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山口組襲撃逮捕の山健組組長 事件後2カ月所在不明
2019/12/06 05:50

 神戸市中央区で8月、指定暴力団山口組系組員(51)が銃撃された事件で、
兵庫県警葺合署捜査本部に殺人未遂容疑などで逮捕された指定暴力団神戸山口組の「若頭代行」で、
同組の中核組織「山健組」組長の中田浩司(ひろじ)容疑者(60)が事件後、
長期にわたり所在不明となっていたことが捜査関係者への取材で分かった。
9、10月には神戸山口組と山健組の計4回の「定例会」を全て欠席。この間、配下の山健組系組員2人が、対立する山口組系組員に射殺される事件も起きた。

 捜査本部は防犯カメラ映像の収集範囲を事件現場周辺から広げ、不在期間の足取りを詳しく捜査。
有力幹部が自ら抗争の実行役を担った動機や背後関係の解明を進める。

 捜査関係者によると、8月21日の事件直後、同容疑者とみられる人物が、神戸市中央区の自宅に戻る様子が防犯カメラに残っていた。
しかし同26日、神戸山口組幹部の集まりに顔を出した後から長らく所在不明に。

暴力団関係者の間でも「8月の事件と何か関わりがあるのでは」との臆測が広がっていた。

事件後、同容疑者と神戸山口組幹部の間で衝突があったとの情報もある。

 組関係者の前に姿を見せたのは10月17日。
その1週間前に射殺された山健組系組員の葬儀だった。
その後、県警が逮捕状を取り、12月3日夜に大阪市内で発見、身柄を確保した。

 捜査本部は5日、殺人未遂容疑などで同容疑者を送検した。
報復事件などを警戒して神戸地検には移さず、留置中の葺合署に検事が出向く対応を取った。