AVwatchでまさかのハイレゾ音源配信を知った時は、オーヲタ兼ラブライバーとして、嬉しさの余り数分間のたうちまわった。
当時AK100やX3だったメイン環境を音質特化型DAPのHDP-R10に一新。
さらにwestoneから新しく出たIEMを購入。
ラブライブのハイレゾ音源の配信日をクリスマス前の子供の如くワクワクしながら待ってた。
そしていざ配信日である。決済を済まし、ダウンロード、DAPに転送。
ついに聴く時が来た。ミックスダウンの終わった状態の音のまま聴くことができる。
音楽再生するのに1分以上掛かるDAPの画面と睨めっこしながら、再生準備完了をまつ。そして完了。
CDの糞音質という砂漠を旅していた俺にとってオアシスの在り処を知った、そんな思いで再生のマークをタッチした。
感動した。脳がとろけるような差に驚き、いままでランティスを音質面でさんざん馬鹿にしたことを後悔した。
ぼらららの冒頭、スノハレの冒頭、全ての音の粒が手に取る様に分かる。
そして9人の女神の声。
一人一人の声質の違いや歌い方、ブレスの取り方が今まで以上にリアルで、ハイレゾ音源の素晴らしさを実感した。

だが、残念ながら録音技術自体が二流なのだ。
マイクや録音機器を強く拘ることもなく、ミックスも子供騙しのようなやり方で厚みを出したりと、クラシックやジャズ、音に拘っているポップスに比べると歴然とした差があった。
そう、ラブライブのハイレゾ音源は所詮ラブライブのCD以上でしかなかったのだ。
その後もSTAXや、元々家にあるピュアオーディオで試したり、
10万近いイヤホンを2本購入したりと、如何にラブライブのハイレゾ音源を楽しめるかを追求してみたが、一般的な音質のCD程度の音質にしかならなかった。

アニソン界における音質への探究心の低さに再び絶望感を覚えることとなった。
マクロスやARIAを初めとする音質に拘っているアニソンは勿論あるのだが、業界全体としてはまだまだ。
秋葉原を歩いていると、高級イヤホンを付けて歩いているオタクたちの比率が高く、オタクこそが、音質を欲している人間なのではないかと思う。律儀にCDを買っているオタクが音質で報われない今の現状を訴えて行きたい。

ちなみに僕はえりち推しです。