(>> 172のつづき)
彩母「そうね。(私の場合、「亡命先」への到着なんだけどね)
…ところでお兄さん、独身でしょ?」
受け答えの内容や、スマホで連絡一つ入れそうな気配のない一匹狼ぶり、左手薬指、
髭の剃り残し、伸びっぱなしの爪など一通りの容姿より見抜く彩母。
男「そうなんです、恥ずかしながら、交際に至っても長続きしませんで。独身者は動かし
やすく、今日は東京転勤に伴う、お部屋探しを兼ねた出張の帰りなんですよー」(つ Д`;)
彩母「お部屋は決まったのかしら?…実はね、うちの娘も独身で、一応は華やかな世界
で仕事しているんですけど…(見ず知らずの人に、アナウンサーなんて言えないわ(>_<))
(中略)…会社員とはいえ、特殊な業界・職種でして(´・ω・`)」
男「そうですか、華やかでしたらさぞおモテになっているのでしょうに…」
彩母「それが全然…ですのよ。オフの時は色気より食い気、花より団子ですの。この前
なんか弟嫁もいる目の前で、恵方巻を黙ってそれはパクパクモグモグと…(´・ω・`)」

(ここからは>> 131を再度貼りますね)
男「…色気より食い気なんて飛んでもない、黙って恵方巻を食べ切ったお嬢さん、
福が訪れるといいですね(^ω^)」
彩母「ありがとう、でも私ったら息子くらいの歳の初対面の人に身の上話なんかしちゃって」
男「いえいえ、私も久々に母と話すようで一向に構いませんよ(^ω^)」

夫婦喧嘩を発端に実家に帰る途中、交通機関の乱れを喰らい、隣席の男と話す
彩母の姿があったのだ。(この後、最終章も後半へと参ります。)
(つづく)