車庫に行ったけどもう整備のために違うところまで行った後で落とし物もそこだろうって
言われて。
んでそこに電話かけてみたら忘れものが数個届いてるって話。俺氏冷や汗だらだら。
なんせ題名が題名。しかし抜かりはない。なんせブックカバーってな文明の利器を付けてたからな。
ブックカバーの柄を言って電話口でも「はいはい!」みたいな感じになってたからこのままいける!
と思ってたけど局員の口から一番恐れていた言葉が出たのよ。
『じゃあ、本の題名言ってもらっていいかな?』
「・・・・し、下ネタという概念が存在しない退屈な世界です。」
・・・・電話口で題名フルで言ってやったよ、、、そしたら追い打ちで
『女の人がパンツ被ってるやつですね!わかりました!』
だってさ。
 皆も忘れものには気を付けてくれよな。