「劇場版gdgd妖精s」と、同時上映の「なりヒロ」を観る。2014年。監督はふたつとも菅原そうた。
後者は14分でどうでもいい作品。
前者は61分。こっちはそれなりに笑えて妖精たちも可愛い。アドリブも多いらしく無難に楽しめた。


「豆富小僧」を観る。86分。監督河原真明、総監督杉井ギサブロー。原作は未読。
子供向けに無難にまとまっている。60か65点というところか。
対象年齢層なら充分に楽しめる工夫も結構あった。それはそれでいい。
ヒロインのパジャマ姿はなかなか可愛い。


「劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へ」を観る。121分。錦織敦史監督。
劇場版は数年ぶり3度目の視聴。素敵なテレビアニメ版は既読だがゲームはやったことがない。
ストーリーはまあ・・・ほぼ一列に並んだ人気のヒロインが13人ほどいる前提で、
劇場版でさらにサブヒロインを6人追加するってのは、無謀を通り越して自殺行為だよね。
何人か殺したり退場させるんならともかく、19人出ずっぱりで良作に仕上げられるお筆先なんて存在しない。
ズビグニュー・リプチンスキーがアカデミー賞とった短編アニメみたいな、ひどい搦め手使うんなら別だけど。
(そしてサブヒロイン追加の愚は脚本家の責任じゃなく、上層部のごり押しだとも聞くけど)
クライマックスの歌とダンスは、相変わらずとても好きだ。スパイダー・バースやタツノコCG班の
S級3DCGを見慣れた目でも、全然色褪せて感じない。それで本当に充分だと思う。


「劇場版ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合」を観る。原作などはほぼ未読。93分。2009年。
脚本高橋ナツコ・渡邊大輔・菱田正和。キャラデザ上北ふたご、総監督笹川ひろし、監督菱田正和。
画コンテや演出は、菱田氏含めて5人ずつ。作画監督5人、メカ作画監督2人(補佐2人)、作画チーフ3人。
シナリオの不要部分を刈り込み、残った重要部分を膨らませる作業が、明らかに必要だったと思う。
絵の要素は絵コンテ含めおおむねかなりいいんだから、それさえしてれば相当楽しい作品になってたろうな。
金箔つきの問題児らしい高橋ナツコとは初遭遇だが、なるほどかなりお粗末なシナリオだ。
まあ菱田監督も脚本に名を連ねているんだから、彼にも充分すぎるほどの責任はあるはずだけど。
でも2011年のプリティーリズムシリーズ以降、あの親分は楽しい作品をいろいろ送り出してくれたんだからいいや。
なお過去ログを観ると、ファンたちには大好評だったらしい。たぶんそっちの感想のほうが真っ当だ。
劇場版ヤッターマン
https://changi.5ch.net/test/read.cgi/animovie/1250899714/


「カウボーイビバップ 天国の扉」を観る。115分。2001年。脚本信本敬子、演出武井良幸、
監督・絵コンテ渡辺信一郎、劇場版は15年ほど前に、テレビ版は10年ほど前に視聴。内容はもう忘れた
(というか面白い劇場版アニメの場合、再視聴の楽しみを増すために積極的に忘れることにしている)
充分に見応えある作品だ。だが爽快感100パーセントの娯楽アクションってふうじゃない。
そのくらいの気だるさのほうが、俺みたいなおっさん好みだけど。
モロッカンストリートの絵づらみたく、他アニメと違う題材を選んでるから、それだけで新鮮味は増す。
武装警察官の動きはよく勉強してあるんだろうが、ナウシカのトルメキア兵や
OnYourMarkの特殊部隊、押井作品の警官や兵隊のほうがシャープで楽しい。
空戦シーンの良さもかなりのものだが、パヤオや禿には及ばない。
(アクション絵コンテの三人も充分にビッグネームだけど)
陸戦兵器と違い、三次元機動が可能な飛行機やガンダムや潜水艦の動きを、
空想上のカメラで自由自在に描きうるアニメだと、作り手の絵の才能が露骨に表れる。
高橋良輔監督の「沈黙の艦隊」では、そこを上手にごまかしている側面もあった。
ともあれこんな感想は難癖以外の何物でもないな。題材がバイオテロなので、このご時世に見合ってはいる。
この内容で文句つけてた本スレのファンたちは、ハードルを高くしすぎだと思うよ。
過去ログ カウボーイビバップ 天国の扉
https://tamae.5ch.net/test/read.cgi/animovie/1171161629/