総評: ★★★
一通り聴いて見た第一印象は、「Sound horizon+ひぐらし」。
こだわりや仕掛けのあるブックレット、SEや語りの多用などが特徴。アルバム全体で一つのお話を作るコンセプトアルバム。
で、とりあえずなんとなく話の大筋というかシルエットは掴めるんだけど、「で結局なんだったの?これで終わり?曲順ってこれでいいの?」みたいになって、
実はアルバム全体を通してメタ的大仕掛け(っていうのかな?)が隠されている、という感じ。
雰囲気はひたすら閉塞的で暗い。

曲に関しては霜月はるかみたいな地味目な民謡曲を中心に、
所々インパクトが強い変な曲や、弦やヴォーカルが起伏の激しいメロディを奏でるアニソンらしい曲などが配置されている。
(どっちかというとアルバムの核になってるのはこれらの「その他の曲」群)
#2、#5辺りは曲単体で見てもかなりキラー曲。

謎解き要素を楽しんだりブックレットと睨めっこするのが好きな人や、
練り込まれたちょっと難解な世界観が好きな人、ダークメルヘンが好きな人、
最近のサンホラに対して
「完成度が高すぎて逆にツボらない・暗さや中二病要素が足りない・壮大過ぎ・登場人物多すぎ・やっぱりAramaryが…」
のどれか一つでも当てはまった人などは是非。