堤康次郎の女性関係は派手だった。お手伝いさんから華族まで“女”と名のつくものであれば“手当たり次第”だった。
お手伝いさんから女子社員、部下の妻、看護婦、マッサージ師、乗っ取った会社の社長夫人、
秘書、別荘管理人、旧華族…社員たちの言葉の端にのぼっただけでもざっとこんな具合である。
このあと始末は部下の仕事だった 愛人の数は有名な女優を含めて、正確な数は誰もわからないし、
本人もわからなくなっていた。子供12人というのは嫡子として認めた数にすぎず、
100人を超えるという説もある。葬儀には康次郎そっくりの子どもの手を引いた女性が行列を作ったという。