「ten.」キャスターらが陳謝「曖昧な態度とった」性別巡り不適切取材
https://www.sanspo.com/geino/news/20190513/geo19051318310025-n1.html

 読売テレビ(大阪市)は13日、報道番組「かんさい情報ネットten.」が10日に放送した
企画コーナー「迷ってナンボ!」で、飲食店の客に性別を問い、明らかにしようとした内容
が「プライバシー、人権への配慮を著しく欠いた不適切な放送」だったとして、同番組の
冒頭で視聴者や関係者に陳謝した。同コーナーは当面休止する。

 同コーナーはお笑い芸人が街中に出て人々の疑問を調べる企画で、毎週金曜に放送。
10日の放送では、大阪市内の飲食店店員の「性別が分からない常連客がいる」という声
を取り上げ、芸人が常連客に性別を質問した他、体に触ったり、保険証の性別欄を確認
したりした。

 VTR終了後、番組コメンテーターとして出演していた作家の若一光司さんが「許しがたい
人権感覚の欠如」と批判したが、中谷しのぶキャスターら他の出演者は疑問の声を上げ
なかった。

 中谷キャスターは13日の放送で「私自身、この番組のキャスターとして、あの場で曖昧
な態度をとったことが、さらに多くの方を傷つけ、不快な思いを抱かせた」と反省の言葉を
述べた。謝罪は約3分間にわたり、同番組の小島康裕解説デスク、同社の乾佐登司報道
局長も出演して再発防止に努めると述べた。