>>373
シータが奪った石は受け取っているから、ムスカはラピュタの制御ができない。
「ムスカみたいな奴に渡しちゃいけない」なら、パズーはまず石の投棄を優先するべき。
シータを救いたいならそれこそ大砲を持って短銃のムスカと対峙して、自分の力で倒せばいい。
しかしパズーは、最後になんと「自爆」という、シータの命すら奪う暴挙に出ている。

「石を捨てたってラピュタはなくならないよ、いつか誰かに見つかっちゃう」
というセリフは、石を持ち出したことを後悔するシータを宥めるセリフで、
「だからラピュタが本当に恐ろしい島ならムスカのような連中に渡してはならない」
というのが、パズーの大義名分。
これはムスカの序盤の大義名分にそっくり。
「ラピュタはかつて、恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の帝国だったのだ。
そんなものがまだ空中をさまよっているとしたら、平和にとってどれだけ危険なことか君にも分かるだろう」

つまり2人とも「他人に渡せない」といいながらラピュタ奪取に身を投じ、
そして自分のものにならないなら娘を殺す(殺せば石は戻ってこないのだから全く無意味な脅し)、
片方はラピュタを恋人や兵士たちもろともぶっ壊す(自爆したらシータ救出はできないのだからこれも論外)
という形で狂気に身を投じ、ラピュタを私物化していくんだよ。