歌丸評取り急ぎまとめ(1/3)
結論:色々文句もあるが映像クオリティは最高クラス。日本アニメは優秀なスタッフを如何に取り込めるかで作品の質が変わるかがわかった
新海作品の解説:人生に意味を見出すための1人の異性が存在する。その人と永遠にすれ違うことで自分たちの青春は終わらない、運命の糸は切れない、という童貞臭さとセカイ系的な作風である。君の名はまで変わってない
映像:日本アニメの到達点かも。現状のトップクリエイターを総結集した結果であり、新海の欠点を補いまくってる。安藤や沖浦の名前あげ絶賛。お話のダメなところはここで相当カバーしてる
音楽:ミュージックビデオ的なコンセプト、音楽で流れを強くもっていく。強引さもあり

歌丸評取り急ぎまとめ(2/3)
シナリオ:めちゃめちゃさはある。だが受けるのもわかる
みんな大好き展開をモザイク的にパーツ化、組み合わせしてるため、多くの人に受けるシナリオ
良くも悪くも今時エンタメの潮流にのってる。そのためにお話としてのありえなさを増大させてる。たまたま、が非常に多い。奇跡的事態が何乗もされている
演出やシナリオミス(口噛み酒云々やタイムパラドックス)に苦しさは否めない。スマップ解散したら気づくだろとのこと。記憶が薄れるというのもご都合からの苦し紛れ感が否めない
前半から入れ替わりに関し具体的な解決に進もうとする流れに進まないことにセカイ系的なご都合主義がある。
しかし最後の隕石対とかは上手く纏めたので少しは中和ができている
災害を通じて2人がすれ違うことをアピールしていることに好みの差がある。結局は災害は2人のすれ違いの道具でしかなくなってる
青春期のセンチメンタリズムから瀧を現実的な成長にしていく流れはあるからそこは評価
お話的に「巧みなチューニング」があるため文句への対応が幾つかある。上述の瀧の成長など。だから結構うまい言い逃れができてる
運命の2人のすれ違いからのポップな着地にサービス精神伺える。しかし個人的にはすれ違いがなくなったことで青春の決着となるため逆に寂しさを覚える
作家性を商業の方向性に成長させた結果のヒット
川村元気は凄い

歌丸評取り急ぎまとめ(3/3)
・タイムリープ感としてバタフライや転校生、時をかける少女、終わりのスペクタクル感でアルマゲドン、ディープインパクトなどを挙げた
・個人的には葛城事件的な人生観で生きてるため受け入れがたい人生観世界観がある。童貞臭さのために幻想を持ちすぎてる嫌いがあるが、若い人はまだ幻想に生きてるため、それを受け入れやすい
・ポスト311の作風を掛け合わせているニュアンスは昔の「君の名は」がポスト戦争であることと類似し、そのため本作のタイトルの結びつけは見事らしい