ポリアンナ症候群の例

何年か前のことになりますが、甲子園の高校野球大会や神宮の六大学野球で大活躍し、
鳴り物入りでプロに入団した人気投手がいました。
ところが、プロの1軍ではなかなか結果を残せず、2軍の試合でも滅多打ちを食らったにもかかわらず、
「自分の投球はできた。いつ1軍に呼ばれてもいいように準備をしたい」という趣旨の発言をして、
周囲のひんしゅくを買いました。

このとき、精神医学の専門家らから、「あの選手は甲子園や神宮での成功体験があまりにも大きいため、
“自分流”を貫けば必ず報われると思い込んでおり、プロ野球のレベルという現実を直視できていない
“ポリアンナ症候群”が疑われる」と指摘されたのです。