東京マラソン、数百カ所に鉄柵・大型車両=原宿暴走受け、路地も警戒−警視庁
2019年03月02日12時58分
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警視庁は3日の東京マラソンで、コース周辺の数百カ所に鉄柵や大型車両を配備し、
ランナーや観客を狙う車両突入テロに備える。
元日に東京・原宿の竹下通りで起きた暴走事件などを受けた措置で、
2020年東京五輪・パラリンピックに向けた試金石として対策を強化する。

同庁などによると、昨年はコースにつながる主要な道路に配備したが、
今年は車1台しか通れないような路地を含めて大幅に対象を拡大。
主催する東京マラソン財団と協力し、4トン車にも耐えられるイスラエル製の鉄柵や車止めのほか、
バスやごみ収集車など200台以上の車両も動員する。

周辺では警察官や民間の警備員など2万人以上が雑踏警備や交通整理に当たる。
小型カメラを装着した約70人の「ランニングポリス」も一般ランナーに交じって走行。
不測の事態に備え、サブマシンガンを携行した銃器対策部隊や、
ドローン(小型無人機)に対応する部隊も目を光らす。

刃物を使った事件に備え、同財団は新たにさすまた30本も導入。
U字形の部分に案内看板を装着できる仕組みで、平常時には看板、緊急時にはさすまたとして使う。
監視カメラや自動体外式除細動器(AED)などを搭載した「危機対応バイク」も5カ所に配備する。
警視庁の重久真毅警備1課長は「ランナーの不安感を減らすために万全を期したい」と話している。
(2019/03/02-12:58)