ロンドンマラソンの顧問でもある英セントメリアーズ大学応用スポーツ科学教授のジョン・ブルーワー氏が書いた『ランニング・サイエンス』(河出書房新社)によると、
高温下でのランニングでは体温の上昇を抑えるため、発汗とは別に血液を(外気で少しでも温度を下げるために)体幹から皮膚へ向けようとするのだという。
一方で、当然、ランニングのために筋肉にも平常時より多くの血液を送る必要があるので心拍数を上げなくてはならなくなる。
結果、適正気温でのランニングに比べてずっと苦しくなるというのだ。