宇都宮ブレックス、最大の営業赤字へ 20年6月期

バスケットボール男子Bリーグの宇都宮ブレックスの運営会社は3日、2020年6月期決算について、営業損益が3億4500万円の赤字(前の期は3300万円の黒字)と過去最大になりそうだと発表した。3月に新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断し、チケット収入が前の期比約5割減ったのが響いた。

売上高は22%減の8億円の見通し。シーズン戦とチャンピオンシップを含めて最大18試合のホームゲームの機会が消え、約6億円の減収要因になった。

中止前のホームゲームの1試合平均入場者数は3237人と、過去最高のペースで推移していた。約2億5500万円の債務超過になる見通しで、従来ならばクラブライセンス交付基準を満たさないが、Bリーグは特別措置として22年6月期まで純資産の項目を除外している。

記者会見した藤本光正社長は、コロナ下でオンラインのトークイベントやグッズ販売などで新たに収入を確保する考えを示した。10月からの次期シーズンが通常開催された場合、21年6月期は売上高12億円、税引き前利益500万円を目指すとした。